人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

「二流小説家」「震える牛」「完全なる首長竜の日」「掏摸(スリ)」を買う

2013年05月31日 07時00分19秒 | 日記

31日(金)。はやいもので今日で5月も終わりです 油断も隙もありませんね 昨夕、10階のレストランで日本記者クラブ主催のクラブ賞贈賞式・会員懇親会があったので出席しました 

日本記者クラブ賞は「村上春樹を読みつくす」(講談社現代新書)などの著書で知られる共同通信社編集委員兼論説委員の小山鉄郎さん、特別賞はジャーナリストの故・山本美香さんが受賞しました 

山本美香さんは2012年8月20日、シリア北部アレッポで内戦を取材中、政府軍の銃弾を受けて死亡しました(享年45歳) 女性ジャーナリストとして、戦争の不条理で過酷な実態を女性や子供の視点から報道、テレビニュース、写真、記事、書籍など様々なメディアで発信され、視聴者や読者の理解を深めました

山本さんが所属していたジャパンプレスの佐藤和孝代表が代わりに受賞の挨拶をしましたが、最後に次のように締めくくりました

「山本美香がこの受賞を知ったらどう思ったでしょうか・・・・(この受賞によって)山本美香を生かし続けてくれたことに感謝します

命を賭けてジャーナリストとしての天職を全うした山本さんのご冥福を、あらためてお祈りいたします

 

                                

 

このパーティーでは、記者クラブ・ラヴェルのワインが初のお披露目となりました 外人記者クラブから日本記者クラブにトラバーユしてきたワイン・ソムリエの資格を持つHさんが厳選したイタリア・ワインで、赤も白も飲み口の爽やかな極上のワインです

ラヴェルには、内外のVIPの記者会見の際にゲストの背景に映る日本記者クラブのロゴ・マーク(日本記者クラブのイニシャルNKCがデザインされた丸いマーク)があしらわれています。このワインは9階の記者クラブ・レストランと10階のレストラン・アラスカで味わうことが出来ます 当ビルにお出での際には是非ご賞味ください

 

          

 

という訳で、パーティー会場を出たのが7時ごろで、家に着いたのは10時半過ぎでした。当社S氏と都内某所で 歌合戦を繰り広げていたことはここに書かないことにします

 

  閑話休題  

 

本を4冊買いました 1冊目はデイヴィッド・ゴードン著「二流小説家」(ハヤカワ・ミステリ文庫)です。「このミステリが読みたい!このミステリがすごい!」(宝島社)の第1位という謳い文句につられて買いました

 

          

 

2冊目は相場英雄著「震える牛」(小学館文庫)です。「日本中を震撼させた現代の黙示録」という帯の言葉につられて買いました

 

          

 

3冊目は乾緑郎著「完全なる首長竜の日」(宝島社文庫)です。「このミス大賞受賞作」ということで面白そうなので買いました

 

          

 

4冊目は中村文則著「掏摸(スリ)」(河出文庫)です。「アメリカ、イギリス、フランス、中国、韓国、すでに7か国語で翻訳」の言葉が引っかかりました

 

          

 

いま読んでいるジェフリー・アーチャ―著「時のみぞ知る」(上・下)を読み終わったら、片っぱしから読んでいこうと思っています

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

宮藤官九郎著「いまなんつった?」を読む~セリフ、台詞、科白の世界

2013年05月30日 07時00分14秒 | 日記

30日(木)。昨日、関東地方も梅雨入りしたとか そんなこととはつゆ知らず・・・・・宮藤官九郎著「いまなんつった?」(文春文庫)を読み終わりました 宮藤官九郎は1970年、宮城県生まれ。今年4月にスタートしたNHK連続ドラマ「あまちゃん」の脚本を書いている人だそうです 現在は脚本家、構成作家、俳優、映画監督として活躍中とのことですが、歌舞伎の「大江戸りびんぐでっど」の脚本を担当したと書かれていて「ああ、そうだったのか」と合点がいきました。それ、観てないのですが

この本は、官藤官九郎が20年もの間、セリフを書いて、覚えて、喋ってきた蓄積の集大成と言ってもいいかもしれません テレビや舞台や映画や家庭で耳にした名セリフを集めた”名言集”です

宮藤官九郎が出会ったセリフのうち特に面白いと思った名言をいくつか拾ってみます

「それ、おれはいいけどヤザワはどうかな?」・・・・ヤザワとはいう間でもなく大スター矢沢永吉のことです。個人的にはいいけど、世界の矢沢永吉の立場ではどうかな?という意味ですね

「顔の情報量が多すぎるんだよ」・・・・・これは西田敏行さんが言ったセリフとのこと

「この世のご馳走の数は母親の数と同じだ」・・・・韓国映画の予告編で観たセリフだそうです

「ヌルイという魔王がこの丼を支配し、ラーメンを闇黒の世界につなぎとめている」・・・・バイト先のバンドマンの先輩がマズイラーメンを食べた時の感想だそうです

宮藤官九郎は若き日にモスバーガーでバイトをやっていたことがあり、「モス」の語源を知っていると言って解説します。「山(MOUNTAIN)、海(OCEAN)、空(SKY)の頭文字をとってMOS。山の幸、海の幸、空の幸をふんだんに使っているから。ところで、空の幸ってなんだ?」と思って店長に訊くと「サニーレタスだね」との答え。納得できなかったといいます

