明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(102)【注意】1号機から8日午後に放射性物質放出の可能性

2011年05月08日 01時00分00秒 | 明日に向けて5月1日~31日
守田です。(20110508 01:00)

みなさま。8日午後に、1号機からの放射性物質放出の可能性が示唆されて
います。特に近くの方は注意が必要です。

毎日新聞の報道では「微量」とされていますが、事前に周辺市町村に通知が
なされるとされています。

とり急ぎ、ニュースを転載します。

******************************

1号機、8日午後にも放射性物質放出の可能性

2011年5月7日22時26分 読売新聞
 東京電力は7日、福島第一原子力発電所1号機の原子炉建屋内から8日
午後にも、放射性物質が外部へ放出される可能性があると発表した。

 原子炉建屋内で人が本格的な作業を始めるのに先立ち、原子炉建屋の
二重扉を開放するため。東電は発電所周辺の放射線量の監視を強化する。

 東電によると、タービン建屋との間にあるこの二重扉を利用して敷設した
配管で、原子炉建屋内の空気をタービン建屋側に設置した浄化装置に
引き込み、浮遊する放射性物質を除去している。二重扉はタービン建屋側に
作った小部屋で覆っているため、両方の建屋は事実上は仕切られていた。

 しかし、5日に始めた浄化で原子炉建屋内の放射性物質濃度が下がり、
作業を本格化させるめどがついた。そのため、東電は8日午後にも小部屋を
取り払い、扉を開放することを決めた。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110507-OYT1T00628.htm?from=top

福島第1原発:1号機建屋より放射性物質放出へ ごく微量

2011年5月7日 23時41分(最終更新 5月7日 23時42分)毎日新聞
 東京電力は8日にも、福島第1原発1号機原子炉建屋内の放射線量低下を
確認したうえで、二重扉を開放して建屋内の作業に入る。その際、放射性物質
が大気中に放出される見通しだが、経済産業省原子力安全・保安院は「周辺
環境にはほとんど影響がないほど微量」としている。東電は先月、低レベルの
放射性汚染水を周辺自治体に通報せずに放出して批判を受けたため、第1、
第2原発の地元4町のほか周辺9市町村にも方針を説明。開放時間が
決まれば「できるだけ早く」(東電)事前通報する方針だ。

 東電や保安院によると、8日午後にも、原子炉建屋内で圧力容器の水位計の
修正や原子炉内を継続的に冷却する設備を設置するために、タービン建屋と
つながる二重扉を開放する。その際、建屋内の空気に対流が起き、水素爆発で
吹き飛んだ屋根のすき間から放射性物質が外に漏れ出すとみている。ただし、
東電の見積もりでは同原発敷地の境界付近の1年間の放射線量は
0.0056ミリシーベルトと「微量」だという。

 先月4日に低レベル汚染水を海へ放出した際に、東電は放出開始約30分前に
第1、第2原発がある福島県と地元4町へ事前通報したが、経産省以外の
省庁や他の周辺自治体などは「事前通報がなかった」として反発した。原子力
災害特別措置法では、周辺自治体への通報について明確な対象範囲の
記載はない。

 保安院は先月5日、今後放射性物質を放出する場合、環境に影響を与える
可能性がある全自治体に事前通報するよう東電に指示。事故対策統合本部
事務局長の細野豪志・首相補佐官も「今回は失敗は許されない」と、通報の
徹底を要請した。保安院の西山英彦審議官は7日「今回はしっかりやりたい」と
述べた。【日野行介、足立旬子、藤野基文】
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110508k0000m040121000c.html
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明日に向けて(101) 気仙沼からの便り・・・番外編

2011年05月08日 00時30分00秒 | 明日に向けて5月1日~31日
守田です。(20110508 00:30)


みなさま。今日も東京で4千人の脱原発デモが行われました。
以下、動画が見れます。
http://www.47news.jp/movie/general_national/post_3649/
サウンドデモが映ってます。いいですねえ!


