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クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ホルスト「惑星」を聴く~コーラスはどこから? 東京交響楽団第613回定期演奏会より

2013年09月30日 07時00分15秒 | 日記

30日(月)。月日が経つのは速いもので今日で9月も終わり、明日から10月です。油断も隙もないですね 

昨日はコンサートの予定がなかったので、1日中家でゆっくり過ごしました と言いたいところですが、じっとしてられない性分なので、午後神保町に出かけました 三省堂書店の1階を散策していると、近くから男性の怒鳴り声がします 振り返ると高齢男性が青年に「なんだよ、本読んでんだよ。文句あんのかよ」と大きな声でいちゃもんをつけています。青年の声は小さくて聞こえないので、何が原因で口げんかになったのかサッパリ分かりません

こういう人はどこにでもいますね。何が原因か分かりませんが、急に怒り出す発火点の低い人が たいてい会社を定年で終えて悠々自適の人生を送っているように見える高齢の男性です ちょっと肩が触れたとか、カバンが体に当たったとか、そんな些細なことが多いようです 現役の時はそれなりの地位の人だったのでしょうが、こういう光景を見ると今や唯の馬鹿オヤジです 周りの人たちに見られていますよ、あなたの醜態

満員電車でよく居合わせるのは、背中に背負ったリュックや、脇に抱えた大きなバックがじゃまで、注意する人です これは、経験から言うと、あながち文句を言う人を非難できないように思います 後ろにある荷物は見えないので、右を向いたり左を向いたりすると背中の荷物が左右に動くので、周りの人が迷惑を蒙るのです 空いている電車ならともかく、混んでいる時は、リュックや大きな荷物は前に抱くようにして抱えるべきです。これは常識だと思います もちろん、注意する時には言葉を選んだ方が良いとは思います。今や、人に注意すると隠したナイフで刺される時代なので、注意するのも命がけです それだけに、一人一人が常識を持って電車に乗るべきだと思います。ナイフを持たずに

 

  閑話休題  

 

28日の日経朝刊別刷り「日経プラス」のコラム「生活発見~その違い わかりますか」が「ミステリーとサスペンスの違い」を取り上げていました 要約すると、

「本来の意味は、ミステリーは謎・神秘、サスペンスは気がかり、不安 しかし小説やドラマでは混同されているのが実情 ミステリーは推理作品と同義語。一般的な定義は、犯罪の謎解きに重点が置かれていること。誰が犯人か最後まで判らないことが多いのが特徴 一方、サスペンスは登場人物の心理的なスリル描写に重点を置いたもので、読者や観客に犯人を先に明かすことが多いのが特徴

この定義で言えば、私がよく読むのはミステリーですが、ミステリーにはサスペンスがつきものののような気がします

 

  も一度、閑話休題  

 

28日(土)は午後3時からの東京フィル「響きの森クラシック・シリーズ」公演に続いて、午後6時からサントリーホールで東京交響楽団の第613回定期演奏会を聴きました プログラムは①マクミラン「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」、②ホルスト「惑星」です。指揮は大友直人です

 

          

 

1曲目の作曲者マクミランは、1959年スコットランド生まれ。タイトルの「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」とは、イエス・キリストが磔刑に処せられた際に十字架上で語ったとされる言葉のことです この作品はBBCテレビの委嘱により作曲され、1994年3月の聖週間に放送され、その後同年3月30日に演奏会初演が為されました

サブタイトルに「合唱と弦楽オーケストラのためのカンタータ」とあるように、舞台には約150名の合唱団と弦楽奏者のみが登場します ソリストは新国立劇場合唱団のメンバーで、ソプラノ=熊坂真理、肥沼諒子、アルト=佐々木昌子、松浦麗、テノール=寺田宗永、岩本識、バス=狩野賢一、大野隆という面々、コーラスは東響コーラスです。コーラスはスコアを持ちません。暗譜で歌うようです

オケは弦楽のみのためチューニングはコンマスの大谷康子自らが主導します 指揮者の大友直人はいつものようにタクトを持ちません

第1曲から第7曲まで全7曲から成ります。第1曲は女声の静かな音楽で始まります。第2曲はアカペラもあるのでスコアを持たないコーラス陣にとっては厳しい条件と思われます。しかし心配無用でした 第4曲の「エリ、エリ、レマ、サバクタニ」(わが神、わが神、なぜ私をお見捨てになったのですか)では、ソプラノの高音が耳をつんざきます 鼓膜がびりびりと振動しているのが分かります。最後の第7曲は再び第1曲と同様、静かな音楽で終わります。初めて聴いた音楽でしたが、現代の作曲家による作品にしては聴きやすい曲でした

この曲は何と言ってもソリストと合唱の力が大きかったと思います。新国立劇場合唱団のソリスト8人は、新国立オペラで見たことがある人もいたように思います 世界に通用する合唱団の構成員ですから一級の声の持ち主です。また、東響コーラスは素晴らしい合唱でした

