森歩き 事務局日誌

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これからの爬虫類学   松井正文 編

2017年07月27日 | 書籍紹介
同じ松井先生の「これからの両棲類学」を読んだのは 10年ぐらい前。そしてこの「これからの爬虫類学」が出たのは今年です。

で、爬虫類をよく知らない勉強中のわたくしには 大変に面白い本でした。
なかでも 千石正一先生の「爬虫類の飼育と繁殖」については本当に納得・感激であります。
でももうお亡くなりになっています。
そうなんです。後書きによると 上記の2冊は同時に刊行の予定だったそうです。が爬虫類の方は遅れに遅れて今年発行。発行を見ずして亡くなられた著者がもう一人。
最初用意した原稿も 研究が進んだりして 書き直しも多々あったそうです。

ペットとしての爬虫類愛好家は 外国産の爬虫類を買い⇒飼い⇒殺す(いつかは死ぬ)で、この愛好家向けの繁殖屋が繁殖させて一儲け。
その対極にいるのが 研究者。
でも日本の爬虫類研究家は少ないのだそうです。山に行ってすぐ蛇に会えるわけでもないし 会えるようになっても生態を調べるのって
本当に大変そうだ。  カエルと比べるとよくわかる。
それにねえ ヘビなんかやってると嫌われる。 女の子(おばさんも可)なんかキャーとかゆうて離れていくしね。
でも つぶらな瞳とか きれいなうろことか アオちゃんのおまぬけ顔とか シマちゃんの意地悪顔とか 可愛いと思う人にはカワイイのだ。

わたしの知らない爬虫類の生態や分類が詳しく書かれていて勉強になりました。 そかヤマカガシはヒキガエルの毒をためているのか。
スベトカゲ(対馬)もアノールトカゲ(小笠原)も実物を見たことがあるので なんか知り合いについて書かれているようでうれしかったです。

 そして 変わりモンは地道に我が道を行くのだ。

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