toty日記

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在宅介護の実習

2009-05-09 23:43:34 | Weblog
本日は、実習二日目。

居宅を実習生に提供するということが
実際あるのか、という疑問を持ちながら
在宅介護同行のため、某駅前交番で待ち合わせした。

行ってみると、実技でご一緒した方が1人すでに
そこにいらしていた。

現れたのは、71歳というヘルパー派遣の事業所をしているという女性。
ついていくと、とあるアパート。
精神病の患者さんの家。

平成19年度から精神疾患の人への介助も
はじまったと、教科書でならったことを思い出しながら
鍵を開けて入り、

まず、挨拶。
3DKの部屋のうち、一部屋には利用者さんが布団のうえで
何かしゃべりながら、座っている。

女性から、台所の天井に近い棚の整理を頼まれる。
いろんなものが詰め込まれた棚を片付け、

捨てるもの、まだ使えるがここにはいらないもの、
とっておくものに仕分け、

棚の中に必要なものだけを並べる。

お昼になって、
昼食の用意をすると、
利用者さんが出てきて食事をし、
自分で後片付けもしていた。

私たちと一緒に話し始めた。
この一年で10キロのダイエットができたこと、
食事の管理が自分でできるようになったこと、などをぽつぽつと話す。

ダイエット体操をやっているというので
どんな体操?ときくと

じゃ、教えてあげると、
他の部屋にいって、歩きながら手を上げたり下げたり、

体をひねったり、
「1,2,3,4」と数えながら。

私たちも真似してダイエット体操。
最後に深呼吸して、終わる。


介助している女性が、
台所の棚の扉をあけて、きれいになったでしょ、
こういうのを見ると気持ちいいでしょ、と何回もいう。

うん、きれいだね、気持ちいいね。
ありがとう、と利用者さんがいう。

貴女の部屋も、ホテルみたいにきれいにしてあげるからね、
そうしたら、気持ちがいいよ、などといいながら
歯も治しにいこうね、いい先生に診てもらおうね、等といっている。

この女性はすべてのことをまかせられているようで
今までの経過等も、後で話してくれた。


帰宅してmetalくんに電話で聞くと、
彼の実習も、今日の家だったようで

そのときは、冷蔵庫に鍵がかかっていて
過食症だったそうだ。

女性が頻繁に通って、生活のリズムをつけるよう励まし、
ダイエットも指導し、いい信頼関係を持っている様子が伺われた。

こうして得た信頼関係をもとに、
実習生に在宅介護の一場面を提供している。
なかなか普通にはないことだろう。

ヘルパーの仕事の多様さを体験した一日だった。


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