その次のコラムでは「MOSの由来を”マウンテン、オーシャン、スカイの頭文字をとったと書きましたが、正しくはスカイじゃなくてサン(太陽)だそうです」と訂正しています

ところで、モス、マック、ケンタとファスト・フード店が地元にもありますが、一番好きなのはやっぱりモスですね 注文を受けてから作り始めるし、自然食品を使用しているので新鮮で美味しいのです マックよりも割高ですが、どちらか選べと言われればモスを選びます。ところが、モスが一番遠いのですね皆さんはどこのファンですか

 

          

 

この人、ネタが切れると娘のかんぱちゃんの話題でマスを埋める習性があるようです 幼児は意図しないでも笑いを誘うことが多々ありますから気持ちは分かります 

私にも宮藤官九郎と同じような「いまなんつった?」経験があります。息子が保育園に通っていた時のことですから、今から20年以上も前のことです。クリーニング屋に行った時、息子があらぬ方向を指差して「ウンチッチ」と言うので、「ヤバイ、トイレを借りなきゃ 」と思ってお店の人に声をかけようとすると、息子の指さす方角に「モンチッチ」のぬいぐるみがありました この出来事を保育園の連絡ノートに書いたところ、保母さんたちに大受けし、みんな腹を抱えて笑っていました

それにしても、仕事でセリフを考えなければならないなんて、つらいでしょうね

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バルトーク弦楽四重奏団創設者ペーター・コムローシュを迎えたコンサートのチケットを買う

2013年05月29日 07時00分22秒 | 日記

29日(水)。27日の朝日夕刊に音楽評論家I氏のコンサート評が載っていました 対象は19日に兵庫県西宮市で開かれた大野和士指揮ウィーン交響楽団のコンサートです。ベートーヴェンの第4ピアノ協奏曲とマーラーの第5交響曲が演奏されたようですが、マーラーの演奏について、評の最後に次のように書いています

「大野の指揮はこれに逆らわず、第1楽章後半のように込み入っていて混濁した部分も、第4楽章のように霧の立ち込めた不透明な部分も、終始明快だ だから、このマーラーには、音楽が音楽を超え出て別の何かを呼び出してしまう、といったところはなく、古典的だけれどアクチュアルとは言い難い。マーラーの時代は、いつのまにか過ぎ去ってしまっていたのか、という気もしてくる

これを読んだ限りでは、いったい何が言いたいのか、さっぱり見当もつきません が、その前段にある次の記述を読むと多少意味が分かってきます

「このオーケストラにとっては管弦楽というのは、まずは感覚的な喜びの対象なのであって、作曲者の孤独だの不安だのといった話は後回しにしてくれ、といった実利的な割り切りが感じられる

これまで何度か”マーラーブーム”といった現象がありましたが、それはマーラーの音楽の重要な要素である人生の”苦悩”や”漠然たる不安”を反映した演奏によって支えられていたと言えるでしょう

この評論家は、それに比べてこの演奏は「思想性が感じられない、大音量に身をゆだねる快感に依存した音楽に成り下がっている」と言いたいのかもしれません。それで「マーラーの時代は、いつのまにか過ぎ去ってしまった」と感じたのでしょう

そういう意味なら、私も同感するところがあります。ただ大音量の管弦楽を鳴らして「どうだ、これがマ―ラ―だ」と言わんばかりの演奏が少なくないような気がします。かつてゲオルク・ショルティがシカゴ交響楽団を振った一連のマーラーの交響曲はそういう演奏でした 何の思想性も感じさせないノー天気な演奏でした

さて、ウィーン交響楽団の話に戻ります。「大野の指揮はこれに逆らわず・・・」ということは、特にオペラで定評のある大野和士がマーラーの演奏では「自分が思うようにオケをコントロールできなかった」というように聞こえますが、どうでしょうか

過去の人を含めて、私がマーラー指揮者で一番好きなのは巨匠オット―・クレンぺラ―ですが、現役で一番好きなマーラー指揮者はチョン・ミュンフンです

 

  閑話休題  

 

コンサート・チケットを2枚買いました。1枚は7月12日(金)午後7時から東京藝大奏楽堂で開かれる「東京藝大弦楽シリーズ」コンサートです バルトーク弦楽四重奏団創設者ペーター・コムローシュを迎えて①ブラームス「ヴァイオリン・ソナタ第2番」、②モーツアルト「弦楽五重奏曲第4番ト短調K.516」、③バルトーク「2つのヴァイオリンのための”44の二重奏曲」より、④ブラームス「弦楽六重奏曲第2番」が演奏されます

コムローシュのほかに澤和樹、松原勝也、漆原朝子(以上ヴァイオリン)、川崎和徳、市坪俊彦(以上ヴィオラ)、河野文昭、山崎伸子(以上チェロ)が出演します。全自由席。3,000円です

 

          

 

