明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(1442)世界の人々との交流で未来を切り開きたい!(フランス・ドイツ行動へのご支援を)

2017年10月30日 16時00分00秒 | 明日に向けて(1300~1500)

守田です(20171030 16:00 パリ時間)

みなさま。パリに着きました。シャルル・ド・ゴール空港から発信しています。いま午後4時です。
これから僕を今宵、ホストしてくださる方の家に向かいます。初めてお会いする方です。
今回は世界中からパリに活動家たちがやって来る。でもパリのホテルはどこも高い。それで沢山の心ある方たちが自宅を解放してくださっているのだそうです。素晴らしいことです。

一旦、ホストホームに着き、挨拶をしてから再びパリ市内に出て、午後7時からニュークリア・ヘリテージ・ネットワークのディナーミーティングに参加します。
7月にドイツ・デーベルンで反核サマーキャンプを行ったグループがこのネットワークで、いまやぼくもメンバーの1人です。今回はみんなで申し合わせてパリにやってきました。以下のスケジュールに参加します。

10月30日~11月1日 
ニュークリアヘリテージネットワークで来年のサマーキャンプに向けた会議を開催。新しい参加予定者もやってきます。
ちなみに来年は日本からの参加者も増やしたいです。我はと思う方は声かけしてください!

11月2日~4日 
今回のパリ訪問のメインの目的である反核世界社会フォーラムに参加。3日間、さまざまなワークショップに参加します。ここでは僕は発言予定はありませんが、可能な限りさまざま国の方と交流の輪を広げます。
11月5日はこのフォーラムでの旅が予定されているのですが、僕としては休憩の日にしようかなと思っています。

11月6日
フランスの地方都市に移動。
11月7日 
エピナル(仏)で福島と日本の今について講演。
11月8日 
コルマール(仏)で同じ内容で講演します。
2つとも日本で言えば辺野古の座り込みなどで積極的に身体をはって頑張っているグループがホストしてくれるとのこと。ちなみにそれをミリタントグループと表現していました。過激派?武闘派?うーん。ともあれアクティブな人たちなのでしょう。アグレッシブでもあるかも。なんだかそれはそれでとても楽しみです。

11月9日
フランスを出てドイツに移動。ヨーロッパ、とくにドイツは電車のチケットの買い方が難しいこともあって、いつも僕のドイツの旅をコーディネートしてくれている桂木忍さんがすでにチケットを買ってネットで送ってくれました。しかもカンパとして!感謝感激です!
11月10日 
オーバーハウゼン(独)で対話集会に参加。短い講演のあとひたすらドイツのみなさんの質問に答えることになっているそうです。主催してくれるのはドイツマルクスレーニン主義党!
どんな質問が来るんだろう。桂木さんが完璧に通訳してくれるのでなんでも答えられる。これまたワクワクしています。
でも質疑応答って事前の準備ができないから通訳者には一番大変なのですけどね‥。
11月11日 
ドイツのNGO、IBBのミーティングに桂木さんと参加します。
2014年に僕のヨーロッパへの渡航費を出してくれて、なおかつトルコに送り込んでくれたありがたい団体です。同じ年の秋には僕をポーランドの国際会議にも招いてくれました。その時の僕のスピーチを聞いたドイツ人が今年、僕を反核サマーキャンプに招いてくれたのでした。縁がつながるなあ。

以上がメインの活動でその後、ベルギーに移り、日本人ジャーナリストの川崎陽子さん宅にお世話になって、川崎さん、桂木さんと意見交換をしまくります。
11月13日
パリに戻り、せっかくだからちょっとはパリ見学。エッフェル塔に行ってみるかなあ。
11月14日 
フランス、シャルル・ド・ゴール空港より出国。再びインチョンで今度は短くトランジットして15日昼過ぎに帰国します。以上が旅の概要です。

この旅に向けた資金援助をお願いしています。
選挙のあとでみなさん心身とともに金銭的にも「疲れて」いるときだと思いますが、どうかぜひともよろしくお願いします!

振込先 郵貯ぎんこう なまえ モリタトシヤ 記号14490 番号22666151
他の金融機関からのお振り込みの場合は
店名 四四八(ヨンヨンハチ) 店番448 預金種目 普通預金 口座番号 2266615

ちなみにこれまでの僕のヨーロッパやトルコの旅では、周りに日本語を話せる人がなにかとおられました。今回もパリではトルコからプナールさん、インドからクマールさんがやってくるので何かあったら日本語で聴くことができます。でも今回のフランスの地方都市周りでは日本語を使える方がまったくいない!英語オンリーです。
僕はまだまだ流暢な英語をあやつる段階には程遠い。しかしこういう場に繰り返し飛び込む中でしかいまの限界を突破できないとも思うのです。
幸いホストしてくださるのが行動的で、過激派?なひとたちなので、ま、心ではがっちり繋がれると信じています。僕も若い時は相当やんちゃしましたから。あ、政治的にですが。
ともあれどぶんと飛び込んできます!

みなさん。僕が英語を再度学び出したのは40代ですよ~。文字通り40の手習いです。学びの開始に遅いなんてことはない。ぜひみなさんもチャレンジしてください。とくに若い人、今から鍛えれば必ず相当な線までいけます!!今後、世界はますます狭くなり、共通の目標が増えるばかりなのでぜひ!

僕がこうして何度も世界に出向いているのは、日本が高い語学の壁に阻まれていて外から見ればブラックボックス、うちから見ても世界のことがあまりに見えてないからです。

でも世界に飛び出して思うのは、人間にはけして大きな違いがあるのではないということ。講演で感動してくれるのも笑ってくれるのもどよめいてくれるのもほぼ同じポイントです。
だから壁を越えれば実は容易に繋がれる。それを実感し続けています。

とくに重要なのは福島原発事故後の経験を世界に伝えることです。まだまだ広範な被曝状況があって、東日本に来ることにはリスクが伴うということも含めて。
また私たちはこの6年、ものすごく急速に原発のことを学びました。原子炉の基本構造や燃料プールの脆弱性など。またいざとなったら政府は守ってくれないことなども。
そのほか自主判断で逃げた避難者の経験など、良いことも悪いことも含めて、世界にとってもとても大きな経験なのです。それを伝えなくてはいけない。人類の共通体験にしなくてはと思いますし、これらの情報を世界の人々はものすごく渇望してくれています。
だから日本発の福島の今、日本の今が世界にとって本当に大事なのです。
世界の実情を持ち帰るよりも世界に向けて発信しなくちゃいけない!

他方でもちろん大きな違いもあります。何より違うのは日本は世界の中で相当に安全な国だと言うこと。素晴らしい幸せを享受しているということです。理由は何と言っても戦争をしていないからです。街の中に歩いている人殺しの数が違いすぎるのです。日本はもはやほとんど皆無に近いです。戦争をしてませんから。それこそ日本を歩いている人殺し経験者は在日米軍兵士ぐらいなものでしょうか。

日本の中では戦争は良くないこと、悪いものだという考え方が広く浸透していますが、これは世界では実は非常識なのです。戦争には良いものと悪いものがあり、正しい戦争は必要なら断固やるべきだというのがまだまだ世界の常識です!だってだから多くの国が正式に軍隊を持ち、徴兵だって行っているのですから。

その点で僕は憲法9条の精神を世界に広げたいと切に願っています。それこそが世界を救いうるからです。その確信が僕にはあります。
その魂を伝えたくて僕はヨーロッパに通いつづけてもいます。

もちろん学ぶこともすごく多い。何と言っても小選挙区制などは世界はずっと良いシステムを採っている。というより日本が劣悪すぎるのです。恥ずかしいことです。
それに女性の地位も各国の方がずっと高い。ということは僕を含む日本人男性は世界の男性の平均水準から相当に劣っているわけです。
だから背中のチャックをあけるととんでもない親父が出て来るような女性=チャック女子しか議員に上がって来にくい。男性として恥ずかしすぎます。
こうしたことの解消に向けてもヨーロッパから様々なものを持ち帰りたいです。

ともあれ世界を変えるために、もっと素晴らしき世界をみんなで作るために、短い滞在期間ですが、思いっきり頑張ってきます!(あ、多くの方がご心配しているように頑張りすぎないようにほどほどに頑張ります!)

世のため人のために、そして己のためにも頑張り抜いてきます!
何卒、ご支援をお願いします!!

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明日に向けて(1441)ひどいのは小選挙区制ではなく世界で最悪最低の日本の小選挙区制だった!!

2017年10月30日 10時00分00秒 | 明日に向けて(1300~1500)
明日に向けて(1441)ひどいのは小選挙区制ではなく世界で最悪最低の日本の小選挙区制だった!!
 
守田です(20171030 10:00)
 
インチョン国際空港にいます。トランジット中でもうすぐパリに向けて飛びます。
韓国滞在時間は約22時間。この買い方が最も安かったからですが、同時に旅の前にたっぷり睡眠をとってと考えてのことで大正解でした。
夕べは空港近くのトランジットホテルでぐっすり寝ることができました。
 
それでもうすぐフライトなのですが、その前にどうしても紹介しておかなくてはならないことがあります。
小選挙区制についてです。僕はこの制度のためにまったく民意が反映されていないことを告発しましたが、これに対して、友人で心から尊敬している細川弘明さんがすぐにメールをくれて「悪いのは小選挙区制ではなくて、「死に票」を減らす仕組みが皆無の日本の小選挙区制ですよ」と指摘してくださったのです。
細川さんがこのまま僕がパリにいって、「小選挙区制のせいでこんなひどい結果になった」といってもヨーロッパの人々にぽかんとされてしまうと考えていそぎ指摘を行なってくれたのです
 
実は初めてではなくて、前にもこのご指摘をいただき、僕も文献を集めて調べてみたのですが、かゆいところに手が届かず、今回もその辺を調べて論じなければと思っていました。そうしたら速攻でメールをいただいたのでわたりに船でした。細川さんの承諾を得た上で全文を転載しますのでお読みください。なお二つの文章を添付で送っていただいているのですが、そのうちの1つをネット上で見つけたので末尾にアドレスを書いています。
 
ポイントだけまとめてみます。私たちは選挙では有権者は一票しか持ってないので、好ましい候補者がいても一人にしぼらなければならないし、場合によっては「死に票」を覚悟しなくてはならない状態にあります。それを避けるためにはあえて嫌な候補者に投票し、もっと嫌な候補者を落選させるべきだ、いや、でもそれはどうしても嫌だ。。。とかも悩み続けているわけです。その際、わたしたちは前提としてこの仕組みに疑いの目を向けていません。
 
しかし、なんとヨーロッパではこんな制度はほとんどないのだそうです。こんな、ひどい、有権者の声の大半を切り捨てる、民主主義にふさわしくない制度は、ほとんどないのです。ではどんな仕組みがあるのか。投票者に優先順位をつけて投票できるのだそうです。例えばAさんが一番、Bさんが2番、Cさんが3番みたいに。それでAさんが下位にまわってしまったらその票はBさんのものになる。Bさんも下位だったらCさんのものになる。
つまり私たちが候補者一本化にむけてものすごい苦労をしていることが、投票の過程で自動的になされてしまうのです。
 
最初は「すごい」と思いましたが、反対に途中から怒りが込み上げてきました。「騙されてる!!」
うーん。社会運動をこれだけ頑張っている僕ですらスコーンと騙されている。もともと「選挙は嫌いだ!」とか言って勉強を怠っていましたが、なんのことはない。僕が嫌いだったのはこの日本の、あまりに劣った、低俗な、民主主義とは言えない、日本的小選挙区制だったのです。
 
なぜ政治家たちはこれを明らかにしないのか。知らないはずがない!それだけでも騙しです!許せない。同時にこのことに気付いてなかった自分が恥ずかしい。
みなさん。世界の小選挙区制について調べ直しましょう。そして何をどう変えるべきなのかみんなで議論しましょう。
野党共闘を作る上でも私たちはいろいろと意見が食い違い、ときに険悪な仲にもなってしまっているとも思います。でも私たちが争う必要なんてないのです。
制度が悪いのです。
 
あああああ。もうフライトが近い!
とりあえずここまでにして細川さんのメールを貼付けます。
みなさん。ぜひがっつり学習して下さい!
 
ではパリに向かいます!
なお私たちはもっともっと世界に自分たちを開いて行かなくてはと痛感しています。
今回の旅もそのためのもの。ぜひご支援ください。
選挙のあとでみなさん心身とともに金銭的にも「疲れて」いるときだと思いますが、新しい可能性を必ず切開きますのでどうかよろしくお願いします!

振込先 郵貯ぎんこう なまえ モリタトシヤ 記号14490 番号22666151
他の金融機関からのお振り込みの場合は
店名 四四八(ヨンヨンハチ) 店番448 預金種目 普通預金 口座番号 2266615

 
以下、細川さんのメールを転載します。
 
*****
 
守田さん、細川です。
精力的なご活躍、頼もしい限りです。
 
守田さんが繰り返し主張しておられることのうち、前からちょっと気になっていたことがあり、メールします。特に海外で話をされる機会がおありとのことで、日本の一般通念が通じないこともありますので。
 
----------------------------------------------
ひとつは「小選挙区制」について。
自民党が小さな得票率で過大な議席を占めるという非合理・不条理。そのこと自体は仰る通りです。でも、それは小選挙区制度のせいではありません。小選挙区制を採用している他の多くの国では、そのような不条理はおきていません。原因は、日本が一票につき一人の候補者しか指名できないという、とてつもなく原始的な投票方式をとっていることにあります。これは比例区でも同じことです(立憲民主党の名簿が尽きたので、自民党が議席を得る、というような不条理がおきたのと同じ原因です)。
 
解決策は(理屈としては)簡単で、一票でたくさんの候補者に順位をつけて投票する方式(preferential voting 選好投票、順位投票)にすればよいのです。というか、それがむしろ世界の常識です。だから、「日本は小選挙区制だから、こんなおかしな結果になる」と主張しても、「何いってんの?」ということになりかねません。
 
選好投票方式について、(専門家によるちゃんとした解説も探せばあると思いますが)とりいそぎ、何年か前に細川が『オルタ』に書いたエッセイと、朝日の小暮哲夫さんの最近の記事を添付します。あと、少し古いですが、細川ブログにも豪州の方式について書いたことがあります。
 
 
小選挙区制を否定する方に、ではどうするんだと尋ねると、比例代表とか中選挙区とか仰ることが多いのですが、比例代表は多党化を促しますので、政権は必ず連立政権となり、どの党も公約をそのまま実現することができなくなり、野合的妥協を迫られます。中選挙区制は、まさしく55年体制に逆戻りで、野党第一党は万年野党の地位に甘んじなければなりません(国会運営で腐敗的妥協が蔓延することは、社会党の歴史をみればわかります)。
 
小選挙区制がなければ民主党が政権をとることもできませんでした。立憲民主党が政権をとることも、小選挙区制でのみ可能でしょう。選好投票方式と比例代表制がうまく組み合わさったデザインが導入されれば、政権交代は早まるでしょう。小選挙区制度それ自体は、超長期政権を許さないという点で、優れた制度です。
 
小選挙区、是か非か、という議論はほとんど意味が無いと思います。どのような投票方式をデザインして死票を減らすことができるか、ということが本当の問題です。(坂井豊貴さんの『多数決を疑う』(岩波書店、2015年)は、このあたりをもう少し丁寧に論じておられます。)
 
「世界で最も完璧に近い投票制度」オーストラリアの難解すぎる選挙
with news 2017年10月16日 小暮哲夫
https://withnews.jp/article/f0171016001qq000000000000000W03510101qq000016047A
コメント (1)
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明日に向けて(1440)追悼!石田信己さん!

2017年10月29日 20時30分00秒 | 明日に向けて(1300~1500)

守田です(20171029 20:30)

インチョンのホテルからです。パリに向かう途中にトランジットしています。
 
出国の前日、京都被爆2世3世の会のお仲間の石田信己さんの告別式に参加してきました。
準備でドタバタしていましたがこれを外すわけにはいかないと駆けつけてきました。
 
石田さんは68歳でした。26日の午前1時27分に京大病院でお亡くなりになられました。
長い長いガンとの闘病を経てのことでしたが、最後はあまりに突然でもありました。
 
石田さんは日本共産党の党員として終世を生きられた方で、1970年代初頭に京都府学連委員長も務められました。
コアなマルクス主義者でしたが、一方で「教条」が大嫌いな方で、とても柔軟な思考をもたれていました。
あらゆることに造詣が深く、とくに朝鮮については古代史から現代史まで精通しておられました。
 
僕は2世3世の会で出会い、月一度の例会でお会いしていました。
その例会と、例会後のお酒の入った歓談のたびにぐいぐいと惹かれていきました。
たくさんの、コアでマニアックな討論をしました。
 
石田さんとは共産党の現状への批判なども交わしました。
石田さんのそれは共産党を愛する立場からでしたがいつも深いところで一致できました。
「そうや。その通りや、そこがあかんねん。そこが変わらなあかんねん」
いつもとても力強く語っておられました。
 
ちなみに我が家の僕の机の上に、空き缶のプルタップが袋に入ってジャラジャラしています。
石田さんが集めて、お金に換えて車椅子の援助に使っていると聞いてから、空き缶をみるとほっておけなくなり、集めていました。
そうして例会のときに渡していました。なんということもないものなのですが、今回もそこそこたまっています・・・。
 
石田さんのニヤッとする顔がみたくてだったのですが、今回の袋は受取手がいなくなってしまいました。
にもかかわらず、今日も大韓航空機の中で飲んだビールのプルタップをまたいつの間にかポケットに忍ばせてもってきてしまいました。
石田さん。これからは自分でどこかに送ることにしますね。
 
告別式で光栄にも友人の一人としてお別れの言葉を述べさせていただくことができました。
嗚咽がこみあげてきて難儀しましたが、なんとか懸命になっておさえこんで最後まで感謝の言葉を述べさせていただくことができました。
ここに掲載させていただきます。
 
石田さん。
安らかにお眠りください。
バトンはしっかりと受け継ぎましたから!
 
合掌
 
*****
 
お別れの辞
守田敏也

石田さん
これまで本当にありがとうございました。
石田さんの生き方はものすごくかっこ良かったです。
かっこ良く生きるということは
こういうことなのだということを目の前で示してくれました。
世のため、人のため、石田さんは生涯、駆け抜けられたのだと思います。
階級闘争のため、人民のため、闘い抜かれたのだと思います。
しっかりと石田さんが歩んだ道を受け継いで
僕も石田さんのようにかっこよく生き抜きたいと思います。
 
石田さんはエンゲルスが好きでしたね。
僕が「石田さんはエンゲルスボーイなのでしょう?」と言ったら
「ほうか?その意味が分かるか?ほんなら言うてみ?」
そんな風に石田さんは言われました。
それで僕は、いま石田さんのこの棺の上に『資本論』が乗っていますけれども
その『資本論』をマルクスが書く時に
経済的にも疲弊してどうしようも立ち行かなくなったことに対し
エンゲルスが本当は自分の研究をしたかっただろうに
家業を継いでマルクスを支え抜いたことを語りました。
 
すると石田さんは「おお、分かってるやないか」と言ってくれました。
実はその『資本論』を書く時にマルクスはいろんな不祥事も起こしているのですね。
いまここで言うのは場に合わないかも知れませんけれども
石田さんはその1つ1つをとりあげて
「マルクスはなあ、こんなんしよったんや。でもエンゲルスはそれを全部支えてなあ」
とおっしゃってました。
 
石田さんはイギリスに行って、エンゲルスのお墓に詣でて来たのですよね。
そのこともとても嬉しそうに話してくれました。
いまちょうどこの遺影で笑われているようなこの顔で
そのときのことを話してくれました。
 
エンゲルスは晩年になってマルクス主義が有名になったときに
「これはマルクス主義ではなくて、マルクス・エンゲルス主義ですよね」と言われて
「いや違います。これはマルクス主義です。自分は第二バイオリンを弾いたに過ぎません」
そう言いました。
そのことも石田さん。本当に嬉しそうに僕に話してましたよね。
 
僕が知っているのは石田さんは単に日陰で支えるというのではなくて
エンゲルスの生き方の方が絶対にかっこいいんだと思っていたことです。
その時にもとてもよくそれが伝わってきました。
石田さんはそしてその思いの通りに
仲間に対して、人々に対して、本当に下支えするように生きながら
しかし心の中で「この俺の生き方が一番かっこいいんだ」と
確信を持って歩まれたのだと思います。
そんな石田さんに本当にたくさんのことを教わりました。
 
同時に石田さんとはマルクスや『資本論』や価値論をめぐって
ずいぶんマニアックな会話をしましたね。
もうそれができないなんてとても悲しいです。
でも石田さん。僕も石田さんの背中を追いかけて
終世、石田さんの笑っている遺影のこの顔を僕の心の中に留め置いて
石田さんとともに生き抜きます。
 
そして僕が最後に倒れて
石田さんのところに行った時に
石田さんに「おお、あんたもよう頑張ったなあ」
と言ってもらえるように生き抜きます。
 
石田さん
本当にどうもありがとうございました。
 
コメント
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明日に向けて(1439)みんなで考えを深めて選挙文化の熟成をはかろう!・・・滋賀での玉崎洋子さんの振り返り、とても感慨深いです(総選挙の考察2)

2017年10月26日 23時30分00秒 | 明日に向けて(1300~1500)

守田です(20171026 23:30)

今宵は連投をお許しください。今回は総選挙の考察の2回目の投稿です。
いろいろな意味で確かに激動だった今回の選挙、さまざまな形でのとらえ返しが始まっています。

マスコミの動きを見ていて前回選挙と違うなと思えるのは、小選挙区制の歪みに言及する論調が非常に大きくなっていることです。
世論調査でも「自公の議席が多すぎる」という声が高まっていることが明らかにされています。
「内閣不支持率が支持率を上回っているのに安倍政権が信任されたかのようなこの結果はおかしい!」という声が起こっているのです。ならばぜひこれを促進させましょう!

一方で民進党が一夜にしてなくなってしまい、希望に合流し、かと思ったら排除され、立憲民主党が立ち上り・・・という連夜の「事件」は、これまで市民と野党の共闘を前進させてきた多くの市民勢力をもふるいにかけました。
しかし各地で市民たちはそれを逞しく乗り越えられたと思います。その中でみんなで立憲民主党の議員三倍増の大躍進にもいたれたのではないでしょうか。
この共闘を誠実に支えた共産党の議員が大きく減ってしまったことはなんとも残念ですが、いわば市民と野党との共闘壊しでもあった小池―前原劇場を市民勢力は乗り越え、より成長することができたようにも思います。

いま大事なのは実際に現場を担った人々の意見をおおらかに語り合い、前向きに学びを深めることです。
そう考えているときにとても感動する一文につきあたりました。滋賀県信楽に住まい「くらしとせいじカフェ」などで懸命に頑張っている玉崎洋子さん(「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民の会しが」副代表の一人)のFacebookへの投稿です。
玉崎さんはこの試練の中での市民の成長を生き生きと描いています!ここに新たな可能性、選挙文化熟成のはじまりがあると僕は感じています。

実は僕も滋賀の「くらしとせいじカフェ」には何度も参加してきました。
とくに滋賀二区にあたる「彦根、長浜、米原」で2か月に1回行われたカフェで、民進党の衆議院議員だった田島一成さんと一緒に参加し、まずは僕ら二人が発話を行い、参加者がわちゃわちゃ意見を言って突っ込んだりする楽しい会合をもう3年近くも続けてきました。
田島さんはその中で原子力災害対策の観点を自らのものとしてくれて、国会の環境委員会で当時の丸川大臣にヨウ素剤配布を求める質疑を行ったり、今回も選挙公約の中に「ヨウ素剤事前配布の実現」を入れてくれたりしました。

しかし田島さん。あんなに市民と野党の共闘の発展への尽力を語っていたのに、一夜にしてそこから切れて希望の党に行ってしまった。
そして今回の選挙で、滋賀の市民たちと切れたまま小選挙区でも比例代表でもあえなく落選してしまいました。とても残念に思っています。
といっても僕はこれで田島さんと一緒に積み上げてきたもののすべてが無くなったとは思っていないし、リベラル派なのですからその立場でまた頑張って欲しいと思うのですが、そのためにも一緒に歩んできた市民勢力の歩みをぜひ知って欲しいです。

同時に選挙を担った多くのみなさんが、選挙を振り返る一つのきっかけにしてくださればとも思います。
僕は玉崎さんのこの意見にとても共感していますが、もちろん他にもいろいろなとらえ方があるでしょう。というか山の登り方が一つではないように、いろんなアプローチがあって当然です。
そのことを踏まえて、互いに違いがある場合は尊重し合い、正しさを厳しく競い過ぎてしまわずに、ともに歩む心を一緒になって広げたいです。そんな観点からぜひ読んでみてください。

以下、貼り付けます。

*****

玉崎洋子

今までの振り返りです。長いけど良かったら読んでね。

昨年の参院選で滋賀は市民がつないで野党共闘が実現し(ここまでにも大変な苦労があった)民主党の林久美子さんが統一候補となり、
絶対にいややったけど、
でも安倍自民に議席を渡さないためにみんな一丸となって全力でがんばった。
私も初めて選挙に参加して全力でがんばった。
候補者がいまいちでも野党共闘すれば勝てるとみんなが信じてがんばった!
応援する為に対話もした。少しやったけど。
そして、負けた。
林久美子は選挙の後一度も市民の会に顔を出すことなく、
安倍の右腕の世耕大臣妻としてきらびやかに暮らしている。
めちゃくちゃ悔しかったし、何か月も落ち込んだし、騙されたと思った。
こんな候補者を応援して良かったのかと後悔しまくったし、
勝つための大義は間違ってたと思った。
勝つためには候補者は誰でもいいなんてことはなくて
市民は投票したくない人には投票しなかったのだ。

でも、市民の会しがの皆さんの不屈の精神に励まされ、
また、衆議院選に向けて少しづつ対話を始めたのが去年の今頃。
民進党の候補者の方と何度もくらしせいじカフェをやり、
ずっと対話してきた。この選挙のために!
林久美子に比べたら3人ともみんないい方でリベラルで市民派。絶対この人たちを応援して、今度こそ勝つぞと思ってたし、
そのためには市民の声や共産党、社民党の声もたくさん聞いて野党統一候補にふさわしい人になってもらわなあかんと思っていっぱい対話し、信頼関係も築いていった。
あの日の直前まで。

安保法制の廃止と立憲主義の回復をずっと一緒に叫んでいた人たちが、
一夜にして希望の党に吸収された。
2年かけて築いていった野党共闘は解散の直前に崩れ去った。
前原の出したロイヤルストレートフラッシュで私たち市民は完全に敗北した。あそこで終わった。
希望の党から立憲民主に行ってくれないかと期待もしたけど、
それもなく、私たち市民は権力の前に切り捨てられた。
希望の党に行かれた方々にはその選択肢しかなかったのはよーくわかる。
しかし、市民のほうは見てないってこともよーくわかった。

またまた落ち込んだ。
2回もやられたらさすがに気づく。
3回目やったら市民はあほやね。
しかしまた不屈の市民の会しがの方たちは、すぐさま動き、
一夜にして野党統一候補をみんなで決めた!すごすぎるー
これは、いままで野党共闘で頑張って積み上げてきた信頼関係があったからできた。
前回の学びがあったからできた。
これしかないのだ!
市民による市民のための市民の政治をはじめるには!
それに最高の候補者!感動で泣けた!
やっとスタートできると思った。
こんな短期間で無名の候補者が大きな組織に勝てるわけがないのは重々承知!でもこんな裏切られる投票を何度やっても、私たちが望む社会には近づかない。
権力にぶら下がり、振り回されるのはもうこりごり。
変わるのは私たち有権者!
絶望にさした光を信じて、そして自分たちの力を過小評価せず、
同じ思いの人と一人でも多く繋がること、
そうして、私たちの基盤を作ること、それが今勝つことよりも大事なこと。

そのために今日もがんばる!
そうやって一歩ずつ民主主義を創っていくこと。
2つの大きな失敗から学んだこと。当事者だから見えること。
それは今回の選挙が勝ち負けではなくて、もっと先を見てるから
それが大きな根っことなり、幹となり、
自分たちの民主主義と自分たちの政治の礎になるとみんな信じてるから!

だから、今回の選挙はめっちゃたのしーー
すっごいことが毎日、現場でおきてるー
楽しみながら、お互いをリスペクトしながら進んでいこう
私たちの未来へ~

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明日に向けて(1438)衆院選勝利「北朝鮮のおかげ」と麻生副総理が発言!やはり安倍官邸はミサイルを選挙利用していた。これこそが国難だ!

2017年10月26日 22時00分00秒 | 明日に向けて(1300~1500)

守田です(20171026 22:00)

選挙が終わったとたんに自民党の麻生副総理から本音が飛び出しました。26日に東京都内で講演し、自民党の衆院選勝利についてこう語ったと言うのです。
「明らかに北朝鮮のおかげもありましょうし、いろんな方々がいろんな意識をお持ちになられた」・・・。
「特に日本海側を遊説していると、つくづくそう思っているというような声を掛けられた」・・・。

「北朝鮮のおかげ」麻生氏が発言 衆院選勝利で
2017/10/27付日本経済新聞 朝刊
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO2275909026102017PP8000/

「北朝鮮のおかげ」!!こんなことが飛び出すのは、麻生副総理が朝鮮半島からミサイルが発射されるたびに実はほくそえんでいたからです。
森友・加計問題で政権の腐敗が隠しようのない形で明らかになっているときに、人々の意識をそらすために「北の脅威」を煽ったからであり、「国難」を呼号したからです。その「突破」が解散の理由とすらされました。

しかし本当に危機が迫っているのならこの時期に解散などすべきではなかったし、そもそも朝鮮半島の目前にある高浜原発を即刻停めるべきなのです。
もちろんそんなことを政府はしませんでした。リアルに戦争の危機を感じているのではなく、むしろ対立を煽り、戦争を近づけてでも支持率をあげ、もりかけ「疑獄」を突破するのが狙いだったからです。

こうした国難の演出のため、麻生氏は選挙中に「今回は大量難民を覚悟しなくてはならない」などと、戦争が起こることを前提にした発言まで行いました。
しかもその難民が武装してきて、テロをするかもしれないから射殺も考えなくてはとまで言い放ちました。まったくの人権侵害です。

そもそも難民が発生するのは戦争が起こった後のこと。この発言は戦争が起こった後のことを前提にしたもので、麻生副総理にも安倍官邸にも戦争を避けるために努力する発想が皆無であることをうかがわせるものでした。
恐ろしいのはそんな風に「戦争」を弄ぶこと、自らの落ち込んだ支持率をあげるために、朝鮮民主主義人民共和国とアメリカの対立を煽るような言動が、本当の戦争を引き寄せかねないということです。

その意味で国難があるとしたら、作っているのは安倍官邸であり、麻生副総理なのです。
ぜひ立憲民主党、共産党のみなさんにこの点を国会で追及して欲しいです。いやマスコミも書いて欲しい。もちろん私たちもあらゆる手段を使ってこの問題を正しましょう。

選挙のために、支持率のために朝鮮半島情勢を緊張に向かわせた安倍官邸、もうそれだけで十二分に退陣に値します!
最低でも麻生副総理の辞任を要求しなくてはいけない。その声を下から起こしましょう。

僕は選挙中にもこの点を指摘し続けました。的確な指摘だったと思います。ぜひ以下の記事も読んでこの問題への見識を深めて下さい!

明日に向けて(1432)「国難」は戦争をあおっている安倍政権の危うい政治姿勢にこそある!
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/e90a15553d2a168eada2ceba1316d930

明日に向けて(1433)安倍政権が続くと戦争が始まり東アジアが焦土になる可能性がある
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/0a0987133d2782be36317c8c37f5b87a

明日に向けて(1435)東京が核兵器で襲われる?安倍政権が続くと危険が増大するばかり!
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/90ecacae0193be32f15d89bb6adc11de


なお安倍官邸がこんな風に「国難」を煽れることの根拠は、日本が言語の壁に阻まれて、世界から隔絶されている一面があるからでもあります。
戦争を無くすのに一番の近道は世界の人と仲良くなること!そのためにも僕はこの日曜日からパリにでかけ、たくさの人と交わってきます!以下、予定です!

10月30日~11月1日 ニュークリアヘリテージネットワークの会議に参加
11月2日~4日 パリの反核世界社会フォーラムに参加
11月7日 エピナル(仏)で福島と日本の今について講演
11月8日 コルマール(仏)で同じ内容で講演
11月10日 オーバーハウゼン(独)で同じ内容で講演
11月11日 ドイツのNGO、IBBのミーティングに参加
11月14日 フランスより出国 15日帰国

この旅に向けて資金援助を募っています!
選挙のあとでみなさん心身とともに金銭的にも「疲れて」いるときだと思いますが、どうかよろしくお願いします!

*****

振込先 郵貯ぎんこう なまえ モリタトシヤ 記号14490 番号22666151
他の金融機関からのお振り込みの場合は
店名 四四八(ヨンヨンハチ) 店番448 預金種目 普通預金 口座番号 2266615

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明日に向けて(1437)核のない未来を目指した世界的連帯の拡大のためパリなどに行ってきます!ぜひぜひご支援を!!

2017年10月25日 23時30分00秒 | 明日に向けて(1300~1500)

守田です(20171025 23:30)

10月29日に出国しパリ、その他の都市に行ってきます。核のない未来を目指した世界的連帯の拡大・深化のためです。
同時に世界の人々を味方につけて日本社会の変革の力にもしたい。総選挙の結果からそうも決意しました。ぜひこの行動にお力をお貸しください!カンパをお願いしたいです。

まず参加するのは、7月後半にドイツ・デーベルンで参加した反核サマーキャンプを開催したニュークリア・ヘリテージ・ネットワークのパリミーティングです。10月30日夜から1日まで行われます。
同ネットワークは世界中の反核行動の情報センターとして飛躍しようとしているグループで、僕も7月に招待されてキャンプに参加し、このグループの一員となりました。参加者はドイツの他、ヨーロッパなど13ヶ国で活発に活動している方たちです。

すでにそれらの国々から情報を集めていますが、このキャンプで、11月にパリで再会しようとの案がでました。というのは11月2日~4日にパリで反核世界社会フォーラムが開催されることが決まっていたからです。
それでチームとして参加することとし、本大会前に来年のサマーキャンプに向けた会議を開き、各国の人々を招こうとなったのです。

このため8月中旬から2週間に1回スカイプミーティングを続けています。ドイツ時間午後8時半に合わせるので、こちらでは夜中の3時半から。実は今宵もです。
といっても僕の英語力はそれほど高くなくて、悔しいことに毎回、一番サイレントな参加者になってしまうのですが、それでも参加を続けています。自分で言うのもなんですがものすごく奮闘しています!

さてこの後はみんなで反核世界社会フォーラムに参加します!僕はそこでこれまでを上回る世界の人々との輪を広げるつもりです。世界により広く、福島原発の真実と日本民衆の今を伝えてきます。
フォーラム後はパリを離れエピナルという町に行って講演します。11月7日です。さらに8日はコルマールという都市に移動してそこでも講演します。フランスでの初めての講演です。
9日にフランスを離れドイツに移動。10日にオーバーハウゼンという町で講演します。

これらフランスの行動は、僕が7月に静岡で行った講演の録画を見て感動してくださった方がフランスの知人を紹介してくれたことで成り立ちました。
ドイツでの行動は、これまでも何度もお世話になってくれている桂木忍さんが設定してくれています。お二人に大感謝です!

桂木さんと僕はさらに11日にIBBというドイツのNGOのミーティングにも参加します。2014年に僕が初めてヨーロッパを訪れたときに僕をトルコに派遣してくださった方たちです。
その後、この年の秋にはポーランドで開かれた国際会議にも僕を招待してくださいました。ドイツ・デーベルンのキャンプへの参加も、この時、ファルクというドイツ人と知り合ったことが端緒となっています。

さて今回は各地で世界の方々との交流を深めるための素敵なアイテムも持参します。一つは京都の女性たちが作っている"I hope peace"という旗です。
ピースフラッグと呼ばれています。なんというか、僕としては今、日本で広がりつつある、気持ちはしっかりしているけれどもどこか温かい運動を象徴してくれているようで、渡しがいがあるのです。
Facebookページをご紹介するのでご覧ください!

Peace flag プロジェクト
https://www.facebook.com/groups/485566951607074/?fref=ts

この旗を今回は50枚持参します。親しくなった方に差し上げようと思います。

そしてもう一つ、東日本大震災避難者の会Thanks & Dream製作の英文冊子"A speech, letters and memoirs by evacuees from Fukushima"を持っていきます。
日本語では「福島原子力発電所事故からの避難者たちによるスピーチ、手紙、そして避難手記」です。同会で活躍している福島からの避難者、森松明希子さんの手記「母子避難の記憶」などが載っています。
これは100部持参します。翻訳に携わっているチェイス洋子さんが「世界に広めて欲しい」と無償で提供してくださったのです。でも状況次第ですが、可能なら5ユーロぐらいで売って会にも還元できればと思います。

さらに僕も冊子を作ってと思っていたのですが・・・残念ながら時間がなく・・・製作を断念しました。
せめて手渡しできるペーパーを作って持参するつもりです。

僕がなぜこうした行動を繰り返しているのかというと、これまでの世界各国への訪問を通じて、世界が日本からの情報に飢えていることを痛感してきたからです。
人々は福島原発事故の真実や日本の民衆が何を考え、どう行動しているのかを知りたがっています。
しかし世界どこでもそうですが、海外の肝心な情報はマスコミにはそれほど流れない。さらに日本の情報は言葉の壁が高すぎて容易に検索できない。世界からみれば日本はブラックボックスなのです。

例えば福島原発事故後に首相官邸前に20万人が集まったことや、その後も各地で金曜行動が継続していることなど、世界にほとんど流れていません。それだけにその写真を見せると、必ず多くの人々が食い入るように見てくれます。
2014年のことになりますが、ドイツでこう言われたことがあります。「あれだけの原発事故が起こっても日本人が立ち上らないのだったらもう世界は終わりだと思っていた。今日、そうではないことをはっきり知って心が熱くなった」

この国が福島原発事故からの6年半で経験してきたこと、それは世界にとってとても貴重なのです。
もちろんそこには申し訳ないこと、恥ずかしいこともいっぱいあります。でも僕は誇れること、胸を張って伝えたいこともいっぱいあると思っています。
福島原発事故前まで、反原発運動は絶滅危惧種と言えるようなものでした。いや多くの社会運動もバラバラに分断されたまま、それぞれがじり貧になりつつありました。
とはいってもその幾つかを担っていた僕は「いつかまあ人々がわかってくれるさ」とあっけらかんと行動していたし、他の多くのところもそうではなかったのかとは思うのですが、ともあれそういう僕からすると福島後の日本は激変しました。

何よりデモや講演会、企画等々の数が格段に多くなり、参加者も増大しました。さらに感動的だったのは、各地で、それまでバラバラにされて対立ばかりしていた日本の民衆運動の出会い直しが始まったことでした。
○○党系とか○○派系とか、そのどちらとも絶対交わらない系とか、日本の運動は細分化されてしまっていましたがそれが各地で合流しだしました。そこにかつてはそうした運動と無縁だった人々が大量に流れ込んで雰囲気も変わり新しい輪が生まれました。
今日、できあがった野党共闘も、こうした下からの実践の積み上げの中で紡ぎ出されてきたものです。
今から思うと前原氏はこうした下からの運動に民進党が飲み込まれ、自分の位置が無くなることを危惧していたのだなと思われますが、ともあれ民衆行動は国政にも影響を与えるところまで発展してきています。その息吹を世界に伝えてきます!

ただここで一つ難問が。「それじゃあなんでアベシンゾウが首相を続けていられるの?」と必ず聞かれるからです。
うーむ。「とてもゆがめられた小選挙区制があって、選挙はまったく民意を反映してなくて、しかも今回は野党が直前に大分裂して・・・」とか言わなくちゃいけない。説明文をあらかじめ英作して持っていきます!
でも早く「ほら。政権だって変えたでしょ!」と伝えたいものですね!

ともあれ世界は日本に注目しています。あの福島原発事故があったからこそ、日本からの変革の声を期待しているのです。
だから私たちの頑張りは世界を励まします。また僕は反対にそのことで、世界からの私たちへの応援の声も大きくして、私たちの力もまた大きくする循環を作りだそうと思っています。
もはや世界の人々は「核のない世の中を作る」という共通目的を持っています。国境など軽々超えて新しいものを一緒に築けます。その流れに掉さすためにパリへと向かいます!

みなさま。こうした行動には資金が不可欠です。ぜひとも熱い支援お願いします!

*****

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明日に向けて(1436)ゆがんだ選挙制度の改革、新たな選挙文化の熟成こそが問われている-1

2017年10月24日 23時30分00秒 | 明日に向けて(1300~1500)

守田です(20171024 23:30)

10月22日に投開票された総選挙の結果が出そろい、数字的なデータもまとまってきました。
ここで今回の選挙が突き出したものがなんであるのかを振り返っておきたいと思います。
なおデーターとして活用するのは総務省発行の以下の資料です。

衆議院選挙結果調(速報)
http://www.soumu.go.jp/main_content/000513918.pdf

今回の選挙、投票率は戦後最低だった前回を少しだけ上回り53.68%で、最低から2番目の低投票率でした。
ちなみに前回は52.66%でしたが、ワースト3だったのは2012年に民主党政権が崩壊し、自民党に選挙に返り咲いた時で、投票率はそれでも59.32%ありました。

衆院選の投票率は、戦後60%代後半から70%代前半ぐらいで推移してきました。最高だったのは1960年で76.99%でした。
ところが小選挙区比例代表制が始まった1996年に初めて60%を割り込み、その後、2009年の選挙で民主党が政権を獲得した時に69.28%に回復しはしたものの、再び、下落を深めて今日にいたっています。
明らかに選挙民の民意を十分に反映しない小選挙区制が、選挙と政治への不信を大きくし、人々の政治離れ、選挙離れを作りだしているのです。詳しくは以下のページをご覧ください。

戦後最低は前回の「52.66%」 衆院選の投票率、今回は?
THE PAGE 2017.10.22
https://thepage.jp/detail/20171022-00000001-wordleaf

このことはアメリカを真似て「二大政党制を作る!」と叫び「政権交代が容易になる」選挙制度を目指してきた人々の考え方がまったく間違っていることを物語っています。
今回の選挙をめぐる問題もここに視座をおくとよく見えてきます。

まず今回の主だった政党の獲得票数と獲得票率、対有権者総数比、獲得議席、議席占有率について見ていきましょう。
小選挙区では以下のようになります。

自民党   
26,500,722 47.82  24.97 215 74.39

立憲民主党
4,726,326  8.53 4.45  17  5.8  

希望の党
11,437,601 20.64 10.78  18  6.2

公明党
832,453   1.50 0.78  8  2.8

日本共産党
4,998,932  9.02 4.71  1  0.34

日本維新の会
1,765,053  3.16 1.66  3  1.0

社民党
634,719   1.15 0.60  1  0.34

比例区では以下のようになります。

自民
18,555,717  33.28  17.49 66  37.5

立憲民主党
11,084,890  19.88  10.44 37  21.0

希望の党
9,667,524   17.36  9.11  32  18.2

公明党
6,977,712   12.51  6.58  21  12.0

日本共産党
4,404,081   7.90   4.15  11  6.3

日本維新の会
3,387,097   6.07   3.19   8  4.5

社民党
941,324    1.69   0.89   1  0.6

ぜひこの表をいろいろな角度からみて欲しいのですが、本当にたくさんのことがわかってきます。
なお読みやすいように以下の記述では議席占有率をのぞいて小数点以下を四捨五入し、票数も万の単位で四捨五入し、「約」とはつけずに表記しますので正確な数値は表をご覧ください。

まず自民党はどれだけの票を集めたのかみてみると、小選挙区で投票者の5割にとどいていません。有権者総数からみると25%しかとっていないのです。しかし議席占有率は75%です。4分の1の支持で4分の3の議席を獲っている。
比例代表はどうかというと投票者の33%、有権者比で17.5%しか獲っていません。にもかかわらず37.5%の議席占有率です。それで両者あわせて281議席、全体465議席の60%を得ています。

この際、重要なのは自民党の小選挙区と比例代表でどうしてこれほど大きな開きが出ているのかです。なんと800万票も違いがありますが、答えは簡単で、この800万票のうちの多くが公明党票であって、本当の自民支持票ではないのです。
公明党票を見ればよりよく分かります。公明党の小選挙区での票はわずか80万票。比例は700万票。620万票の開きが出ている。この多くが自民党票となっているのです。

あと200万票の食い違いが出ていますが、ここでは小選挙区では自民党候補にいれたものの比例では他党に投票した人がおよそ200万はいたことが推測されます。
そう考えると自民党の固い支持票は約1860万票、17.5%で、それに党は応援しないけれど個人は応援する票が上乗せされているのが真の支持なのだと言えます。いずれにせよそれで6割の議席を獲れてしまうこの制度は民主主義の精神からいってまったく間違っています。

まずはこれだけでもこの議席数がなんら民意を反映していないことがはっきりと見えると思います。
その点で今回の選挙で、安倍政権の政策が有権者の大多数に支持されたなどと受けとる必要はまったくないのです。ただ小選挙区制のひどいシステムによって2割で多数派をとってしまっているにすぎません。

今回の選挙結果に落胆している方は、ぜひこの点をしっかりと見つめてみてください。何度もいいますが日本社会がすべて安倍政権のやり方に染まってしまったわけではまったくありません。
比例の票を見てみましょう。立憲民主党と共産党と社会民主党の票を足し合わせれば、それでもう自民党の票に近くなります。だからまだまだ状況の転換は可能なのです。落胆などする必要はありません。一緒にどうすればこのシステムを脱却できるか考えましょう。

またそのためにもさらにしっかりと見ておくべきことは、この民意を反映しない選挙制度をもっともよく使って自らの政治ポジションをつかみとりつつ、実はこの国の政治を最悪の形で劣化させているのが公明党の「戦略的投票」なのだということです。
何せ自力で2割弱の支持しかない自民党を、公明党は大量の票を回して支えて多数の議員を当選させています。そのことで自民党政権の背後から影響力を行使する戦略をこの党は採り続けているのです。

しかしそうなると自民党の議員はどこを向くようになるでしょうか。必然的に選挙民よりも自民党総裁を見るようになってしまうのです。
選挙民から票を得ていくためには地元でのコツコツとした地道な努力が必要ですが、公明党票を回してもらうためには安倍総裁に気に入られればそれでよくなるからです。後者の方がずっと楽です。

このことが自民党内から権力者に異論を唱えることのできる気骨ある議員がどんどん減っていくとともに、政治のことなど何も知らない人物までがポッとでてきて議員や大臣にまでなれてしまう構造をも生み出しています。
もちろん政治と選挙が劣化し続けているわけですから、人々の嫌悪感も増し、その分、政治や選挙からのかい離も拡大しています。

同時に実はこのあり方は公明党支持層、とくに創価学会員の中での大きな動揺を必然的に生み出しています。なぜか。創価学会の多くの方が池田大作氏が唱えた平和の道をいまなお最も大切なものとして考えておられるからです。
しかし公明党は選挙でほとんどの選挙区で候補を立てませんから、公明党支持者は外に向けて自らの気持ちを発していく機会すら奪われています。実は公明党は「戦略的投票」戦術をとることで、選挙から多数の公明党支持者を締め出してもいるのです。

しかもそれで割り当てられて投票した自民党議員が、次々と好戦的な発言を行ったり、一方では社会人として許容できない問題を犯す姿を見続けさせられていて、平和を貴ぶ人たちの心が穏やかであるはずはありません。はげしい痛みが溜まり続けているはずです。
その点で公明党の戦略的投票戦術は、議会制民主主義を崩壊させるとともに、自らの支持者にも矛盾を強制し続けているものなのです。結局、自らの意を通すためにどんな人物であろうと通してしまえという戦術は、短期的には権力を近づけもしますが、長期的には自らの根幹をも崩すのです。

私たちが押さえておかなければならないのは、そもそも政治権力の強さは、けして議席だけによるものではないということです。
根本的にはその党、組織を構成しているメンバーの人間的強さに規定されるものです。政治力、判断力、そして人間力が強さの源です。そこに責任感や実行力、行動力が生まれます。そんな愛を含む人間的力はやはり普段の努力の中でしか育まれません。

その点で自民党も公明党も、実は小選挙区制という本当に支持の拡大なしに政権を獲れてしまう仕組みの中に自らをおき続けることで、どんどん自分たちを弱体化させているのです。
私たちはこのことを最も強く見据えておかなくてはいけません。それをどこから崩すのか。下からです。草の根からです。大事なのは日常をコツコツと誠実に送っている市井の人々の感覚です。その人々が社会の屋台骨を支えているのだからです。

これらを考えたときに、やはり選挙は真っ当な見解を述べる候補、また人格的にも信頼できる候補を推していくのが本筋であり、今後市民に問われているのはそこにいかに現在の状況を近づけるのかの知恵だと思います。
もちろんその中に戦略的投票というカードも必要です。でも僕はそうした戦略とか戦術というより、文化の問題の方が大事だと思います。選挙とは何なのか、選挙をいかに作るのか、この国で延々と続いてきた流れの変革が必要だし、実はすでにそれが始まっているように思うのです。

とくに大事なのは企業組織や労組など、いわゆる既存の利益団体をバックとしてきた選挙のあり方に変わる下からの、草の根からの選挙を私たちが作っていくことです。
そこから候補者をも作っていくあり方、戦後政治になかった新しい選挙文化を生み出すこと、いやすでにもう生まれている何かを育てていくこと、このことにこの国の新しい形があるように思えます。

続く

コメント (7)
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明日に向けて(1435)東京が核兵器で襲われる?安倍政権が続くと危険が増大するばかり!

2017年10月17日 18時00分00秒 | 明日に向けて(1300~1500)

守田です(20171017 18:00) 

綾部市林業センターそばの喫茶店からです。総選挙中なので連投します。お許しください。
 
またも安倍政権の閣僚からとんでもない発言が飛び出しました。東京に核爆弾が落とされるかもしれないというのです。
朝鮮民主主義人民共和国によってです。だから強面の安倍政権を支持せよと言っているわけですがあまりにひどいです。
しかも発言したのは安倍内閣の小野寺防衛大臣。防衛大臣が核爆弾を落とされる可能性に言及しているのです。
 
小野寺氏 応援演説で”爆弾”発言 「核爆弾落とされたら大変」
サンスポ 2017年10月17日
 
かの国から日本に核ミサイルが飛んでくることなど、アメリカがかの国への軍事攻撃を行なったとき以外にありえないことです。
その時点でかの国の人々をはじめ東アジアの膨大な数の人々が殺し殺されるのです。
もし本当にそんなことが起こり得るのなら、日本政府は全力を挙げてアメリカを諌め、絶対に戦争にならない道に奔走すべきです。
それがこの国に住まう人々の生命と財産の保全に責任を持つこの国の政府がすべきことです。
 
そもそもアメリカは2003年にも明らかに国際法に違反するイラク戦争を挙行した国です。
しかもイラクが大量破壊兵器を持っているため、危険性を除去するというのが目的とされましたが、実際に軍事侵攻してみたらそんなものはなかったのでした。
アメリカは一方的に何らの正義性もない侵略戦争を挙行し、たくさんのイラク人を殺したのです。
 
この時、世界で真っ先にこの理不尽な侵略戦争を支持したのは当時の小泉政権でした。
安倍現首相はこの時、自民党幹事長としてこの侵略戦争全面支持政策を支えました。
そんな米日両国が脅しを重ねても朝鮮の側の恐怖を煽るだけであり、意図しない偶然の事柄から戦端が切開かれかねません。
そうなったらあとは東アジアに破局がもたらされることしか待っていないのです。
 
軍事的リアリティに立つことなく、無責任に対立を煽り、戦争回避の努力もせぬままアメリカが攻撃したあとのことばかりを語るこの政権はあまりに危険です。
しかももともと選挙に有利になるように極めて安易に対立を煽っているのであって本当に酷いです。
 
ちなみにかつてナチ党の高官であったヘルマン・ゲーリングは国民を戦争に巻き込むことはとても簡単だ、次のようにすれば良いと述べました。
「自分たちが外国から攻撃されていると説明するだけでいい。そして、平和主義者については、彼らは愛国心がなく国家を危機に晒す人々だと公然と非難すればいいだけのことだ。この方法はどの国でも同じように通用するものだ」
 
副総理が「大量の難民が発生することに覚悟せよ」「しかも来るのは武装難民だ。テロが起こるかもしれない」と語り、防衛大臣が「東京に核爆弾が落とされるかもしれない」などと語るいまの安倍政権とナチには共通性があります。実際に麻生副総理は憲法改悪を進めるにあたって「ナチの手口を真似たらどうか」と発言したことすらあります。
 
さらに私たちが本当に考えなくてはならないのは、そもそもアメリカは広島と長崎に原爆を投下した国だということです。
東京大空襲など日本全土への大規模空襲も繰り返しました。沖縄には鉄の暴風と言われた艦砲射撃や空襲が行なわれた後に地上戦が挙行されました。
この国に住まう何十万という民間人が無差別に虐殺されましたが、これらはすべて明らかなる戦争犯罪です。
いや沖縄は多くの部分がいまだに占領されたまま。日本全土の空だって米軍が牛耳り続けています。
 
アメリカはその1つのことにすら謝りもしていない。そんな国の軍事戦略にどうしてこの国はこんなに隷属してしまうのでしょうか。どうして恥じる気持ちが湧かないのでしょうか。
しかも朝鮮民主主義人民共和国は過去にこの国が植民地支配した国であり、日本は一度も謝罪も損害賠償もしたことがないのです。
それでなぜアメリカによって再びかの国が攻撃されたり、日本もまた戦火にまみれる可能性を平気で語ることができるのでしょうか。
この国の人々のことも、東アジアの人々のことも、いや戦争に動員されるアメリカ兵のことも何も考えてないからそんな無責任な態度が取れるのです。
 
はっきりさせなければならないのは、米軍の存在こそが東アジアの最も大きな危険性だということです。
実際、アメリカは何度も朝鮮半島の間近で大規模軍事演習を行ない、朝鮮を挑発し続けているのです。
それでミサイルが発射されれば、高価なミサイル防衛システムが売れるからでもあります。
そんな武器商人たちの儲けのネタである米軍を擁するアメリカという国に、べったりと隷従している政府があることが私たちにとっての真の「国難」です。
 
戦争屋アメリカ、歴史上最も多くこの国の人々を虐殺したアメリカに、隷従する政府しか私たちが持てていないことにこそ、私たちの真の危機がある。
平和を守りましょう。命を守りましょう。そのために選挙に行きましょう。
戦争をもてあそぶ勢力の議席を1つでも減らすために選挙戦を担い抜き、市民と野党の共闘の勝利をつかみとりましょう!
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明日に向けて(1434)大飯原発1,2号機の廃炉が決定!民衆の力で安倍原発成長路線の破たんがより決定的に!

2017年10月17日 11時30分00秒 | 明日に向けて(1300~1500)

守田です(20171017 11:30)

嬉しいニュースが飛び込んできました。関西電力が、大飯原発1,2号機の廃炉を決めました!
これを報じた日経新聞の記事の冒頭をご紹介します。

「関西電力は大飯原子力発電所1、2号機(福井県)を廃炉にする方針を固めた。東日本大震災後、小型の原発の廃炉が進み始めたが、大飯原発のような100万キロワット超の大型の廃炉が決まるのは東京電力福島第1原発を除くと初めて。
安全対策の費用が膨らむなか、電力各社はすべての老朽原発の再稼働を前提とせず、大型炉でも採算重視で選別する時代に入る。
大飯1、2号機の出力は各118万キロワットで、廃炉は国内の原発で過去最大となる。関電は福井の地元自治体などと調整を進めており、今秋中にも最終決定する。」

関電、大飯原発2基廃炉へ 採算合わず、大型炉も選別
日本経済新聞 2017/10/17朝刊
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO22308200W7A011C1MM8000/

記事にもあるように、この間、老朽原発の廃炉決定が続いてきましたが、100万キロワットを超える大型原発の廃炉決定は福島第一原発を除いてこれが初めてのこと、非常に大きな位置性を持っています。
理由は安全対策費用が拡大して採算がとれないからだとされていますが、本来、明らかにすべきことは、採算が見通せなくなったことも含めて、廃炉は私たち民衆の行動が引き出した成果であるということです。
例えば日経の記事で関西電力の2016年の販売電力量が2010年度に比べて約2割も落ちていることが紹介されていますが、これも「原発を使っている関電の電気を買わないようにしよう」というキャンペーンが効果的になされてきた結果です。

それだけではありません。関西電力や各事業者が恐れているのは訴訟リスクです。
膨大な資産をつぎ込んで原発を再稼働させても、連続する住民の差し止め訴訟の中で、いつ原発が運転を止められてしまうかもしれない。実際、関西電力はひとたび稼働させた高浜3号機を大津地裁判決によって停められています。
この判決自身は上級審で覆され、現在は稼働中ですが、しかし差し止め訴訟はさらに次々と提訴されています。これまた経営判断に大きなインパクトを与えているのです。

反原発・脱原発運動の高揚の中で、原発の安全対策費が高騰したために、事業者が原発から撤退していく事態はすでに世界中で起こっていることです。いや撤退時期を誤ったがゆえに崩壊している会社も現れています。日本の東芝やフランスのアレバなどです。
東芝の場合、アメリカでの原発建設に伴う安全対策費がどんどん上がってしまい、追加費用の責任分担をめぐって建設会社の間で訴訟合戦の泥沼が生じてしまいました。にもかかわらずあくまで原発増設路線を邁進しようとしたため、いたずらに傷口を広げ続けました。
挙句の果てに巨額の赤字を発生させてついに原発建設からの撤退を表明し、最も優秀な半導体部門を売却しての生き残りを策すまでに至りましたが、もはやその売買交渉すらなかなかまとまらず、もがきにもがきつつ崩壊を強めています。
そもそも東芝は福島第一原発の原子炉の多くを設計した企業であり、大きな道義的責任を負っています。にもかかわらずメーカー責任が免責されていることをいいことに、何ら反省もせずに原発拡大路線を走り続け、とうとう会社の崩壊にまでいたってしまったのです。

私たちがおさえておくべきことは、こうした原発からのメーカーの撤退や、電力会社による大型原発の再稼働の断念=廃炉の決定は、安倍経済成長戦略の崩壊をも意味していると言うことです。
ここ数年、福島第一原発の反省を横において、原発を経済成長路線の柱の一つにすえ、自ら「トップセールス」で各国に原発を売りつけようとしてきたのが安倍首相だったのであり、その行き詰まりが次々と現れているのだからです。

東芝が福島第一原発を作った責任企業であるように、同じく日本中で原発建設を進めてきたのは歴代の自民党政権なのですから、自民党も福島第一原発事故に大きな道義的責任を負っています。
しかし東芝と同じで、安倍政権も自民党も、何の反省もしてきませんでした。それどころか、福島原発事故が、まだ収束などされておらず、内部の放射線値が高すぎてまともな調査もできていないのに「福島の教訓を生かす」と嘘をつき、再稼働を進めてきました。
東京オリンピック招致演説では「福島原発はアンダーコントロールされている」とか「汚染水は完全にブロックされている」「東京にはいまも未来もなんの影響もない」などと世界に向けて大嘘をつくことすらしました。

しかしいくら嘘をつこうと現実を変えることなどできないのです。原発は極めて危険であり、安全対策を少しアップしただけで、どこまでも出費が嵩んで、経済的な採算にも合わないようなものなのです。
しかもそれでもなお、深刻な事故のリスクを消し去ることなどできない。絶対に事故を起こさない原発など作れないのです。だから事業者にとってもお金をつぎ込んでもさまざまな要因から安定的に運転できる保証が得られないものなのです。
にもかかわらず、これだけ原発の危険性と将来性のなさが明らかになっているのに、いまなお原発を経済成長路線の柱に据えている安倍自民党に未来はありません。
実はこの点を日経新聞も指摘しています。以下、引用します。

「国内では震災前に電力の約3割が原発でまかなわれていたが、現在は数%。政府は現行のエネルギー基本計画で、30年の原子力比率を20~22%としているが、現状は大きく下回っている。
実現には関電や九州電力、四国電力の計5基にとどまっている原発の再稼働を30基程度まで増やす必要がある。ただ、運転開始から30年を超えている原発も多く、いずれも近い将来に廃炉か運転延長を申請するかの選択を迫られる。
関電のように採算を精査して大型原発でも廃炉を選ぶ電力会社が増えてくれば、原発比率が低水準で推移し政府の計画達成は厳しくなる。」

その通りです。安倍首相は自分にとって都合の悪いことは一切、認めず、強引に持論を押し通すことを常としてきましたが、それで現実を変えることなどできるはずがない。
それゆえにすでに経済界までもが、政府のエネルギー基本計画にそっぽを向き始めていることがこの記事ににじみ出ています。この間、保守の人々の間からも安倍交代論が出てきているのもまた、こうした経済戦略の破たんに根拠があることもここから垣間見えます。

この点を見据えて、私たちは今回の選挙過程で、あらためて世界的に破たんを強めつつある原発建設を経済成長の軸に据えているアベノミクスの限界と無責任性をきちんと批判し抜きましょう。
安倍政権のもとでは私たちの生活は少しもよくならない。命の安全すらまったく保障されません。このことをさらに訴え抜いていきましょう!

なおこれから僕は京都府北部の綾部市に向かいます。今日も日本共産党の演説会に参加します。午後7時から綾部林業センターにてです!お近くの方、ご参加下さい。

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明日に向けて(1433)安倍政権が続くと戦争が始まり東アジアが焦土になる可能性がある

2017年10月15日 15時00分00秒 | 明日に向けて(1300~1500)

守田です(20171015 15:00)

天橋立の喫茶店からです。

本日はこれから舞鶴に移動して午後7時より日本共産党の演説会に参加し、山内健さんへの応援演説を行ないます。

昨夜も与謝野町での演説会に参加しましたが、僕の前に登壇された方の発言にいたく胸を打たれました。

海上自衛隊に30年間も務め、カンボジアへのPKO派遣などにも参加された元自衛官の川村純雄さんです。素晴しい発言でした。

 

山内候補や主催者の方達の発言を聞いていても、なんというか、「さすが京都北部だなあ」とも思いました。

この地域には舞鶴に海上自衛隊の大きな基地があります。当然、この町には自衛官、その家族、関係者も多い。だからこそ戦争への流れにとても敏感であることが伝わってきます。

川村さんは怒りを込めてこう語られました。

「このままでは自衛隊がとんでもないところに行かされてアメリカのための戦争に参加させられかねない。

現役も含めて多くの仲間たちがひどいと言っている。なんとしてもこの流れを止めたい。そのためには国会で共産党議員を増やすしかない」

 

もっとたくさん語っていただいたのにご紹介しきれなくて残念ですが、僕は心がざわめきたってどうしようもなくなり、発言を交代するときに川村さんと固い握手を交わしました。

そして用意した原稿に入る前に、川村さんの発言への共感を語り「自衛官を理不尽な戦争に駆り出してはいけない。自衛官の命を守るためにも安倍政権を交代させましょう」とまずは話しました。

発言を終えたあとも川村さんとお話しし「僕は自衛隊の災害救助隊への改編を訴えているのです」と語ったら、破顔一笑!「その通り!」と固い握手をしてくださいました。

 

僕がこう考えたことには実は演説会の直前に、麻生副総理が行なったとんでもない発言に触れていたからでもありました。

麻生さん、総選挙に向けた岐阜県内での演説でなんとこんなことを語っているのです。重要なので朝日新聞の記事より全文を引用します。

 

「昭和25(1950)年に朝鮮事変(朝鮮戦争)が起きた。岐阜は関係なかったかもしれんが、俺んとこは福岡。(太平洋戦争の終戦から)5年、6年、7年もたって、空襲警報があったし、敵機来襲もやってた。俺は子どもの時、そういうとこにいた。戦争に近かった。誰も起きると思わなくても、戦争はたった一人、当時は金日成。そういった人たちがやると言った結果、3年にわたって多くの兵が傷ついた。

何が起きるかわからない。起こってからじゃ遅い。しかも今回の場合は、大量の難民が来ることを覚悟しなきゃならない。難民をどこへ収容するか。その人たちは不法難民。武器を携帯してるかもしれない。テロになるかもしれない。その時に我々はきちんと対応できる政府を持っておかねばならん。(岐阜県羽島市での街頭演説で)」

 

「今回は大量の難民、覚悟しなきゃ」麻生副総理

朝日新聞 2017年10月14日16時33分

http://www.asahi.com/articles/ASKBG4JXFKBGOHGB009.html

 

これはものすごく重要な発言です。副総理が語っているのですからぜひすべての政党はこれが政府の認識なのかどうかを質す必要があります。

一番の問題は、麻生さんが朝鮮半島をめぐって戦争が起こりうる、それに備えておくべきだと断言していることです。

しかしもし本当に戦争が起こればものすごくたくさんの人が亡くなるのです。もちろんその中には日本人も含まれます。だからこそ政治の第一の任務は絶対に戦争が起こらないようにすべきことなのです。

戦争が起こったとしたら、政治の大失敗、外交の大失敗を意味します。にもかかわらずそんなことが起こりうることを平然と副総理が語るような政府を、これ以上、認められるわけがありません。

 

第二に戦争を想定しながら、一方で起こりうる事態をあまりに軽視していることです。典型的な「タカ派の平和ボケ」です。

そもそも戦争になったら米軍基地がたくさんある日本もまた標的になるのです。しかも朝鮮半島の目の前の福井県には原発が「銀座」と呼ばれるほどにひしめいていて高浜原発が稼働中です。

もし戦火が迫っているのなら稼動中の原発をすぐに停めるべきです。いやそれだけでは足りない。燃料プールから即刻、使用済み核燃料を降ろすべきなのです。

しかし現実には稼働している原発の燃料は数年経たなければプールから降ろせない。いやどこの原発の使用済み核燃料だって降ろして運び入れるところなど実はない。

いや危険なのは原発だけではありません。石油コンビナートやガスタンクなど、狙われたら危険な構造物が海岸線にひしめいているのが日本なのです。

だからこそ、日本は絶対に戦争を避けなければならないのです。戦争になったら守りきれないのです。麻生さんは戦争のリアリティがあまりに分かっていない。

 

そして第三に戦争で難民が発生したとしたら、道義的に言って助けるのが当然のことなのです。事実、ヨーロッパでは大変な苦労をしながらシリア難民を受け入れています。

ところが麻生さんは「その人たちは不法難民。武器を携帯してるかもしれない。テロになるかもしれない」などと何の根拠もなしに人々の不安ばかりをあおっている。これまたあまりにひどい。

そもそも「不法難民」とは何のことでしょうか。難民とは、命の危機など、止むに止まれぬ事情で祖国を飛び出し、逃げて来た人々のことを言うのです。それに合法も不法もあるわけがない。

もちろん日本への滞在資格など獲得する間もなくやってくるでしょう。しかし日本も加入している難民条約第31条では、これらの人々を違法としてはならないと明確に宣言されています。

なぜって命からがら逃げてくる人々に滞在資格を得る余裕などなくて当たり前だからです。だからそうした困窮した人々を「けして罰してはならない」というのが世界の常識なのです。

 

にもかかわらず、祖国から逃げてくる人々を国際条約の常識も知らずに「不法」と語り、「武器をもっているかもしれない、テロになるかもしれない」と語る麻生副総理には根本的に人権感覚が欠けています。

実はこの麻生発言は今回が初めてではありません。9月23日に宇都宮市でも同じようなことが語られています。

この時には麻生さんは「武装難民」という麻生さんしか使わない造語を用い、しかも「射殺か」と語って殺害にまで言及しました。相当に悪質です。こんな方の元では混乱時には無実の人々が殺されかねない。

 

これらから分かることは、麻生さんが戦争で苦しむ人々のことなどまったく考えていないということです。

そもそも大量の難民が発生するとするならば、すでにアメリカが朝鮮半島に攻め込んでいることになります。そしてそれは先にも述べたように日本政府の戦争回避策の失敗がもたらしたものなのです。

だから難民の発生は日本政府の外交政策の失敗の結果でもあり、自らも産み出したもの、大きな責任を背負っているものなのです。

繰り返しますが、東アジアでそんな悲劇を産み出してはいけないのです。しかし麻生副総理にはそうした決意も責任感も何も感じられない。だからこそこんな政府のままでは日本もまた戦場になりかねません。

 

私たちは、大量の難民の発生に備える政府ではなく、大量の難民など絶対に発生させない政府、アメリカに戦争をさせない政府をこそ選ばなくてはなりません。

いま、政府がそうした政策に転換し、アメリカに自省を促して行けば、絶対に戦争は避けられます。

そのために戦争を起こさせないことを宣言する政府を選ぶ必要があります。少なくともこんなとんでもないことを副総理が語り出す安倍政権を終らせなければなりません。

選挙に向けてこのことを多くの人に訴えて行きましょう。

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