31日(日).早いもので7月も今日で終わり.”光陰矢の如し”ですね.昨日,すみだトリフォニー・ホールで新日本フィルの「サマーコンサート」を聴いてきました.キャッチコピーは「東京スカイツリー~オカン(ヘンデル)とボク(モーツアルト)と時々オトン(ハイドン)~のある日」となっています 確かにホール近くからはスカイツリーが間近に見えます.指揮は大友直人.目玉はモーツアルトの「ピアノ協奏曲第20番ニ短調」の第2楽章を弾く萩原麻未です.
ホワイエに入ると,そこはバザー会場になっていました.スカイツリー・グッズ(キーホルダー,下敷き,タオルなど),オーケストラ・メンバーのサイン入り色紙,新日本フィルのCD,DVDなどが結構売れていました吹き抜けのホワイエに,小学生の描いたスカイツリーの大きな絵が吊り下げられていました
開演です.舞台に登場したオーケストラのメンバーは全員がブルー系のTシャツ姿.楽器のパーツごとに空色から濃紺まで5色くらいに色分けしていましたが,涼しげでいいと思いました ただ,指揮者の大友が上下黒一色で登場したのには,どうせならブルー系を着こなせば良かったのに,と思いました.
プログラム前半は曲の合間にナレーションが入り,オカン(ヘンデル=音楽の母)とボク(モーツアルト=神童)とオトン(ハイドン=交響曲の父)の架空の対話によって曲が進行するスタイルを取りました.1曲目はヘンデルの「水上の花火の音楽」から第1曲”アレグロ”です.王の船遊びの際に演奏しながら近づいていき,気に入られたというエピソードがあります.ホルンが高らかに船の前進を奏でます.
2曲目はハイドンの「交響曲第101番”時計”」から第2楽章.「時計」という題名が付いたのは,第2楽章のリズムが時計の振り子を連想させるからと言われています.われわれの世代だと,受験生時代,ラジオ講座「百万人の英語」のテーマ音楽として御馴染みです.J.B.ハリス先生・・・ナツカシイ名前
次はモーツアルトの「交響曲第40番ト短調」から第3楽章.彼は最後の3つの交響曲(第39番,40番,41番)を短期間で完成したと言われていますが,当時の常識どおり誰かの委嘱に応じて作曲したのではなく,自らの意志で作曲したと言われています.いずれも完成度が高く,このうち1曲だけでもモーツアルトの名前は永遠に残ったことでしょう
さて,いよいよジュネーブ国際音楽コンクール・ピアノ部門優勝者・萩原麻未が白いドレスで登場です.演奏するのはモーツアルトの「ピアノ協奏曲第20番ニ短調」から第2楽章です.この楽章はピアノの独奏から入りますが,彼女は一音一音を慈しむかのように丁寧に弾いていきます いい意味で肩の力が抜けたリラックスした演奏で,思わず聴き惚れてしまいます この楽章はアレグロではないので,巷間言われている”のだめ”的な(曲に没頭した)演奏姿を見ることは出来ませんでした.願わくば,第2楽章だけでなく全楽章を通して聴きたいと切に思いました さらに言えば,色々な作曲家の曲を聴いてみたいと思いました この人の演奏には人を引き付けて離さない大きな魅力があります
前半最後はモーツアルトの歌劇「フィガロの結婚」序曲.序曲を聴くだけで,このオペラの全体像が浮かんできます.名曲とはそういうものでしょう.斜め前の座席のおばさんは,音楽に合わせて体を揺すって楽しんでいました いいんじゃないでしょうか
休憩後はベートーベンの「交響曲第5番ハ短調”運命”」全曲.冒頭の有名な「[ン]タタタターン」(※[ン]は八分休符)という4音のパーツが全体のテーマとなり,全楽章を通じて音楽を積み上げていく.そして勝利のフィナーレへと突き進んでいく,という名曲中の名曲です.この日のプログラムに”運命交響曲”を加えたのは,日本の優秀な技術を積み上げて完成間近となったスカイツリーになぞらえたのかもしれませんね この日のコンサートマスターは久々の豊嶋泰嗣.いい演奏でした
ホワイエに入ると,そこはバザー会場になっていました.スカイツリー・グッズ(キーホルダー,下敷き,タオルなど),オーケストラ・メンバーのサイン入り色紙,新日本フィルのCD,DVDなどが結構売れていました吹き抜けのホワイエに,小学生の描いたスカイツリーの大きな絵が吊り下げられていました
開演です.舞台に登場したオーケストラのメンバーは全員がブルー系のTシャツ姿.楽器のパーツごとに空色から濃紺まで5色くらいに色分けしていましたが,涼しげでいいと思いました ただ,指揮者の大友が上下黒一色で登場したのには,どうせならブルー系を着こなせば良かったのに,と思いました.
プログラム前半は曲の合間にナレーションが入り,オカン(ヘンデル=音楽の母)とボク(モーツアルト=神童)とオトン(ハイドン=交響曲の父)の架空の対話によって曲が進行するスタイルを取りました.1曲目はヘンデルの「水上の花火の音楽」から第1曲”アレグロ”です.王の船遊びの際に演奏しながら近づいていき,気に入られたというエピソードがあります.ホルンが高らかに船の前進を奏でます.
2曲目はハイドンの「交響曲第101番”時計”」から第2楽章.「時計」という題名が付いたのは,第2楽章のリズムが時計の振り子を連想させるからと言われています.われわれの世代だと,受験生時代,ラジオ講座「百万人の英語」のテーマ音楽として御馴染みです.J.B.ハリス先生・・・ナツカシイ名前
次はモーツアルトの「交響曲第40番ト短調」から第3楽章.彼は最後の3つの交響曲(第39番,40番,41番)を短期間で完成したと言われていますが,当時の常識どおり誰かの委嘱に応じて作曲したのではなく,自らの意志で作曲したと言われています.いずれも完成度が高く,このうち1曲だけでもモーツアルトの名前は永遠に残ったことでしょう
さて,いよいよジュネーブ国際音楽コンクール・ピアノ部門優勝者・萩原麻未が白いドレスで登場です.演奏するのはモーツアルトの「ピアノ協奏曲第20番ニ短調」から第2楽章です.この楽章はピアノの独奏から入りますが,彼女は一音一音を慈しむかのように丁寧に弾いていきます いい意味で肩の力が抜けたリラックスした演奏で,思わず聴き惚れてしまいます この楽章はアレグロではないので,巷間言われている”のだめ”的な(曲に没頭した)演奏姿を見ることは出来ませんでした.願わくば,第2楽章だけでなく全楽章を通して聴きたいと切に思いました さらに言えば,色々な作曲家の曲を聴いてみたいと思いました この人の演奏には人を引き付けて離さない大きな魅力があります
前半最後はモーツアルトの歌劇「フィガロの結婚」序曲.序曲を聴くだけで,このオペラの全体像が浮かんできます.名曲とはそういうものでしょう.斜め前の座席のおばさんは,音楽に合わせて体を揺すって楽しんでいました いいんじゃないでしょうか
休憩後はベートーベンの「交響曲第5番ハ短調”運命”」全曲.冒頭の有名な「[ン]タタタターン」(※[ン]は八分休符)という4音のパーツが全体のテーマとなり,全楽章を通じて音楽を積み上げていく.そして勝利のフィナーレへと突き進んでいく,という名曲中の名曲です.この日のプログラムに”運命交響曲”を加えたのは,日本の優秀な技術を積み上げて完成間近となったスカイツリーになぞらえたのかもしれませんね この日のコンサートマスターは久々の豊嶋泰嗣.いい演奏でした