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「小松左京に出会う会」のお知らせ


 小松左京が亡くなって、7月で一周忌だ。ついては一周忌イベントが、下記の要領にて開催される。

 時   7月16日(月・祝日)13時~17時
 場所  サンケイホールブリーゼ
 入場料 大人1000円、学生500円(5月1日発売)
 第一部 「さよなら小松左京」出演 桂米朝(但し体調による) 他
 第二部 「さよならジュピター」上映

 関西のSFファンは万障を繰り合わせて参加されたし。小生ももちろん参加する。1000円で映画まで観て、生で米朝師匠(師匠がお元気であることを祈ろう)が見られるとは安い。
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巨人の星


梶原一騎:原作 川崎のぼる:作画      講談社

 ジョージ・ルーカスのスターウォーズはフォースの暗黒面に囚われた父と、それを救おうとする息子の物語だった。前期3部作は息子ルークが主人公で、父アナキン=ダースベイダーをのり越え、倒し、最終的に父が救われる。後期3部作は父アナキンが主人公で、いかにしてアナキンがフォースの暗黒面に捕らわれていったかを描いている。
 この漫画は日本の代表的な漫画だ。知らない人はいないだろう。だから、どんなお話か説明する必要はないだろう。元野球選手だった父が、自分が果たせぬ夢を息子に託し、息子が艱難辛苦を乗り越えて輝く巨人のエースとなる。ま、こんな話である。阪神ファンの小生からみれば巨人がそんなにエライのかと思うが。
 スターウォーズのアナキン・スカイウォーカーはフォースの暗黒面に落ちて銀河帝国の走狗となり、最後は銀河皇帝を自らの手で殺し、息子ルークに看取られて、暗黒面から解放されつつ死ぬ。
 この「巨人の星」では野球の暗黒面に囚われた父星一徹が、息子星飛雄馬をむりやり野球の暗黒面に取り込み、飛雄馬は暗黒面に苦しみ、三つの大リーグボールなる珍妙な球を開発して、一時は「輝く巨人の星」となるが、最後は腕の筋肉を壊し、いずこともなく去っていって物語は終る。スターウォーズはフォースの暗黒面の父を息子が救う話だが、本作は野球の暗黒面の父が、息子を暗黒面に引きずり込み、息子は左腕の筋肉と引き換えなければ暗黒面から解放されなかった。星一徹はアナキン・スカイウォーカーより強く、星飛雄馬はルーク・スカイウォーカーよりも弱いということだ。「美味しんぼ」の海原雄山が息子山岡士郎と和解したから、星一徹は最強のオヤジかも知れない。
 いまやギャグとなった本作だが、小生は少年マガジン連載時にリアルタイムで読んでいる。あの時は素直に感動し、ワクワクしながら読み、次週が待ちきれなかった。21世紀になって、このたび読み直し、大仰で濃く臭いところも多々あったが、素直に感動する場面もあった。例えば飛雄馬に去られ、明子に去られ、一徹がうらぶれた長屋に一人取り残されるシーンなど涙さえ覚えた。それに次々とページをめくらせる技術はものすごい。梶原一騎、ただの暴力オヤジではなかった。稀代のストーリーテラーである。
 その梶原自身が作中でいっている。飛雄馬のやっていることは邪道である。野球とは本来、思いっきり投げた球を思いっきり打つものだ。その通りだ。大リーグボールはしょせん小手先の手品だ。タネが判れば打たれる。藤川球児の火の玉ストレートはタネが判っていても打てない。飛雄馬は二流投手で球児は一流投手なのだ。
 飛雄馬は小柄という投手としては致命的な欠点を補うため、珍奇な球を開発したのだが、小柄ということは投手としてハンデではない。阪神のみょうばんピッチャー渡辺亮は175cmとプロ野球投手としては小柄だ。ヤクルトの石川雅規なんかは170cmに満たない。それでもこの二人はプロのピッチャーとして充分通用している。
 確かに本作は時代の流れに流されて、作者梶原一騎の意図とは違う価値観で読まれるようにはなったが、いくら時がながれても不変の価値観も有る。そのような価値観が本作の仲にはまだまだ沢山残っている。昭和を代表する名作漫画であることは変わらない。 
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阪神、地味に強いな。藤川、久保田病か

 阪神、なかなか負けへん。きょうも中日相手に3対1で勝つ。負けそうになっても、がんばって引き分けに持ち込む。強いはずなんやが、2003年みたいにむちゃくちゃ強いちゅう感じはせえへん。地味に真面目に強いな。きょうかて、ビッグイニング作って、どかんと大量点やのうて、1点づつやけど、同点、逆転、ダメ押し、と実に相手の嫌がる点の取り方しとうやんけ。「守り勝つ」「1点を大事にする」ちゅう和田さんのゆう野球が実践されとる証拠やな。けっこうけっこう。
 それにしても、また藤川にはヒヤヒヤさせられたな。久保田病がうつったか。う~む。心配やな。たまには9回榎田に投げさせてもええんちゃうか。でも、藤川の登板が多いちゅうことは、負け試合が少ないちゅうことやから、ええことなんやけど。藤川の使い方に一考の余地あり。
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北の花火、打ち上げ失敗

 金日成主席生誕100年記念祝賀花火の打ち上げは失敗したようだ。他の国は長距離弾道ミサイルだからか打ち上げるな、といっているのに、いやこれは気象観測用衛星だといって、打ち上げ準備を進めてきた。
 可能性は二つ考えられた。打ち上げる。打ち上げない。ところが第三の可能性があったわけだ。打ち上げたけど失敗した。各国から見学者を招き、本物かどうか判らないが管制室まで公開して、見事打ち上げて見せて「強盛大国への大門」を開くつもりだったのだろう。とんだアテ外れで、われわれ日本人から見たら、それ見たことかざまあ見ろ、といいたいところだが、不気味なのは連中が素直に「失敗であった」と認めたことだ。これはどういうことだろうか。何を考えているか判らん連中だ。ひょっとして、打ち上げるマネしただけ。だから食いもんよこせとアメリカに要求するかも知れない。 
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