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人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

坂入健司郎 ✕ 松田華音 ✕ 石丸由佳 ✕ 新交響楽団でシチェドリン「ピアノ協奏曲第2番」、ショスタコーヴィチ「交響曲第4番」他を聴く / 「伊福部昭総進撃」(5/26)のチケットを取る

2025年04月20日 00時35分46秒 | 日記

20日(日)。昨日午前、マンション管理組合の理事会が開かれたので、副理事長として出席しました 6月開催の定期総会の議案の検討が主なテーマでしたが、その他の検討事項に「ベランダでの喫煙について」がありました 管理会社から概要次のような説明がありました

「匿名の住民から管理組合あてに手紙が届いた 内容は『高層階に住んでいるが、窓を開けると煙草の臭いがして気持ちが悪くなり、洗濯物に煙草の臭いが付いてしまう。ベランダでの喫煙を止めるよう注意喚起してほしい』というものである 管理規約上はベランダで喫煙してはならないという規定はないので、協力依頼文書を掲示することくらいしかできないと思われる

これについて、管理会社で用意した掲示用文書をもとに検討しました 掲示用文書は「他の部屋の居住者がベランダで喫煙しており、たばこの臭いや煙が流れてくる旨の相談があった。十分留意し、喫煙マナーへの協力をお願いしたい」というものです この件について、私から「ベランダで喫煙することによって、具体的にどういう迷惑が掛かっているかを書き込んだ方が説得力があるのではないか。手紙の主は『洗濯物に煙草の臭いが付いてしまう』と書いているので、これを文書に加えて掲示してはどうか」と提案し、了承されました 実はわが家も同じような迷惑をこうむっていました 昨年の夏ごろ、隣室のベランダで吸っていた煙草の臭いが部屋に入ってきて、不愉快な思いをしました これから暑くなると、窓を開けることが多くなるので、掲示によってこうした迷惑行為がなくなると良いと思います

ということで、わが家に来てから今日で3750日目を迎え、第2次トランプ米政権の発足から20日で3か月経過したが、トランプ大統領は米国が主導してきた自由貿易体制に背を向け、日本を含む各国に一方的な高関税措置を乱発し、「最大の競争相手」とする中国との摩擦は劇化、方針転換を繰り返して世界を振り回していることから、米国離れが進む危うさをはらんでいる  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

トランプ政権の蛮行の間隙を縫って 中国は東南アジア諸国の取り込みにかかってる  当然の成り行き

         

5月26日(月)18時から東京オペラシティコンサートホールで開かれる「伊福部昭総進撃」公演のチケットを取りました 今年はゴジラ生誕70年、伊福部昭生誕110年の記念イヤーであることから企画されました 演奏曲目は「交響譚詩」「シンフォニア・タプカーラ」「SF交響ファンタジー第1番、第2番、第3番」などで、伊福部昭ファンにはたまらないコンサートです 指揮=本名徹次、和田薫、ピアノ=松田華音、オルガン=石丸由佳、菅弦楽=東京フィルです これはとても楽しみです

         

昨夜、サントリーホールで新交響楽団「第269回演奏会」を聴きました プログラムは①芥川也寸志「オルガンとオーケストラのための『響き』」、②シチェドリン「ピアノ協奏曲第2番」、③ショスタコーヴィチ「交響曲第4番 ハ短調」です 演奏は①のピアノ独奏=石丸由佳、②のピアノ独奏=松田華音、指揮=坂入健司郎です

坂入健司郎は慶応義塾大学経済学部卒。指揮を三河正典、山本七雄に師事。著名指揮者の指揮講習会に参加して研鑽を積む 2008年に東京ユヴェントス・フィルハーモニーを結成し、指揮活動を展開 数多くの国内オーケストラと共演を重ねる

主催者側の指定座席は1階13列27番、センターブロック右通路側です。いつも良い席を用意していただき有難く思っています

会場は9割以上は入っていると思われます アマチュア・オーケストラとしての新響の動員力に驚きます

オケは16型で 左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという いつもの新響の並び 2階正面のパイプオルガン席に石丸由佳がスタンバイします コンマスは堀内真実さんです

1曲目は芥川也寸志「オルガンとオーケストラのための『響き』」です この曲は芥川也寸志(1925-1989)が、1986年10月10日の「サントリーホール・オープニング記念」のために作曲、同日ウォルフガング・サヴァリッシュ指揮NHK交響楽団により初演されました そこに新響創設指揮者の芥川也寸志の作品をサントリーホールで演奏する意味があります。余談ですが、曲名にある「響」は、サントリー・ウイスキーを代表する超高級ウイスキーですよね、飲んだことないけど 作品は第1部「序奏」、第2分「オスティナート」、第3部「発展」、第4部「再現と統合・コーダ」の4部から成ります

オルガン独奏の石丸由佳は東京藝大大学院修了。デンマーク王立音楽院、ドイツ国立シュトゥットガルト音楽大学修了 両国国家演奏家資格取得。シャルトル国際オルガンコンクールで優勝

坂入の指揮で第1部の演奏に入ります 冒頭は繊細な音楽が奏でられますが、急にフォルティッシモによる総奏に飛躍し、芥川らしさを感じます オスティナートでは石丸由佳の技巧的なオルガンが会場の空気を震わせます カデンツァは力強くも壮麗です オルガンは第4部でも再現され、オーケストラとのコラボにより喜びに満ちた雄大なフィナーレを飾りました

2曲目はシチェドリン「ピアノ協奏曲第2番」です この曲はロディオン・シチェドリン(1932ー)が1966年に作曲、1967年1月5日にモスクワでゲンナジー・ロジェストヴェンスキー指揮ロディオン・シチェドリンのピアノ、全ソビエト連邦ラジオ・中央テレビ放送交響楽団により初演されました 第1楽章「対話」、第2楽章「即興」第3楽章「対比」の3楽章から成ります

ピアノ独奏の松田華音は6歳でロシアに留学、グネーシン記念中等・高等学校で学び、外国人初の最優秀生徒賞を受賞し首席で卒業 モスクワ音楽院に日本人初のロシア政府特別奨学生として入学し、首席で卒業、2021年に同大学院修了 国内外のオーケストラと共演を重ねる

坂入の指揮で第1楽章に入ります 最初は十二音技法の音楽が展開しますが、決して聴きにくいわけではありません 松田華音のピアノが力強くも美しい 第2楽章では高速演奏が繰り広げられます 第3楽章で面白かったのは、途中から、指揮台の下手に控えたベース(コントラバス)とジャズドラムが加わり、ピアノとのコラボが展開し、「マジ、MJQかよ」と感嘆しました どうやら、シチェドリンの時代はショスタコービヴィチの時代と違って、政府による締め付けはなかったようです スピード感あふれる素晴らしい演奏でした

満場の拍手とブラボーの嵐に、松田はアンコールに応え、シチェドリン「バッソ・オスティナート”2つのポリフォニックな小品”」の一部を超絶技巧で演奏、再び大きな拍手を浴びました

プログラム後半はショスタコーヴィチ「交響曲第4番 ハ短調」です この曲はドミトリー・ショスタコーヴィチ(1906-1975)が1935年から翌36年にかけて作曲、1961年12月30日にモスクワで初演されました 日本では1986年7月20日に新宿文化センターで、芥川也寸志指揮新交響楽団により初演されました 第1楽章「アレグレット・ポコ・モデラート ~ プレスト」、第2楽章「モデラート・コン・モート」、第3楽章「ラルゴ ~ アレグロ」の3楽章から成ります

コンマスが内田智子さんに代わり、坂入の指揮で演奏に入ります

演奏時間にして約60分、よくぞここまで仕上げたものだと感心します 音が団子になって押し寄せてくる場面もなきにしもあらずでしたが、弦楽セクションも、金管・木管楽器も、打楽器も、渾身の演奏を展開しました 特に印象に残ったのは全楽章を通じてのファゴットの演奏と、第1楽章における内田コンマスのヴァイオリン・ソロです また、第3楽章のラスト近くにおけるコントラバスの通奏低音の響きがいつまでも耳に残っています

ここまで仕上げた指揮者・坂入健司郎のオーケストラ・ビルダーぶりは見上げたものです

終演後、満場の拍手とブラボーが飛び交うなか、カーテンコールが繰り返されました 坂入は会場で聴いていた芥川夫人を紹介、大きな拍手が巻き起こりました

         

7日間連続コンサートの5日目を迎えた今日は、サントリーホールに新日本フィル「第662回定期演奏会」を聴きに行きます


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