goo

イカとみょうがのスパゲッティ

 

夏の野菜もいろいろありますが、ミョウガは大好きな野菜です。鮮烈な香りが気分をすっきりしてくれます。不快指数が高い夏に食べるにはぴったりですね。刻んでちょっと醤油をたらして、ほかほかご飯に乗っけて食べるのもいいし、冷奴の薬味にもよくあいます。
 そのミョウガできょうは和風パスタを作ります。ミョウガの相方はイカにつとめてもらいます。イカはヒイカを使いました。
 熱したフライパンにごま油を取ります。ここにさばいたヒイカを入れます。さっと炒めてすぐ取り出します。そのフライパンにゆでたスパゲッティを投入します。イカの旨みが出た汁をスパゲッティによくからませます。少しの醤油と味醂で味付け。イカとスパゲッティ皿に盛って。刻んだミョウガと青ネギをトッピングして出来上がりです。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )

夏のお弁当


 きょうのお昼はお弁当をしつらえました。ごはんとおかずですが、お茶碗とお皿でいただくよりも、同じものでも、お弁当箱に入れていただく方がたのしいですね。お弁当づくりは箱の中に小宇宙を作る楽しみです。
アメリカの古いSF作家で、エドモンド・ハミルトンというご仁がおりました。スペース・オペラの「キャプテン・フューチャー」の作者で、私はこの人の「翼を持つ男」という作品が大好きです。このハミルトンの作品で「フェッセンデンの宇宙」という名作短編があります。ある科学者が自家用の宇宙を作りだす話ですが、お弁当作りの楽しさは、この名作SFの楽しさに相通じるものがあると私は思うのです。
さて、まずおにぎりです。煮卵を入れてあります。卵といっても鶏卵じゃ大きすぎます。ウズラの卵を、だし、醤油、味醂で煮て、一晩おいて味をしみ込ませました。この卵を芯にしておにぎりを握りました。
おかずは、鶏肝のしぐれ煮。なすの醤油炒め、ゴーヤのピクルスの三つです。鶏肝のしぐれ煮は、鶏肝を水につけて臭みを取って、酒、味醂、醤油で煮ます。千切り生姜を入れるのをお忘れなく。なすは切って、ゴマ油で炒めます。最後に鍋はだから醤油をたらします。なすは油と相性がいいから、炒めものにするとおいしいです。ゴーヤのピクルスは作り置きしているものです。
 
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

葉桜の季節に再就職をする

 高木が職を失って半年。もうすぐ雇用保険も切れる。そうなると全くの無収入だ。割り増しの退職金をもらったとはいえ、わずかな貯金はたちまち底をつくだろう。妻子をかかえて路頭に迷うことになる。さすがにあせってきた。
「私は就職できるのでしょうか」
 カウンセラーの畑に不安をもらす。高木が元いた会社が契約した再就職支援会社との契約期間は半年。畑にもずいぶん相談に乗ってもらったが、もうすぐお別れだ。
「だいじょうぶです。高木さんは必ず就職できますよ。自信を持って就職活動に励んでください」
「でももう半年ですよ。畑さんにもいくつか求人してる会社を紹介してもらったがダメだったじゃないですか」
「だいじょうぶですって。なんでしたら証拠をお見せしましょうか」
「証拠って、何を見せてくれるのですか」
「五分間目を閉じてください。そして私といっしょに出かけましょう」