もう一枚は7月27日(土)午後3時から東京藝大奏楽堂で開かれる「ジャズ in 藝大 2013 ~藝大から巣立ったジャズメンPart1」です なぜこのコンサートに行くことを決めたかと言うと、ゲストとしてトランペットのエリック・ミヤシロが出演するからです エリック・ミヤシロは、数年前、有楽町マリオン・朝日ホールで開かれた「侍ブラス」コンサートで初めて彼のパワフルな演奏を聴いて好きになりました

チラシに載っている藝大出身のジャズメンたちは、クラリネットの山本正治氏を除いてまったく知りません。もっとも山本氏はクラシックだし

演奏曲目には「セントルイス・ブルース」、「ムーンライト・セレナード」などのスタンダード・ナンバーも含まれています。S席5,000円、バルコニー席4,000円です。たまにはジャズもね

 

          

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リーズ・ドゥ・ラ・サールのピアノ・リサイタルを聴く~もう一度聴きたいピアニスト

2013年05月28日 07時00分07秒 | 日記

28日(火)。昨日午後、当ビル脇の広場で消火器操作訓練を実施し、約40名のテナント社員の皆さんが参加されました 防災センターの若手隊員による消火器の種類の説明、模範操法の後で参加者の皆さんに水消火器を操作して的を狙ってもらいました 良い経験になったのではないかと思います。ただ、残念だったのは、何本かハンドル部分に不具合があり、うまく消火活動に移れない消火器があったことです そこで、訓練の最後に私から次のように挨拶しました

「本日はお忙しいところ、消火器操作訓練にご参加いただきありがとうございました 消火器の一部に不具合があり、消化不良を起こしました。次回は太田胃酸を混ぜて消火不良を起こさないようにしたいと思います

辺りの様子を窺ったのですが特段の反応はなく、大多数の人が馬耳東風で聞き流しているようでした天災、もとい、天才は時に一般大衆から理解されないようです。なんちって

 

  閑話休題  

 

昨夕、紀尾井ホールでフランスのピアニスト、リーズ・ドゥ・ラ・サールのピアノ・リサイタルを聴きましたこの公演は「プロジェクト3×3」の一環として開かれるコンサートです。これは一人の若手アーティストを3年連続でコンサートを開き成長を見守るという中期的な企画で、彼女は3年目になります 実は1年目も2年目も他の公演と重なっていて聴けず、今回やっと念願が叶ったのです

 

          

 

リーズ・ドゥ・ラ・サールはフランスのシェルブール生まれ。パリ国立高等音楽院で学び、2001年から大学院課程でブルーノ・リグットに師事しました これまでにシュターツカペレ・ドレスデン、ミュンヘン・フィル、ウィーン響、ボストン響など世界の主要オーケストラと共演している実力者です

1.ラヴェル「鏡」、2.ドビュッシー「前奏曲集」より①音と香りは夕べの大気の中に漂う(第1集第4曲)、②妖精たちはあでやかな舞姫(第2集第4曲)、③帆(第1集第2曲)、④花火(第2集第12曲)⑤亜麻色の髪の乙女(第1集第8曲)、⑥西風の見たもの(第1集第7曲)、3.プロコフィエフ「ロメオとジュリエット」から10の小品、というのが当初発表されていたプログラムです

ところが、会場に行ってみると掲示があり「前奏曲集」のうち③帆と④花火の代わりに③デルフィの舞姫(第1集第1曲)、④パックの踊り(第1集第11曲)を演奏するというのです せっかくミケランジェリのCDで予習してきたのに、どーしてくれんのよ と思いましたが、彼女の考えるところあっての変更でしょう。仕方ありません

 

           

         

自席は1階20列6番、センターブロック後ろから2列目通路側席です。2階席はセンターのみでバルコニー席には聴衆を入れていません。1階席は9割くらいの入りですが、8割以上が男性です。こういうコンサートも珍しいと思います

会場の照明が落ちて、リーズ・ドゥ・ラ・サールがノースリーブの黒のドレスで登場します。小柄ですが、腰まで届く長い金髪が印象的です

1曲目のラヴェル「鏡」が演奏されます。①蛾、②悲しい鳥たち、③海原の小舟、④道化師の朝の歌、⑤鐘の谷の5曲から成ります。第4曲「道化師の朝の歌」がフォルテで堂々と終わるので、会場から拍手が起きました 彼女はピアノに対峙したまま、拍手の鳴り終わるのをじっと待ちます。そしておもむろに最後の「鐘の歌」を始めます 彼女のピアノは高音部はもちろんのこと、低音部も非常に美しく響きます。そして表現が豊かです

次にドビュッシーの「前奏曲集」から6曲が演奏されます。「帆」と「花火」が演奏されなくなったのは残念ですが、幸い「亜麻色の髪の乙女」が残されていました。ビレッジ・シンガースじゃありませんよ、そこのオトーサン

彼女は演奏中、身体を大きく揺らすことはしません。最小限の動きで最大の効果を発揮します 彼女の演奏を観て聴いていると、もう一人のリーズが高いところから自分自身の演奏を観ている、という感覚に捕らわれます 一言でいえば非常に冷静なピアニストではないかと思います。そして1曲1曲がまったく異なる表情で再現されていきます

