明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(1559)災害から私たちの街と命を守ろう!レッドサラマンダーを各自治体に!(31日ウチこま企画にご参加を)

2018年07月30日 23時30分00秒 | 明日に向けて(1501~1700)

守田です(20180730 23:30)

自然災害が依然、猛威を振るい続けています。

●「これまでの経験が役に立たない事態」が連続している!

6月18日に大阪北部地震が起こり、7月に入って西日本豪雨が起こりました。雨が止むと今度は一転記録的な猛暑に。そして数日前から台風12号が小笠原諸島付近からやってきて日本列島を東から西に横断していきました。
12号はまだ屋久島付近にあり、ここをぐるりと一回転してから中国大陸に向かうと考えられています。このため九州南部を中心にまだ激しい雨が予想されます。
一方、台風が去った地域では猛暑のぶり返しが始まっています。本当に大変な夏です。

● まずは集まってこの間の災害を振り返ろう!

私たちが直面しているのは「これまでの経験が役に立たない事態」です。ちなみこの言葉は台風12号の接近時に、気象庁が繰り返していたものでもあります。
少し前に1府10県に出された「特別警報」は「数十年に一度の災害」であることが発令の基準だとされていますが、例えば九州北部では昨年7月にも発令されました。数十年どころか毎年来ています。
これはもはや私たちがここ数十年間の経験に依拠していてはいけないこと、もっと違う規模や様相の災害に次々と襲われていること、今後も襲われうることを示してます。
私たちは災害対策を抜本的に改めていかなければなりません。そのためにもこの間の災害をしっかり振り返る必要がある。このために31日に緊急集会を開催します!

京都の今とこれからを考える17
災害から私達の街と命を守る!レッドサラマンダーを京都に!
https://www.facebook.com/events/212834089419743/?notif_t=plan_user_associated¬if_id=1532958806141108

7月31日火曜日 午後6時半から9時
ひとまち交流館3階第4会議室
カンパ制
主催 ウチら困ってんねん@京都
電話 090-6984-5248

● レッドサラマンダーを各自治体に!

新たな災害対策のうちの一つとして、この企画では「レッドサラマンダー」に着目したいと思います。
「レッドサラマンダー」とは、あらゆる災害現場への人員・物資の搬送や救助救援活動に活用できる特殊車両です。
東日本大震災の教訓を受け、がれきの上や津波の浸水地でも救助活動ができるように作られました。しかしまだ1台しかなくて2013年3月末に岡崎市消防本部に配備されました。
なぜ岡崎市なのかというとここにおいておけば東にも西にも出動可能と考えてのことだとかで、実際に昨年7月の九州北部豪雨と、今回に西日本豪雨で浸水した岡山県真備町に派遣されています。
ちなみに最大時速は50キロなので、災害派遣の際にはトレーラーに載せられて現地まで運ばれました。以下に写真と動画を示しておきます。

しかし災害大国のこの国に1台しかないなんてあんまりです!値段は1億1千万円。約210億円のオスプレイを17機も買ったことを考えるともっとたくさん買うことは十分に可能です。ぜひ各自治体に配備して欲しい。
これに対し「もっと性能を点検してから」という声もありますが、レッドサラマンダーが最も活躍できるのは土砂災害や洪水などで他の車両が入っていけないときで災害初期なのです。
ところが岡崎などからえんえん運んだのでは遅すぎる。各地に配備していつでも出動できるようにしておかないと性能が十分に発揮されません。
また実はそのように出動を繰り返さないとこうした機器は十分に性能を検証できない面もあります。というよりこうした災害対策車は、むしろ緊急時の出動を繰り返す中で改良点を見つけ、より良いものにしていくべきものです。

● 災害対策の向上のためにもっといろいろな車両の開発にもトライすべきだ

その点でも各地に配備して出動回数を増やすことが大事です。そのことで各地の消防隊員が扱い方にも習熟していくし、その中でより性能もより発揮されます。
またそれらの経験をフィードバックするとともに、トヨタや日産、小松製作所など車両やキャタピラー製造では世界トップクラスの企業で開発して量産すれば、価格そのものも1億1千万円から大きくさげられるでしょう。
あるいはそれこそ各社で災害対策での競争を行えば良いのです。どちらがより災害現場で力を発揮できる車両を作りだすかのしのぎを削ればいい。そうすればもっといいものができるでしょう。
それらの口火を切るためにもまずはレッドサラマンダーを増やすことが合理的だと思います。

そもそも日本はオスプレイだけでなく、ミサイル防衛システムなど、実際には使い物になるかどうかも分からない軍事兵器を大量に買わされています。
これに対しレッドサラマンダーはすでに2回、大きな災害に派遣されているし、今のところ現場からは概ね良い評価が上がっています。
だからこそこれまでを上回る災害への備えとして配備を拡大して欲しい。その中でこそよりよいものに高めて欲しいと思います。

● 避難所の抜本的改革を!

もう一つはこの間、論じてきたように避難所の抜本的な改革をはかることです。
トイレは20人一つ、しかも男性1に対し女性3の割合で配備しなければならないなど、国連が人権憲章に基づいて作りだしている避難所の設置基準をまずは国に守らせなくてはいけません。
そのためにも私たちは、災害で救助、援助を受けるのは私たちの人権そのものであり、日本政府は人権を守るべき義務をここでも大きく逸脱していることをもっと問題にしていく必要があります。
この点についてはこの間のブログ記事を参照されてください!

以上の2点を大きな柱としつつ、この間の連続的な災害をじっくりと見据えて、私たちの命を守り方をみなさんと討論したいと思います。
明日31日火曜日、午後6時半に京都市の「ひとまち交流館3階第4会議室」にぜひお集まりください!

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明日に向けて(1558)反核サマーキャンプ(南仏ナルボンヌ)にご協力を!

2018年07月29日 23時30分00秒 | 明日に向けて(1501~1700)

守田です(20180729 23:30)

これまでもお知らせしてきたように8月6日から12日に南仏ナルボンヌで行われる反核サマーキャンプに参加してきます!
日本の関係者の参加9人となりました。大所帯で行ってきます。

僕も参加する主催団体のニュークリア・ヘリテージ・ネットワークより、最新のお知らせが出されましたので掲載します。
英語情報も記事を別にして掲載しますので、今からでも興味のあるお知り合いがあればお伝えください。

なおまだまだ経費が足りずにカンパをお願いしています。
世界の人々の力で核の灯を消すための行動にお力をお貸しください。

以下に振込先を記しておきます。

振込先 ゆうちょ銀行 なまえ モリタトシヤ 記号14440 番号50074231
他の金融機関からのお振り込みの場合は
店名 四四八(ヨンヨンハチ) 店番448 預金種目 普通預金 口座番号 5007423

*****

国際反核サマーキャンプ2018に関する最新情報(2018年7月9日版)

2018年8月6日~12日 l'Olivette de Langel, Armissan(11110)on departmental road n°31, France

親愛なる反核活動家、反核団体、そして関心のあるみなさまへ

私たちはあなたを2018年8月6日から12日までフランスのナルボンヌ近郊で行われる反核国際サマーキャンプにご招待し、あなたの知識、経験、そして核政策に抵抗する熱い思いを分かち合いたいと思います。
私たちのグループは世界中の独立した反核活動家の集まりです。その目的は、国際的なネットワークを作り出し、反核というテーマに関する知識と経験を分かち合うことにあります。
それに加えて、共に過ごす時間にサマーキャンプならではの面白さや刺激的な雰囲気を組み入れられればと思います。

キャンプの4つのテーマ
このサマーキャンプは四つの主要テーマから構成される予定です。
1)最初のテーマは、ナルボンヌのマルベシにあるオラノ社(旧アレバ社)のウラン転換施設についてです。地元グループを支援し、放射性廃棄物の処分などのウラン転換プロセスの進展状況に関する知識を分かち合うことが重要ではないかと思います。
キャンプの間、少なくとも一日は、ナルボンヌまたはナルボンヌ近郊の核関連施設に対して抗議行動を行います。
2)第二のテーマは、ウランの輸送、および核燃料生成過程全体で生じる放射性廃棄物を含むその副産物の輸送に関連する安全性の問題についてです。
3)第三のテーマは、オラノ気化プロジェクトの健康への影響についてです。
4)第四のテーマは、長崎と広島の記念日に当たるため核兵器についてです。私たちのキャンプは8月6日、9日、広島と長崎への原爆投下の日に合わせて設定されています。
そのためこの場を、原爆で非常に多くの人々が亡くなったことを思い出し、核戦争の危険性を強く訴える機会にもしたいと思います。

世界からいろいろな人が集まります
このプログラムには、参加者の知識と経験を分かち合ったり、様々なプロジェクトやキャンペーンの準備にあてる空間と時間があります。また、気軽な交流会、芸術や文化の触れ合い、シエスタやフェスタの場も設けたいと思います。
すでに様々な芸術団体からキャンプへの参加の問い合わせがあります。また、すでにフランス、日本、ロシア、アメリカ、スペイン、オランダ、ベルギー、ドイツ、トルコの方々から良い反応があり、サマーキャンプへの参加を確約されています。
イベリア反核運動(MIA)のスペイン人のグループ・メンバーも、ナルボンヌで私たちと一つになることを希望しています。
キャンプ場で地元のバンドによって少なくとも二晩にわたって演奏が行われることを発表でき、またキャンプで映像が上映されることは大きな喜びです。  
他の夕刻には皆さんが今関わっている反核行動に関する映像を上映する機会を提供したいと思います──キャンプに映像をお持ちください。

プレゼンなどを行いたい方は連絡を!通訳も求めています 
私たちは今もなお、反核のワークショップ、レクチャー、ディスカッションのための支援を必要としています。例えば、ワークショップを開くことができるならば、私たちに連絡することを躊躇しないでください。
核問題に関するワークショップやプレゼンテーションの申し出はどなたでも歓迎いたします。私たちは多くの参加者が反核の闘いやそれぞれの地域の核政策について語ってくださることを望んでいます。
ワークショップのための時間帯を午前中に二回、午後に一回か二回設けることができるでしょう。一つの時間帯にいくつかのワークショップが並行して開催されます。
この区域は暑いため、昼食時に長い休憩をとりますので、午後のプログラムは午後の遅い時間に始まります。また、共同抗議行動の日を成功させるための支援も求めています。

キャンプはオリーブ畑の中

以下にグーグルマップでキャンプサイトを示します。
https://www.google.co.jp/maps/place/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9+%E3%80%9211100+%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%83%9C%E3%83%B3%E3%83%8C/@43.1780162,3.0725212,1427a,35y,326.67h,39.08t/data=!3m1!1e3!4m5!3m4!1s0x12b1ab414900fb89:0x4078821166d23a0!8m2!3d43.1841512!4d3.0033875?hl=ja

キャンプ生活を送る上で必要なインフラとして、オリーブ畑にベジタリアン/ビーガン・キッチン、コンポストトイレ、ソーラーシャワーなどを作ります。
ワークショップやプレゼンテーションでは、スペイン語、フランス語、英語などでの(プロではない方々による)ウィスパリング通訳を準備したいと思います──そのためにはあなたの力が必要です。
キャンプ場はランゲルのオリープ園にある素敵な野原です。しかし、ここでは小さな樹がわずかに日光を遮るだけなので、暑さと乾燥状態が懸念材料であり、山火事の危険性も大きくあります。
そのため責任をもって行動し、火災の危険を最小限にする必要があります。日除けの傘や有機昆虫忌避剤、もし可能であれば消火器を持参することもキャンプ準備をサポートする方法の一つです。

キャンプの費用、諸注意 
費用として、食事ごとに7ユーロがかかります。私たちは温かい飲み物と冷たい飲み物を販売するバーを用意しています。そして、夏のキャンプでの朝食やその他のサービス費用はオープン・プライスです。
財政的に困難な場合は、費用の減額を申し出ることもできます。
ヨーロッパ諸国からおいでの場合は、飛行機を利用しないようお勧めします。
このサマーキャンプに、ご自分のテント、寝袋、楽器、あなたの持ち芸をご持参ください。

より快適な宿泊施設をお探しの場合は、ナルボンヌの観光情報(http://www.narbonne-tourisme.com)で調べてください。
この地域は夏には観光客がたくさん押し寄せますので、こうした宿泊施設を利用したい場合は、早めに対応してください。また、一部の活動家のホスティングもこの地域で利用可能になるでしょう。興味がある方は事前にお知らせください。

情報を拡散してください!
どうかあなたのネットワークに反核国際サマーキャンプ2018をつないでください。http://camp2018.nuclearheritage.net
キャンプに興味がある方、もしくはサポートいただける方は、以下のメールアドレスまでご連絡ください。camp2018@nuclear-heritage.net
キャンプへの参加登録をされる場合は、参加者数と参加期日を記して以下のメールアドレスにお送りください。camp-registration@nuclear-heritage.net
反核サマーキャンプ主催者から連帯を込めて!

P.S.ナルボンヌのマルベシのオラノ社(旧アレバ社)について
ナルボンヌのマルベシにあるウラン転換工場(ナルボンヌ市街地から3キロ)は今後何年にもわたって、年間21,000トンのウランを四フッ化ウラン(UF4)に処理・転換することになっています。
いわゆるイエローケーキ(ウラン鉱石の濃縮物)の精製です。オラノ社は放射性廃液を「クリーン」な処理で気化して大気中に放出することでもお金を稼ごうとしています。
また、この処理技術を他社にも売りつけようとしています。オラノ社は今後40年、あるいはそれ以上に渡って350,000立方メートルの放射性廃液からなる放射性ガスを放出する許可を得ています。動植物や人類の生態へのリスクは大変深刻です。

キャンプ場へのアクセス
○ナルボンヌの鉄道駅から:キャンプ場まで7キロ。徒歩または自転車で、アルミッサン道路を標識に従ってください。必要に応じて活動家タクシーを利用(必要ならばお知らせください)。
○高速道路A9から:37番出口「ナルボンヌエスト」。最初のロータリーを右折して「Narbonne-Plage/Gruissan」へと向かい、2つ目のロータリーを左折して「Vinassan/Coursan/Armissan」に向かいます。
キャンプは1.5キロ先の右側で、横断歩道のレベルです。高速道路の出口からはわずか4キロです。
キャンプ場の電話:0632412692

なおプログラムの詳細を知りたい方は守田のホームページをご覧ください。
https://toshikyoto.com/press/2815

#反核サマーキャンプ #ナルボンヌ #広島の日 #長崎の日 #原発反対 #核兵器反対

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明日に向けて(1557)貧困をみんなで越えるために!(7月26日ウチこま企画にご参加を)

2018年07月23日 23時30分00秒 | 明日に向けて(1501~1700)

守田です(20180723 23:30)

この猛暑はもはや災害だ!

依然、猛暑が続いています。
23日に埼玉県熊谷市で41.1度という観測史上最高値が記されました。
これを受けて気象庁は同日夕方に記者会見を開き「命の危険がある暑さ。一つの災害と認識している」と述べました。

その通り!まさにこの猛暑は災害です。
毎日新聞の調べで岐阜県多治見市で40度越えを観測した18日から23日までに熱中症で亡くなった方は少なくとも30都府県で93人に上っているそうです。
みなさま。とにもかくにもこの猛暑から命をお守りください。

気になるのは被災地と貧困家庭

この暑さは猛暑日を記録しているどこの地域にいても脅威ですが、やはり最も気になるのは被災地と貧困の中にいる人々です。
とくに劣悪な避難所にいるとトイレ事情が極めて悪いのでついつい飲食を控えがち。それが熱中症やエコノミー症候群の引き金になりやすいのです。
ぜひとも現場にいる方はこの点を最大限に注意し、可能な限りホテルなど、快適な場での避難ができるような努力をされてください。

もう一つ気になるのは貧困の中にいる人々です。
例えばエアコンが買えなかったり、電気代が気になって十分に使えなかったりなどが考えられます。
また体調が悪くなっても医療機関にいくことをためらってしまうこともあるでしょう。

そんな時はためらわずに行政をはじめ思いつく限りのところ、人に助けを求めて欲しいです。
お金の面で助けを求めることはそれ自身、プライドが傷つくなど辛いことが多くて困難が伴いますが、それでも何とか得られる援助を受けて、猛暑災害を凌いで欲しいと思います。

貧困をみんなで越えるためにともに学び考えよう!

そんな点をも考えながら、この26日に京都市で「貧困を越えること」をテーマとした企画を行います。
かつて京都市役所の職員として生活保護を担当し、多くの貧困家庭への援助のために奔走してきた南博之さん(現 京都自治労連副委員長・社会保障担当)をお招きしてお話を聞きます。
7月26日午後6時半から9時まで。ひとまち交流館3階第4会議室にてです。

南さんとはこの春の京都知事選のときにお会いしました。僕が京丹後の演説会に参加することになった時に、車で京都市から送迎してくださったのです。
この時、南さんに聞いたお話がとても衝撃的でした。一つは京都市にも本当に深刻な貧困があることを教わったからです。
同時にその困難性と向き合いつつ、市民を守るために本当に奮闘を重ねている職員のみなさんがおられることでした。

貧困は私たちの誰もが直面しているものでもあります。誰もが公的助けを受けなければどうにもならなくなる可能性をいつだって抱えている。
だからこそ現場のことを知り、同時に公的助けのための現場の奮闘も知って、みんなで一緒に貧困を越えていくことをこの豪雨に続く猛暑災害の中で考えたいのです。

ぜひご参加下さい!

*****

京都の今とこれからを考える16
今回のテーマ:貧困をみんなで越えるために!
https://www.facebook.com/events/2102343109986013/

京都市で今貧しい人が増えてる
子どもの貧困も深刻

そんな時、私らの生命を
つないでくれるのが生活保護
市の職員さんも一緒に悩んで
奮闘してくれている

貧しい家庭に入って苦しみを聞いて

ぐれそうになった子どもを
叱ったりはげましたり
暴力団に入りそうになるところを
取り戻しに行ったり
職員さんのやることはいっぱいある

今 現場の話を
みんなでとことん聞いて
京都の未来を考えたい

この街を本当に豊かで
優しい街にするために

今回は 生活保護の窓口で
長いこと働いてこられた
南博之さんに
お話を伺います

*****

7月26日(木)午後6時半~9時
ひとまち交流館3階第4会議室
資料代 500円
話し手 南博之さん
元京都市ケースワーカー
京都自治労連副委員長(社会保障担当)

主催 ウチら困ってんねん@京都
連絡先 090-4377-7044

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明日に向けて(1556)地震・豪雨・猛暑・原発から命を守ろう!(瀬戸内27日・福知山29日でお話します)

2018年07月22日 23時30分00秒 | 明日に向けて(1501~1700)

守田です(20180722 23:30)

豪雨に続いて連日、猛暑が襲ってきています。
連日数千名の人々が搬送され、死者も連日10人前後に登っています。もはや災害級の猛暑です。みなさま、くれぐれもお気を付けください!

わずかな期間に続いている地震、豪雨、猛暑災害。明らかにこれまでの数十年とは違ったことが起こっています。
気候変動を背景とした災害の規模や寒暖の激化と大地の鳴動が連動しています。
この事態を生き延びていくために必要なのはさまざまな災害への事前対策をもっとあつく重ねていくことです。

とくに強調したいのはこんな状態で原発を動かし続けては絶対にいけないということです。
また酷暑の中、東京でオリンピックなどできるわけはないのですから、もはや世界に真摯にお詫びして返上し、資金をすべて災害対策にまわすべきだということです。取り返しのつかないことになる前にそうした方が絶対に良い!

なぜって南海トラフ地震だってもうすぐそばに迫ってきているのに、この国の災害対策があまりに脆弱なことが今回の豪雨で明らかになったからです。気候のあり方が激変し、かつてのように考えはいけないのにそのことが見据えられていない。繰り返しますが今回の豪雨と猛暑が告げているのは東京オリンピックなどもはや不可能だと言うことです。もやはこのリアリティに立たなければこの国全体が危ういです。

また今回多くの方が気づいたはこの国の避難所があまりに劣悪であることです。災害大国なのに国連の人権を考慮した避難所の設置基準以下、第三世界の難民キャンプ以下の水準でしかないのです。

この状態をみんなで克服していかなければなりません。
そのために今後、各地で「地震・豪雨・猛暑・原発からの命の守り方」のお話をし、みなさんと一緒に考えながら命を守るスキルを磨いていきたいと思います。

具体的には今週末に以下の二つの講演を行います。

一つは「せとうち交流プロジェクト」でのお話です!
岡山県瀬戸内市牛窓からフェリーで渡った前島の啓明学院にて行います。午後2時から。
タイトルは「原発からの命の守り方」です。

瀬戸内交流プロジェクト
http://setouchi-kouryu-project.com/program-2017/#gaiyou

このプロジェクトは元瀬戸内市長である立岡脩二さんと、原発事故後同市へ避難移住した蝦名宇摩さんが中心となって2011年12月に発足したものです。
毎年夏に9泊10日の保養キャンプを瀬戸内市の自然あふれる離島で行って来ました。地元の新鮮な食材を使用した食事が出され、子ども向けには海水浴や虫取りなどの遊びを中心にプログラムが組まれ、保護者向けにはセルフケアをサポートする医学講座やシェフによる料理講座、メンタルケアやチームビルディングを目的とする対話の場などが組まれています。
今回も今日22日夕方から始まり31日まで行われます。

僕もこれまでほぼ毎回参加し、原発と放射能からの命の守り方を伝えてきました。
もともとの縁は、僕が2011年3月に福島原発事故の危険性を説き、ネットで避難を呼びかけていたとき、それを聞きながら避難してくださった方の一人がこのキャンプの主催者の蝦名宇摩さんとそのご家族だったことにあります。
蝦名さんは災害対策に言う「率先避難者」として逃げてくれ、いまも福島や東北、関東の方たちに保養の場を提供し続けてくれているのですが、その心意気に打たれて毎回、前島に通ってきました。

昨年は残念ながらドイツ・デーベルンでの反核サマーキャンプ参加が重なり行けませんでしたが、今年は南仏ナルボンヌに向かう前に時間がとれたので参加することにしました。
毎回、講演後に1泊させてもらい、参加した保護者の方との相談にも応じているのですが、今回は2泊させていただいてその時間もたっぷりとらせていただきます。お近くの方、ぜひ前島に来てください!

さてこのキャンプを29日早朝に経って福知山市に向かい、午後に福知山母親大会に参加します。
母親大会は1954年3月のビキニ環礁核実験で第五福竜丸をはじめ多くの漁船が被曝したことに対し、女性たちを中心に全国的な原水爆禁止運動が盛り上がる中で立ち上ったものです。母親を「母性を持つすべての女性を対象にした呼び名」と位置づけ、「生命を生み出す母親は生命を育て生命を守ることをのぞみます」のスローガンを掲げたものです。

1955年6月に東京で第一回大会が開かれ、7月にスイスローザンヌでの世界母親大会に代表を送りだしました。世界大会は残念ながら58年で終わってしまったのですが、日本の中では連綿と続けられてきており、今年は8月25日、26日に高知市で全国大会が開かれます。
この大会の特徴は全国各地でもそれぞれの創意工夫で続けられてきていることで、僕もこれまでも各地の母親大会に参加してきましたが、今年は第64回を迎える福知山母親大会が呼んでくださったので参加します。

その福知山は今回の豪雨でも激しく襲われ、さまざまな被害が出ました。
開催が危ぶまれもしましたが、そんな中でもみなさんぜひ集いたいと、あらためて開催を決意されたそうです。今回はその心意気に応え、心を込めて、豪雨のこと地震のこと原発のことをお話してきます。

7月29日午後1時半から、ハピネスふくちやま3階にてです。(母親大会そのものは午前10時から始まっています)

なおこの日は母親大会終了後に綾部市の「イワンの里」に移り、そこでも交流会に参加します。
この点の詳細はまたお知らせします。

ともあれみなさん。地震・豪雨・猛暑、そして原発から命を守るために、みんなで逞しく備えていきましょう!

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明日に向けて(1555)日本の避難所は世界の難民キャンプの最低基準以下で人権侵害そのもの!この状態をみんなで超えていこう!

2018年07月19日 18時00分00秒 | 明日に向けて(1501~1700)

守田です(20180719 18:00) 

● 豪雨災害の死者は223人

豪雨災害での死者が223人まで増えました。
19日までの警察庁のまとめでは内訳は多い順に広島112人、岡山61人、愛媛26人、京都5人、山口、高知、福岡各3人、兵庫、佐賀、鹿児島各2人、岐阜、滋賀、鳥取、宮崎各1人です。
安否不明者は共同通信のまとめで15人。広島8人、岡山3人、愛媛2人、大阪、奈良各1人です。

劣悪な避難所

さて避難生活を送っている方の数は総務省消防庁の発表で、18日午後8時現在、16府県で約4700人。ただしこの数は公的に開設された避難所での数だと思われますが、問題なのは、明日に向けて(1552)でも記したように日本の避難所はあまりに劣悪なことです。
前回もこの点を鋭く指摘した大前治弁護士の論稿を紹介しましたが、今回はその後半部分について論じたいと思います。 

自然災害大国の避難が「体育館生活」であることへの大きな違和感 避難者支援の貧困を考える
20180710 大前治弁護士 現代ビジネスネット版
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/56477

国連・難民キャンプ開設基準を下回る日本の避難所

大前さんがここで指摘されているのが、なんと日本の体育館などの避難所が、国連が定めている難民キャンプ開設の際の水準を大幅に下回っていることです。
災害や紛争時の避難所について、国際赤十字が以下の点を最低基準(スフィア基準)として提唱しているのだそうです。

・世帯ごとに十分に覆いのある生活空間を確保する
・1人あたり3.5平方メートルの広さで、覆いのある空間を確保する
・最適な快適温度、換気と保護を提供する
・トイレは20人に1つ以上。男女別で使えること

しかもトイレの数は男女の数が1対1なら1対3にしなければならないとされている。それで平等な数が確保されるからです。

国連の基準は「ガイドライン」ではなく「最低基準」

さらに大切なのはこれは単なる避難所建設のガイドラインではなく、正式な題名が「人道憲章と人道対応に関する最低基準」とされていること、人権を守るために最低これが必要だ!と世界に向けて発信されていることです。 

以下のように書かれているそうです。
*災害や紛争の避難者には尊厳ある生活を営む権利があり、援助を受ける権利がある。
*避難者への支援については、第一にその国の国家に役割と責任がある。
(国際赤十字・スフィア基準「人道憲章」より)

NHKでも取り上げられた国連基準(スフィア基準)

なおスフィア基準についてはNHKも本年5月1日にWEB特集で取り上げていました。大変参考になるのでこちらもご覧ください。

避難所の女性トイレは男性の3倍必要~命を守る「スフィア基準」
NHK NWES WEB 2018年5月1日 14時15分
https://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2018_0501.html

体育館の避難所は人権侵害!

これらを読んで、僕は率直に言って恥ずかしく思いました。いままで自分がこうした観点に十分に立ちきってきたとは言えず、体育館の避難所を見て改善の余地を強く感じではきたけれど、明らかなる人権侵害とは言ってこなかったからです。
国が役割と責任を果たしていないこともきちんと追及してこれなかった。つまり残念ながらそれだけ僕の人権意識は劣っていたということです。

私たちの課題

今回、多くのみなさんと一緒にこの点を越えていきたいです。
この国で私たちが享受できる人権、子どもたち、孫たち、未来世代に手渡していく人権をもっと輝かしいものにしていくために、私たちはこの点を大きく超え、この国の避難所をせめて国連水準にまで引き上げる必要があります。

それらを経つつ、南海トラフ地震や中央構造線・ひずみ集中帯での地震、さらなる豪雨などに立ち向かっていくのです。
避難所と私たちの人権の進化をみんなで実現しましょう!

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明日に向けて(1554)核の火を止めるため世界の人々との交流を深めてきます!南仏ナルボンヌ反核サマーキャンプにご協力を!

2018年07月16日 23時30分00秒 | 明日に向けて(1501~1700)

守田です(20180716 23:30)

豪雨被害の爪痕がまだまだ残る中ですが、8月に南仏ナルボンヌに行って、反核サマーキャンプに参加してきます!ぜひお力をお貸しください!
2017年7月のドイツ・デーベルンにおける反核サマーキャンプへの参加、11月のフランス・パリにおける反核世界社会フォーラムへの参加を受け継いだもので、今回は主催者の一員としての参加です。

英文になりますが以下にキャンプのご紹介を記しておきます。
http://www.nuclear-heritage.net/index.php/International_Anti-nuclear_Summer_Camp_2018

昨年のデーベルン・パリと続いた企画を共にする中で、私たちはウェブサイト、Nuclear heritage networkを中心に国際チームを作り、一月に2回ペースでスカイプ国際会議を繰り返して、今回のサマーキャンプを準備してきました。
参加者はドイツ、フランス、アメリカ、日本が中心。ときにトルコやロシアの仲間も参加してくれていました。

ヨーロッパ時間に合わせるために毎回、日本時間で朝の4時からの会議。
英語力が高くない僕にとって毎回がサーカスをしているようなものでしたが、とにかく参加者の中で唯一欠席することなく会議に参加してきました。

それで最終的に決まった期日は8月6日から12日まで。僕が広島と長崎の日を入れようと提案したところ、全員がすぐに快諾してくれました!
そしてその1日目の8月6日に、僕自身のプレゼンを設定しています。もちろん広島・長崎原爆についてお話しますが、世界のみなさんに原爆の被害、とくに被曝被害が大変過小評価されてきていることを語ってきます。

しかもそれが現在の放射線防護学へとつながっている。どういうことかというと、アメリカが行った被爆者調査のもとに作られた「放射線の人体への影響」のデータが世界の放射線防護学の基礎にされてきたからです。
こんな調査は絶対におかしい。なぜって加害者が被害者を調査したのだからです。しかも戦後の占領期にGHQの厳重管理のもと排他的に行なわれた調査でした。

被害を小さく見せるテクニックは、放射線被曝の被害を原爆が破裂したと同時に原爆の中心から照射された放射線による外部被曝によるもののみに限定し、内部被曝の被害を除外することでした。
このため被曝被害は爆心地からの距離によって測られ、アメリカは当初は「半径2キロ以遠は放射線被曝の影響はない」と言い放ち、2キロ以内と2キロ以外の人を比較検討したりしました。

事実はどうだったのかと言えば、原爆投下後に発生したキノコ雲は放射能の塊そのものであり、その下にあった広範な地域に放射性微粒子が降りました。
そこに川があれば当然その下流も汚染されますから、被害は雲の広がりよりもさらに大きかったに違いありません。しかしアメリカは半径2キロ以遠の被曝影響を認めなかったのです。

このことで2キロ以遠の膨大な被害が切り捨てられました。また内部被曝のメカニズムもなんら公表されず、原爆被害の中に繰り込まれませんでした。
大事なことは、この低線量内部被曝の影響を除外したデータが「放射線の人体への影響」のデータとされ、世界中の人々が騙されてきたことです。

平常状態でも、常に微量の放射能を漏らし続けている原発の運転も、その前提になるウラン鉱の採掘も、このデータももとに「安全だ」として続けられ、多くの人々が被曝し続けてきたのです。
今回、僕はこのことを世界の人々に強く発信してきます!

また昨日、「ヒバクシャ国際署名」を進めている事務局の林田君とお会いすることができたので、今回のキャンプでぜひこの署名への国際的な協力も訴えてくるつもりです。以下の署名です。

ヒバクシャ国際署名
http://hibakusha-appeal.net/index.html

この署名は英語、仏語、独語、中文簡体字、ハングルへの翻訳版がホームページに載っていますが、ぜひそれ以外の国・地域の言語にも翻訳してもらえるようにキャンプの現場で頼んでくるつもりです。

さらに今回はこのキャンプに日本からの参加チームを形成してのぞむことになりました。今のところ全部で9人の参加の予定です。
他の方からもプレゼンや映画の情勢、また広島・長崎の日のパフォーマンスなどをしてもらいます。この点の詳細は後日またご案内します。

さて夏の南仏への渡航はたいへん資金がかかります。航空費だけで15万円以上、滞在費や現地交通費もかかります。
ぜひここにみなさんの力をお借りしたいと思います。被災地への救済もしなければならず、何かと出費が重なるときですが、ぜひよろしくお願いします!

以下の口座にお振込をお願いします。この口座は今回の南仏派遣にむけて開設した専用口座です。

振込先 ゆうちょ銀行 なまえ モリタトシヤ 記号14440 番号50074231

他の金融機関からのお振り込みの場合は
店名四四八(ヨンヨンハチ) 店番448 預金種目 普通預金 口座番号 5007423

#反核サマーキャンプ #ナルボンヌ #反核世界社会フォーラム 

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明日に向けて(1553)わたしたちは未来の姿をどう描けば良いのか―社会的共通資本の勉強会を始めます!

2018年07月15日 13時30分00秒 | 明日に向けて(1501~1700)

守田です(20180715 13:30)

豪雨災害で200名を超す犠牲者が出ました。
いまなお行方不明者がいるとともにたくさんの方が不自由な避難所生活をしていたり、浸水被害の後処理がなかなか進まずに苦しんでいます。

豪雨そのものは人為的に防ぐことが難しいですが、被害がこれだけ甚大になってしまったことの大きな要因として、災害への備えがあまりもおろそかだったことがあります。
安倍首相を筆頭に危機管理の一番の責任者である大臣たちが国会議員とすでに大災害が始まる中で「赤坂自民亭」なる宴会を行っていたことに批判が集まっていますが、より問題なのはそれ以前に十分な準備がなされていなかったこと。
そもそも気象庁が午後2時に異例の記者会見を行って全国に厳重警戒を呼びかけた夜に、あのような宴会が開けてしまうのは、こうした事態への備えをまったく作ってきてないから、精神的な準備もしていなかったからこそです。

この社会のあり方をいかに変えていくのか。この間、災害に即しての検証を行ってきていますが、もう少し大きくは新自由主義的な市場経済の礼賛のもとでの公共投資の削減にみられるあり方の捉え返しが必要だと思います。
ただしそれでケインズ主義的な政策に戻ればいいというのではありません。かつまた社会主義経済への取り組みへの挑戦をもう一度始めようというのでもありません。
僕は宇沢弘文さんが唱えた「社会的共通資本」の考え方に基づいた社会再編を目指すことが、もっとも妥当で実現可能性のある道に思えます。

社会的共通資本の考え方は、分権的な市場経済は保持しつつも、例えば自然環境、農村、都市、教育、医療、金融などを、弱肉強食の市場経済の論理や、官僚の恣意的支配に任さず、共同管理を目指していくものです。
宇沢さんは社会的共通資本を「一つの国ないし特定の地域に住むすべての人々が、ゆたかな経済生活を営み、すぐれた文化を展開し、人間的に魅力ある社会を持続的、安定的に維持することを可能にするような社会的装置を意味する」と説いています。
(岩波新書『社会的共通資本』はしがきより)

とは言ってもこれだけではまだまだ社会的共通資本とは何かが見えてはこないと思うので、みなさんと学び、深める場を作りたいとかねてから考えていたところ、とても嬉しい提案をある方からいただき勉強会が立ち上りました!
しかも「市民環境研究所」「ピースフラッグプロジェクト」「すみれや」「たねまきプロジェクト」の共同企画となりました!
7月17日午後7時から市民環境研究所で第1回を行い、以降、月1回のペースで進めていきます。
みなさん、ぜひ一緒に「社会的共通資本」について学び、豊かな社会の創造を目指して思いをめぐらせていきましょう!

以下、企画内容を貼り付けます。

*****

市民環境研究所・ピースフラッグプロジェクト・すみれや・たねまきプロジェクト共同企画 〜市民がつながる夜間学校〜
「あたりまえの幸せを取り戻すための経済学・社会的共通資本勉強会」
https://www.facebook.com/events/432384130559682/

経済学者・宇沢弘文先生をご存知でしょうか。私は最近教えていただいて、最初、サンタクロースのような風貌に驚きました。今は宇沢先生の著書の中でも一般向けのわかりやすいものを読み始めたばかりです。
社会的共通資本←この段階で難しい。けれど読んでみると、あれ?なんだか読める。そして、ずーっと考えてきたことの答えが書いてあるような気持ちになってしまいました。
学ぶこと、思索することは大学に籍を置く学生さんや学者さんの専売特許のようになっておりますが、普通の市民がそういうことやっていかないと、なんかこの偏った社会は全然健全にならない気がしています。
高学歴の人が企業のトップも官僚も政治家も独占しているからおかしなことになる。
小学生時代を思い起こせば、人気があったのはガリ勉くんじゃなかったよなあ。子供は敏感に人間を見る。学歴だけで独占しないでよね社会を。
というわけで、小さな挑戦としての市民のための夜間学校、まずは経済学から。宇沢先生の最後の教え子、守田敏也さんを講師にお迎えしてみんなでワイワイ始めますよー!
 
第一回目日時:7月17日(火) 19:00〜21:00      
場所:市民環境研究所
参加費:1000円(お茶とお菓子つき)
お腹がすく時間帯、よかったら皆様お弁当など持参くださいませ。食べながらワイワイ、そんな感じでやっていけたらと思っております。

参加お申し込みはmasuji90@maia.eonet.ne.jp井崎までお待ちしております。

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明日に向けて(1552)日本の災害時の避難所は余りに劣悪!酷暑の中におかれた被災者をホテルに移すなど命を守る措置を重ねるべきだ!

2018年07月13日 23時00分44秒 | 明日に向けて(1501~1700)

守田です(20180713 22:30)

豪雨被害での死者がさらに増えています。
NHKの13日18時52分の発表では死者193人、心肺停止5人、安否不明48人だそうです。
以下に表を載せておきます。

なお共同通信は13日11時21分配信のニュースで死者を204人と発表しておりNHKニュースと11人もの違いを見せています。
ここではよりあとから出たニュースであるNHKの発表を表にしてお伝えしておきますが、すでに200人を越えているという報道も流れていることも記しておきます。

豪雨が去ると同時に猛烈な酷暑が襲来し、大変な環境の中での捜索や環境整備などが続いていますが、次に心配になってくるのは避難生活をされている方の体調です。
2014年4月に起こった熊本・九州地震の際、地震で50人の方が亡くなられましたが、その後の避難生活の中で亡くなった「災害関連死」と認定された方はなんと211人にも及びました。
せっかく地震で助かったのに、その後の環境が劣悪であったために、4倍以上の方が命を落としてしまったのです。

こんなことは人権無視です。災害対策をないがしろにしてきた政府は、この間、たくさんの方が災害後に「関連死」で亡くなっているのにそれもまた放置してきました。
この状態もなんとしても変えなくてはいけない。

この点で重要な投稿が大前治弁護士によって「現代ビジネス」ネット版になされました。以下にご紹介します。

自然災害大国の避難が「体育館生活」であることへの大きな違和感 避難者支援の貧困を考える
20180710 大前治弁護士 現代ビジネスネット版
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/56477

大前さんは日本と同じ地震国イタリアでこんな災害援助がなされたことを紹介しています。

「2009年4月のイタリア中部ラクイラ地震では、約63,000人が家を失った。これに対し、初動48時間以内に6人用のテント約3000張(18,000人分)が設置され、最終的には同テント約6000張(36,000人分)が行きわたった。
このテントは約10畳の広さで、電化されてエアコン付きである。各地にテント村が形成され、バス・トイレのコンテナも設置される。
ただし、テントに避難したのは約28,000人であり、それより多い約34,000人がホテルでの避難を指示された。もちろん公費による宿泊である。」

これに対して日本の避難所はどうか。以下の点が問題だと大前さんはあ指摘していますが僕もまったくその通りだと思いま

「・そもそも災害避難用や宿泊用の施設ではない
・1人あたりの面積が狭い
・大人数のため常に騒音や混雑感があり落ち着かない
・1人用のベッドや布団がない、または不足している
・エアコンや入浴施設がない
・調理施設がなく、温かい料理が供給されない」

実は日本の避難所のあり方は、国際的な難民キャンプなどの基準を大きく下回っているのだそうです。災害大国であるにも関わらずです。

先に熊本地震の時に地震で亡くなった方が50人だったことに対し、災害関連死で亡くなった方が4倍以上の211人であったことを紹介しましたが、今回、懸念されるのは災害後に猛暑が押し寄せてきていることです。
すぐにも考えられるのは熱中症になることや、狭くて窮屈な場で寝ることでエコノミー症候群が起きること。これらは水分摂取が足りない中で悪化しやすいのですが、それがトイレ不足と直結してしまうのです。

避難所ではトイレに列ができ、衛生状態も悪いことなどから、多くの方がトイレ使用を控えようと飲食を抑制しがちです。
とくに高齢の女性が水を飲むのをためらいがちになると言われますが、猛暑の中では熱中症やエコノミー症候群に直結してしまうのでとても危険です。

そればかりではありません。そもそもこうした避難所の劣悪さが、多くの人に災害時の迅速な避難をためらわせる原因の一つにもなっていると思います。
それまで避難所の状態を見聞きした経験から、嵐が近づいてきても多くの人が自宅にいた方が過ごしやすいと感じてしまう。トイレなどの不安を抱えている方はなおさらです。
この上に僕のもとには「避難所の方が自宅よりもより低いところにあるので行く気がしなかった」という声もたくさん寄せられました。
この点も含めて、避難所が「避難」に適した場とは思えないことが、大切な「万が一のための避難」も抑制してしまっていると思われます。

こうした状態がもう何年も何年も放置されてきたのは人権無視です。せっかく直接的な災害を生き延びたのに、その後のケアが悪くて「関連死」してしまうのは、社会の対応に問題がある場合が多いのです。
この点で私たちは社会的予算の配分を大胆に考え直さなければなりません。
私たちの国より経済規模の小さなイタリアで「10畳のエアコン付きテント」をすぐに18000人分も供給することができているのです。
イタリアの方が人権がずっと尊重されているわけですが、経費だけの問題で言えばすぐにも追いつくことができるはずです。必要のない軍事費を少し削ればすぐにも対応ができます。

またこのような対応をしなければ今後、「震災関連死」が増えて、犠牲者数がさらに上乗せされてしまいます。
そんなことのないように政府にどんどん予算を出させ、エアコン付きテントがすぐに用意できないなら、希望者は即刻、ホテルに移すなどの措置が講じられるようにすべきです。

7月5日に宴会を開いて災害対策に取り組まなかったことへの真摯な謝罪の意も込めて、政府はもっと懸命に避難者を守るべきです。
災害援助は権利です。避難所の劣悪さは人権侵害です。このことを声を大にして訴え、避難生活者の命を守りましょう!

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明日に向けて(1551)政府は豪雨に対してまさかと思えるぐらいに無策だった!命を守るムーブメントを下から巻き起こそう!

2018年07月11日 23時30分00秒 | 明日に向けて(1501~1700)

守田です(20180711 23:30)

豪雨の犠牲者がまだまだ増えています。
NHKの19時41分の報道によれば死者は全体で175人、行方不明はいぜん87人だそうです。
以下、図表を作りましたのでご確認ください。

 


(時間泥棒」仕置人さん提供)

今回の豪雨災害の教訓の捉え返しを進めていますが、その第二は、政府がまさかと思えるぐらいに無策であったことです。
この豪雨に対する政府の非常災害対策本部の第1回会合が開かれたのはなんと7月8日午前9時でした!唖然としました。

すでに7月5日の段階で今回の豪雨が「記録的」なものになることが気象庁によって発表されていました。
その後に「大雨特別警報」が過去にないような形で続々と各県に打ち出されました。いやそれどころか各地で次々と災害が発生し、犠牲者も出ていました。しかし政府は動かなかったのでした。

それだけではありません。なんと7月5日に安倍首相をはじめ岸田文雄政調会長、竹下亘総務会長、小野寺五典防衛相、自民党国会議員数十人が集まって「自民赤坂亭」という宴会を開いていたのです。
しかもその写真を片山さつき議員が嬉しそうにツイッターにアップしていました。

宴会に寿司。記録的豪雨が西日本を襲う中、安倍首相や被害の大きい地域選出の議員たちの行動が物議
ハーバービジネスオンライン 20180708
https://hbol.jp/170076

あまりのひどさにさすがに参加議員から謝罪が出始めていますが、その中で政府の無策を象徴する発言が飛び出しています。
というのは9日午後の記者会見で竹下亘総務会長が次のように述べたと言うのです。
「どのような非難も受ける。正直言って、これだけすごい災害になるという予想は私自身はしていなかった」

自民・竹下亘総務会長「どんな非難も受ける。これだけの災害になるとは予想せず…」
産経ニュース 2018.7.9 16:36更新
https://www.sankei.com/politics/news/180709/plt1807090010-n1.html

これはなんともびっくりであるとともに、安倍政権中枢の意識のあり方を非常によく表しているものだと思います。
なぜびっくりなのかと言えば、5日の午後2時に気象庁が「西日本・東日本の大雨について」と題する記者会見を行い、「非常に激しい雨が数日間断続的に続き、記録的な大雨になる恐れがある」と厳重注意を呼びかけていたからです。
しかも気象庁はこの段階では、西日本だけでなく列島全体での警戒が必要であると述べていました。
「中国大陸から西日本、東日本、東北地方へかけては梅雨前線が伸びており、ここに太平洋高気圧から温かく湿った空気が流れ込んで前線が活発化し、広範囲に雨を降らせている」と全国での警戒を呼びかけていたのです。
(詳しくは「明日に向けて(1545)記録的な豪雨が予想されます。洪水・土砂災害などへの警戒を!」を参照。7月5日22時の配信)

実際には豪雨は西日本でおさまりましたが、当初は東日本でも被害が起こる可能性がありました。気象庁はこれを「異例」とすら言われた形の記者会見で訴えたのです。
ところがその日に大人数で酒盛り。そして「これだけすごい災害になるという予想は私自身はしていなかった」と自民党の総務会長があけすけに語る・・・。ここには何が現れているのでしょうか。

端的に言えるのは、安倍政権が首相を先頭に常に自分たちに都合悪いことに蓋をし、ひどい嘘と開き直りを連発し、証言の偽証や文章改ざんを繰り返す中で、危機を危機として認識する能力もまったく失ってしまっているのだということです。
しかも自らに都合悪いものに「事態は正常なのだ」というバイアス(偏見)をかけてしまい、危機を認識しようとしない「正常性バイアス」に政権中枢がかかってしまっています。

こうした体質は、安倍首相がたくさんの嘘と居直りを繰り返してきたこと、にもかかわらず与党内部で一度もそれを正せなかったことで強化されてきているものです。
しかし同時にそれは、原発の危険性を無視し、再稼働を強行してきたことでも一層強まってきているものです。そしてそれと災害への危機感のマヒが連動していることが今回はっきりしました。

例えば今回のような豪雨と原発事故が重なったら、とてもではないけれども対応も避難もできません。それを考えれば安全な再稼働などありえないのは誰の目にも明らかなのです。
ところが安倍政権はこうした事態を「考えないこと」にしてきているのです。手前勝手な嘘を繰り返す者は自分にも嘘をつく!「甚大な災害など起こらない」と自分にも嘘をつき、自分たちに都合のいいことだけを考えて行動してきたのです。

だからこの間、繰り返し自然の猛威が襲ってきて、対策不足から何度もたくさんの死者が出ているのに、災害対策を強化しようとはしてきませんでした。
「これだけすごい災害になるという予想は私自身はしていなかった」という発言が出てくるのもそのため。真剣に災害対策を積み重ねていたら絶対に出てくるはずがない。
しかもこれは総務会長に限ったことではなく安倍首相もまったく同じでしょう。だってそうでなければ政権の危機にも直結しうる事態を前に、わざわざ国会議員数十人を集めた宴会など開かなかったでしょうから。

この点で「これだけの災害になるとは予想せず・・・」と思わず語ってしまったことは、災害になんら能動的に備えようとしてこなかった政府の姿勢の如実な表れであることを私たちはおさえなければなりません。
まさかと思えるぐらいに災害に無策なのが安倍政権なのです。

このあまりにもひどい政府を一刻も早く代えなければなりませんが、ある意味ではそれよりも私たちは、自らが下からの災害対策を積み上げて、命を守りぬく力を高めていく必要があります。
南海トラフ地震は必ずやってきます!しかも明日かもしれない。このことを肝に銘じ、みんなで災害対策を下から積み上げていきましょう!

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明日に向けて(1550)被害は甚大!この豪雨から何を学び何を発展させていくのか-1

2018年07月10日 23時30分00秒 | 明日に向けて(1501~1700)

守田です(20180710 23:30)

豪雨が過ぎゆきました。すべての特別警報が7月8日のうちに解除されました。
しかし雨が止んだからといって洪水被害は止まっておらず、広島県の府中町で10日午前10時すぎ、町内の榎川が氾濫し、周辺住民に避難指示が出されました。
同様のことがまだ他でも起こりえる可能性があります。土砂災害や洪水にご注意されてください。

被害はあまりにも甚大でいまなお拡大しつつあります。
朝日新聞のまとめでは10日午後9時時点の死者は158人。心肺停止1人。死者は府県別では広島58人、岡山54人、愛媛26人、京都と福岡各4人、山口3人、鹿児島と兵庫、高知各2人、岐阜、滋賀、佐賀各1人。
行方不明などは広島45人、岡山21人をはじめ少なくとも72人だそうです。

 

 

 

 

(図表は「時間泥棒」仕置人さん提供)

100人以上の死者が出たのは1983年7月豪雨の112人(行方不明5人)以来ですが、この時は主に被害が島根県に集中しました。
今回は西日本各地で被害が起こっています。

お亡くなりになられた方に心からの哀悼の意を表します。
また被災されたみなさまにお見舞いを申し上げます。
行方不明の方が一人でも多く無事に発見されることを願ってやみません。


まだ救助活動が継続していますが、現時点で今回の豪雨災害の特徴を振り返っておきたいと思います。
一つは何といっても雨の降り方がもの凄かったことです。

やはり朝日新聞のまとめを援用しますが、梅雨前線の停滞が始まった6月28日から7月8日までの総雨量は、高知県馬路村で1852.5ミリ、岐阜県郡上市で1214.5ミリ、愛媛県西条市で965.5ミリ、佐賀市で904.5ミリを観測しました。
この期間中、72時間降水量は22道府県119地点、24時間降水量は19道府県75地点で観測史上最大を更新しました。まさに「記録的な」豪雨でした。
これらから分かることは、原因はともあれ少なくとも日本列島をとりまく気象状況が近年大きく変動し、雨の降り方が抜本的に変わってしまって、これまでの経験が役に立たなくなっていることです。

たとえば高知県馬路村の年間降水量を調べてみると2201ミリだそうです。
https://ja.climate-data.org/region/2420/

今回の降り始めからの雨量は年間降水量の約84%にもなります。雨の多い高知・馬路村の1年分の雨量の8.5割が降ってしまったのです。
ほかにもいたるところでこれまでを激しく上回る豪雨が降ったわけですが、1年分の雨が数日で降ってしまうのですから、災害を防ぐためのさまざまな仕組みが次々と突破されてしまう理由も分かります。

とくに怖いのはいきなり1時間あたり100ミリを越えるような大雨が各地で降っているところです。各地で起こった土砂災害の現場での証言の中に次のようなものがありました。
「直前までは降水量が1時間あたり10ミリから20ミリぐらいで避難する必要を感じなかったが、いきなり大変な豪雨になり、その時にはとても逃げられないと思った」とのこと。
その激しい雨の中で隣家に土砂が流れ込み、家が押しつぶされてしまったのに「その音すら聞こえなほどの雨音だった」といいます。

このことは避難の難しさ、避難指示を出すタイミングの難しさをも表しています。
端的に言って早い時期に逃げ出した方がいいですが、危険な状態はいきなりの1時間に100ミリの雨でやってくるので、まだ危険が迫っていない、言うなれば「穏やかな状態」の時に避難する必要があります。
しかし実際にその後に土砂が家を押しつぶしてしまうのは、避難したうちのごく少ない例になるでしょうから、多くは「空振り」にもなります。それでもいいから逃げることを勧めるしかない。

そうなると避難所にはたくさんの人が押し寄せることになるし、それを受け入れられるだけのあらかじめの準備も必要となります。
しかし多くの場合、現状はそうはなってはいないのが実情です。ものすごい数の人を一気に受け入れることは想定していないため、各地で「避難所」といっても十分な受け入れ態勢ができていないのが現実なのです。
そしてそのことが実際の避難を躊躇させることにもつながっているとも思われます。

そうではなくて、地域のたくさんの方が来られることをあらかじめ想定し、ときに実際に避難訓練も行い、数夜をできるだけ楽に過ごせるだけの体制を作りだしておくことが必要となっているのです。
その上で今回のように「記録的豪雨」が予想されるときは、「念のため」の避難を奨励し、実際に行ってもらうのです。
それ以外に今回のように一定期間雨が降り続き、その後に1時間に100ミリの雨が降って裏山が崩れるなどの事態に対応する道はないと思います。

とにもかくにも「念のための早いうちの避難」が大事であり、それを受け入れることができるだけの体制を各地で進めることが急務です。
このためにこれまでの「常識」を捨て、災害対策をみんなで抜本的に考え直していくことが必要です。

続く

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