2日(火)。東京都交響楽団のホームページによると、8月1日付で伊東裕(いとう ゆう)氏がチェロ首席に就任しました 伊東氏は「葵トリオ」のメンバーとしても活躍しています
新日本フィルのツイッターによると、8月1日から岡北斗(おか ほくと)氏が正団員として首席オーボエ奏者に就任しました 岡氏は「藝大フィルハーモニア管弦楽団」の首席オーボエ奏者を務めていました
これによりオーボエ首席が神農広樹氏と岡氏、特任首席が古部賢一氏となります
東京交響楽団のホームページによると、8月1日付で廣岡克隆(ひろおか よしたか)氏が楽団長に就任しました 廣岡氏は10月末まで演奏業務(現在、アシスタント・コンサートマスター)を兼任し、11月1日から楽団長に専任するとしています
ということで、わが家に来てから今日で2760日目を迎え、朝鮮中央通信によると、金正恩総書記が「建国以来の大動乱」と述べ、一時は1日40万人近く感染者が出ていた新型コロナウイルスは、7月30~31日に「発熱者」がゼロとなり、3か月ほどで収束した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
さすがは政府のプロパガンダ通信社 北朝鮮以外では誰も信じないことを報道してる
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昨日、夕食に「野菜とひき肉のドライカレー」を作りました 辛いカレーには甘い目玉焼きがマッチします
久しぶりに作りましたが、美味しく出来ました
昨日、日比谷のTOHOシネマズ・シャンテで是枝裕和監督による2022年製作韓国映画「ベイビー・ブローカー」(130分)を観ました
この作品は、「万引き家族」の是枝裕和監督が「パラサイト 半地下の家族」のソン・ガンホを主演に、初めて手掛けた韓国映画です
古びたクリーニング屋を営みながら借金返済に追われるサンヒョン(ソン・ガンホ)と、赤ちゃんポストのある施設で働く児童養護施設出身のドンス(カン・ドンウォン)には、「ベイビー・ブローカー」という裏稼業があった ある土砂降りの雨の晩、2人は若い女ソヨン(イ・ジウン)が赤ちゃんポストに預けた赤ん坊をこっそりと連れ去る
しかし、翌日思い直して戻ってきたソヨンが、赤ん坊が居ないことに気が付いて警察に通報しようとしたため、2人は仕方なく赤ちゃんを連れ出したことを白状する
サンヒョンの「赤ちゃんを育ててくれる家族を見つけようとしていた」という言い訳に呆れるソヨンだが、成り行きから彼らとともに”お金になる”養父母探しの旅に出ることになる
一方、サンヒョンとドンスを検挙するため尾行を続けていたスジン(ペ・ドゥナ)と後輩のイ刑事(イ・ジュヨン)は、現行犯逮捕を目論み彼らの後を追う
本作は、子どもを育てられない人が匿名で赤ちゃんを置いていく「赤ちゃんポスト(ベイビー・ボックス)」を介して出会った人々が織りなす物語をオリジナルの脚本で描いたものです この映画の大きな特徴は、舞台は韓国、スタッフとキャストはほとんど韓国人で固めながら、「万引き家族」と同様に、家族とは何かというテーマを描いたところです
冒頭のシーンが印象的です。土砂降りの雨の晩、低所得者層が暮らす古びた住宅街を赤ん坊を抱いた一人の女性が施設に歩いていく場面です これを観て、ソン・ガンホが主演した映画「パラサイト 半地下の家族」を思い出しました。あの映画でも土砂降りの雨が印象的でした
水がらみで言えば、サンヒョン、ドンス、ソヨンの3人による養父母探しの旅の途中で、ドンスが育った児童養護施設の男の子ヘジンが車に忍び込んで一緒に旅を続けることになりますが、ヘジンがガソリンスタンドの洗車場で車の窓を開けてしまい、4人とも水浸しになり大騒ぎになるシーンも印象的です この小さな事件をきっかけに4人は本物の家族のような関係が築かれます
傑作だと思ったのは女性刑事コンビです 物語の前半では、張り込みの車の中で何かしら食べているのです
それが 後半になると、現行犯逮捕のチャンスがないので、物を食べる余裕もなくなるほどスジン刑事は焦りを感じ、偽の養父母希望者を仕立て上げて、サンヒョンが赤ちゃんを売る現場を押さえる「おとり捜査」を仕掛けます
しかし、これはドンスに見破られて失敗してしまいます
イ刑事は「スジン刑事は赤ちゃんを売ってほしいんですか? まるで、われわれがベイビー・ブローカーみたいですね」と言います
つまりサンヒョンらが赤ちゃんを売れば現行犯逮捕出来て手柄になるからです
【以下、ネタバレ注意】
映画の冒頭、「捨てるくらいなら 最初から産むなよな」というセリフが語られます これを観ているわれわれの多くは、「そうだ、その通りだ」と思っています
しかし、父親が反社会的勢力で、産むのを反対されたソヨンが殺してしまったことが分かります
ソヨンは、いずれ自分は殺人罪で逮捕されるだろうと思い、殺人者の母親から生まれた赤ん坊の将来を考えて「赤ちゃんポスト」に預けたのです
ポストに赤ん坊を預ける人にはやむを得ない理由があるのだ、ということを知ったわれわれは、ソヨンに同情的な気持ちになります
ところで、日本の「赤ちゃんポスト」は熊本県の慈恵病院「こうのとりゆりかご」が有名ですが、この映画の中でもドンスとソヨンとの間で言い争いがあったように、この制度には賛否両論があります 「罪のない子どもの命を救うことができる
」「子どもを持てない人の養子縁組の手助けとなる
」という賛成意見と、「望まない妊娠をして子供を匿名で預ける施設があるということで、母親が望まない妊娠を防止するための自衛をしなくなる
」「匿名をよいことに 安易に利用される恐れがある
」という反対意見があります
難しい問題ですが、この映画を観た後では、「預ける人にはそれなりのやむを得ない事情があることを考慮すべきだ」と思いました
少し問題が広がりますが、テレビや新聞の報道で「母親が幼児を部屋に閉じ込めたまま、外に遊びに行って帰らなかったため、幼児が死亡した」というニュースに接することがありますが、長男が幼児の頃、保育園への送り迎えを95%以上やっていた私の立場から言えば、「母親もけしからんが、(正規・内縁に限らず)父親はどこでどうしていたのか」ということです
すべての責任を母親に押し付けて批判するのは片手落ちではないか
それにしても、現代の日本はシングルマザーが増えていないだろうか
値上げラッシュが続く現在の日本は、子どもを持つ彼女たちにとってますます住みにくい社会になっていくのではないだろうか
この映画を観終わって、そんなことを考えました