前半の演奏を聴いただけで、このピアニストは将来性があると確信したので、ロビーのCD売り場で彼女のCDを買い求めました 何種類かあったのですが、①ショスタコーヴィチ②リスト③プロコフィエフの各ピアノ協奏曲第1番を収録した2006年録音のCDを買いました

プログラム後半はプロコフィエフ「ロメオとジュリエット」から10の小品です。最初の「民衆の踊り」からいきなりリズムの饗宴です 前半のラヴェル、ドビュッシーの世界から180度転換して別次元に突入したような感覚に陥ります 彼女の演奏で聴くと、この曲がバレエのために作曲されたということがすんなりと理解できます

彼女は第6曲「モンタギュー家とキャビュレット家」で迫力ある演奏を展開したかと思うと、次の第7曲「僧ロレンツォ」では一転、しみじみと聴かせます。そうかと思うと次の第8曲「マーキュシオ」では超高速演奏で疾走します

そして最後の第10曲「別れの前のロメオとジュリエット」のフィナーレでは、静かに、静かに音を閉じます。音が消えても聴衆はだれも拍手をしません。彼女が手を下ろして初めて会場割れんばかりの拍手が舞台に押し寄せます こういうのが生演奏の醍醐味でしょう。聴衆にブラボーです コンサートによっては、演奏が終わるや否や大きな拍手をして、余韻を楽しみたい多くの聴衆を困らせるヤカラがいますが、この日は最高でした

 

          

 

彼女は、何度も舞台に呼び戻され、アンコールにシューマンの「献呈」を、これぞロマン派 というような表情豊かな演奏で弾き切りました。それでも拍手が鳴り止まないので2曲目にショパンの「ノクターン第19番”遺作”」をしみじみと演奏しました それでも、それでも帰らない客のためにラフマニノフの「前奏曲作品23-7」を圧倒的な迫力で弾き切りました

4曲目のアンコールはないだろうと判断し、すぐに会場を出てサイン会の列に並びました。こういう時に後ろから2列目の通路側席は有利です サインの順番は4番目です。後ろを見るとロビーの奥の方まで行列が出来ていました

 

          

 

そのコンサートが良かったかどうかの基準の一つは「もう一度その演奏家の演奏を聴きたいかどうか」ということですが、今回のリーズ・ドゥ・ラ・サールのコンサートは、もう一度と言わず二度も三度も聴きたいと思ったコンサートでした

せっかくのチャンスなのでサイン姿のリーズを写メしときました

 

          

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

どんなジャンルの音楽をふだんよく聴きますか?~朝日be読者アンケートから意外な回答が

2013年05月27日 07時00分06秒 | 日記

27日(月)。昨日は日曜日なのにコンサートの予定がなかったので家でゆっくり過ごしました と言いたいところですが、じっとしていられない性格なので、神保町までコンサートのチケットを買いに出かけました 買いたいのは2枚。1枚は10月19日(土)午後2時から浜離宮朝日ホールで開かれる「モーツアルト劇場・創立30周年記念コンサート」

 

          

 

もう1枚は10月18日(金)午後7時から白寿ホールで開かれる「堀米ゆず子 バッハ/ブラームス・プロジェクト」

 

          

 

いつものように三省堂1階のチケットぴあのカウンターに申込用紙を提出して待ちました。が、なかなか調べがつきません まず「モーツアルト劇場」の方は「ぴあでの取り扱いはございません。モーツアルト劇場のみの扱いになっているようです」という冷たい答え 一方「堀米ゆず子」の方は「こちらも、ぴあでの取り扱いはございません」という冷酷な答えです

何のためにわざわざ神保町くんだりまで出かけてきたのか、と頭にきましたが仕方ありません。せっかくなので三省堂書店の文庫本売り場を散歩して帰ってきました

家に帰ってコンサートのチラシをもう1度調べてみたら、「モーツアルト劇場」の方は、確かにチケットの扱いが同劇場のみとなっており、チケット代の振込先銀行口座まで書いてありました。こんなめんどくさいのは嫌なので、この公演は諦めました

一方「堀米ゆず子」の方は、白寿ホールのチケットセンター、ローソンチケット、イープラスで扱っているとのことでした

私は基本的には、チケットぴあで扱っていないチケットは買いません 何が何でも行きたいコンサートの場合は、ぴあで扱いがなければ他プレイガイドに行きます 今回の2枚は、それほどまでして聴きたいコンサートではありません。きっぱりあきらめます

 

  閑話休題  

 

25日(土)の朝日朝刊別刷り「be」に「音楽をふだんよく聴きますか?」と言うアンケートの結果が掲載されていました 回答者はbeモニターの2573人で「はい」と答えたのは73%、「いいえ」が27%だったとのことです 「はい」と答えた人に「よく聴くのは、どんなジャンル?」という質問をしていますが、その答え(複数回答可)を見て意外な感じがしました というのはクラシックが1,096人でトップだったからです 次いでポップス(邦楽)が992人、第3位がポップス(洋楽)894人、第4位ジャズ456人、第5位ロック(洋楽)と続いています

