チューリヒ、そして広島

スイス・チューリヒに住んで(た時)の雑感と帰国後のスイス関連話題。2007年4月からは広島移住。タイトルも変えました。

【宣伝】『隣人愛のはじまり』出ました

2010年06月24日 23時51分50秒 | Weblog
このたび『隣人愛のはじまり――聖書学的考察』を新教出版社から刊行いたしました。

本の内容は、出版社のウェブサイトがうまくまとめてくれているので、そちらを引用させてもらいます。

(以下、新教出版社のウェブサイトから)
キリスト教と言えば「隣人愛」。
その聖書的典拠として、「良きサマリア人の譬え」がしばしば引かれる。しかし、この譬えを語ったイエスの真意は何だったのか。
イエスの背後にあるユダヤ教、イエスの思想を解釈し拡大したパウロと福音書記者、そして初代教会のキリスト者たち。
隣人愛の様々な源流を訪ねながら、当たり前と思われている観念の歴史をたどる刺激的な船旅。
(引用以上です)

隣人愛の強調は、最初期のキリスト教徒たちが、イエスからではなく、むしろ自分たちの出自であるユダヤ教の伝統から受け継いだものだったということ、イエスが「愛敵」を語ったのは、「隣人」愛のもつ一種の狭さに対するアンチテーゼとしてだったはずだけれども、パウロをはじめとする人々はこれを、隣人愛の拡大ないし徹底として捉えたということ、その隣人愛や愛敵をめぐって、教会の中に様々な葛藤があったと思われることなどを、聖書をはじめとする文献にあたりながら辿っています。

広島に来て4年目にしてようやく本を1冊出すことができ、少しホッとしています。前著『ヤコブの手紙』(現代新約注解全書、新教出版社)から8年。そんなに年月をかけないといけなかったような中身ではないようにも思うのですが。この間、決してサボっていたわけではないとはいえ、もっと勤勉に仕事をしていかないといけないと反省しています。

今回は、裏表紙に写真が載っているのですが(このシリーズの体裁なので仕方なく)、自分の顔をまじまじと見るとなんか恥ずかしいです。ちなみに、この写真は自分の研究室で撮ったものではなく、背後に写っている本棚は私のものではありません。書名がはっきりと見えるので笑えます。自分では持っていない本が写ってたりするので。

200頁で定価1785円。お求めはぜひお近くのキリスト教書店で。一般の本屋さんでも手に入ると思います(一般の本屋さんでも売れてくれたら嬉しいです)。よろしくお願いします。

関西弁でチョイス

2010年06月06日 09時43分09秒 | Weblog
山陽道のサービスエリアで見つけた自販機。温かい飲み物と冷たい飲み物のいずれかをまず決めるのですが、その案内言語が複数の中から選べるようになっています。



日本語、英語、(なぜか)ポルトガル語、朝鮮語、中国語、まではわかります。が、一番右のボタンが……


関西弁!

試しに押してみたら、

「あったかい飲み物と冷たい飲み物から選んでや~」(だったっけ)

面白いんで、何回も押してもた。飲み物は買わんかったけどな。