明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(2014)東電柏崎刈羽原発で起こっていることの本質とは何か-音声解説しました

2021年03月31日 23時00分00秒 | 明日に向けて(2001~2200)

守田です(20210331 23:00)

東電がとんでもない不正を続けています!

柏崎刈羽で続出する不正、規制委員会がとうとう運転禁止命令まで出した事態を音声で解説しました。

もりもり解説 東電柏崎刈羽原発での相次ぐ不正の意味するものは何か
https://youtu.be/val3CHOc_J4

なおすでに「明日に向けて(2020)東電柏崎刈羽原発で長期間セキュリティに穴が・・・もはや東電に原発を扱う資格はない!」で論じた内容です。
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/55d5501cb1a3d74a7adc9e69179df7c4

じっくり読む時間がないという声にお答えして、ながらでも聴ける音声録音のみのお届けとしました。
今後、この形での配信を増やします。

東電に運転させないだけではダメ

内容のエッセンスになりますが、セキュリティひとつとってみても、不正だらけ、違反だらけの東電に原発の運転資格などないことは誰の目にも明らか。
反対に言えばそこでとどまっていてはダメです。

大事なのはもうこれ以上、東電に福島原発事故の収束ー廃炉過程を任せてはダメだということです。
ウソや隠ぺい、ごまかしを続けるこの会社が、廃炉だけまともにやるなどとは到底考えられない。
それどころか、事故を起こした張本人ですから、事故原因のごまかしだって行うでしょう。現状は犯人に現場検証させているようなもの。

ここから転換して廃炉公社を設立しなければです。

#東電 #柏崎刈羽原発 #不正入室問題 #侵入検知装置の故障を放置 #運転禁止命令 #廃炉公社の設立を

*****

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明日に向けて(2013)あらためて自然災害と原発からの命の守り方を学び広げよう(たんぽぽ舎講演から)

2021年03月30日 23時30分00秒 | 明日に向けて(2001~2200)

守田です(20210330 23:30)

たんぽぽ舎で2019年にお話させていただいたビデオをご紹介します

今回はちょうど2年とちょっと前に、東京のたんぽぽ舎さんでお話させていただいた動画をご紹介します。これをご紹介するのは、この間、自然災害に対する注意の喚起があまりできていないなと思えたからです。
やはり地震のことなどもとても怖い。それらについて網羅的ながら1つ1つ丁寧にお話しできていると思うのでぜひご覧下さい。

20190209 UPLAN 守田敏也「自然災害と原発から命を守るには」
https://youtu.be/RYsq3poCTxo


ベントに関するスペシャルな動画をご紹介

話はまず新規制基準の問題点と東海第二原発の危険性から始めているのですが、この中でベントの問題点を詳しく解説しています。
もともとベントはあってはいけないもの!放射能を閉じ込めることを役割としている格納容器を守るため、放射能を含んだ気体を外に排出するものだからです。この点について、あちこちの講演会で強調してきました。
たんぽぽ舎での講演の特徴は、スペシャルな映像をお見せしてこの点を強調したこと。22:00から27:00までですが、ぜひここだけでも観ていただきたいです。きっと驚かれると思います。内容は観てのお楽しみです。


三田さんの新論文の紹介と原爆から東海原発まで

続いて東京の小平市から岡山に避難移住されて診療を続けている三田茂医師が明らかにしてきたこと、論文「新ヒバクシャの能力減退症」についてご紹介しています。
それを前提に原爆による大量虐殺から今日までの流れを紹介しています。アメリカが原爆による大量虐殺の被害を少しでも小さくみせるために被曝影響もとても過小に見積もってきたこと。内部被曝隠しがそのテクニックだったこと。
ビキニ環礁での核実験による被害の拡大のもと、核兵器反対運動は広がったものの、「原子力の平和利用」という言葉に多くの人が騙されてしまい、原発の運転が始まったこと。ここで鉄腕アトムやドラえもんのことも紹介しています。


豪雨と地震(海溝型・ひずみ集中帯型)への警戒を

ここでいったん原子力の問題を離れ、2018年7月の豪雨災害にも触れつつ、頻発している「ひずみ集中帯地震」についてお話しました。
日本列島を襲う一番大きな地震は海溝型地震。プレートの境界線で起こるもので東日本大震災がそうでした。今後、相模トラフ地震、東南海トラフ地震が予想されていますが、それが来るまでの間に、列島にエネルギーのひずみができます。
ここで起こるのが「ひずみ集中帯」地震で、2016年4月熊本、10月鳥取、2018年6月大阪北部、9月北海道胆振東部と続いています。しかしその後、大きなものが起こってないので怖い。十分な警戒が必要です。


災害にいかに備えるのか-正常性バイアスを

地震のことを踏まえて、災害にいかに備えるのか。繰り返し述べている「正常性バイアス」の解除の問題を話しました。
ふだん命の危機に瀕した経験をしていない現代人は、にわかに命の危機に瀕すると事態そのものを認めない真理が働きやすい。これが正常性バイアスです。このロックをはずには事前の避難訓練が大事です。
原子力防災の要点もここにあります。あらかじめ被曝の危険性を把握し、いざとなったらとっとと逃げる心づもりをしておくこと。そのため逃げる先を決めておくこと。それでこそとっとと逃げられるのです。




