人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

「ライナー・キュッヒル ヴァイオリン・リサイタル」を聴く~ドヴォルザーク「ロマンティックな小品」、サン=サーンス「カプリス作品52第6番」他:第473回日経ミューズサロン

2018年06月30日 07時23分59秒 | 日記

30日(土)。わが家に来てから今日で1367日目を迎え、サッカー・ワールドカップ・ロシア大会で1次リーグH組の日本は28日、ポーランドに0-1で敗れたが、警告数の差で同組第2位に入り、決勝トーナメント進出を決めた というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

                観る方にとっても 選手にとっても 不本意な試合だったが 次の試合で結論が出るよ

 

         

 

昨日、夕食に「棒棒鶏」と「生野菜とアボカドと紋甲イカのサラダ」を作りました 「バンバンジー」はいつもと違うレシピで作りましたが、味はほとんど同じでした。当然ですね

 

     

 

         

 

昨夕、大手町の日経ホールで第473回日経ミューズサロン「ライナー・キュッヒル  ヴァイオリン・リサイタル」を聴きました プログラムは①アントニン・ドヴォルザーク「ロマンティックな小品 作品75」、②H.プフィッツナー「ヴァイオリン・ソナタ  ホ短調  作品27」、③リヒャルト・シュトラウス(V.プシホダ編)「ばらの騎士」からワルツ、④フリッツ・クライスラー「ジプシー奇想曲」、⑤同「カルティエの様式による狩り」、⑥カミーユ・サン=サーンス(イザイ編)「カプリス作品52」から第6番です ピアノ伴奏はキュッヒル氏と数多くの公演をこなす加藤洋之です

 

     

 

自席はG列20番、センターブロック右通路側です。昼夜2部構成のためか前の方の席でも空席があります。それでも入っている方でしょう

1曲目はアントニン・ドヴォルザーク(1841‐1904)の「ロマンティックな小品 作品75」です この曲は1887年1月に、2つのヴァイオリンとヴィオラのための「ミニチュア」作品75aとして書いたものをドヴォルザーク自身がヴァイオリンとピアノのために編曲したものです 第1曲「アレグロ・モデラート:変ロ長調」、第2曲「アレグロ・マエストーソ:ニ短調」、第3曲「アレグロ・アパッショナート:変ロ長調」、第4曲「ラルゲット:ト短調」の4曲から成ります

演奏の時はいつもメガネのキュッヒルさんとピアニストの加藤さんが登場し早速演奏に入ります 第1曲は4曲中もっとも馴染みのあるメロディーですが、ドヴォルザークらしい優しさに溢れています キュッヒルさんのヴァイオリンが郷愁を誘います。第2曲は舞曲風で加藤さんのピアノがヴァイオリンに負けじと歌います 第3曲はちょっとシューベルト風です。第4曲はテンポが落ち、嘆息調の曲想でほの暗いロマンを感じさせます

2曲目はドイツの作曲家H.プフィッツナー(1869‐1949)の「ヴァイオリン・ソナタ  ホ短調  作品27」です この曲は1918年に完成し、同年9月25日にミュンヘンでプフィッツナーのピアノとフェリックス・ベルバーのヴァイオリンにより初演されました。第1楽章「アレグロ・エスプレッシーヴォ」、第2楽章「アダージョ、クワジ・ファンタジア」、第3楽章「フィナーレ」の3楽章から成ります

この曲はCDを持っていないので予習なしのぶっつけ本番で聴きましたが、ロマンあふれる曲だと思いました。中でも第3楽章の活気にあふれる曲想が印象に残りました


     


プログラム後半の1曲目はリヒャルト・シュトラウス(V.プシホダ編):歌劇「ばらの騎士」から「ワルツ」です 歌劇「ばらの騎士」はリヒャルト・シュトラウス(1864‐1949)の作曲した作品の中では最高の傑作だと思います オペラの舞台は18世紀のマリア・テレジア時代のウィーンの貴族社会で、ばらの騎士とは、婚約にあたって女性の家に銀のばらを届ける使者を指します(ただし架空の人物です)。編曲者のプシホダは1920年代以降ドイツ周辺で活躍したチェコ出身のヴァイオリニストとのことです 「ワルツ」は、オクタヴィアンに腕を刺されたオックス男爵が周囲の者たちに介抱され、ワイン片手にいい気分でワルツを踊るシーンで流れる音楽です

キュッヒルさんの演奏を聴いていたら、フルトヴェングラーの指揮のもと、オットー・エーデルマンが演じるオックス男爵がいい気分でワルツを踊るシーンを思い浮かべました かなり技巧的な曲ですが、キュッヒルさんはそんなことはまったく感じさせない弾きっぷりでした ヴァイオリン1挺とピアノで「ばらの騎士」のエッセンスを描き出す卓越した表現力にはただただ唖然とするばかりです

次の曲はウィーン生まれのフリッツ・クライスラー(1875‐1962)の「ジプシー奇想曲」です キュッヒルさんは ジプシー音楽特有の情熱と哀愁を見事に歌い上げました

次いで、同じクライスラーの「カルティエの様式による狩り」の演奏に入ります この曲は狩りの模様を描いた作品です。キュッヒルさんは途中で、ヴァイオリンを弾きながら譜めくりの女性の近くまで引っ込んで同じメロディーを小さい音で弾いて、「狩りの合図の一人芝居」、別名「一人遠近奏法」を試み、譜めくり女性と聴衆の笑いを誘っていました キュッヒルさんってお茶目

最後はカミーユ・サン=サーンス(イザイ編)「カプリス作品52第6番」です この曲はサン=サーンス(1835‐1921)が1877年に作曲した「6つの練習曲」第1集作品52の6番目の曲をベルギーのヴァイオリニスト、イザイが「ワルツ形式の練習曲によるカプリス(奇想曲)」作品52-6として編曲したものです

サン=サーンスはピアノの名手だったし、イザイはヴァイオリンの名手だったことから想像できるように、この曲はかなりの超絶技巧曲です キュッヒルさんは華麗な技巧で演奏するとともに、ピアノとの丁々発止のやり取りを楽しみながら鮮やかに弾き切りました

全曲を通して感じたのは、ピアノの加藤洋之さんの演奏の素晴らしさです キュッヒルさんとはウィーン・ムジークフェラインザールでベートーヴェンの「ピアノとヴァイオリンのためのソナタ」全曲演奏会でコンビを組み、大成功を納めています ここ数年では、ヴァイオリニストの郷古廉さんと組んで「東京・春・音楽祭」で同じ曲のツィクルスを演奏して好評を博しています

鳴り止まない拍手に、二人はアンコールにクライスラーの「ウィーン奇想曲」をウィーン情緒たっぷりに演奏、それでも鳴りやまない拍手にもう1曲(クライスラーの「ジプシーの女」か?)を演奏、満場の拍手を浴びました

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

綿矢りさ原作・大九明子監督「勝手にふるえてろ」を観る~恋愛未経験女子の妄想と暴走の物語

2018年06月29日 07時23分54秒 | 日記

29日(金)。わが家に来てから1366日目を迎え、米輸入鉄鋼協会は トランプ政権による鉄鋼への追加関税は違憲だとして米国際貿易裁判所に提訴し、米自動車工業会も輸入車への追加関税に反対する意見書を米商務省に提出した というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

                 誰からも歓迎されない政策はアメリカ・ファーストに反すると思うんだけどなぁ

 

         

 

昨日、夕食に「豚バラ麻婆茄子」「生野菜と紋甲イカのサラダ」「トマト、レタス、ニンジン、ベーコンのスープ」を作りました   「豚バラ~」は辛みがちょうどよく出来ました