さて、これまでもお伝えしてきたように、9日から秋田に向かい、宮城県
大崎市を通って気仙沼に行きます。
ここで車をお渡しし、近くの被災地にも訪れた後に、仙台に行き、
可能であれば福島近郊にも訪れて帰ってきます。

明日8日の夜7時から、再び、京都市出町柳の「かぜのね」で、福島原発事故
に関するお話をしますが、そのときに、物資も集めて頂きます。そこに
Nさんからお譲りいただいた車を持ってきて、かぜのねに集まった
みなさんにもお見せし、物資を積もうと思います。

この数日、気仙沼の方で車の任意保険の手続きなども進めてもらいました。
またアビスさんが、講演会などセットしてくれました。

今回の気仙沼からの便りは、この一連の動きを紹介してくださったものです。
僕が書いた経緯も中に入っています。
一部重複になりますが、これもお知らせしておきます。


なおアビスさんの便りの冒頭に、山水人の説明があり、滋賀県朽木村の
ことが書いてありますが、ここは僕もよく通っている、芦生の森という
原生極相林の入り口にあたるところです。

原生極相林というのは、歴史をたどると人の手が入ったことがあるので、原生林
とは言えないのだけれど、その後、何百年も自然状態におかれ、原生状態に
戻っている森林のことを指します。

ここには樹齢1000年を越す、芦生杉の大木や、ブナ林、土地林などが
見事に茂っていて、僕にとっても聖地のようなところです。

山水人の方たちは、そこに毎年集ってきたわけで、何だかもともと
すぐそばにいた人たちなのだという感覚が僕にはあります。

この芦生の森のこと、またそこにナラ枯れという現象が迫っていることを
書いた僕の論稿を、今回、原発事故に関する記事を、アップし続けて来て
くれた「サクセスランニング」さんが、PDFで紹介してくれていますので、
これもお知らせしておきます。
http://www.success-running.com/news/naragaresekai.pdf

原発事故のことと、直接のつながりはありませんが、僕の中で、山と森を
守ろうとしてきた活動と、今の行動は、その奥底で深く結びついています。
その意味で僕もまた、山・水・人の一員だと勝手に思っています。

・・・山のこと、森のこと、ナラ枯れのことも、
いつかまたここに書きますね。


********************

気仙沼のアビスさんから
5月7日 午前2時30分


滋賀県の朽木村というところで、
秋に、山水人(やまうと)と、言うまつりがあり、
そこを中心とするメーリングリスト(以降、ML)で、
守田 敏也さんという方と、知り合うことになりました。

その方のプロフィールをここに載せます。

守田敏也(もりたとしや)1959年生まれ。京都市在住。
同志社大学社会的共通資本研究センター客員フェローなどを経て、
現在フリーライターとして取材活動を続けながら、
社会的共通資本に関する研究を進めている。
ナラ枯れ問題に深く関わり、京都大文字山での害虫防除なども実施。
原子力政策に関しても独自の研究と批判活動を続けてきた。

山水人のMLからのご縁で、
俺がやっている支援活動の会計報告のため立ち上げたML
「HIBAKU原人村」にも、
参加をしてもらい、以来、ご自身でなされているブログ
「明日に向けて」
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011
http://abc.pwkyoto.com/
http://www.success-running.com/news/2011/03/post-66.html

の記事を、おれのML「HIBAKU原人村」にも、随時転送してくれてます。
おかげさんで、HIBAKU原人村も、読み応えたっぷりなMLとなっています。

今回、守田さんの紹介をさせていただく背景を、守田さんのブログから
抜粋、転送させて頂きます。

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[ 明日に向けて(96) 京都から気仙沼へ 車を届けてきます!]

守田です。(20110505 09:00)

今回は、京都から気仙沼に車を送る話をします。

この話の発端は、被災地に自転車を送ろうという
京都OHANAプロジェクトにありました。
プロジェクトを進めている森さんから、ある日、僕に電話が。
「話はだいぶ進んだのですが、自転車を置く場所がないんです。
どこか心当たりはありませんか?」

それで僕は京都大学の岡真理さんに電話。
岡さん、当初は、
「大学は新学期が一番混雑していて、難しいと思う」と話されたのですが、
後になって
「私の研究室の近くならなんとかなるかも」と電話してきてくれました。

結局、そこを自転車の集積地に使う事が出来たのて、
被災地に116台の自転車が送れた。

そのとき岡さんは、自転車募集の呼びかけも送ってくださいました。
それが京都市弁護士会の方々の間にも流れた・・・(ということですよね?)
そうしたらなんと、「自転車だけでなく、自動車もいるのでは?」
という話が返ってきたのです。

それが僕に伝わり、仲介して下さった弁護士さん経由でNさんという方と
コンタクトができました。

Nさんは精密機械のメーカーの社長さんですが、ランドローバーという
イギリスの4駆自動車をお持ちでした。
しかし最近は乗っていなかったし、被災地でどんな車でも必要と
言われているのを見て、なんとか送れないかと思われていたそうです。

そんなときにこの話がつながった。
それで僕が、気仙沼からの便りをみんなお送りしたところ、
「まさにこういうところで使って欲しかった」というお答えが
返ってきました。

