11日(木・祝)。わが家に来てから今日で2769日目を迎え、米首都ワシントンの連邦控訴裁(高裁)は9日、トランプ前大統領の納税記録をめぐり議会への開示を支持する判決を下した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
トランプは監査中として開示を拒否していたが いつまで監査やってんだという話!
昨日、夕食に「赤尾鯛の粕漬け焼き」「生野菜と小海老とアボカドのサラダ」「冷奴」「白舞茸の味噌汁」を作り、「タコとマグロの刺身」と一緒にいただきました 赤尾鯛は柔らかくてとても美味しかったです
昨日、ミューザ川崎で「フェスタサマーミューザ KAWASAKI 2022」参加公演「日本フィル 入門者も本格派も歓迎のドイツ音楽プロ」を聴きました プログラムは①J.S.バッハ「G線上のアリア」、②リヒャルト・シュトラウス「4つの最後の歌」、③ブラームス「交響曲第1番 ハ短調 作品68」です 演奏は②のソプラノ独唱=森谷真理、指揮=現田茂夫です
オケは14型で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという並び。コンマスは田野倉雅秋です
1曲目はJ.S.バッハ「G線上のアリア」です この曲はヨハン・セバスティアン・バッハ(1685ー1750)が1729年頃に作曲した「管弦楽組曲 第3番 BWV.1068」の第2楽章「エア」をヴァイオリニストのA.ヴィルヘルミが編曲し、独奏部分がG線だけで演奏できるようにした作品です
この曲は、バーバーのアダージョとともに、誰かを追悼する音楽として演奏される機会が多いのですが、この日の公演は、現田氏がプレトークでバッハ、ベートーヴェン、ブラームスの「ドイツ3大B」の話をしていたので、その線に沿って選曲したものと思われます 2曲目がベートーヴェンなら「ドイツ3大B」プログラムになっていました
現田氏の指揮で演奏に入ります 聴きながら、弦楽だけの演奏だからこそこの曲の純粋な良さが伝わってくるのかも知れないと思いました
2曲目はR.シュトラウス「4つの最後の歌」です この曲はリヒャルト・シュトラウス(1864ー1949)が1948年=84歳の最晩年の年に作曲されました 第1曲「春」、第2曲「9月」、第3曲「眠りにつくとき」、第4曲「夕映えの中で」から成ります 作曲の順番はアイヒェンドルフの詩による「夕映えの中で」が最初に完成し、ヘルマン・ヘッセの詩による残り3曲が後から作曲されました
ソプラノ独唱の森谷真理は武蔵野音楽大学を卒業、同大学院を首席で修了後、ニューヨークのマスネ音楽院を修了 リンツ州立歌劇場専属歌手を務めたのをはじめ、ウィーン・フォルクスオーパー、ライプツィヒ・オペラなどで活躍、現在 国内外の歌劇場で歌っています
オケは12型に縮小し、現田氏の指揮で演奏に入ります 森谷は息の長い旋律を芯のあるソプラノで朗々と歌い上げ、リヒャルト・シュトラウスの晩年の境地を見事に表現しました 「9月」ではホルン独奏、「眠りにつくとき」ではヴァイオリン独奏、「夕映えの中で」ではフルートとピッコロの独奏が森谷の熱唱に華を添えました
ところで、現田氏はプレトークで「よく、歌詞が聴き取れないという方がいらっしゃいますが、聴き取る必要はありません 作曲家は詩からインスピレーションを受けて、それを音符にして音楽として表現しているのですから、その音楽を楽しめばよいのです」と語っていましたが、全くその通りだと思います 私は事前に配布された歌詞対訳を読んでから本番を聴きますが、歌を聴いている間は対訳を見ません。耳だけで音楽を楽しみます
プログラム後半はブラームス「交響曲第1番 ハ短調 作品68」です この曲はヨハネス・ブラームス(1833ー1897)が1855~62年、68年、74~76年にかけて作曲(構想から20年以上)、1876年にカールスルーエで初演されました 第1楽章「ウン・ポーコ・ソステヌート ~ アレグロ」、第2楽章「アンダンテ・ソステヌート」、第3楽章「ウン・ポーコ・アレグレット・エ・グラツィオーソ」、第4楽章「アダージョ ~ ピウ・アンダンテ ~ アレグロ・ノン・トロッポ・マ・コン・ブリオ ~ ピウ・アレグロ」の4楽章から成ります
オケは再び14型に拡大します ここで初めて気が付いたのですが、オーボエに新日本フィルの特任首席・古部賢一氏が客演しています
現田氏の指揮で第1楽章がティンパニの連打で開始されます ゆったりと落ち着いたテンポで音楽が進みますが、決して弛緩することがありません 流れが自然で好感が持てます 第2楽章では古部のオーボエをはじめ、クラリネット、フルートが冴えた演奏を繰り広げます 終盤におけるコンマスのヴァイオリン・ソロが美しく響きました 第3楽章では低弦の重厚感が迫ってきました 第4楽章では、ブラームスが生涯想いを寄せたクララ・シューマンの誕生日に歌詞をつけて贈ったという旋律をホルンが雄大に演奏、次いで独奏フルートが同じ旋律を青空に突き抜けるかのように爽快に演奏しました そして、ベートーヴェンの「第九」の歓喜のテーマに似ている有名な旋律を、弦楽アンサンブルが気負うことなく自然に演奏しました 現田氏は終始テンポを維持し堂々たる演奏を展開、指揮者・現田氏よりも作曲者ブラームスが前面に出た本来あるべき演奏に、満場の拍手が送られました
現田 ✕ 日本フィルはアンコールにブラームス「ハンガリー舞曲第4番 嬰へ短調」を、一転して強弱・緩急自在、外連味たっぷりに演奏、再び満場の拍手に包まれました
7月23日に始まった「フェスタサマーミューザ KAWASAKI 2022」も、本日の原田慶太楼指揮 東京交響楽団 による「フィナーレコンサート」で終了します ということで、今日もミューザ川崎です