 

     

 

         

 

昨日、神楽坂のギンレイホールで綿矢りさ原作「勝手にふるえてろ」を観ました これは大九明子監督・脚本による2017年のラブコメディ映画(117分)です

主人公のヨシカ(江藤良香=松岡菜優)は24歳のOL。彼女は中学時代の同級生「イチ」(北村匠海)に10年間片思いの恋を抱いている。そんなヨシカの前に突然、会社の同期「二」(渡辺大和)が現われ愛を告白される。ヨシカは「人生初告られた」とテンションが上がるが、脳内の片思いとリアルな恋愛の同時進行に、恋愛未経験のヨシカは「私には彼氏が二人いる」と思い込み、彼女なりに悩んでいた ヨシカはある出来事をきっかけに「一目で良いから、今のイチに会って前のめりに死んでいこう」と思い立ち、嘘をついて同窓会を計画し、ついに再会の日が訪れる 大人になったイチと話をするチャンスが訪れ、お互いが絶滅危惧生物に興味があることが分かって大いに盛り上がるのだが、イチから思いもかけない言葉が発せられる

 

     

 

原作は2001年に「インストール」でデビューし、「蹴りたい背中」で第130回芥川賞を受賞した作家・綿矢りさによる同名小説です この映画の最大の面白さは主人公ヨシカから高速で発せられる毒舌と独り言です いかにも、現代っ娘が喋りそうな語り口で機関銃のように喋りまくりますが、まるで漫画です ヨシカの行動をキャッチフレーズで表すとすれば「妄想と暴走」です

ヨシカの隣人で いつもオカリナを吹いている女性(片桐はいり)の表札が可笑しい。岡里奈

映画の中盤で、突然ヨシカがミュージカルのように歌を歌い出したので、「あれっ、この映画はミュージカル映画だったっけ?」と一瞬 疑問が生じましたが、普通のパターンに戻ったので安心しました

テンポ感のいい、楽しい映画でした

 

     

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

トレヴァー・ピノックの指揮で「英国王立音楽院&東京藝術大学交流演奏会」を聴く~モーツアルト「VnとVaのための協奏交響曲」、ベートーヴェン「交響曲第3番”英雄”」他~半端ない集中力

2018年06月28日 07時45分05秒 | 日記

28日(木)。わが家に来てから今日で1365日目を迎え、米トランプ政権による鉄鋼・アルミ製品へ高関税措置に対し、欧州連合(EU)が22日、EUに入ってくる米国製品への報復関税を発動したことから、老舗バイクメーカーの米ハーレーダビットソンが欧州向けの生産を米国外に移すと表明した というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

      トランプは「我慢しろ!」と吠えているけど これは自ら仕掛けた戦争だからね

 

         

 

昨夕、「鶏のトマト煮」を作りました 夕べは私がコンサートで、娘が同僚の送別会で遅くなるというので今日の娘の弁当用に作りました

 

     

 

         

 

昨夕、東京藝大奏楽堂で「英国王立音楽院&東京藝術大学交流演奏会」を聴きました プログラムは①ベートーヴェン:バレエ音楽「プロメテウスの創造物」から序曲、②モーツアルト「ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲変ホ長調K.364」、③ベートーヴェン「交響曲第3番変ホ長調作品55”英雄”」です ②のヴァイオリン独奏=ユリエ・スヴェツェナー(英国王立音楽院)、ヴィオラ独奏=井上祐吾(東京藝大)、管弦楽=英国王立音楽院&東京藝術大学合同オーケストラ、指揮=トレヴァー・ピノックです

指揮を執るトレヴァー・ピノックは英国を代表する指揮者・ハープシコード奏者・オルガン奏者で、英国王立音楽院で学び、1972年に古楽オーケストラ「イングリッシュ・コンサート」を創立し、古楽演奏の分野で活躍しました


     


席自由です。1階12列12番、左ブロック右通路側を押さえました。会場は7~8割くらい入っているでしょうか

拍手の中、両校の学生が入場し配置に着きます。オケは左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスと言う並びです メンバーは日本側が若干多く、男女比は半々といった感じです。コンマスは英国側の男子学生です

演奏に先立って、東京藝大の澤和樹(さわ かずき)学長が

「1998年に新しい『奏楽堂』が出来た時に、英国王立音楽院を招いてコンサートを開いてから今年で20年が経った。それ以来同音楽院とは交流が続いているが、今回初めて東京藝大との合同演奏会を開くこととなったことはとても嬉しい

と挨拶、英国王立音楽院のジョナサン・フリーマン=アトウッド院長を紹介しました 

「ご覧のようにジョナサン・フリーマン楽長は背が高いので、(背の低い)私と二人並んで立っていると、2週間前の米朝首脳会談を思い出すかもしれませんね

とジョークを飛ばしました。言うまでもなく背の高いアメリカのトランプ大統領と背の低い北朝鮮の金正恩委員長の会談ことを言っています かずき、受ける~

1曲目はベートーヴェン:バレエ音楽「プロメテウスの創造物」から序曲です ベートーヴェンは1800年(30歳)に記念すべき「交響曲第1番」を作曲しましたが、その後に作曲したのがイタリア出身のバレエダンサー、サルヴァトーレ・ヴィガノの委嘱によるこのバレエ音楽「プロメテウスの創造物」でした この曲は1801年3月21日にウィーンのホーフブルク劇場で初演されましたが、バレエは大ヒットしたそうです

指揮のピノックが登場、さっそく演奏に入ります 冒頭 フォルティッシモの力強い2つの和音から演奏に引き込まれます アダージョの序奏部に続き、アレグロに入ると まるでモーツアルトのオペラの序曲のような軽快な音楽が展開します フルート(英・女性)とオーボエ(日・女性)が素晴らしい オーボエの女性は第2の荒木奏美になれるか 短い曲ですが生き生きとした中身の濃い演奏でした

2曲目はモーツアルト「ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 変ホ長調 K.364」です この曲はモーツアルトが1777~1778年の「マンハイム・パリ旅行」からザルツブルクに帰郷した時に作曲されました 第1楽章「アレグロ・マエストーソ」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「プレスト」の3楽章から成ります ソリストを務めるヴァイオリンのユリエ・スヴェツェナーはチェコ出身の俊英、ヴィオラの井上祐吾は昨年の藝大モーニングコンサートでヒンデミットのヴィオラ協奏曲「白鳥を焼く男」を弾いた期待の新星です

ピノックの指揮で第1楽章に入ります かなり長い序奏に続いて独奏ヴァイオリンと独奏ヴィオラが入ってきますが、二人の演奏が素晴らしく息もピッタリです 言うまでもなくピノック指揮 合同オケはピタリとつけます  カデンツァが聴き惚れるほど素晴らしい  第2楽章はハ短調の調性を反映して哀愁に満ちた曲想ですが、二人のソリストを中心に叙情的な演奏を展開しました   第3楽章に入ると長調に戻ったこともあってか、二人のソリストはリラックスした雰囲気で演奏を楽しんでいるように見えました   この曲ではホルンとオーボエ(各2本)が素晴らしいサポートをしていました

演奏後、二人のソリストとピノックはお互いにハグをして健闘を讃え合いました


     


プログラム後半はベートーヴェン「交響曲第3番変ホ長調作品55”英雄”」です この曲は1803~04年に作曲されましたが、それ以前の交響曲から一段上の段階に上がった革命的な作品と言われています スケールが大きく、第2楽章に葬送行進曲を持ってくるところも独創的です よく知られているように、この曲は当初ナポレオン・ボナパルトを想定して書いたようなのですが、彼が皇帝に即位したことから「あの男も結局は平凡な人間に過ぎなかったのだ」と激怒してスコアに書かれたボナパルトの文字を消去したと言われています しかし「エロイカ」(英雄)というタイトルは外しませんでした。この曲を聴けば、この曲自体が「英雄」であることが分かります

第1楽章「アレグロ・コン・ブリオ」、第2楽章「マルチャ・フュネブル(葬送行進曲):アダージョ・アッサイ」、第3楽章「スケルツォ:アレグロ・ヴィヴァーチェ」、第4楽章「フィナーレ:アレグロ・モルト」の4楽章から成ります

ピノックの指揮で第1楽章が力強い2つの和音から開始され、チェロが悠然たる第1主題を奏でます まさに英雄的です 徐々に速度を上げていきますが、スピード感あふれる畳みかけるような演奏はピノック特有の演奏スタイルでしょうか 泣く子を黙らせる演奏と言うか、寝た子を叩き起こす演奏というか、ピノック半端ない フルート(英・女性)とオーボエ(日・女性)の演奏が突出しています 第2楽章では、固いマレットで叩くティンパニが効果的です。これもピノック流でしょうか この音楽で思い出すのは、昭和64年1月7日の昭和天皇崩御の日にNHKがN響の演奏でこの葬送行進曲を終日流していたことです

第3楽章では、中間部でのホルン三重奏が聴きごたえのある素晴らしい演奏でした 間を置くことなく続けて演奏された第4楽章では、オーボエ、フルート、ファゴットなど木管楽器群が大活躍し、固いマレットによるティンパニも効果的でした

ピノックは、セクションごとに学生たちを立たせて賞賛しましたが、本当に素晴らしい演奏でした 学生オーケストラは指揮者によってはプロの演奏を上回る集中力とパフォーマンスを発揮しますが、今回の合同オケはまさにその典型のような演奏でした 3曲を聴いて感じたことは、オーケストラのメンバー全員が同じ呼吸をして演奏していたということです。そこから半端ない集中力が生まれていました 彼らから最大限の能力を引き出したピノックに大きな拍手を送ります

 

     

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「フジコ・ヘミングの時間」を観る~リスト「ラ・カンパネラ」ほか名曲の数々も演奏される / 第27回Kissポートクラシックコンサート:ヴェルディ「レクイエム」のチケットを取る

2018年06月27日 07時24分30秒 | 日記

26日(火)。わが家に来てから今日で1364日目を迎え、トランプ政権のサンダース報道官が夫や知人らと数人で22日夜 食事に訪れたレストランで、同性愛者の従業員らが 性的少数者に差別的なトランプ政権の関係者に給仕することに難色を示したため 入店を拒否されたが、これに対しトランプ大統領は「外観が汚い店は、中身も汚い」とツイッターで非難した というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     つまり サンダースさんご一行は外見の汚い店に食事に行ったわけね お気の毒です

 

         

 

昨日、夕食に「カレイの煮つけ」「マグロの山掛け」「生野菜サラダ」をつくりました 「カレイ~」は煮過ぎるとグチャグチャになってしまうので注意しました

 

     

 

         

 

10月23日(火)午後7時からサントリーホールで開かれる「第27回Kissポートクラシックコンサート」のチケットを取りました 演奏曲目はヴェルディ「レクイエム」です 出演は、ソプラノ=森麻季、アルト=福原寿美枝、テノール=吉田浩之、バリトン=岡昭宏、管弦楽=東京交響楽団、混声合唱=ミナトシティコーラス、指揮=大友直人です

このコンサートは毎年聴いています この公演は港区の関連団体が主催していることから、チケット代が通常の在京オケの定期公演の半分程度に押さえられていて、S席:3800円、A席:2800円、B席:1500円となっています

 

     

 

         

 

昨日、シネスイッチ銀座で「フジコ・ヘミングの時間」を観ました これは企画・構成・撮影・編集・監督  小松荘一良、ナレーション=三浦透子による2018年ドキュメンタリー映画(115分)です

朝9時45分開演ということで9時10分頃映画館に着いたのですが、すでに数十人の人たちが当日券を求めて並んでいました 中に入って1階席を見渡したところ、ほぼ9割がシニア層を中心とする女性でした。予想はしていましたが、これほどまでとは思っていませんでした

イングリット・フジコ・ヘミングはロシア系スウェーデン人美術家の父と日本人ピアニストの母のもとドイツ・ベルリンで生まれました 父と別れ、東京で母の手一つで育てられ、5歳から母の厳しいレッスンを受け、10歳の頃からロシア生まれのドイツ系ピアニスト、レオニード・クロイツァーに師事しました 東京藝大を卒業し、28歳でドイツに留学し貧しい生活を送りながらベルリン音楽学校を卒業します その後、演奏家としてのキャリアを積んでいく中、重要なリサイタルを目前にして聴力を喪失してしまいます 失意の中、ストックホルムに移住、40%回復した聴力を頼りにピアノ教師をしながら欧州各地でコンサート活動を続けます そんな折、1999年2月に放映されたNHKのドキュメンタリー番組「フジコ~あるピアニストの軌跡」で初めてその半生とリサイタルの模様が紹介されると大反響を呼び、デビューCD「奇蹟のカンパネラ」はクラシック界では異例の200万枚を売り上げました その時彼女はすでに60代後半でした それ以来、80代の現在に至るまで世界を股にかけて年間70本近くのコンサート活動を展開しています この映画はそうしたイングリット・フジコ・ヘミングの波乱万丈の半生を描いています

 

     

 

1999年2月のNHKのドキュメンタリー番組は私も観ましたが、才能と実力があるのに陽のあたる表の世界から埋もれている こんな人もいるのか、と驚きました もちろん、CDも買いました。残念ながらどうしても欲しいと言う人にあげてしまったので いま手許にはありませんが

この映画の中で、フジコさんが14歳の時に描いた絵日記が何度か出てきますが、ビックリするほど表現力が豊かで 絵が上手です 日記の方は、ある時は旧仮名遣いの日本語で、ある時は英語で書かれていますが、この英語のスペルが上手です 一芸に秀でる者は何とか、と言われるように、彼女は絵の才能もあるようです それは父親が美術家(デザイナー)だったことと無縁ではないと思います そのことと関係があるのか、フジコさんはとてもオシャレです コンサートのステージ衣装はもちろんのこと、普段、散歩に出かける時とかもファッショナブルな衣装でナイス・センスです

ところで、この映画を観て初めて知った驚きの事実が3つありました

彼女はパリを拠点に、ロサンゼルス、ニューヨーク、ブエノスアイレス、ベルリン、東京、京都とワールドツアーを敢行しているわけですが、彼女にはマネージャーがいないのです すべて自分のコンサートは自分で管理しているのです 耳が十分に聴こえないため、連絡はファクシミリや手紙が中心とのことです パリにはコンサートプロデューサー的な若者がいますが、プロというより友人に近い存在です。これには  ました。

さらに驚いたのは、彼女の行く先々に「住居」があるということです 東京、パリ、ベルリン、京都と 少なくとも4か所に住居があり、そこには猫 や犬 が住んでいます。彼女が不在の時はシッターさんが面倒を見ているようです

彼女は自分が死んだ後、「フジコ・ヘミング」という名前が残らなくても「住居」が残れば良いと、自ら撮影したアメリカにあるラフマニノフの住居の写真を紹介しながら語っていました

3番目に驚いたのは、突然 画面に登場した髭もじゃ男・大月ウルフ(大月ヨシオ)という人の存在です   本名をウルフ・ゲオルギ―=ヘミングといいます。つまり、フジコさんの実弟です   彼は俳優養成所の第5期生で、同期には俳優・平幹二朗や 監督の藤田敏八がいるとのこと   テレビ番組「マグマ大使」などにも出演したそうなので子供の頃観たかも知れません。この映画の中でウルフさんは、「ハーフであることから 子ども時代に姉はよくイジメられていましたよ。石を投げられたり、髪の毛をつかまれたりして」と語っていました

この映画では、リスト「コンソレーション(なぐさめ)」「主題と変奏」、ショパン「ノクターン」「ピアノ協奏曲第1番」、ドビュッシー「月の光」、ベートーヴェン「月光ソナタ」、モーツアルト「ピアノ・ソナタ第11番」をはじめ、数えきれないほどの名曲が演奏されます 最後に2017年12月1日に東京オペラシティコンサートホールで開かれたリサイタルで演奏されたフジコさんの十八番、リスト「ラ・カンパネラ」がほぼフルバージョンで聴けます フジコさん曰く「この曲は、演奏する人の人生が、生き方が、普段の行いが、すべて出るのよ ほかのピアニストでこの曲をもっと鮮やかに弾くことが出来る人は多くいるし、フジコさんの演奏は時代遅れだ、という人がいるけど、私は魂を込めて演奏している。この曲には自信をもっているの」と語っています

ジェット旅客機で世界を移動する時代、超特急で旅する現代に、フジコさんによって ゆったりしたテンポで悠然と弾かれる「ラ・カンパネラ」の演奏を聴いていると、なぜ多くの人々がフジコさんの演奏に惹きつけられるのかが分かるような気がします 

この映画のエンドロール、本編の中でも流れていたドビュッシーの「月の光」の優しく柔らかな音楽を聴きながら、「私はいつも16歳の少女のつもりでいるの。でも、現実の自分を姿を振り返ってみて、いつまでピアノが弾けるんだろう と不安になるときもある でも、弾ける限り弾くしかないわね」という言葉をかみしめていました

 

     

コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

黒人差別問題を扱った「デトロイト」、エイズ問題を扱った「BPM(ビート・パー・ミニット)」を観る~差別と偏見に対して闘った若者たちの記録~エンドロールに注目!

2018年06月26日 07時26分40秒 | 日記

26日(火)。わが家に来てから今日で1363日目を迎え、シンガポール外務省は24日、米朝首脳会談の開催でシンガポールが負担した費用が1630万シンガポールドル(約13億2千万円)だったと明らかにした というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

        米は最初から出す気なし 北朝鮮は支払い能力なし シンガポールは宣伝効果てき面

 

         

 

昨日、夕食に「ハッシュドビーフ」と「生野菜とアボカドのサラダ」を作りました 「ハッシュドビーフ」は恒例のメニューになりました

 

     

 

         

 

昨日、早稲田松竹で「デトロイト」と「BPM(ビート・パー・ミニット)」の2本立てを観ました

「デトロイト」はキャスリン・ビグロー監督による2017年アメリカ映画(142分)です

1967年7月、アメリカのデトロイトでは人種間の対立が引き金となり、暴動で街は荒廃しきっていた 暴動発生から3日目の夜、若い黒人たちで賑わうアルジェ・モーテルで、黒人の一人が警官を脅してやろうとしてオモチャの拳銃を外に向けて撃った。銃声を聞いたという通報を受けた大勢の警官と州兵がモーテルに殺到した 差別主義者の警官がモーテルに居合わせた黒人を銃殺するが、自分のナイフを死体のそばに置いて、襲ってきたから正当防衛で銃を撃ったことにする その上で警官たちは、モーテルにいた若者たちに暴力的な尋問を開始する。「誰が最初に拳銃を撃ったか言わないと一人一人銃殺する」と脅かすが、拳銃は出てこない。最後に警官たちは、モーテルで何が起こったか黙っていれば開放すると条件を出して開放する。これが後に裁判になり、警察官3人が殺人容疑で告訴されるが、陪審員の結論は無罪だった

 

     

 

 この映画は「アルジェ・モーテル事件」を題材にしたものですが、アメリカに深く潜行する人種差別の模様をドキュメンタリータッチで描いています この映画を監督したのは、女性初のアカデミー賞監督賞を受賞した「ハート・ロッカー」でイラクの戦場の”現場”を描いたキャスリン・ビグローですが、圧倒的なリアリティと臨場感あふれるカメラワークで迫ってきます

 

     

 

         

BPM(ビート・パー・ミニット)」はロパン・カンピヨ監督による2017年フランス映画(143分)です

90年代初頭のパリ。発生してからほぼ10年が経つ間に エイズの脅威は拡大の一途を辿っていたが、政府も製薬会社も見て見ぬ振りを決め込んでいた   そうした中、エイズ患者やHIV感染者への差別や不当な扱いに抗議し、政府や製薬会社などへ変革を求めた団体「ACT  UP-Paris」のメンバーたちは、新薬の研究結果を出し渋る製薬会社への抗議活動などを行っていた 行動派のメンバーであるショーンは、HIV陰性だが活動に参加し始めたナタンと出会い、やがて恋に落ちる。しかし、ショーンはすでにHIVに感染しており、自分の運命を自覚していた


     


この作品は、90年代初めのパリを舞台に、監督のロパン・カンピヨ自身が関わっていたエイズ活動家団体「ACT  UP-Paris」での経験を基に作られています BPMは音楽用語であると同時に「心拍数」も意味します

当時のエイズ感染者にとっては、製薬会社がエイズに対する新薬を一刻も早く開発することが最大の望みでした ところが、製薬会社はなかなか本腰を入れて新薬の開発に取り組まないので、一刻の猶予もない感染者と彼らの支援者は不満を抱き、会社に乗り込んで赤い液体の入った風船を投げつけたりする実力行使に出ます これは社会一般的な道徳観念からすれば一種のテロ行為ですが、彼らにとってみれば生きるか死ぬかの死活問題なのです 彼らの狙いは、直接的に製薬会社に抗議するとともに、そうした行動をマスコミに取材させて エイズに対する社会の関心を高め、政府や製薬会社の積極的な取り組みを促すことにあったのです

この映画が他の作品とまったく違うのは「エンドロール」です 「デトロイト」もそうでしたが、ほとんどの映画は映画の製作に関わった関係者やスポンサーなどをBGMと共に長々と流して、いったいいつまで続くのかと思わせますが、この映画の「エンドロール」はそれほど長くはありません。しかも いっさい音楽は流れません この間、観衆は今までスクリーン上で観てきた様々なシーンを回想することになります。この手法はどんな作品でも通用するわけではありません。この映画の終わり方としては最も相応しい手法だと思います こういうのを日本では「沈黙は金」と言います   コンサートに例えれば、悲愴交響曲を聴き終わった後の一瞬の”しじま”のようなものです


     

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

メガミックス編「人生を教えてくれた 傑作! 広告コピー516」を読む ~ 私たちを口説きおとした言葉の人ったらしたち

2018年06月25日 07時51分07秒 | 日記

25日(月)。わが家に来てから今日で1362日目を迎え、11月の米議会・中間選挙の共和党の予備選でトランプ米大統領への忠誠を示した候補がトランプ氏に批判的な候補を破るケースが相次いでいる というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     この傾向が続くと 世界はいつまで経っても泥沼の混乱状況から抜け出せないぞ!

