人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ロン・ハワード監督「アポロ13」を観る ~ 次々と発生するトラブルを乗り越えて地球に帰還した月面探査船を巡るヒューマンドラマ / 寄付について考える ~ 国連WFP協会、国連UNHCR協会

2022年08月22日 07時09分47秒 | 日記

22日(月)。国連世界食糧計画 WFP協会から「国連WFPニュース Vol.68」が届きました この組織は世界から飢餓を無くすために活動している特定非営利活動法人です。私は2月から同協会に毎月わずかながら寄付を続けています。今回の「ニュース Vol.68」ではウクライナ紛争の影響が特集されていますが、現在ウクライナでは国民の3分の1に当たる約1400万人が国内外への避難を強いられているとのことです 国連WFPは5月下旬時点で国内に避難する430万人にパスタや肉の缶詰などの食料を提供し、ウクライナ難民を受け入れているモルドバなどの周辺国でも支援活動をしているそうです また、寄付金はウクライナ難民に限らず世界で食糧の確保に困っている国々に送られています。私としては、引き続き支援を続けたいと思います

 

     

 

また、これとは別に国連UNHCR協会(国連難民高等弁務官事務所)にも寄付をしています この組織は世界の難民支援活動をしている特定非営利活動法人です。今回は4月に単発で寄付金を送りましたが、来年からは国連WFP協会同様、毎月支援するようにしたいと思います

 

     

 

正直に告白すると、私は寄付について特別の意識はなく、せいぜい新日本フィルを応援するため毎年「維持会員」として寄付をする程度でした 考え方を大きく転換させたのは、当ブログでもご紹介した2冊の本でした リリー・フランキー ✕ みうらじゅんの対談集「どうやらオレたち、いずれ死ぬっつーじゃないですか」と、石原慎太郎 ✕ 曽野綾子の対談集「死という最後の未来」です 2冊の対談で共通して語られているのは「人間はいつかは死ぬ。財産を残して死んでも本人は使うことができない。そうであれば、生きているうちに少しでも世のため人のために役立てた方が良い」という考え方です この2冊が「自分と自分の家族のことだけ考えて生きていてはいけない。少しでもひと様の役に立つように生きよう」という方向への転換を促したのです 幸か不幸か、ちょうどその頃 ロシアがウクライナに侵攻し、多くの難民が発生したのです 生き方は人それぞれです。現役で働き、子供に手がかかる間は、家族の生活を維持するだけで精一杯で 寄付どころではないでしょう しかし、子供が自活できるようになり、ある程度生活に余裕が出てきたら、出来る範囲で困っている人たちのために寄付をすることを考えても良いのではないか と思います    そうは言っても、乏しい年金生活で経済的にきついということもあるかもしれません そういう場合は、寄付でなくても、例えば私が何度目かのマンション管理組合の理事長を引き受けているように、いま住んでいる地域社会の中で人のために役立つ方法はあると思います どうでしょう、一歩前へ踏み出してみませんか

ということで、わが家に来てから今日で2780日目を迎え、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)は21日、テレビのワイドショーや新聞、週刊誌を中心に報道が相次いでことに関し、「日本国憲法第20条で保障された『信教の自由』を無視した魔女狩り的なバッシング行為により、著しい名誉棄損と信者や関係者に対する深刻な人権侵害が行われている」と主張するリリースを出した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     メディアは事実に基づく報道をすべきだが 統一教会側も正しい布教活動をすべきだ

 

         

 

昨日、新文芸坐でロン・ハワード監督による1995年製作アメリカ映画「アポロ13」(140分)を観ました

この映画は1970年の月面探査船アポロ13号の爆発トラブルの実話に基づき、絶体絶命の危機に陥った乗組員たちの救出劇を描いたヒューマンドラマです

アメリカでは月面着陸に成功したアポロ11号と12号に続き、13号打ち上げの準備が進められていた   1970年4月11日、アポロ13号はベテラン飛行士ジム(トム・ハンクス)とフレッド(ビル・バクストン)、風疹の疑いで搭乗できなくなったケン(ゲイリー・シニーズ)の代替要員として搭乗したジャック(ケヴィン・ベーコン)を乗せ、月へ向けて出発する しかし、地球から32万キロの月まであと少しの距離に迫った頃、突如として酸素タンクの爆発事故が発生してしまう 絶望的な状況に陥った乗組員たちは、地上管制センターと力を合わせて地球への生還を目指す

 

     

 

この映画はジム・ラヴェルのノンフィクション「Lost Moon」を原作に製作された作品です

ジムの妻マリリンは「13号」という数字に不吉な不安を覚えますが、ジムは「12の次が13だ」と気にしません NASAもそういう意識のようで、アポロ13号は13時13分に発射しました

サターンVロケットで発射されたアポロ13号の最初のトラブルは、5基あるエンジンのうち1基が停止したことです しかしミッションには影響ありませんでした 第2のトラブルは月まであとわずかに迫った頃、ヒューストンの管制室の指示によりジャックが機械船の液体酸素タンクを攪拌するスイッチを入れた途端に大きな爆発が起こり、酸素が外に流出した事故です これが直接のきっかけになり月面着陸は断念せざるを得なくなります 大半の電力を失った司令船は地球への再突入の電力を残すために電源をシャットダウンすることになります。そのため、地球までの帰路は月着陸船で向かうことになりますが、その誘導プログラムを着陸船に移さなければなりません 司令船の酸素残量の関係で15分以内に行わなければなりませんが、彼らは何とか成し遂げます その後、大気圏突入の際の電力を確保するため、生命維持に直結しない全ての電源を切ることになり、船内は摂氏1度まで冷え込みます すると、今度は2人乗りの月着陸船に3人が避難したせいで空調設備の二酸化炭素吸収フィルターのろ過が追い付かず、二酸化炭素中毒の恐れが出てきます ヒューストンの担当者は月着陸船と司令船のフィルターをつなぐアダプタを考案し、乗組員3人に無線での口頭説明で作成させると、二酸化炭素濃度は安全レヴェルまで低下します 安心したのもつかの間、宇宙船が正しい軌道を外れつつあることが分かります 乏しい電力事情から、3人は手動操作で姿勢制御と軌道修正に挑戦し見事成功させます いよいよ大気圏突入が迫りますが、パラシュートが凍結している恐れがあり、台風が接近していました しかし、パラシュートは開き、彼らは無事に帰還します

上記のように、次々と起こるトラブルに対処するには、パニックにならず、常に冷静な判断力と適切な行動が求められることが良く分かります そのために宇宙飛行士には物理学的知識とともに厳しい精神的、肉体的な訓練が課されているのでしょう それと同時に、次々と発生するトラブルに対し全力で解決法を見い出し、3人のクルーに伝えるNASAの管制室のサポートがなければ、3人は地球に生還することが出来なかったでしょう この映画は「危機管理の教科書」的な作品だと思います

この映画は第68回アカデミー賞で9部門にノミネートされ、編集賞と音響賞を受賞しました この受賞からも分かるように、この映画はDVDやネット配信等でなく映画館の大スクリーンで観るべき作品です

 

     

コメント
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