31日(金)。関東地方はまだ梅雨が明けないのに7月は今日で終わりです 梅雨が明けたら明けたで暑くなりそうだし・・・どっちもどっちだな
ということで、わが家に来てから今日で2130日目を迎え、政府の観光支援策「Go To トラベル」事業の開始時期について、新型コロナウイルス感染症対策分科会の会長を務める尾身茂氏は29日、政府に対し、判断に時間をかけるよう事前に分科会として提言していたが、政府には採用されなかったと語った というニュースを見て感想を述べるモコタロです
「専門家の意見を聞きながら」は「専門家の意見を聞き流しながら」だったのか
昨日の夕食は、勝浦市在住の大学時代の友人S君が送ってくれた「あこう鯛」を煮つけ、「生野菜サラダ」と「ジャガイモと玉ねぎの味噌汁」(写真には写り切っていない)を作り、買ってきた「マグロの刺身」を用意しました あこう鯛は良く煮汁が沁み込んで美味しかったです が、娘から「魚の鱗を取ってないんじゃないの?」と言われてしまいました 面倒くさいから省きましたが、たしかに鱗が付いてると食べにくいです。次回への反省材料にします
昨日、ミューザ川崎シンフォニーホールでフェスタサマーミューザ参加公演「東京交響楽団」のコンサートを聴きました プログラムは①ベートーヴェン「交響曲 第6番 ヘ長調 作品68 ”田園” 」、②同「交響曲 第5番 ハ短調 作品67 ”運命” 」です 指揮は秋山和慶です
自席は2CA4列45番、センター右ブロック4列目右から7つ目です オケの編成は左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスといういつもの東響の並びです 総勢60名弱の楽団員同士は1メートル超のソーシャルディスタンスを取っていますが、譜面台は2人で1台を使用します。コンマスのグレヴ・二キティンをはじめ弦・打楽器奏者はマスクを着用します
この日演奏される2つの交響曲はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)が1807年から1808年にかけて同時並行的に作曲、1808年12月22日にアン・デア・ウィーン劇場で「ピアノ協奏曲第4番」や「ピアノ、合唱、管弦楽のための幻想曲ハ短調」などと共にベートーヴェン自身の指揮により初演されました しかし、オケの練習不足に加え、会場は暖房装置が壊れていて寒く、聴衆は4時間にわたるコンサートを震えながら聴いていたと言われています その結果、初演は失敗に終わりました ベートーヴェンのことです、その後の再演では成功を収めています
1曲目はベートーヴェン「交響曲 第6番 ヘ長調 作品68 ”田園” 」です ベートーヴェンの9つの交響曲の中で唯一、自身が「田園」と標題を付けた作品で、当時の交響曲が4楽章形式だったのに対し、5楽章から成り、後半の3,4,5楽章が続けて演奏されるという先進性を備えています 第1楽章「アレグロ・マ・ノン・トロッポ(田舎に着いた時の愉快な気分と目覚め)」、第2楽章「アンダンテ・モルト・モッソ(小川の風景)」、第3楽章「アレグロ(田舎の人々の楽しい集い)」、第4楽章「アレグロ(雷鳴、嵐)」、第5楽章「アレグレット(牧歌~嵐の後の喜びと感謝)」の5楽章から成ります
「歩く紳士」と形容したくなるようなロマンスグレイの秋山和慶氏の指揮で第1楽章に入ります 首席オーボエの荒木奏美の愉悦感に満ちた演奏が素晴らしい 隣席の首席フルート・相澤政宏も楽しく美しいメロディーを奏でます この日、いつにも増して感じたのは、弦楽器のアンサンブルの美しさです 秋山氏の指揮は いつものように奇をてらうことのない自然体のもので、楽団員は演奏しやすいのではないかと想像します 楽団員の演奏姿を見ていると、桐朋学園を卒業した翌年の1964年に東京交響楽団を指揮してデビューして以来、40年間にわたり同楽団の音楽監督・常任指揮者を務めてきた秋山氏へのリスペクトを感じます お互いの信頼関係の上に成り立つ演奏だと思います
話は変わりますが、ここに1枚のCDがあります ドイツの作曲家ユスティン・ハインリヒ・クネヒト(1752-1817)が作曲した「自然の音楽的描写-大シンフォニー」です ベートーヴェンの「田園交響曲」と同様、5楽章から成り、曲想もほぼ同じです 第1楽章「美しい田舎~」、第2楽章「雷鳴が轟き嵐が近づく~」、第3楽章「嵐がやってきた~」、第4楽章「嵐は次第に収まる~」、第5楽章「自然は喜びに満ち~」といった内容です 実際に曲を聴いてみると、明らかにベートーヴェン(1770生まれ)はクネヒト(1752年生まれ)のこの作品を参考にして「田園交響曲」を書いたのではないかと思ってしまいます 違うのはクネヒトが自然を音楽で描写したのに対し、ベートーヴェンは自然の心象風景を音楽で表したことです
プログラム後半は「交響曲 第5番 ハ短調 作品67 ”運命” 」です この曲は「運命」という愛称で呼ばれていますが、言うまでもなくベートーヴェンが名付けたものではありません 弟子のシンドラーが冒頭のダダダダーンの意味をべ――トーヴェンに訊ねると、彼は「運命はこのように扉を叩く」と答えたというエピソードから、そのように呼ばれるようになったと言われていますが、何の証拠もありません この曲の大きな特徴は①曲の冒頭は休符から始まる、②冒頭の短い動機(ダダダダーン)が全曲を通して緻密に積み上げられていく、③交響曲で初めてピッコロ、コントラファゴット、トロンボーンが使用された、④ベートーヴェンの「苦しみを通して歓喜に至れ」という人生哲学が具現化されている、といったところでしょうか
第1楽章「アレグロ・コン・ブリオ」、第2楽章「アンダンテ・コン・モート」、第3楽章「アレグロ」、第4楽章「アレグロ~プレスト」の4楽章から成ります
秋山氏の指揮で演奏に入りますが、東響は終始 緊張感と推進力に満ちた演奏を展開、ベートーヴェンの人生哲学を渾身の演奏によって築き上げました