 

         

 

メガミックス編「人生を教えてくれた傑作!広告コピー516」(文春文庫)を読み終わりました 編者紹介によると「メガミックス」は「女神X」のことで、コピーライター、エディター、グラフィックデザイナーなど、女性クリエイターたちだけによる”右脳派頭脳集団”らしいです この本は「まえがき」にある通り、「私たちを口説きおとした言葉の 人ったらし たちによる1980年より2001年の約20年間の間に生まれた秀逸のコピー作品から、516本を選出した永遠のフレーズ集」です

 

     

 

516本のうちで特に印象に残ったコピーの何本かをご紹介します

まず最初は「ネクタイ労働は甘くない。」

解説に「慣れないネクタイを結んで、会社訪問。学生にとって就職活動は、ニクタイならぬネクタイ労働なのだ。これは、リクルートスーツ・フェアのコピーです  コピー:眞木淳、クライアント:伊勢丹(82年)」とあります

これを見て思い出したのは、現役時代に上司のK氏が秋田県に出張した時に、懇親会の席で現地のコンパニオンから「あら、あんた いいニクタイしてるわねえ」と言われ、「肉体」にかすかな下心を感じたという話です。実は、訛っていたのでニクタイになったのですが、彼女は「あなた良いネクタイしてるわねえ」と言ったのでした

次は「近頃、娘の帰りが遅いので、門限は8時だぞ、と注意したら、うち、門なんてないじゃない、と言うのですよ」

解説は「本気で怒っても、ギャグで返されたら、もう怒る気もなえちゃいますよね でもこの突っ込みこそ、成長の証なんです。コピー:杉山明人、クライアント:リクルート『週刊住宅情報』(85年)」とあります

これは単純に可笑しいです それにしても、「門限」なんて時代を感じますね

次は「我慢できずに買ったモノは、そのあと、すぐバーゲンにでる。」

解説は「でも、バーゲンの衝動買いは着ないでタンスのこやしとなる場合も多い。結局は買い物は計画を練るのがよろしいようです コピー:石川透、阿部祐樹、クライアント:三和銀行(95年)」とあります

服やら靴やら溢れるほどあるのに また買ってくる娘に読ませたい

次は「私だって、日本経済を支えているひとりなんだから、もうすこし、幸せにしてほしい。」

解説は「納税は国民の義務です。だから働く女性や若者も納税者。でも、その私たちの幸せを援助する制度が少しはあってもいいんじゃないですか。政治家の皆様 コピー:一倉宏、クライアント:学生援護会(91年)」とあります

われわれ国民はもっと税金の使い道を厳しく見た方が良いように思います それと、財政再建どーすんのよ 政治家は「次の世代よりも次の選挙」だからな。もっとまじめにやれ

次は「家にいたって、思い出はできない。」

解説は「休日のごろ寝しながら観る旅番組。まさかそれで思い出を作っている人はいないと思うが・・・。コピー:芳谷兼晶、クライアント:九州旅客鉄道(96年)」とあります

私には、朝起きて「さて今日は何をしようかな」と考える人が理解できません 目標を持たない人生なんて考えられない。私の目標は①コンサート:年間200回、②映画:同150本、③読書:同70冊、④毎日ブログを書く、⑤1日8000歩 歩く、⑥ウィークデーは夕食を作るーの6つです 毎日 テレビのワイドショーをハシゴして 気が付いたら夕方になっていた、という生き方は ひたすらブクブク太って歳をとっていくだけの話です

次は「ちっちゃな本が でかいことを言うじゃないか。」

解説は「でかいのにちっちゃいことしか言わないサギ本が増えている 気をつけよう。コピー:佐藤澄子、クライアント:講談社『講談社文庫100冊の本』(89年)」とあります

基本的に私は持ち運びの都合から文庫本しか買いません。このコピーは言いたいことが良く分かります。本の力は大きい

次は「1か月前にきっぷを予約しておくと、1か月間もワクワクしていられます。」

解説は「きっぷの予約。クリスマスケーキの予約。コンサートの予約。気の長い人はワクワクするが、短い人はシビレをきらす。さて、あなたは? コピー:飯塚敦子、クライアント:日本国有鉄道(87年)」とあります

今 私の手許には、6月27日の「英国王立音楽院&東京藝術大学交流演奏会」から来年7月18日の新国立オペラ「トゥーランドット」まで97枚のチケットがありますが、私の場合はチケットを買う時が一番ワクワクします

次は「失敗より、諦めのほうが、ほんとは恐い。」

解説は「失敗は成功の母です。エジソン、本田宗一郎、みんな失敗を重ねて大きく開花したのです。コピー機が操作できない? ファクシミリ、コンピュータも? だめだめ諦めたら、終わりです。コピー:細野一美、クライアント:日本電気(89年)」とあります

どうせ一度きりの人生だ。ダメ元でやってみなはれ。失うものは何もない  

次は「生きていくのは、死ぬほどたいへんだぞ。」

解説は「人をくったような言いまわしに、お説教される方もホッとする。笑わすのは、泣くほどたいへんだぞ、なーんて、落語家の師匠のお説教にありそう。コピー:花岡邦彦、クライアント:ホンダクリオ共立(94年)」とあります

生きていくのは大変だけど、無我夢中で人生をやっているうちになんとかなるもんです

以上のほか、この本には「不思議、大好き。」「おいしい生活。」など1980年代に一大ブームを巻き起こした名作コピーも紹介されています

ところで、この本には出てきませんが、私が今まで出会った広告コピーの中で最高傑作だと思ったのは、カネボウ化粧品のお中元のテレビCMのコピーです 浴衣を着た夏目雅子さんが団扇を持って登場して、遠くで花火が上がって、そこに次のコピーが登場します

     ご無沙汰を水に流して夏は絹

これは「カネボウ絹石鹸」のCMコピーです 言うまでもなく「夏は来ぬ」と「夏は絹」をかけているわけですね 「長い間会っていないけれど、お中元に絹石鹸を贈ることで長いご無沙汰を水に流してもらおう」という気持ちが込められています その上「夏」は夏目雅子さんの名前の一字です ここまで徹底すると「オニにカネボウ」です

さて、あなたにとっての「傑作コピー」はどんなものでしょうか

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋山和慶✕マルカンドレ・アムラン✕東響でブラームス「ピアノ協奏曲第1番」、シューマン「交響曲ト短調”ツヴィッカウ”」、クララ・シューマン「行進曲」を聴く~ヴィルトゥオーゾ・ピアニストの魅力全開!

2018年06月24日 07時29分04秒 | 日記

24日(日)。昨日のブログの冒頭で、「今朝は朝から頭痛が痛いです」と書いたところ、勝浦市在住の大学時代の友人S君から、「なにこれ!?今朝の朝刊、明日の朝刊は解るけど、二日酔いで頭が痛い、とか、頭痛がするとか、じゃないの?! 頭痛が痛い・・・新聞に携わって来た人なら・・・」というお叱りのメールが入りました

「今朝は朝から頭痛が痛い」という言い回しは、言うまでもなく私一流の(二流か)ジョークで、普段から当ブログをご覧いただいている読者の方なら分かっていただけると思って”確信犯”で書いたものです S君にはその旨返信しておきましたが、後でよく考えてみたら、このジョークが通じない読者が少なからずいるのではないか、toraは日本語の使い方を知らない無知蒙昧な奴だと思っている読者の方が多いのではないか と思い、反省しました