原子力産業のどんづまりを踏まえ、核なき未来へ

最後に原子力産業が完全に行き詰っていること、とくに日本はすべての原発輸出にも失敗したことを説きました。
とくにトルコの人々とともに原発建設を食い止めてきたことをお話するとともに、トルコでそしてまたヨーロッパで、日本で、繰り返し一緒に行動してきたプナール・デミルジャンさんからの動画メッセージも紹介しました。
ドイツのデーベルンやフランスのパリ、ナルボンヌなどでの反核行動での交流にも触れ、世界中の人々と連帯して、核なき未来へと歩もうと話を閉めました。


以上、アウトラインを書きました。

#原発からの命の守り方 #自然災害からの命の守り方 #ベントはあってはならない #内部被曝 #ひずみ集中帯地震 #正常性バイアス #災害心理学 #原発輸出破綻 #核なき未来へ

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明日に向けて(2012)福島原発事故から10年、原発ゼロ・核兵器のない社会の実現を(城陽講演動画をアップします)

2021年03月29日 19時00分00秒 | 明日に向けて(2001~2200)

守田です(20210329 19:00)

2月27日、福島原発事故10年に際し核なき未来をめざすためのお話を京都府城陽市で行いました

表題の講演を行ってきました!録画をアップしたのでお知らせします。以下のものです。

福島原発事故から10年~原発ゼロ、核兵器のない社会の実現を 城陽集会 20210227
https://youtu.be/MwUK89k5xm8

ぜひご覧下さい!原発ゼロをめざす城陽の会にお招きされた集会でのものです。
僕の前に竹本修三さん(原発ゼロをめざす城陽の会代表、大飯原発差止訴訟原告団長)と福島敦子さん(原発賠償京都訴訟原告団共同代表)がお話されました。
これを踏まえての発言でしたが、録画は恐縮ですが僕の発言だけを切り取っています。

この間、考えてきた新しい内容も盛り込みました。
われながらなかなかうまく話せたと思っています。


東日本が壊滅しかけた10年前、原発を次々と廃炉に追いやり、輸出もすべてストップしたこの10年

お話したのはまずは10年前の福島原発事故について。あの事故でこの国は「東日本壊滅」の危機にありました。こう語ったのは故吉田第一原発所長です。
ベントに失敗した2号機の大爆発でも、4号機の燃料プールの干上がりでもそうなる可能性があり、ギリギリの偶然で「壊滅」は免れましたが、ものすごい量の放射性物質の漏えいは防げませんでした。

その後、「危険な原発を動かしてはいけない!」と目覚めた人々がどんどんと脱原発運動に起ちあがり、政府は、既存の原発を次々と廃炉にすることを余儀なくされました。
再稼働に漕ぎ着けたのもたったの9基。しかもしばしば裁判で停止が命じられています。東日本な稼働ゼロです。民衆の奮闘の成果です。


欧米でしばしば紹介してきた日本民衆の脱原発デモの写真 ネットより

これが海外にも伝わり、各国で脱原発運動が強まり、どの国も原発の規制を強めざるを得なくなりました。それだけで採算が合わなくなって建設がストップし、日本の輸出計画も全て破たんしました。
これらをけん引してくださったのは、あの事故で危険地帯を飛び出した避難者の方たち、とくに女性たちでした。福島や関東の地で身を守りながら奮闘した方たちの力もこれに加わりました。全国各地で受け止められ、シェアされ運動が拡大しました。


被曝防護をもっと進めよう、階級的なものの見方に立ち、資本主義の暴力性と対決しよう

一方でも私たちがみておかなければならないのは、被曝の深刻な影響がさまざまに表れているのものの、認められていないことです。ここをひっくり返す必要があります。
そのために、小平市から岡山県に避難移住した三田茂医師の論文、「新ヒバクシャの能力減退症」を紹介しました。


三田さんの論文をQRコードで紹介

またそもそも被曝影響が、広島・長崎で大量虐殺を行った米軍によって独占的に測られた被爆者のデータを元にものすごく過小評価して見積もられていることを指摘しました。とくに遺伝的影響が無視抹殺されてきています。
この流れに以下に抗うのか。3つのことを提案しました。1つに文科省が出版し全国の小中学校にばら撒いた『放射線副読本』への批判的な読み解きを進め、普及することです。『放射線副読本すっきり読み解きBOOK』を活用して欲しいです。

2つに被曝の遺伝的影響を明らかにしていくこと。京都「被爆二世3世の会」で行っているアンケート調査がその軸を担っています。
3つに被爆国、唯一の被爆国などの使用をやめること。日本政府は被害者ではなく、無理な戦争を長引かせ、アメリカの虐殺の前に日本国民・住民をさらし続けた責任主体であるからです。しかも朝鮮人をはじめ世界の多くの人々が被爆している。

それらを踏まえた上で、「階級的なものの見方」に立つこと、支配階級の利害のために被支配階級が戦わされるのが戦争であり、そんなことに騙され続けてはいけないと訴えました。
また資本主義のもとでこそ、戦争は極限的に残虐になり、地球を破滅させることができるほどの悪魔的兵器が生まれたことをみすえ、資本主義の変革そのものとして、戦争と暴力を越えていくことを目指そうとも。

