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神戸 新開地 喜楽館に行ってきた


 お盆だから、墓参りに行くべきであるが、遠くの先祖より、近くの落語家というわけで、昨日は落語を聞きに行っておった。
 炎天下の午前11時に家を出る。酔狂なことである。まず、会社へ行く。5日間も休みなんだから、途中、CEタンクの点検をする必要がある。液化酸素も液化炭酸ガスも機嫌よくしている。
 地下鉄でハーバーランドへ。高速神戸から新開地へ移動。途中、昼めし食って、喜楽館へ。初めてである。こけら落とし公演に来たかったのであるが、チケットが買えなかった
 小生、高校は湊川であったので、新開地は子供のころよくうろうろした、聚楽館でよく映画も観た。その新開地に上方落語の定席ができたのはうれしい。会社は兵庫区だから30分以内で来れるから便利だ。
 さて、喜楽館へ着いた。新開地の駅を降りてすぐ。雨天でも傘を差さずに来れるのは便利である。大阪の天満天神繁昌亭に比べれば小さい。客席も半分ぐらいか。入場を待っていると桂三若さんが前を通らはった。
 最初の演者は月亭八斗さん。「犬の目」をやらはった。2番目は桂しん吉さん。「時うどん」う~む。この噺は真夏にはそぐわない気もする。それより気になったのは、この時、しん吉さんがやらはったのは、うどんを食う人が二人出てきて「ひっぱりな」があるバージョン。しん吉さんの師匠桂吉朝師匠はうどんを一人で食う「ひっぱりな」がないバージョンをしはる。吉朝一門、たとえば桂吉弥さんも一人バージョンだ。ま、別にどっちでもええことなんだけど。
 3番目は入場を待ってる時前を通らはった桂三若さん。「宿題」三若さんの師匠桂文枝師匠が三枝時代につくらはった創作落語。師匠の噺よりパワーアップした感じ。
 今日の色もんの最初は内海英華姐さん。あいかわらず色っぽい。都都逸と三味線のテクニックを見せていただいた。さすがである。
 中入り前の中とりは桂あやめさん。この時のワシの席はD列。4番目。ワンピースのルフィなら演者と握手できる場所。そんな近くで、英華姐さん、あやめ姐さんと、色っぽいお二人が立て続けに出てきたから、さすがに圧倒される。
 あやめ姐さんは十八番「ちりとてちん 芸者編」姐さんの極めつけ。この噺、いろんな落語家がするが、あやめ姐さんは登場人物を女性に替えてやらはる。知ったかぶり芸者のきねづるがかわいい。
 中入りのあとは桂米紫さん。「ぜんざい公社」この噺、いまの春蝶さんのお父さん先代桂春蝶さんが得意とした噺。先代春蝶さんの「ぜんざい公社」がワザの「ぜんざい公社」なら、この時の米紫さんの「ぜんざい公社」はパワーの「ぜんざい公社」であった。
色もん二つ目は日本手品「浮かれの蝶」松旭斎天蝶さん。紙で作った蝶を扇の風で操るという芸。ワシは初めて見る芸。なかなか優雅な芸であった。
さて、大トリ。桂小春団治さん。創作落語の「さわやか侍」どっかの藩の若さま。ええかっこしたい。身分をかくし浪人者に身をやつし長屋に住む。困ったことはないか。悪人はいないか。はた迷惑もかえりみず「桃太郎侍」ごっこ。大爆笑であった。
喜楽館を出る時、きょうの出演者が全員出口にたって見送ってくれた。地元にできた上方落語の定席である。これからもちょくちょく来よう。   

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