明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(1965)関西電力による大飯原発4号機再稼働の動きに強く抗議します!

2021年01月15日 19時00分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20210115 19:00)

今宵、大飯原発4号機が再び動きだそうとしています

関西電力が本日15日夜にも大飯原発4号機を再稼働しようとしています。17日に送電を開始し、来月中旬に営業運転を再開するとされています。
トラブル続きの加圧水型原発である大飯4号機の再稼働は大変、危険であり強く抗議したいと思います。
また大飯原発から最低でも250キロ圏内のみなさんは、万が一の事態への備えを開始していただきたいです。

関電はこれまで、高浜3、4号機、大飯3、4号機の4原発を新規制基準のもとで再稼働させましたが、昨年11月3日に大飯4号機が定期点検入りして以降、原発ゼロ状態が続いてきました。
こうなってしまったのはトラブルが続いたのと、特定重大事故等対処施設(特重施設)の建設を怠ってきたからです。
具体的には高浜3号機が昨年1月から5月の予定で定期検査に入ったものの、蒸気発生器細管に損傷がみつかって動かせなくなり、そのまま特重大施設設置期限の8月2日を迎えて動かせなくなりました。

高浜4号機の場合は順番が逆。特重施設を作らないまま設置期限の10月7日を迎えて動かせなくなり、定期点検に入りましたが、12月に3号機と同様の蒸気発生器の配管損傷が見つかりました。
大飯3号機は7月20日から定期点検に入りましたが、8月31日に一次冷却系統の蒸気発生器周辺で分岐した配管に傷が見つかりました。関電はそのまま再稼働しようとしましたが、規制委員会がストップをかけて動かせなくなりました。
このため大飯4号機も同じ配管の調査などを余儀なくされ、当初の昨年12月中旬の再稼働の予定が今日まで伸びてしまっていたのです。


再稼働に向かう大飯原発4号機について報じるMBS NEWS

関電の原発はトラブル続き。裁判も無視。特重施設も未完成。むちゃくちゃです

関電は大飯4号機には配管損傷が見つからなかったからと再稼働を強行しようとしていますが、問題が山積しています。
まず何よりも重要なのは、再稼働した4つの原子炉のうち3つで一次冷却系統の配管で損傷が見つかったこと、しかも定検の度に見つかっていることから明らかなように、加圧水型原発はまったくの欠陥炉だということです。
しかも一次冷却系統は原子炉の中核部です。ここでの配管破断はメルトダウンに直結してしまう危険性をはらんでいます。約320度で約157気圧もの冷却材が回っているのですぐに大事故に発展しうるのです。大飯4号機再稼働は危険です。

二つ目に大飯3、4号機は昨年12月4日の大阪地裁判決で、規制委員会が発した再稼働に向けた設置許可の取り消しが命令されていることです。
理由はこの原発の耐震強度を決める際に、関西電力が過去にこの地域で起こった地震の震度の平均値を用い、それを規制委員会が許可しているがおかしいというもの。当然にも平均の周りにばらつきがあるのに考慮されていない。
この裁判の効力は関電と国が控訴したことによって停止中ですが、しかし「規制委の判断は地震規模の想定で必要な検討をせず、看過しがたい過誤、欠落がある」という地裁判決を無視する関電と規制委員会の姿勢は大問題です。

さらに冷却系統が度々故障を起こし、地震の想定も大甘な上に、大飯原発が特重施設を今なお作られていない点も問題です。これはこの施設の期限のまるで詐欺のような延長の繰り返し構造によるものです。
そもそもこの施設は、「福島原発事故の教訓を踏まえたもの」とされつつ2013年に規制委員会が求めたもの。ところが最初から5年の猶予が与えられました。それでも2018年までにどの電力会社もこれを作りませんでした。
すると規制委は原発停止を命じる代わりに期限を再延長しました。しかも申請をしてから5年としたため一番遅くに申請した大飯3,4号機の期限が2022年8月21日となり、それまで特重施設なして運転して良いと言うのです。滅茶苦茶です。


加圧水型原発の構造 蒸気発生器、冷却材ポンプ、一次冷却材配管などがたびたび壊れる 福井原子力環境監視センターHPより


危険な原発を止めよう。災害対策もしっかり進めよう

このように大飯4号機は危険を承知で、しかも判決を無視し、特重施設も作らぬままに再稼働しようとしています。暴挙です。ものすごい危険性が再び生まれてしまいます。
これに対して大阪地裁判決を勝ち取った裁判闘争でも奮闘してくださったみなさんが、14日に大阪高裁に向けて、控訴審判決が出るまで設置許可の効力停止を求める申し立てを行ったくださいました。
ニュースを貼り付けます。まだ動画も観れますのでぜひご覧下さい。大阪地裁の裁判に続いての力強い行動に心からのリスペクトと感謝を捧げたいです。


「安全性審査過程に過誤がある」設置許可取り消し判決の大飯原発4号機が15日起動へ
ABCニュース 1月14日19:41配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/1e3f97d00269c5b803a1917dd57659fc217790ac

訴えたみなさんは「地震はいつ起こるか予測できず、あすにも被害を受ける可能性がある」と主張されていますが、まさにその通り。明日にも被害を受ける可能性があるのです。
とくに2020年はそれまでの年に比べて、震度5以上の地震がとても少なかったのでかえって不安です。その分、日本列島とその周りにエネルギーが溜まっている可能性が高いからです。
いつかは必ずやってくる東南海トラフ地震などが近々起こる可能性だってあります。

みなさん。いま動いている原発はどれもがトラブル続きです。問題ありありの新規制基準すらがまともに守られていません。
危険な原発を止めよ!の声を高めるとともに、重大事故発生に備えた原子力災害対策を地域で、個人で重ねていきましょう!

#大飯原発 #原発再稼働反対 #関西電力 #高浜原発 #蒸気発生器 #特定重大事故等対処施設 #加圧水型原発

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明日に向けて(1963)『放射線副読本すっきり読み解きBOOK』を読む会、「せかママカフェ」で2回目を行います!ぜひご参加を

2021年01月11日 23時30分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20200111 23:30) 

今度はノルウェーの篠原さんを中心に!