アビスさんにもこういう車が必要ですかと連絡したら、
「是非、是非、お願いします、是非」と答えが返ってきた。
それでありがたく車をいただき、気仙沼に届けることにしました。

アビスさんサイドでも使い道をあれこれ考えて、
これまでも便りの中に出てきた
渡辺さんを中心に使っていただくことになりました。


そうなったらもう、僕が持っていくしかない。
一度は気仙沼へと思っていたので、渡りに船、いや車だと考えて、
僕が乗っていくことにしました。

それでNさん宅を訪問し、車を見て、車検証などをいただいてきましたが、
なんとこの車、車検が切れていたので、わざわざ整備をして車検を通して
いただいたばかりであることが分かりました。経費もカンパしていただいた
ことになります。

しかも今はスノータイヤを履いているので、
ノーマルタイヤ4本も付けてくださるといいます。
その上に、なんと、配送費にと2万円のカンパまでしていただいてしまった。
もういたれり、つくせりです。
お名前を紹介したいといったら、「京都のNでいいです」とのこと。
Nさん、本当に、何から何までありがとうございます!


さてそれで、連休明けに東北に向かう事にしました。
フェリーで秋田に入ります。
そうしたら、アビスさん、向こうで講演会などをセットしてくれるという。
ありがたい!
それで、今のところ、秋田、気仙沼、仙台、大崎あたりで
話の場を設けようということになりました。


また現地との折り合いがつけば、大槌町にも訪れたいと思っています。

出発は9日。10日には秋田につく予定。
前日の8日に再び「かぜのね」で
お話をさせていただき、そのときに物資も集めて積んでいく予定です。
みなさま、ご協力をよろしくお願いいたします

なお、守田さんが気仙沼に自動車を持って行っていただく経費は、
山水人の義援金から出すことにいたします。
8日の集まりでも義援金を募りたいと思います。
どうぞうぞよろしくお願いいたします。

◎義援金の振込先

★郵便局からのお振込み…
【ゆうちょ銀行】口座名/ヤマウト
 記号一番号/14460-3267501

★他の金融機関からのお振込み…
【ゆうちょ銀行】口座名/ヤマウト
(店名)四四八(ヨンヨンハチ)
(店番)448 [普通預金]口座番号/0326750

*************************************************

と、ここで、しっかりと、ちゃっかりと、義援金の振込先まで、
お伝えさせていただきます。

今にして思うと、気がついたらこう言う事になっていた。って、
感じなのです。

という訳で、告知です。

守田 敏也さんの 講演会をします。

★☆★☆★☆★☆★☆ ★☆★☆★☆★☆★☆ ★☆★☆★☆★☆★☆

「大地震・大津波・原発大災害の中を能動的に生きる(仮)」

       --------------------------------------------
5月10日(火)  
      場所 国立大学法人 秋田大学 
         教育文化学部3号館 1階 講義室150 
         〒010-8502 秋田市手形学園町 1番1号

      時間 18:30開場  19:00開演

      連絡お問合せ先: 柳田征一郎 
               090-3122-4448 
               snowgarden@live.jp

       --------------------------------------------
5月11日(水)  
      場所:宮城県大崎市中央公民館(音楽室)
         宮城県大崎市古川北町五丁目5番2号

      時間:17:30開場  18:00開演

      連絡お問合せ先:町嶋 光昭
              090-7796-0834
              indead-match@i.softbank.jp

       --------------------------------------------
5月13日(金)                
      場所:岩手県一ノ関市室根町折壁字上山1-7 庭先にて
      連絡お問合せ先:Abyss 菅野 敦
              0191-64-2520
     kannoabyss@sky.plala.or.jp
      
時間:昼ごろから  日暮前まで
         交流会を中心とした集い

       --------------------------------------------
5月15日(日) 
      場所:たぬき茶屋
         宮城県仙台市青葉区芋沢二尺木36-2うつくし森内

      時間:5月15日 14:00~16:00

      連絡お問合せ先:佐藤 充
              090-4014-7012
              tanuki.yui@gmail.com

   ------------  ----------------  ----------------

すべての会場において
入場無料とさせて頂きます。 

よろしければ、カンパを、お願いします。

カンパで集まったお金は、
守田さんの経費、会場経費とさせて頂きます。

それ以上集まったお金は、
今回の震災の義援金とさせて頂きます。

★☆★☆★☆★☆★☆ ★☆★☆★☆★☆★☆ ★☆★☆★☆★☆★☆

という事になりました。
よろしくおねがいします。
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