対象が朝日の読者で、しかもbeモニターをやっている人ということなので、回答者は少なくとも普段から新聞を読んでいる人と言えるでしょう とは言え、これが同じアンケートをやるにしても、Y紙でやった場合はまったく違った結果が出てくるのではないかと思います

 

  も一度、閑話休題  

 

普段はテレビを観ないのですが、昨夕8時にEテレを点けると日曜美術館の再放送をやっていました 「特別編」ということで、女優の中谷美紀が瀬戸内海の直島にある美術館を訪ねるという企画でした。恥ずかしながら、中谷美紀という人の存在を知ったのは2009年に松本清張原作「ゼロの焦点」に、彼女が室田佐和子役で出演していた時でした 女の怖さを恐ろしいまでに表現した彼女の演技に、日本にもこんなに凄い女優がいるのか、と心底驚いたものです

この番組を観ていて”いいなあ”と思ったのは、よけいなナレーションがいっさいなく、中谷美紀の言葉だけで構成していたことです 「私、アートは好きです。でも、好きというのは人によって異なるわけで、私の場合が平均と比べてどのくらい好きかなんて分かりません」「私、難しいことは分からないんですが・・・・」と、率直に語っている一方で、自分の目で見た作品への評価は、鋭い感性に基づいていることが分かります。この人、”アートを観る力がある”と思いました

娘が美大に通っていた時の夏休みに行ったこともある瀬戸内海の「直島」の美術館を訪ねてみたくなりました

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新国立オペラ、ヴェルディ「ナブッコ」を新演出で観る~ショッピングセンターが舞台!

2013年05月26日 08時34分31秒 | 日記

26日(日)。昨日、初台の新国立劇場でヴェルディのオペラ「ナブッコ」を観ました キャストは、ナブッコにルチオ・ガッロ、アビガイッレにマリアンネ・コルネッティ、ザッカ―リアにコンスタンティン・ゴル二―、イズマエ―レに樋口達哉、フェネ―ナに谷口睦美、アンナに安藤赴美子、アブダッロに内山信吾、ベルの祭司長に妻屋秀和ほか。パオロ・カリニャー二指揮東京フィル、演出はグラハム・ヴィックです

 

          

 

”あらすじ”は以下のとおりです

「バビロニア王ナブッコはイェルサレムを侵略しようとしている。ナブッコにはアビガイッレとフェネ―ナという2人の娘がいるが、アビガイッレはナブっコが奴隷に産ませた娘だった イェルサレムの大祭司ザッカ―リアはフェネ―ナを人質にとっていたが、フェネ―ナを愛するイェルサレム王の甥イズマエ―レにより解放され、バビロニアは勝利を収める 自ら神と宣言したナブッコは稲妻に打たれて気を失い、王座をアビガイッレに奪われる。アビガイッレは父ナブッコを幽閉しヘブライ人とフェネ―ナの処刑を命じる正気を取り戻したナブッコはヘブライの神に許しを請い、フェネ―ナを救出しヘブライ人を解放する。アビガイッレは許しを求めながら自害する

私はプルミエ会員なので本来なら5月19日の初日公演を聴くはずでしたが、東響オペラシティシリーズの定期公演と重なったため、チケット振替サービスを利用してこの日に観ることになったのです いつもと違って席は1階10列24番、舞台正面の一番良い席です。が、通路側でなく奥の真ん中なのであまり好きではありません。まあ贅沢は言えませんが

会場に入る前、いつものようにホワイエの端でプログラムを読んでいると、誰かに「こんにちわ」と声を掛けられました 同じ職場の同僚A女史でした。女友だち同士3人で観に来たとのことです。Aさんが私を「上司です」と紹介してくれました。Bさん「この公演は演出があまり評判良くないみたいですね」、Aさん「私はこのオペラが好きなので来ました」、私「指揮者は良いようですよ」といった会話がありました。それにしても”演出の評判が良くない”ということは、時代設定や場所の設定をヴェルディの想定とはまったく違ったものにしたり、舞台づくりを抽象化しているということ。一瞬不安が頭をよぎりました

いつもは開演5分前に席に着くのですが、通路から遠い奥の席なので10分前に会場に入りました と、まるでどこかのデパートの店内に間違えて紛れ込んだような錯覚に陥りました 舞台右には2階へ通じるエスカレーターがあり、さらに3階にも上がっていくように作られています(動きません)。登場人物は歩いて”エスカレーター階段”を上がり下りします。正面には有名なブティックをもじった名前のコーナーがいくつか並んでいて、お客らしき人々はケータイで話をしたり、隣の人と会話をしたりしています。嫌な予感の正体はこれでした

そうした不安を一瞬吹き飛ばしたのがパオロ・カリニャー二指揮による「序曲」です 引き締まった力強い音楽づくりで聴衆の心を鷲づかみします

しかし、原色のジャケットやツナギ服で登場する登場人物を見ていると、これはロック・オペラか とツッコミを入れたくなります。犯人、もとい、演出のグラハム・ヴィックがプログラムに今回の演出の意図を書いています 要約すると、