2曲目のホルスト「惑星」も7つの曲から成ります。第1曲「火星ー戦いをもたらすもの」、第2曲「金星ー平和をもたらすもの」、第3曲「水星ー翼を持った使者」、第4曲「木星ー喜びをもたらすもの」、第5曲「土星ー老いをもたらすもの」、第6曲「天王星ー魔術師」、第7曲「海王星ー神秘なるもの」です

第1曲「火星」を聴いていつも思うのは、スピルバーグ監督映画「スター・ウォーズ」です。このテーマ音楽を書いたジョン・ウィリアムズは絶対この「火星」を聴いてスター・ウォーズの「戦いの音楽」を作ったに違いない、ということです ダースベーダ―の顔が頭に浮かびます

第2曲「金星」にはヴァイオリンとチェロのソロが出てきますが、首席の2人とも素晴らしい演奏でした 第4曲「木星」は平原綾香の「ジュピター」で有名ですね。と言うか、順番としては平原綾香がホルストの惑星の「木星」を聴いて、そのメロディーに歌をかぶせたのですね。いずれにしても美しいメロディーです

最後の第7曲「冥王星」はピアニッシモによる演奏ですが、最後の方でどこからともなく女声合唱が聴こえてきます 聴衆は、どこで歌っているんだろう?と首をかしげながら聴いています。よく見ると2階のパイプオルガン右横の出入り口扉が開いているのが分かります その裏で女声合唱が隠れて歌っていたのです。曲が終わる頃にはすっかり扉が閉じられていました

こうした演出は会場によってまちまちですね。ミューザ川崎の天井が3.11の大震災で崩落する前のことでした。同じ東京交響楽団がミューザでこの曲を演奏した際、あまりにも気持ちがよくて第7曲の時は目を閉じてじっと聴いていたのですが、音が消えたので目を覚ますと会場が真っ暗で面喰いました。これは、音が小さくなるにしたがって会場の照明をどんどん落としていき、最後には照明を消すという一流の演出だったのです。それに気が付いた時はアフター・フェスティバル(あとの祭り)でした そのことがあったので、今回はしっかりと目を開けて見張っていましたが、照明は消えませんでした。複雑な心境です

 

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大植英次+東京フィルで「春祭」を聴く~東京フィル「響の森クラシック・シリーズ」

2013年09月29日 07時02分00秒 | 日記

29日(日)。昨日の朝日別刷り「be」の「今さら聞けない」コラムに「楽器の音色~倍音や雑音の配合で変わる風合い」という記事が載りました

ピアノのドとギターのドは同じ高さの音なのに、かなり印象が違うのはどうしてか?について解説しています

「楽器の場合、周波数が2倍、3倍、4倍と整数倍に高くなった音が重なっているという特徴がある これらの音を倍音と呼ぶ。楽器によって、この倍音の構成が異なることが音色の違いに効いてくる。例えば、管楽器は筒の形をとるが、クラリネットは片方が閉じていることで、奇数の倍音の方が多く響くという特徴を持っている。このため、暗い音色が作りだされる 逆に、菅が閉じていないフルートなどの管楽器では、奇数と偶数の倍音がそろいやすく、明るい音色になる 同じ楽器でも演奏の仕方で倍音の質が変わってくる。近畿大学の西村教授によると、演奏の下手な人は、その楽器が本来出せるはずの倍音をうまく引き出していないと言う 曲の流れに合わせて、どんな特徴の倍音を出すかをコントロールできる人が、楽器の本当の達人と言えるのかもしれない」

私のようにただ趣味で音楽を聴いているだけで楽器を演奏するわけでもない”素人”には勉強になります

 

  閑話休題  

 

昨日午後3時から文京シビックホールで東京フィル「響きの森クラシック・シリーズ」公演を、午後6時からサントリーホールで東京交響楽団の定期演奏会を聴きました。今日は東京フィルのコンサートの模様を書きます

当日のプログラムは、①ワーグナー「楽劇『トリスタンとイゾルデ』より”前奏曲と愛の死”」、②ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」、③ストラヴィンスキー「バレエ音楽”春の祭典”」です。今年生誕200年を迎えたワーグナー、同じく生誕140年を迎えたラフマニノフ、初演100年を迎えた「春祭」に焦点を当てたプログラミングです。②のソリストは中村紘子、大植英次指揮東京フィルです

 

              

 

このシリーズは三浦章宏さんがコンマスを務めることが多いのですが、この日はソロ・コンサートマスターの荒井英治さんの登場ですチューニングが済んで指揮者の大植英次が登場します 黒マントというか、学ランというか、襟が高く裾の長い衣装、胸には赤いチーフが覗いています。かなりキザの類のようです

大植がなぜ1曲目にワーグナーの楽劇「トリスタンとイゾルデ」より”前奏曲と愛の死”を選んだのか、それはプログラムに書かれているプロフィールに答えがありました 「2005年”トリスタンとイゾルデ”で日本人指揮者として初めてバイロイト音楽祭で指揮した」とあります