この間、『放射線副読本すっきり読み解きBOOK』を読む会をいろいろな形で行って来ました。
日本を越えた試みでは、在英日本人有志の方たちを中心に、欧米におられる方とzoomでつながって3回の読み会を行って来ました。
また同じく在英の西川直子さんを中心に「世界のママが集まるオンラインカフェ」と「EARTHママ」共催の読み会を行っていただきましたが、今回は「せかママカフェ」での2回目の読み会を行います。

今回、中心になってくださるのは、せかママカフェ、ノルウェー店の篠原ヨウコさん。
2月14日(日)の日曜日、日本時間21時~22時半に行います。
ノルウェーではオスロで13時~14時半、ドイツ、フランスも同じかな。ロンドンは12時~13時半、アメリカ・ニューヨーク7時~8時半です。

今回はzoomに加えてFacebookでのライブ配信もするので、よりたくさんの方にご視聴いただけるかと思います。
積極的に質問もしたい方はぜひzoomでご参加ください。


以下、案内を貼り付けます!

第2回 世界のママが集まるオンラインカフェ 勉強会
原子力発電所と 放射線について知ろう ~すっきり読み解きBOOKを読む~
2月14日(日)日本時間21時~22時半 録画視聴OK?
https://onl.tw/Sb618VD
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★★

世界のママが集まるオンラインカフェ、ノルウェー店の篠原ヨウコです。
もうすぐ東日本大震災から10年がたちますね。
大震災がおこったとき、私はすでにノルウェーにおり
こちらのTV局から流れてくる日本からのニュースを、
茫然とした気持ちで見ていたことを覚えています。

大震災で原子力発電所が被害を受けたにもかかわらず、
自分たちの命に関わる現状が伝わってこない、
そもそも原子力や放射線の事がよく分からない。

モヤっとしていて良く分からない
原子力発電所や放射線、そして再生可能エネルギーなどについても
詳しい情報を得て、自分の意見をもてるようにしませんか?

* … * … * … * …* … * … * … * …* … * … * … * … * …
すっきり読み解きBOOKってなに?
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第1回目に引き続き、京都で「にょきにょきプロジェクト」の活動をされている守田敏也さんをお招きして、放射線について学んでいきます。

チケットの申し込みはこちらから にょきにょきプロジェクトへの応援もお願いします!
チケット選択 (第2回 原子力発電所と 放射線について知ろう ~すっきり読み解きBOOKを読む~ 世界のママが集まるオンライン勉強会) | Peatix


せかママカフェ 1回目の取り組みから


『放射線副読本すっきり読み解きBOOK』は以下からゲットしてください。

まずBOOKの趣旨を説明した記事をご紹介しておきます。
https://onl.tw/TuGpnbU

BOOKの入手先は以下です。
https://nyoki2pj.com/lp/info_yomitokibook/

クラウドファンディングもお願いしています。ぜひよろしくお願いします。

せかママカフェでの読み会の感想をこちらにまとめてあります。
https://onl.tw/78C6ymf
https://onl.tw/u7xsA6x

みなさま。次は第2回「せかママカフェ」読み会の場でお会いしましょう!

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明日に向けて(1961)資本主義には「正義の暴力」が埋め込まれている!(われわれはどこからどこへ行くのか-4)

2021年01月09日 12時00分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20210109 12:00)

昨年より始めた連載「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」の考察の4回目をお送りします。
今回は資本主義時代を確立していった市民革命を掘り下げます。

資本主義と暴力の関係をもっと捉え返す必要があるのでは

この連載では前回、資本主義社会が大航海時代の暴力につぐ力、侵略と略奪と植民地化の嵐の中で勃興していき、「市民革命」によって政治権力を奪取したことを捉えました。
この先をいかに書くのか考え込んできましたが、2021年年頭に、アフターコロナのもとでの世界変革の展望を考える上で、とても大切だと思う点に突き当たりました。
私たちは、多くの人々が共有している民主主義革命=市民革命の、ある種の美化を捉え返す必要があるのではないでしょうか。

フランス革命というと「自由・平等・博愛」というスローガンを思い出します。多くの方がこれを良いもの、大切なものと捉えていると思いますし、私たちが手にしている人権思想も、確かにその市民革命の過程で生まれ、育まれてきています。
このため、日本の中では「日本民衆は民主主義革命を自分で達成してないからダメなのだ」となどという指摘が、「インテリな方たち」の中からしばしばなされています。
僕自身はまったくそうは思わないのですが、今回さらに「民衆主義革命」は本当に手放しで称賛だけしていて良いものなのかと考察を進めました。

というのは、資本主義が登場する過程での大航海時代、大砲を積んだ船団が世界を荒らしまわり、西洋が暴力で世界を制覇した過程の野蛮さを捉え返すことは、現代社会の中で少しずつ進みつつあるように思えます。
しかし民主主義革命はどうなのでしょう。実はそこに暴力のものすごい肯定が潜んでいることが、十分に反省的に考察されてきていないのでは?その結果、資本主義に潜む暴力性が正しく捉えられてこなかったのではないでしょうか。


「ルーヴル美術館の撮影」ジャン・ルイ・ベザート(1799-1881)画 1830年7月革命時のルーヴル美術館前での攻防より


カトリックへのプロテストと資本主義

市民革命ないし民主主義革命をみるとき、そこにカトリックに対するプロテスト、支配的位置にあったキリスト教会に対する「新教」の抗議があり、この「宗教改革」の流れがブルジョアジーの台頭と結びついていたことを見ておく必要があります。
「宗教改革」は、中世の「神聖ローマ帝国」を中心とするカトリック教会が「世俗化」を強め、さまざまな「腐敗」を生み出していたことへの抗議=プロテストによって始まりました。
1400年代のチェコのヤン・フスの運動を先駆とし、ドイツのマルティン・ルターのカトリック批判などが有名です。1500年代初頭のことです。プロテスト運動はスイスに広がり、フランス出身のジャン・カルヴァンが加わって各地に加速していきました。

とくに鮮烈な対立の場となったのがイングランドでした。もともとイングランドは国王ヘンリー8世(1491-1547) が王妃と離婚したいがゆえに離婚を認めないカトリックを飛び出し、独自に「イギリス国教会」を作っていました。
そのヘンリー8世の逝去後、複雑な政争を経て、娘のメアリー1世(1516-1558)が即位しましたが、彼女はヘンリー8世の宗教改革を全面的に否定しカトリックへ回帰。国教会ないしプロテスタントを容赦なく弾圧し、300人を処刑しました。
この行為から彼女は後に「ブラッディ・メアリー」と呼ばれるようになりました、ちなみにカクテルの「ブラッディ・マリー」=ウォッカのトマトジュース割りはこの故事にちなんでつけられた名です。

しかしメアリー1世の死後、イングランドでは再び国教会が力を盛り返していきます。そしてその土壌のもとで急速に伸びていったのがカルヴァン派でした。
カルヴァン派はカトリックとプロテスタントのいわば折衷のように位置にあったイギリス国教会を「不純」であるとして批判し、自らを純粋な人々=ピューリタンと呼びました。
その一部がイギリス国教会に弾圧され、やむなくイギリスを飛び出して帆船メイフラワー号で「新大陸」と呼ばれたアメリカを目指しました。1620年のことです。このためアメリカ合衆国はピューリタリズムの影響のもとに立ち上がった国となりました。


マルティン・ルター ルーカス・クラナッハ(1472-1553)画  ジャン・カルヴァン ハンス・ホルバイン(1497-1543)画


カルヴァン主義の不寛容性

自らを「ピュアな人々」と呼ぶカルヴァン派は、ピュアである証として禁欲に務めるとともに、「ピュアではない人々」に対して極めて不寛容でした。しばしば「神に見捨てられたもの」ととらえ、苛烈な態度でのぞみました。
後にこのカルヴァン主義の禁欲主義的不寛容さこそが、実は資本主義を生み出した原動力だと後に唱えた社会学者がいました。マックス・ウェーバー(1864~1920)です。
『プロテスタンティズムの倫理と資本主義』の中でウェーバーは、カルヴァン主義者の不寛容性を次のように説明しています。

「隣人の罪悪に対する場合、選ばれた者、つまり聖徒たちが神の恩恵に応えてとるべきふさわしい態度は、自分の弱さを意識して寛大に援助の手を差し延べるのではなく、永遠の滅亡への刻印をおびた神の敵への憎悪と蔑視になった」
(『同書』岩波文庫版 p207~208)
カトリックや国教会を批判するカルヴァンは、さらにより神の力を絶対化させ「二重予定説」を唱えました。神に救済させるものと滅びるものはあらかじめ神によって決められており、人間の意志では変えることができないというものでした。
その厳しさは信徒を不安の中に陥れます。誰もが自分の救済の可能性を求めたい。そこから自分が神に選ばれている証を求め、神の千年王国のためにただひたすら働き、戦い、成功することで証を得ようとする心情が生まれていきました。

それはやがて「己は神の武器であり、それに逆らうものは神の敵だ」という信念に転嫁していきます。かくしてイングランド市民革命に起ちあがったピューリタンたちは、オリバー・クロムウェルを中心に「鉄騎兵」を作り、国王軍を撃破していきました。
クロムウェルはさらにカトリック信者の多かったアイルランドに攻め込み、ダブリンで老若男女を問わず4000名を殺戮するとともに、スコットランドへも侵入、後のイングランドへの統合の下地を作りました。彼はイングランドでも独裁を貫きました。
しかしあまりの苛烈さへの反動の中でその後に再び王政が復古。クロムウェルはすでに死去していましたが、反逆者として墓を暴かれ、遺体が「絞首刑」にされ、切断された首が四半世紀にわたってさらされたといいます。

この点ではカルヴァン主義に対抗したカトリックや王党派の側からもしばしば苛烈な暴力が振るわれました。その際、常に神の名の下に暴力が正当化され、称賛されました。
この「市民革命」に刻印された暴力を私たちはきちんと捉え返す必要があります。とりわけカルヴァン主義の理念は、実はピューリタンによって形成されたアメリカにこそ最も強く受け継がれたのではないでしょうか。
だからこそ後にアメリカで、神の名の下に原爆が作られ、炸裂させられたのではないか。さらにアメリカが、その後も戦争に継ぐ戦争を続けてきた根拠の一つもまたここに見いだされるのではないか。

ウェーバーが言うように、プロテスタンディズムの倫理が資本主義を作ったのならば、そこに埋め込まれた暴力性を、資本主義の克服すべき大きな特徴の一つとして捉えるべきではないでしょうか。


クロムウェルと鉄騎兵 ウィリアム・バーンズ・ウォレン(1857-1935)画

続く

#資本主義と暴力 #宗教改革 #カトリック #プロテスタント #イングランド #ルター #カルヴァン #ピューリタン

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明日に向けて(1929)川内原発、規制委員会との約束を反故にし免震重要棟のないまま再稼働ー即刻停めるべきだ!

2020年11月20日 23時30分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です (20201120 23:30)

川内1号機が送電を開始・・・しかし本当は新規制基準すら守っていない

17日に再起動した川内1号機が昨夜19日午後11時すぎから発電を再開しました。
今後、原子力規制委員会の最終検査を受け、「問題がなければ」12月中旬には営業運転に復帰する見込みとされています。
しかしそもそも新規制基準は「重大事故」が起きうることを想定し、その時のための対応を求めたもので、安全性を確保したものではありません。その点で再稼働は危険で認められないことを前号で書きました。

今回さらに指摘したいのは、九州電力が原子力規制委員会への新規制基準での審査の申請の中では作ることを約束していた「免震重要棟」を作らなかったことです。
約束を反故にし、新規制基準すらきちんと守っていないのです。本来ならこれで許可を取り消すべきなのに、規制委員会は「不快」を表明したまま、いままで運転を認めてきてしまいました。その点で二重に酷い。
免震重要棟は、大地震に見舞われた際の指揮所にすべき建物のこと。大地震のあとは大きな余震が続きますが、その中で事故対応ができることを求めたものです。


佐賀新聞 2015年12月26日

ところが九州電力は新規制基準をパスして二基の原発を再稼働したあとに、「免震重要棟」建設の撤回を表明。免震棟ができれば廃止するとしていた「代替緊急時対策所」を使用することに代えてしまいました。
これに対し原子力規制委員会は不快感や不信を表明したに関わらず、再稼働の許可を撤回しませんでした。これをみた他の電力会社が九電に追従。関西電力も免震重要棟建設を撤回してしまいました。
その点で、九電や関電の原発は、重大事故の発生への対処を求めた新規制基準すら十分に守らずに動き続けているのです。



東京新聞 2016年2月7日


免震重要棟とは

もう少し詳しく見ていきましょう。そもそも免震性とは揺れそのものを建物が吸収すること、耐震性とは揺れで建物が壊れないこと。指揮は揺れがあってはまともにできない。だから免震棟が求められたのです。
福島原発には、事故の直前に建てられたこれがあった。だからまだしも対応ができたそうです。それであれだけの被害が発生したのです。
このことを百も承知ならが、九電は免震重要棟建設を撤回して、旧来の「代替緊急時対策所」を使う言い出しました。ところがこの施設は耐震性すらない。このためその近くに耐震構造の「支援塔」を建てるのだそうです。


九州州電力が川内1,2号機の審査を申請したのは2013年7月。その際、免震重要棟を15年度に設置すると明記し、これに対し規制委員会は2014年9月に1,2号機を新規制基準に適合と判断。再稼働の認可を与えました。九電は2015年8月に1号機を、10月に2号機を再稼働させ、その後の同年12月に、免震重要塔建設計画を撤回したのです。時間的経緯からいって、完全なだまし討ちです。
しかし再稼働の許可の撤回はなされず、2016年9月13日にこれを了承してしまいました。九州電力も九州電力なら、規制委も規制委です。


東京新聞 2016年9月14日

これで九電と規制委に、いかなる信用をおけというのでしょうか?まったく信用できません。
こんなひどいやり方で再稼働を強行されている原発で何かが起こった時、まともな対応ができるとはとても思えません。
だからこそ、川内原発の再稼働をやめるべきなのです。この点を繰り返し主張していきましょう。


東京新聞 2016年1月27日

#九州電力 #新規制基準 #川内原発 #免震重要棟 #原子力規制委員会

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明日に向けて(1928)川内原発1号機が重大事故を起こしうることを前提に17日より再稼働・・・強く抗議します!

2020年11月19日 14時30分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20201119 14:30)

安全性はまったく確保されていない

11月3日に関西電力の大飯原発4号機が停まり、日本の中での稼働原発は玄海4号機1基になっていましたが、九州電力が川内1号機を17日に起動させました。
昨日18日に臨界に達し、本日より発電を再開、12月中旬に営業運転に移行するとされています。これに続いて川内2号機も12月中の再稼働が目指されていますが、あまりに危険なので強く抗議します。

もっとも大きな理由は、再稼働が「重大事故」が起こりうることを前提にしているからです。
重大事故とは格納容器から放射性物質が漏れ出す事故のことで、もともとシビアアクシデント(過酷事故)と呼ばれてきたもの。事前に作られた安全装置が突破されてしまった想定外の事故です。
この点でそもそものシビアアクシデント対策には大きな矛盾があります。想定外のことへの対策を想定せんとしているからです。

それで「多重防護」になってしまう。一つの対策が突破されたらその次のものでと防護を重ねているのですが、どの防護施設も、確実に事故を止められる確証がないから他を重ねているわけで、事故対策としては失格です。
その点で「重大事故等対処施設」、そしてその上にさらに対策を重ねたとする「特定重大事故等対処施設」が完成しようと、安全性はまったく確保されていません。だから稼働を認めるわけにはいかない。

ちなみに鹿児島の「ストップ川内原発!3.11鹿児島実行委員会のみなさんが、17日にゲート前で抗議行動をしてくださいました。共感しました。頑張りに感謝申し上げたいです。
ニュースをシェアします。今なら動画も観れるのでご覧下さい。

再稼働迫る川内原発1号機 反対派が抗議活動 鹿児島・薩摩川内市 鹿児島ニュースKTS
https://news.yahoo.co.jp/articles/9183fc3a1674d6d22c2b360557720c1d9e774f3c?fbclid=IwAR03aM0gUOHSfcQmq8ERvsh4z0sZakQ6JRVUybT-lnP3uQDNu8vPdyznEfE


鹿児島ニュースKTSより


特定重大事故等対処施設=テロ対策施設というごまかし

次に今回、「全国で初めて完成」などと報道されている「特定事故等対処施設」を「テロ対策」などとマスコミに呼ばせていることのあやまりを指摘します。
この施設は「重大事故等対処施設」の上に、航空機の衝突などのテロ対策を上乗せしたものとされますが、良く分析すると、明らかに「重大事故等対処施設」に組み込むべきことが入れられている。

なぜか。時間稼ぎだと思います。「重大事故等対処施設」なしの再稼働をさせては、さすがに原子力規制委員会の存在意義がなくなるので認められないけれど、これらを作るためには資金も時間もかかる。
それなら福島と同じ型の沸騰水原発の多い東日本の原発がすぐに動かせないことをみすえ、加圧水型原発をできるだけ早く動かせるようにするために、一定の設備を「テロ対策」に移してしまったのです。

図で説明します。以下の九州電力の発表をご覧下さい。
玄海3,4号機の特定重大事故等対処施設の設置について
2018年1月25日 九州電力株式会社https://www.pref.saga.lg.jp/kiji00359890/3_59890_82783_up_ugje486o.pdf


このうちの「テロ対策」施設は黄色い囲みのところ。テロで中央制御室が使えなくなった時の備えとされています。しかしもともと「免震重要棟」という大地震でも使える指揮所を作れということから始まっているので自然災害対策施設です。
「フィルターベント」も、事故で格納容器内の圧力が高まったときに、放射性物質を含む気体をフィルターをごしに外に出す装置のことで、重大事故対策施設です。窒素ボンベも本体内に置かれたもので「テロ対策」とは言えません。
実はこのうちの「フィルターベント」を「テロ対策」としているのは「加圧水型原発」だけのこと。「沸騰水型原発」ではフィルターベントは「テロ対策」に入っていないのです。

原発が破壊的なテロを受ける可能性を、人々がそれほど感じてないからいまは「テロ対策なら伸びても仕方ないか」と思わせることが可能だとしてここに組み入れたのでしょう。
しかし新規制基準で決めた基本的な重大事故への対処施設を7年間も完成しないままに再稼働させてきたのだからとてもたひどい話です。許されることではありません。

ちなみに本当にテロ対策が必要になる時は、即刻運転をやめ、一刻も早く使用済み燃料をプールから降ろすべきです。ただし熱量をもった燃料棒を下すまでに停止から数年かかります。破壊工作の可能性を知った時はもう遅いのです。

続く

#川内原発 #重大事故等対処施設 #特定重大事故等対処施設 #テロ対策施設 #原発再稼働反対

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明日に向けて(1927)ゆがめられた放射線防護を問うーシリーズ国際放射線防護委員会(ICRP)の考察1

2020年11月18日 12時30分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20201118 12:30)

放射線被曝の危険性についての見識を深めなくては

福島原発事故から10年を迎えるにあたり、あらためてここで放射線被曝に関する考察を深めたいと思います。
なぜそうなのかというと、この10年間、この国の民衆運動の中で脱原発、反原発の機運は大きく育ってきましたが、放射線防護の面でもっと見識を広げなければと思うからです。
端的に言って、脱原発を唱える人々の中で、被曝影響に対する見方はさまざまですが、僕はもっと危険性を共有することが大事だと思います。

とくに僕は、東京を含む東日本の多くのところが、残念ながら激しく被曝していて、今でも危険性が高いと考えていますが「それは考え過ぎだ」と思われる方も多い。
また十年前の福島原発事故の時も、いやゆる革新政党の中で、被曝から身を守るための避難を呼びかけたところはありませんでしたし、いまも避難を勧める論調は少ないです。
そもそもあのとき政権は民主党で、官房長官だった枝野氏は「ただちに健康に被害はない」としか述べてくれませんでした。避難指示は原発から20キロ程度のところにわずかに出されただけでした。

このことが捉え返されていない。
しかし実際には多くの方が、原発の近く、いや東日本から、日本から飛び出しました。果敢な避難の決行でした。僕は当時もいまもこの行動を熱烈に支持しているし、心からの感謝の念を持っています。
しかしそれはもっと広がらなくてはいけない。では壁を破るためにはどうしたら良いのか。放射線被曝の影響が幾重にもわたって過小評価されてきていることをしっかりとつかみ、広げることが大事だと思います。


福島原発事故による被曝 早川由紀夫さんの労作


被曝影響の過小評価を捉え返すために

この間、そのために幾つかのことに着手してきました。一つは文部科学省が出版した『放射線副読本』を読み解くことです。
この本は「放射線」についての本とされながら、被曝の危険性がまったく書かれていません。書かないことで危険性を無視して、人々の警戒感を薄めようとしています。
そんなものが全国の小学校・中学校に配られてしまっているわけですが、それでは逆手に取ろうと「読み解きBOOK」を作り、各地で読み会を行っています。

以下から無料ダウンロードできるのでぜひゲットしてください。また各地で読み会を行っていただければと思います。
https://nyoki2pj.com/lp/info_yomitokibook/

もう一つ、力を注いできたのは、被曝の遺伝的影響の追究です。
僕は京都「被爆二世三世の会」に参加していて、仲間たちと「被爆二世三世健康調査アンケート」を行っています。私たちの実感では遺伝的影響は確実にある!
その点で二世は被爆者の体験を語り継ぐだけの存在ではなく、まさに被爆の当事者として、核兵器の非人道性、放射線被曝の危険性を告発していく必要があります。

ぜひこれにも参加していただきたいです。以下の現在進行形のアンケート用紙のアドレスを記します。
被爆二世三世でない方もぜひご覧になってください!
http://aogiri2-3.jp/chousa/2020chosa.pdf


国際放射線防護委員会(ICRP)について学ぶ意義

今回から始めるシリーズは、『放射線副読本すっきり読み解きBOOK』や「被爆二世三世健康調査アンケート」とリンクしつつ、さらに歴史的理論的考察を深めるものです。
そのために放射線防護の歴史に立ち返り、防護の国際的スタンダードを作ってきた国際放射線防護委員会(ICRP)の考察を深めたいと思います。
ICRPの成り立ちそのものが原爆の開発・製造・投下と密接に絡まっている。来年1月22日に核兵器禁止条約が発効し、核兵器を持つことそのものが犯罪であるという国際世論が高まることも踏まえつつ、ぜひ今この点についての認識を深めたい。

今回、そのための絶好の参考書としてあげたいのは『放射線被曝の歴史』(中川保雄著 明石書店)です。1991年に公刊されていますが、福島原発事故後の2011年10月に増補版が出されました。
このシリーズではこの書をみなさんと読み解いていきたいと思うのですが、本書の問題意識は「1 放射線被害の歴史から未来への教訓を-序にかえて」によく表されています。

 「放射能の恐さや放射線被曝の危険性に関する公的なあるいは国際的な評価は、核兵器を開発し、それを使用し、その技術を原発に拡張した人びとと、それらに協力してきた人びとによって築き上げられてきたのである」(『同書』p11)
 「被害をどうみるかが問題とされる事柄を、加害した側が一方的に評価するようなことが、しかもそれが科学的とされるようなことがまかり通ってもよいのであろうか」(『同書』p11)
 「一般には通用しないようなやり方で、放射線被曝の危険性とそれによる被害を隠し、あるいはそれらをきわめて過小に評価することによって、原子力開発は進められてきたのである」(『同書』p12)


まったく同感です。とくにこの国はアメリカに原爆を落とされましたが、真っ先に被害調査を行ったのは日本陸軍でした。彼らは被害を克明に記録するやただちに英訳し、アメリカ軍が占領のために上陸するとただちに差し出したのでした。訴追を免れるためです。
それ以降も、長年にわたって「唯一の被爆国」だとかいいながら、アメリカの核戦略に積極的に加担してきたのが日本政府です。だから核兵器禁止条約も批准しようとしない。
つまり被曝影響の評価はアメリカとそれに追従する日本によって、政治的軍事的に歪められ、「一般には通用しないようなやり方で」なされてきたのです。あまりにひどい。この歴史をひっくり返さないといけない。

福島原発事故から10年を前に、ともに「ゆがめられた放射線防護」の読み解きを進めましょう。

#国際放射線防護委員会 #ICRP #放射線副読本 #すっきり読み解きBOOK #放射線防護 #放射線被曝の歴史 #にょきにょきプロジェクト #京都被爆二世三世の会

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明日に向けて(1926)資本主義はどこからどのようにやってきたのか(われわれはどこからどこへ行くのか-2)

2020年11月17日 09時30分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20201117 09:30)

明日に向けて(1912)で論じた「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」の考察の続きです。
世界の流れを俯瞰するために、資本主義がどんな道を辿ってやってきたのかを、少しく振りかえってみたいと思います。僕なりに世界史を切り取ってみます。


ヨーロッパからの考察にならざるを得ないわけ

資本主義はどこから来たのか。近世からの世界史が語られる時、ヨーロッパが中心になります。本当はそこからして問題です。世界史が世界の一部から語られることになるからです。
この哲学や世界、革命を語るシリーズを始めるに際して、思想家の顔写真を並べました。多くが僕が実際にその本を読み、強く影響を受けた方たちでした。
ところがこれに対し「写真であげられた思想家が欧米人+日本人しかいない!」という指摘が飛んで来ました。実際にはロシア人も入っているのですが・・・。(レーニンとマリア・スピリドーノワ)

しかしそれは確かに最もな指摘だとも思います。今後、もっと豊かな展開を進めるためには、イスラム圏で論じられていることをはじめ、アフリカやアジアなど非西欧のものにもっと視座を広げなくてはと思っています。
とくに僕はこの間、トルコに何度も招いていただきました。その際、トプカプ宮殿やアヤソフィア博物館なども訪れ、この国がかつて世界帝国であったこと、さまざまな知恵、工芸、技術などが集積していたことをしみじみと感じました。
その点でトルコの思想家を上げることができていないことを、トルコの友人たちに申し訳なく思います。

それでも僕はここから出発せざるを得ないと思うのです。
なぜなら現代社会を大きく規定する資本主義が、ヨーロッパから生まれ、世界を制圧しているためです。いままさに世界を荒らし続けている新自由主義もそうです。
そのため私たちの中に染みとおっているパラダイム=時代的思考も、西欧の影響を強く受けています。「科学」なんて言葉もそうです。多くの場合、西洋科学のことがそのまま「科学」であると考えられている。

僕個人の事情もそうです。このような支配構造の中で、社会変革を志して学んできた僕自身の思想的歩みも、残念ながらこの西欧の枠の中にあり、それ以外を十分に認識できていません。
そのため非西欧圏の思考に深く通じていて、なおかつ西欧が世界を制覇したこの資本主義の世紀を越え出るための豊かな見識をお持ちの方がいたら、ぜひとも教えを請いたいです。
その点で僕自身、自分の思想の貧困と偏りをも自覚しつつ、それでもこれまで学んできた思想家にならいつつ、世界を切り取ってみたいと思うのです。それでないといつまで経っても考察を始められないですし・・・。


僕はこうした思想家たちから学んできました・・・


● 大航海時代-世界が暴力的に商業圏の中へ

さてなにはともあれ資本主義というものがいつごろから始まったのか、始まったとされているのかから見ていきましょう。ここも数百年の歴史を数行で表すことになるのでかなり大雑把な記述になります。詳しい方、どうかご容赦ください。
資本主義以前の中世と近世の大きな違いは、15世紀から17世紀の「大航海時代」にヨーロッパから世界に人々が飛び出したことでした。中心となったのはスペイン・ポルトガルでした。
そのことで世界に商業販路が拡大し、ヨーロッパに急速に冨が蓄積されていきます。それが資本主義登場の地盤を育てていきました。

このころの商人たちは強い王の下で保護をうけながら販路を開いていきました。その政策を「重商主義」といいます。
もっとも交易自体はそれまでも広範囲で取り交わされていました。これと大航海時代との違いは、中国で発明された火薬がヨーロッパに伝わり、14世紀ごろから武器に使われだしたことでした。
大航海時代にはすでに大砲が作られており、乗組員たちも小銃で武装していました。その軍事力を背景に、世界は暴力的にヨーロッパにつながる商業圏に飲み込まれていったのでした。

火器で武装した商人たちは、しばしば海賊にもなり、略奪を働きました。とくに過酷な暴力が、アフリカや南北アメリカ、のちにアジアでふるわれました。大規模な侵略が行われました。
このため世界各地で先住民族が侵略者に圧迫され、虐殺されたり、奴隷にされたりしました。コミュニティも破壊されました。
もちろんたくさんの抵抗闘争も生まれましたが、それでも資本主義の世界制圧は防げなかった。資本主義は血塗られた侵略の歴史によって、世界に広がっていったのでした。

やがて、先に世界の分割を進めていたスペインやポルトガルを追い落とす形でイギリスが力を増し、そのイギリスから工業が生まれ、産業の時代が始まることとなります。
資本主義は正確にはここから始まります。資本主義社会とそれまでとの違いは、単に商品交換が行われるだけでなく、その商品の生産もまた商品形態のもとに行われることになったことにあります。
そのために必要なのは、雇われて働かなければ食べていけない人々=労働者階級(プロレタリアート)でした。


スペイン艦隊を率いて世界を荒らしまわったマゼラン(ポルトガル出身)


セブ島に立つラプ=ラプ像。1521年4月27日マゼランをマクタン島の闘いで倒した。後ろはマゼラン記念碑

続く

#われわれはどこからどこへ行くのか #世界革命 #新自由主義 #革命の展望 #哲学

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明日に向けて(1925)新型コロナウイルスの死亡率はかなり低い!恐怖を冷まし心の平安と身体の健康を保とう!(11月20日金曜日にお話します)

2020年11月16日 23時30分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20201116 23:30)

たかつかさ児童館にて 午後7時より

「コロナと暮らし」というタイトルでお話します。京都市北区大将軍のたかつかさ児童館2階ホール/1階育成室にてです。
11月20日金曜日の午後7時から9時まで行います。
参加にあたっては学童保育利用者は無料、その他の参加者は400円必要です。
2020年度たかつかさ児童館保育者会の企画です。



コロナの推定死亡率はかなり低いことからおさえよう

どんなことをお話しするのか。アウトラインを示します。
新型コロナウイルス感染症について、いま感染者が増えつつあります。いや正確にはPCR陽性者が増えつつあることが確認されています。
この病はどれだけ恐ろしいものなのか。まず陽性者の中の死亡者数を見てみましょう。東洋経済オンラインの「新型コロナウイルス国内感染の状況」の中の「年齢別の陽性者数」を使います。
URLを示しますが、今回示すのは「11月11日時点」のものです。

新型コロナウイルス国内感染の状況
https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/

グラフにカーソルをあてると数値が出てくるのでこれを書きとります。陽性者の合計数とそのうちの死亡者数が示されています。
80代以上 6722人ー1063人 70代 7169人ー484人 60代 8479人ー173人 50代 13854人ー60人
40代 15687人ー20人 30代 18708人ー6人 20代 29334人ー2人 10代 5925人ー0人 10歳未満 2614人ー0人 不明 809人-6人


このうち40代以下を合算すると陽性者合計72259人-死者28人です。
陽性者の中の死者数の割合は約0.00039。30歳未満で見てみると合計37873人-死者2人で0.000052。充分小さい。
当初は数パーセントとか1%とか言われていましたが、そんなことはまったくなかったのです。

ただしこれはPCR陽性が確認された人の中での数。欧米などの例から実際の陽性者は10倍以上、もしかしたらもっと大幅にいると考えられるので、それらを考えると死亡率はもっともっと低い。
かなりの割合の人が無症状・軽症ですんでしまう感染症です。


はやり現状は恐怖を煽りすぎ!心の平安と健康を保とう!

この数値からだけでも、恐怖が煽られ過ぎてきたことがはっきりします。
4月には「東京はもう手遅れ」と叫ばれ、7月には「日本は8月には目も当てられなくなる」などとも言われましたが、そんなことはまったくなかった。
どうしてなのか、何が欧米と違うのか、いろいろ推論されていますが、とにかく死亡率が当初の予想よりずっと低いことは一目瞭然です。

中でも子どもや若者にはほとんどリスクがない。明らかに季節性のインフルエンザの方が危険性が高いです。
だとするならばそれぐらいのところにまで対応をアジャストすれば良い。そうでないと他のさまざまな矛盾に飲み込まれてしまいます。

いま社会的に大事なのは、煽られてきた恐怖感を冷ましていくことです。
実はこの点を4月からきちんと訴えてきた医療機関があります。日本赤十字社です。以下のビデオクリップが秀逸です。4月21日に配信されています。

「ウイルスの次にやってくるもの」
https://www.youtube.com/watch?v=rbNuikVDrN4

日本赤十字社は「恐怖」を「もしかしたら、ウイルスよりも恐ろしいもの」とも指摘しています。
このビデオを多くの方に見ていただきましょう。


対応はどうしたら良いのか

医療崩壊を避けるために、3密を避けること、マスク着用を励行するこどは続けると良いと思います。ただし過度にならないようにし、インフルエンザ対策のレベルに近づけていけば良いと思います。
実は新型コロナの場合は、指定感染症2類に分類しているからこそ医療崩壊も起こり得ます。陽性者を全国で1800病床弱しかない指定感染症病床に隔離しなければならないけれど、間に合わないからです。
でも実際にはなんとかできているのは、実は指定感染症2類対応ではないことも許容してきたからです。

隔離にホテル使用を認めたのもそれです。そうした柔軟な法の運用をもっと拡大すれば良い。
「指定感染症2類」指定を解除し、インフルエンザと同等の対応に落ち着かせれた方がベターだと僕は思いますが、しかしそれには社会的合意も大事。感染症対策には人々の気持ちも大事な因子です。
とくにいまは冬に向かっています。コロナは風邪ウイルスなので当然冬には陽性者が増えます。それにつれて不安も拡大しがちですから柔軟に指定解除に向かうのがベターです。

個人レベル、家庭レベル、地域レベルではどうしたら良いのか。
恐怖を癒しつつ、シンプルに身体を強くしていけばいい。健康的な生活、良い食事などであらゆる病に強い身体を作っていくのが一番良い。薬や医療、あるいは科学への過度の期待を見直したい。
引きこもりをいましめ、適度な運動をし、友人・知人との触れ合いで心の温かさを保つことも大事。「恐怖の嫌がる」こと(日赤のビデオより)をしましょう!

#新型コロナウイルス #ウイルスの次にやってくるもの #指定感染症

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明日に向けて(1924)京都被爆二世三世の会2020年度年次総会にご参加を! 記念講演で守田が「核の終わりを探る旅」のタイトルでお話します(11月18日水曜日午後6時半より)

2020年11月15日 17時30分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20201115 17:30)

今週は企画がひしめいています。連投をお許しください。
なお今宵15日午後7時からはzoomでの「すっきり読み解きBOOK」を読む会です!ぜひご参加を
https://www.facebook.com/events/2834058366816357

 

京都「被爆二世三世の会」年次総会 第一部は記念講演 「核の終わりを探る旅」のタイトルで守田がお話します

年次総会を11月18日水曜日に行います。午後6時半から。京都市中京区のラボール京都4階第一会議室にてです。
zoomでの参加も可能です。ご希望の方は守田にご連絡ください。morita_sccrc@yahoo.co.jp
折り返しzoomアドレスとパスワードをお送りします。ただし直前では対応できません。少なくとも午後4時までにお申し込みください。

第一部は記念講演。「核の終わりを探る旅」のタイトルで、守田が昨年二度にわたって行ったニューメキシコ州とワシントン州訪問の際に観てきたことをまとめてお話します。
今回はとくにアメリカの核被害の現状を、できるだけ具体的にお話ししようと思います。

昨年の2回にわたる訪米で、とにかく「こんなにもアメリカの人々は被曝しているのか」とビックリしました。
なんというかこれだけ放射能のこと、被曝のことを学び、原爆や核兵器のことを調べてきた僕でも驚くことが多かったです。

アメリカの人々はこのことを十分に知りません。もちろん日本でもそれほど知られていません。
それだけにぜひご参加いただき、多くの方に知っていただき、広めていただきたいのです。
アメリカにおられるご友人にも伝えて頂きたい。それが核の終わりを早めることにつがなると確信しています。


長崎原爆で使用されたプルトニウムを製造したハンフォードB炉の炉心の前で


第二部は年次総会議案の討論と決定です

どんなことを語り合うのかを知る前に、私たちの会の概要を知ってください。そのために会報の最新号をお伝えします。
http://aogiri2-3.jp/kaiho/kaiho96.pdf

私たちのHPもご紹介します。
http://aogiri2-3.jp/

ここに議案書もおいてあります。(もともと総会は4月18日に予定していてコロナ禍で延期しました。このためこの議案書は4月18日の日付になっています)
http://aogiri2-3.jp/indexbox/20200418an.pdf

議決権は会員にしかありませんが、どなたもオブザーバー参加できます。
第一部の僕の講演に続いてどうか私たちの議論にも耳を傾けていただけたらと思います。もちろん一部だけのご参加も可能です。

核なき未来を共に探るために、ぜひ年次総会にご参加を!

#京都被爆二世三世の会 #年次総会 #被爆二世 #核の終わりを探る旅

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明日に向けて(1923)被爆75年、今のうちに残しておきたい、伝えておきたい被爆の体験(増田正昭個展が開催されます。11月17日火曜日~23日祝日まで)

2020年11月15日 15時30分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20201115 15:30)

被爆者の肖像画で被爆体験を語り継ぐ 被爆2世の思いも込めて 第3弾 

11月17日火曜日、12時より増田正昭さんの個展が始まります。京都市中京区のギャラリー35(ミーコ)にてです。23日(月曜祝日)午後6時までです。
京都市中京区二条通釜座上ル大黒町696 070-4566-2067

実はこの展覧会のプレ企画とも言える展示会が8月6日から9日まで行われました。
今回の企画が8月とどう違うのかと言うと、作品の数がぐっと多いことです!8月よりもより奥の深い展示がなされます!ぜひご来場ください。
どんな絵が展示されるのか。どんな思いで絵が描かれたのか。その点を知りたい方は、8月の展示会の時、オープニング企画をzoomで行い、録画をアップしてあるのでご覧下さい。

被爆75年今のうちに残しておきたいこと、伝えたいこと 
増田正昭個展オープニングWEB企画 もりもりチャンネルVol.169

https://youtu.be/3wfyc_QNGBw

守田がインタビューをしたのですが、増田さんにお聴きしたのは、どのような形で肖像を描かれたのかで、返ってきた答えは「最低でも2時間はお話を聴く」ことからスタートすることでした。
「お話を聴いているうちに顔から硬さがとれ、その方の思いがにじみ出てくる。そうなってからデッサンをし、写真を撮る」のだそうです。
そのため増田さんは絵を描くたびに被爆証言をリアルに聴いています。それだけでなく被爆後にどのように生きてきたのか、差別を受けた苦しみなど、たくさんの経験が語られたそうです。

これらの点を以下の記事に詳しくまとめてていますので、ご覧ください。

明日に向けて(1859)被爆者の思いを乗せて肖像を描いた(増田正昭さんオープニングWEB企画動画)
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/0f1812e5f86c20d2422135acd4709702


今回もオープニングウェブ企画を行います!17日午前11時から1時間です。

今回もオープニングウェブzoom企画を行います。守田が司会進行します。
以下のアドレスからご参加ください。


8月6日の企画で自ら描いた近藤紘子さんの絵を説明する増田正昭さん 守田撮影

増田正昭個展オープニング企画20201117
2020年11月17日 11:00 AM 大阪、札幌、東京
Zoomミーティングに参加する
https://us02web.zoom.us/j/81771374622
ミーティングID: 817 7137 4622

8月よりたくさんの絵が展示されます。できるだけたくさんのものを解説していただくつもりです。
また京都被爆二世三世の会の仲間たちも集まってくるので、コメントしていただきます。zoomを使いますが、のちの録画版をもりもりチャンネルからアップします。

ぜひ17日11時からのWeb企画にも、ギャラリー35(ミーコ)でのリアル展示にもお越しください!

#ヒロシマ #ナガサキ #増田正昭 #被爆者 #被爆二世 #語り継ぐヒロシマナガサキの心

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