「ナブッコでは絶大な唯一神の存在が前提になっているが、東京で上演するにあたって、それをどう理解してもらうかを考えた。そこで、”神”の代わりに”自然”を絶大な力として設定した。ナブッコが自分は神だと宣言したとき、神は自然現象たる雷でその意志を露わにし、ナブッコを含めた全員を支配下に置いていることを証明する ところで、21世紀の現在、人々はどんな時に神にそっぽを向かれるのか。私は”人間がショッピングに走る時”と感じている。物欲にまみれ、所有欲を露わにする現代人の有様は神の偉大さを忘れた古代人に通じると思う 今回の舞台では、大神殿を巨大ショッピングセンターに置き換えることで、自然と分断される人間の姿を投影させた

意図は分かりますが、ちょっとムリがあるような気がします ショッピングセンターに次から次へと登場する人物は、いったい誰が誰なのか、少なくとも最初のうちは、分かりません ナブッコはロック・スターだし、アビガイッレはゴスペル・シンガーだし、フェネーナは仲間由紀恵だし・・・・・・

 

          

 

まあ、演出はともかく、歌手陣は粒がそろっていました ナブッコ役のルチオ・ガッロは頼もしいバリトンだし、アビガイッレ役のマリアンネ・コルネッティは声の良く通るメゾソプラノだし、ザッカリーア役のコンスタンティン・ゴルニーは底力のあるバスだし、それに日本人の歌手ではイズマエーレ役の樋口達哉が頑張ってました そして忘れてはならないのが新国立劇場合唱団のコーラスです。とくに第3幕で歌われるイタリア第2の国歌とも言われる”ゆけ、わが想いよ黄金の翼にのって”は感動的で、拍手がしばらく鳴り止みませんでした

今回の公演の最大の立役者は指揮者のカリニャー二ではないかと思います 新国立劇場初登場ですが、世界中のオペラ劇場でタクトを振っています。キビキビとした気持ちの良い指揮で、東京フィルをグングン引っ張っていきました

 

          

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画「インポッシブル」を観る~日本記者クラブ試写会

2013年05月25日 07時00分16秒 | 日記

25日(土)。第一生命が発表した「第26回サラリーマン川柳コンクール」の結果をご覧になりましたか?第1位は「いい夫婦 今じゃどうでも いい夫婦」だそうです わたし的には第10位の「何かをね 忘れたことは 覚えてる」というのに親近感が湧きますね 第4位の「風呂にいた ムカデ叩けば ツケマツゲ」というのも、年頃の娘を持つ父親としてはよーく分かります

 

  閑話休題  

 

昨夕、当ビル10階ホールで日本記者クラブ主催の試写会「インポッシブル」を観ました この映画は2004年にスマトラ沖で発生した大地震により大津波が襲った時の、ある家族の実話をもとに作られた作品です

マリア(ナオミ・ワッツ)とヘンリ―(ユアン・マクレガ―)夫婦と3人の息子たちはバカンスでタイに出かけリゾートを楽しんでいました。しかし、クリスマスの翌日、突如大津波 に襲われ、家族は離ればなれになります マリアと長男ルーカス、ヘンリーと次男トマス、三男サイモンとに分かれ、さらにそれぞれがバラバラになります。それでも彼らは必ず再会できると信じて、お互いを探し求めます。 その結果、奇跡的に再会を果たします。まさにインポッシブルな真実です

ナオミ・ワッツの体当たり演技が見ものですが、何と言っても子役たちの迫真の演技が光っていますこの映画を観て思うのは、一昨年の3.11大震災の時に東北地方を襲った大津波も、多くの家族を引き離して不幸のどん底に陥れたのだろうという暗澹たる気持ちです 1000の家族があれば1000通りの不幸の物語があったのだと思います

映画のチラシにこの映画のモデルとなった本物の家族の写真が載っていますが、当時幼い子供たちがりっぱな青年に成長しています。東北地方の大震災で生き残った子供たちも、同じくらいの青年に成長していることでしょう

 

          

 

この作品はJ.A.バヨナ監督による2012年制作のスペイン映画で上映時間115分。6月14日(金)から日比谷のTOHOシネマズ・シャンテ、JR新宿駅近くの新宿武蔵野館ほかでロードショー上映されます

 

           

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第48回藝大学生オーケストラ定期公演でR.シュトラウス「英雄の生涯」を聴く

2013年05月24日 07時00分18秒 | 日記

24日(金)。昨夕、上野の東京藝大奏楽堂で東京藝大学生オーケストラの第48回定期公演を聴きました プログラムは①リヒャルト・シュトラウス「メタモルフォーゼン」、②同「英雄の生涯」で、指揮は尾高忠明です

全自由席のため開場時間の6時半には、すでに長蛇の列ができています それでも1階25列13番のセンターブロック通路側席が取れました。会場は7~8割方埋まっている感じです。学生オーケストラのコンサートだけに、ヴァイオリンを背中に背負った学生の姿がちらほらと見受けられます 2階左右のバルコニー席には黒装束の女子学生グループが陣取っています。あれは何だ

 