大植の指揮はかなりアクションが大きく身体全体でオケに指示を出すタイプのようです 気のせいか、いつもより弦の響きが薄いような気がしましたが、気のせいかも知れません

ピアノが舞台右からセンターに運ばれ、2曲目のラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番ハ短調」の開始を待ちますピアノの椅子はコンマスの荒井氏の椅子よりも高く調整されています。上から打ち下ろすつもりでしょうか

ピアニストの中村紘子が白を基調とし、ピンクと黒を配した明るいドレスで登場、見るからに貫録です 大植のタクトで第1楽章が開始されます。冒頭から中村の力強い音楽が会場に響き渡ります。男勝りというか、その辺の草食系男子など蹴散らしそうな勢いでグングン音楽を進めます ソリストがテンポをかなり揺らせるため、指揮者は常にピアニストの方を振り返り”合わせ”ながら指揮をするパターンが多くなります 一言でいえばピアニスト主導のコンチェルトです 日本のピアノ界の大御所をソリストに迎えた若い指揮者(中堅か)にとって、ソリストを最大限引き立てることが求められるのでしょう

ピアノを弾く中村の腕を見ると、筋肉の動きがよく分かります。なるほど、あの逞しい腕から力強い音が出てくるのか、とあらためて感心します 終演後、会場割れんばかりの拍手とブラボーにニコニコ顔で応え、「どう、これが今の中村紘子よ 文句あるんなら言ったんさい。その辺の若い者にはまだまだ負けませんからね」と言っているように見えました。私一人だけだと思いますが。拍手に応えてアンコールを・・・・・しませんでした。見識です

休憩後はストラヴィンスキーのバレエ音楽「春の祭典」です。この曲は1909年にパリで旗揚げしたロシア・バレエ団の主宰者セルゲイ・ディアギレフの委嘱により作曲された3大バレエ(火の鳥、ペトルーシュカ、春祭)の第3弾に当たります 1913年春に完成し、同年5月29日、パリのシャンゼリゼ劇場で、ニジンスキーの振付、ピエール・モントゥーの指揮で初演されましたが、当時は理解できない相次ぐ変拍子や反キリスト教的な内容から、会場が賛否両論の大騒ぎになり、音楽史上最も有名な大スキャンダルになりました

今でこそ世界中で演奏され愛される人気曲になっていますが、例えば自分が100年前のシャンゼリゼ劇場にワープして春祭の初演に立ち会ったとしたら、どういう行動を取ったでしょうか?多分、近くにある消火器を舞台めがけて投げつけていたと思います えっ、当時消火器はないって?・・・消化不良でした

大植の指揮はダイナミックかつ繊細で、”一寸先は闇”と言うか、”一寸先も変拍子に次ぐ変拍子”というカオスの状況を見事に打開していきました 東京フィルは管楽器も弦楽器も打楽器も、最大限カラフルかつパワフルに実力を発揮しました

午後6時から東京交響楽団の定期演奏会をハシゴするため、拍手もそこそこに会場を後にしました 幸い次の会場は文京シビックのある地下鉄後楽園駅から南北線一本で行ける六本木1丁目近くのサントリーホールなので助かりました。この続きはまた明日

 

             

 

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バッハ・コレギウム・ジャパン2014-2015年定期演奏会・会員継続へ

2013年09月28日 06時51分19秒 | 日記

28日(土)。バッハ・コレギウム・ジャパン(B.C.J)から「2014年度会員継続案内状」が届きました 日程とプログラムは以下の通りとなっています

①4月18日(日)18:30から バッハ「マタイ受難曲」

②6月1日(日)15:00から  バッハ「教会カンタータ”貧しき者は、食して満ち足り”」

③10月3日(金)19:00から バッハ「世俗カンタータ”岐路に立つヘラクレス”」

④11月24日(月・休)15:00から シュッツ「慈しみは、とこしえに」

⑤2月22日(日)15:00から バッハ「世俗カンタータ”汝の死を憶えよ~追悼のカンタータ集”」

この中では4月の「マタイ受難曲」と10月の「世俗カンタータ」が聴きものです

定期会員の年間会費はS席=37,000円、A席=30,000円、B席=23,000円です。新国立オペラとB.C.Jはともに10年以上定期会員になっています。今回もS席を更新することとしハガキを投函しておきました

 

          

          

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湊かなえ著「花の鎖」を読む~大ベストセラー「告白」を超えるか?

