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ざこば・南光・塩鯛三人会へ行ってきました


 昨夜は、芦屋で落語を聞いておりました。午後6時から。会場は芦屋市民センター大ホールルナホールです。芦屋川のほとりにあるホールです。このあたりは4月ともなると桜の名所です。わたしは毎年ここでお花見をします。
「ざこば・南光・塩鯛三人会」です。この3人は、毎年、11月のこの時期に落語会をやります。昨年は、私は入院してましたので、残念ながら行けませんでした。健康は大切ですね。病気すると好きな落語も楽しめません。
 さて、最初の演者は桂二乗さん。桂米二師匠のお弟子さんです。「阿弥陀池」をやらはりました。しごくまっとうな明朝体の「阿弥陀池」でした。
 次が桂宗助さん。「きょうは珍しい噺をします」ということで、演じたのが「釜猫」でした。若だんさん、お茶屋道楽が過ぎて、親だんさんに禁足をくらい家から一歩もでられません。で、若だんさん、一計を案じ、床屋兼幇間の磯七を使って、味噌豆を炊く大釜に隠れて家を脱出しようと算段します。ところが、このたくらみ親だんさんにばれてしまいます。と、いう噺です。珍しいということはだれもやらない。なぜだれもやらない。おもしろくないから。だそうですが、けっこう面白い噺です。つい最近も宗助さんの「釜猫」を聞いたような気がします。
 中入り前の中トリは桂南光師匠。落語のマクラはその時の話題になっているようなことをネタに話されることが多いです。今の一番話題はなんといっても、横綱日馬富士の暴行事件。きのうの南光師匠も日馬富士から相撲の話をマクラに。テレビではいえない相撲の話など。ははあ、相撲のマクラだから相撲取りの噺をやらはるやろなと思ってました。「ちはやふる」か「花筏」どっちかやなと。で、「花筏」でした。南光師匠、おとついの夜はDVDで観てました。きのうは生南光でした。
 中入り後の最初は、桂ざこば師匠。ざこば師匠、5月に脳梗塞で倒れられて、今もリハビリを続けておられるそうです。日常生活には支障がないほど回復されたのですが、観客の前で落語を演じるのはまだ不安があるとおっしゃってました。「上燗屋」をやらはったのですが、確かに噺に滑らかさが少し足りません。最後、オチでとちりはった。いたしかたございませんね。
 大トリは桂塩鯛師匠。「はてなの茶碗」です。うまいです。この時の「はてなの茶碗」は絶品でした。特に油屋の表情がいい。安物の清水焼の茶碗を茶金さんに3両で引き取ってもろて。それが御所で話題になって、千両で売れた。それを聞いた油屋が茶金さんから、その話を聞くのですが、茶金さんの話を聞いている時の油屋の表情の変化を、あいづちと顔の動きで見事に表現されてます。最初は茶金さんに立腹してて、話を聞いて、納得し、そして茶金さんに敬服するところまで。見事な塩鯛師匠の芸でした。
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