          

 

1曲目のリヒャルト・シュトラウス「メタモルフォーゼン」は、1945年3月に総譜に取りかかりましたが、その日はウィーン国立歌劇場が連合国軍の爆撃を受けた翌日のことでした。つまりこの曲は、戦争によって破壊されたドイツの古き良き伝統・文化への弔歌とも言えます

この曲は23人の弦楽器奏者によって演奏されます。コンマスは二瓶真悠(にへいまゆ)さん。この人は江副記念財団か何かのコンサートで演奏を聴いたことがあります 名前が珍しいので覚えています。23人のメンバーのうち男子学生はたったの4人です

終盤にベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」の第2楽章”葬送行進曲”のメロディーが聴こえてきて、やはりこの曲は弔歌なんだな、と思い起こします

指揮の尾高忠明は演奏が終わると、23人の学生を一人一人立たせて聴衆の拍手を求めました あらためてこの曲のタイトルを確認すると「メタモルフォーゼン~23の独奏弦楽器のための習作」とありました。”独奏”弦楽器なのですね。憎い演出です

休憩後の「英雄の生涯」は34歳の作曲者が、自らの作曲家人生を振り返り、将来を見据えた大管弦楽曲です オケは23人から一気に100人規模に拡大しています 2階左右のバルコニー席を見ると、例の黒装束の女子学生グループが消えています。なるほど、彼女たちは今、舞台上にいて、これから演奏してしようとしているんだ、と気が付きました

オケは左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、後ろにコントラバスという態勢です 弦楽器の8~9割方が女子学生です。楽器が大きくなるほど男子学生の割合が高くなる傾向にありますが、絶対数が少ないです 管楽器は男子学生の比率が比較的高いようですが、それでも女子学生が目立ちます。こうした傾向がそのままプロのオケに反映していくのでしょう

曲は、冒頭の”英雄”の勇壮なテーマから始まります。次いで”英雄の敵”である音楽評論家の登場です。「どうもリヒャルト・シュトラウスという作曲家は誇大妄想で大袈裟だ」「34歳で自分の作品を振り返るだと フン、50年早いわ」などの悪口が聞こえてくるようです。そして”英雄の伴侶”のやさしいテーマがコンマスの戸原直(とはらなお)君の独奏で奏でられます そして”戦場での英雄”がスター・ウォーズばりに演奏され、シュトラウスの過去の作品の動機が断片的に”英雄の業績”として登場し、最後は”英雄の引退と完成”が静かに奏でられます。この時のコーラングレ(イングリッシュ・ホルン)の演奏が素晴らしかったです リヒャルト・シュトラウスってあまり好きではないのですが、今回の女子学生のように吹いてくれると曲の素晴らしさが伝わってきます。この公演で一番印象に残りました

「英雄の生涯」で思い起こすのは、かのヘルベルト・フォン・カラヤンがベルリン・フィルを指揮したドイツ・グラモフォンのレコード・ジャケットです。まるでレーサーのような黒のレザージャケットを着たカラヤンの自信に満ちた顔が大写しで飾られていました このレコードは、当時「これはリヒャルト・シュトラウスの『英雄の生涯』ではなく、カラヤンの『英雄の生涯』ではないか」と皮肉めいて言われたものです 多分、私はそのレコード持ってません。探すのめんどくさいから探さないけど

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

HJリム「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ」、Kissポートクラシックコンサート他のチケットを買う

2013年05月23日 07時00分04秒 | 日記

23日(木)。昨日は取締役会が無事終了したことから、夕方、X部長、K君と3人で地下の焼鳥Oでご苦労さん会をやりました 7月からいよいよ親元を離れて一人暮らしをすることになったK君を餌に、7時ちょっと過ぎまで飲んで解散しました その後、一人で都内某所でさんざん歌を歌って帰ろうとすると、当ビル地下のもう一軒の焼鳥店オーナーK社長が、息子さんの同級生でアルバイトのJ君を連れてやってきて歌合戦になったので、な、なんと、お店を出たのが12時15分前になってしまいました K社長は自ら決めた90点未満は罰金を払うというペナルティに引っかかり、1,000円払っていました こういうのを自業自得といいます。と言う訳で、今日は朝から眠いのです

 

  閑話休題  

 

チケットを3枚買いました 1枚目は韓国出身のピアニスト、HJリムの「ベートーヴェン・ピアノ・ソナタ・チクルス」の最終日6月21日(金)の公演です。プログラムは①ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」、②同第12番「葬送」、③第23番「熱情」、④第32番です

当初、彼女のコンサートに行くつもりはありませんでした。しかし、5月15日の朝日夕刊に掲載された広告企画の中にある、音楽評論家・宇野功芳氏によるHJリムのベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲CDに対する演奏批評を見て、がぜん聴きたくなりました 私がチケットを買う決め手となったのは宇野氏の次のようなコメントでした

「ぼくは初めてチョン・キョンファのヴァイオリンに接したとき(70年代初め)と同じ衝撃を受けた・・・・・・リムの初来日公演、聴かなければ大損をする」

宇野功芳氏は好き嫌いが激しいことで知られる音楽評論家ですが、これまでの経験から、彼の薦めた演奏にハズレはありませんでした

 

