明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(1161)ヨウ素剤を配る!下(配布・備蓄について)

2015年09月29日 10時30分00秒 | 明日に向けて(1101~1200)

守田です。(20150929 10:30)

篠山市原子力災害対策検討委員会が市長と市民に提出した「提言書」の安定ヨウ素剤に関する説明の後半をお届けします。
今回は備蓄方法についてで、最も理想的なものとして事前各戸配布を勧めており、その理由が書かれています。

なお最後に避難との関係にも触れています。放射性ヨウ素の被曝に限っても、安定ヨウ素剤の服用で防護するよりも避難によって一切被曝しない方が良いです。
そのため「とっとと逃げる」ことがいつでもキーポイントですが、避難中に放射性ヨウ素に追いつかれてしまうこともありえるため、安定ヨウ素剤を服用して避難することが必要です。

以下、配布や備蓄についての内容をお読み下さい。

*****

 原子力災害対策計画にむけての提言
 http://www.city.sasayama.hyogo.jp/pc/group/bousai/assets/2015/06/teigensyo.pdf

第4章 被曝防護のための安定ヨウ素剤の服用
第3節 安定ヨウ素剤の備蓄方法
第1 理想的なのは事前各戸配布
備蓄の問題で重要なのは、安定ヨウ素剤は、服用することによる副作用はほとんど起こらないという点です。チェルノブイリの場合でもほとんど起きていません。
にもかかわらず服用が進まなかった福島の場合、量はあったのに、避難所とか特定の場所にしかおかれていませんでした。しかも誰が服用の判断をするのか、判断する人の免責事項がどうなっているのかもあいまいでした。
服用の現場に立つものに安定ヨウ素剤の安全性ついての理解がなかったのです。そのために判断が遅れ、ほとんど服用されませんでした。これらからも備蓄においては、事前教育を徹底することを前提としつつ、事前に各戸配布するのが理想です。

風邪薬や解熱剤などを家庭の常備薬として持たれている方が多いと思いますが、いざというときにこうした選択手段があることは、突発した事態に対して対応の幅を広げることで精神的な安定にも寄与します。
その点でも安定ヨウ素剤を各戸配布し、選択できる手段を増やしておくことには効果があります。

しかしそれだけでは足りません。事前に配布すると必ず紛失する人が出てきますし、間違えて飲んでしまい、無くしてしまう人もいます。避難の時にあわてて紛失してしまう人もいるかもしれません。
そのため避難の集合場所などにも配布しておき、かつ避難時にも配布することが必要です。

このための分は各戸配布以外に市が備蓄しておいてそこから出します。つまり三段構えの備蓄を行うのが理想です。個人、特定の場所、市役所の三段構えです。こうすれば市民は必要なときにどこかで安定ヨウ素剤を得ることができます。
なお誤飲した場合でも問題は生じません。倍量飲んでも大丈夫です。かりに乳児が倍量飲んでも、医学的には「嘔吐支援など医師援助をするな」という指示が出ているぐらいです。誤嚥性肺炎の方が危険性が高いのです。
安定ヨウ素剤は普通の大人が飲む量でも100ミリです。だし昆布に入っている量が、味噌汁1杯5ミリぐらいですので、それが20杯で100ミリです。子どもだったら10杯分です。これを飲んで死ぬ人はいません。心配はありません。 

実際には、安定ヨウ素剤よりももっと危険な薬が各家庭にあります。倍量飲んだら深刻な事態を招くものも多数あります。
それらと比べたら安定ヨウ素剤はずっと安全であって、各戸配布が実現された場合は、それぞれが病院から得た薬を保管するのと同じような気持ちで保管してもらえば良いです。
これらを踏まえて市は安定ヨウ素剤の各戸配布を可能とするための検討を進めています。

第2 連続服用が可能な備蓄量の確保を
篠山市としてはヨウ素の飛来を長期にわたって考えるならば、複数日ぐらいの服用が可能な量の備蓄がなされていれば充分であると思われます。
各自への配布、避難場所、避難時と三段階の方法を篠山市独自の方式として打ち立てたいと思います。
また篠山市在住者ではないけれども篠山市に勤務している方も関与人口として考え、それらの方の分も安定ヨウ素剤備蓄の対象と考えたいと思います。
それらの方たちへの配布方法、教育については別途、検討の対象とすることとします。安定ヨウ素剤は安価であるため購入の負担も小さいです。

なお重要なのは避難するときには、安定ヨウ素剤の服用は絶対に必要だということです。ただし放射性ヨウ素の被曝に対しても、安定ヨウ素剤を飲むより避難した方がメリットが高いのです。
その避難の途中に放射性ヨウ素が飛んでくることは充分考えられるので避難と安定ヨウ素剤服用はセットで考えるべきなのです。

第3 事前配布ができない場合の次善の策の検討
今の法制度の中では、安定ヨウ素剤の事前各戸配布にはさまざまな法的障壁があります。原子力災害対策検討委員会としては、この点を解消する道を全力をあげて作り出したいと考えています。
同時にそれまでの間は、各戸配布にできるだけ近づける形での、配布方法を編み出したいと思います。急務の課題と位置付けて取り組むべきです。

*****

以上で安定ヨウ素剤の配布に関する連載を終わります。
ぜひ全国各地でこの動きを広めて下さい!

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明日に向けて(1160)ヨウ素剤を配る!中(服用の意義と諸注意)

2015年09月28日 09時30分00秒 | 明日に向けて(1101~1200)

守田です。(20150928 09:30)

篠山市で来年1~3月に安定ヨウ素剤の事前配布を行うことをご紹介しましたが、篠山市原子力災害対策検討委員会が篠山市長と市民に提出した「提言書」の中から、安定ヨウ素剤に関する項目(4章)を抜粋しご紹介します。
なおあらかじめ生じやすい誤解にお答えしておきます。

一つに提言で掲げている「原子力災害対策」の基本は「とっとと逃げる」ことです。
放射性ヨウ素が飛来する条件下ではもちろん他の核種も飛来します。この中で防げるのは放射性ヨウ素による被曝のみです。そのためこの薬を飲めば大丈夫だというわけではありません。
基本は安定ヨウ素剤を服用して「とっとと逃げる」ことです。逃げる途中に放射性ヨウ素に追いつかれた場合を考えて服用するのです。もちろん逃げられない方もおられます。その場合も考えて複数日数分の備蓄を提案しています。

二つに「放射性ヨウ素は半減期が短くてすぐに消える」ので大した意味はないのではというもの。
まったく反対です。半減期が短いのは単位時間あたりに出てくる放射線量が多いからです。半減期が30年のセシウム137と半減期が8日のヨウ素131を比較すると、セシウム137が1本の放射線を出す間にヨウ素131は約1369本もの放射線を出します。
このため半減期の短いものは短期に身体にものすごいダメージを与えるのです。そのためにも安定ヨウ素剤の服用は重要ですが、他にも半減期の短い核種はたくさんあるので、事故の初期ほど放射線値が高く、「とっとと逃げる」ことが大事なのです。

あらかじめこの点を補足した上で、以下の提言の4章をご紹介します。

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 原子力災害対策計画にむけての提言
 http://www.city.sasayama.hyogo.jp/pc/group/bousai/assets/2015/06/teigensyo.pdf

第4章 被曝防護のための安定ヨウ素剤の服用
第1節 安定ヨウ素剤服用の必要性
第1  放射性ヨウ素の甲状腺への取り込みを防圧
次に放射線被曝防護の観点から、安定ヨウ素剤の服用に必要性についての提言をまとめたいと思います。
安定ヨウ素剤の服用はなぜ必要なのでしょうか。もともと自然界にヨウ素という物質があります。身体はミネラルとしてこれを日々、取り込んでいます。
原発事故が発生した場合、原子炉内で生成された自然界にはない放射性ヨウ素が飛んできて、空気中のヨウ素と結びつき、放射能を持った人体に悪いヨウ素が生まれます。
ところが人体は自然界にある普通のヨウ素なのか身体にとって悪いヨウ素なのか見分けがつかないので、体の中に取り込んでしまうのです。

