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アトリエ個展シリーズ『足立 進作品展』

2016-08-11 02:59:08 | 文化・スポーツ
 西脇市岡之山美術館では、アトリエ個展シリーズの第2弾として『足立 進作品展』が8月1日~21日の会期で行われています。



 足立進先生は、1963年丹波市青垣町生まれです。丹波市内の中学校美術教諭として勤務されながら、創作活動も積極的に行われています。現在は、市島中学校に勤務されています。私も、これまでに何回か作品展を見せていただいたことがあります。
 足立先生は、昨年1月にいつも支え応援してくださっていた奥様をがんで亡くされています。西脇市民病院で緩和治療で入院をしていた時、病院内のフロアーで開かれていた美術展を一緒によく見に行かれたそうです。そして、「この場所に私の絵を展示することができたら、妻の病気が治るのではないか」と想像したこともあったそうです。今回の西脇市岡之山美術館での作品展は、妻が「お世話になった西脇の人にあなたの絵を見てもらって!」と言っているような気がして、開催されたそうです。足立先生の強い想いを感じる作品展でした。
 足立先生は、当初は油彩で人物画を制作されていたそうですが、「人が生活する中で築き上げてきた風景」に魅力を感じ、アクリル絵の具を使った風景画を中心に製作を続けられて来られました。



 今回の作品展には、26点の先生の力作が展示されています。『谷の村の赤い屋根』や『雨上がり養蚕の家』、『棚田の上の青い家』などは、ひっそりと山の中で生活する家、棚田、養蚕の古き日本の原風景に触れる思いがする作品が多くありました。



 また、『埠頭の昼下がり』や『漁港に続く道』、『小さな漁港の朝』などは、山とは正反対の漁村での人の暮らしを感じる作品です。
 足立先生の作品を見ていると、心が和んできました。田舎暮らしで育った私にとって、日本の原風景を感じさせる風景画で、しかも人の暮らしを感じさせてくれ、幼い頃の自分を振り返る思いがしてきました。
 足立先生には、これからも精力的に製作活動に取り組んでいただき、奥様の分まで長生きしていただきたいと願っています。また、西脇市民病院エントランスホールでも、作品展をぜひ開催していただきたいと思います。
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