チューリヒ、そして広島

スイス・チューリヒに住んで(た時)の雑感と帰国後のスイス関連話題。2007年4月からは広島移住。タイトルも変えました。

地元開幕2010

2010年03月31日 08時45分19秒 | Weblog
今年も始まったプロ野球の季節。セ・リーグは先週末から始まりましたが、タイガースが広島にやってくるこの火・水・木が我々にとっては「地元開幕」です。早速「開幕戦」の応援に夫婦で出かけてきました。

この日は、マツダスタジアムでのシーズン最初のゲームということで、試合前に色々とセレモニーがありました。珍しく両チームの選手入場なんてのも(上の写真)。

今年は、広島カープ創設60周年ということで、カープの歴史をバックスクリーンに映しながら、歴代のマツダ車にカープOB選手が乗り込み登場してきました。我が家の近くで焼肉屋さんを営んでいる山本一義、あの達川光男、そして北別府学といった有名どころも出てきました(ご飯を食べるのに一生懸命で、写真を撮り損ねました)。

アナウンサーの開会宣言(何の開会だったのか?)の後は、広島交響楽団によるファンファーレ。



近年はプロ野球でも日常的になってしまった、君が代斉唱(メジャーリーグのマネ?)。歌っていたのは、昨年の第63回全日本学生音楽コンクール声楽部門で1位になったという野々村彩乃さんという18歳の女性。今やっている選抜高校野球の開会式でも歌ったそうです。


試合前に両チーム監督が握手。真弓監督も野村監督も人柄がいい(はず)なので、きっと心から健闘を約束し合っていたと思います。中日の監督や楽天の前監督みたいに裏表がなさそう(なのが監督として良いのかどうかはわかりませんが)。

それにしても、3月末のナイターは寒い。とくにこの日は極寒でした。隣に座っていたおじさんは、防寒が不十分なため、激しく貧乏揺すり。その振動が(椅子がつながっているので)こっちにも伝わり、まるで地震の中で観戦しているよう。



気合いを入れるために着ていったタイガースジャージも、その上からダウンジャケットを着込んでいたので全然見えず。しかし防寒対策優先です。手袋とひざかけも必需品。まるで冬のアメリカンフットボール観戦のようですらありました。

そんな寒さの中でもスタンドでビールを購入する強者がちらほら。売り子さんは、熱燗でも売ったほうが儲かったでしょうに。

寒さのせいか、試合も雑な感じ。タイガースは16安打も打って、たった6点。ホームラン3本(全部ソロ)がなければ、13安打で3点ですから、いかにひどかったかがわかります。小技もつなぎもない打線。この先が思いやられます。8安打で3点のカープもひどかったけど。

六甲の坂道(個人的懐古録)

2010年03月29日 21時20分45秒 | Weblog
3月25日、神戸松蔭女子学院大学で日本基督教学会近畿支部会が開かれました。

学会自体は、午前中の研究発表会と午後のシンポジウムが滞りなく行われ、寒い中多くの会員が集まったのですが、今回の個人的興味は、学会の内容よりもむしろ、場所にありました。

というのも、神戸松蔭女子学院大学のある六甲の、灘区篠原伯母野山町(しのはらおばのやまちょう)は、結婚して最初に住んだ場所だからです。松蔭から徒歩1分のところにあるマンションを知り合いから借りて住んでいました。


篠原伯母野山町へは、この急な坂を上っていきます。写真ではわかりにくいですが、半端じゃない急な坂です。夏なら確実に汗だく。上る前に決意が要ります。


坂の途中から下を見た景色。この日は冷たい雨が降っていたので、景色もよくないですが。


この建物の5階に住んでいました。朝目覚めたら、窓の下に見えるゴミステーションに回収車が来ており、慌てて階段を駆け下りてゴミを出しに行ったこともありました。当時は毎日5階まで徒歩で上がれるくらい元気でした。


建物の入口。オートロックでないところが時代を感じさせます。なにしろ20年くらい前に住んでいたところです。


さらにもう少し坂を上ったところから見た景色。晴れていれば、それは綺麗なのですが、毎日ここまで坂を上る元気がもうないかも。

でも、もし松蔭が雇ってくれたら、もう一度この辺りに住んでみたい気もします(だったら通勤のために坂を上り下りしなくていいから)。なんか初心に帰るような体験でした。

差出人:Germany 様

2010年03月21日 10時21分27秒 | Weblog
小ネタ。昨日ドイツから郵便物が届いたのですが、留守中に来たらしく、「お預かりのお知らせ」が郵便受けに入っていました。その紙が傑作。

受取人様:tsujigaku 様(本名がもちろん書いてありました)
差出人様:GERMANY 様からの(その下に郵便物の種類を書くみたいですが、空欄)

GERMANY 様って...。

最初は、差出人の一番下に国名を書くから、その国名を名前と間違ったのかと思ったのですが(日本語で書くときは、名前が一番下の行に来るから)、まさか GERMANY を人名だと思うことはないでしょう。しかも、この差出人は、GERMANY と国名を記してはいなかったのです(D49134 Wallenhorst と乱雑な手書き文字で書かれていました)。

郵便局が保管する書類(国際書留郵便だったので)に GERMANY と記されていたのかもしれません。にしても、これを人名と間違ったとは思えないのですが。だとしたら意図的? つまり、名前を書くのが面倒だから、国名を書き込んだってこと? ありそうな話です。差出人は、自分の名前も乱雑に手書きしてましたらから、読み取るのが面倒だったのではないかと思われます。