さてこれらのお話を参加者の皆さん、最後まで強い関心で聴いて下さり、講演を終えると大きな拍手を送ってくださいました。
持って行ったBOOKもほとんどを購入してくださいました。大変、心強かったです。
コロナ禍の中、企画を開催してくださった、原発ゼロをめざす城陽の会のみなさま。ご参集くださったみなさまにあらためて感謝申し上げ、この日の講演の報告を終えます。

#福島原発事故から10年 #脱原発運動の前進 #原発廃炉の促進 #原発輸出は全て破たん #新ヒバクシャ #能力減退症 #放射線副読本すっきり読み解きBOOK

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明日に向けて(2011)柏崎刈羽原発東電不正問題で浮き彫りになったのは規制委員会もまた問題だらけだということ

2021年03月28日 21時30分00秒 | 明日に向けて(2001~2200)

守田です(20210328 21:30)

規制委員会は東電の不正をまるまる見過ごしきた。規制庁にいたっては不正入室問題を握りつぶした

前回、柏崎刈羽原発をめぐる東電の不正の連続について取り上げ、東電に原発を動かす資格はない、福島原発事故の収束-廃炉作業からも撤退させるべきだと書きましたが、同じことが原子力規制委員会にも言えます。
なぜならこれほどひどい東電、不正につぐ不正を繰り返しているこの会社に、昨秋、規制委員会が柏崎刈羽原発の再稼働の許可を与えてしまったからです。
重大な不正、違反を何一つ見抜けませんでした。それだけでもう規制当局として失格です。


問題の発覚が続いていても東電の運転資格を取り消そうとしない規制委員会に疑問を投げかけた東京新聞 2021年3月24日

それどころか規制委員会の事務局にあたる規制庁は、昨年9月20日に不正入室問題が起こった際、翌日21日に東電からの報告を受けたものの、規制委員会に報告せずにこの重大情報を握りつぶしてしまったのでした。
この状態のもとに、規制委員会は9月23日に審査を終了し、10月30日に柏崎刈羽6,7号機再稼働に必要な管理手順をまとめた「保安規定」の変更を認可。事実上再稼働のゴーサインを出してしまったのです。
不正入室問題を規制委員会更田委員長が把握したのは、本年1月19日のこと。発生から4か月も把握できていなかったのです。規制庁にすぐに報告されたにもかかわらず。今回、この重大問題がスル―されている。全くおかしいです。


不正入室問題のあった直後に知らずに審査を終了し再稼働許可に向かっていた規制委員会 ANN NEWS 20200923


規制委員会は大甘であるがゆえに電力会社になめられてきた

今回、規制委員会は自分たちの根本問題を棚上げにして、東京電力に「厳しい」態度を取り、東電バッシングの先端にいて「なめてるのか!」と怒りをあらわにしています。
しかし待ってほしい。電力会社に対してしっかりとした規制を行ってこれなかった規制委の責任はどこにいったのでしょうか。この責任感のなさこそが、電力会社に「なめられる」事態を生んできたのではないでしょうか。


憤慨気味に「なめていたのか」と語る更田規制委員会委員長 ANN NEWS 20210317

例えば西日本に多い加圧水型原発への規制で、「テロ対策」と言われている「特定重大事故等対処施設」について、規制委は何度も設置期限を延ばしてきました。
2013年7月の「新規制基準」で設置を求めたものの、最初から5年の猶予を与えてしまい、それでも電力会社が着手せず2018年に期限切れを迎えることが明らかになるや、2016年1月に「本体施設工事認可後5年」に伸ばしてしまいました。
電力会社はそれでも期限までに作りませんでした。それで2020年3月16日に川内原発が期限切れで停止して以降、原発停止が相次ぎ、ようやく工事が本格化しましたが、この時、九電が約束した「免震重要棟」を作らないと言い出しました。
揺れでも建物が倒壊しない耐震性ではなく、揺れそのものを吸収する免震性をもった設備が反故にされたものですが、こうなってさえ、規制委は原発再稼働を認めてしまいました。これでは「なめられて」当然です。


そもそも新規制基準は矛盾だらけ

そもそも新規制基準が矛盾だらけなのです。新規制基準は重大事故が起きうることを前提にそれへの対応を求めたもので、抜本的にこの点がおかしい。
大嘘を見過ごしてもいます。たくさんのカルデラに囲まれた川内原発において、火山からの火砕流が来たらどうするのかが問題になったときに、九電は「大規模な噴火は10年前ぐらいには分かるのでそうしたら核燃料を原子炉から降ろす」と述べたのです。
なぜ約10年と言ったのかというと、運転後の使用済み核燃料は、放射線量も熱量も高くて5年は燃料プールから降ろせないからですが、これに対して火山噴火予知連が「噴火は直前でも把握できないことがある」と強い抗議を行っています。