ただ、私の立場から言わせていただくと、「今朝は二日酔いで頭が痛い」というのであれば、面白くも何ともないので何も書かないと思います 「今朝は朝から頭痛が痛い」あるいは「今朝は朝から頭が頭痛だ」であるからこそ書く意味があるのです 読者の皆さんがご覧いただいているこのブログは、何の変哲もない文章としてスーッと読まれているかもしれませんが、完成した文章は誤字脱字のチェックをはじめ 前後の脈絡が日本語としておかしくないかなど、推敲に推敲を重ねたうえで投稿しています

今回の件は 今度から、「今朝は朝から頭痛が痛いです」の次に「これから今日の朝の新聞の朝刊を読むことにします」とでも書けば、ジョークだと理解していただけるのではないか、と思ったりしています いずれにしても、S君のように毎日このブログを読んでくれて、気になったことはメールで伝えてくれる友人がいることはとても心強く 嬉しいことです

 

         

 

昨日午前、住んでいるマンションの管理組合の定時総会があり出席しました 議題が10項目もあったため2時間半もかかってしまいました 議案の一つに管理規約変更の件(住宅宿泊事業(民泊)等の禁止)が上程されていました。管理規約によると規約変更は「組合員総数の4分の3以上でかつ議決権総数の4分の3以上の多数により承認を得ることが議決要件となる」という特別議決事項なのですが、本人出席・委任状出席が4分の3に達しなかったため決議が出来ず、決議は次回の定時総会(1年後)に持ち越すことになりました これは欠席者で委任状を出さない者が多数に及んだことが原因です。主にワンルームの居住者が多く、日本人以外の居住者が増えていることも要因となっているようです 取りあえず、「特別決議は出来なかったが、採決の結果、賛成多数で民泊禁止規定を追加することを次回総会に諮ることを決めた」旨を総会議事録に記録するということで決着しました

もう一つは「高層棟の暗証番号廃止の件」です。住んでいるマンションはオートロック式なので、鍵でも暗証番号でもオートロック内に入ることが出来ますが、「元居住者が不動産業者に番号を教え、部屋へ客を案内させていた」「小学生低学年の子供が番号を教え合って勝手に入ってきて廊下で騒いでいた」「流星群の時に、屋上に上がって鑑賞しているカップルがいた」などの事例が報告され、リスク管理の面から問題があるとして暗証番号廃止が提案されました 採決の結果、暗証番号は廃止することとし、マンション入口では鍵で開錠することを決定しました。7月からはゴミ捨てに行く時も鍵を持っていかないと部屋に戻れなくなります 常に鍵を持っていることがキーポイントになります 気を付けねば

ということで、わが家に来てから今日で1361日目を迎え、トランプ米大統領が22日、北朝鮮に対する米国の経済制裁を指示した大統領令をさらに1年間継続する方針を議会に通知したというニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

      9日前には「北朝鮮の脅威はもはやなくなった」とツイートしてなかったっけ?

 

         

 

昨夕、サントリーホールで東京交響楽団の第661回定期演奏会を聴きました プログラムは①クララ・シューマン/ユリウス・オット・グリム編「行進曲変ホ長調」、②シューマン「交響曲ト短調”ツヴィッカウ”」(未完成交響曲)、③ブラームス「ピアノ協奏曲第1番ニ短調作品15」です ③のピアノ独奏はマルカンドレ・アムラン、指揮は東響桂冠指揮者・秋山和慶です

 

     

 

オケはいつもの編成で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという並び。コンマスはグレヴ・二キティンです

1曲目はクララ・シューマン/ユリウス・オット・グリム編「行進曲変ホ長調」です クララ・ヴィーク=シューマン(1819‐1896)は言うまでもなくロベルト・シューマンの妻であり、ブラームスが生涯密かに愛していた女性です この作品は、ドレスデン時代に交流のあったヒュープナー夫妻の金婚式のために1879年に作曲されたピアノ曲ですが、ユリウス・オット・グリムが1888年のクララの演奏家60周年記念のために編曲した管弦楽版により演奏されます

秋山和慶の指揮で演奏が開始されます。冒頭のファンファーレはほとんどメンデルスゾーン(1809‐1847)の「結婚行進曲」のパクリではないかと思うほど晴れやかな曲想です 全体的に単純にして明快な音楽ですが、残念ながら深みは感じません

2曲目はシューマン「交響曲ト短調”ツヴィッカウ”」(未完成交響曲)です この曲はロベルト・シューマン(1810‐1856)の初めての交響曲ですが、1832年11月、後の妻となる当時13歳のクララ・ヴィークが出演するツヴィッカウ(ロベルト・シューマンの生地)での演奏会のために作曲されました 第1楽章だけが演奏会に間に合ったものの、評判は天才少女クララに軍配が上がり、ロベルトのこの曲はほとんど無視されたようです その後、彼は第2楽章を作曲しましたが、そのまま未完成で終わりました 第1楽章「アレグロ・モルト」、第2楽章「アンダンティーノ・アッサイ・アレグレット~インテルメッツォ・クワジ・スケルツォ:アレグロ・アッサイ~アンダンティーノ」の2楽章から成ります

秋山和慶のタクトで第1楽章が開始されます 冒頭から力強い音楽が展開し、若きシューマンの意気込みを感じさせます それは第2楽章にも言えることで、ダイナミックな演奏が展開します 初めてこの曲を聴きましたが、なかなか良い曲だと思いました。もう一度聴きたいと思ったくらいです

 

     


休憩後のプログラム後半はブラームス「ピアノ協奏曲第1番ニ短調作品15」です この曲の原型は1854年に書かれた3楽章構成の「2台のピアノのためのソナタ」です 親友のヴァイオリニスト、ヨーゼフ・ヨアヒムやクララのアドヴァイスを受けながら、1856年10月から57年1月にかけて作曲しました。第2楽章は当初、スケルツォで書かれていましたが、1856年7月に死去したロベルト・シューマンへの哀悼を込めてか、アダージョに書き直されて完成されました 第1楽章「マエストーソ」、第2楽章「アダージョ」、第3楽章「ロンド:アレグロ・ノン・トロッポ」の3楽章から成ります

ソリストのマルカンドレ・アムラン(1961~)が指揮者とともに登場、ピアノに向かいます アムランと言えば、ゴドフスキ、アルカン、メトネルといった超絶技巧ピアノ曲の演奏を思い浮かべます 10年以上前に東京オペラシティコンサートホールで彼のピアノによる超絶技巧曲(多分、協奏曲)を聴いた覚えがあります。プログラム冊子にサインをもらったのですが、例によってどこにあるのか不明です

秋山和慶の指揮で第1楽章が長い序奏から開始されますが、まさにブラームスの音です おもむろにアムランのピアノが入ってきますが、堂々たる演奏はまさにヴィルトゥオーゾ・ピアニストです この情熱的な曲想はブラームスのクララに対する抑えがたい愛情表現でしょうか 第2楽章のアダージョは亡くなった恩人シューマンに対する哀悼の気持ちとクララへの愛がごちゃ混ぜになっているような曲想です 第3楽章に入ると、第1楽章と同様、ヴィルトゥオーゾ性が前面に出てきます。堂々たるブラームスです

アムランはアンコールにシューベルトの「4つの即興曲作品142-2 D935」を演奏、聴衆のクールダウンを図りました アルカンの派手な曲でも演奏するのかと半ば期待していましたが、予想を裏切られました もっともアムランは単なる技巧をひけらかす曲は演奏しないと言っているようなので、そうした曲を期待する方が間違っているのかも知れません

この日のアムランの演奏を聴いて、10数年前の「超絶技巧ピアニスト」という印象がすっかり変わりました

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

高関健✕藝大フィルハーモニアのマーラー「交響曲第7番」、阪哲朗✕ザ・シンフォニカのシュトラウス「ワルツ、ポルカ集」のチケットを取る / 「ミラクル エッシャー展」を観る~上野の森美術館