「はい。目を開けて。では出かけましょう」
 高木と畑は二人でタクシーに乗った。郊外の工業団地のような所に来た。JRの駅も見える。その駅は高木宅の最寄り駅から快速電車で二駅目の駅だ。
 畑がワンブロック先にある会社を指さした。製品らしい段ボール箱をフォークリフトがトラックに積んでいる。
「あの会社が高木さんが就職する会社です」
「どうして断定できるのですか」
「実は今は、あれから一ヶ月後の世界です。あそこで目を閉じている間にタイムスリップしたのです」
「まさか」
「ちょっとここで見ててください。あ、かくれて。あの会社の人たちに私たちが見えるとまずいです」
 二人が電柱の影にかくれて見ていると、男がフォークリフトの運転手に話しかけた。顔は見えない。しかし、高木はその男の背中を見てびっくりした。自分とそっくりだ。
「見ましたか。あれは一ヶ月後高木さんです。あの会社に採用されたのです」
「おどろきました。これは現実ですか」
「現実です。あの桜を見てください。すっかり散ってるでしょう。今は満開のはずです。一ヶ月も経てば桜も散るのです」
 高木は家を出て、再就職支援会社に出かける時、駅の前の満開の桜を見て、葉桜の季節には再就職したいと思っていた。それが実現したようだ。
「しかし、あの会社に面接に行ったことはありませんが」
「うまく行く時はとんとん拍子でうまく行きます。一ヶ月以内に採用決定、入社することもあります。高木さんの場合、即戦力としてアテにされますよ」
「希望が出てきました」
「目をつむってください。一ヶ月前にもどります」

「これで高木さんはOKだ。さて次の段取りをしよう」
 畑は高木に、あの葉桜の会社の求人票を持たせて帰らせた。明日、彼は面接だ。実は会社の人事担当者に高木の履歴書と職務経歴書を見せ、高木の人となりを話してある。他ならぬ畑さんの推薦する人ならばと、ほぼ内定をもらってある。あとは本人と面接するだけだ。ただ、心配なのは高木の自信の無さだった。自信も持たす必要があった。
 次の会社は海沿いの会社だった。畑は背の高い男と二人で、その会社の脇の空き地にひまわりを植えた。この季節、ひまわりは咲いてない。造花だ。よくできた造花だ。遠くから見ると実物そっくりだ。
「きみは一八五センチだったな。加藤さんと同じだ。加藤さんをよく観察したか、特に後ろ姿を」
「はいOKです」
「では頼んだよ。あの会社の社員のふりして、あの門をくぐってくれ。私は加藤さんを連れてくる」
 畑は背の高い男を残して車に乗った。背の高い男は、会社の正門が見える喫茶店で待機して、畑が加藤を連れてくるのを待つ。
「さあ、加藤さん、今は四ヶ月後の世界です。ほれ、ひまわりが咲いているでしょう。あ、あそこ、あそこにいるのがこの会社の社員になった加藤さんです」
 中高年の再就職は難しい。しかし不可能ではない。能力のある人を欲しがる企業は多い。
 再就職支援のコツは求職者の自信を持たすことだ。畑はこのやり方で何人もの中高年の再就職を実現している。
 
コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )

六甲ライナー 南魚崎


 六甲ライナー南魚崎駅だ。駅名表示にはカッコして(酒蔵の道)とある。ここは酒どころ灘五郷の魚崎郷。この駅の近くには桜正宗、菊正宗、白鶴などの酒蔵がある。酒蔵の道は静かできれいなので散歩するには気持ちがいい。
 この駅、小生は年に一度しか使わない駅だった。新酒の酒粕の買い出しに桜正宗や菊正宗に行く時は、この駅を使う。ところが、今は某ヤボ用にて、月に2回はこの駅で乗り降りする。その某所に行くには阪神魚崎を使うのも、この南魚崎を使うのも同じような距離。そこには会社の帰りしなに立ち寄るのだが、会社は兵庫区だから、地下鉄で花時計前まで行って、阪神電車で魚崎まで行くルートと、ハーバーランドでJR神戸駅から住吉、住吉から六甲ライナーで行くルートがある。その時の気分でどっちに乗るか決めるのだが、今日は六甲ライナー気分だったから、この駅を使った。
 どっちのルートを通っても桜正宗の前を通る。小生、桜正宗は好きな酒。酒蔵の道を歩くのはいいが、ついお酒を買いそうになる。困ったものだ。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

SFマガジン2013年8月号


SFマガジン2013年8月号 №689

雫石鉄也ひとり人気カウンター
1位 春告鳥                  乾石智子
2位 フェアリー・キャッチ(前篇)       中村弦
3位 廃園の昼饗                西崎憲
4位 チョコレートとあぶらあげ Helsingin Repot 勝山海百合
5位 モデル                  松永天馬 

