goo

デビルマン


監督 那須博之
出演 伊崎央登、伊崎右典、酒井彩名、宇崎竜童、阿木耀子、渋谷飛鳥

 稀代の大愚作として、雷名天下に轟いている珍作映画である。いかなる愚作なのかたいへんに興味があった。で、意を決してこのたび観たわけ。
 いやあ、なるほど。これは聞きしに優る愚作、駄作、怪作、珍作映画である。ワシもいままでいろんな映画を観てきたが、この映画のくだらなさに勝るのは、あの伝説のエド・ウッドぐらいだろう。
 まず、主役の二人の演技。どっかの小学校の学芸会かいなと思わせる棒読みセリフ。演技するせん以前の問題だろう。それに女優のキャスティングが絶望的に不適当。まず、デビルマンの敵役№1ともいうべき妖鳥シレーヌ。なにあの女優。荒川静香をいけずにしたような容貌で、原作のにおい立つような色っぽさエロさがカケラもない。だったらせいぜい肌の露出面積を大きくして目を楽しませてくれればいいものを、なに、あれ、スクール水着みたいなもん着やがって。中途半端なことすんな。
 それに、ヒロイン牧村美樹の女優。いっこもかわいくもきれいでもない。性格悪そう。この女のラストはまるで、大昔、えべっさんの見世物であった首だけ女かいな。とても生首には見えん。
 いちおう原作のストーリーの骨格をなぞってはいるが、なんの脈絡もなく進む脚本。ボブ・サップ、小林幸子、KONISHIKI、永井豪なんやようわからんカメオ出演。まったく、SF大会でやるコスチュームショーの方がまだマシ。昔、ゼネプロが悪ふざけで創った映画の方がおもろいで。
 でも、ま、この映画も楽しみ方はある。SF大会の合宿かなんかで、みんなで酒でも飲みながら、ワーワーいいながら、バカにしながら見れば楽しいだろう。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
« ゆで豚サラダ ブルーレイの... »
 
コメント
 
 
 
「デビルマン」 (giants-55)
2017-10-18 12:27:30
映画「デビルマン」、自分も大分昔に見ましたが、余りにも酷い内容でしたね。映画「CASSHERN」と似た、作り手のマスターベーション的感覚しか感じ得なかった。

「死霊の盆踊り」とか「北京原人 Who are you?」等、非常に御粗末な内容の映画は嘗ても在り、マニアックな映画ファンの間では色んな意味で“酒の肴”になっておりますが、雫石様も書かれておられる様に、「デビルマン」もそんな感じになりそうですね。
 
 
 
giants-55さん (雫石鉄也)
2017-10-18 13:03:31
この映画が完成して、試写会したとき、スタッフのみんなはどう思ったのでしょうね。
まさか、これでOKと思ったとは思えません。
おっしゃるとおり酒の肴としては面白い映画だと思います。
 
コメントを投稿する
 
現在、コメントを受け取らないよう設定されております。
※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。