2018年06月23日 08時19分50秒 | 日記

23日(土)。昨夕、元の職場の同僚S氏、E氏と3人で現役時代の行きつけの店、西新橋のK亭で飲みました ほぼ2か月に1度のペースで、2人がまだちゃんと生きているかどうかを確かめるため 声をかけて集まっています 四方山話に花を咲かせ、そろそろお開きにしようかというところへ現役社員のT君とK君がやってきたので(どうやらE氏が 別会場で会議の打ち上げをやっているT君に電話したらしい)、また飲み始めました ベテラン勢が抜けて新体制になって以来、若手社員は大変な毎日を過ごしていることが あらためて良く分かりました われわれOBとしては 励ますことぐらいしか出来ませんが、何とか頑張ってほしいと思います その後、5人で新橋駅近くのカラオケに行き、2~3曲歌って解散しました 今朝は朝から頭痛が痛いです

ということで、わが家に来てから今日で1360日目を迎え、馬が人の表情と声を関連付けて感情を読み取れることが分かったと、北海道大学大学院の滝本彩加准教授(動物心理学)らのチームが21日、英科学誌電子版に発表した というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

                人間でもトランプ大統領やどこかの首相みたいに馬耳東風な人種がいるというのに

 

         

 

昨日、夕食に「すき焼き煮」「もやしとベーコンのカレーマリネ」「トマトとしめじとレタスのスープ」を作りました 「すき焼き煮」は牛肉と玉ねぎとゆで卵だけを味付けした簡単料理です

 

     

 

         

 

チケットを2枚取りました 1枚は7月8日(日)午後2時から東京オペラシティコンサートホールで開かれる「ザ・シンフォニカ第64回定期演奏会」です プログラムはヨハン・シュトラウス、ヨーゼフ・シュトラウスといったシュトラウス・ファミリーの作品群に、どさくさに紛れてリヒャルト・シュトラウスも入れてしまうという鍋料理みたいなプログラムです が、多分 楽しいコンサートになると思います

 

     

 

2枚目は11月9日(金)午後7時から東京藝大奏楽堂で開かれる「藝大フィルハーモニア管弦楽団 第388回定期演奏会」です プログラムは①マーラー編曲「J.S.バッハの管弦楽作品による組曲」、②マーラー「交響曲第7番」です 指揮は東京藝大指揮科教授で東京シティ・フィル常任指揮者の高関健です。このコンビによるマーラーはすべて聴いていますが、高関健のマーラーは何番を聴いても素晴らしいです

 

     

 

         

 

昨日、上野の森美術館で「ミラクル  エッシャー展」を観ました 午前10時開館なので10分前に行くと、すでに100人位の人が当日券売り場に並んでいました。すごい人気です

 

     

 

この展覧会は、今年 生誕120年を迎えたオランダの版画家マウリッツ・コルネリス・エッシャー(1898‐1972)による イスラエル博物館所蔵の約150点の作品を展示しています   いわゆる”だまし絵”のほか、初期の作品、木版、直筆のドローイングなど珍しいものが含まれています エッシャーの作品が公開されるのはスペイン、台湾に次いで日本が3度目で、今回が日本初公開とのことです

約150点の作品は「科学」「聖書」「風景」「人物」「広告」「技法」「反射」「錯視」の8つの観点から分類・展示されています この分類からも分かる通り、エッシャーは代名詞的な”だまし絵”だけを描いたのではなく、様々な対象に興味を持っていました

中でも見応えのあるのは、言うまでもなく”だまし絵”です 「物見の塔」「滝」「階段の家」「相対性」などですが、いずれも遠近法や重力の法則を逆手にとって、現実にはあり得ない構図を描き出しています 中でも「物見の塔」(下の写真左の絵)は、一見何の変哲もない2階建ての塔なのですが、よ~く見ると、2階の向きと1階の向きが違うのです。これが平面の上で描かれていることに驚きますが、版画であることにさらに驚きます

絵画の鑑賞は慣れていないので、入口で音声ガイドを借りてイヤホンで解説を聴きながら観ていきました バカリズムの解説で正味30分収録されていますが、具体的に解説されている作品数が少ないので使用料550円は高いと思います ただ、唯一良い点は、BGMとしてバッハの音楽が使われていることです 「プロローグ」では「小フーガ  ト短調BWV.578」、「アマルフィ海岸」では「管弦楽組曲第3番BWV.1068 ~アリア」、「バベルの塔」では「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳~メヌエット」、「球面鏡のある静物」では「ゴルトベルク変奏曲~第25変奏 アダージョ」、「発展Ⅱ」では「フーガの技法BWV.1080~拡大形による反行カノン」といった具合です エッシャーの作品が ある側面で数学的とも言えることから考えると、BGMに ある側面で数学的とも言えるバッハの音楽を使うというアイディアは抜群のセンスだと思います

なお、この展覧会の「ミラクル  エッシャー展」というタイトルは、彼の本名 マウリッツ・コルネリス・エッシャーの頭文字 M.C.E を 「MIRACLE」 に掛けたのではないか、と勘繰っているのですが、どうなんでしょうか

帰りがけにポストカードブック「M.C.エッシャー」(青幻舎・1200円)をお土産に買いました 1枚1枚はがして絵葉書として使えるので便利です

 

     

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東京藝大モーニングコンサートでカルウォーヴィチ「ヴァイオリン協奏曲」(Vn:山本佳輝)、小野田健太「Groovy Heartbeat Ⅲ」を聴く / 藝大✕桐朋協演「フランス室内楽」のチケットを取る

2018年06月22日 07時20分38秒 | 日記

22日(金)。わが家に来てから今日で1359日目を迎え、米国で不法移民の子2千人以上が親と引き離されている問題で、トランプ大統領は20日、不法入国で拘束された親子をともに収容するための大統領令に署名した というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

          トランプが自分で蒔いた困った種を ほんの一部回収しただけじゃん えらそうに!  

     

         

 

昨日、夕食に「アスパラの豚肉巻き焼き」「もやしの胡麻和え」「生野菜とサーモンのサラダ」「トマトと卵のスープ」を作りました 昨夕は娘が仕事休みで、いっしょに夕食をとることが出来たので、父の日にプレゼントしてくれた長野県木曽の地酒「中乗さん」を飲みながら夕食をいただきました

 

     

 

         

 

昨日、東京藝大奏楽堂で藝大モーニングコンサートを聴きました プログラムは①小野田健太(藝大4年)「Groovy Heartbeat Ⅲ:Sticks/Stones/Bones」、②カルウォーヴィチ「ヴァイオリン協奏曲イ長調作品8」です ②のヴァイオリン独奏は藝大4年生・山本佳輝君。管弦楽=藝大フィルハーモニア管弦楽団、指揮=ラースロー・ティハ二です

 

     

 

全自由席です。1階9列24番、センターブロック右通路側を押さえました。会場はプログラムが地味なせいか、いつもよりは空いています

オケはいつもの並びで、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという編成です。コンミスは澤亜紀さん

1曲目は藝大4年生・小野田健太作曲「Groovy Heartbeat Ⅲ:Sticks/Stones/Bones」です 演奏に先立って本人がマイクを持って登場、簡単に内容を説明しました それによると、この曲は心臓の性質から導き出されたパルスを自由に組み合わせ、音楽における様々なノリを追求したものとのことです

リスト音楽院教授・東京藝大卓越教授のラースロー・ティハ二の指揮で第2ヴァイオリンの弱音から演奏が開始されます 作曲者の言う通り、曲は心臓のドックンドックンという鼓動をはじめ、かなり打楽器が活躍する曲で、比較的分かり易い曲想でした


