31日(金).月日の流れは速いもので3月も今日で終わり,2016年度も今日で最後です
昨日 上野にコンサートを聴きに行くついでにお花見をしてきました 上野の山の上はまだ三分咲きくらいでしたが,下の交番近くの桜は満開でした 真昼間から宴会をやっているネクタイ姿のグループも見かけました.飲むときぐらい首絞めてないでネクタイ外せばいいのに ケータイやカメラで自撮りする人が多く,半分は外国人のようでした 中国や韓国方面からの旅行客が多いようです
ということで,わが家に来てから今日で913日目を迎え,東日本大震災後 三陸の海で大発生したウニが そのままではまずくて商品にならないうえ海藻まで食い荒らす厄介者なので,おいしく育てて商品化し 海の環境も回復させようという取り組みが 東北大学で進められているというニュースを見て 感想を述べるモコタロです
昔 習った歌を思い出した「ウニは 広いな 大きいな~」ん? お呼びでない? こらまた失礼しました!
昨日,夕食に「サバの塩焼き」「ウインナと野菜のスープ」「生野菜とアボガドとサーモンのサラダ」を作りました 最近,肉食が多いので久しぶりに魚にしました
昨夕,上野の東京文化会館小ホールで「偉大な芸術家の思い出に~堀正文,イェンス・ペーター・マインツ,清水和音」公演を聴きました これは東京・春・音楽祭の参加公演です.プログラムは①ハイドン「ピアノ三重奏曲第25番ト長調」,②メンデルスゾーン「ピアノ三重奏曲第1番ニ短調」,③チャイコフスキー「ピアノ三重奏曲イ短調”偉大な芸術家の思い出に”」です
ヴァイオリンの堀正文は35年間にわたりN響のコンマスを務め,2015年に名誉コンサートマスターに就任しています チェロのイェンス=ペーター・マインツはハンブルク生まれで,1994年のミュンヘン国際音楽コンクールで優勝しています.2006年からクラウディオ・アバドの招きでルツェルン祝祭管弦楽団のソロ・チェリストを務めました 清水和音は1981年に弱冠20歳でロン=ティボー国際コンクール・ピアノ部門で優勝しています.昨年デビュー35周年を迎えた大ベテランです
自席はD列28番,右ブロック左通路側です.会場は9割近く埋まっているでしょうか
3人の演奏者が登場します.チェロのイェンス=ペーター・マインツは背が高く大学教授のような風貌をしています それもそのはず,彼はベルリン芸術大学教授でもあります
1曲目はハイドン「ピアノ三重奏曲第25番ト長調」です この曲は1795年にハイドンが2度目のロンドン滞在中に書かれたと言われています 第1楽章「アンダンテ」,第2楽章「ポコ・アダージョ」,第3楽章「フィナーレ」から成りますが,第3楽章でジプシー調のメロディーが聴かれることから,この曲は「ジプシー・ロンド」の愛称で親しまれています
聴いた限りでは,全体的にハイドンらしい明るく明朗な曲想ですが,マインツのチェロの音色の美しさが際立っていました プログラムの解説を見ると,使用楽器は1697年製のジョヴァンニ・グランチーノ「Ex.セルヴェ」と書かれていました 名器なんでしょうね
2曲目は待望のメンデルスゾーン「ピアノ三重奏曲第1番ニ短調」です この曲が聴きたくてチケットを買ったようなものです この曲は1839年に作曲されましたが,「弦楽八重奏曲」とともにメンデルスゾーンの代表作一つです 4つの楽章から成ります.第1楽章冒頭,チェロが憂愁に満ちたメロディーを奏でますが,このチェロが素晴らしい この演奏で一気にメンデルスゾーンの世界に引き込まれてしまいました 第2楽章はピアノが無言歌のような魅力的なメロディーを奏でます.このピアノが素晴らしい 次いでヴァイオリンとチェロがロマンに満ちた旋律を奏でます
第3楽章は一転してスケルツォです ピアノの速いパッセージにヴァイオリンとチェロが呼応します そして第4楽章では3つの楽器が融合してメンデルスゾーン特有の世界を描き,最後のクライマックスを迎えます.見事なアンサンブルでした
休憩後はチャイコフスキー「ピアノ三重奏曲イ短調」です この曲は「偉大な芸術家の思いでに」というサブタイトルが付いていますが,「偉大な芸術家」とは,チャイコフスキーの友人で 彼の理解者でもあった,1881年3月にパリで死去したニコライ・ルビンシテインのことを指しています
この曲は2楽章形式になっていますが,第2楽章が「テーマと変奏」と「最終変奏とコーダ」に分かれています この曲でもマインツのチェロが冴えわたり,チャイコフスキーの 親友を失った悲しみを切々と歌い上げていました
最後の音が静かに閉じられると,一瞬のしじまの後,会場いっぱいの拍手とブラボーが湧き起こりました カーテンコールが繰り返されましたが,アンコールはありませんでした.見識です