2013年09月27日 07時00分31秒 | 日記

27日(金)。夕べ都内某所で11時半まで飲んでました。朝から頭が頭痛ッス というわけで、昨日の朝日朝刊の社会面に「金ぴか10億円級」という見出しで、日本橋高島屋に25日、10億円相当の金飾品を飾り付けたクリスマスツリーが登場したというニュースが載っていました

同店は安倍政権発足以来、高額商品の売り上げが好調に伸びているとのことで、好景気ムードの中で一足早いクリスマスを楽しんでもらおうと企画したそうです

アベノミクスのオカゲということでしょうが、まだ9月ですよね あまりにも早過ぎるクリスマスツリーの話題は理解にクルシミマス 12月のクリスマスまでもちますよね?アベノミクス 途中でこけてアベノミステイクにならないことを祈ります

 

  閑話休題  

 

湊かなえ著「花の鎖」(文春文庫)を読み終わりました 湊かなえは2008年の「告白」で衝撃的なデビューを飾り、09年第6回本屋大賞を受賞した人気ミステリー作家です

物語は何の繋がりもないと思われる3人の女性の記憶が最後に繋がって、過去にあった衝撃の事実が明らかになる本格的なミステリーです 第1章から第6章まで「花」「雪」「月」の節に分かれ、それぞれのヒロインの物語が展開します

「花」の主人公は3年前に両親を事故で亡くし、祖母と二人暮らしの梨花(27歳)です。梨花は勤務先の英会話教室が経営破たんし途方に暮れていた矢先に祖母が胃がんで入院します 梨花は物心ついたころから毎年10月20日に大きな花束を母親あてに贈ってくれていた「K]に経済的な援助を頼もうと決心します。しかし、「K」の正体は知りません

「雪」の主人公は、同じ職場の和弥と結婚したものの子宝に恵まれず悩む美雪(23歳)です 和弥は、美雪の伯父の息子で、従兄弟にあたる陽介と一緒に新しい建築事務所を立ち上げるのですが、和弥が美術館の設計のコンペに応募したことを巡って陽介と対立します この対立によって起こる事件が、物語全体の「核」になっていきます

「月」の主人公は、学生時代に描いた花のイラストが出版社の目に留まり、イラストレーターとして画集を出版した経歴もある、母親と二人暮らしをする紗月(25歳)です 短大卒業後から音信不通状態にあった希美子から、夫である浩一を助けてほしいと懇願されますが、拒絶します。それには深刻な理由がありました

この3人はまったく接点がなく物語が進んでいきますが、「K」という人物をキーワードに「花の首飾り」のように次々と繋がっていき、3人の関係が明らかになります

最初に「告白」を読んだ時は凄い作家がいるものだと思い、映画も観ました。この作品はそれに勝るとも劣らない傑作だと思います。ちなみに、この作品は私が今年読んだ50冊目の本です

 

          

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荻原浩「誰にも書ける1冊の本」、園子温「自殺サークル」、誉田哲也「歌舞伎町セブン」、新潮45「凶悪」

2013年09月26日 07時01分03秒 | 日記

26日(木)。本を4冊買いました 1冊目は荻原浩著「誰にも書ける1冊の本」(光文社文庫)です。荻原浩は1956年埼玉県生まれ。97年に「オロロ畑でつかまえて」で小説すばる新人賞を受賞、「明日の記憶」「あの日にドライブ」などの著作でお馴染みの作家です。この人の書く小説にはいつも温かみがあります

 

          

 

2冊目は園子温著「自殺サークル」(河出文庫)です。園子温は1961年愛知県生まれ。「冷たい熱帯魚」「希望の国」「ヒミズ」などの映画の監督として有名です。この人の映画には必ずクラシック音楽が使われています。しかし内容は常に衝撃的です

 

          

 

3冊目は誉田哲也著「歌舞伎町セブン」(中公文庫)です。誉田哲也は1969年東京生まれ。「ジウⅠ.Ⅱ.Ⅲ」、「国家事変」「ストロベリーナイト」などで有名な作家です。この人の作品は裏切りません

 

          

 

4冊目は新潮45編集部編「凶悪~ある死刑囚の告発」です。文庫本の帯に「白熱の犯罪ドキュメント」とあるようにノンフィクションのようです

 

          

 

いずれもこのブログで紹介していきます

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池波正太郎著「男の作法」を読む~ビールはコップになみなみと注がないこと!

2013年09月25日 07時00分23秒 | 日記

25日(水)。昨夕の朝日夕刊によるとTBS系で22日(日)夜に放送されたドラマ『半沢直樹』の最終回の平均視聴率が、関東地区で42.2%だったことが、ビデオリサーチの調べでわかったとのこと 42.2%ということは1,000人のうち422人がということですから、凄いですね 普段テレビを観ない私でさえ最終回を含めて2回も観ました ドラマの視聴率が40%に達するのは2011年12月に放送された日本テレビの「家政婦の見た」最終回(40.0%)以来とのことです。※正しくは「家政婦のミタ」です

当ビル10階の「レストラン・アラスカ」のホームページを見ると、TBSドラマ『半沢直樹』の撮影で当ビルが使われているとPRされています。番組をご覧になった皆さま、お気づきになりましたか

 

  閑話休題  

 

池波正太郎著「男の作法」(新潮文庫)を読み終わりました 池波正太郎といえば「鬼平犯科帳」「剣客商売」などで有名な作家です 本屋に行けば作曲家別の「い」の棚に池波さんの著作がずらっと並んでいます 「はじめに」に本人が書いているとおり、池波さんが「書いた」というより、「語り下ろした」というのが正しい表現です。また、「男の作法」はつまり「男の常識」のことで、あくまで「私の時代の常識」であり「今の時代の男たちには恐らく実行不可能でありましょう」と語っているように、中には現代ではとても通用しないような”常識”も含まれています