     


2曲目はカルウォーヴィチ「ヴァイオリン協奏曲イ長調作品8」です ミェチスワフ・カルウォーヴィチ(1876-1909)はポーランド出身の作曲家ですが、同郷のシマノフスキ以上に将来を嘱望されていたものの、スキー遠征中の雪崩事故に巻き込まれ32歳の若さで死去しています このヴァイオリン協奏曲は1902年、彼が26歳の時に作曲されました。第1楽章「アレグロ・モデラート」、第2楽章「ロマンツェ:アンダンテ」、第3楽章「フィナーレ:ヴィヴァーチェ・アッサイ」の3楽章から成りますが、第1楽章と第2楽章は続けて演奏されます

山本佳輝君が指揮者とともに登場、さっそく演奏に入ります 第1楽章は冒頭の金管楽器による派手な導入を経て、独奏ヴァイオリンが主題を奏でます カデンツァはかなり技巧的な曲想ですが、山本君は美しくも力強い演奏で弾きこなします ホルンが鳴り続ける中 第2楽章に入ります。第2楽章は、独奏ヴァイオリンが美しい音色でロマンティックな音楽を奏で、見知らぬ作曲家はこんなに美しい音楽を書いていたのか、と感嘆します 第3楽章の序奏部はまるでメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲の第3楽章序盤のような溌剌とした音楽です この楽章でも技巧的な演奏が続き、徐々にテンポアップして熱狂的なフィナーレを迎えます

山本君の演奏は確かな技術に裏づけられた素晴らしいパフォーマンスでしたが、それに加えて、魅力的な曲なのに人々から忘れ去られてしまった作品を取り上げてくれたことが素晴らしいと思います ポーランドにカルウォーヴィチという作曲家がいたことを、この日の山本君の素晴らしい演奏とともに心に刻みたいと思います

 

         

 

当日のプログラムに藝大関係のコンサート・チラシが挟み込んであり、その中に「藝大ピアノ科と桐朋弦楽科教授陣によるフランス室内楽の午後」のチラシがありました コンサート終了後、奏楽堂内のチケット売り場で早速買い求めました 10月8日(月・祝)午後2時開演のコンサート・プログラムは下のチラシの通り、ドビュッシー、ミヨー、ラヴェル、フォーレの室内楽です 桐朋学園側の教授陣はヴァイオリン=加藤知子、久保田巧、ヴィオラ=佐々木亮、チェロ=長谷川陽子、東京藝大側の教授陣(全員ピアノ)は、青柳晋、有森博、伊藤恵、江口玲ほかです

 

     

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「テオドール・クルレンツィス✕コパチンスカヤ✕ムジカエテルナ」、「アジア ユース オーケストラ」のチケットを取る / 伊坂幸太郎著「火星に住むつもりかい?」を読む

2018年06月21日 07時20分02秒 | 日記

21日(木)。わが家に来てから今日で1358日目を迎え、ヘイリー米国連大使が19日、米国が国連人権理事会から離脱すると表明した というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     すべてが11月の選挙で共和党が勝ち ひいてはトランプが再選されるための手法だ

 

         

 

昨日、夕食に「ブリの照り焼き」「生野菜とツナのサラダ」「マグロの山掛け」「ホウレン草のお浸し」「男前豆腐の食べるラー油乗せ」を作りました あとは市販の茶碗蒸しです。週1回は必ず魚を中心とするローテーションがすっかり定着しました

 

     

 

         

 

チケットを3枚取りました 1枚目は来年2月11日(月・祝)午後3時から すみだトリフォニーホールで開かれる「テオドール・クルレンツィス指揮ムジカエテルナ」のコンサートです。プログラムは①チャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35」、②同「交響曲第4番ヘ短調作品36」です   ①のヴァイオリン独奏はパトリツィア・コパチンスカヤです

 

     

 

このコンサートを聴こうと思ったのは、同じコンビの演奏によるチャイコフスキーの「ヴァイオリン協奏曲」のCDを聴いて衝撃を受けたからです 今まで聴いたことのない新鮮な驚きがありました それ以来、このコンビが来日したら絶対に聴きに行こうと決めていたのです

3公演のうち「ヴァイオリン協奏曲」があるのは2月10日のオーチャードホールと11日のトリフォニーホールの2公演だったので、音響面で問題のあるオーチャードホールを避けてトリフォニーホールを選びました

トリフォニーホール・チケットメンバーズ先行発売で取ったのですが、昨日の朝10時にアクセスしたもののまったく繋がらず、10時半にやっと繋がったと思ったら S席は後方か 前方でも左右の端しか残っていませんでした   仕方ないので1階後方の左ブロック通路から2つ入った席を取りました

 

     

 

2、3枚目は8月24、25日の両日、東京オペラシティコンサートホールで開かれる「アジア ユース オーケストラ 日本公演2018」です

24日(金)午後7時からの公演プログラムは①エネスク「ルーマニア狂詩曲第1番」、②バーバー「ヴァイオリン協奏曲」、③ラフマニノフ「ヴォカリーズ」、④同「交響的舞曲」で、②のヴァイオリン独奏はベニー・ツェン、指揮はジェームズ・ジャッドです

25日(土)午後3時からの公演プログラムは①ワーグナー「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より第1幕への前奏曲、②プロコフィエフ「ロメオとジュリエット」第1組曲、第2組曲より抜粋、③ラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲」、④ガーシュイン「パリのアメリカ人」で、③のピアノ独奏はアンナ・ツィブラエワ、指揮はリチャード・パンチャスです

私は毎年このコンサートを2日間とも聴いていますが、日本を含むアジアの若者たちは毎回感動を与えてくれます

 

     

 

         

 

伊坂幸太郎著「火星に住むつもりかい?」(光文社文庫)を読み終わりました   伊坂幸太郎の作品は文庫化されるたびに購入し このブログでご紹介してきました   1971年千葉県生まれ。2000年「オーデュボンの祈り」で第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー、その後数々の作品を発表し多くの文学賞を受賞しています

 

     

 

「ユートピア」の反対の世界を「ディストピア」と言いますが、この小説はディストピアを描いたものと言えるでしょう

日本の中で「安全地帯」に指定された都市は「平和警察」が取り締まりを行う。そこでは、平和警察の管理下で、住人の監視と密告によって「危険人物」と認定された者は、衆人環視の中で公開処刑されるという、半年前のどこかの国のような恐ろしい世界  その人が罪を犯したかどうかは問題でなく、密告されたという事実によって「危険人物」として認定されるという不条理の世界にあるので、住人は「世の中は良くなったりしないんだから。それが嫌なら、火星にでも行って住むしかない」とあきらめ顔で言うしかない。そんな不条理をぶち破り、窮地に陥った人々を救おうと立ち上がったのは全身黒ずくめの「正義の味方」ただ一人だった 彼は偶然手に入れた強力な特殊磁石を武器に「平和警察」との戦いに挑む

「正義の味方」は、「みなを助けることはできない。一人を助ければ、ほかの全員を救わなくてはならず、その公平性を確保できなければ、偽善、と糾弾されてしまう」と悩みます そこで 「救う基準」を設定して実行します。それは「自分の店の常連客だけを救う」という基準でした。この本を読めば「正義の味方」の基準が いかに リハツな考えであるかが分かります

伊坂幸太郎の本を読んでいつも感じるのは、そこはかとなく漂うユーモアとアイロニーですが、この本でも伊坂スピリット全開です

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする