明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(903)ガザの痛みを共にし真の平和を求めて行動しよう!(ネナ・ニュース7月23日より)

2014年07月26日 22時00分00秒 | 明日に向けて(801)~(900)

守田です。(20140726 22:00)

ガザでは停戦が続いています。現地時間午後8時、日本時間の明日午前2時が期限です。
NHKが26日18時57分に発したニュースによると、ガザの死者はとうとう900人を越えてしまったとのことです。
なおNHKは停戦化のガザ市民の様子についても次のように伝えています。

「イスラエル軍は、攻撃を中断する間も避難している住民に対して自宅に戻らないよう警告していますが、住民たちは自宅の様子を確認しに戻り、がれきの下から必要な服などを探し出していました。
ガザにいるNHKのスタッフは、「シュジャイヤ地区ではほぼすべてのものが破壊され、無傷で残っている建物はなかった。住民は服もお金も生活の場もすべてががれきと化したのを目の当たりにしてことばを失っている」と話しています。」

またなぜ停戦が成立しないのかという問いを立てた上で、ハマースの立場を次のように説明しています。

「ガザ地区は、境界線がフェンスで囲まれ、その実態から「屋根の無いろう獄」とも呼ばれています。
この封鎖によって、生活必需品がガザ地区に十分に入らず、経済活動も停滞し、住民の暮らしが困窮を極めていて、ハマスとしては、封鎖の解除が確約されないかぎり停戦には応じられないという立場です。」

一定の妥当性のある伝え方だと思いますが、イスラエルによるガザの封鎖が国際法違反のまったく不当な行為であり、即刻やめるべきものである点も伝えて欲しいです。
これがある限り、住民はいわば緩慢に殺し続けられるわけで、まるでガザの住民の首を絞め続けるような封鎖の解除をハマースが求め続けていることを私たちは受け止めなければいけないと思います。

以下、3回にわたってお届けしてきたネナ・ニュースの23日分をお届けします。一緒に時代の証人になってください!

なおこのニュースを精力的に翻訳し伝えてきてくださっている石山奈緒さんは、イタリヤのペーザロ市在住ですが、そこでもガザへの支援行動を行っておられます。
ネナ・ニュース23日分の後に、FACEBOOKに投稿のあったペーザロ市の人々の活動もご紹介しておきます。
僕はこうした活動の積み重ねこそが、ガザを救い、パレスチナを救い、大多数の心あるユダヤの人々を救い、そうして私たちを救うと思うのです。共に努力を続けて行きましょう!

*****

2014年7月23日
ネナ・ニュース通信
(10時40分〜21時40分)

ガザからの現地報告。2週間で600名を超える死者。外交チャンネルは難航。
昨日少なくともパレスチナ人死者は50名に達する。イスラエル軍による空爆および砲兵隊の攻撃は止むことなく続けられる。国連人権問題調整事務所「ガザには人々が避難できる安全な場所は全く存在しない。」しかし停戦の実現はほど遠い。

10時40分:ガザの保健省はハーン・ユニス地区で砲撃によって5名のパレスチナ人が殺害されたと発表。そのうちの2名は子どもたちである。一方、日曜日にパレスチナ人市民の虐殺が行なわれたとしてニュース上で名を知られたシュジャイヤ地区では未だに戦闘が続いている。
イスラエル政府はジャーナリストに対してエレズ検問所を閉鎖すると発表。従って、現時点でガザ地区から出入りができない状態となっている。

11時30分:アル=マヤディーンTV「軍事攻撃開始以来、パレスチナ人死者は651名に達する。」今日だけでもすでに18名の死者を数える。
シャバック(編集者注:イスラエル諜報機関)の元長官アヴィ・ディクテルは「パレスチナ側から発射されるミサイルの威力を我々は非常に懸念している」

11時45分:ビデオ:イスラエル軍の爆撃下に置かれるガザのシュジャイヤ地区(Media Town撮影)
 
11時55分:パレスチナ人死者数は654名に達する。負傷者は4250名を数える。

13時00分:イスラエル外相が国連事務総長バン・キ・ムーンと会談。

13時15分:国連難民高等弁務官事務所のイスラエル大使「ユダヤ国家は国際法に従って対応している。」

14時25分:イスラエル法務大臣ツィピ・リヴニ「現在国連人権理事会(編集者註:ジュネーブ)で行なわれている会合によって、我々のガザに対する軍事作戦が阻止されることはない。同理事会へのいかなる協力もガザに置ける停戦実現の可能性をさらに遠ざけるものとなるだろう。」

14時40分:タイ人の労働者が死亡。イスラエル国内で3人目の死者。

14時55分:ガザのアル=ワファ病院が爆撃される。

16時00分:イスラエル砲兵隊によってクザ・ア地区で大量の死者が出る。

16時25分:ベツレヘムで抗議行動の最中にパレスチナ人1名がイスラエル兵士らによって殺害される。

17時00分:パレスチナ人死者数は678名に達し、負傷者は4250名に上る。イスラエル「29名のイスラエル兵士が死亡」 

17時15分:国際赤十字社(ICR)はAFP通信に対し、今日ガザの複数の地域における短期間の戦闘中断によって、同社の救急車がシュジャイヤ地区に対する爆撃の負傷者の救助に駆けつけることができたと発表した。

17時40分:ヤッセル・アベッド・ラブー「パレスチナ解放機構(PLO)は停戦に関してハマスの姿勢を支持する」ピレイ国連人権高等弁務官 「イスラエルが戦争犯罪に手を染めた可能性が充分あり得る。」

18時20分:イスラエル「今日新たに3名のイスラエル兵士が死亡し、計32名の兵士が命を落とす。」

18時30分:ガザでは毎時1人の子どもが命を落としている。

18時40分:米国務長官ケリーおよびネタニヤフ首相が停戦について議論。イスラエルはアメリカ合衆国に対しアイロン・ドーム用の資金を要請する。

18時45分:国連人権理事会はガザに対する戦争犯罪に関する調査委員会の設置を支持。29カ国賛成、17カ国棄権、アメリカ合衆国が反対。

20時00分:ネタニヤフは国連の調査委員会に対し「茶番劇だ」と発言。シン・ベット「イスラム聖戦の幹部にあたる戦闘員数名を殺害した。」

21時40分:ロシア大統領プーチンが仲介役を引き受けることを提案。ハマス「人道的停戦協定に応じる。」ガザでは多数の逮捕者が出る。

(出典:ネナ・ニュース通信、文責:石山奈緒)

- See more at: http://nena-news.it/diretta-gaza-oltre-600-vittime-due-settimane-e-la-diplomazia-stenta/#sthash.LiCKds03.dpuf

*****

Abbiamo veramente bisogno di fare qualcosa per Gaza, come una citta gemmellata concretamente.

私の住むペーザロ市はガザのラファと姉妹提携を結んでいます。
すでに20日近いガザへの軍事攻撃で今や900人以上の死者と6000人を超える負傷者、その多くは封鎖によって入手不可能な医薬品によって救えるはずの命です。それが今できない状況に置かれています。
私達市民はペーザロ市議会に対して何らかの行動を起こすよう要請しています。それでなければ名だけの姉妹提携となり、今まで築いてきた、そして市民の税金を使って友好関係を築いてきた歴史に泥を塗ることになります。
私達はその思いを公開状にしたためました。市議会からの返答及び対応を待つ間にも、抗議集会、情報共有を進めて行きます。
インフォポイント「ヴィットリオ・アッリゴーニ」と名前を付けた場所で、この非人道的な軍事攻撃ー虐殺について、またパレスチナの歴史、今もパレスチナ人がこうむっている悲劇について可能な限り説明できる場所,そしてイベントを企画し,市民と関連情報を共有して行きたいと思っています。
こちらの市民の動きは「パレスチナのためのペーザロ調整会議」として様々な動き、県及びイタリア国内、そして日本を含む世界の動きと連動していきます。

http://www.viverepesaro.it/index.php?page=articolo&articolo_id=485458

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明日に向けて(902)ガザの痛みを共にし真の平和を求めて行動しよう!(ネナ・ニュース7月22日より)

2014年07月26日 14時00分00秒 | 明日に向けて(801)~(900)

守田です。(20140726 14:00)

イスラエルの攻撃による戦争状態が依然続いています。26日午前9時13分に発せられたNHKニュースによると、ガザの保健当局はこれまでの死者が839人にのぼったと報告しているとのことです。
こうした中でようやく停戦の動きが出てきました。イスラエル軍とハマースの双方が、現地時間で26日の午前8時から12時間の停戦に合意したとのことです。
このまま戦闘が止まることを祈るばかりですが、ガザの人々にとって封鎖状態の継続は、生活をぎりぎりと抑圧しつつ、なおかついつ何時、イスラエルの軍事戦闘が始まるか分からない状態であることを私たちが知ることが重要です。
停戦が実現したならば、続けて戦争状態そのものである封鎖を解除せよという声を全世界で上げる必要があります。

構造的暴力は一見、直接的暴力よりも「まし」に見えるかも知れません。確かに子どもたちは今すぐ殺される危険性を免れるだろうし、免れて欲しいと心から思います。
しかしその暴力下に置かれた人々にとってはこうした暴力の継続もまた地獄の苦しみです。その意味でイスラエルの戦争犯罪をまったく裁くことをしない停戦調停は、ガザの人々により「まし」な暴力を受け入れろと言っているのと同じことです。
圧倒的な軍事力の差がありながら、ハマースが抵抗を試み、多くのパレスチナの人々が支持しているのはそのためであることを知る必要があります。
ハマースが掲げた「10年間の休戦協定のための10の条件」の実現こそが求められています。以下をご参照ください。

明日に向けて(898)戦争の責任は全面的にイスラエルにある。ハマースは真の休戦(封鎖解除)を求めている
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/f60427de5d98c8749891c8d6595a5056

以下、これまでご紹介してきたイタリアの「ネナ・ニュース通信」の7月22日の分をお届けします。
時系列に沿って、ガザに起こったことを見ていくと、ガザの人々にとってこの事態がどれほどに過酷なものであるかが見えてきます。同時にイスラエルがあまりにひどい戦争犯罪を繰り返していることをもです。
イスラエルに攻撃される可能性がまったくないところにいる私たちこそが、この戦争犯罪の目撃証人になり、イスラエルによる構造的暴力を止めさせていく必要があります。

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2014年7月22日
ネナ・ニュース通信

2週間で600名を超える死者が出ており、モスクおよび住宅にも爆撃が行なわれている。
一晩中絶え間なく爆撃が行なわれ、死者数は増加し続けている。一方で人道的停戦についての議論がなされている。エルサレム東部ではイスラエル軍との衝突で若者が一人死亡した。

9時15分:イスラエル空軍の爆撃によって少なくとも25カ所の医療施設ならびに救急車が攻撃を受ける。
ガザの保健省の官僚の発表によれば、イスラエル軍は15日間にわたる軍事攻撃で25カ所以上の医療施設及び救急車を爆撃したという。
「医療施設を爆撃することは、国際レベルで非難されるべき犯罪行為であり、越えてはいけない一線である。昨日、デイル・アル=バラーのアル=アクサ殉教者病院への爆撃で4名のパレスチナ人が命を落とし、また多数の救急車がミサイル攻撃の対象となった。また爆撃を受けた地区に残された負傷者のもとへ医師らが駆けつけることも阻止された。

9時40分:ハマス「長期的な停戦の可能性はない」 
ハマスの指導者の一人ムハマド・ナッザルは今日、停戦協定は未だに達していないと発表した。「制限付き人道的停戦については応じるが、長期的停戦については応じる準備はできていない。」
 
9時45分:イスラエル兵士1名が行方不明。イスラエル軍は死亡したと見ているが、ハマスは拘束したと発表。
軍関係者の情報筋によれば、先週の日曜日に戦車に対する攻撃で他の6名と一緒に同兵士も死亡したと見られているが、発見また身元確認のとれた遺体の中に同兵士のものはないという。
同じ日にハマスは同兵士の登録番号と同じものを有する兵士を拘束したと発表した。ハマスのスポークスマン、アブ・ウバイダによれば、アル=カッサム旅団が日曜日、ガザ国境付近で起きた戦闘の後に兵士1名を捕虜として拘束したという。

10時00分:イスラエル「国連が提案した停戦協定には応じない」
イスラエル官僚の発表によれば、占領区の政策活動コーディネーターであるヨアヴ・モルデチャイは国連大使ロバート・セッリーに対し、イスラエルは国連によって提案された停戦協定には応じないと公式に申し入れた。

10時40分:アル=ジャジーラ「我々のガザ支局が爆撃を受けた」
昨日イスラエル外務大臣リーベルマンによる警告(「イスラエル国内でアル=ジャジーラが報道活動を行うことを阻止する方策を取る」)が発表された後、カタールを拠点とするアル=ジャジーラTVは今日同ガザ支局がイスラエルによる爆撃を受けたと発表した。

11時00分:国連パレスチナ難民救済事業機関の学校が爆撃を受ける。
マガジ地区にある国連パレスチナ難民救済事業機関が管理する学校が爆撃を受けた。同地区はこの二日間にわたってイスラエル軍による激しい爆撃を受けた場所である。ガザから発射されたロケット弾がテルアヴィヴにある一軒家の中庭に落下した。

11時15分:ヨルダン川西岸地区で昨夜16名が逮捕される。
昨晩、イスラエル軍は16名のパレスチナ人を逮捕した。ヘブロン東部にあるバニ・ナイン村のフサム・アル=カワスメ(彼は6月から拘束されている)の家に奇襲をかけ、彼の父親、妻、そして息子一人を逮捕した。同軍の発表によれば、彼らはハマースのメンバーであるという。