「食べ物の食べ方」「衣装の着方」「ビールの飲み方」「人事」「心づけ」など、多方面にわたって語っていますが、やはり一番この人らしいと思うのは「食べ物の食べ方」です

〇「鮨屋に行ったときはシャリだなんて言わないで、普通にゴハンと言えばいいんですよ」 ご飯のことをシャリ、箸のことをオテモト、醤油のことをムラサキ、お茶のことをアガリというのは、鮨屋仲間の”隠語”なので、昔の鮨屋はイヤな顔をする。お客が使う言葉ではないーとのことです。つい「アガリちょうだい」なんて言ってしまいますね

〇「そばを食べるときに、食べにくかったら、まず真ん中から取って食べればいい。そうすればうまくどんどん取れるんだよ」 「そばのつゆにしても、ちょっと先だけつけてスーッとやるのが本当だというけど、これだって一概には言えないんだ。つゆが薄い場合はどっぷりつけていいんだよ」 なるほど臨機応変に食べるのが”江戸っ子”なのですね

〇「わさびは、醤油に溶かさずに、刺身の上に乗せて食べる。そうしないとわさびの香りが抜けちゃう。醤油も濁って新鮮でなくなる」 いつもわさびを醤油に溶かして食べています。たしかに香りは飛んでますね

〇「椀ものは出されたらすぐに食べること」 お吸い物や煮物など、お椀に入って出てくる料理が出たらすぐ食べるのが料理人に対する礼儀だと言います。一番いけないのは、椀盛りが出てきても、蓋をしたままペチャペチャしゃべっていたり、半分食べて一気に食べないことだそうです。これも経験があります

〇「ビールを注ぐときは、コップになみなみ注がないで、三分の一くらい注いで、それを飲み干しては入れ、飲み干しては入れして飲むのがビールの本当のうまい飲み方なんですよ」 仕事仲間のわれわれの間では、まだビールが半分以上コップに残っているのに注いだり、注がれたりしていますが、これはビールをうまく飲む観点からは愚の骨頂なのですね

以上はこの本に書かれた本の一部に過ぎません。日常の食生活に参考になる本です。お薦めします

 

          

 

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バッハ・コレギウム・ジャパン第104回定期演奏会を聴く~ルター派のミサ曲

2013年09月24日 07時00分20秒 | 日記

24日(火)。昨日の日経朝刊「文化欄」に都市鳥研究会幹事・金子凱彦さんの「今年も銀座にツバメが」というエッセイが載りました。長い間、銀座でツバメを観察してきた経験から得た意外な事実が紹介されています

「ツバメは人の気配がないところでは巣を作れない特殊な鳥なのだ 通常、野生動物にとって最大の天敵は人間。逆に言えば、ツバメは人間の懐に入り込むことで、カラスなど他の天敵から身を守っているのだ 『ツバメが巣を作る店は商売が繁盛する』と言われるが、そうではなくて、人の出入りの多い店に好んで巣を作るということである

そう言えば、ツバメって人の出入りする家の軒先によく巣を作っていたよな、とあらためて思い出しました。生存競争の激しい中、生きるための知恵なのでしょうね

ところでプロ野球界(セリーグ)では22日に読売ジャイアンツがリーグ優勝を飾り、ツバメ(ヤクルト・スワローズ)は最下位の6位に沈んでいます。ツバメ球団で唯一明るい話題はバレンティン選手が王貞治選手のホームラン記録(55本)を抜いて世界記録を更新中だということです 最下位チームで唯一人、5チームのピッチャーを相手に「ツバメ返し」で記録を切りまくっています 首位巨人を猛追していた我らがタイガースは遂に2位のままクライマックスシリーズに突入することが決まりました。「遅いぞ、武蔵」と言われても仕方ありません

 

  閑話休題  

 

昨日、初台の東京オペラシティコンサートホールでバッハ・コレギウム・ジャパン(B,C.J)の第104回定期演奏会を聴きました プログラムは、①J.S.バッハ「幻想曲とフーガト短調BWV.542」、②同「ミサ曲ト長調BWV.236」,③ドゥランテ「キリエⅠ」、バッハ「クリステ・エレイソン」、ドゥランテ「キリエⅡ」、④バッハ「サンクトゥス ト長調BWV.240」、⑤同「サンクトゥス ホ長調BWV.241」、⑥バッハ「ミサ曲ト短調BWV.235」です

 

          

 

開演前には、いつものように1,000円でプログラムを購入して、40ページにわたりびっしり書かれた曲目解説を必死に読みました。30分ではとても読み切れないので、20分の休憩時間に続きを読みますが、私はこれほど充実したプログラムを知りません

開演前まで開いていた舞台の天上の大きな三角窓が閉じられ、照明だけで会場の明るさを保ちます 私の会員席は1階センターブロックやや後方の右通路側なのですが、自席の左側席が5~6席空いています。新年度に入って定期会員が減っているのではないかと懸念します 

