山形の森 保守醒論

山形から発信する内外の時評ブログ!

ナイーブさしか感じられない、「鳩山由紀夫新首相」の誕生

2009-09-23 21:53:33 | Weblog
20年近く前になるが、このたび首相に就任した鳩山由紀夫本人からの電話を受け、受話器で聞き入ったことがある。
不在時に届けたKの贈書に対する御礼の電話だった。
実に丁寧な口調で謙譲語を重ねたような話し方で、さすがに鳩山家と言う良家の坊ちゃん育ちは違うなァ。と感心しながら、東北山形の在生のブログ子には、想像もつかない世界の人間生活模様だろうなと感じた。
同時に、海千山千が蠢く中央政界で、鳩山坊ちゃんはどの程度やり切れるものだろうと受け止めた。
それがこのたびの首相就任、いまでは外から伺うしかなく、メディアの報じる見聞範囲で検証するしかないが、鳩山由紀夫を新首相に戴くほどに日本国家と日本人全体がナイーブに去勢された事態に陥ったのかと気も失せる。
鳩山由紀夫は本当に良い人物で、弟邦夫のように自分だけの突出言行で走ることもない。
ただ、国益を一義に練られた国家ビジョンを背にして狡猾溢れる国際外交のなかで、リーダーシップを発揮できる政治家器量を、鳩山兄弟に見出すことはできない。
石橋家(ブリヂストン)の財力と鳩山ブランドがあってこその兄弟政治家職であり、とても素に伍せる政治家資質が満たされているとは思えない。
鳩山兄弟に、祖父石橋正二郎の贈与資産がなければ、1996.9(解散直後の第一次)民主党結成(鳩山兄弟の資産担保に銀行融資)はできたであろうか?。
首相の座についた今となっては、国益を背負って石橋(ブリヂストン)を渡る慎重さを忘れずに、日本国が国橋から落ちる(ブリッジ→ストーン)にならないように努めて欲しいと願うだけである。
危うさを秘めた、「鳩山由紀夫新首相誕生」のナイーブな国民選択。
これも国家を喪失した“社会主義現象(寄生主義)”なのかと悩む日々がこれからも続く。
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石坂公成前山形県教育委員長が語る、「日本の教育に大きな欠陥。まるで社会主義だ。」と批判!

2009-09-23 19:21:58 | Weblog
世界的免疫学者(48歳で文化勲章受章)で、今年2月まで山形県教育委員を務められた石坂公成前委員長(83)への毎日新聞山形支局の取材記事から。
石坂教授は、「不登校やいじめ、自殺。1996年に35年ぶりに暮らし始めた日本は、かつてと随分違ってしまったと感じた。現在の日本の教育には大きな欠陥があるようだ。」と、『戦前、戦後の日本の教育は世界的にも優れていた。子供が集団で1人をいじめることもなかった。
ところが、80年代からいじめや学級崩壊が起こった。 なぜ変わってしまったかは分からない。
ただ、戦後、日本には不思議な「平等」の概念がはびこったように思う。権利を等しく持つのではなく、「何でも皆と同じでないといけない」。まるで社会主義だ。』と批判。
「日本と米国の小中学校では、教育が根本的に違っていると痛感した」と、『日本と違い米国は多民族国家。人種によって宗教も習慣も物の考え方も違う。
米国が選んだ道は、その違いを違いとして認め合うことだった。教育で米国が最も大切にしているのは「社会には自分とは違う習慣や考え方を持つ人たちがいること」を子供に自覚させることだった。
そして、違いを互いに尊重しなければならないという原理を子供にたたき込む。
日本では、皆と同じ考え方をすることが美徳とされ、違う意見を持つ者をのけ者にする。「郷に入っては郷に従え」。
だから、大多数の子供たちは人をのけ者にすることに罪悪感を持たない。「皆と同じでないことは悪いこと」と思っている限り、いじめは無くならない。』と語る。
至極もっともなことで、ブログ子も全面的に共感するものである。
80年代からいじめや学級崩壊が起こったことは容易に説明できよう。
戦後の日教組教育を受けた父母の第二世代(子供が小・中学世代)がちょうど1980年代になるからだ。
併せて、テレビの低俗化・視聴率追及路線であろう(たけし・さんま・タモリの登場、PD・DRが戦後の日教組教育世代)。
1952.6の日教組第9回定期大会で、日教組は「教師の倫理綱領」を決定、“教育労働者宣言”のもと、「教師は科学的真理(マルクス・レーニン主義)に立って行動する」としたのであるから、教育現場で“社会主義”そのものを教えてきた訳だ。
石坂教授は、1957年頃から殆どアメリカでの研究生活に入っているので、日本の教育現場の腐敗堕落の過程をつぶさに見られない事情だったのだろう。
レーニン著書の「国家と革命」(1917)で、「青少年をして祖国の前途に絶望せしめる事が、革命精神養成の最良の道である」と説き、共産党幹部の志賀義雄は、武装革命路線の転換にあたって、「何も武装闘争などする必要はない。共産党が作った教科書で、社会主義革命を信奉する日教組の教師が、みっちりと反日教育を施せば、3~40年後にはその青少年が日本の支配者となり指導者となる。教育で共産革命は達成できる」と力説しているのだ。
日教組の社会主義教育を受けた青少年は、国会議員となり民主党は言うに及ばず、自民党のなかにもゴロゴロ居住。
いまや、?首相・衆参両院議長の座にまで就いている。ニッポン国再建のため、石坂教授には抗左翼(社会主義)の免疫増強処方箋をご教授願いたいほどの、呆れた日本の怠状である。
石坂公成前教育委員長が語る、「日本の教育に大きな欠陥。まるで社会主義だ。」、を検めて痛感する。
追記、取材した林奈緒美記者は、鶏卵アレルギーと聞いていたが、せっかくの世界的権威・石坂教授への取材ついでに、アレルギー克服の助言でも頂いたものか、思い出して気になった次第。
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