規制委員会の火山リスク認識の誤りを指摘する藤井敏嗣火山噴火予知連絡会会長

さらに規制委員会は昨年12月4日に大阪地裁に設置許可取り消しを命ぜられました。地震の評価において過去に起こったものの「平均値」が使用されていたからで、「規制委の判断は~看過しがたい過誤、欠落がある」と指摘されました。しかしこれを無視したままです。
3月18日にも規制委員会が再稼働の認可を与えた東海第二原発に対して、水戸地裁が再稼働を認めない判決を出しました。「避難計画やそれを実行する体制が整えられていない」からです。
この点で言えば規制委員会は「避難の問題は管轄外」と逃げを打っているわけですが、それで避難などできないのに「重大事故」を起こしうる原発の稼働を認めているわけです。著しくモラルが欠けていると言わざるを得ません。


水戸地裁で避難計画ができてないことを理由に東海第二の再稼働を認めない判決が NHK NEWS7 20210318


規制委員会から規制権限をとりあげるべきだ

ものすごく問題が重なると、さすがに電力会社に対して「厳しい」対応を口にするものの、実際には大甘で東電の不正を一つも見抜けぬばかりか、事務局の規制庁が事態の隠ぺいに加担していた規制委員会。
特定重大事故等対処施設ができないことに対し、何度も期限をのばし、免震重要棟の約束の反故なども受け入れてきた規制委員会。
その上、誰でも分かるような大ウソ(大きな噴火は10年前ぐらいに分かる)をまるのみしたり、避難計画などまったくできていないことを知りながら再稼働を認可した規制委員会。

しかもただの一度もそうした自分たちのあり方を反省したこともないこの組織に、原発の再稼働の認可を与え続けて良いはずがありません。
規制委員会から規制権限を取り上げ、新たな規制当局を立ち上げるべきです。しかもこれもまた廃炉公社と同じように、広く人材を集め公社化されたもの、透明性が確保されたものにすべきです。
そうでなければこの社会と未来を守れない。「規制委員会から規制権限をとりあげよ!」との声を上げていきましょう。

#柏崎刈羽原発 #原発不正侵入 #原発設置許可取り消し #特定重大事故等対処施設 #原子力規制委員会 #原発運転禁止 #東電に原発を扱う資格はない #東電を撤退させよ #廃炉公社を設立せよ 

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明日に向けて(2010)東電柏崎刈羽原発で長期間セキュリティに穴が・・・もはや東電に原発を扱う資格はない!

2021年03月27日 18時30分00秒 | 明日に向けて(2001~2200)

守田です(20210327 18:30)

柏崎刈羽で東電の不正が次々と発覚

柏崎刈羽原発のとんでもない状態の発覚が続いています。3月16日に原子力規制委員会は、調査の結果、「テロ対策」などの名目で設置された不正侵入を防止する検知設備が、複数壊れたものの、すぐに復旧されていなかったと発表。
問題が発生したのは2018年1月からと2020年3月からで、装置の故障が見つかったもののすぐに復旧せず、20年3月の際は、故障した装置を補う代替措置も警備担当社員が実効性がないことを知りながら改善していませんでした。
規制委員会は長い間、不正侵入を防げない状態にあったとして、「核物質防護に関わる4段階の評価のうち最も深刻なレベルに当たる」との評価を明らかにし、東電が異議を唱えることができなかったため確定しています。


運転禁止を報じるテレ東NEWS 20210324

更田規制委員会委員長は、以下のように述べました。「不正なのか、分かっていて意図的にやらなかったのか。あるいは知識が足りなかったのか。技術的な能力の問題か。それとも、なめているのか。この程度でいいんだと」、それをつかみたいと。
規制委員会はさらに3月24日に東電に対し「核燃料の移動を禁止するなどの是正措置を命じる行政処分」を行う方針を固めました。事実上の運転禁止措置です。
しかしこれも大甘な措置にすぎません。不正であろうと、分かっていて意図的にやらなかったのであろうと、知識が足りなかったのであろうと、技術的な能力に欠けていようと、この程度でいいんだとなめていようと、もうそれだけで完全にアウトです。


東電が繰り返した不正を報じる東京新聞 20210316

 

もはや東電を事故収束-廃炉事業からも撤退させるべきだ

今回のことだけではありません。東電は福島原発事故後も海を汚染し続けました。メルトダウンした燃料の冷却水が高濃度放射能汚染水となり、山側から一日800トンの流れて来る地下水と混入して海に出ているのを2年間放置し続けたのです。
その後、オリンピックを誘致したい安倍政権を前にして、海へのダダ漏れを「告白」して国から対策費を引き出し、遮水壁設置工事などを始めましたが、その後も長らく汚染水の海への流れ込みは続きました。東電には誠実さのかけらもありません。
だから今回の事態から私たちが引き出す結論は、東電に原発の運転の資格がないのはもちろん、事故収束-廃炉作業をこれ以上、つかさどらせていてもいけないということです。


汚染水の海への漏れ出しを説明する毎日新聞の図 20130809

不正や隠ぺいを繰り返す東電に任せていて、まともな歩みができるはずがない。そもそも事故収束ー廃炉作業の中には、事故原因の究明が入っていますが、今の状態は犯人に現場検証させているのと同じです。
実際、福島第一原発は、津波の到来前に地震によって配管破断が発生し、冷却材が無くなってメルトダウンが開始された可能性が高く示唆されています。現在の非常用ディーゼル発電機を高台に設置するなどの対応ではダメなのです。
しかしこの点は曖昧になったまま。国会事故調査委員会が検証するために原子炉建屋への立ち入りを求めた際、停電を理由に拒んだままなのです。本当に停電だったのでしょうか。極めて疑わしい。