特集 日本ファンタジーの現在 監修 三村美衣
日本ファンタジー必読作家20選 卯月鮎 榎本秋 香月祥宏/三村美衣=編
ライトノベル界で活躍するファンタジー作家 卯月鮎
特集解説                 三村美衣

インタビュー
宮内悠介 吉上亮 高村透

連載
近代日本奇想小説史(連載再開)
または、失われたナンジャモンジャを求めて 横田順彌
椎名誠のニュートラルコーナー(第38回)
男はなぜ自分で手錠をし、ニンニクを食いまくらねばならないのか。 椎名誠
怨讐星域(第27話)
ダホディル・フィールドは、永遠に 梶尾真治
All those moments will be losut in time(第4回) 西島大介
SFのある文学誌(第20回) 長山靖生
是空の作家・光瀬龍(第19回) 立川ゆかり

 忘れぬうちに、まず最初にほめておく。今号の読み切り短編5編。どれも面白かった。
 特集は、現在の日本製ファンタジー。特集全体の監修と解説を担当している、三村美衣が有能なのだろう。日本のファンタジーを俯瞰する解説と、20選というちょうど良いかげんの数のブックガイド。コンパクトにわかりやすい特集企画であった。
「春告鳥」故郷を追われた「水の魔法使い」世捨て人の彼に故郷から使者が来る。故郷の危機をすくうのはあなたしかいない。小生はファンタジーはあまり読まない。なるほど、現在のファンタジーとはこういうのか。なかなか。
「フェアリー・キャッチ」昭太郎の家は民宿をやっている。不思議な旅芸人が投宿している。彼は手品師。なぜか大きな捕虫網を持っている。夏休み。別荘の洋館には可憐な外国人の少女が。後篇が楽しみ。
「廃園の昼饗」おれは全知全能だ。なんでも知っている。おれの両親が死ぬ時も、いや、おれ自身が死ぬ時さえ知っている。おれはいま、母の胎内にいる。特異な設定を生かして「おれ」が時空を飛び回る。
「チョコレートとあぶらあげ Helsingin Repot」主人公はフィンランドにいる。東京は、2年前大きな災害にあって壊滅した。お稲荷さんのお札を持って、フィンランドに滞在する。フィンランド、ファンタジーが似合う土地だろう。この作品を読む前に荻上直子の「かもめ食堂」を観ておくといい。
「モデル」まことちゃんはモデル。代理店Dさんに映画に出ろといわれている。木の役なら出るつもり。Dさんに「神様」の所に行けといわれる。「業界の神様」
「寝るってこと」「そうだ」「いいわ」まことちゃんは「神様」の所に行った。三流芸能ゴシップ記事みたいだが、これはこれで「現代」のファンタジーになっている。えらいものだ。
 横田順彌の「近代日本奇想小説史」が再開した。長山靖生の「SFのある文学誌」とどう並立させるのか。同じコンセプトの連載は2本もいらない。
 大橋博之の「SF挿絵画家の系譜」毎月興味深く読んでいる。今回は中原淳一。中原淳一のどこにSFを見出しているのだろう。「挿絵画家の系譜」ではなく、「SF挿絵画家の系譜」なんだから、その挿絵画家のどこにSFマインドを見出したのか。そのこともしっかり押さえるべきだと思うが。
          
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

壮絶な点の取り合い。おもろい試合やった

 やっぱ、巨人は強いは。中日や広島とはわけがちゃう。簡単には勝たせてくれん。壮絶な打ち合いやった。和田さんがゆうてたけど、やってるもんにとってはしんどい試合やったやろ。けんど、観てるぶんには、ごっついおもろい試合やった。7点リードしとったんが、またまた魔の7回。先発榎田の後を継いだメッセンジャーが5失点。6回に榎田が1点取られとるから、1点差に詰め寄られる。楽勝ムードがヒヤヒヤに。
 で、7回俊介がタイムリー、8回浅井ホームラン。9対6で阪神、前半戦最終戦を勝つ。それにしてもよう打ったな巨人12安打、阪神16安打。阪神は点が入らんかったんは4回だけ。野球の点は取れん時は取れんけど、取れる時はおもろいように点取れるんやな。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