普通の食物の場合、例えばアルコールであれば、ある程度、肝臓で分解されて、その日のうちに腎臓から排出されるという経路を取ります。
ヨウ素は体の中のミネラルとしてある特定の臓器にある一定の期間、貯蔵されてしまう特徴があり、その間に放射線が出ることで臓器に損傷を与えてしまうのです。
とくに取り込まれる特徴があるのは甲状腺です。自然界にあるヨウ素によって甲状腺ホルモンを作っているため、ヨウ素を必要としているからです。

日本に長く住んでいる方の場合は、海外の内陸部で生活している人々に比べて、ヨウ素をたくさん含む海藻などの海産物を日常的に食べているため、ヨウ素を摂取する機会は多いと言えます。
しかし甲状腺をヨウ素のタンクに例えるならば、ヨウ素を燃料として甲状腺が働いているために、仮に一度タンクが満タンになっても、日々、燃料であるヨウ素は消費されていきます。
そのためタンクにはいつでもある程度の空きがあると考えるべきです。

そのため放射性のヨウ素が入ってきた場合に、空いている部分に放射性ヨウ素が入ってしまい、体外に出ていくまでの間、放射線が出て甲状腺を被曝してしまいます。この被曝の仕方を内部被曝と言います。
これに対し、放射性の悪いヨウ素が来る前に、自然界にあるものと同じ良いヨウ素で甲状腺のタンクを満たしておけば、悪いヨウ素が素通りしてくれる(タンクは満杯で入る余地がない)というのが、安定ヨウ素剤服用の意義です。

第2 安定ヨウ素剤服用の時期
そのことから逆に考えてみて、原発で事故が起きて放射性のヨウ素が飛んできて、身体が取り込んでしまったあとからいくら良いヨウ素を摂ってみても、悪いヨウ素がすでに甲状腺のタンクの中に入ってしまったら意味がないことになります。
具体的には、放射性ヨウ素の取り込みから6時間以上経ってから安定ヨウ素剤を服用しても、ほとんど効果がないのです。

逆に原発事故が起こったけれども、まだ放射性ヨウ素が飛んでこないのに、8日間ぐらい前に安定ヨウ素剤を飲んでも、ヨウ素が体外に排出されるので、悪いヨウ素が飛んできたときに再びタンクに隙間が出来てしまう。
適切な時期に適切な量をとらなければ効果が得られないのです。

ではどれぐらいが目安になるのかというと概ね24時間前に安定ヨウ素剤を飲めば、9割以上は防護できる、最低1日は十分持つとされています。研究報告によると4時間ぐらい遅れても6~8割ぐらい効果はあると言われています。
脳梗塞や心筋梗塞の発症への対処と比較すれば時間の余裕があります。


第2節 安定ヨウ素剤服用における諸注意
第1 服用にあたっての条件
誰が安定ヨウ素剤をどれぐらい飲むことが必要なのかですが、高齢者には若い人に比べて放射線被曝の影響が少ないと言われています。しかしそれはあくまで通常の被曝に対してのもので、高濃度の被曝を想定したものではありません。
そのため、救援活動従事者や医療従事者などは年齢に関係なく予防的服用が必要ですし、一般の高齢者も念のために服用した方が良いです。

結核病患者についてはかえって悪くする場合があるとも言われています。確かに一時的に悪くなることはありえますが、被曝による発がんの方が、将来的に重篤な結果を生むので、たとえ結核があっても服用すべきだと考えられます。
妊産婦に関しては、胎盤を通して放射性物質が透過するため飲むべきです。長期服用すると胎児の下垂体に働いて一過性の成長障害が起きうるとも言われますが、薬を飲む期間を一定に限ればその限りではないとデータに出ています。

第2 非常に低い副作用の発症率
アレルギーのある方の服用に関してですが、病院などではヨウ素は脳動脈瘤やくも膜下出血などを診断するために血管を造影するため、あるいは循環器系の血管を造影するために使われています。
ヨウ素系造影剤を注射して検査を行いますが、その際、100人の検査で1~2人ぐらいジンマシンが出ます。

こうしたヨウ素系造影剤で遅発性の24時間以内のアナフィラキシーショックで死亡した例もあります。
そのためヨード剤使用における副作用の心配が語られることとなったのですが、実際には医師によって静脈内にイオン状態で投与するのと飲むのとでは条件が大きく違います。
血液の中に医師が投与する場合はイオン状態にある造影剤が血液中の酸素と結びついて合併症になる場合がありますが、経口投与の安定ヨウ素剤は非常に安定しているのでほとんど起きません。

どれぐらい重篤な副作用があるのかというと、8,000~9,000万人が受けているインフルエンザ予防注射の場合、重篤な副作用の発生率は0.002%ぐらい。対してヨウ素剤の場合、重篤な副作用は0.0001%。20分の1です。
副作用の発生率がそれぐらいである以上、その後の利益を考えて、現場の責任者の責任において判断することは人道的に許されると考えられます。

この点については法的なサポートが必要です。現場の緊急判断の結果に関しては免責されることをはっきりとさせておくことが早急に望まれます。

第3 事前の調査の必要性
ただし可能な限りリスクを減らすために、事前調査を行うことが重要です。
ヨウ素に関する基礎疾患やアレルギーについてはすぐにもできます。春の健康診断が一斉に行われる時期にヨウ素に関するカードをつけて、それにチェックをしてもらうだけでよいので、すぐに始めるべきです。
そこで食物アレルギー、とくにヨウ素アレルギーがあるかないかを尋ねるのです。本人が分からないのならそれでもかまいません。食物アレルギーが何かないか尋ねるだけでも良くてそれはどういうものですかとその点をチェックしてもらえば良いのです。

第4 事前の教育の必要性
実際に薬を飲んでもらうことについて、福島の時はどうだったのかというと、多くの人々が福島原発事故まで安定ヨウ素剤の存在を知りませんでした。しかし原発周辺には配られていました。そのため安定ヨウ素剤は十分にありました。
しかしほとんど服用されませんでした。判断ができなかったためです。

このことから明らかなことは、安定ヨウ素剤があっても、副作用に関する知識が不十分であって過度に怖がったり、どの時期に飲んだらいいのかという知識がなかったら、実際のときにはなかなか的確に飲めないということです。
このため求められるのは訓練です。調査、教育、訓練が必要です。安定ヨウ素剤の必要性と副作用の実際、なぜその処置をしなくてはいけないのかという必要性を十分に分かっていたら、副作用を怖がって飲まないことは起きません。

そのため安定ヨウ素剤の場合でも副作用や発生率に関して詳しく説明し、かつ発現したときの対処を説明し、その上で必要性を説いて訓練をすれば、市民が安心して飲んだり子どもにも飲ませることができるので様々な場での教育が大切です。
とくに子どもの服用に関しては家庭の役割が重要となりますので、子どもが保護者とともに放射線防護や安定ヨウ素剤について学ぶことも大切です。
ある程度医学的な知識を持った保健師さんなどを、私たち検討委員会の医師が教育し、服用にあたっての注意事項について、一般の市民を含めて、講習を行っておけば、合併症の発現に対してもある程度は対応できます。

続く

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明日に向けて(1159)ヨウ素剤を配る!上

2015年09月27日 18時00分00秒 | 明日に向けて(1101~1200)

守田です。(20150927 18:00)