津波より先に配管破断でメルトダウンが起きた可能性を指摘した田中三彦さんの論稿 エコノミスト2011年7月

 

東電に代えて廃炉公社の設立を

ではどうした良いのか。事故収束ー廃炉作業の責任主体から東電を撤退させ、透明性が確保された廃炉公社を作るべきです。
そうしなければ必ず東電流の騙しが続きます。本当は100年単位やらねばならない作業を数十年と偽ったり、新たに発覚した事実を隠したり、安全と偽って汚染水を海に流したり。
さらにこの事故収束-廃炉作業には莫大な資金がかかるし、膨大な人員も必要です。もちろん常に危険性と隣り合わせです。だからもう東電のような不誠実で無責任で犯罪的ですらある企業に任せていてはいけないのです。


東電の試算を報じるANN NEWS 20200331

そもそも事故収束-廃炉作業は次世代の人々にとってもとても大きな意味を持つ事業です。発電の恩恵を全く受けず、放射性廃棄物の管理の困難さのみを送られてしまう未来世代のために、誠実に取り組み、送り渡すことが必要です。
そのためにそもそも原子力産業に利害を持つものを、これ以上介入させるべきではないし、少なくも責任主体からはずすべきです。虚心坦懐に何が起きたのか、次世代が何を継承すべきかを明らかにして、申し送りしていく必要があります。
だからこそもっと真っ当な技術者集団、とくに原子力の危険性をきちんと指摘してきた人々を大幅に加えた公社を設立し、作業工程の透明性、公開性を確保して歩む必要があります。

今回の事態からつかみとるべきことはこの点、「東電を撤退させ廃炉公社を設立せよ」です。この声をみんなで上げていきましょう!

#柏崎刈羽原発 #原発不正侵入 #不正侵入検知装置の故障放置 #代替措置も実効性なし #原子力規制委員会 #原発運転禁止 #核燃料の移動禁止 #東電に原発を扱う資格はない #東電を撤退させよ #廃炉公社を設立せよ 

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明日に向けて(2009)原発と晩ごはん-10年前とこの10年を振り返りこれからの10年を考える を配信しました!ご覧下さい。

2021年03月25日 19時00分00秒 | 明日に向けて(2001~2200)

守田です(20210325 19:00)

「原発と晩ごはん」について論じました!

もりもりチャンネルから今日の記事の表題のタイトルを付けた動画を配信しました。ぜひご覧下さい。

原発ご晩ごはんー10年前とこの10年を振り返りこれからの10年を考える
https://youtu.be/1hkqM-echjc

この動画は、前回の記事でご紹介したある避難者の思いを元に作られたビデオのお披露目企画でのミニレクチャーを録画したものです。
再度そのビデオもご紹介しておきます。

”10 years since the Fukushima nuclear disaster ? Insights from Fukushima evacuee”
(ある一人の避難者から見た福島第一事故の10年)
https://youtu.be/EkYEKViOUgg

双方の動画をぜひご覧下さい!


なぜ原発と晩ごはんなのか

このタイトル、実はもともとは長岡京市のみなさんにいただいたもの。「さよなら原発長岡京市民の会」での講演の時でした。2018年6月16日、ちょうど大阪北部地震の直前でした。
素晴らしいタイトル、「原発の問題を生活感あふれる問題として語って欲しいということだな」・・・と思いました。
それなりに思いは込めましたが、でもなぜ「原発と晩ごはん」なのか、十分に解き明かすことができた気になれず、ずっとひっかかっていました。

このタイトルを再度、使わせていただこうと思ったのは、京都市伏見区向島での「311メモリアルキャンドルinむかいじま2021」企画に招かれてのこと。
講演の日は3月20日でしたが、そこで再度、このタイトルでお話させていただくことにしました。それで考えて考えて、あるときストンと心に落ちるものがあり、それをお話することにしました。
なので先にこのタイトルは3月20日にむかいじまでの講演でのつかっています。そちらの録画も後程アップさせていただく予定です。


さてではなぜ「原発と晩ごはん」なのか。ここから何を言わんとするのか。
えっとお、ご興味を持っていただけた方はまずは動画をご覧下さい!
説明を書いていたら長くなってしまったので、次の記事などでしっかり論じることにしました。

ともあれこの間、毎日のように考えてを深めています。311から10年での内的な質の変化を実現できたと思っています。
またそれらを論じていきますので楽しみにしていてください。

#原発と晩ごはん #福島原発事故から10年 #原発事故避難 #ある一人の避難者から見た福島第一事故の10年 #原発ゼロを進めよう #さよなら原発長岡京市民の会 #311メモリアルキャンドルinむかいじま2021 

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明日に向けて(2008)ビデオ「ある一人の避難者から見た福島第一事故の10年(JAN UK presents) 」をご覧下になり広めてください!