2階のパイプオルガン席に鈴木優人が登場し、バッハの「幻想曲とフーガ ト短調BWV.542」が厳かに始まります 恐らく、今から280年くらい前に作曲されたオルガン曲が会場を満たします。この時ばかりは、多くの人がにわかクリスチャンになって荘厳な響きに耳を傾けます

拍手の中、B.C.Jのオーケストラ・メンバーが、次いでコーラス陣が、最後に白髪の鈴木雅明が登場します

鈴木雅明の合図でミサ曲ト長調BWV.236が開始されます。B.C.J常連のソリスト、ソプラノ=ハナ・ブラシコヴァ、カウンター・テナー=ロビン・ブレイズ、テノール=ゲルト・テュルク、バス=ペーター・コーイはこの日も健在です バックを務めるオーボエの三宮正満も、コンマスの若松夏美も絶好調です

休憩時間が終わり、第2部の開始に当たって、鈴木雅明がマイクを持って登場、次の曲を解説しました

「次に演奏するのはドゥランテ(1684-1755年)という人が書いたキリエ2曲の間にバッハ(1685-1750年)が編曲したクリステ・エレイソンを挟んだ曲です。バッハが作曲したわけではないのですが、キリエはバッハが演奏した作品であることが分かっています

そして演奏に入りましたが、ドゥランテの「キリエⅠ」のメロディーを聴いていると、ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲のメロディーを想い起しました

次のバッハ「サンクトゥス ト長調BWV.240」と「サンクトゥス ホ長調BWV.241」はバッハが作曲したのではないかも知れない曲とのことでしたが、実際に聴いてみるとバッハでなければ誰が作曲したのか?と言いたくなるほどバッハらしい曲でした

最後の「ミサ曲ト短調BWV.235」もソリスト、合唱ともに絶好調で、聴衆を魅了しました

ところで、この日のプログラムは「ルター派ミサ曲1」と銘打っています。マルティン・ルター(1483-1546年)は宗教改革によってローマ教会の伝統的な礼拝の形式を根本的に変えました まず、説教が礼拝の中心となり、教会の言語であるラテン語に代えて、民衆の言葉であるドイツ語を用いました。聖書朗読や会衆歌もドイツ語としました

バッハの頃まで、「キリエ」と「グローリア」の2つの部分から成る教会音楽を「ミサ曲」と呼んでいました。この日演奏された2つの「ミサ曲」もその形式によっています

会場の後方席を中心に空きが目立つのは寂しい限りですが、バッハの音楽だけを聴くために毎回1,000人以上の人々が集まるのですから、考えようによっては凄いことだと思います それでもなお、世界的にも評価の高いB.C.Jのコンサートに空きが出るのは納得できないし、もったいない話だと思います

 

          

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サン=サーンス「交響曲第3番”オルガン付”」を聴く~東響オペラシティシリーズ第75回定期演奏会

2013年09月23日 08時08分58秒 | 日記

23日(月・祝)。昨日、初台の東京オペラシティコンサートホールで東京交響楽団のオペラシティシリーズ第75回定期公演を聴きました プログラムは①ラロ「歌劇:イスの王様」序曲、②ラロ「ヴァイオリン協奏曲第2番ニ短調」(スペイン交響曲)、③サン=サーンス「交響曲第3番ハ短調”オルガン付”」、②のヴァイオリン独奏は川久保賜紀、指揮は飯森範親です

 

          

 

1曲目のラロ「歌劇”イスの王様”序曲」ですが、この歌劇が1888年にオペラ・コミック座で上演された時は空前の成功を収めたそうです。管弦楽総動員のドラマティックな音楽です サントリーホールと違って舞台後方のP席がなく、後ろが壁なので、もろに金管の音が直進してきます。指揮が管楽器を思いきり鳴らせる飯森範親であることも手伝っているのかもしれません

2曲目のラロ「ヴァイオリン協奏曲第2番ニ短調」(別名”スペイン交響曲”)の独奏は、2002年チェイコフスキー国際コンクール最高位(1位なしの2位)、ベルリン在住の川久保賜紀です。女性奏者の時は、どんな色の衣装で現われるか、あらかじめ予想を立てるのですが、「スペイン」・・・・「カルメン」・・・・「赤いバラ」・・・と連想して赤系統の色を予想しました

川久保は、ワインレッドのドレスに身を包まれ1779年製グァダ二―二を携えて颯爽と登場しました ”スペイン交響曲”は5つの楽章から成ります。協奏曲ですから独奏ヴァイオリンが主役となって華やかな技巧を誇るわけですが、全体的にシンフォニックな響きに溶け込んで演奏されます。全楽章を通じて”スペイン情緒”に溢れたリズミカルな曲です

第2楽章を聴いていて、ヴァイオリンがまるでソプラノ歌手がアリアを歌っているかのように聴こえました その時、ハッと思ったのは川久保賜紀というヴァイオリニストの特質は”歌うように演奏する”ところではないか、ということです これは第3楽章~第5楽章でも変わりませんでした