兵庫県篠山市が安定ヨウ素剤配布の具体的スケジュールを決めました。来年1~3月に18回配ります。
ようやくここまで来たと言う感じです。

配布に向けて24日に、兵庫医科大学の上紺屋憲彦教授が、篠山市の医師、薬剤師に安定ヨウ素剤の服用方法や効能などの説明を行いました。
上紺屋教授はこれまでも看護師や保健師、市職員などへの講演を行っています。
篠山市もまた上紺屋教授の講演をDVD化し、全自治会での説明会も行ってきました。市職員400人があらかじめ学習し、説明者となって自治会を周りました。
ここまで準備を重ねての配布になります。

安定ヨウ素剤は、原発や核施設の事故の際に、飛来する放射性ヨウ素から甲状腺を守るための薬です。
安価ですが、甲状腺を守るのに大きな力を発します。なおかつ副作用の可能性もきわめて小さいものです。

原発は再稼働していなくても燃料プールがある限り大変危険です。福島原発事故の際、4号機燃料プールが大変な危機に見舞われました。
現在、全国の原発の燃料プールにはウラン換算でなんと17281トンもの核燃料が溜まっています。
燃料プールの容量総計は23801トンですから、なんと約73%もが埋まってしまっています。

といってもこの73%というのも「ニセ」の数字です。なぜならもともとの設計のままなら燃料プールはすでに完全に埋まってしまっていたからです。
燃料プールが満杯になると、核燃料の持って行き場がないので原発は運転できなくなる。だから本来、福島原発事故前に設計時点の想定に従うならば運転してはならない状態になっていたのです。
電力会社はこれに対して、「リラッキング」というとんでもないことを行いました。プールに沈めている使用済み核燃料集合体の間隔を詰めて、強引に容量を増やしてしまったのです。

核分裂性物質は、ある一定量が集まると勝手に核分裂を始めてしまう性質を持っています。だから扱いがやっかいで恐ろしいのです。
そのため「これだけの間隔がないと危険だ」と考えられて燃料プールへの収納の際の間隔が決められていたのですが、リラッキングは稼動を続けるために安全マージンを犠牲にして行ったものです。
ちなみにリラッキングを行って、管理容量を強引に増やしてもなお、93%まで埋まってしまっていたのが、福島第一原発だったのでした。

これらから大地震などに襲われた場合、燃料プールで使用済み核燃料が倒れるなどして集まってしまい、勝手に核分裂が始まってしまう可能性があります。
いやもともとの設計でも危険なのですが、リラッキングをしているためにより危険度が高いのです。核分裂が始まれば、新たに放射性ヨウ素が発生してしまい、原発から飛来してくる可能性があります。

この点から再稼働を考えなくても、安定ヨウ素剤は持っていた方が良いのです。多くの方が国内を旅行や仕事などで頻繁に移動していることを考えると、原発からの距離に関わらず所有した方が良いです。
ましてやあらゆる面にわたって無責任性を強めている政府が、川内原発の再稼働を強行してしまいました。内閣も原子力規制庁も九州電力もどこも安全性に責任をとっていないにもかかわらずにです。
これまで述べてきたように、4年以上停まっていた川内原発はそれだけでも危険です。ましてや加圧水型原発は蒸気発生器などで事故を繰り返してきている型の原発です。この点からも事故に備えた方が良い。

さらに今、世界では400基以上の原発がまだ稼動しています。そのどこで事故が起こっても不思議ではありません。
中国や台湾、韓国など、日本の近くの原発の事故で放射性ヨウ素が飛来する可能性もあるし、海外に滞在中に事故に遭遇する可能性もあります。
その点からも、私たちは世界が核の脅威から完全に脱することができるまで、安定ヨウ素剤を携帯する必要があるのです。

この点からぜひともみなさんにお願いしたいのは、篠山での取り組みを全国に拡大して欲しいということです。
篠山市は一番近い高浜原発から45キロから70キロに位置している市です。それでも兵庫県が行ったシミュレーションで、IAEA(国際原子力機関)が定めている安定ヨウ素剤服用基準の2倍の放射性ヨウ素が飛来しうるという結果が出ています。
これを大きな参考にして篠山市はただちに備蓄を行い、今、事前配布を行おうとしているのですが、同じくように全国で備蓄、事前配布を進めて欲しいです。篠山市の例を出して、お住いの地域の行政に強く要請してください!

これはけして再稼働を容認する行為ではありません。
むしろ安定ヨウ素剤を持ち、服用方法や効能をしっかりと知ることは、原発の危険性、放射能の危険性と身の守り方をきちんと把握していくことにつながります。
だからこそ国はこれまで避難計画やヨウ素剤の広域への配布を行ってこなかったのです。そしてそのために福島原発事故でも避けられるべき被曝が避けられなかったのです。いや避けられる被曝が避けられていない現実は今も続いています。
こうした状況を打ち破り、多くの人々が放射能の危険性と避け方を学ぶ一助としても、安定ヨウ素剤を誰もが持つことが大切です。

行政への交渉に当たっては、僕も参加する兵庫県篠山市原子力災害対策検討委員会が篠山市長と市民に提出した以下の提言を参考にしてください。

 原子力災害対策計画にむけての提言 http://www.city.sasayama.hyogo.jp/pc/group/bousai/assets/2015/06/teigensyo.pdf

なお次回、この中かから安定ヨウ素剤について触れた章の全文をご紹介します。

この国はまったくといっていいほど住民の命を守ろうとしていません。政府はアメリカのしもべのようになって自衛隊をアメリカ軍のために差し出そうとしてさえいます。
このような状況だからこそ、自分たちで命を守る力をつけていく必要があります。市民の側から、草の根から「原発からの命の守り方」を学び、身に着け、広めていきましょう。

以下、神戸新聞の報道を貼り付けておきます。参考にして下さい。

*****

篠山市、ヨウ素剤配布で方針 医療関係者向けに研修会開催
神戸新聞 2015/9/26 05:30
http://www.kobe-np.co.jp/news/tanba/201509/0008429473.shtml

原発事故に備えて兵庫県篠山市が準備を進める安定ヨウ素剤の事前配布について、市は来年1~3月に計18回配る方針を固めた。
24日夕には市内の医師らを対象に研修会があり、兵庫医科大学の上紺屋(かみこんや)憲彦教授(放射線治療)が薬の服用方法や効能などについて、医師や薬剤師約30人に話した。(安福直剛)

市は年明け後に住民説明会を行い、会場で希望者に安定ヨウ素剤を配布する。まず18歳以下の子どもがいる世帯を対象に実施(5会場=休日に1日2回)。
次に全世帯向けに配布する予定(8会場=夜間)。日程は重ならないよう調整する。配布するヨウ素剤は約1万人分を想定している。

安定ヨウ素剤の事前配布について原子力規制庁は、医師による住民説明会が必要と定めている。市は、説明会とは別に昨年から全自治会で学習会を開いており、市医師会にも協力を求めてきた。
研修会で上紺屋教授は、放射性ヨウ素を体内に取り込んだ場合、甲状腺がんや成長障害などの甲状腺機能異常が起こり得ると説明。ヨウ素剤がこれらを防ぐことや、服薬の時期、量、副作用などについても話した。
河合岳雄市医師会長は「だいぶ理解が深まったのではないか。配布に向け、市民の疑問に答えられるよう、より具体的な研修も必要になるだろう」と話した。

 

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明日に向けて(1158)在外邦人の危機が高まっている!下

2015年09月26日 21時00分00秒 | 明日に向けて(1101~1200)

守田です。(20150926 21:00)

前回の続きです。

実はISは2月から「日本を標的にする」という声明を出しています。

 「日本が標的に」『イスラム国』機関誌に掲載
 テレ朝ニュース 2015/02/13 05:57
 http://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000044392.html