一人の判断に頼ってはいけない

 東電福島第1原子力発電所の吉田元所長が亡くなった。吉田氏は原発事故当時、東電本社の指示に逆らって、原子炉に海水注入を続行し、結果として、それが被害の拡大を防いだ。
 一部に吉田氏を英雄視する声もあるが、それは問題の本質を見過ごすことにならないか心配である。確かに、この時の所長が吉田氏でなかったら、さらなる深刻な被害を招いていたかもしれない。この事案は吉田氏の判断が的確であって、それが良い結果となった。しかし、この時はたまたま吉田氏が所長だったから良かったのであって、原発事故に限らず、大惨事を招くかもしれないトラブルに見舞われた場合、その場のリーダーが判断を誤ったら、とり返しのつかない事態になるだろう。どういう人物がそこにいたか。これは、もうギャンブルである。多くの人命をギャンブルの対象にしてはいけない。一人の個人の判断にゆだねるのではなく、組織として、最も被害が少ない選択肢を選択するシステムを構築する必要があるのではないか。
 福島原発事故の事案も、現場の責任者の判断が正解で、東電本社の判断が誤っていたわけだ。ここは現場責任者の吉田氏を賛美することに目を奪われないで、なぜ東電本社は判断を誤ったのか、東電本社はどういう根拠で、海水注入停止という判断をしたか、吉田氏は何を根拠に海水注入続行を決断したのか、そのあたりの検証をしっかりする必要がある。
 あの時、あの場にいたのが吉田氏以外のリーダーであっても、最小の被害でくい止めるシステムの創り上げるべきだ。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )

継投失敗!

 阪神、1回早々に3点先制。そのあとスタンリッジ好投。ところが7回につかまって連打され1点取られる。ランナー残して加藤と交代。初球を打たれて3点。加藤1球で安藤と交代。阿部を敬遠したんがアダ。押し出し。筒井と交代。また打たれる。あれよあれよというまに8失点。
 今日は、完全に投手交代の失敗。スタンリッジの替え時をまちごうた。それがたたって後続のピッチャーも打たれたんや。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

先発能見、杉内の両天敵は互角。村田にやられたな

さてさて、前半戦の天王山、対巨人戦3連戦じゃわい。なんとか勝ち越して、首位で後半戦にのぞみたかったんじゃが。
 先発は巨人の天敵能見と阪神の天敵杉内。能見の立ち上がり極めて悪し。四球を連発して、村田に走者一掃のタイムリーを打たれて、1回、早々に3失点。結局、この初回の3失点が効いたな。杉内も決してようない。能見のマネして四球出してタイムリー打たれて2失点。能見、杉内、両天敵おなじようなあかん具合で6回でマウンドを降りる。その後、新井にいちゃんホームラン、阿部、村田ホームラン。
 ええ試合やった。ちょっと阪神がおされぎみやったけど、互角の試合ゆうてもええんちゃうんかな。村田にやられたな。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

鬼に金棒、藤浪に甲子園

やっぱ、藤浪、ただもんやないな。実力、修正能力、そして運。ぜんぶ持っとる。あかんかったんは2回だけ。それもブランコに打たれた1発だけ。中村、金城と連打されたけど、失点は1点だけにおさえた。その後はきっちり修正してきた。えらいもんや。
 野手も坂のファインプレー。今成の逆転タイムリー。新井良太の満塁ホームラン。7月連勝の立役者、今坂コンビ大活躍。それに西岡がひっこんだケガの功名で出た良太のホームラン。ぜんぶええ流れになっとる。
ボイヤーが残したランナーを安藤が返されて、ちょっと不気味になったところで、森田1軍昇格初打席初安打が貴重な追加点。
 きょうは実に機嫌よく試合を見れた。さて、何を思うたか、巨人、中日に連敗。これで1.5差。トラがウサギのケツにがぶりと喰いついた。さて、このウサギをどう料理してくれる。明日の巨人先発は杉内。今坂コンビをどうする。満塁ホームラン打った良太をどうする。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )

牛肉とレタスの中華煮物


「おかずのクッキング」で土井善晴さんがやっていた料理。チラッとみただけだから土井さんのくわしいレシピは判らないが、記憶を参考にワシがレシピを考えて調理してみた。
 素材は牛肉とレタス。牛肉はサシがある方がええやろ。バラ肉を買った。レタスは手でちぎっておく。牛肉は砂糖と醤油で下味をつけておく。中華鍋に牛肉を入れて加熱。両面を焼く。スープと、醤油、酒、オイスターソースを入れて軽く煮込む。
 レタスを投入。鍋をあおってレタスに火を通す。ええかげん火が通ったら、水溶き片栗粉でとろみをつけ、ゴマ油を軽くふってできあがり。
 ポイントはレタスの火の通し方。レタスが熱くなっていないと、食感が悪いし、レタスの甘味がでない。火を通しすぎると、やわやわになってよろしくない。レタスの甘味を出しつつ、シャキッと食感を残すのが肝要や。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

イカときゅうりの冷たい中華サラダ


 中国人は加熱していないものは食べない。だから冷たい中華料理はない。だから冷やし中華など、冷たい中華料理は日本で考えられたものだ。今日は、その冷たい中華料理でビールを飲むぞ。
 イカとキュウリの冷たい中華サラダだ。まず、イカはさばいて、短冊に切って卵白と片栗粉をまぶしてさっとゆでる。色が変わるぐらいでいい。イカやタコは加熱しすぎると硬くなる。キュウリは食べやすい形に切る。プチトマトもいれよう。
 イカ、キュウリ、プチトマトをボールに入れて、醤油、酢、ゴマ油で作ったドレッシングで和える。仕上げに粉さんしょうを振ってできあがり。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

負けたけど収穫はあったで

 負けたな。ま、ええんちゃうん。144試合全部勝つわけにはいかん。どんな強いチームにも必ず負け試合はあるんや。優勝めざすにはいかに勝ち試合を計算するより、負け試合をどないして散らばらせるかが大事や。6連勝中。貯金14.デーゲームで巨人負けとう。以上の要素を考えると、今夜は負けてもええ試合やった。しかし、負けは負けでもいかに得るもんを多くして負けるかが大事や。その点、今夜は収穫のあった負け試合やったな。
 まず、相手先発が左の藤井つうこって、今、絶好調の今坂コンビをどうするか。で、和田さんの選択は、3塁新井弟、ライト高山。今坂コンビのスタメンを外した。結果、新井弟、高山無安打。バッテリーも秋山、清水のフレッシュなバッテリー。結果は4回に5点取られる。
 ま、ええんちゃうん。秋山もええ勉強になったやろ。それに松田のプロ初登板も試されたし。松田VSブランコ。ここに藤川VSウッズの幻影を見たのは幻やろか。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )

阪神拙攻戦を制して難敵DeNA(阪神にとっては)を下す


 7月12日。きょうはワシの誕生日や。そやから、3食はワシの好物を家人が作ってくれる。朝はソース焼きソバ、夜は鶏のから揚げ、冷奴、枝豆にエビスビール。で、誕生日やけどもちろん会社へ行く。ワシは土日でも会社へ行く人やから、誕生日やからゆうて有休を取ることはない。で、弁当やけどな、甲子園で売っとる「鳥谷敬の鉄板焼鳥丼」を参考に写真の鳥谷弁当を作ってもろた。去年は金本弁当を作ってもろた。
 毎年、誕生日は阪神タイガース選手のコラボ弁当を作ってもらう。だいたい、その時の4番、エース、キャプテン、選手会長の弁当を作ってもらうんや。マートンの「マートンカツ丼」能見の「熱志の海」関本の「セッキーの幕の内弁当」などの候補から、鳥谷弁当にしてもろた。ちゃんと海苔で鳥谷の背番号もあるやろ。焼鳥の塩味がええ塩梅でおいしかった。
あ、ちょっと前、番外で西岡の「スイッチヒッタードッグ」も作ってもろたで。ソーセージと牛肉のホットドッグやけど、これもおいしかったで。
ところで、スタンリッジとメッセンジャーのがないな。ワシが考えたろか。スタンリッジはこないだ沖縄で勝ったとき、パイナップルが好物やゆうてたな。パイナップル入り酢牛なんてどやろ。メッセンジャーはネバダ出身のラーメン好き。ネバダラーメン?どんなラーメンやねん。ネバダゆうとスティーブ・マックィーンの「ネバダ・スミス」ゆう映画があったな。マックィーンゆうと「荒野の七人」→「高野の七人」ちゅうこって高野豆腐入りラーメン。あんまりおいしそうやないな。メッセごめん。
さて、そのメッセンジャー。1回早々に2点とられる。ところがことしの阪神は強い。すかざず逆転。1点勝ち越し。結局、双方、得点はこの1回の3点と2点のまま。で、阪神勝った。勝ったけど苦戦ゆうてもええんちゃうかな。沖縄の中日戦は楽勝やったけど、なんでDeNA相手に苦戦するねんやろ。ヒットもようけ打っとう。チャンスもさいさい作る。けど追加点とれんかった。両チームともな。DeNAが追加点とれんのはアホやから。阪神が追加点とれんのんはヘたやから。そうとしかいいようがないな。でも、ま、やっと巨人が負けたから2.5にゲーム差が縮まった。15日からがますます楽しみになってきた。 
コメント ( 10 ) | Trackback ( 0 )

とつぜん対談 第54回 半田ごてとの対談

 今日の対談相手は半田ごてさんです。半田ごてさんは長年、電機関係の工場で働いておられます。まだまだ現役です。最近はアジア各国の後塵を拝することが多くなりましたが、エレクトロニクスは日本のお家芸です。今の日本の経済を創り上げた功労者の産業分野です。半田ごてさんは、その日本のエレクトロニクスを下支えに支えてこられた、縁の下の力持ち、影の功労者ともいうべきお方です。

半田ごて
 ワシを呼んだのはあんたかな。

雫石
 はい。

半田ごて
 なんでもええから早くすませてくれ。

雫石 
 お忙しいんですね。

半田ごて
 そうじゃ。明後日納品の、マイクロ多重無線の基板をあと40枚ほど半田づけしなくてはいかんのじゃ。

雫石 
 基板の半田づけというと何をするんですか。

半田ごて
 プリント基盤にICや抵抗、コンデンサーなんか部品を実装するんじゃ。

雫石
 半田槽を使って自動装着はできないんですか?

半田ごて
 手半田でやらなくてはいかんのが沢山あるんじゃ。

雫石
 失礼ですが、それにしてもえらく年季の入った作業服ですね。乗ってこられた車もボロボロですし。

半田ごて
 ワシら下請けはこうでなくちゃいかんのだ。以前、新しい作業服で納品にいったら『おニューの作業服やな。そんな服買うカネあるんやったら単金まけてえな』トラック買い換えたら『新車やな。景気ええねんな。単金まけてえや』なんていわれた。

雫石
 半田ごてさんの所は下請け企業ですね。

半田ごて
 そうじゃ。大手総合電機メーカーの下請けじゃ。

雫石
 どんな仕事を受注してるのですか。

半田ごて
 おもに通信関係じゃ。衛星通信、光通信、防災無線、マイクロ多重無線なんかじゃ。ほかにITVや配電盤や制御機器なんかもやっとるな。

雫石
 自民党政権になって景気がよくなって仕事が増えたのではありませんか。

半田ごて
 別にかわらん。いや、悪うなっとるかも知れん。半田、フラックス、ワシの先にくっつける銅棒、半田洗浄用の有機溶剤、部材がみんな値上げじゃ。円安でな輸入もんはみんな値上がりじゃ。

雫石
 でも株価が上がってますよ。

半田ごて
 あんなもん数字がくるくる変わるだけじゃ。

雫石
 企業の収益は増えてるんじゃないですか。

半田ごて
 ウチの発注元の企業みたいな連中だけじゃ。うるおっとるのは。連中は輸出もやっとるから収益が好転したかも知れん。けんどワシら下請けまで回ってこん。部品代、加工費、新規の契約金額は従来据え置き。継続の契約は前回より値下げじゃ。前回より10%値下げ。これを繰り返すんじゃ。そのうちゼロになるぞ。単金値上げを申し入れたら『協力業者はお前とこだけちゃうぞ』

