30日(火)。今日は平成最後の日です 昨日の朝、息子が山形から深夜バスで帰ってきました。久しぶりに元気な姿を見て安心しました これで平成生まれの息子も、昭和生まれの娘とともに、平成から令和にかけてわが家で過ごすことになります。何よりも家族が健康であることが一番です
ということで、わが家に来てから今日で1670日目を迎え、トランプ米大統領が民主党の大統領候補者に対し「眠たげなジョー(バイデン氏)や変人のバーニー(サンダース上院議員)に自分と同じようなことができると思うか?」と”口撃”を強めている というニュースを見て感想を述べるモコタロです
トランプと同じことをやっていたら 世界中の国から総スカンを喰らうだろうよ!
昨夜は息子が「スペアリブ」と「人参とキャベツのスープ」を作ってくれました 私は普段オーブンは使わない(後が面倒なので)のですが、息子はオーブンで焼き上げました 山形のアパートでは自炊しているので、料理は私よりも上手いかも知れません ニンニクの丸焼きを食べたのは何年ぶりだろうか? どれも美味しく頂きました
昨日、東京劇術劇場コンサートホールで新交響楽団「第245回演奏会《芥川也寸志 没後30年》」を聴きました プログラムは①芥川也寸志「オーケストラのためのラプソディ」、②バルトーク「舞踏組曲作品77」、③シベリウス「交響曲第2番ニ長調作品43」です 指揮は東京藝大名誉教授・湯浅卓夫です
自席は1階N24番、センターブロック右通路側です。会場はいつものように1階席を中心にかなり入っています
弦は左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという並びです コンミスはいつものように青山学院高等部教諭の堀内真実さんです
1曲目は芥川也寸志「オーケストラのためのラプソディ」です この曲は芥川也寸志(1925-1989)が1971年に作曲した作品です プログラム冊子にヴァイオリンの滑川友人という方が詳細な曲目解説を書いていますが、それによると この曲は「崩壊した調性に対するパロディー風な答え」のようです 芥川氏は初演プログラムに「明るく、少しおかしく、楽しげに響くことを期待している」と書いているそうです
この曲を湯浅氏のタクトで聴く限り、冒頭の馬のいななきのようなユーモラスな曲想といい、中盤の馬子唄のような曲想といい、躍動感あふれるテーマを執拗に繰り返すオスティナートといい、「無調」に走った現代音楽を蹴散らしているかのような爽快感がありました
2曲目はバルトーク「舞踏組曲作品77」です この曲はベラ・バルトーク(1881-1945)が、1923年のブダペスト市成立(ブタとペストの合併)50周年記念式典のために委嘱された作品です 第1楽章「モデラート」、第2楽章「アレグロ・モルト」、第3楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ」、第4楽章「モルト・トランクィロ」、第5楽章「コモド」と、フィナーレ「アレグロ」から成りますが、すべての楽章はアタッカで切れ目なく演奏されます
バルトークはハンガリーとその周辺の国々の農村を訪ね、古くから伝わる民俗音楽の収集に努めたことは広く知られていますが、その数は12年間で9,000以上と言われているそうです
湯浅氏のタクトによる新響の演奏は、バルトークが集めた民族音楽の集大成とも言えるようなこの曲をリズム感もよく 色彩感豊かに表現しました
プログラム後半はシベリウス「交響曲第2番ニ長調作品43」です この曲はヤン・シベリウス(1865‐1957)が1902年に作曲した作品です 第1楽章「アレグレット」、第2楽章「テンポ・アンダンテ・マ・ルバート~アンダンテ・ソステヌート」、第3楽章「ヴィヴァティッシモ~レント・エ・スアーヴェ~アタッカ」、第4楽章「フィナーレ:アレグロ・モデラート~モデラート・アッサイ~モルト・ラーガメンテ」の4楽章から成ります
コンミスがもう一人の女性に代わります。残念ながら名前は分かりません
第1楽章冒頭、弦楽器による「ミミ・ミミミ・ファファファ・ソソソ」と静かに潜行する旋律はいいですね 第2番が始まるぞ、という合図のようです 私が好きなのは第2楽章の冒頭、ティンパニのトレモロで開始され、低弦のピッツィカートに続いてファゴットが第1主題を演奏するところです ティンパニも コントラバスも チェロも ファゴットも すべて良かったです それから、第3楽章から第4楽章かけての盛り上がりが素晴らしいですね ここは速すぎてもいけないし、遅すぎてもシラケますが、湯浅✕新響のテンポは最適でした 第4楽章後半は金管がややお疲れ気味のようでしたが、全体的には力強い演奏でした 大人数による演奏のため透明感はイマイチですが、マスの力で迫力は満点でした アマチュア・オケでもここまで演奏できるのですから大したものだと思います