山形の森 保守醒論

山形から発信する内外の時評ブログ!

日本は鳩山学園・友愛高等学校の生徒会長(程度の人物)を首相にしてしまった。

2009-09-27 18:56:27 | Weblog
新政権発足直後からの亀井金融担当相の「モラトリアム発言」、前原国交相の「ダム建設中止・JAL再建問題」と閣僚の突き付けられた対応に不安がよぎる。亀井は与党経験、対官僚操縦にも豊富で老練な政治家であるから、着地点をある程度先読みした政治的発言と見る。前原のふたつの案件では、初動発言がそれぞれ違うところが気になる。(白紙からでもなく、関係者に説明もなしに)「ダム」については“建設中止宣言”から入り、「JAL」については、「破たんさせません発言」から入っている。甘い正直さと言おうか、政治素養不足なのか、(本心はどうあれ)少なくとも相手の話を聞くところから入っていくことが、賢明な日本人的交渉術でもあろうが、(政治家資質以前の)基本的な社会経験則を身につけていないのではないだろうか。民主党のなかでは比較的マトモな方の政治家と見ていたから、この程度では小沢一郎が「いまの民主党(議員)に政権担当能力がない」と言ったこともよく解かる。もっとも口下手の小沢自身に、交渉術としての言語力・会話力などまったくないことは押して知るべきことだが、それでも有力政治家たらしめる日本政界での存在こそが不思議に思われるものだ。鳩山首相が国連(連合国)演説で地球環境問題から、二酸化炭素排出削減25%を提起した。胡錦涛主席との会談で、「友愛外交、東アジア共同体構想」を述べた。鳩山でなく亀井静香が発言したのなら、ウラ読みが必要であろうと感じてしまうが、鳩ポッポ発言にはナイーブな軽薄さだけが残り、まるで日本国民は鳩山学園・友愛高等学校の生徒会長を首相にしてしまったのではと思う。鳩山政権は「脱官僚」を掲げているから、外交知識のブレーンは民間人であろうか。このたびの「東アジア共同体」発言で、三井物産戦研所長の寺島実郎の影響が取りざたされているが、ブログ子には第一次民主党結成に関与した高野孟が大いに気になる存在である。田原聡一朗の仲間としてTVなどにコメンテーター出演しているが、1996.9の民主党結成(鳩山・菅共同代表)で、高野孟が党理念・綱領を執筆し、社民党本部書記局員は民主党事務局要職に移動、鳩山G+菅直人G+社民党系の、第一次民主党結党となる。この協会系スタッフが潜り込んだことが、マニフェストや政策要綱なる部分に「社会主義政策」が色濃く出てくることにつながっている。高野孟の父実は、1950.6の朝鮮戦争勃発でのレッドパージから、7.11「反共民同」の総評結成に隠れ共産党員として潜入、翌1951.3総評事務局長に座り、総評を(親共産)左派路線へと導いた。このことは労組本来の労働運動を「極左偏向」のイデオロギー政治闘争路線に煽動した現在まで尾をひくものである。高野実は一家族で中国共産党の招待を繰り返し受け、親中派としてのめり込み過ぎて、1968.中ソ対立から共産党を除名される。長男の孟は、共産党入党し、早大細胞として学生運動を指揮、卒業後は通信社JPS(細川嘉六・戦後の初代共産党議員団長が設立)に入社。その高野孟が、いま官僚に代わって「友愛ボンボン」に有らんことをレクしてるのではと思うと、日本人として情けなくなる。リビアのカダフィ大佐のように常任理事国批判をできなくとも、初の外交舞台で強くでるようでなければ各国から外交交渉で侮られる。友愛甘ちゃんに期待するほうが無理かと思うとなお気が滅入る。
コメント
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