26日(木)。昨日午後、豊島健康診査センターで「肺がん検診」を受診してきました 予約制なので待たされることもなく あっという間に終了しました
次は明日の「胃がん検診」です
ということで、わが家に来てから今日で3817日目を迎え、トランプ米大統領が発表したイランとイスラエルの停戦合意初日となった24日、イラン・イスラエルともに勝利宣言し、停戦を受け入れる姿勢を示した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
どの国も 戦争に勝っても負けても 勝利宣言を出さないと停戦できないからね 国のメンツがあるし
昨日、夕食に「鮭のムニエル」「生野菜とモッツアレラチーズのサラダ」「豚汁」を作りました 普段 肉料理が多いので、魚も食べないといけないと思っています
8月16日(土)16時からすみだトリフォニーホールで開かれる「下野竜也プレゼンツ 音楽の魅力発見プロジェクト 第12回 マーラー『交響曲第1番』徹底大解剖」のチケットを取りました 企画・司会・指揮=下野竜也、バリトン=宮本益光、管弦楽=新日本フィルです
内容は以下の通りです
第1部:オーケストラとスクリーンによるレクチャー:マーラー歌曲集「さすらう若人の歌」より
第2部:マーラー「交響曲第1番 ニ長調」(全曲演奏)
数年前に「ドヴォルザーク『新世界交響曲』徹底解剖!」のレクチャー・コンサートを聴いて、とても面白く参考になったのと、今回はマーラーということもあってチケットを手配しました
有吉佐和子著「青い壺」(文春文庫)を読み終わりました 有吉佐和子は1931年和歌山生まれ。昭和31年に「地唄」で文壇デビュー
紀州を舞台にした「紀の川」「有田川」「日高川」三部作、女流文学賞を受賞した「花岡青洲の妻」、老人介護問題を扱った「恍惚の人」、公害問題を取り上げた「複合汚染」など意欲作を次々と発表し人気作家の地位を確固たるものにする
昭和59年8月死去
本書は昭和52年(1977年)に単行本として刊行され、1980年に文庫化された連作短編集ですが、45年以上も経った今、新聞や雑誌で取り上げられ、売れに売れているといいます いったいどんなところが良くて読まれているのか、それが知りたくて手に取りました
有吉作品は、"差別される側の差別" を扱ったシリアスな作品「緋色」を読んだくらいで、とても熱心な読者とは言えませんが、視点が鋭いと思いました
本書は、無名の陶芸家が生み出した美しい青磁の壺が、売られ、譲られ、盗まれ、スペインにまで行き、日本に戻され、十余年後に作者と再会するまでが13の物語で綴られています
壺は陶芸家の手元を離れ、デパートの売場に展示され、定年退職後の夫婦に引き取られ、会社の役員に譲られ・・・と主人を代えながら世間の中で生きながらえていきます 時に治療費の代償に贈られたり、酒場に置き忘れられたりしながら、遺産相続、病気、母娘や嫁姑の関係、酒場での交流など、様々な人生模様の中に身を置かされます
ひと言でいえば「こんなに面白い本があったのか」というのが正直な感想です
個々のエピソードは時代を反映して古めかしさを感じるところも少なくありませんが、壺を巡る登場人物たちの人生模様は、現代の人びとの日常生活に直結していて、「45年前も、現在も変わらないじゃないか」と思いました
なぜ面白いのか、といえば作者の卓越した文章力に加え、ユーモアとアイロニー(皮肉)の精神だと思います 私が一番面白いと思ったのは 老女のひとり語りを綴った「第7話」です
老女が息子夫婦を相手に戦時中の思い出を語るという内容ですが、まるで老女が目の前で昔話を語っているような錯覚に陥ってしまうほどリアルな語り口なのです
(どこにでもいますよね、一人でしゃべり続ける人が
) 戦時中の思い出にジョルジュ・ボワイエの食器、ロイヤル・ドルトンのボンチャイナなどという単語がポンポン出てきて、有吉さんは相当家柄の良い家庭のお嬢さんだったんだろうなと想像しました
「累計60万部」が説得力を持つ圧倒的な面白さです 広くお薦めします