          

 

2枚目は、本日23日(木)午後7時から上野の東京藝大奏楽堂で開かれる第48回藝大学生オーケストラのコンサートです プログラムは①リヒャルト・シュトラウス「メタモルフォーゼン」、②同「英雄の生涯」で、指揮は尾高忠明です これは指揮者で選んだ公演です。全自由席で入場料は1,500円です

 

          

 

3枚目は9月19日(木)午後7時からサントリーホールで開かれる第22回Kissポート・クラシックコンサートです プログラムは①メンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲ホ短調」(ヴァイオリン独奏:周防亮介)、②ブラームス「ドイツ・レクイエム」(ソプラノ:森麻季、バリトン:三原剛)、大友直人指揮東京交響楽団です この公演は港区の関連団体が主催していることから、入場料金が安くなっています。S席:3,600円、A席:2,700円です

 

          

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

石川拓治著「奇跡のリンゴ~”絶対不可能”を覆した農家・木村秋則の記録」を読む

2013年05月22日 07時00分12秒 | 日記

22日(水)。月曜日の夕方、中目黒のメキシコ料理店BINXで、さんざん飲んで食べたことは昨日のブログに書きましたが、お礼を書くのを忘れていました S建設のNさん、ごちそうさまでした また、お願いします。お嬢さんのAさん、息子さんのKさん、どの料理もとても美味しかったです。楽しかったです。また、お願いします

と言う訳で、当日は生ビール2杯、テキーラ1杯、赤ワイン1本半を飲んだ(一人で)せいか、昨日は1日中、頭がモヤモヤしていて絶不調でした 酔いが醒めない状態がずーっと続いている感じでした。「なんだ、いつも通りじゃないか」なんて言わないでください。本人が一番自覚してますから

 

          

 

そういえば、このブログを読んだ人からBINXの場所を教えてほしいという貴重なリクエストをいただきました。下に住所を書いておきます 一度行ったらまた行きたくなるお店です

「メキシカン・ダイニング BINX」

   ランチ:11:30-15:00 ディナー:18:00-24:00

 目黒区上目黒3-8-3 千陽中目黒ビルアネックス2階

 電話:03-3712-8304

   E-Mail  binx.xodas1@gmail.com

東急東横線「中目黒駅」から徒歩3分くらいです。裏通りのちょっと分かりにくいところなので、住所番地を頼りに探してみてください

 

  閑話休題  

 

石川拓治著「奇跡のリンゴ~”絶対不可能”を覆した農家・木村秋則の記録」(幻冬舎文庫)を読み終わりました

NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」で、りんご農家・木村秋則さんの回が放送されたのは2006年12月7日でした。この放送は異例の大反響を呼び、700通ものメールや手紙がNHKに寄せられたといいます それから、この本の著者であるルポライター石川氏が木村さんの取材を敢行します

これは「農薬も肥料も使わずにたわわなリンゴを実らせる」という、それまでの世間の常識では考えられないことに挑戦し成功した一人の男の物語です 木村さんは8年にも及ぶ試行錯誤の末にやっと無農薬でのリンゴ作りに成功しますが、そこに至るまでの道のりは並大抵のものではありませんでした。生きるか死ぬかの選択だったと言っても過言ではありません

農薬を使わないことで虫が大発生し、葉が病気になって落ちる やることは虫を木から取り除くこと。花の芽が出ない年月が続く。それでも諦めずに”無農薬”に挑む。リンゴの収穫がないから生活が苦しくなる。妻や子供たちを貧乏のどん底に陥れてしまう

とうとう彼は枯れかけていたリンゴの木の1本1本に「枯れないでくれ」と頼んで回ったといいます ただ、人から見られるのが嫌で、隣の畑や道路との境に面しているリンゴの木には声をかけられなかったといいます。(あとで枯れたリンゴの木を調べていて気が付いたそうです。彼が声を掛けなかった列のリンゴが全滅だったということに

彼はとうとう自分さえいなくなれば無農薬にこだわらなくてもよくなるから家族は生き延びられると考え、自殺を思い立ちます 岩木山に登り縄をかけようとしたとき、ある木が光り輝いているのを見ます。それはリンゴではなくドングリの木でしたが、農薬も肥料もないのに緑豊かな葉がついています。それを見て、彼は発見します。土に秘密があることを

それから再び彼の闘いが始まります。あくまでも農薬を使わずに、酢を撒いてカビや細菌に立ち向かいます そして、やっと7つの花が咲き、そのうち2つが実をつけます 最初の収穫はたったの2つでした。しかし、それは驚くほど美味しかったといいます。それから、年々実をつける木が多くなり、評判が評判を呼んで、今では注文に生産が追い付かない状態と言います

この本を読んでいて思ったのは、木村秋則さんの不屈の精神力とともに、どんな貧乏になっても彼を信じて我慢強くついていった奥様と子供たちの強さです 読んでいて涙が出てきました

この本は単なる成功”物語”ではありません。事実の基づいた一人の”信念の男”の生き様です

 

          

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする