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とつぜんSFノート 第51回

 星群の会は昔は京都で例会をやっていた。かっては、星群の本拠地は京都といってもいいだろう。だから、星群の人間が集まるとなると、月に一度の例会以外でも京都に集合していた。
 星群では忘年会は特段やらなかった。毎月、例会の後に宴会をやっていたから、12月の宴会の時、これは忘年会であると宣言すれば、その時の宴会は忘年会となる。お店も、やってることはいつもと変わらないが。
 忘年会は特段しなかったが新年会はやった。毎年、成人の日の休日に、京都ですき焼きを囲んで新年会をやった。お店も決まっていて、清水の順正だった。お昼の新年会だった。清水寺のすぐ近くである。順正は湯豆腐で有名だが、私たち星群はすき焼きを食べた。
 順正でたらふく、すき焼きを食べビールを飲んで、昼間っからご機嫌になった私たちは清水寺を観光した。実は、京都の定番の観光地でちゃんと見たのは、この新年会のあとの清水寺ぐらいだろうか。京都はしょっちゅう来てるが、おのぼりさん的観光地はあまり行った記憶がない。
 清水寺観光をして、だいぶん酔いも覚めてきた。清水さんからの坂道を下る途中に「コーヒーぜんざい」なるモノを出す喫茶店がある。もう、ずいぶん昔のことなので記憶がさだかでないが、粒あんの上にアイスクリームが乗っけてあって、そこにコーヒーがそそいである。
 新年会のあと、このコーヒーぜんざいを食べるのが習慣だった。どんな味だったかは覚えてないが、まずくはなかったのではないか。かといって、あのあたりに行けば、ぜひ食べてみようとは思うほどではない。機会があれば自分で作って食べてみようと思う。このコーヒーぜんざいを食べたあと、七味とんがらしの有名なお店がある。そこで七味とんがらしを買って帰る。
 昔の星群の新年会というと、順正のすき焼き、コーヒーぜんざい、七味とんがらし、というのがお決まりのコースだった。ところで、草深い、アズマエビスは武蔵野の地にも七味とんがらしは有るそうな。薬研堀の七味とんがらし。このアズマエビスの七味も使ったことがある。薬研堀の七味は辛さが際立っており、京都の七味は香りが際立っている。どっちが良いというのではなく、使い分ければいいだろう。私は、うどんやそばといった麺類は京都のが、牛丼や豚汁には江戸のがあっているように思うのだが。
 七味とんがらしといえば、昔は十日戎の屋台でも売っていた。私は、えべっさんは毎年必ずお参りするので、ここでも七味を思わず買ってしまう。そういえば、最近は、えべっさんで七味の屋台を見かけないな。10日にえべっさんで、成人の日に京都で、七味とんがらしを買うわけだ。1年分の七味を1月に買ってしまう。香りが抜けるから使い切る分だけ買うのが理想だが。なんだか、甘いのか辛いのか判らない話題となった。
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