森歩き 事務局日誌

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土・牛・微生物  ディビット・モンゴメリー著

2020年04月18日 | 書籍紹介

原題は Growing a Revolution  なのでこのタイトルは どっかのジャレドさんのバカ売れした

タイトルをもじったらしい

話にあんまり牛は出てこないのよ。 

以前から今の農法では(特にアメリカの大規模農場など) 耕作地がダメになって農作物が作れなくなるという話はあったけど

ではこれからはどうしたらいいのか そうするとどうなるかが書いてあって 希望のもてる本なのです。

まあ農薬や化学肥料・遺伝子組み換え作物は 使わないというのは 当たり前で 最初は福岡さんの不耕作農業から始まります

耕さず 連作し 農薬を使わない えっと思う事が あちこちの農場の現場報告を交えて 書かれています。

収穫した後の残りの茎や葉などは そのまま畑に置いておくか または牛に食べさせる(畑でそのまま食べさせると その場に肥料をくれる) 

種をまくところだけ 肥料を入れる(すごく少なくてすむ) 豆類を植える

土の中に微生物や菌根菌が たくさんいる状態にする (日本のぼかしのやり方)や 炭を混ぜ込むと書いてあった

そのほか その土地と作るものに合わせた様々な農法が書いてあって 畑を持ってなくても ふむふむと 楽しくなってくる

この作者は 人の表現がとても上手です。服装の色や身長や物腰などを丁寧に描写して まるでTVで見ているように浮かんできます。

最後に 炭を混ぜる方法なのですが 炭素の固定化と土壌改良の一石二鳥で 温暖化防止にも貢献できるというのです

福岡正信さんの「藁一本の革命」ほんとにすごいのに 回りでやっている人に会わないのは 広まってないんですよね

この本にも なかなか広まらないとか 農薬会社や農機具メーカーのいやがらせも出てくるけど 

日本より 先に広まってるように感じました。 私も少し畑をしてた頃は 耕すのが一番と思っていたから 

なかなか今までやってきたことを変えるのは 難しい。 アメリカの現場の畑を 見てみたいもんです。


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