自分の名を乱雑に書いた差出人も悪いけど、それにしても、差出人:GERMANY はないだろう、とちょっと思った次第。無事に届いているから問題はないし、何より昨夜の強い嵐の中を再配達してくれた局員さん(民営化してるから「日本郵便」の社員さん、と言うべきなのか?)には非常に感謝してるので、文句を言っているわけではありません。なんか笑えるなぁと思って。


連合神学大学院

2010年03月18日 23時34分26秒 | Weblog
「連合神学大学院」といえば、アメリカの Graduate Theological Unionが有名ですが、どうやらスイスにも似たような(しかしずっと小規模の)プログラムが生まれたようです。

何気なく、チューリヒ大学神学部のウェブサイトを眺めていたら、Graduate School of Theologyというページを発見。「神学部大学院」という、なんてことない名前なのですが、Graduate School という名称自体がドイツ語圏には珍しいので目に留まりました。

アメリカや日本のような「大学院」という組織や「博士課程」という制度は、ドイツ語圏の大学には馴染みがなく、大学の課程を修了した人は、指導教授について、「博士候補生」(Doktorand/Doktorandin) になり、博士論文を教授の指導の下で執筆します。論文が学部によって受理されると、数科目の口述試験を受け(論文の内容についての討論会 [Disputation] でこれに代える場合もあり)、合格すると博士号の授与となります(博士論文は出版が条件となっています)。

しかし最近は、ドイツ語圏の大学でも「北米化」が進んでいます。学部の課程を「学士」(Bachelor) と「修士」(Master) に区分けするようにもなりましたし、「単位」制度に似たECTS (European Credit Transfer System) というものが導入されて既に久しくなっています(これは元来、欧州内での単位互換の必要から生まれた制度だったはずですが)。

今回の、バーゼル・ベルン・チューリヒ3大学神学部による「連合神学大学院」も、アメリカの制度に倣ったものだと言えそうです。GTU を真似ているのでしょうか。

以前からこの3大学間には、博士候補生のための合同コロキウムがあり、「後期課程」レベルの交流はありました(他にルツェルンも加わっていました)。今回の「大学院」はこれを強化したものと考えることもできます。指導はドイツ語ないし英語でなされるそうで、どうやら英語圏からの留学生も期待しているようです。

背景にはおそらく(推測ですが)、神学部の財政難から来る規模縮小の危機もあるように思われます。新約聖書学をとってみても、以前はどの神学部にも二人ずついた教授が、現在はバーゼルに一人、ベルンに一人(空席)、チューリヒだけが何とか二人、という情況になっています。連合して大学院レベルの教育の質を維持していこうということなのでしょう。

博士候補生は、特に授業履修の義務はなく、とにかく論文を仕上げて行けば良かったのですが、この「大学院」では、ECTS30点分の履修も求められています(上記のコロキウム参加なども点数に算入されるようです)。より「課程」としての性格を強めたものになっていますが、どうも従来の博士候補生制度もまだ残ってはいるようです。

だんだんアメリカっぽくなってきた、スイスの神学部(たぶんドイツも事情は似ているのでは?)。この連合神学大学院がどう展開していくのか、注目していきたいと思います。

この制度、日本の神学部や神学校でもやれそうですが、教派の壁がそれを邪魔するのでしょうか。だとしたら、神学研究にとっては不幸な話だと思います。

そっくり親子でバスは一杯

2010年03月11日 21時23分17秒 | Weblog
前期日程の合格発表が昨日ありました。雪の中(東広島は雪景色!)、自分の番号を見つけて小躍りする受験生の姿を広島ローカルのニュースが繰り返し伝えていました。アメリカンフットボール部の部員に胴上げされる、恒例の光景も。

休む間もなく、今度は後期日程。明日が試験です。

夕方、仕事を終えて広大西口から乗ったバス。なんか普段と様子が違います。運転手さんがお姉さんだったから、というわけではなく(これは、珍しいとまでは言えない)、乗っていたのがほとんど高校生だったからなのです。

グループで乗っている男子高校生、母子で乗っている高校生。座っているのも大半が高校生、立っているのも高校生(とその親)。

面白いのは、親子の顔を見ていると、非常によく似ているということで(当たり前か?)、とくに息子と母親はそう。二人で試験場を下見して帰るところなんでしょーねー。

途中のバス停からも(広大キャンパスの周りには9つ停留所があります)親子が乗ってくる。どの親子も顔がそっくり。母と息子のみならず、そっくりな母娘も。

この後、西条近くのホテルに投宿でしょうか。明日の幸運を祈ります。


いよいよ入試

2010年03月03日 18時41分59秒 | Weblog
今年も入試の季節となりました。1月のセンター試験に続いて、いよいよ大学ごとの入試です。

先日行われた前期日程。試験の前日、大学に行くと、制服を着た人があちらこちらを歩いています。会場の下見なんでしょう。中にはお母さんと連れだってキャンパスを行き来する姿も。

前日は、西条や広島のホテルにほとんどの受験生が泊まっているはず。交通の便が悪い大学を選んで受験してくれる人たちに感謝です(センター試験で来てみたけど、あまりに不便なので志望校を変えた、なんて話も聞くくらいです)。



総合科学部のK講義棟入口には「経済学部」の大きな幕が張られていました。総合科学部はL棟を使うようです(冒頭の写真)。

前期課程はもう終わってしまいましたが、後期課程もまだあります。受験生の皆さん、頑張って下さい。4月にい教室でお待ちしています。