ヴァイオリンの弓が上がって演奏が終わると、会場一杯の拍手 とブラボーが舞台を包みました。本当に素晴らしい演奏でした

休憩後はサン=サーンスの交響曲第3番ハ短調「オルガン付」です。ドイツ国家演奏家資格を持つオルガ二スト・山本真希が2階のパイプオルガン席に着きます

サン=サーンスは3歳でピアノ曲を弾き、10歳で公式デビューするなど、モーツアルトの再来と騒がれるほどの天才でした メンデルスゾーンと同じような子ども時代だったのでしょう。同じ天才でも、サン=サーンスがモーツアルト、メンデルスゾーンと違う点は彼が86歳まで長生きしたことです ちなみにモーツアルトは35歳、メンデルスゾーンは38歳で死去しました

この曲は2つの楽章から成りますが、それぞれ2つの部から構成されているので、実質的には4つの楽章を2つにまとめたとも言えるでしょう 第1楽章は静かに低音部が潜行するアダージョから始まります。何とも言えない美しい世界です 第2楽章は激しい動機で始まります。フィナーレではオルガンが壮麗に響き渡り、会場を圧倒します

終演後の拍手 ブラボーは言うまでもありません。飯守は2階のオルガ二ストに下におりてくるよう指示、指揮台の脇に誘い、会場の拍手を求めました 管楽器の各セクションと同様の扱いです。こういうケースは極めて珍しいと思います 山本真希は2006年から「りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館専属オルガ二スト」を務めているとのこと。東京交響楽団は今日「りゅーとぴあ」でこの日と同じプログラムで定期公演を開くので、その関係での起用だと思います。華麗なオルガンでした

 

          

 

東京交響楽団のプログラム「Symphony9」に、先日このtoraブログで紹介した、TBSに眠っていた巨匠たちの来日公演ライブ「TBS VINTAGE CLASSICS シリーズ」の広告が載っていました ハイフェッツのベートーヴェン「クロイツェル・ソナタ」、バックハウスのベートーヴェン「ピアノ協奏曲第5番」、ロストロポーヴィチのドヴォルザーク「チェロ協奏曲」などです。9月18日発売とのことなので、すでに店頭に並んでいるはず。定価は1枚3,300円とのこと。はっきり言って、高いと思います はっきり言って、思ったほど売れないと思います もっと安くしたら買いますけど、どうでしょうか

 

          

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METライブビューイング・アンコールでロッシーニ「セヴィリアの理髪師」を観る

2013年09月22日 08時56分41秒 | 日記

22日(日)。最近だいぶ涼しくなってきたので昨日の朝、半そでシャツにアイロンをかけてタンスにしまい、代わりに長袖シャツを出しました。”暑さ寒さも彼岸まで”とはよく言ったものです

昨日午前10時から東銀座の東劇でMETライブビューイング・アンコール、ロッシーニ「セヴィリアの理髪師」を観ました これは2007年3月24日に米メトロポリタン歌劇場で上演されたオペラのライブ映像です。このライブビューイングを見るのは3回目です

 

          

 

人気オペラだけに東劇はかなりの人が入っています ベニーニの指揮で軽快な序曲が始まります。モーツアルトの「フィガロの結婚」とともに、序曲を聴いているだけでワクワクしてくる楽しい音楽です

何度観て聴いても素晴らしいと思うのは適材適所と言える最高の歌手陣です まず、アルマヴィーヴァ伯爵(=リンドーロ)役のファン・ディエゴ・フローレス。現在最高のテノールと言っても差し支えないでしょう一昨年、彼がボローニャ歌劇場の来日公演、ベッリーニ「清教徒」で歌うというので『これを聴かなければ一生後悔する』と、大枚をはたいてチケットを買ったのに、喉の痛みで来日出来なくなり、がっかりしたものです

フローレスの素晴らしさは超高音のベルカントと、喜劇でも悲劇でも、その役に成りきって演じるところです 今回のロッシーニでは、笑いを誘う仕草とともに、ほれぼれするようなアリアを連発し、聴衆を魅了していました相当の男前なので女性ファンが多いのも頷けるところです

その相手役ロジーナのジョイス・ディドナートは、愛らしく、美しく、歌がうまく、時にコケエィッシュな面も見せ、魅力タップリです METオペラでは、ルネ・フレミング、アンナ・ネトレプコと並んで悲劇も、喜劇も難なくこなせる3大ソプラノの一人と言っても差し支えないでしょう

実は、このオペラはフィガロが主役ではないか と思わせたのがペーター・マッティです 大柄な体躯と精力的な動きによるその存在感は、素晴らしい歌声とともに聴衆の目に焼き付きます。セクシーと言ってもいいでしょう

そして、今回のバルトレット・シャーによる演出で主役級の扱いを受けたのは、バルトロ役のジョン・デル・カルロの喜劇役者顔負けの演技力と歌唱力です。これはマネをしようと思ってもできない才能でしょう

