人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

新日本フィルから「2023/2024シーズン定期会員継続案内」届く / 曽野綾子著「百歳までにしたいこと」を読む ~ 人生の大先輩が語る「老い」を生きる極意の数々

2022年08月23日 07時11分46秒 | 日記

23日(火)。新日本フィルから「2023/2024シーズン定期会員継続案内」が届きました 新日本フルは今年9月に創立50周年を迎えますが、現在ミュージック・アドヴァイザーの佐渡裕氏が2023年4月から第5代音楽監督に就任します プログラムは以下の通りです

 

     

     

 

現在 私は「すみだクラシックへの扉」(金曜)S席会員ですが、次シーズンも同じ内容で継続することにしました 何と言っても全8回で、S席一般32,000円、同シルバー28,000円は極安で良心的です

なお、「トリフォニーホール・シリーズ」&「サントリーホール・シリーズ」(同一プログラム)については、とても魅力的なプログラムなのですが、他に定期会員になっている読響、都響、東響、東京フィル、東京シティ・フィルの2023年4月以降と、N響(A・B)、新国立オペラの同年9月以降の公演日程がまだ公表されていないので、日程がダブらないように、今回は追加申し込みはせず、しばらく様子を見ることにしました

ということで、わが家に来てから今日で2781日目を迎え、8月12日にフロリダ州にあるトランプ前大統領の別荘にFBIが家宅捜査に入り機密文書を押収したが、それは北朝鮮の金正恩総書記や核兵器に関するもので、ロシアに情報提供した疑いがある  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     これが本当ならトランプはロシアのスパイだ  次の大統領選に出る? 冗談でしょ!

 

         

 

昨日、夕食に「茄子と鶏肉の炒め物」「冷奴」「生野菜とツナのサラダ」「ジャガイモの味噌汁」を作りました 炒め物の材料は茄子、鶏もも肉、オクラ、ミョウガ、パプリカです これは新聞に掲載されていたレシピで作りましたが、今回が3度目です。とても美味しくできました

 

     

 

         

 

曽野綾子著「百歳までにしたいこと」(文春文庫)を読み終わりました 著者の曽野綾子は1931年東京都生まれ。作家。聖心女子大卒業。1979年ローマ法王庁よりヴァチカン有功十字勲章を受章 2003年に文化功労者、2012年に菊池寛賞受賞。1995年から2012年まで日本財団会長を務めた

 

     

 

本書は2021年7月刊行の単行本「人間の使命」(海竜社)に新原稿を増補した文庫オリジナル版です 産経新聞、オール讀物、文藝春秋などに寄稿したエッセイを中心に収録しています

エッセイの内容によって便宜的に次のように区分して掲載されています

1.老年の自由

2.人間力は会話力

3.若者よ、心躍る人生を!

4.生涯をかけて磨く眼力

5.神の任命書

6.また、会う日まで(弔辞)

7.巻末付録「青い空から三浦朱門の声が聞こえる」

著者は「老年の自由」の中で、次のように書いています

「日本では私のように、多くの高齢者が穏やかに老年を生かしてもらっている。この世代にも生きているうちにやるべき義務があるだろう それは綺麗に自分の生活の後始末をして死ぬという計画と、次の世代のために個人的な血のつながりを超えて、何かできることはないかと考える姿勢のような気がする 老年はただ穏やかに生かしてもらえればいい、というものではない むしろ与えて死ぬ時期が迫っていると思うべきだろう

上記のことを裏付けるように、彼女はプロフィールでもご紹介したように、作家としての仕事を全うする傍らで17年間にわたり日本財団の会長を務めました 昨日のブログにも書いたとおり、私は著者の上記の考え方に大きな影響を受けています

また、著者は「人間力は会話力」の中で、次のように書いています

「沈黙を守るのも、会話をするのも人間力を駆使した義務なのだ、と親も教師も覚悟しておいた方がいい 人と語るのは、多くの場合『ただ』だが、その分、その個人の知識や体験の蓄積が要る。しかし人と語れば語るほどまた多くの智恵を取り込めることを、日本人の、特に若者たちはあまり自覚しない 外国語を喋れるかどうか以前に、語るべき深い内容を持つ人になることが先決だろう。これは受験勉強以上に大切な教育である

たしかに、「知識や体験の蓄積」がない人とは会話が続かないし、すぐに沈黙タイムになってしまいます これは文章においても会話と同様のことが言えると思います インプットがなければアウトプットは出来ない。また、インプットした情報は常に新たな情報により上書きしていく必要があります これを怠ると、古い情報を繰り返し使用することになり飽きられてしまいます

著者は次のようなことも書いています

「有効な健康法の一つは、明確な目的を持って暮らすことだろう どんなものでもいいのだが、これをやり遂げたいという目標を持てば、日々の生活は違ってくる。しかし最近のような穏やかな社会の中では、取り立てて目標を決めなくても、日々は怠惰に流れて、これといった問題も起こさない。それが実は問題なのだろう、と私は思う 健康な食欲のためには空腹が要る。精神の空腹を自覚するためにはいささかの操作が要る、と私はこの頃自戒している

幸い私は学生時代から「クラシック音楽鑑賞」という趣味を続けてきたこともあり、また、自由な時間が出来た定年以降は「映画鑑賞」と「読書」という趣味が本格的に加わったので、3つのテーマでそれぞれ前年実績を上回る目標を掲げて日々の生活を送っているので、1週間や1か月があっという間に過ぎていきます さらに、聴いて観て読んでインプットした情報をブログでアウトプットすることも目標にしているので、毎日休むことが出来ません これはある意味、ストイックな生活で辛いことですが、同時に楽しみでもあります

著者は「若者よ、心躍る人生を!」の中で、次のようなことを書いています

「おいしいという評判のラーメン屋に並んで食べるという行動を自分に許すのも貧しい感覚だ ラーメンを食べるだけのためにはるばる出かける物好きは、うちの家族にも知人にもいるが、並んでまで食べるのは屈辱だと思い、人の少ない時刻を狙うか、同じくらいおいしい店を他に探す 人がするからといって、写真を撮られる時にピースサインをしたり、ポケモンGOに溺れたりする癖も、子供の時に厳しく直さねばならない。それを放置すると、多数に倣う羊の群れの一匹になる癖がつく それは2つとない個性的な人生を失わせることになるし、ひいては世間の大勢に従うという弱い精神となって、社会の暴走に加わる どんなに流行の施設だろうが、混み過ぎたプールには入らない程度の抵抗の精神は必要だ

これは「個性の重視」とか、「個人の自由な生き方の確立」とかいったテーマですが、周囲を見渡すと、あまりにも「他人に倣って同じことをやる」人が多いように思います 自分の頭で考えた上て行動したいものです

上にご紹介したことに限らず、現在90歳の「人生の大先輩」ならではの老いを生きるアドヴァイスが満載です お薦めします

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