11時30分:アメリカ合衆国がガザ支援に4700万ドルを寄付。
アメリカ合衆国はガザ地区に対する人道支援金として4700万ドルを寄付することを発表した。カイロから同国務長官ジョン・ケリーが発表した。
「アメリカ政府はイスラエルの自衛行為という正当で適切な軍事行動による影響を非常に懸念している。どの国もミサイル弾による攻撃を受けながら無抵抗でいるわけにはいかないが、いかなる紛争においても一般市民、女性、および子どもたちへの被害についての懸念が生じる。」
ガザに対する支援金は供出するものの、進行中の大量虐殺を阻止するためにイスラエルに対する圧力は全く加えていない。

12時00分:ガザ連帯のデモが行なわれる中、ナザレで衝突が起こる。16名が逮捕される。
昨夜ナザレ(現在イスラエル領内のパレスチナの都市)で3千人近くの住民がガザの人々に対する連帯を表明するために広場に繰り出した。
「イスラエルは集団殺戮(ジェノサイド)を行なっている」と書かれたプラカードが多く掲げられた。イスラエル警察は警官と衝突を起こした200名近くのパレスチナ人群衆を分散させるため放水車と衝撃音波弾を用いて介入した。16名が逮捕された。

12時20分:エジプトがイスラエルとパレスチナ自治政府との間の交渉再開を提案。
カイロでアメリカ国務長官ケリーと会談中のエジプト外相サメー・シュクリは今日、ガザにおける停戦協定の一環として、イスラエルとパレスチナ自治政府との間で和平交渉の再開を行なうよう提案した。

13時05分:ガザに対する軍事攻撃による死者は600名以上に達し、今日で15日目を迎える。
保健省のスポークスマン、アシュラフ・アル=キドラによれば、イスラエル空軍によって爆撃された住宅の瓦礫から新たな遺体が救助隊によって収容され、死者数は604名に上るという。新たな死者は四歳のムナ・ラミ・アル=ハラウットで彼女はガザ北部で息を引き取った。 
国連事務総長バン・キ・ムーンは停戦協定を実現させるために再びイスラエルを訪れる予定である。明日パレスチナ自治政府議長マフムッド・アッバ スと会談をラマッラーで行い、その後イスラエル官僚らとの会談に参加する予定である。

13時15分:シェイク・ザイード地区およびテル・アル=ザタール地区から数千人単位の人々が避難。
この数時間でガザ北部に位置するシェイク・ザイード地区およびテル・ザタール地区の住宅街がイスラエル軍による壮絶な爆撃に遭い、同地区の住民たちは避難を行なった。
一方でイスラエル軍とパレスチナ人民兵らの戦闘はジャバリヤ難民キャンプ(7万人が住む)付近へと移動している。住民達はパニック状態に陥りながら逃げ惑い、国連パレスチナ難民救済事業機関(Unrwa)が経営する学校へと向かっている。
地元の報道機関の情報によれば、ガザの避難民の数は13万5千人に上り、そのうちの9万人が同機関の学校に身を寄せていると推定される。この数時間で同機関から支援の要請が発表された。同機関はこの数日間で受け入れた大勢のパレスチナ人たちの飢えを満たすことがこれ以上できないと発表した。6000万ドルの資金が緊急に必要とされているという。

14時00分:イスラエル軍は行方不明になった兵士の身元を発表する。ハマスによって発表された兵士の名前と一致。
イスラエル軍は行方不明になった兵士の身元を確認した。彼の名前はオロン・シャウルで、日曜日にハマスが拘束したと発表した兵士と同じ名前である。イスラエル陸軍の発表では、彼は死亡したとされているが、彼の遺体は発見されていない。
 
14時10分:イスラエル陸軍「今日187カ所を攻撃し、23カ所のトンネルの66カ所の入り口を発見した。」
イスラエル陸軍の情報によれば、今日ガザ地区で爆撃された標的は187カ所に上り、そのうち100カ所はシュジャイヤ地区だという。
23カ所のトンネル、ならびにそれらの入り口66カ所が発見された。パレスチナ関係者の情報によれば、今日だけで少なくとも27名の死者が出ており、そこには4歳の少女と妊婦1人が含まれているという。軍事攻撃開始以来、負傷者の数は3700名に上っている。
 
15時15分:パレスチナ人犠牲者の数は増加する一方。609名の死者ならびに3720名の負傷者を記録。

15時45分:アメリカ国務長官ケリーがカイロに到着「エジプト政府によって提案された停戦協定を実現させるために来ている。」
エジプト外相シュクリと同席したアメリカ国務長官ジョン・ケリーは記者会見で、カイロに赴いた理由を「エジプトによって提案された停戦協定を実現させるために同大統領オバマから要請された」と話した。
そしてケリー米国務長官は「何度もネタニヤフ首相およびアッバス議長に電話をかけた。まだまだやらなければならない作業が残っている(編集註:両者を歩み寄らせるために)」と発言した。
その後、同国務長官はエジプト首都カイロに赴いた理由を、ガザに関する議論を展開するだけではなく、同地域におけるテロリズム問題への対処を図るためだと話した。また彼はアメリカ合衆国が「昨日ガザに対する支援金4700万ドルを寄付して事態の対処に努めている」と強調し、国際社会に対して「さらなる努力を展開すべきだ」と要請した。

16時10分:パレスチナ人死者数は611名に達する。イスラエル2チャンネル放送「トンネルの大半を破壊するには1週間から2週間を要する」
「境界防護」軍事作戦が始まって以来、パレスチナ人死者数は611名に達している。負傷者の数は3475名に上る。これらの死者数および負傷者数は常に増加を続けており、ガザ地区での戦闘およびイスラエル空軍による爆撃は一時も止むことなく続いている。
イスラエル2チャンネル放送では同軍からの重要な情報として「イスラエル軍はトンネルの大半を破壊するのに1週間から2週間の日数を要する」と発表した。
  
16時40分:パレスチナ人死者数は616名に上る。3750名の負傷者が出ている。新たに2名のイスラエル兵士の死亡が確認された。
イスラエル軍事攻撃開始以来、殺害されたパレスチナ人死者数は増加を続けている。現時点で616名の死者が出ており(今日だけでも66名の死者を記録している)、負傷者は3750名を数える。現在イスラエル空軍による空爆はガザのアシュ・シュジャイヤ地区、ザイトゥーン地区(ガザ市東 部)、そしてハーン・ユニス地区に集中している。
ガザ地区中心部に位置するアル=バリジ難民キャンプに対するイスラエル軍による爆撃で3名のパレスチナ人が殺害された。ラファでは75歳と85 歳の高齢女性2名が殺害された。先ほど瓦礫の下から21歳と22歳の若者2名の遺体が回収された。
一方イスラエル10チャンネルでは「行方不明になっているオロン・シャウル兵士の登録番号が日曜日にハマスによって発表されたものと一致している」と放送。
イスラエル陸軍ナハル部隊長は新たに2名のイスラエル兵士が死亡し、多数の負傷者が出ていると発表する。

17時45分:パレスチナ人死者数は626名に上る。3750名を超える負傷者が出ている。アッバス議長はラマッラーに急遽戻る。
アル=バリジ地区へのイスラエル軍による爆撃によって1名が死亡、4名が負傷した。汎アラブ主義を掲げるアル=マヤディーンTVによれば、ガザ のアル=シュジャイヤ地区のバグダッド通りには複数の遺体が放置されているという。
政治レベルにおいては、アッバス議長がカイロでの会談を終えた後、サウジ・アラビアへの旅程をキャンセルしてラマッラーに戻っている。カイロでの会談ではパレスチナ自治政府の方針と抵抗を進める政党(主にハマス勢力)との方針の違いが明らかになり、会談は失敗に終わった。
ガザ地区ではイスラエル軍による空爆と占領行為が続いている中、パレスチナ武装勢力はイスラエルに向けてロケット弾を発射し続けている。いくつかのロケット弾がネゲヴ地区に落下した。負傷者ならびに損傷については何も報告されていない。

18時05分:アメリカの四つの航空会社がイスラエル発着便を見合わせる。

18時45分:4名のパレスチナ人が殺害される。国連人道問題調整事務所「ガザには避難することのできる安全な場所はない」

19時00分:国連パレスチナ難民救済事業機関「避難民を受け入れている学校がイスラエル軍のミサイル攻撃を受けた」

19時15分:イスラエル法務大臣リヴニ「トンネルがすべて破壊されるまではいかなる停戦もありえない。」

19時20分:アメリカ交通省はテルアヴィヴにあるベングリオン空港発着便を「24時間にわたって」見合わせるよう勧告した。事前にアメリカの 四つの航空会社が自社便の飛行を見合わせていた。また欧州議会の外相28名はガザにいる全てのテロリスト団体に対し武力解除を要請する共同声明を発表した。

19時40分:アメリカによる航空便の方針が明らかになった後、ドイツの航空会社ルフトハンザはイスラエル発着の便を36時間にわたって見合わせた。一方、エアーフランスは期間を定めずに便を見合わせると発表し、オランダのKLMは今日の便を全てキャンセルした。 

20時00分:イスラエル交通省は同国行きの便をキャンセルした航空会社に対し、ベングリオン空港は「安全」であり、また警備体制も充分だとして、彼らの決断を考え直すよう要請した。

20時30分:国連パレスチナ難民救済事業機関「我々の施設に敬意を払ってほしい、我々の管理する学校にロケット弾が隠されていた。」

20時45分:カナダ航空がイスラエル行きの便をキャンセル。
 
21時00分:フランス「虐殺を阻止すべき」、アメリカ「イスラエルはガザの市民を守るために何かすべきである」

21時15分:パレスチナ国連大使が国連安全保障理事会に対し停戦決議を採決するよう要請する。

21時30分:昨日イスラエル空軍の爆撃によって一家全員死亡したアブ・ジャーメ家の系図(B'Tselem)

21時55分:アリタリア航空が明日まで便をキャンセル。明朝の便が19時まで遅延する。今晩イスタンブールからテルアヴィヴ行きのトルコ航空の便が航路を変え、トルコ領内に戻る。同様に他のトルコの航空会社も24時間にわたって便をキャンセルする。

22時00分:ガザに対するイスラエル軍の爆撃が続いている。ハーン・ユニス地区にあるハマス軍事部隊長モハメド・デイフの自宅が攻撃される。 ガザ南部では2名のパレスチナ人戦闘員がイスラエル兵士に向かって発砲する。
パレスチナ人戦闘員1名が死亡する。イスラエル南部ではサイレンの音が けたたましく鳴り響く。保健省によれば死者数は625名に上り、負傷者数は4000名に達している。

23時00分:明日開かれる国連人権理事会でイスラエルが非難される可能性。

22時30分:アッバス議長がイスラエルに警告「パレスチナ人に対して罪を犯した者たちを全員起訴するつもりだ。」

22時40分:サメル・ハレール・シャマリの家族が国際連帯運動(ISM)によって配信されたビデオを通じて同青年の死を知る。

(出典:ネナ・ニュース通信、文責:石山奈緒)
- See more at: http://nena-news.it/diretta-gaza-oltre-580-vittime-due-settimane-bombe-moschee-abitazioni/#sthash.8920NAGw.dpuf

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明日に向けて(900)ガザの痛みを共にし真の平和を求めて行動しよう!(ネナ・ニュース7月21日より)

2014年07月25日 22時30分00秒 | 明日に向けて(801)~(900)

守田です。(20140725 22:30)

連投ご容赦下さい。というかこれだけ情報が多いと、パンクしてしまいがちだと思います。
どうかそれぞれでうまく情報をお使いいただければと思います。時系列に沿った現地情報は、時間の空いたときに一気にまとめて読んでいただくのも良いかもしれません。

ともあれネナ・ニュース7月21日の配信分を続けてお届けします。

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2014年7月21日
Nena New通信より
昨日、ガザ市東部が壊滅的な打撃を受け、シュジャイヤ地区だけでも72名の死者が出た。パレスチナ人報道レポーター1名が殺害され、イスラエル 軍は記者団に対し「安全は保証しない」と発表。ハーン・ユニス地区では倒壊した建物の下敷きになった遺体を収容しようと人々は瓦礫を取り除く作業 を行っている。すでに20名の犠牲者が出ている。

9時30分:ガザの民兵がトンネルを通じてイスラエル領内に侵入。イスラエル国内およびヨルダン川西岸地区に住むパレスチナ人によるゼネストが 今日決行される予定。
ガザの民兵数名が2つのトンネルを通じてイスラエル領内に侵入することに成功した、とイスラエル軍が発表した。彼らによれば、地上戦開始以来 40カ所のトンネルの場所を特定し、そのうち14カ所は未だ特定できていないとしている。
ニル・アム・キブツおよびエレズ地区の住民は屋内に退避 するように命じられ、また近隣地域の道路はすべて封鎖された。民兵が殺害されたかどうかについては明らかではない。
イスラエル領内に住むパレスチナ人共同体は「今日は喪に服する日であり、またガザに対するイスラエルの軍事攻撃に抗議するゼネストを決行する」 と発表した。

9時45分:パレスチナ人死者数は508名に上り、負傷者は3150名に達する。この4日間で避難民の数は400%増加し、国連パレスチナ難民 救済事業機関(UNRWA)は6000万ドルの資金を集めるための呼びかけを行なう。
ガザの保健省によれば、パレスチナ人死者数は508名に上り、負傷者は3150名に達している。国連パレスチナ難民救済事業機関(Unrwa) は8万3000人の避難民が同機関が経営する施設60カ所に身を寄せており、この4日間で避難民の数は400%増加したと発表。
また同機関はガザ支援のために6000万ドルの資金を集めるための呼びかけを行なった。これらの資金は家屋の修理ならびに市民、とりわけ子どもたちに対する精神的 なケアサービス等、3ヶ月から6ヶ月間にわたる緊急活動およびそれに続く救助活動に使われる予定である。

10時10分:ガザ地区東部、シュジャイヤおよびトゥッファー地区で激しい爆撃が行なわれる。
イスラエルはトンネル出口でガザの民兵10名を殺害したと発表。
 
11時00分:ビデオ:ナブルスでパレスチナ警察が群衆を分散させるために空に向けて発砲する。
昨晩、イスラエルによるガザへの軍事攻撃に反対する大規模な抗議デモがナブルスで行なわれた。パレスチナ警察は同自治政府の命令に従い、参加していた数千人もの群衆を分散させるために空に向けて発砲した。

11時10分:国連安全保障理事会「即時停戦を」アメリカ国務長官ケリーおよび国連事務総長バン・キ・ムーンがエジプトのカイロへ到着予定。

11時40分:ヒズボッラー「ハマスの闘争を支持する準備はできている」
ヒズボッラーの指導者であるナスラッラーはハマスの政治的指導者メシャールそしてイスラム聖戦の指導者であるシャラーに電話をかけ、レバノン運動であるヒズボッラーはイスラエルの占領に対する闘争を支持する用意ができていると話した。

12時00分:学校、官公庁および商店街においてゼネストが決行される。ヨルダン川西岸地区全域で衝突が起こる。数十人もの負傷者が出る。ヨルダン川西岸地区ならびにエルサレムではガザ連帯のデモンストレーションが行なわれた。
一方、イスラエルによる占領下に置かれている地区では今日、学校ならびに官公庁は閉鎖され、進行中の無差別殺戮に対するゼネストを決行し、ヨルダン川西岸地区ならびに1948年当時はパレスチナ領 だった地区(現在はイスラエル領となっている)内の商店等は複数のパレスチナ政党によって呼びかけられた行動に応じた。
ベイト・ウンマール、ヘブロン、ベツレヘム、ラマッラー、ナブルス、ハルフル、アル=ファウワール等の街では昨晩多くのデモが行なわれた。
医療筋によれば、ヘブロンだけでも20名の負傷者が出たという。エルサレム東部ではイスラエル警察との衝突が起きた。昨晩行なわれた数多くのデモ会場では、イスラエル兵士1名を拘束したというニュースに、参加者たちは将来の交渉における一つの有力な要素だとして歓喜の声を上げた。

13時30分:イスラエル国内でパレスチナ人によるストライキが決行。イスラエル外相リーベルマン「アラブ人の商店で商品を購入しないように」 と勧告。
ハアレツ誌によれば、アラブ・モニター高等委員会の呼びかけに応じて非常に多くのパレスチナ人たちがイスラエル国内のアラブ人街(ナザレ、ウン ム・アル=ファヒム、サキニン)で、またパレスチナ人住民が多数を占める地域においてストライキを決行したという。
イスラエル外務大臣アヴィグド ル・リーベルマンはフェイスブックを通じてイスラエル市民に対し、アラブ系住民が経営する商店はストライキで閉まっているので買い物に行かないように勧告した。
イスラエル国内に住むパレスチナ人の大多数はこのゼネストの呼びかけに応じ、ナザレ、ウンム・アル=ファヘム、サキニンを始め、より小規模な地区に至るまでストを決行した。
 
13時35分:ガザ地区北部で爆撃があり、5名が死亡。
15時00分:パレスチナ情報筋「デイール・アル=バラーの病院が爆撃され、15名の負傷者が出る。」

15時15分:デイール・アル=バラー地区にあるアル=アクサ病院に対する爆撃によって4名が死亡、50名が負傷した。イスラエル軍は病院から 退避するよう警告。
イスラエル軍戦車がデイール・アル=バラー地区にあるアル=アクサ病院の3階部分を砲撃した。保健省によれば、医療従事者ならびに患者の間で4名の死者と50名の負傷者が出たという。
同病院の3階部分には複数の手術室や集中治療室が入っていた。その他のミサイル弾によって病院の近隣地域が打撃を受けた。
 
16時00分:シュジャイヤ地区で狙撃兵によって殺害された救急隊員のビデオ
このビデオはパレスチナ人によって撮影され、国際連帯運動によって配信されたもので、昨日の停戦中にシュジャイヤ地区で行なわれた救助活動を捉えたものである。
瓦礫の間を負傷者がいないかどうか探していた若者1人がイスラエル狙撃兵によって銃撃された。負傷した若者は2発目の銃弾を浴びて死亡した。

16時10分:イスラエル軍「地上戦開始以来、160名のテロリストを殺害。昨晩24時以降、ガザ地区に存在するテロリスト標的を130カ所攻撃した。」
 
16時30分:イスラエル10チャンネル「地上戦開始以来、107名のイスラエル兵士が負傷した。」

16時40分:マアーン・ニュース「明日よりラファの検問所が負傷者と外国人の脱出のために開放される。」

17時05分:「境界防護」軍事作戦開始以来、548名のパレスチナ人が殺害される。3300名を超える負傷者が出ている。またもや一家族に対する虐殺行為が行なわれる。
 
今日一日だけでもパレスチナ人犠牲者の数は78名に達している。暫定的な統計数であるのは、未だ止むことなくイスラエル軍による空爆および砲兵隊による攻撃が続いているからである。
またもや一家族に対する虐殺行為が行なわれた。ガザのアル=カッサス一家である。イスラエル空軍による爆撃で同家族のうち9名(そのうち5名は子ども)が命を落とした。また同じ爆撃によって4名が負傷した。

17時40分:ハマスの指導者マシュアル「ガザはその抵抗勢力と共に占領および封鎖に終止符を打つことを決めた」と発言。

18時10分:イスラエル人大学教授による衝撃的な発言「パレスチナ人戦闘員らの妻や母親を暴行することによって攻撃を止める事ができる」。
今朝、イスラエルのラジオ放送局ベットのハコル・ディブリム番組を通じてインタビューを受けたバル・イラン大学アラブ文学教授であるイスラエル人モルデチャイ・ケダールは「パレスチナ人戦闘員らの妻や母親を暴行することによって攻撃を阻止することができる」と発言した。
さらに彼は「自爆攻撃を行なおうとする容疑者を阻止できる唯一の方法は、彼が拘束された場合に自身の姉妹もしくは母親が暴行を受けることを知っているかどうかである。」
司会者ヨッシ・ハダールの「それはいけない。明らかにそのような行動を我々はとるべきではない。」というコメントに唖然としたケダールは激昂 し、「私は何をして、何をしないかを話しているのではない。私は現実問題として話しているのだ。
自爆攻撃を行なおうとする犯人を思いとどまらせるのは、引き金を引けば姉妹が暴行されるということを知っているかどうかだ。」
ケダールはイスラエル国内のパレスチナ人に関する研究の専門家である。25年間にわたって軍の情報局で働き、そこでイスラムグループに関する研究を深めていた。「ベギン・サダット戦略研究センター」の研究員である。
バル・イランはイスラエル国内でも重要な宗教大学であり、テル・アヴィヴからそれほど遠く離れていない場所に位置する。1995年11月に同大学生であったイガル・アミールが当時首相だったイザック・ラビンを暗殺した。

18時15分:アッバース議長ならびにメシャールがカタールで会談。
パレスチナ自治政府議長アッバースがカタールでハマス政治的指導者メシャールと会談。メシャールはエジプト政府によって提案された停戦条件に対して不満があることを強調しながらも、両者は停戦の必要性およびエジプトを仲介役とすることを合意した。

18時30分:パレスチナ人死者数は548名に上る。そのうちの数名は未だ身元確認がとれていない。

18時50分:イスラエル外相リーベルマン「イスラエル国内でアル=ジャジーラが報道活動を行うことを阻止する方策を取る」

19時00分:イスラエル軍「この24時間以内に7名のイスラエル兵士が死亡した」。ハマスの発表では10名のイスラエル兵士が死亡。
イスラエル軍はこの24時間以内にガザで死亡した兵士の数は7名に上り、合計で25名の死者が出たと発表した。3名の兵士が軽傷を負い、8名の兵士が重傷を負っている。
ハマスの発表によれば、死亡した兵士の数は少なくとも10名に上っているという。

20時00分:パレスチナ人死者数が未だに増加、558名に達する。

(出典:ネナ・ニュース。文責:石山奈緒)

- See more at: http://nena-news.it/gaza-domenica-di-sangue-oltre-110-morti-piu-di-500-vittime-palestinesi-13-giorni-20-quelle-israeliane/#sthash.wPqfFhZJ.dpuf

 

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明日に向けて(899)ガザの痛みを共にし真の平和を求めて行動しよう!(ネナ・ニュース7月20日より)

2014年07月25日 20時00分00秒 | 明日に向けて(801)~(900)

守田です。(20140725 20:00)

ガザに関する記事の連投をお許しください。

ガザの事態はますます悪化するばかりですが、私たちは同時代を生きるものとしてしっかりとその過程を追いつづけ、イスラエルの戦争犯罪の生き証人となる必要があります。
そのためには現地で起こっているできるだけ詳しい情報が必要ですが、うってつけのニュースをイタリア在住の石山奈緒さんが送ってきてくれています。

彼女のニュースソースは「ネナ・ニュース(Nena News)」です。石山さんによれば同ニュースは、「イタリアのイル・マニフェスト(Il Manifesto)紙の特派員であり長年中東での取材活動を精力的に展開しているミケーレ・ジョルジョ(Michele Giorgio)氏によって共同通信社として設立されました。
彼の他に2名のメンバーとボランティアベースで中東に関するニュースをオンラインで配信しています」とのことです。
この「ネナ・ニュース」に7月20日以降、現地で起こっていることが時間刻みで報告されてきており、石山さんが精力的に日本語訳をしてくださっていますので、この場に転載することにしました。
今回は20日分を掲載します。なお表記されている時間は現地、ガザでの時間です。イタリア語原文は、リンク先のみ示しておきます。

ぜひガザで起こっていることをリアルにとらえ、痛みを共有してください。その中から真の平和を求める行動を起こしましょう!
ちなみに本日25日19時35分発信のNHKニュースでは、ガザの犠牲者がとうとう800人を越えて815人になったと報じています・・・。

*****

2014年7月20日
Nena New通信より
http://nena-news.it/gaza-e-linferno-shajaiye-decine-morti-palestinesi-uccisi-numerosi-soldati-israeliani/

ガザ:シュジャイヤの地獄絵。何十人にもおよぶパレスチナ人犠牲者。イスラエル兵士らも多数死亡。イスラエル軍による爆撃は非常に激しさを増し、一晩中止むことなく続いた。
しかし現在は地上戦が激しさを増している。イスラエル防衛軍によれば、ガザ地区には数千人単位の兵士が投入されているという。
新たに2名の兵士の死亡が確認され、現在までに少なくとも9名の兵士が死亡している。しかし現地の情報によれば、戦闘中に命を落とした兵士の数は発表された数よりもはるかに多いはずだとしている。
 
9時30分:シファー病院の状況が非常に困難なものに:何十人もの負傷者および死者が運ばれてきている。
同通信社の記者であるミケーレ・ジョルジョからのガザ市シファー病院からの報告:「状況は筆舌しがたいものとなっており、まるで地獄絵のようだ。現在、何十人もの負傷者ならびに爆弾によって体をバラバラに引き裂かれた死者の遺体が多数運ばれてきている。
新たな情報が次々に入ってきている。何百人単位の負傷者が発生していると言われており、救急車はひっきりなしに現場に向かっている。2名の消防隊員が市民に救援物資を配布している途中で攻撃を受け負傷している。
死者の中には2名の医療従事者も含まれている。また3名のハマス戦闘員の死亡も確認され、私自身も制服姿の3名の遺体をこの目で見た。」

9時45分:イスラエル陸軍による発表:夜間の攻撃によってパレスチナ人60名が死亡、地上戦開始以来、死者数は130名に達する。
イスラエル陸軍の発表によれば、地上戦が開始されて以来、この3日間でパレスチナ人死者数は少なくとも130名に上り、昨晩だけでも60名の死者が出たとしている。しかしパレスチナ医療関係者によれば、死者数はそれよりもはるかに多いとしている。

10時15分:保健省による発表:シュジャイヤ地区の一軒家の瓦礫の中から40名の遺体を収容。
 
10時30分:ガザからのビデオ映像「シファ病院の死者と負傷者の模様」(イル・マニフェスト紙およびネナ・ニュースの記者ミケーレ・ジョルジョ撮影)

10時40分:ハマスがシュジャイヤ地区の負傷者を収容するために2時間の停戦を求める。イスラエルはそれに応じず。
イスラエル情報サイト「YnetNews」および「ハアレツ誌」によれば、ハマスが赤十字社を通じてイスラエルに対し、シュジャイヤ地区の何十人もしくは何百人にも及ぶ負傷者を収容するため、また同地区の犠牲者の遺体を収容するために2時間の停戦を要求したという。
イスラエルはそういった要求があったことを認めたが、未だにそれに応じていない。犠牲者の中には報道レポーターKhalid Hamid、そして医療従事者Fuad Jabirが含まれている。

11時40分:世界中でデモが行なわれる。ロンドンでは2万人がデモに参加。イスラエル国内では許可無しにデモをすることを禁じている。
国際的な外交交渉において成果が何一つ出ない中、世界中の市民社会によってガザ支援デモが行なわれている。
ヨーロッパ各国ならびにアメリカ合衆国内において多数の市民が広場に繰り出し、無差別殺戮を止めるよう呼びかけている。ロンドンだけでも昨日2万人の市民がDowing Streetにある首相官邸前に集まり、そこからイスラエル大使館に向かって行進した。
一方でイスラエル警察は許可無しのデモを禁じると発表。これはイスラエルの市民社会において少数派の意見を抑圧する方針である。
 
11時50分:ハマスによる発表「イスラエルは国際赤十字社によって提案された3時間の停戦を拒否した。」
ハマスのスポークスマンであるサミ・アブー・ズフリによれば、ガザ北部にいる負傷者および公道に放置されている犠牲者らの遺体を収容するために、イスラム運動および赤十字社がイスラエルに対し3時間の停戦を提案したものの、イスラエルはそれを拒否したという。
また彼は空爆下にある地域 へ救急車が立ち入ることをイスラエル陸軍が阻止していると付け加えた。
「イスラエルの占領政策はまさに戦争犯罪であることを示しており、その事実を彼らは国際社会に隠そうとしている。」イスラエル陸軍はコメントを発表していない。
 
12時20分:NGO《ヴェント・ディ・テッラ》「ベドゥインの子どもたちの学校《Umm Al Nasser》が壊滅的な打撃を被った。」
イタリアのNGO《ヴェント・ディ・テッラ》によれば、当団体およびArCoに所属する建築士らが2010年ガザ地区北部に設立したベドゥイン の子どもたちのための学校《Umm Al Nasser》にイスラエル軍が爆撃を加えたという。
当学校の建物は壊滅的な打撃を受けた。(リンク先にこちらの学校の爆撃を受ける前の写真が掲載されています)

12時30分:イスラエル陸軍がエレズ検問所付近に野戦病院を設置。
イスラエル陸軍の発表によれば、エレズ検問所付近にパレスチナ人負傷者のための野戦病院を開設するとしている。しかしこれらの負傷者がどういった経緯で傷を負ったのか、また無差別爆撃が続く中、負傷者達がどのようにして当病院に向かうことができるのかについての説明はない。

12時40分:イスラエルがシュジャイヤ地区に対する二時間の戦闘中断を受け入れる。
イスラエルは赤十字によって提案されたシュジャイヤ地区に対する二時間の戦闘中断に応じた。この停戦はイタリア時間12時30分から14時30分まで。

13時25分:同通信社記者ミケーレ・ジョルジョ「シュジャイヤ地区は地獄絵のようだ。救急車ならびにジャーナリストに対して怒りがぶつけられる。イスラエル軍ミサイルがそれほど離れてない場所に投下している。」
同通信ならびにマニフェスト誌の記者であるミケーレ・ジョルジョが「ここシュジャイヤ地区は地獄絵の様相を見せている。救急車はひっきりなしに行き交かっている。大勢の人々が白い布に包まれた遺体を外に運び出している。
人々はジャーナリストや救急車に対し怒りを表している。なぜなら、現場にすぐに駆けつけることができなかったからだ。一人の男性が空に向けて銃声を響かせている。何十軒もの住宅が破壊され、人々は2時間の停戦を利用して避難している。
ここからそれほど遠くは慣れていない場所でイスラエル軍による爆撃が聞こえた。パニック状態となり、人々は叫びながら逃げて行った。」

13時35分:イスラエルはハマスがロケット弾を発射したと非難し、停戦発効後からわずか一時間経った時点で爆撃を再開する。
イスラエル軍は二時間の停戦発効からわずか一時間しか経っていない時点で、ハマスが停戦を破りイスラエル軍に対して発砲したと非難して、シュジャイヤ地区に対する爆撃を再開する。
 
14時00分:アル=ブレイジ難民キャンプで4名の死者。

14時20分:ハマスのスポークスマン「抵抗する以外に我々には選択肢がない。」
ハマスのスポークスマンであるファウジ・バルホウムはアル=ジャジーラのインタビューに対し、イスラム運動はこのような状況下において抵抗する以外、他に選択肢を持たない。
我々はシュジャイヤ地区やガザだけを守っているのではなく、占領下におかれたすべての地区を守っているのだ。」
  
14時25分:イタリア時間夜8時にイスラエルの安全保障に関する会議が開かれる。
イスラエル首相ネタニヤフはガザに対する軍事作戦について議論するため、イタリア時間夜20時に安全保障に関する会議を新たに招集した。

14時30分:イスラエル軍による攻撃を受けた赤新月社の救急車の写真。パレスチナ保健省による情報:少なくとも410名が死亡。ハマスは「戦争犯罪」と非難する。

15時:イスラエル1チャンネル放送「地上戦開始以来、ベエール・シェヴァのソロカ病院に50名のイスラエル兵士が収容された。」

15時05分:カタールがハマスの要求を国際社会へ提示する。
カタール情報筋がロイターに語った内容によれば、「カタールはハマスからの要求を国際社会に向けて紹介した。カタール政府は連絡役としてのみ役割を果たすつもりであり、ハマスによる要求を変更するようイスラム運動に対して働きかけることはしない。」

15時30分:フィガロ誌「シュジャイヤ地区での戦闘でイスラエル兵士15名が死亡」と発表。
フランスの日刊紙「フィガロ」によれば、ガザのシュジャイヤ地区でパレスチナ人武装勢力との戦闘によって15名のイスラエル兵士が死亡したという。
ガザ地区に対するイスラエル空軍による爆撃が続いている。つい先ほど、ガザ市中心部にあるブルジ・フィラスティン地区が攻撃を受けた。
ラマッラーおよびジェニンではガザ地区に対するイスラエル軍による攻撃に反対するデモが行なわれている。エジプトのカイロでもガザ連帯の抗議集会が開かれ、参加者達は報道労働組合のある建物の外に集まった。

15時45分:イスラエル10チャンネル「イスラエル南部の都市から住民が退避している」と放送。
イスラエル10チャンネル放送によれば、ガザ地区との国境付近にあるイスラエルの都市は地上戦のために大半の住民が避難しているという。
アメリカ国務長官ジョン・ケリーは先ほど同大統領オバマから、中東に向かいエジプトによって提案された停戦を実現させるよう要請を受けたと発表した。「重要なのは、停戦が人々の命を救うことになるとハマスが理解することである。」

16時20分:アル=マヤディーンTV「今朝以降、殺害されたパレスチナ人の数は62名に上る。」と発表。
 
16時40分:死者数は425名に達し、そのうち子どもの犠牲者数は112名、負傷者は3008名に上っている。
ガザ地区保健省は先ほど、イスラエル軍事作戦「境界防護」開始以来、殺害されたパレスチナ人の数は425名に上ると発表。そのうち、112名が子どもたちで、41名が女性、25名が高齢者である。
そして負傷者は3008名に達している。今日だけでも犠牲者の数は89名に上り、そのうち60名がガザ地区東部のシュジャイヤ地区の犠牲者である。
イスラエルの10チャンネル放送によれば、今朝からイスラエル領内に向けて発射されたロケット弾の数は70発に上るという。そのうちの9発はベエル・シェーバ地区(5発)およびネティヴォット地区(4発)に向けて発射された。
ガザのシュジャイヤ地区で起きた虐殺に関して、アブー・アリ・ムスタファ旅団(パレスチナ解放を求める人民戦線の武装勢力)のスポークスマンであるアブー・ジャマルは「敵であるシオニストは大量虐殺によって我々を脅かそうとするが、それは不可能である。」と語った。

17時00分:ユーロ・ミッド人権オブサーバー「避難民は13万5000人に上り、《キャスト・レッド作戦》の時よりも劣悪な状況である」と発表。
ジュネーブにあるユーロ・ミッド人権オブザーバーによれば、13日間におよぶイスラエル軍事作戦によって、13万5000人を超えるパレスチナ人が自宅 を離れることを余儀なくされた。これらの人々の半数は国連パレスチナ難民救済事業機関(Unrwa)が維持する複数の学校に避難しており、その他の多くの人々は親戚や友人の家に身を寄せている。昨日だけでもイスラエル軍は756回にわたる空爆を行ない、6589回におよぶ爆撃を繰り広げ、そのうち 3121 回は空軍によるもの、1545回は海軍、1923回は砲兵隊による攻撃である。
  
17時30分:今晩ガザで13名のイスラエル兵士が死亡。
イスラエル軍は今朝から流布していた情報が事実であることを認めた。昨晩ハマス民兵とゴラニ旅団の兵士達との間で戦闘があり、同旅団の兵士13 名が死亡したという情報である。これは長年において、一日当たりのイスラエル兵士犠牲者数の中で最も多い数字である。地上戦が開始されて以来、イスラエル兵士の死者数は18名に上っている。

18時30分:イスラエル軍が「トンネルを破壊した。そのうちの3つはイスラエル領内に入り込んでいた」と発表。参謀長官は「今のところ満足のいく結果を得ている」と発言。
「ガザの幾つかの地域での戦闘行為は複雑であり、困難を伴っている。」とイスラエル参謀長官のベンニー・ガンツがガザとの国境沿いで開かれた記者会見で発言した。
「しかし兵士たちは作戦を遂行するための強い意志を持っている。勿論、戦場では犠牲者が出ているが、我々は使命を有しているのだ。現在までの成果は非常に満足の行くものとなっている。我々の最終的な目的を果たすまで作戦を続行するつもりである。」
非常に多くのパレスチナ人犠牲者が出ていることに関して質問を受けたガンツは「シュジャイヤ地区の住民達は自分達がハマスによる犠牲者なのだと知るべきである。負傷した女性や子どもたちの姿を目にするのは残念だ。」と答えた。

18時45分:アラブ連合が「シュジャイヤ地区に対する攻撃は戦争犯罪である」と発表。

19時:レマル地区でパレスチナ人8名が死亡。死者数は435名に達する。
ガザ市西部のレマル地区の住宅に向けて発射されたイスラエル軍ミサイルによって8名のパレスチナ人が死亡する。殺害されたパレスチナ人の数は435名に達し(今日だけで97名が死亡)、3000人を超える負傷者が出ている。

19時30分:死亡したイスラエル兵士13名のうち、2名はアメリカ市民権所有者。ネタニヤフ「正当な攻撃である。私達が続行するつもりだ」と発言。
イスラエル軍が先ほど発表した内容によれば、この数時間ガザで死亡したイスラエル兵士13名のうち、2名はアメリカ市民権所有者だという。ネタニヤフ首相は官房会議の直前、ガザに対する攻撃は「正当なもの」であり、「必要がある限り」続行すると発言した。
 
20時30分:国連事務総長バン・キ・ムーン「イスラエルは戦闘行為を自制するべきである。」イスラエル軍はガザ地区北部の住民に対し「壊滅的な爆撃を加えるため一帯から避難するように」と警告する。
ガザの紛争について議論するためカタールを訪れていた国連事務総長はこの紛争の「残忍さ」を避難し、またイスラエルに対し「自制するよう」求めた。
一方、イスラエル軍はアタトラ、ベイト・ハヌーン、イズバット・アベッド・ラッボー地区の住民に対し、「壊滅的な爆撃を加えるため自宅から即刻避難するように」という警告を発した。

21時:今日だけで100名のパレスチナ人死者、そのうち66名はシュジャイヤ地区への空爆による犠牲者。死者数は437名に上り、ガザ地区の複数の病院は虚脱状態に陥っている。 

21時45分:アッバス議長「私達の統一を今一度強く宣言する。イスラエルによる犯罪行為を止める時がやって来た。」
オバマ米大統領からネタニヤフ・イスラエル首相へ「ガザ市民の犠牲者数が非常に多いこと、ならびにイスラエル兵士の間に犠牲者が出たことに懸念を抱いている。」
ドーハで国連事務総長バン・キ・ムーンと会談を終えたパレスチナ自治政府アッバス議長は「停戦および検問所の開放、シャリット兵士の解放に伴って釈放された政治的囚人らの解放(編集註:3名のイスラエル入植者の失踪後、これらの囚人達は再び逮捕されている)を強く求める。私達の統一を今一度強く宣言する。イスラエルによる犯罪行為を止める時がやって来た。」と話した。
さらにアッバス議長はシュジャイヤ地区で起きた虐殺に関する緊急会議を国連安全保障理事会内で行なうよう求めた。
一方、トルコ首相レチェップ・ タイップ・エルドガンは今日国連に対し、「イスラエルによる攻撃を非難せず、またイスラエルと共にガザ市民の流血の惨事の責任を負っている」と批判し、 「イスラエルによる犯罪とヒトラーによる犯罪」との違いは全く見られないと発表した。
その後エルドガン首相は国連安全保障理事会が「再編成されるべきであり、また 一部の勢力による支配権から解放されるべきだ」と発言した。
(出典:ネナ・ニュース、文責:石山奈緒)
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明日に向けて(898)戦争の責任は全面的にイスラエルにある。ハマースは真の休戦(封鎖解除)を求めている

2014年07月25日 18時00分00秒 | 明日に向けて(801)~(900)

守田です。(20140725 18:00)

イスラエルによる蛮行が依然続いています。本日25日午前5時50分発のNHKの報道では、これまでのガザ地区の死者は784人におよび、ユニセフが少なくとも181人の子どもが含まれると指摘していると伝えています。
イスラエル軍は「タガ」が外れたように攻撃を激化させており、24日には住民の避難所となっていた国連機関の学校を攻撃し、16人を殺害、200人にけがを負わせています。
NHKのインタビューに応じた国連で人道問題を担当するエイモス事務次長は「ガザ地区ではこの2日間、1時間に1人のペースで子どもが犠牲になっていて悲惨な状況にある」と述べたそうです。
一刻も早く、イスラエル軍の攻撃を止めさせる必要があります。

ただしこの攻撃には現在のようなむき出しの暴力と、ガザの封鎖による強烈な締め付けと言う見えにくい暴力の2つがあります。後者が構造的暴力です。この双方の暴力をイスラエルがやめることが必要です。国際法上も人道上もけして許されないことだからです。
この点で、イスラエル寄りのエジプトが示した停戦案をはマースが飲み込まないのは当然ですが、よりしっかりと押さえておきたいのは、より妥当な停戦案を示しているのはハマースの方だということです。ガザの封鎖という構造的暴力の停止をも求めているのです。
イスラエルはこれを拒否しています。にもかかわらずマスメディアでは何かしらハマースが停戦を拒んでいるかのような報道が繰り返されています。大きな間違いです。

京都の岡真理さんが、この重要ポイントにまつわる情報を繰り返し提供してくれています。大事な内容ですのでみなさんでシェアするために転載したいと思います。

*****

岡真理です。

ケリー国務長官がエジプト入りし、エジプトが提案した停戦案(封鎖緩和については停戦後に協議)を受け入れるよう、ハマースに迫っています。
http://www.aljazeera.com/news/middleeast/2014/07/kerry-urges-hamas-accept-gaza
-truce-offer-2014722144142289653.html

日本の主流メディアの報道ぶりを見ていると、ハマースが停戦を受け入れないことが、パレスチナ人・イスラエル人双方の死者の拡大を招いており、700人を超えるパレスチナ人が犠牲になっているのはハマースの責任であるかのような印象を抱いてしまいます。
問題の根源には、ガザの封鎖と占領という問題があるわけですが、日本の主流メディアは、ガザが47年にわたり国際法上違法な占領下にあり、また8年にわたり国際法上違法な封鎖下にあり、占領と封鎖により住民がその基本的人権をことごとく否定されているという事実をほとんどまったく報道していません。
そのため、ハマースが封鎖の解除を停戦の絶対的な条件として掲げ、これが受け入れられない限り、停戦を受託しないという姿勢を、ハマースが身勝手な要求を掲げて妥協しないために、パレスチナ人市民が犠牲になっているかのような誤った印象を広めることに貢献しています。
しかし、ハマースは先のエジプトによる停戦案を拒否した直後、10年間の休戦協定をイスラエルに提案しています。以下の10の条件をイスラエルが受け入れるならば、10年間の休戦協定を結ぶと提案しているのです。

10年間の休戦協定のための10の条件
http://mondoweiss.net/2014/07/report-israel-conditions.html
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
1)ガザとの境界からイスラエルの戦車が撤退すること。
境界線に沿って内側300メートルから1,5キロに及ぶ区域(ガザ全土の35%、全可耕地の85%)をイスラエルはパレスチナ人のアクセス禁止区域としており、立ち入った者は発砲されます。
戦車の撤退は、ガザのパレスチナ人が自分たちの領土内で、命の危険を伴わずに安全に農業を行うために必要なことです。

2)3人の少年殺害後に逮捕された囚人すべてを釈放すること。
6月、イスラエル人少年3人が誘拐されたあと、イスラエル政府は、少年らが誘拐直後に殺害され、その容疑者も特定できていたにもかかわらず、その情報を隠匿し、少年たちを捜索するための軍事作戦を展開し、数百名を逮捕、その過程で9名を殺害しています。これは、西岸のハマース・メンバーを再逮捕することが目的でした。

3)封鎖を解除し、境界の検問所を商業および人間に開放すること。
物資の自由な搬入・搬出、人間の自由な移動が禁じられているために、ガザの人々は「生きながらの死」をこの8年間、生きています。

4)国連の監督のもと、国際用の港と国際空港を創り機能させること。
日本のODAで建設されたガザ空港は破壊され、ローマの遺跡のような廃墟となっています。

5)出漁範囲を10キロまで認めること。
オスロ合意で認められたガザの領海は20海里でありながら、出漁は3~6海里に制限され、それを超える出漁は発砲や拿捕、漁船の没収に遭います。そのため、ガザの漁師の多くが漁をすることができません。

6)ラファ検問所を国際化し、国連およびアラブ諸国の監督下におくこと。
現在、エジプト側の時の権力のご都合しだいで、ラファハは閉鎖されています。

7)境界に国際軍をおくこと。

8)アル=アクサーモスクでの礼拝許可の条件緩和。

9)ファタハとハマースの和解合意にイスラエルが介入することの禁止
今回のイスラエルによる攻撃の目的は、ファタハとハマースが和解に合意し、統一政府を発足させたことを脅威とするイスラエルが、これを切り崩すことでした。

10)工業地区の再建およびガザ地区における経済開発の改善。
ガザは占領が始まった直後から一貫して、その経済開発を妨げる、「反開発(Dedevelopment)」政策がイスラエルによってとられてきました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

10の条件とは一言で言えば「封鎖の解除」です。
社会が社会としてまっとうに機能し、そこで、住民が人間らしく暮らすために必要なものです。
「封鎖」自体が国際法上違法な暴力であり、私たちの人権概念に照らして、許されるものではありません。先にお送りした、ガザ市民社会の知識人らによる世界へのメッセージの中にもありましたように、封鎖とは「生きながらの死」であり、封鎖の解除は、ガザの人々すべての願いです。
ハマースの要求は、ガザのパレスチナ人にも人間らしく生きる権利を認めよ、人間としての尊厳を認めよ、平等な人間性を認めよ、という当然の要求です。

しかし、イスラエルはこれを無視しました。封鎖が解除され、10年間の休戦が実現することが、この地域の安定に大きく貢献することが明らかであるにもかかわらず、です。
ハマースの休戦協定案を報道せず、犠牲者の拡大は、エジプトの停戦案を受け入れようとしないハマースに責任があるかのような報道ぶりは、まったく偏っているとしか言いようがありません。
これ以上の死者を出さないためにエジプト提案の停戦(封鎖解除については停戦後協議)を受け入れろと迫るのは、一見、犠牲になる命を大切にしているように見えて、実は、すさまじく殺しておいて、これ以上、殺されたくなければ、封鎖の解除など四の五の言わずに、さっさと降参しろ、というヤクザの恫喝のように聞こえます。
(2012年の攻撃のときの停戦は封鎖緩和が条件でした。しかし、イスラエルはそれを履行しませんでした。停戦の条件ですら履行しない者が、いったん停戦した後に協議して実効性ある答えが得られるわけがないとハマースが考えるのは、無理からぬことです。)

PLOがハマース提案に対する支持を表明しましたので、封鎖の解除を条件とする停戦が前進するかもしれません。しかし、この停戦案をイスラエルが受け入れることは政治的敗北です。
地上戦にまで踏み込み、イスラエル兵側にも大きな犠牲を出した挙句、封鎖解除という政治的勝利まで勝ち取られたとあっては、ネタニヤフ首相の大失策になります。
そのため力でますますねじ伏せようとして、攻撃が激化するのではないかと心配です。

イスラエルに対し、「一刻も早く攻撃をやめろ」だけではなく、封鎖の解除、そして、ハマース提案の休戦協定案を受け入れろ、ということを、国際社会が――私たちのことです――声を大にして訴え、
もし、イスラエルがガザの違法な封鎖の継続を望み、ガザの人々を「生きながらの死」「緩慢な死」の状態にとどめおくことを臨んで、この休戦案を蹴るならば、そのようなイスラエルこそを弾劾し、制裁する必要があるのだと思います。

参考 http://mondoweiss.net/2014/07/deafening-silence-proposal.html


 

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明日に向けて(897)ガザ侵攻の背後にあるイスラエルの構造的暴力支配をこそやめさせなければ

2014年07月24日 23時00分00秒 | 明日に向けて(801)~(900)

守田です。(20140724 23:00)

ここ数日、岡山県を周り、岡山市のあゆみ保育園と、瀬戸内市前島で行われている「せとうち交流プロジェクト」による福島の子どもたちの保養キャンプで講演してきました。
途中で10年来の友人宅にも泊めていただき、濃密で素晴らしい時間を過ごしてきました。
とくに前島ではたくさんの子どもたちと接することができました。講演会のあとには前島から瀬戸内を周遊するクルージングにも子どもたちや地域の方たちと一緒にいきました。
また夜には福島県の幾つかの地域から来ているお母さんたちと語りあうこともできて、感慨深い時間を過ごしてきました。

これらの報告はまた後日したいと思いますが、一方でパレスチナの地では、その間にもイスラエル軍によるガザ侵攻が続き、犠牲者が増えるばかりで心がざわつきっぱなしでもありました。
岡山でパソコンがうまくネットにつながらなかったため、iPhoneで情報収集はできるものの「明日に向けて」の発信ができず、伝えるべきことを伝えていないのではとやきもきもする思いも募りました。
そんな状態でしたから、クルージングの時も、目の前にいる福島の子どもたちを守りたい、子どもたちの心にこの夕日や島々の美しさが残って、何かの支えになってくれれば良いと思いつつ、
しかし「ああ、パレスチナで死んだ子はもう夕陽の美しさを見ることもできないのだ。ああ、パレスチナの子どもたちをあの戦場からこのクルージングに連れ出してあげられたら」と思えてきて心が乱れて困りました。

イスラエルは私たちの心の中にまで侵攻してきて、爆撃をしてきます。これに対抗し、心を守りつつ、戦場から遠く離れた私たちの場でこそできることを重ねていかなくてはなりません。
そのために今は、情報の把握、整理、発信や、この問題をいかにとらえるべきかの観点の整理を行いたいと思います。

まず私たちが行ってきたことについて記録を残しておきます。
遅い報告になってしまってすみませんが、先週の土曜日、19日、イスラエルの蛮行をなんとか止めたいと、ピースウオーク京都とつばめクラブの友人たちと京都市三条大橋の上でのピーススタンディングビジルを呼びかけたところ、わずか2日間の告知だったにもかかわらず、およそ120名もの人が集まってくださいました。
途中からの参加や途中までの参加もあり、また通りがかりの人がしばらく参加してくれる場合もありました。集団で歩いていた青年たちがプラカードをもって一緒に立ってくれることも。海外の方の飛び込みもありました。
正確な人数は把握しきれていません。ともあれ多くの胸を痛める人との共同行動ができました。ご参加いただいた方、ありがとうございました。

19日の行動が京都新聞に掲載されたのでご紹介します。

イスラエル軍のガザ攻撃に抗議 京都で犠牲者追悼
京都新聞 2014年7月20日
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20140719000103

僕が現場からFacebookにあげたものも紹介しておきます。
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=10203205981688689&set=pcb.10203205989288879&type=1&theater
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=10203207199399131&set=pcb.10203207207839342&type=1&theater

イタリアでも紹介されました。
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=10152630812710452&id=290463280451
7月24日22時34分現在で「いいね」1062人、「シェア」444件となっています。京都の声が各地に伝わったのだと思います。

またこのビジルを受けて、福島から京都に避難移住された宇野朗子さんが、イスラエル政府への手紙を起草し、1230名の連名で出してくださいました。僕も参加させていただきました。
この素晴らしい企画を「明日に向けて」でお知らせしたかったのですができませんでした。すみません。
https://www.facebook.com/events/674561272638171/?ref_notif_type=plan_mall_activity&source=29

世界の多くの国でこうした私たちの努力を何倍もするような素晴らしいデモも起こっています。

にもかかわらず先ほども述べたようにイスラエルの軍事侵攻は続いており、犠牲者は地上戦闘の始まったこの19日前ぐらいからむしろ急激に拡大しだしました。
侵攻を開始した17日には240人ぐらいだった死者がその後の7日間で3倍近くになり、本日24日14時58分投稿のAFP通信Nの報道では718人にもなってしまったと伝えられています。
急速な拡大です。その大半は市民です。子どももかなりの数が含まれています。

イスラエル首相のナタニヤフは20日夜のテレビ演説で「イスラエルがこの戦争を選んだのではない。ハマースに責任がある。長期戦になる可能性がある」と述べたそうですが、まったくの嘘です。
にもかかわらず、この点できちんとイスラエルを批判した報道があまりに少ない。そのことがあれほどのひどい行為を行っているイスラエルを有利にしています。この報道のもとでは、イスラエルがどんなにひどい殺戮を行おうと、その責任の一端が、ハマースの側にあるかのように見えてしまうからです。

19日の京都での行動では、事前に出町柳の「かぜのね」で岡真理さんの緊急講演会が行われ、岡さん作成のチラシを持ち込んで行ったのですが、この点も重要なことだったと思えます。
僕もこの講演に参加し、少し早めに会場を抜け出して三条大橋に向かいビジルの準備をしましたが、その分、より内容的に意味の深い行動ができたように思います。
岡さんのこの日の講演、とてもわかりやすかったのです。というより、これまで聞いてきたどの講演よりもストンと胸に落ちてきた。今更ながら「分かった」などということは申し訳ないのですが、何が問題の核心でかつ何が報道されていないのかがよく見えました。
重要な内容だったのでまとめたいと思うのですが、今日のところはポイントをまとめておきます。

私たちがふまえなければいけなのは、今、パレスチナで起こっていることは、1948年にヨーロッパのユダヤ人問題の解決のためにパレスチナの地にイスラエルの強制入植が始まって以来の構造的暴力の上にあるのだということです。
特にここ何年もガザの違法な封鎖が行われており、監獄化が強制される中で起こっていることです。パレスチナ全体がまったく違法、不当に占領され占拠され続けてきたのです。
人々の暮らしは目に見えない暴力によって圧迫され、危機にさらされ、抑圧され続けてきたのです。その中でハマースなどのやむにやまれぬ反撃も起こっているのであって、先に構造的に暴力を振るい続けているのはイスラエルなのです。
しかしこれまで世界の多くの国々がこの日常化された暴力を傍観してきました。イスラエルは国連の決議も繰り返し無視し、パレスチナへの軍事的支配を続けてきたのに、それをみすごすことでイスラエルの暴力に消極的にせよ加担してきたのです。
このことを見据えずに、ハマースのロケット弾攻撃をイスラエル軍の攻撃と対等な暴力であるかのようにとりあげるのはまったく正しくありません。それは戦争犯罪を繰り返すイスラエルを助けることにしかなりません。

にもかかわらず、この根本問題があまりに焦点化されず、報道もされていない。前提としてあるイスラエルによる構造的な暴力支配が、いわゆる「国際社会」から批判されないままに、パレスチナの人々が痛められ続けてきている。
パレスチナの人々からすれば継続的に暴力を受けているのに誰も助けてくれない理不尽さが長く続いているわけです。
岡さんは、だからパレスチナのことは、今回のようにイスラエル軍が大量殺戮をしたときだけ取り上げられるのではいけないのだと強調しました。今までも聞いてきた言葉ですが、今回はよりはっとくるものがありました。
そうです。私たちは今、イスラエル軍の侵攻と殺戮行為をやめさせるために努力していますが、それが止まれば終わりではないのです。
パレスチナの人々が構造的な暴力にさらされているありかたそのものに、終止符をうつべく努力しなければならない。そこまで私たちは歩まなくてはなりません。

今回このことが深く胸に落ちてきたのは、僕が福島原発事故以降、まさに日本政府による私たちへの構造的暴力と対決してきたからです。
今、私たちの国の中では、福島の人々、いや東日本の広範な人々が被曝生活を強制されています。レントゲン室の基準である放射線管理区域に相当し、どう考えたってそこで生活して安全などとは言えない多くの地域、地点に今なお人々が住まわされている。
そうして人々は、自国政府によって、ゆっくりと、時間をかけて殺されつつすらあるのです。しかしほとんどのメディアが、あるいは政党が、このことをきちんと取り上げてくれない。
こうした構造的暴力がまかり通っていることへの憤り、嘆き、呻きに囚われるとき、人は孤独を感じるのだと思います。このはっきりと可視化されてはいないけれど、しかし筋道を立てて考えれば分かることがどうして大勢に理解されないのかと身悶えしてしまいます。

パレスチナは、ようするにそういう状態におかれ続けてきたのです。そのことに触れないで、事態をイスラエル軍とハマースによる戦闘とだけ描くことは、イスラエルの不法占領に手を貸すことにしかならない。
繰り返しますが、非合法な状態を長らく続け、非人道的な行為を繰り返してきたのがイスラエルであり、その上に今回のような空襲や地上侵攻など、直接的な暴力が重ねられているのです。
こういう暴力が目の前にある限り、私たちは幸せになれません。こういう構造的暴力の存在を許していれば、いつしか私たちも同じ暴力を受けます。
いやすでに私たちはそれを受けています。パレスチナの人々があんなにひどい暴力をうけながら、助けることができない状態にこうして立ち会わさせられていること事態、私たちへの暴力でもあります。しかも黙っていたら共犯者にすらされてしまう。

その意味でイスラエルの暴力は私たち全体に向いています。パレスチナの問題を捉えるにはこの視点がとても重要です。
この世界は一握りの支配者による構造的暴力をもっての支配があちこちで行われています。そのもとで呻く全ての人々が手をつなぎあい、痛みをシェアしあい、そうして共に立ち上がり、支配者に立ち向かってこそ、暴力の連鎖を断ち切って、未来を切り開く可能性が生まれます。
だから今、私たちはイスラエルによる構造的暴力と同時に、大国やマスメディアによるその容認ともたたかなわなくてはならないし、何よりもそれが私たち自身に向けられている暴力でもあることを自覚して抵抗していかなくてはいけません。

パレスチナに真の解放を。正義と公正を。そして愛を。
それは私たちを解放し、正義と公正を各地に押し広げ、この世を愛でみたしていく道です。
私たちは私たちに振り向けられた暴力を跳ね除けるためにパレスチナを救わないといけない。
・・・思いつくことをなんでも重ねていきましょう。

 


 

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明日に向けて(896)昨夏、がれき撤去で福島原発から膨大な放射性粉じんが飛んでいた!

2014年07月19日 06時00分00秒 | 明日に向けて(801)~(900)

守田です。(20140719 06:00)

イスラエル軍の地上侵攻で多くの人が胸を痛めています。僕自身、今日は午後7時から、亡くなった方の追悼とイスラエルへの抗議の意志を表すために京都・三条大橋でピーススタンディングビジルに参加します。
しかしそうこうしているうちにも原発問題でも大変なことが次々に起こっています。とくに川内原発の再稼働に向けた動きが重要ですが、数日前に、昨年、福島原発から大量の放射能が空中に飛散していたというとんでもない情報が流れました。
そのことに関する記事を書きかけたまま、パレスチナの事態に対応していたのですが、このことも極めて重要なので、再度、リライトして出すことにしました。

この問題をスクープしているのは朝日新聞です。青木美希さんという記者さんが、頑張って連投してくれています。
それによるとなんと昨年8月、福島第一原発で行った「がれき撤去」作業時に膨大な放射性粉じんが発生し、避難区域を越えて、50キロ付近にまで拡散していた可能性が高いというのです。大変なことです。新たな放射能被曝事故の発生と捉えるべきです。
朝日新聞は16日付けの紙面で一面トップで扱いましたが、確かにこれは責任者が厳しく処罰されるべき大事故です。にもかかわらずこの重大事件が国と東電によって1年近くも隠されていました。多くの人々が被ばくさせられたに違いないのにです。

このことを考えると昨年、安倍首相がブエノスアイレスで行ったオリンピック招致発言の犯罪性がよりクローズアップされてきます。
「原発は完全にコントロールされている」云々というものですが、発言が行われたのは9月7日でした。これに対して問題の放射性物質の大量飛散が行ったのは8月19日。つまりオリンピック候補地が最終決定する直前にこの事故は起こっていたのです。
これほどの大事件を政府が知らなかったはずはありません。しかしオリンピック獲得のために隠された可能性が非常に高いです。そのことで東京電力は再び三度、明確な傷害行為を免罪され、政府にかばわれてしまったのです。

深刻なのは事故が隠蔽されたために、ただちに被曝対策や調査がなされなかったことです。毎日新聞の7月14日の報道によれば、東電の発表でも最大で4兆ベクレルの放射能が飛散したと伝えられており、住民の緊急被曝対策が絶対に必要でした。
妊婦さんや子どもたちを避難させる必要があったし、外出を控えること、雨に当たらないこと、うがい、手洗いを徹底化するなどなど、少しでも大量飛散した放射能を避ける必要があったのです。
さらにどれだけの被害が出たのかの調査もする必要がありました。ホールボディカウンターでの調査、尿検査など、この時期に集中して行えば、被曝実態の一端が明らかになったはずです。

もちろんそれを行えば、東京オリンピックは絶対に獲得できなかったでしょう。つまりオリンピック=開発利権のため、またも福島の人々、放射能の流れた地域の人々が犠牲にされたのです。人権侵害そのものです。傷害行為そのものです。
この重大事故の一年にわたる隠蔽は、安倍政権が福島の人々の安全や幸せなど一顧だにしていないことを再び明白にするものです。これほどひどい放射能漏れが起こっていながら、この方はどうしてあれほどの嘘をつけるのでしょうか。嘘をつくことへの倫理的歯止めがまったくないのでしょう。
私たちは再び三度、こんな大嘘つきな首相と、それをかついでいる自民公明政権が存在していることそのものが、私たちの明白な危機であることを自覚する必要があります。膨大な放射能が漏れようともこの政権は住民に伝えようとはしないのです。こんな政権を少しでも信用していたらもっととんでもない目にあいます。

もう少し詳しく見ていきます。放射能漏れの隠蔽を最初に気が付いたのは農水省穀物課でした。原発から20キロ圏外の福島県南相馬市の14か所の水田で作られ、昨秋に収穫されたコメから、政府の基準、1キログラムあたり100ベクレルを越えるセシウムの汚染が発見されました。
農水省は保管していた稲穂を調べ、汚染が均一ではなく、8月中旬から出始めた穂に集中していることに着目。この時期に放射性物質の飛来があったと判断して1月に原子力規制庁に相談。3月に気象庁気象研究所に問い合わせて「20キロ程度は飛散し得る」との回答を得ていたといいます。
では何があったのかというと、8月19日に福島原発3号機の大型がれきをクレーン車で撤去する際、その下敷きになっていた大量の放射性物質を含む粉じんが舞い上がってしまったのだそうです。それだけで4兆ベクレルもの放射性物質が飛散してしまったのでした。

農水省は今年3月に東電に再発防止を要請したものの、情報を明らかにせず、被曝の隠蔽に手を貸してしまったのですが、大変、恐ろしいのはこうして飛散した放射性物質が、福島3号機の直近にあったものだということです。
端的に言ってセシウムだけでなく、プルトニウムをはじめとしたさまざまな危険な核種、しかもきわめて測定のしにくい核種が大量に舞った可能性が高いです。
しかも京大による調査によって、このとき飛散した放射性粉じんが、50キロ付近にまで飛んでいた可能性が高いことも明らかになりました。原発から北西48キロの相馬市で集めた大気中の粉じんからもそれを示す値が検出されたのです。

さらに重要なこととしてあるのは、この事態を東電がまたしても居直っていること、政府がかばって隠蔽しているため、何の反省もしておらず、そのため今後同じこと、いやそれ以上の粉じんの飛散を繰り返す可能性が高いことです。
具体的には、放射性粉じんの飛散を抑えるために福島原発一号機を覆っていたカバーを、作業の進捗にあわせて、近いうちにはずすことが計画されているのです。もともと粉じんを抑えるために設置したカバーですから、その中にある放射性物質が飛び出してきてしまうことは確実です。
しかし住民を手酷く被曝させたことが一度も咎められず、しかもどう考えても飛散させたことが分かっていたことは確実ながらそれを黙っていたことも咎められないこの会社が、丁寧な飛散対策をするはずがありません。事実、昨年8月の飛散の調査も反省もされままカバー外しが行われようとしているのです。

このことが意味するのは原発から少なくとも50キロ圏内に住まう方々に、非常に大きな危険が迫ってきているということです。可能な方は避難することを強くお勧めしますが、それができない方がたくさんおられるのも現実です。
ではどうしたら良いのか。あらゆる市民的検査機器をフル稼働して飛散に備え、放射線値の急な上昇があったときは、いつもにもまして徹底的な被曝防護を行うことです。それだけで大丈夫とはまったく言えないのですが、せめてもそれを行って欲しいです。
同時にやはりその周りにいる私たちが、この問題で東電と政府を批判し、責任者を処罰させ、福島原発収束作業の過程での放射能漏れ対策をもっと手厚くさせることを求めることが重要です。

朝日新聞のスクープは少しでも歯止めになるのではないかと思われ、感謝したいですが、さらに民衆的な行動が必要です。
しかしこう書きながら、正直、ため息が出る思いもあります。私たちの住まう世界で、今、イスラエル軍が地上作戦を展開し、子どもたちを含むパレスチナの人々が酷く殺されてしまっている。何としても助けなくてはいけない。
一方で政府は集団的自衛権の行使に走っており、同時にこれと連動しながら秘密保護法の強行にも向かっています。それらとも対決しなくてはならない。原発再稼働も許してはならないし、原発輸出も止めなくてはいけない。やらねばならないことが目白押しです。

パレスチナでの人権蹂躙、命の簒奪はあまりにひどいですが、しかし私たちの国の中でも、繰り返し人権蹂躙の放射能被曝の強制が起こっており、福島の人々がさんざんに痛めつけられているのです。構造的虐待です。なんとしても止めたい。
しかしやるべきことは本当に多く、幾つ身体があっても足りない。・・・でも僕は思うのです。だからこそよりたくさんの人が覚醒するべきときが来たのだと。圧倒的に手が足りないからこそ、多くの人々が立ち上がるべき日々が今なのだと。
そのためにはため息を飲み込み、各地の頑張りを互いにのぞいて、励ましあい、何度も心を温めあって歩むことが必要なのだと思います。世界中の人々とそういうエールを交換しあいたいです。

共に、支えあって、前に進みましょう!


以下、非常に重要なので、朝日新聞の一連の記事と、毎日新聞の記事を貼り付けておきます。記録としても残しておくためです。長くなりますがご容赦下さい。
(メルマガ配信の方には通信を短くするために以下は割愛します。ブログに掲載しますのでぜひそちらでご覧下さい)

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原発がれき撤去、50キロ先の住宅地にも粉じん セシウム6倍 昨夏、京大調査
朝日新聞 2014年7月16日05時00分
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11245423.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_DA3S11245423

東京電力が昨年8月に福島第一原発で実施したがれき撤去作業で放射性の粉じんが20キロ以上離れた避難区域外の水田に飛散した可能性が指摘されている問題で、この時の放射性の粉じんがさらに50キロ付近まで飛んでいた可能性が高いことが京大研究グループの調査で分かった。
今後も実施していく撤去作業による汚染が広範囲に及ぶ恐れを示すものだ。

調査したのは、京大大学院医学研究科の小泉昭夫教授(環境衛生)ら5人。住民の被曝(ひばく)量を予測するために2012年9月以降、福島県内の住宅地の3地点に空気捕集装置を置いて大気中の粉じんを集め、1週間ごとに放射性セシウム濃度を測定してきた。
このうち原発から北西48キロの相馬市で集めた昨年8月15~22日分から、他の時期の6倍を超す1立方メートルあたり1・28ミリベクレルの放射能を検出。北北西27キロの南相馬市では20~30倍だった。西南西22キロの川内村では変化がほぼなかった。
小泉教授らは(1)原発の北西や北北西で放射能濃度が上がり、西南西で変化がほぼないことは当時の風速や風向きによる放射性物質の拡散予測に一致する
(2)大気中から集めた粉じんの粒子は比較的大きく、第一原発のような放射性物質が密集する所に長くあるうちに大きくなったと推測される――などから第一原発でこの時期に行ったがれき撤去で飛散してきたとみている。

さらに南相馬市の地点では昨年5、6月にも1度ずつ粉じんのセシウム濃度が急上昇した期間があり、この間にも撤去作業で飛んだ可能性があると分析。小泉教授らは今年3月、「第一原発のがれきが汚染源とも考えられる」とする報告書を環境省に提出していた。
東電は昨年8月19日に第一原発3号機で大規模ながれき撤去を実施。20キロ以上離れた南相馬市の水田で収穫されたコメから基準超のセシウムが検出され、農林水産省から飛散防止を要請されていたことが14日の朝日新聞報道で発覚した。
東電は記者会見で撤去作業との関係は不明としつつ、「ご迷惑をかけた」と謝罪。当時の放出量はふだんの1万倍以上にのぼり、4時間で最大4兆ベクレル(試算)だったと発表した。
東電は今月下旬に1号機を覆うカバーを解体し、大規模ながれき撤去に入る方針だ。飛散防止剤を多くまくとしているが効果は不透明で、詳細な作業日程や放射線量の公表を求める声が出ている。(青木美希)

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がれき撤去で20キロ飛散の恐れ、説明せず 国や東電
朝日新聞 2014年7月14日09時30分
http://digital.asahi.com/articles/ASG7F51M7G7FUUPI009.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASG7F51M7G7FUUPI009

福島第一原発事故から2年以上たった昨年8月のがれき撤去作業で、住民が暮らす20キロ以上離れた地域まで放射性物質が飛散した可能性を知りながら、国や東京電力は公表してこなかった。
今後も新たに飛散する恐れがあるのに、東電は詳細な作業日程の公開など十分な対策をとらないまま作業を進める構えだ。

福島県南相馬市で昨秋に収穫されたコメから基準超のセシウムが検出されたことを受け、農林水産省は今年2月、地元の農業関係者の会合で「現時点で原因は不明」と説明していた。
3月に東電に対してがれき撤去で飛散した可能性を指摘し、防止策を要請した後も地元には説明していない。

農水省穀物課は当初からがれき撤去で飛散した可能性があるとみて、1月に原子力規制庁に相談。3月に気象庁気象研究所に問い合わせ、「20キロ程度は飛散し得る」と回答を得ていた。
がれき撤去による飛散の可能性を地元に説明していない理由について、同省の担当者は「原因がはっきりした後で説明するつもりだった」と取材に語った。

国は南相馬市の作付け制限を今春に緩めてほぼ全域でできるようにしたが、地元には「基準超のセシウムが検出された原因が不明のままなのに時期尚早」との疑問もあり、作付け農家は昨年の約160戸から半減。
ある農家は「自分で原因を調べてきたが分からなかった。3年前の事故ではなく、がれきの撤去で新たに飛んできた可能性があるとは信じがたい。情報がほしい」と取材に語った。
市農政課は「農水省ががれき処理が原因とみて東電に要請したこと自体、知らなかった」としている。

■東電、抜本対策なく再開方針

東電は抜本対策をとらないまま撤去を再開する方針だ。近く予定するのが1号機建屋カバーの解体。1号機は放射性物質の飛散を抑えるため2011年10月にカバーで覆った。
がれきを撤去するにはカバーの解体が必要で、その際、3号機よりも多くの放射性物質が飛散する恐れがある。
東電は昨年8月19日の3号機のがれき撤去で放射性物質が飛散したことを受け、より危険性の高い1号機での作業を半年以上凍結して飛散防止策を練ってきた。
カバーごとコンテナで覆って撤去作業をする抜本対策も検討したが、見送った。工期の遅れやコスト増を避けたとみられる。飛散防止剤をより多くまくなど応急対策をまとめたが、効果は不透明だ。

国は今年4月に田村市で20キロ圏内の避難区域を解除し、次に川内村で解除を目指す。今年から帰還困難区域以外での作付けを認めたため、避難区域内の水田に通い始めた農家もある。
第一原発で働く40代作業員は「避難区域解除で住民が戻り始めたので、東電は飛散問題を起こさないようにピリピリしている」と明かす。
さらに「作業日程や線量の変化を細かく公表すべきだ。コンテナを設置してカバーごと覆えば安全だが、数百億円かかる。国が費用を出し、第三者が安全対策を管理することも必要だ」と指摘する。(青木美希)

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がれき撤去で飛散、コメ汚染 福島第一の20キロ先
朝日新聞 2014年7月14日07時22分
http://www.asahi.com/articles/ASG7F4JF9G7FUUPI005.html?ref=reca

東京電力福島第一原発で昨夏に実施した大規模ながれき撤去作業で放射性物質が飛散して、20キロ以上離れた福島県南相馬市の水田を汚染した可能性を農林水産省が指摘し、東電に防止策を要請していたことが分かった。
福島県は「他の要因は考えられず、がれき撤去の可能性が限りなく高い」としている。東電は要請を受けて撤去作業を凍結してきたが、広範囲に飛散した可能性を公表しないまま近く再開しようとしている。
 
原発から20キロ以上離れた南相馬市の避難区域外の水田14カ所と、20キロ圏の避難区域内の5カ所で昨秋に収穫されたコメから基準値(1キロあたり100ベクレル)超のセシウムが検出された。
農水省が調べたところ、放射性物質は8月中旬に出始めた穂などに局所的に付着。事故当時に飛散した放射性物質を土壌から吸い上げたのなら均一的に検出されるため、穂が収穫された9月末までの間に新たに飛んできたものと分析した。
この間の8月19日、東電が第一原発3号機の大型がれきをクレーン車で撤去する際、がれきの下敷きになっていた放射性の粉じんが飛散し、別の場所にいた作業員2人が被曝(ひばく)して頭部から最大1平方センチあたり13ベクレルが検出された。
この時、風下の北北西方面の5カ所の測定点(原発から2・8~8・3キロ)でも空間線量が上昇し、福島県はがれき撤去による飛散が原因と推定していた。

農水省は①コメからセシウムが検出された南相馬市はさらに風下にあたり、8月19日のSPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)の計算では3時間で達する②基準超が複数検出されたのは同市だけ
③前年度は同地域のコメから基準超は検出されていない――などの理由から、8月19日のがれき撤去で飛散した可能性があると判断。
今年3月に東電に再発防止を要請した。東電は「どこまで飛散したか把握していないが、防止対策に取り組みながら近く作業を再開する」としている。
東電は3号機のがれき撤去を終えたが、高線量のがれきが残る1号機は手つかずで、建屋を覆ったカバーを近く解体する方針だ。
「最も早く作業が進む方法だが、放出量は増える」とし、飛散防止剤の散布を増やして対応するという。それでも天候や風向き次第でどこまで飛散するかは不透明だ。
村山武彦東工大教授(リスク管理論)は「飛散の可能性を情報提供するのが大前提だ」と指摘する。(青木美希)

*****

福島第1:放出量は最大4兆ベクレル がれき撤去で東電
毎日新聞 2014年07月14日 22時38分(最終更新 07月14日 23時51分)
http://mainichi.jp/select/news/20140715k0000m040129000c.html

東京電力福島第1原発で昨年8月のがれき撤去時に放射性物質が飛散し、20キロ以上離れた福島県南相馬市の水田を汚染した可能性がある問題で、東電は14日、同原発からの放射性セシウムの総放出量を最大4兆ベクレルと試算していたことを明らかにした。しかし「かなり大づかみな計算」として公表せず、市にも伝えていなかった。
東電によると、敷地内や同県双葉、浪江町のモニタリングポストで実測した空間放射線量の上昇度合い、気象データを基に放出量を試算。がれき撤去で放出されたのは1時間当たり1000億?1兆ベクレルで、放出時間は計4時間と推定した。4兆ベクレルは、事故後の福島第1原発から1日に放出される放射性セシウムの1万倍以上に上る。
南相馬市には、セシウムが最大で1平方センチ当たり0・04ベクレルが沈着したと見積もった。東電は「極めて微量な放射性物質が南相馬まで到達した可能性は否定できない」と説明しつつも、同市のコメから基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超えるセシウムが検出されたこととの因果関係については「事故直後の放射性物質によるものかもしれず、断定できない」としている。
東電は農水省の要請で、この試算を実施。4月に農水省に結果を伝え、6月には県にも情報提供したという。【岡田英】

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明日に向けて(895)良心的兵役拒否をつらぬくイスラエルの若者たちの思いをシェアしよう!

2014年07月18日 21時30分00秒 | 明日に向けて(801)~(900)

守田です。(20140718 21:30)

記事のあまりの連投は気が引けるのですが、非常事態発生中ですのでどうかお許しください。

イスラエル軍の地上侵攻により戦闘が激化しています。
NHKが7月18日19時17分に配信したニュースによれば、地上作戦はイスラエルとパレスチナの境界線から500メートルガザに侵攻した地点で重点的に行なわれているとイスラエル軍が発表しているそうです。
すでに20基のロケット発射台とトンネル9本を破壊したそうですが、同時に地上戦が始まって以来、パレスチナ側で、子どもを含む23人が殺されたそうです。イスラエル兵1人も殺害されました。
これでイスラエルによる一連の攻撃でガザ地区で亡くなった方は254人になってしまいました。けが人はおよそ2000人に上っていると言われています。

とにかく「イスラエル軍は殺人戦闘をやめよ、ただちにガザから撤退せよ」という声を全世界であげ、一刻も早くこの惨劇を止めたいです。
そのためにパレスチナのラジ・スラーニさんへのインタビューを紹介しましたが、イスラエルの若者たちの声を集めた短いビデオが回ってきたので紹介します。わずか2分16秒ですが素晴らしいメッセージが詰まっています。
ユダヤ人の側にも、イスラエル政府と軍の蛮行に胸を痛め、共犯者となることを拒否し、軍の侵攻を止めようとしている人たちがたくさんいるのです。

イスラエル軍の圧倒的な暴力に心の中まで侵攻され、無力感に打ちひしがれてしまわないためにも、イスラエルの若者たちの胸を打つメッセージをシェアすることを訴えたいと思います。
なお初めに一言、説明を加えておきます。ビデオの冒頭で若者たちが「わたしはシュミニスティム(SHMINISTIM)です」と語っています。初めは意味が分からなかったのですが、もともとヘブライ語で「12年生」をさしている言葉だということが分かりました。
日本と同じで小学校6年、中学校3年、高校3年を経て、卒業を迎える若者たちのことなのですが、イスラエルでは若者たちは卒業と同時に兵役につかねばならないのです。
ところがこの若者たちは兵役を拒否しました。その自分たちを指す言葉が「シュミニスティム(SHMINISTIM)」なのです。このことを頭に入れた上で、以下のサイトから若者たちの声をお聞きください。

イスラエルの良心的兵役拒否者 シュミニスティム(Shministim)
http://december18th.org/

この若者たちの声を日本語に翻訳してくれている方がいたので、サイトのアドレスを記したうえで、転載させていただきます。
なお、タイトルが「兵役を拒否し、刑務所入りを望むユダヤ人の若者たち イスラエル」となっていますが、ビデオの中で若者たちは「刑務所入りを望む」とは言っていません。
むしろ彼ら彼女らを支援し、イスラエル政府に投獄を止めるように求める署名へのサインを求めているので、このタイトルはちょっと違うのではという指摘もあったこともご紹介しておきます。
それでもとてもありがたい翻訳です。どうぞ若者たちのビデオ映像を見ながら、該当箇所をお読み下さい。

***

兵役を拒否し、刑務所入りを望むユダヤ人の若者たち イスラエル
http://www.vidqt.com/id/01fJFUf_vL8?lang=ja

わたしの名前はサハル・バルディです。18歳です。わたしはシュミニスティムです。 
わたしの名前はズュバル・ウォンです。19歳です。わたしはシュミニスティムです。 
わたしの名前はオマーン・ゴールドマンです。19歳です。わたしはシュミニスティムです。 
わたしの名前はマヤ・ヤハイリビンです。19歳です。わたしはシュミニスティムです。 
シュミニスティムはヘブライ語で12年生を意味します。わたしたちはイスラエルの良心的兵役拒否者です。それはイスラエル軍に勤めることを拒否したことを意味します。 
なぜなら彼らは他の人々、パレスチナ人を占拠していますから。パレスチナの子供たちは検問所のために学校へ行くことができません。 
あるいは医療を受けさえできません。多くの若いパレスチナ人が理由なく刑務所に行きます。彼らの多くが殺されました。あるいは彼らの家が破壊されました。 
イスラエル政府はこの政策がわたしたちを安全に保っていると言います。しかしパレスチナ人に彼らの基本的人権を与えることを拒否することは、わたしたちを危険にさらしました。 
それは非合法です。それは間違っています。それは不道徳です。それはわたしの個人的な信念に反しています。 
それはわたしの基本的な価値感に反しています。それはわたしの価値観に反しています。 
それがわたしたちが良心的兵役拒否者である理由です。 
それがわたしが良心的兵役拒否者である理由です。 
わたしたちは12年生です。 
わたしは12年生です。 
わたしたちは軍に勤めることを拒否したという罪状で刑務所に入れられています。わたしたちはあなたの支援を必要とします。どうか署名してください。 
そしてあなたのすべての友人に話してください。パレスチナ人・イスラエル人・ユダヤ教徒・イスラム教徒・キリスト教徒・無神論者・みんな。 
わたしたちはただ一緒に立ち上がるために、暴力に対して、圧迫に対して、誰がそれをするかにかかわらず。 
平和のために立ち上がってください。共存のために。わたしたちのような子供たちの本当の未来のために、すべての場所で。 
今日署名してください。 
どうか今日署名してください。

***

なおこのキャンペーンが、アメリカ在住のJewish Voice for Peace (平和のためのユダヤ人の声)というグループによって支えられていることも分かりました。
Jewish Voice for Peaceは、今まさに行われているイスラエルの地上作戦に対しても、懸命になって批判を行っています。以下、サイトを紹介します。

Jewish Voice for Peace
http://jewishvoiceforpeace.org/

ここに示されたのはイスラエルの若者たちの良心であり、心から平和を望むユダヤ人たちの声です。
世界を、何人だとか、何教徒だとか、何族とかで、分けて見てしまってはいけない!
あまりにも当たり前のことですが、どこの国の人であろうと、どの宗教に属していようと、どの部族の成員であろうと、平和を愛し、正義と公正を尊重し、人と人が友愛と助け合いで結びつくことをこそ望む人々はたくさんいます。
その思い、心、努力をこそ、つなぎ合わせることが今、問われています。ともに戦争の時代、野蛮な人類史前史を終わらせるために!

おりしもウクライナ上空でマレーシア航空機が対空ミサイルによって撃墜されるというとんでもない事件も勃発しました。
ことの真偽はまだ分かりませんが、世界全体が暴力化しつつあることは確かです。だからこそ私たち、平和を愛する全世界の人々の「平和力」とでも言うべきものの結集が、とても重要になっています。
平和への思いをシェアしあい、互いに心を温めあいもし、そうして暴力に立ち向かっていきましょう!

未来への可能性を感じさせてくれるイスラエルの若者たちの勇気に拍手!感謝です!

***

再度、明日19日の行動をお知らせしておきます。
イスラエルの戦闘によって亡くなった方たちを弔うとともに、イスラエルの殺人戦闘に抗議するピーススタンディングビジルを、午後7時から京都市の三条大橋で行います。
またこの前の時間帯、夕方午後5時から7時まで、パレスチナ問題に詳しい京都大学の岡真理さんの講演が、出町柳の「かぜのね」で行われます。お近くの方、ぜひあわせてご参加下さい!!

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For Tomorrow(894)Israel, Stop indiscriminate killings!

2014年07月18日 10時00分00秒 | 明日に向けて(801)~(900)

By MORITA (20140718 10:00)

Dear friends,

The Israeli military began a ground offensive in the Gaza Strip on Thursday night.
We must save Palestinian.
So, we have decided to express our voices on the streets in Kyoto city.

Please join us.

You can see more information below.

***

Dear all,

Israel continues to bombard Gaza with missiles in the center of concentrated residential areas, even in day light, massacring civilians indiscriminately.
Two million people are exposed to this attack, due to the illegal blockade started since 2006. With the recent attack more than 200 people, including children, were killed.
This is the third attack in five and a half years, the first occurred at the end of 2008.  These insane massacres repeat in front of us.
We have decided to express our voices on the streets,  “Israel, Stop indiscriminate killings!” “Stop The Blockade!”

On 19th July between 19 and 20:30 hrs on the Kyoto Sanjo Bridge (Sanjyo Ohashi), we will perform standing peace vigil to mourn all the victims who were killed and to demonstrate against the genocide by Israel. We will stand with candles and messages. Please join us.
We encourage everyone to wear black, as much as possible.  Please bring along your messages on a large paper or on board as much as possible.  We will prepare the candles, your own are also welcome.
We will stand even in the rain.

Peace Walk Kyoto
Tsubame (Swallow) Club

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明日に向けて(893)この状況に前例はない―パレスチナ、ラジ・スラーニ氏インタビューから考える!(下)

2014年07月18日 09時00分00秒 | 明日に向けて(801)~(900)

守田です。(20140718 09:00)

複数の報道が告げるところによると、昨夜17日、イスラエル軍がとうとう地上侵攻を開始しました!大変、深刻です。
昨日、掲載したラジさんのインタビューの中で、次のようなことが語られていました。
「イスラエル軍がガザに侵攻したら、何千人という兵士が殺されます。一方、ガザ住民は少なくとも1万から1万5千人が殺されることが推定されます。」
「だからイスラエルの軍や諜報部門は侵攻を望んでいないのですが、政府が圧力を加えています。」

ラジ氏は地上侵攻ではたくさんのイスラエル兵も死を免れないため、軍が嫌がっていたにも関わらず、政府が圧力を加えてきたことを指摘しています。
さらにガザ住民が少なくとも1万から1万5千人の殺される可能性があるという。「少なくとも」です。
その軍事侵攻がついに昨夜から始まってしまいました!今すぐ「攻撃を即時やめよ」「侵攻したイスラエル軍は撤退せよ」との声を上げましょう。
パレスチナの危機は深まりゆくばかり。今こそ平和をのぞむすべての人々が努力すべきときです。

以下、ラジさんインタビューの後半をお届けします。

*****

「子どもたちの眼に羞恥ではなく、“誇り”をみたい」
―ラジ・スラーニ氏・インタビュー (7月10日)―(下)
土井敏邦

(Q・薬品や食料が不足しているとのことですが、説明してください)
ガザの保健省の大臣が昨日(7月9日)私のところに電話をしてきて、病院で必要な医薬品の種類の25%が不足しているとのことでした。さらに他の25%も明日までに底をついてしまうというのです。
今朝(7月10日)までの負傷者は520人です。その負傷者のすべてに薬品や手術、縫合糸が必要です。その基本的な薬品がないのです。とても深刻な状況です。
いつもなら、エジプトとの国境が開かれ、エジプトやトルコやチュニジア、フランス、英国から医薬品や医者や看護師など医療関係者たちがエジプトから入ってくるのですが、今は誰も救援に来ません。
国境が封鎖されているからです。もちろんイスラエル側の境界からも入ってこれません。だから殺戮、負傷、破壊がさらに深刻なレベルとなっているのに、明日(7月11日)までに医薬品の種類の50%が底をついてしまうのです。

ICRC(赤十字国際委員会)ガザ支部の幹部と昨日話をしましたが、2、3日の間に医薬品を搬入しようと試みていますが、それはわずかな量で、不足している薬品全てを補うものにはならないとのことでした。それさえできなければ、深刻な事態になります。
それ以外にも、手術や透析のための電気が不足しています。またガザ全体が燃料不足の状態です。だから事態はとても複雑な状況です。これは人工的に生み出された大惨事です。


(Q・食料は?)
今のところ、食料は大丈夫です。もちろんいい状況ではありませんが、人々はなんとかしのいでいます。ガザ地区では野菜や果物などが生産できます。しかし長期的にはわかりません。
イスラエル側から物資が入ってくる検問所は今、機能していません。だからまもなくこの問題が深刻になるでしょう。ガザ住民の85%に食料を配給している UNRWA(パレスチナ国連難民救済事業機関)は深刻な危機にあります。
深刻な財政難のためであり、食料を搬入できない状態です。すぐに食料配給ができない状況に追い込まれます。しかも今はラマダン(断食月)です。

 
(Q・ラファとエジプト側との地下トンネルはどういう状況ですか。機能していますか。イスラエルがトンネルも爆撃していると聞いていますが) 
全体としてトンネルは機能していません。物資の搬入は枯渇しています。この2、3日間、ガザ・エジプト間の14キロの国境線沿いの地域全体をイスラエル軍は爆撃しています。しかも特殊な爆弾によってです。とても大きな重量の爆弾です。

 
(Q・外国のジャーナリストはガザにいるのですか)
昨日から外国人の存在を確認できました。昨日になってやっとできたのです。BBCワールド、BBCチャンネル4、BBCラジオ、それに「シュピーゲル」など ドイツのメディアなどです。
だから昨日から外国のメディアの存在について話ができるようになりました。特派員たちがガザ に入ってきています。

 
(Q・2012年 のガザ攻撃と今回では何か違いがありますか)
空爆のレベルも質も違います。今回はF16、ドロン(無人飛行機)、アッパッチ・ヘリコプター、地対地ミサイル などあらゆる武器を用いています。
また標的もガザの指導者たちの大半の家を攻撃しています。すでに125軒のハマス指導者たちの家が破壊されました。ハマス指導者たちは誰もがその家を破壊され、さらに死傷者が出ています。
もちろん2012年のガザ攻撃もひどいものでした。しかし今回は住民を心底からの 恐怖に陥らせています。前回はイスラエルも一般市民の被害を避けようと注意を払っているようでした。
しかし今回は誰もが この攻撃から自由にはなれないのです。自分の家に留まっていたとしても、比較的静かな地区に住んでいても、家が空爆の衝撃で揺れるのです。家の天井が自分の頭上に崩れ落ちるのでは感じるほどです。非常に危険な状況です。
この状況は前例はありません。こんな事態に直面したことがありません。


(Q・なぜイスラエル軍はハマスの指導者たちを攻撃できるのですか。情報をイスラエル側に流すパレスチナ人の「協力者」がいるのですか)
「協力者」(collaborator)はいつでも存在します。占領者がいる所には必ず「協力者」がいる。彼らが占領者イスラエルの眼、耳、鼻、手となっています。
とりわけF16やドロンには協力者が必要です。「協力者」たちは標的の家や車を特定 します。その動きや武器倉庫などの情報をイスラエル側に流します。
イスラエルはハマスやイスラム聖戦の メンバーたちに「死刑判決」を下し、それを実行しています。しかもそれを彼らの権利だと思っている。
例えばラジ・スラーニを殺そうと思えば、私の家を爆撃し破壊する。そして家族を殺す。これは戦争犯罪です。誰も暗殺する権利はないのです。
組織の指導者たちを「懲罰」するためにこれほど冷血な手法で殺害し、家を破壊することは許さないことです。ジュネーブ条約や国際刑事裁判所でもこれは戦争犯罪です。これは全く違法な行為です。

 
(Q・世界の眼はイラクやシリア情勢に向き、ガザの情勢だけに注目しない状況です。また3人のイスラエル人少年の誘拐と殺害が事の発端であると報道されています。このような国際社会の見方にあなたはどう反応しますか)
シリアやイラクの問題はあります。イエメンやエジプトやチュニジアの問題もあります。パレスチナだけが特別な問題ではないことはわかっています。
しかし我われはこのタイミングを自ら選んだわけではありません。
もう1つ忘れていけないのはブラジルでのワールド・カップです。世界の関心がそこに向かっている時期です。

しかし私が腹の底から感じるのは、今のガザの状況の特別な“空気”です。一般に国際社会が事態を理解するのに2、3日を要します。今ここで起こっている事態を国際社会がやっと把握し始めています。
今回のようにテルアビブやエルサレム、 昨日のディモナ(イスラエルの核施設のある町)、ハイファへのパレスチナ側のロケット弾攻撃はこれまでにない事態です。
テルアビブはマヒ状態にあります。多くの市民がシェルターに隠れ、この3日間は学校や仕事に出られない状態です。イスラエル人はこの事態に怒っています。

彼らは今ジレンマに陥っています。セキュリティー(安全)に不安を感じ、今は「抑止力」について話を始めています。しかし誰も抑止できないのです。
ガザからのロケット弾攻撃はずっと続き、ガザ住民は降伏もしません。自分たちの強靭さを自覚しています。もちろん住民はイスラエルの攻撃に苦しみ、恐怖に怯えています。

しかし同時に、この攻撃を甘受し何の抵抗もしない「いい犠牲者」でいいと思っている者はだれもいません。中にはこの被害を自分たちが求めているものを手に入れるための“代償”なのだと考える者さえいます。我われは「いい犠牲者」にはなりません。

他のアラブ世界からも連絡が届いています。エジプトからもです。この2日間に驚いたことにエジプトの知人から電話をもらいました。彼らは「パレスチナ・ガザへの連帯」と言うのです。
彼らもとても動揺し、とても後ろめたく感じています。これがパレスチナとそれを取り巻く“空気”です。パレスチナで起こっていることを誰も無視できません。これまでイスラエルといろいろ共謀してきた自治政府のアブマーゼン(大統領)でさえです。
西岸のパレスチナメディアも変わってきています。パレスチナTVは24時間体制でガザの状況を伝えています。西岸のメディアがです。

西岸の住民はガザ攻撃に抗議するデモをやり、イスラエルに対する抗議行動を起こし始めています。国連の安全保障会議では、私はナンセンスだとは思うけれど、協議が行われています。
国際刑事裁判所もイスラエルを非難し始めています。アブマーゼンはイスラエルを非難し始め、「この事態は決して受け入れがたいことだ。ひどすぎる」と公言しています。
彼はハマス指導者のメシャルと電話で会談し、またエジプト側に国境を開けるように要請しました。


(Q・昨日、あなたは私に「人間の尊厳が命より大切だ」と言いましたが、爆撃で家族を殺された住民の中には「ハマスのロケット弾攻撃のために自分たちはイスラエルの攻撃によって、さらに苦しまなければならない。
後生だから、ロケット弾で攻撃するのは止めてくれ」という住民も少なくないと思いますが)
もちろん多くのガザ住民は「人間の尊厳が命より大切だ」ということに賛同しないかもしれない。我われは弱い人間だし、個人の利益を最優先に考えがちです。「人間の尊厳が命より大切だ」というのは、私自身について言っているのです。
ただ私だけではく、私の周囲の理性的な人もそうです。この封鎖や攻撃の後は、ガザは“動物農場”のような状況です。封鎖、失業、貧困、分断、爆撃、殺戮、流血・・。
下水道も管理できず、下水を海に流さなければならず海を汚染している状態、自分の運命も自分で決められず、建設的な生活をすることもできず、普通の人間のように行動することもできない。
だからガザの人々はもう失うものはないのです。この悲惨な状況、非人間的な状況に置かれているのです。
私たちは今すぐにはパレスチナを解放できなことはわかっています。しかし少なくとも人々はイスラエルの抑圧と攻撃を甘受するだけで抵抗しない「いい犠牲者」ではありたくはないのです。
人間としての“誇り”と“強さ”を持ちたいのです。たしかに人々は流血し、気を失い、すべてを失ったという絶望感もある、それでも人々は自由と人としての尊厳を大切に思っているのです。
そして自分の子どもたちの眼に、羞恥ではなく、“誇り”をみたいと願っているのです。

終わり

 

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