雫石
 あなたのところは発注元はそこだけですか。

半田ごて
 そうじゃ。ウチの仕事は100%そこの注文じゃ。連中がくしゃみすればウチが肺炎じゃ。

雫石
 人もたくさん受け入れているのでしょうね。

半田ごて
 あそこを退職した連中がようけウチにはおる。いらんようになったゴミが捨てられる。ゴミ捨て場じゃ。ウチは。あそこを退職する時に退職金、ウチに数年おって退職金。大手はええのう。

雫石
 発注元は内作はしないんですか。

半田ごて
 少しはやっとる。けんど、ウチでしかできん仕事もある。

雫石
 どんな仕事ですか。

半田ごて
 マル防関係の仕事じゃ。あるレーダーの制御部分に使う基板じゃ。それには特殊なLSIを実装しなくてはならん。LSIやICは何に弱いか知っとるか。

雫石
 熱と静電気ですね。

半田ごて
 そうじゃ。セラミックで囲ってあるが高熱に弱い。ごく微量の電流で作動するから人体が持ってる静電気でも過電流で破壊されるんじゃ。だれかの冒険小説に防犯のコンピュータルームに猫を数匹放って、コンピュータをペケにして侵入するというのがあった。あれは本当じゃ。猫は静電気のかたまりじゃ。

雫石
 そんなものどうやって基板に半田づけするんですか。

半田ごて
 床に静電防止シートをしいて、その上に作業台を置く。静電防止作業服を着て、手首と足首にコードを付けて地面とつなぎアースして、体内の静電気を追い出して半田づけするんじゃ。
熱に弱いから、一瞬で半田づけしなくてはいかん。一瞬の勝負じゃ。基板一枚にそのLSIが7個。コネクターが2個。コンデンサーが30個。抵抗が20個。ディップスイッチが5個。リレーが3個。LEDが5個。トランジスターが6個。これだけの部品が実装されとる。基板一枚分70万円。失敗すれば70万円パー。で、この基板1枚仕上げてウチが支払ってもらう単金72万。基板代部品代が70万だから、もうけは2万。そんな仕事をやってウチは工場を維持し従業員に給料を出しとるんじゃ。

雫石
 なぜICソケットに装着して、ソケットを基板に実装しないんですか。

半田ごて
 実装済みの基板の全高が7ミリ以下でないといかん。

雫石
 そんなことできるのは何人います。

半田ごて
 ウチでワシだけじゃ。

雫石
 発注元では。

半田ごて
 おらん。

雫石
 だったら、あなたが引退したらどうなります。

半田ごて
 だからワシは引退できん。若いもんに手ほどきしとるがなかなかなあ。ワシが死んだらどうなるんじゃろう。

雫石
 そうですね。

半田ごて
 ワシみたいな技能者は日本の中小企業にはようけおる。みんなおらな日本のモノ造りは成り立たん。

雫石
 あなたたちはもっと大切にされるべきですね。

半田ごて
 そうじゃ。ワシらもの造りをやっとる現場の人間より、数字を上げたり下げたりするだけで、ようけ稼いで贅沢な暮しをしとる連中がおる。

雫石
 そうですね。

半田ごて
 発注元が、ウチの図庫から図面をごっそり買い取った。実はワシ以外にもこの作業できるヤツがおった。そいつは高給で引き抜かれ、某国に派遣された。図面もそいつといっしょじゃ。技能者と図面。しばらくすると、その某国でこの基板は組み立てるそうじゃ。その方が安くつくんじゃ。ウチの会社にゃ未来はないんじゃ。

雫石 
 ひどい話ですね。

半田ごて
 そんなもんじゃ。企業を優遇して日本を元気にちゅうとるが、ワシらはいっこも元気にはなれん。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
« 前ページ 次ページ »