31日(木).はやいものでもう今日で5月も終わり.来週からは半そでにしようかと思います 会社で「もうすぐ夏だね」と言ったら「その前に梅雨があるけどね」と切り返されました.そんなこととはツユ知らず・・・・・・
昨夕は仕事の打ち合わせでテナントT社のO社長,マネジャーのSさん,当方はE部長と私とでHCビル地下のKで飲みました ほぼ同業者であるO社長はさすがに近隣のビル事情に詳しく,頷くところ多々ありました Sさんはどう見ても30代前半の素敵な女性ですが,とても2人のお子さんをお持ちのようには見えません.同じ業界のR社でバリバリ働いていてT社に移られたとのことですが,その手腕を買われて現在の重要な地位にいらっしゃるようにお見受けしました 話をしていればそれくらいのことは分かります
何時か忘れましたが,社長と別れて3人でPCビル地下のOに移ってまた飲みました ここでは仕事を離れて四方山話をしました.映画の話になったので,手帳に書いてある「これまで観た映画」リストをお見せすると「最近ではどんな映画が印象に残りましたか?」と訊かれたので「ヒミズ」を挙げました 飯田橋のギンレイホールの会員だと言うと,T社にも会員がいらっしゃるとのことでした.同じホールで同じ映画を観たことがあったかも知れません Sさんがいつの間にか手帳の別のページを見ているので,あわてて回収しました.給与明細をはじめ機密事項が書かれているのです すごく楽しかったのでSさんとまた飲みに行きたいと思いました.今度は社長抜きで
閑話休題
浅田次郎著「ま,いっか」(集英社文庫)を読み終わりました 著者の浅田次郎は1951年東京都生まれ.97年「鉄道員(ぽっぽや)」で直木賞を受賞したほか,多くの文学賞を受賞しています
16歳で家出をしてから親元には帰らず読書に明け暮れた青春時代の思い出,自衛隊勤務時代の思い出,現代の美人たちへの忠告,デパート勤務時代の思い出・・・・・などなど,多方面にわたる話題を取り上げた軽妙洒脱なエッセイ集です
文体は江戸っ子の語り口です.おもしろい視点だなと思ったのは「丸文字の起源」の表題のエッセイの中にある,日本語の縦書き,横書きに関する主張です
「必然的な経緯ではあるが,横書きの不具合に気づいている人は少ない.日本語はそもそも漢字も平仮名も,縦に書くようにできているのである.漢字と仮名で構成している限り,実は横書きは書法的にはありえず,すなわち”昔の人は横書きを右から書いた”というのは誤解で,”一字一行の縦書き”が正しい」
これは”目からうろこ”でした また,「自衛官は傘をささない」という記述にも驚きました
「今はどうか知らぬが,昭和46年の時点では古今東西,軍人は傘をさしてはならなかった.では雨の日の外出はどうするのかというと,これも古今東西の常識として雨衣を着るのである」「そういえばお巡りさんが傘をさしている姿というのも,みかけたことがない」
そういえばそうですね
それから,現代の女性は痩せることに腐心しているが,太ってもいないのに痩せようとしている女性に対しては「何の魅力も感じない」と言っています.これには同感します
折しも27日の朝日の天声人語は「世界的ファッション誌”ヴォーグ”が,痩せすぎたモデルは使わないと宣言した.誌上にあふれる”偏った体型”に憧れ,過激なダイエットに走る読者がいるためだ.日本版は月曜発売の7月号から,健康美を尊ぶ新方針で編集されている」と書いています
天声人語は「肥満は万病の元だが,痩せすぎも総身をむしばむ.食べたいのに食べられず,太りたくても太れぬ人がいるのに,あえてガリガリを目指す修業はなんとも美しくない」と結んでいます.まったくその通りだと思います