これはISの機関紙〝Dabiq"を扱った記事ですが、ISはここでかなり踏み込んだことを書いています。
以下、日本語訳の一部を引用します。

***

 「イスラム国は、ただちに、邪神のヨルダンによって約10年もの間、囚われの身になっていたサジダ・リシャウィの解放と後藤健二との人質交換によって、カリフの領土内に移送することを要求した。
 ヨルダン政府は、無謀にも、人質の交換取引においてヨルダンの戦闘機パイロット(の奪還)を入れ込もうとして日本人の人質交換のプロセスを複雑にしてしまった。」

 「後藤健二と、背教のパイロットの親族には何ら責任はないが、アメリカの十字軍を満足させ、奉仕しようとしている彼らの国の政治指導者たちは、そうではない。
 安倍晋三が十字軍を支持するという宣誓を行うまでは、日本は、イスラム国がテロの標的とする優先順位リストにはなかったのだ。
 しかし、安倍晋三の愚かさのせいで、日本のすべての市民と利害関係にある者たち(それは、どこにでも存在する)は、ヒラーファの兵士たちと、この後援者たちにとって、今、標的となったのだ。

 日本は、現在複雑な苦境に置かれている。
 日本は、どうやったら、この苦境から逃れることができるのか。

 安倍晋三は、無謀にもヒラーファの怒りに晒してしまった日本の人々を救うために対策を講じることができるのだろうか。
 彼は、イスラム国に対して、不名誉で思慮に欠ける声明を出してしまった後で、ヒラーファに対する戦争への支持を止めるという勇気ある声明を出すことができるのか。
 それは疑わしい。
 だから、日本の異教徒たちに向けて、アラーの権力と力によってヒラーファの剣が(サヤから)抜かれたことを知らせておこう。」

*****

これはかなり状況を深く分析して出されているメッセージです。
最初に読んだときにとても驚いたのは「後藤健二と背教のパイロットの親族には何ら責任はない」と書いてあったことです。ではなんで殺したのだと深い憤りを感じましたが、ISは以下の点を強調したいのです。
「安倍晋三の愚かさのせいで、日本のすべての市民と利害関係にある者たち(それは、どこにでも存在する)は、ヒラーファの兵士たちと、この後援者たちにとって、今、標的となったのだ。」

この全文を載せているのはブロガーの「カレイドスコープ」さんです。
ISの側の広報に利用されたくないと悩んだけれども、日本政府の姿勢を見ていて出すべきだと判断したと書かれており、その姿勢に深く共感しました。
ただそれでも僕もこれまでこの主張の転載に躊躇してきました。
ともあれカレイドスコープさんに敬意を表しつつ、全文が読める彼のサイトを紹介しておきます。

 イスラム国の機関紙「DABIQ」の日本へ向けてのメッセージ
 カレイドスコープ Tue.2015.02.24 
 http://kaleido11.blog.fc2.com/blog-entry-3431.html

安倍政権は安保法案を通すために意図的にこの声明を無視してきたのだと思われますが、これらを読んだときに、私たちは自衛隊員が危ないと言うよりも日本人全体が危ないことをこそつかむべきです。
中東やトルコへの旅行などとても危ないし、それだけでなく「大使館を狙え」と名指しされている国々をはじめ、多くの地域で民間人が危機に晒されつつあることをしっかりとみすえていく必要があります。
とくにトルコはシリアと国境を接していることもあり、ISとの直接対決を避けてきましたが、この8月にとうとうトルコ空軍をISへの空襲に参加させてしまいました。
そうなるとトルコ国内で報復が行われる可能性があります。第一に危ないのはトルコの方たちであり、それだけでも胸が痛みますが、さらにそのときに日本人観光客が狙われる可能性が大きくあります。

ISは「在外公館を狙え」と公言しているわけですが、軍事的にはそれで在外公館の守りに相手の側を集中させておいて、まったく違うところを攻撃することなどよくあることです。
軍事は騙し合いであり、「敵を欺くにはまず味方から」などと言われるぐらいですから、「ここを襲うぞ」といってまったく別のところを襲うことなど常に行われるからです。

このように書いてくると「それではISのような暴力とはたたかわないのか」という意見も出されると思います。
それに対してはこう思います。まさにISの暴力をなくすためにこそ、非暴力的な平和貢献が必要で、実際に日本の人々はそれをしてきたのだということです。
典型例が中村哲医師を先頭にしたペシャワール会の活動です。そしてその成果を壊してしまうのが戦争法だということです。

実際にもともとISが出てきたのはアメリカ軍の理不尽なイラク攻撃があったからです。このためISを軍事的に叩いても、次から次へとISへの参加者が増えるだけです。たとえISが無くなっても、同じようなものが後から後から出てくるでしょう。
背景にあるのはアメリカの戦争の理不尽さだからです。また新自由主義のもとで世界の中で貧富の差が過酷に開いていることも大きな要因です。
だから、ISの暴力とたたかうためには、暴力の地盤をなくさなくてはいけない。そのために大事なのが人道援助であり、平和貢献なのです。それでこそISへの参加者を減らせるのです。

そもそもオサマ・ビンラディンらのネットワークは、旧ソ連によるアフガニスタン介入に対するイスラムの怒りと、そこに目を付けたアメリカの介入によってこそ形成され、拡大していったのでした。
軍事大国となったフセインのイラクも、イラン・イスラム革命の拡大をおさえたいアメリカが、フセイン政権に膨大な軍事援助を行うなかで地域の覇権国家となったのでした。そしてそのフセイン政権を叩き潰す戦争がISを生んだのでした。
今もアメリカは、ISと敵対関係にあるさまざまな武装勢力に軍事的・資金的援助を行っています。そのことで新たなるモンスターが育っている可能性が十分にあります。

ここからつかみとるべき最も大事な点は、現代の紛争を軍事で解決することなどできないということです。もっと言えば、怒りを恐怖で封じ込めようとしても無理なのです。より強い怒りを生むことにしかならない。
怒りはただただ愛によって包み込むことの中でのみ、真の解体を迎えます。なぜならば怒りの根っこにあるのは恐怖だからです。その恐怖を癒さなくてはならない。そのために必要なのは攻撃ではありません。博愛的な人道援助です。
これまで自国の軍隊を国際紛争の解決につかってこなかった日本には、そのための世界の中でもまれな特権的な位置があったのです。とくに中東では(誤解も含めて)絶賛されてきたのです。

それが有名無形の形で私たちの安全をとても強く守ってきたのです。
安倍政権はそれを踏みにじり、壊してしまおうとしてしまっている。国内では「平和力」からの反撃を受けることになりますが、海外、とくに中東ではそうではありません。
これまでのイメージが良すぎたがゆえに、大きな裏切られ感が形成され、軍事的反撃につながる可能性が高くあります。実際にそのために後藤健二さんはISすら「罪はない」と認めていながら殺害されてしまったのです。

こうした流れに対してどうしたら良いのでしょうか。答えは一つです。戦争法をひっくり返し、さらに中東に邪悪なイメージを振りまいている安倍政権を倒すことです!
そのことでこそ私たち全体の安全が確保されます。We are not Abe!と叫ぶだけでなく、こんなひどい戦争政権は許さないのだという日本民衆の力強いメッセージを、実際に政権を倒すことで示すことです。
もはや安倍政権を倒すことには私たちの生存権がかかっています。私たちの命を守り、さらに世界の中の争いを縮小させていくために、アベ戦争政権を倒しましょう!

連載終わり

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明日に向けて(1157)在外邦人の危機が高まっている!上

2015年09月25日 15時00分00秒 | 明日に向けて(1101~1200)

守田です。(20150925 15:00)

強行採決後のシルバーウィークが過ぎましたが、大型連休を挟んでも、国内に広がった「戦争反対」の声はまったく収まらず、むしろ各方面へにさらに急速に波及しつつあります。
京都でも早速昨日24日に「戦争法をただちに撤回せよ」というデモが行われました。
Facebookに動画を投稿したので、アドレスを示しておきます。ご覧ください。

 戦争法反対京都デモ 20150925
 https://www.facebook.com/toshiya.morita.90/videos/vb.1182740570/10206193901384814/?type=2&theater

すでに書いてきたように、僕は戦争法の強行可決でなんら落胆していません。安倍首相が踏みにじろうとしているのは、日本の中に広く浸透している「平和力」であり、必ず大きな反発が起こること、いやすでに起こっていることを実感しているからです。
しかしけして楽観だけしていられないし、していていいわけでもありません。なぜなら安倍首相の好戦的な態度、アメリカにべったり寄り添う態度が、世界の人々に大きな警戒を抱かせ、強い反発を招いているからです。
とくに激しい怒りを伴いつつあるのが、アメリカにもっとも手酷い目にあわされ続けているイスラム世界の人々の感情です。そのためにすでにもう在外邦人の危険性が飛躍的に高まっています。私たちはこのことをしっかりと見ておく必要があります。

こうした推移を見定めながら戦略を練っているのが、イラクとシリアにまたがるモンスターとなっているISです。(注。ISはIsiamic Stateの略です。次に紹介するテレ朝などでは「イスラム国」としていますが、このブログではISとすることとします。)
ISは9月になって「日本攻撃」を呼びかけました。ISは情報分析に優れており、安倍政権の戦争法案強行可決の姿勢が国内外に反発を呼び起こしていることを見据えてこうした声明を出していると思われます。テレ朝のニュースをご紹介します。

 “日本攻撃を” 「イスラム国」が機関誌で呼びかけ
 テレ朝ニュース 2015/09/11 16:23
 http://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000058571.html

もちろんこの流れは今年年頭に、後藤さんと湯川さんが人質になっている状況下で安倍首相が中東に訪問し、ISを攻撃している国に援助を行ったこと、エルサレムでイスラエル国旗と日の丸の間にたって「テロとの対決」を呼号した時からの流れです。
当然にもすでに在外公館の関係者が一番危ない状況に置かれていますが、それだけでなくNGOを含んだ日本に関連する機関、企業などもみな危なくなります。旅行者も狙われる可能性があります。

昨日の京都のデモでも「自衛官に殺させるな」「自衛官を殺させるな」というコールが何度も叫ばれていました。「に」と「を」を使いわけたとても説得力のあるコールでしたが、実は今、さしあたっては自衛官よりも民間人の方が危なくなっています。
攻撃する側から考えても、非武装の人々の方が襲いやすく、打撃を与えやすいからです。それが軍事的リアリティです。

しかもそうなると防衛しなければならない人々は膨大にいますから、軍事的に守り切るのはまったく無理です。相手は365日のうちの1日の数時間で襲撃を成功させれば「勝」です。守る側は365日のすべてを守り通してやっと「勝」なのです。
こういう形の戦争のあり方を「非対称的戦争」といいます。イギリスの戦略家、リデル・ハートの言葉です。ベトナム戦争などを分析したものですが、侵略軍と抵抗するゲリラ軍の関係はどこでも似たようなものです。
ISの場合、攻撃してくるのは特攻隊です。自殺攻撃で来ます。逃げることを考えずに攻撃してくるので、最も強く、最も守りにくいのです。実際それであちこちで多くの人々が殺されています。中には屈強なアメリカ軍も含みます。

日本の場合、人道援助などで世界中に信頼関係を積み上げて、人の輪に囲まれることを常としてきたので、いっぱんに軍事的セキュリティ力は低いです。
アメリカの方が民間人であってもセキュリティ意識が高いです。セキュリティ意識が高いというのは、猜疑心が強く、何かあったときにすぐに暴力に依存して自分を守る意識を持っているということでもあります。
多くの日本人はそういう関係に立ってこなかったので、猜疑心が弱く、フレンドリーで、だから狙おうと思ったら一番容易です。メンタリティで言えば自衛隊員とて変わらないと思います。

軍事的に強くなるには、いざとなったら呵責なく暴力を振るい、人を殺せるメンタリティを持つこと。また常に周囲を警戒し、張りつめた緊張感と猜疑心を持ちづつけることです。当然そうなると誤射なども増えますが、それをも顧みない冷徹な意志が必要です。
実際にはこうしたことは人間の通常の感覚に大きく逆らいますから、アメリカ兵の場合ですら戦場を離れてからPTSDにかかり、自殺者をたくさん出してしまうのです。それが戦争のリアリティです。
サマワに派遣された自衛隊も帰国後にたくさん自殺しています。張りつめた緊張感と猜疑心が、心に傷を作り、平和な状態に戻れなくなってしまったのでしょう。これは内側からの「戦死」です。

こうした心理状況から言って、日本人は狙われ出したら実に容易に攻撃対象になってしまいます。
繰り返しますが、国際的な場で自衛隊の力を、つまり武力を使って解決をしてきた経験が少ないので、猜疑心が弱いからです。

こうしたことをも踏まえてだと思いますが、例えばペシャワール会の中村哲さんは、支援活動の中止も考えると語られています。

 「テロの標的になる可能性高まる」 NGOに広がる懸念
 朝日新聞 2015年9月19日00時33分
 http://digital.asahi.com/articles/ASH9L00V8H9KUTIL064.html

記事の一部を引用します。

***

 「アフガンでは、日本が第2次世界大戦後、海外に進駐していないことは知られているという。だが、米軍の後方支援を名目に自衛隊がアフガンに来ることになれば、「自分たちの土地に踏み込んでくる」という日本への反感を招くとみる。
 その矛先が現地の日本人スタッフらに向けられ、危害が及ぶ心配もあるため、支援活動は「ストップせざるを得ない」と語る。
 「私たちが現地の人々の命を守る活動をしているからこそ、現地の人から大事にされ、守ってもらえる。それが最大の防衛。自衛隊の武器では安全は守れない」と指摘。
 「お金を使って敵意を買うようなことをするより、他にすべきことがある」と強調する。

***

違うNGOの声も載っているのでぜひ全文を呼んでいただきたいですが、安保法のもとでの自衛隊派遣は、これまでの官民双方でのさまざまな日本による国際貢献の成果を台無しにしてしまい、その分、在外邦人の危険性が高まるのです。
いやすでにもう高まっていることを私たちはしっかりと認識しておく必要があります。

続く

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明日に向けて(1156)戦争を阻む平和力―下

2015年09月24日 08時30分00秒 | 明日に向けて(1101~1200)

守田です。(20150924 08:30)

9月22日に行われた、No war & Peace Music Fes in 左京での僕の発言の起こしの後半をお送りします。

*****

そんなことを別の機会で感じることがありました。みなさん、「戦争は良くないことだ」というのはまだ世界では常識ではないです。
日本では例えば安倍さんでも「戦争法案という言い方は誤解だ。これは戦争を遠ざけるための法案なのだ」と言いますよね。もちろん、これは嘘です。嘘だけれども「今ぞ、お国のために、100万若人よ起て!」とは言えないわけです。

ところがですねえ、僕はピースウォーク京都と言うグループでアメリカの戦争に反対するウォークをずいぶんやってきたのですけれども、ちょうどイラクにアメリカが戦争を仕掛けようとしているときに、中国人の友だちが参加してくれたのです。
日本に来て働いていた方ですが、彼の名前をよく覚えているのです。陽増軍君(苗字は仮名)。軍を増やすという名前です。すごく印象的な名だったのですが、僕は勝手に文化大革命の時などの生まれなのかなとか思っていました。
その陽君はとても柔和な方で、優しい男性で、いつもいつもニコニコと笑っているのですね。その彼が「僕はアメリカがイラクに攻め込むことに反対です。一緒にデモに出たいです」というのです。それで実際に参加してくれたのです。
一緒に歩いて、デモが終わって、喫茶店に入って話をしました。その時に誰かが「ところで陽君のお父さんは何をしている人なの」と聞いたら、陽君、嬉しそうに「父も中国で日夜平和のために働いています」と言うのです。
みんなが「えー、何をやってるの、教えて」と言ったら、陽君、本当に誇らしげに胸を張って「父は人民解放軍で日夜ミサイルを作っています」と言うのです。それが「平和のため」なのですね。

中国は侵略戦争に勝った「正義の戦争」の経験しかないのですね。それに対して日本、ドイツもそうだと思いますけれども、正義の名の下でどんな過ちが起こったかを経験してきました。
同時に正義の名の下に原爆を落とされ、空襲を行われ、徹底した殺戮を受けることも経験しました。その中で「正しい戦争などない」ということを痛切に経験してきたのがこの国だったと思います。だからこの国では憲法9条が可能だったのです。
押し付けられたものではないです。だから僕は今後、この考え方こそが世界を救うものになっていくと思います。戦争では今世界で起こっている矛盾はどこまでいっても解決しないですよ。

同時にみなさん、原発の問題でぜひ知っておいて欲しいのは、チェルノブイリ原発事故の起こった地域は、長きにわたってユダヤ人がもっともたくさん住んでいた地域だということです。
なおかつナチスドイツが、ソ連とポーランドを分割して、そのポーランドの中で軍隊を整えて、1941年からバルバロッサ作戦というソ連への大侵攻作戦を始めました。その一番の戦場がベラルーシとウクライナだったのです。
ナチスは数年間、一帯を占領しました。それに対してたくさんの抵抗が行われました。その過程であの地域はナチスに目茶目茶に破壊されたのです。
原発事故があっときに原発周辺は田舎でした。道路も舗装してなかったのですが、その道路を通じて放射能が運ばれてしまいます。そのため旧ソ連政府が最初に行ったのが道路を舗装する工事だったそうです。
それで道路を掘ると、ザックザックと白骨遺体やナチスのヘルメットが出てきたそうです。

この話を僕はドイツ人たちから聞きました。ドイツ人たちとベラルーシに一緒に行って、その話を聴いたのですね。
それでベラルーシの方たちと合流して歓迎会があったときに、英語でスピーチするのですが、友人になったドイツ人がこう言いました。
「私はかつてアウシュヴィッツに行ったときに、英語での交流会があったのですが、ショックで俄かに英語が話せなくなってしまいました。そして交流ができなくなってしまいました。
今日、ベラルーシに来るときも、私はまたショックで英語が話せなくなってしまうのではないかと不安で不安でたまらない思いできました。でも今、私はこうして英語でみなさんと交流できています・・・」

僕はその夜にドイツ人が仲間たちで集まっているところに行って「あなたの発言で僕は日本軍の中国への侵略を思い出した」と語ったのですね。
そうしたらドイツ人たちは「ああ、やっぱり日本人は分かってくれるんだ」と言ってくれました。
チェルノブイリ原発事故の被災者に対して、ヨーロッパ各国からさまざまな支援がなされてきましたが、とりわけドイツは凄いです。民間団体だけでも1000以上が、保養だとか、いろいろな支援を行っています。
それもあの戦争の痛みを越えようとする行為なのですね。だからヨーロッパの「原発反対」の中にも、戦争の痛みを越えようとする思いが深く込められています。

70年前のあの戦争で、侵略も含めて、戦争の何がいけないのか、何が悲しいのか、そのことを痛切に知って、それを語り継いで伝えてきたのが、この国の中にある平和力だと思います。
安倍さんはそれを踏みにじろうとしました。だからこれから必ずさらに大きな怒りが起こります。それをみんなで豊かに発展させて、本当の平和を目指していきましょう。頑張りましょう!

連載終わり

*****

なお張本さんの発言について、部分しかご紹介できなかったので、読売新聞のサイトに掲載されたインタビュー記事全文をご紹介します。
ぜひこちらもお読み下さい。ネットへの掲載日時は8月9日午前5時となっています。

 あの夏 熱風私をかばった母…元プロ野球選手 張本勲さん 75
 読売新聞 2015年08月09日 05時20分
 http://www.yomiuri.co.jp/matome/sengo70/20150808-OYT8T50000.html

 

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明日に向けて(1155)戦争を阻む平和力ー上

2015年09月23日 23時30分00秒 | 明日に向けて(1101~1200)

守田です。(20150923 23:30)

昨日、9月22日に京都市の国際会館で、No war & Peace Music Fes in 左京があり、参加しました。以下、京都新聞の23日の記事をご紹介します。

 「戦争NO」音楽に乗せ 京都・左京で交流会、平和憲法堅持訴え
 http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20150923000032

13組のアーティストが出演する合間に、4人が戦争法反対のトークを行うと言う企画で、僕は夕刻に、元「五つの赤い風船」メンバーの長野たかしさんらの歌の後で発言させてもらいました。
それを文字起こししたのでご紹介します。「平和力」という僕の考えについてお話しました。なお長いので2回に分けます。

*****

みなさんこんにちは。

僕の前に演奏された長野たかしさんの演奏を聴いて、かなり心が持っていかれてしまって実は今、どう話すか動揺しています。
僕は今、56歳で、中学校に入ったのが1972年なのですね。そのころフォークソングというものにあこがれて、ギターを買って、たくさんの楽譜を取り寄せて、コピーしようと練習しました。
その中で結構大きなウエイトを占めていたのが「五つの赤い風船」なのですね。

その頃って、ちょうど大きな学生運動が終わっていく時代だったのですけれども、でも中学生のフォークソングを始めようとする子どもの前には、たくさんの戦争のことを歌った唄があったのです。
その唄を僕は何曲も、何曲も、あまり意味も分からずに、経緯も知らずに、歌ったのを覚えています。
その頃から今まで長野さんが、心を込めて、「二度と戦争をしてはいけない」とずっと歌い続けてきてくださったのだなあとさきほど曲を聴きながら考えてとても胸を打たれました。
僕はそれは日本の文化の中に根付いている「平和力」だと思うのですね。

ご存知のように安倍さんが、戦争法案を強行採決で通してしまったわけですが、僕は強行採決された時に、まったくと言っていいほど悲壮な思いを感じませんでした。
なぜかというと安倍さんは巨大な地雷を踏んだからです。この国の人々の中に浸透している平和力にはものすごく深いものがあると思います。
今まで自民党がけして手をつけようとしなかったものです。なぜかというとそこに手をつけてしまうと政権が維持できないからです。そう考えられてきたのがここ50年ぐらいの流れでした。
だからこそ今、日本中で本当に大きな覚醒が起こって、戦争をさせない、人を殺させないという動きが強まっていると思います。僕はこれはけして消えないと思います。
けして消えないだけではなくて、これまで自民党が騙してごまかしてきたものが、僕はむしろこれでよく見えるようになったと思うのですね。

僕は今、平和力というお話をしましたけれども、8月6日に長野県に翌日の講演で招かれていて、新幹線などを乗って向かっていたのですけれども、そのときに読売新聞を買いました。
「安倍政権断固支持。戦争推進」の読売新聞です。その読売新聞が8月6日に何を言っているのか。僕自身、ファイトを燃やすために「読売新聞、そこまで言うか」とかいう感じで対決しようという思いで買ったのですね。
そうしたらまったく予想外でした。8月6日に読売新聞が載せたのは張本勲さんのインタビューでした。ご存知でしょうか。プロ野球で東映フライヤーズから巨人軍に移って、大活躍を続けた選手です。
その張本選手は被爆者です。広島で被爆しています。同時に彼は在日朝鮮人です。両方の苦しみを背負った方です。

彼は小さい時(4歳の時)、たき火に倒れ込んでしまって大やけどを負いました。バックしてきたトラックにはねられたのです。お母さんが抱いて病院に駆けつけましたが、警察は「なんだ、朝鮮人か」と言ってとりあってくれなかったそうです。
そんな中で右手の薬指と小指が癒着しているのですね。そのために彼は左利きになる練習をしてやがてプロ野球の選手になったのです。さらに5歳の時に原爆を落とされて被爆したのですが、お姉さんはその時に亡くなっているのだそうです。
張本さん自身はお母さんが覆いかぶさってくれて助かった。しかし人間の肉の焼ける匂いや、夜通し続くうめき声が忘れられないと言います。
その張本さんが原爆資料館の話をされています。「自分は原爆資料館には入ることができなかった。何故なのかと言うと入ったら怒りと恨みが込み上げてくるから」というのです。

ところがそのことをこの8月6日ではなくて、もっと前に新聞のインタビューで「8月6日は思い出したくない」と語ったら、小さな女の子から「自分は長崎の原爆資料館を怖かったけれども見てきた」という手紙をもらったのです。
張本さんはそれを見て、「自分も行かなければ行けない」と思って、原爆資料館にようやく行ったそうです。2006年のことだそうです。
そういう記事が読売新聞に3面をも割いて載っていたのですね。あの読売新聞であろうとも8月6日にはそういう話を載せないと成り立たないことを分かっているのです。
なおかつそれを書いた記者さんは心から原爆の悲劇に怒り、嘆きながら書いていたと思います。だから読売新聞を見てファイトを燃やそうと思ったのですけれども、むしろ感動させられてしまいました。
それがこの国の中にある平和力だと思うのですよ。そういうことが何度も語られてきた。さまざまな戦争体験が話されてきた。さきほども米澤さんが被爆体験を語って下さいました。見たものにしか分からない地獄の様子を何度も語り続けてくれたのです。

僕の母もそうです。母は東京大空襲の爆心地にいました。ほぼ奇跡的な生き残りです。だから僕は東京大空襲のサバイバーです。
その母が1980年代になって、中曽根政権というのが出てきて、この方もちょっと安倍さんに似たこわもて派の軍事に向かう傾向が強い方で、僕は戦争になるのではないかと思って、一生懸命に反戦の学生運動をしていたのですね。
すると母は「反戦運動はやる必要がない」と言うのですよ。なぜなのかというと母の理屈はこうでした。
「前の戦争で国民は本当にひどい思いをした。だからもう一度戦争をやろうとしたら国民は絶対に黙ってない。幾らなんでも政府はバカではないからそれを分かっている。だから絶対に戦争をしない」。
「そんな風に思っているのか」と何だか感心もしましたが、でも一方で懸命に「日本は直接は戦争をしなくてもアメリカと結んでベトナムへの爆撃とかを支援して戦争に加担してきたんだよ」と語ったのですが、ぜんぜん耳を傾けてくれませんでした。

ところがある時に「ベトちゃん、ドクちゃん」が映像に写りました。アメリカ軍が撒いた枯葉剤の影響で、二人が結合して生まれてしまった方たちです。その頃は赤ちゃんでした。
それを見たときに母が爆発的に泣き出したのですね。僕はびっくりしました。タジタジとしました。母は号泣しながら「なんで?なんで?ひどい!ひどい!ひどい!」と叫び続けました。
それで「僕はこういうことに反対してずっと運動をしているんだよ」と言ったら、突然、泣きながら起ちあがって財布を取りに行って、1万円札を3枚取り出して、涙でぐちゃぐちゃにしながら僕の手に押し込むのです。「運動に使いなさい」と言って。
その母も随分前に病気で亡くなりました。母は理路整然と戦争のことを話すことはできませんでしたし、断片的な形でしか戦争への思いを伝えてくれませんでしたけれども、でも母の中には戦争で傷いた人々への悲しみと愛が溢れていたのだと思うのです。
戦争で本当に辛い思いをして、二度と戦争でそんな思いを人にさせてはいけない、戦争で人が傷ついてはいけない、そんな思いが育ち、伝えられてきた。それがこの国の中に、本当に空気のように沁みこんできたのだと思うのです。

続く

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明日に向けて(1154)平和への旅・・・

2015年09月20日 08時00分00秒 | 明日に向けて(1101~1200)

守田です。(20150920 08:00)

戦争法強行可決に対し、Facebookのタイムラインに投稿した記事をそのまま転載します。

***

19日未明、戦争法案が強行可決されましたが、すでに多くの人たちが表明しているように僕にはいかなる悲壮感もありません。むしろこれからだという思いを強くしています。
戦争法をひっくり返し、アメリカと日本との長く続いた歪んだ関係性を捉え返し、本当の平和への道を切り開いていく。そのスタートが切られたのだと思います。

この道を歩み通せる根拠は本当にたくさんの人々が覚醒したこと。安倍首相は歴代自民党が徹底して避けてきたパンドラの箱を開ける愚を犯してしまいました。
彼は日本民衆の目を見開かせ、権力の悪辣な姿を人々に知らしめた人物としてこそ歴史に残るでしょう。いや私たちの力でそのように書き込みましょう!

18日夜、京都デモに参加したときの自分の写真をご紹介します。竹内豊君が撮ってくれたものです。明るすぎるでしょうか。
でも僕にはデモの向こうにさらに立ち上がる人々の姿が見えてきて、なんとも笑いが止まらなかったのです。
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=10206150114890179&set=a.4505891643698.2165302.1182740570&type=1&theater

ちなみに僕が来ているのは民&民Tシャツ。フライングダッチマンのリー君の書いた「ヒューマンエラー」の歌詞冒頭が背中にのっているものです。
この日のデモにはこれしかないと着込んでいったのでした。
ロックンロールのノリでNo warだぜい!

***
今日はこれから宇治市の西小倉めぐみ教会にでかけてお話します!
タイトルはこの夏に語り続けてきた「戦争と原爆と原発と放射線被曝のつながりを内部被曝からとらえ直す」です。
強行可決された戦争法問題にも触れなくてはですね!

午前中の礼拝のときに僕自身が放射線防護に取り組んだ内面のお話もさせていただきます。
前述したタイトルに基づく講演は午後からです。
お近くの方、お越しください。

「戦争と原爆と原発と放射線被曝のつながりを内部被曝からとらえ直す」
お話 守田敏也さん
日時 9月20日(日)
 午前の部(教会礼拝にて)午前10時半~11時半 テーマ「いのちを守る」
 午後の部(研修センター主催)午後1時半~3時半「被曝と防護」

場所・主催 西小倉めぐみ教会・研修センター 参加費無料
 協賛 日本キリスト教団京都教区 南山城伝道協議会

近鉄小倉駅の近くです・・・

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明日に向けて(1153)戦争への道を食い止めよう!戦争法案強行可決の動きに徹底して抵抗しよう!

2015年09月18日 01時30分00秒 | 明日に向けて(1101~1200)

守田です。(20150918 01:30)

みなさま。多くの方が眠れない夜を過ごしていると思います。いやもう何日もそんな夜を過ごし、今は早朝に控えて眠られている方もいるかもしれません。
そうした方を含めて、たった今、全国で、安倍政権の暴政に対する徹底した抵抗が試みられています。
抵抗が行われているのは国会内外ではありません。各地でデモがある。そしてツイッターでSNSでたくさんの情報が飛び交い、署名が回され、FAXが送られています。
今言えることはこの抵抗の力は今後、どんなことがあっても萎えさせてはならないし、萎えることはないだろうということです。

ともあれたった今は出来る限りのことを貫きましょう!
東京の杉原浩司さんより具体的な提案がまわってきましたので、今宵はこれをそのまま載せます。

頑張りましょう!

 

*****

【「違憲立法作らせ9(ナイン)」に戦争法案廃案の声を届けよう!】

東京の杉原浩司です。[転送・転載歓迎/重複失礼]

9月17日午後、本来行うべき締め括り総括質疑をすっ飛ばし、今まで見たことのない「採決もどき」が強行されました。鴻池委員長は与党の1年生議員が築いた「人間かまくら」(有田芳生議員)の中に埋もれました。
人の山と怒号でわけのわからない中、安倍首相や中谷大臣は、そそくさと逃げ出すように退場。与党議員が何回か起立し、「強行採決もどき」が上演されました。報道によれば何と5回もの「採決」がなされたことになったそうです。
もちろん議事録に残せるはずもありません。これが「採決」であるわけがありません。

しかも、中継していたNHKは、すぐに「何らかの採決が行われた模様」「かなり短時間で採決が行われたと思います」などとひたすら追認コメント。そしてあっという間に、「安保法案 参院特別委で可決」との大見出しを打ちました。
事実関係を確認しないまま、あるいは確認した「事実」を説明しないまま、デタラメな「採決もどき」を既成事実化したのです。

しかも、すぐに佐藤正久筆頭理事(自民)へのインタビューを行い、可決を前提とする質問を繰り返しました。
当然ながら、続いてインタビューされた福山哲郎理事(民主)は、「可決はされてません。委員長が何を言ったか全くわからない、あんな暴力的なものが採決と認められるなら、日本の民主主義はどうなるのか!」と強く抗議しました。

20時10分に始まった参議院本会議は、既に中川雅治議運委員長の解任決議案を否決しました。今後、野党は参議院で中谷大臣、岸田大臣、安倍首相らの問責決議案、山崎正昭参議院議長の不信任案などを、さらには衆議院で内閣不信任案を提出する見込みです。

それに対して与党は、演説時間を10分以内に制限する動議を出そうとしています。

予断を許しませんが、戦争法案の採決は18日(金)の午後から夕方になると言われています。
本当にぎりぎりの局面ですが、今夜から明日にかけて、声を届けるべき9人のキーパーソン「違憲立法作らせ9(ナイン)」に、一つでも多くの声を届けてください。短いものでも構いません。

与党に対しては強い抗議を、民主党に対しては「あらゆる手段」を駆使するように。また、戦争法案を成立させる参議院本会議開会のベルを鳴らすことになる山崎正昭参議院議長にも、開会しないように要請してください。
なお、自民党議員には必ず党役職事務所と国会事務所の両方に送ってください。

時間がありませんが、大至急広めていただくように、そして自らも必ず要請していただくようにお願いします(今回はファックスと電話に絞りました)。

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<違憲立法作らせ9(ナイン)>

【三権の長として、違憲の法案を採決するベルを鳴らさないでください!】

◆山崎正昭・参議院議長(福井/改選)
国会事務所
(FAX)03-6551-1201 (TEL)03-6550-1201

【抗議を!】

◆溝手顕正・自民党参議院議員会長(広島)
参議院議員会長室
(FAX)03-3580-1114
国会事務所
(FAX)03-6551-0028 (TEL)03-6550-0819

◆伊達忠一・自民党参議院幹事長(北海道)
参議院幹事長室
(FAX)03-3508-8772
国会事務所
(FAX)03-5156-8070 (TEL)03-6550-0612 

◆吉田博美・自民党参議院国対委員長(長野)
参議院国対委員長室
(FAX)03-3580-7774
国会事務所
(FAX)03-6551-0610 (TEL)03-6550-0610
(地元FAX)0265-36-6735 

◆魚住裕一郎・公明党参議院議員会長(比例)
国会事務所
(FAX)03-6551-0326 (TEL)03-6550-0326

◆西田実仁・公明党参議院幹事長(埼玉/改選)
国会事務所
(FAX)03-6551-1005 (TEL)03-6550-1005

【あらゆる手段で抵抗を(牛歩、長時間演説など)】

◆岡田克也・民主党代表(三重)
国会事務所
(FAX)03-3502-5047 (TEL)03-3508-7109

◆枝野幸男・民主党幹事長(埼玉)
国会事務所
(FAX)03-3591-2249 (TEL)03-3508-7448

◆榛葉賀津也・民主党参議院国対委員長(静岡)
国会事務所
(FAX)03-6551-0026 (TEL)03-6550-1011

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◆自民、公明の地元議員にもぜひ働きかけてください。「賛成するなら次の選挙では支持しません」と強調してください。

全参議院議員名簿 http://sogakari.com/?p=594

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【番外編】

<何が何だかわからない、議事録に残せない「強行採決もどき」を早々に「可決」と追認したNHKに猛抗議を!>
◆NHK
(TEL)0570-066-066(受付は9時~22時まで)
(メールフォーム) https://cgi2.nhk.or.jp/css/mailform/mail_form.cgi
(FAX)03-5453-4000
※電話がつながらない場合はメールやFAXで。

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★本日18日は朝9時から国会正門前で座り込み・集会が、夕方18時30分からは大集会が行われます。駆けつけましょう!

 

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明日に向けて(1152)戦争法案を廃案へ!ただいま国会内外で激しく抵抗中!

2015年09月17日 11時30分00秒 | 明日に向けて(1101~1200)

守田です。(20150917 11:30)

戦争法案をめぐって現在国会内外で激しい抵抗が行われています。昨夜から現在までの流れをまとめました。

与党は法案を審議してきた「参院平和安全法制特別委員会」で昨日、強行採決を行い、今日、参院本会議に法案を送ることを画策してきました。このため昨夜、特別委員会での採決に向けた締めくくり質疑を行おうとしました。
しかし野党議員たちが大挙おしかけて開会を阻止。これに対し鴻池祥肇(こうのいけよしただ)委員長が職権で17日午前0時10分から委員会開催と決めましたが、野党が抵抗を続け、結局午前3時半に理事会の休憩を宣言。理事会再会を17日8時50分としました。
ところが一夜明けると与党側は8時50分前に理事会室に入らず委員会室に入り、理事会の再会を宣言。野党は激しく抗議しましたがそのまま特別委員会の開会を宣言しました。

これに対し野党は鴻池委員長に対する不信任決議案を提出。こうなると再度、理事会に刺し戻されることになるのが手順なのですが、鴻池委員長は即座に自民党の筆頭理事で元防衛政務次官の佐藤正久議員に議長を委任し退席してしまいました。
佐藤正久議員は委員会を継続しようとしましたが、野党がさらに激しく抵抗。そのまま特別委員会は再び休憩となりました。現在も休憩が継続中で強行採決への流れが阻まれています。

国会の外では雨をついて数万の人々がかけつけて抗議行動を展開。全国各地から駆けつけている人々もかなりいるようです。人々のシュプレヒコールが国会内にも響き続けました。今朝も9時から抗議行動が再開されています。

与党はなぜ今日ないし明日中に参院本会議で強行可決したいのか。NHKは繰り返し次のように報じています。
参院の会期は28日まであります。しかし19日から24日までは大型連休があり、その後に審議のできる平日は25日、26日しかありません。もし今週末までに強行可決ができないと大型連休中に国会周辺をはじめとした反対行動がさらに大きくなってしまう。
そうなると「不測の事態」が発生して可決ができなくなるかもしれない。そのためになんとしても連休前に可決したがっているというのです。民衆のデモの拡大こそが恐れられているのです!
ここが重要なポイントです。この間、政府よりの人々が繰り返し「デモは無力」だのなんのと繰り返してきましたが、とんでもない。与党は明確に抵抗行動を恐れています。相当にです。だからあと2日での強行採決を欲しているのです。

民衆の側が政権を圧倒しつつあります。
この点をしっかりと踏まえて、戦争への道への抵抗を続けていきましょう!

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