チューリヒ、そして広島

スイス・チューリヒに住んで(た時)の雑感と帰国後のスイス関連話題。2007年4月からは広島移住。タイトルも変えました。

コンスタンツ再訪

2005年02月25日 05時17分41秒 | Weblog
1月の末に訪れたドイツとの国境町コンスタンツの印象がとても良かったので、妻と再訪しました。

主な目的は、前回すっかり忘れていた、宗教改革者ヤン・フスの博物館を訪れることだったのですが、なんとフス博物館に騙される結果となりました。

事前にコンスタンツの町のホームページで開館時間を調べたら、冬季は10:00~12:00と14:00~16:00とのこと。これを信じたのが間違いで、朝早くから出かけて、建物にたどり着いたら、なんと実際は午後しか開館していないとのこと。14:00にはコンスタンツを離れないといけなかったので、とうとう今回も博物館見学は果たせないことになってしまいました。仕方ないので、建物の写真だけ撮って退散(冒頭の写真)。

いくらフスを、コンスタンツの公会議が騙して逮捕・投獄、焚刑に処したからといって、見学者まで騙すことはないでしょうに。コンスタンツの町もやりすぎです。騙されて処刑されたフスの腹立たしさがわかるような気がしました。

もう一つ騙されたこと、というか、こちらは僕が勝手に思い違いしていたのですが、国境なのにチェックがない、というのは(前回の記事にそう書きましたが)嘘でした。

チューリヒ中央駅からコンスタンツまでは、1時間に1本の直通列車が出ていますが、それとは別に、途中のヴァインフェルデン (Weinfelden) というところで乗り換える行き方もあります。今回はこちらの方法で行きました。ヴァインフェルデンまではインターシティで行き、そこからローカル列車に乗り換えます。

このローカル列車、コンスタンツ駅のやけに後ろ側に止まったのですが、よく見ると、コンスタンツの駅は、前後でスイス駅とドイツ駅に分かれているのです。直通列車はいきなりドイツ側に止まるのですが、ローカル列車は律儀にも、いったんスイス側駅に止まって客を降ろした後、ちょっと前進してドイツ側駅に移り、そこで客を乗せています。

スイス側の駅に止まると、スイス出国・ドイツ入国のパスポート検査を受けないといけません。今回はしっかり、2回パスポートのチェックをされました。前回は、いきなりドイツ側駅に止まったうえに、土曜日ということもあってか、国境係員がサボっていた(休んでいた?)ために、何のチェックも受けずにあっさりドイツに入国できたわけです。やっぱり国境。そんなに甘くはない。

帰りは、直通列車に乗るべく、いきなりドイツ側の駅から乗り込んだのですが、駅のホームにしっかりと国境係員が待っていました。ところが、我々はノーチェック。見るからに日本人だったからか、来たときのチェックで顔を覚えられていたのか。中東人っぽい男性が一人、厳しくチェックされた挙句に、どこかへ連行されていきました。

コンスタンツでは、あまり時間がないこともあって、昼食にケバップを食べたあと、駅前のショッピングモールで買物。地下のスーパーマーケットに行き、ワインや乳製品などを、持てるだけ買い込んできました。ワインは主に、土地の人が飲みそうな安いテーブルワイン。チューリヒで飲む分だけで、日本に持ち帰る予定はありません。スイスからドイツに来て乳製品を買うのもヘンだとは思ったのですが、何しろ安さが違うもので。つくづく、スイスの物価の高さを思い知らされます。

帰りの列車には、我々と同じように、ドイツで安い食料品を買い込んだと思われるスイス人が結構乗っていました。やっぱりね。
コメント (2)
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