ドン・バジリオ役のジョン・レイリーは深みのあるバスで拍手喝さいを浴びていました

現在、これ以上の「セヴィリアの理髪師」は望めないのではないかと思います。この公演のキャストが「セヴィリアの理髪師」を引っ提げて日本に引っ越し公演をしてくれたら、万難を排して観に行きます

 

  閑話休題  

 

夕べ、娘がバイト先のベトナム料理レストランからベトナム・ビール333(バーバーバー)をもらってきたので息子も交えて飲みました 独特の味なので、ビール缶の表示を見ると麦芽、ホップとともに米と書かれていました。すごく美味しかったです

          

          

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新保裕一著「ブルー・ゴールド」を読む~弱小商社の命がけの闘い

2013年09月21日 07時48分54秒 | 日記

21日(土)。昨夕は仕事の打ち合わせでX部長、T君と地下のRで飲みました 40分もすると金曜日のせいかお店が混んできたので、予定より早く同じ地下のOに移りました。そこでN医師、O医師、O店長、S建設F氏が加わって空きスペースの後継テナント問題について話し合いをしました 話に一定の方向性が出たところで、X部長と2人でHCビル地下のKに寄って、この日の話の取りまとめをして、10時過ぎに解散しました。そんな訳で今朝はもうヘロヘロです

 

  閑話休題  

 

日経夕刊に東京クヮルテットの元チェロ奏者・原田禎夫さんのインタビューが「カルテットとともに」という題で連載されていますが、19日はその3回目でした 要約すると、

「1967年6月、ジュリアード弦楽四重奏団のロバート・マン氏の招きでコロラド州で開かれていたアスペン音楽祭に参加した際、同僚の原田幸一郎氏も一緒に行くはずが、齋藤秀雄先生に反対されて行けなかった その後、ナッシュビルへ移り、レコーディングの仕事をよく頼まれ、ジョニー・キャッシュやエルビス・プレスリーのバックで弾いたこともある ニューヨークに移り、ジュリアード音楽院のラファエル・ヒリヤ―氏のレッスンを受けたが、齋藤秀雄先生と全く違い、穏やかな良い人で「ほめて伸ばす」指導だったので、最初は信用できなかった しかし、先生からは力を抜いて弾く方法を教わり、故障することなく今まで弾き続けることができた。しかも月謝は取らなかった そして1969年、ジュリアード音楽院でヴァイオリンの原田幸一郎、名倉淑子、ヴィオラの磯村和英と『東京クゥワルテット』を結成する。翌年、1位を出さないので有名なミュンヘン国際音楽コンクールで優勝した ヒリヤ―氏に電話で報告したら泣いていた。ニューヨーク・タイムズの記事を見ると絶賛の記事が出ていた。実は、この時の演奏会を録音していた 曲はベルク、ベートーヴェン、バルトーク。息子に頼んでCDに落としてもらって聴いたが、必死になって弾いているのがよく分かった 本番直前のたまらないプレッシャー、ステージで弾いている時のこと。次々と情景がよみがえり、熱いものがこみあげてきて思わず泣いた

今はもう解散して存在しない「東京クヮルテット」ですが、世界に通用する日本初の凄い弦楽四重奏団だったのですね メンバーの一人、原田幸一郎さんのことで思い出すのは、たしか1991年のモーツアルト・イヤ―(没後200周年)の一連のメモリアル公演の一つだったと思います。原田幸一郎さんが東京フィルを指揮してモーツアルトの「交響曲第41番ハ長調”ジュピター”K.551」を演奏したのですが、これが私が生で聴いた同曲のベスト1でした 一芸に秀でた者は何をやっても素晴らしいパフォーマンスでわれわれを驚かせます 

 

  も一度、閑話休題   

 

新保裕一著「ブルー・ゴールド」(朝日文庫)を読み終わりました 著者の新保裕一は1961年東京生まれ。91年に「連鎖」で江戸川乱歩賞を受賞してデビューしました。「デパートに行こう」が面白かったので買いました。「ブルー・ゴールド」とはビジネスの対象として黄金の価値を持つ「水」のこと

総合商社・葵物産に入社して4年目の薮内之宏は、上司のミスを押し付けられ、株式会社ゴールド・コンサルタントに出向させられる その社長・伊比大介はワケありで葵物産を退職したツワモノ。同僚は凄腕のハッカー青年、年齢不詳のドハデ美女、社長と間違えて襲われ入院中の薮内の前任者、といった一癖も二癖もある連中

伊比は長野県下有数の水の産地である南駒野町にある早坂酒造を、汚染データをネタに買収し、地下水を必要とする機械メーカーの工場建設のために転売する計画を立て、実行する その過程で、入手したデータが別の組織にも渡っていて記者会見で暴露され、不利な立場に陥る。だれが横やりを入れてきたのか、背後には誰がいるのか・・・・・・複雑な人間関係が絡み合いながら、最後にその黒幕を追及して真相を明らかにする

 登場人物が多いので、若干戸惑うことがありますが、読み始めたら止められない面白さです

 

          

 

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