2021年03月25日 14時00分00秒 | 明日に向けて(2001~2200)

守田です(20210325 14:00)

ヨーロッパへの避難者から素晴らしいビデオが

すでにご紹介していますが、福島原発事故で福島からヨーロッパへの避難した方の思いを中心に、在欧米日本人で作るチーム JAN(Japanese against nuclear) UK から素晴らしいビデオクリップがリリースされました。
福島原発事故について、そのために奪われた生活について、また尊厳を取り戻すための裁判などについて、力強く語られています。イギリスでの原発建設の問題も加えられています。
これらが20分弱に見事にまとめられています。映像も素晴らしい。またオリジナルで作成されたミュージックも圧巻です。胸が締め付けられます。ぜひご覧になり多くの方に伝えて下さい。紹介文も書いたのでビデオ紹介のあとに添えておきます。

”10 years since the Fukushima nuclear disaster ? Insights from Fukushima evacuee”
(ある一人の避難者から見た福島第一事故の10年)
https://youtu.be/EkYEKViOUgg

10年前のあの時、私たちは想像もしたことのないような危機の前にいた。
原発からたくさんの放射能が飛び出し、大地を汚染し、命を圧迫した。このビデオはそのただ中から紡ぎ出された。
そこにあるのは悲しみ、痛み、憤り。愛しいものが脅かされたことへの悔しさ。

でもさらに奥底にあるものを感じ取って欲しい。
それはあなたへの愛だ。
もう二度と誰にもこんな思いをして欲しくないという祈りだ。だから見て欲しい。
あなたのかけがえのないものを守るために・・・。


多言語発信になっているのも素晴らしい

作品は英語バージョンがベースとなっていますが、全部で12もの言語の字幕がついています。YouTubeの設定からご覧になれます。簡単です。もちろん日本語もすぐに出てきます。
ぜひご覧になった上で、お知り合いの方にご紹介ください。国内だけでなく各国の方にご紹介いただけると嬉しいです。
とくに福島原発事故に何らかのつながりのある方にはぜひとも伝えて下さい。

タイトルは英語、カタロニア語、中文繁体字 中文簡体字、オランダ語、フランス語、ドイツ語、ハングル、日本語、ポルトガル語、スペイン語、タミル語バージョンがそろっています。
まだここに加えられてない言語で「これだったら翻訳できるよ!」と言う方がおられたらぜひお願いします。また「この言語なら頼める人がいる」という場合もぜひ。
いろいろな言語になって世界の隅々に福島第一原発事故のこと、今のことが伝わってこそ、世界から核災害をなくし、世界を、地球を守ることができます。私たちの手でグローバルな、核なき未来をめざす連帯を作り上げましょう。


現在12の言語に翻訳されています。QRコードからも視聴可能です。


避難者の思いをシェアして歩もう

そのためにもぜひとも触れておきたいのが、最後の方に出てくる「子ども脱被ばく裁判」でのあるお父さんの陳述です。彼はこう述べています。
「この被曝を、この原発事故を、無かったことにしたいのは、本当は私たちの方だということです。
3月12日以降、子どもたちの頭上に、大量の放射能が降り注いだことを、無かったことにしたい。
自分の判断が悪かったことで、わが子の大量の被ばくをさせてしまったことを、無かったことにしたい。
住み慣れた、愛すべきふるさとが、放射性物質で汚されたことを、無かったことにしたい。
この先、子ども達に健康被害が発生するかもしれない未来など、訪れるはずもないと。」

ああ、胸がかきむしられます。東電と政府はぜひともこれに応えるべきです。心から謝罪し、痛みを癒し、心身の損害の補償、未来にわたる健康への保障、そして二度と核災害を起こさない保証をすべきです。そしてその上でこう言いたい。
「あなたの「自分の判断が悪かった」のではありません!危機を伝えなかった東電と政府が悪いのです。危機がないかのようにあなたを騙した東電と政府が悪いのです。あなたとお子さんを避難させなかった東電と政府が悪いのです」と。
東電は社員の家族を逃がしました。なぜ、どうしてそれを公にしなかったのか。政府は天皇には「京都に逃げた方がいい」と伝えたそうです。なぜ、どうしてそれを国民・住民には言わなかったのか。

この悲しみ、悔しさ、憤り、そしてその奥深くにある愛をみんなでシェアしましょう。シェアして核なき未来への歩みを強めましょう。
そのためにこのビデオをご覧下さい。普及に力をお貸し下さい。

#福島原発事故から10年 #原発事故避難 #ある一人の避難者から見た福島第一事故の10年 #原発ゼロを進めよう #JAN

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明日に向けて(2007)DON'T FORGET FUKUSHIMA 311メモリアルキャンドル in むかいじま 本日20日(土曜日)にお話します。

2021年03月19日 23時59分59秒 | 明日に向けて(2001~2200)

守田です(20210319 25:30)

311メモリアルキャンドル in むかいじまに参加しました

3月11日に京都市伏見区向島でメモリアルキャンドルに参加しました。
笑顔つながろう会と3.11メモリアルキャンドルin向島実行委員会の主催でした。
三々五々集まってきた方たちが18時30分から円形に置かれたロウソクに点火。ロウソクがきれいに灯ったところで一同で黙とうを行いました。

その後、笑顔つながろう会代表の高木久美子さんが挨拶。
この10年の思いを語られました。「一人一人の幸せを考えることがこの国を良い方向へと導く」・・・共感しました。
高木さんのあいさつは以下から読むことができます。
https://ameblo.jp/kirakiramokeke311/

続けて詩の朗読。例年はライブだそうですが、今回は録音で行われました。
これらの様子を撮影してきたのでご紹介します。
点火から黙とうの様子、高木さんのあいさつ(3分25秒から)、詩の朗読(9分35秒から)と続きました。
その後、音楽も流れましたが、撮影はその前までとしました。以下、ご覧下さい。

311メモリアルキャンドル in むかいじま 2021
https://youtu.be/CEbDEAMg3bQ

3月11日は、誰かと時間を共にしたい日・・・。
この何とも心に染みる場を共にできたことに感謝です。


お話会にて講演します(20日土曜日 午後2時から)

メモリアルキャンドルと併設したお話会が20日(土)、メモリアルキャンドルが行われた同じ場の、むかちゅうセンター(元向島中学校)1階交流ルームで行われます。
14:00~16:00(13:00開場)
この場で80分ほど講演させていただきます。主催者の高木さんの案内をご紹介します。

東日本大震災福島第一原発事故から10年。-失ったもの得たもの・・・未来に語り継ぎたい言葉-
未曽有の大震災から丸10年。昨日のことのように蘇ります。これまでも震災を風化させてはいけないとの想いで走り続けました。
一緒に歩んでくださった皆様方と共に語り合える場を企画しました。ぜひご参加いただけますようにお願いします。 代表 高木久美子

講演 守田敏也さん
「原発と晩ごはん~災害と原発からの命の守り方~」

入場無料 定員50名(定員になった時点で締め切り)
同日、展示コーナーで写真家・飛田晋秀(ひだしんしゅう)さんの写真展 「福島の記憶 3.11で止まった町」も開催。13:00~16:00

主催:笑顔つながろう会、3.11メモリアルキャンドルin向島実行委員会
連絡先 実行委員会事務局(担当:佐藤) 愛隣館 075-604-6159


失ったものと得たものと~未来に語り継ぐ言葉

「原発と晩ごはん」、そして失ったもの得たもの・・・未来に語り継ぎたい言葉・・・これらから講演内容を練り上げました。
難しい連立方程式でした。実はもともと「原発と晩ごはん」のタイトルは長岡京市のみなさんにずいぶん前に頂いたタイトルで、十分な解を出しきれていない宿題となっていたものでした。
原発のことを暮らしの問題として、私たちの生のこととして語る・・・と考えてきましたが、それをどう具体的に晩ごはんに落とすのか。

ずいぶん考え込みましたが、ある瞬間にきわめて鮮やかにストンと落ちました!20日にお話します。
ヒントはこの10年最も頑張ってきたのはどんな方たちだったのか。さらに言えば、放射線被曝の問題に一番最初に大きな声を上げたのは誰だったのかと言う点。
そこに「原発」と「晩ごはん」のはっきりとしたつながりがあります。

明日20日にこのことを話し、その後に「明日に向けて」でお伝えします。
講演を通じ、またその後の「明日に向けて」での記事を通じ、あれから10年の考察を共にできれば嬉しいです。

#東日本大震災 #福島第一原発事故 #あの日から10年 #メモリアルキャンドル #むかいじま #笑顔つながろう会 #高木久美子

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明日に向けて(2006)東海第二原発の再稼働を認めない判決が出されました(水戸地裁)

2021年03月18日 23時30分00秒 | 明日に向けて(2001~2200)

守田です(20210318 23:30)

避難計画やそれを実行する体制が整えられていない

再び原発裁判に関する朗報です!
本日18日に水戸地方裁判所(前田英子裁判長)が、東海第二原発の再稼働を認めない判決を言い渡しました。「避難計画やそれを実行する体制が整えられていない」というのが主な理由です。
この判決は東海第二原発の危険性を向き合って奮闘されてきたすべての皆さんが引きだしたもの。とくに裁判の労を担ってこられた皆さんに、拍手と感謝をお送りしたいです。

より詳しく見てみましょう。NHKによると前田裁判長は避難計画について「原発から30キロ圏内に住む住民が避難できる避難計画と体制が整っていなければ、重大事故に対して安全を確保できる防護レベルが達成されているとはいえない」と指摘。
さらに原発の30キロ圏内の住民が94万人にのぼることをあげ「避難計画を策定しているのは14市町村のうち避難が必要な住民が比較的少ない5つの自治体にとどまっていて、人口の多い水戸市などは策定できていない」と指摘しました。
また「策定された計画でも、地震などの自然災害による住宅や道路の被害も想定した、複数の避難経路を設定しておらず、実現可能な避難計画や実行できる体制が整えられていると言うには程遠い状態だ」として、再稼働を認めかったそうです。

この点について、原告住民側の弁護団長河合弘之弁護士は、判決を評価した上でこう述べました。
「きちんとした避難計画、実効性のある避難計画を立てているところはありません。実際自治体が悪いのではなくそんなこともともと不可能なんです。ちゃんと被ばくしないで逃げられると思います?」
その通り!東海第二原発は30キロ圏内に居住者が約94万人もいて、とくに避難が困難ですが、他の原発とてどこも近隣の人々がきちんと逃げられる避難計画を持ってなどいないのです。その点でこれは他の原発にも合致する判決です。


東海第二の避難の困難性

そもそも東海第二原発の周辺は、核燃料工場や研究施設など、12カ所もの原子力関連施設がひしめいていて、複合災害となる可能性が高い地帯です。その30キロ圏内に94万人がいるのですからそれだけで避難の困難性が見えてきます。
さらにこの原発は北側に久慈川、南側に那珂川をかかえており、地震時にどこかの橋がダメになったら他の橋に車が殺到することになります。
また茨城県が行った5キロ圏の住民8万人の避難のシミュレーションで20時間もかかることが分かっています。しかもこれは5キロ圏外の方が自宅待機して逃げないことを前提にしたもので、実際にはもっとかかってしまいます。

避難先も現実性のない設定だらけで、例えば固定イスで占められた講堂が指定されていて、横になるスペースもない場合などもあります。
こんな状態の中で茨城県内44の市町村長に行ったアンケート (2018年) で、再稼働に賛成したのは常陸大宮市のみで10の自治体が反対を表明しました。避難計画についても10の市町村のトップが「現実的に不可能」などと指摘していました。
これらは2018年末に放映されたNNNドキュメント「首都圏の巨大老朽原発 再稼働させるのか」で指摘されたことがらです。

しかも本年2月にそんな形で作られた避難計画ですら30キロ圏内からの避難者の受け入れ施設が18000人分も足りていなかったことがさらに明らかになりました。この点については以下の記事をご覧下さい。
明日に向けて(1973)東海第二原発事故時の避難所見積もり18000人分不足-総員避難は無理!再稼働を止めるべきだ(2021年2月1日)
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/10da0e15ad0704f012e3599ec7e773d9

これらからも今回の判決で「避難計画やそれを実行する体制が整えられていない」ので、再稼働は認められないとの判決が出されたのはまったく妥当です。


東海第二原発が危険なのは避難の問題にとどまらない

一方で前田裁判長は「基準地震動」の設定や施設の耐震性、津波の想定などは「原子力規制委員会が審査に適合するとした判断に見過ごせない誤りや欠落があるとまでは認められない」と指摘し、原告側の主張を退けました。
この点では昨年12月4日に、大飯原発に対する規制委員会の設置許可の取り消しを命じた大阪地裁判決より後退していて残念です。
あらためて東海第二の危険性が、老朽原発としての危険性を抱えていることや、事故時に東京を含む大都市圏に放射性物質が直撃する可能性が高く、より多くの被害をもたらしうることなど、多岐にわたることを強調したいです。

この点で「明日に向けて」では、前述のNNNドキュメント「首都圏の巨大老朽原発 再稼働させるのか」を、文字起こしを含めて紹介してきました。
今のこの時期にごらんになり、東海第二の危険性を、今回の判決に欠けているものも含めてぜひ把握していただきたいです。

明日に向けて(1620)首都圏の巨大老朽原発 東海第二を再稼働をやめさせよう!
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/a1ea9db137f76c5d3b5892ee83384ab4

明日に向けて(1621)東海第二原発が事故を起こした時、避難できるのか
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/04b01f55fec298e351618c88f3514461

明日に向けて(1622)東海第二「市民の安全安心を第一に考えれば再稼働はあり得ない」-10市町村+1が反対!
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/9958fe8d5f91b53ea0f92ec3babbd85d


全ての裁判所で、原発の地震への弱さー規制委員会の設置許可を問題にして欲しい

さまざまな危険性の中でもやはり最も強調しておきたいのは、今の規制委員会による設置許可の中での地震に対する評価が非常に甘い点です。
これは原発が、地震のことがいまよりもずっと分かっていない時期に立てられてしまったためですが、とにかく実際に起こった多くの地震よりもかなり耐震性が低いのです。
端的に言って、多くのハウスメーカーが3000ガル~5000ガルの地震を想定しているのに比べて、なんと数百ガルしか想定していない。一桁低い。

この点で「明日に向けて」では、2014年に大飯原発3,4号機の運転停止を求めた元福井地裁裁判長樋口英明さんの語られていることを何度も取り上げてきていますが、もっとこのことを広げていく必要があります。
原発はとてもではないけれども人々が避難できないから運転してはいけないのも勿論、なにより日本に頻繁に起こっている規模の地震に直撃されたらもうそれで壊れてしまうから動かしてはいけないのです。

原発の危険性をより具体的に指摘しながら、原発ゼロへの歩みを深めましょう!

#東海第二の再稼働認めない #首都圏の巨大老朽原発 #避難計画やそれを実行する体制が整えられていない #東海第二原発 

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明日に向けて(2005)『放射線副読本』の次に来るもの-放射線災害復興学にまっとうな批判の目を!ナガサキの経験に学びながら

2021年03月18日 09時00分00秒 | 明日に向けて(2001~2200)

守田です(20210318 09:00)

原爆被災地・フクシマに漂う「核との共存」

大変、意義深く、かつ素晴らしい論稿に出会いました。
「原爆被災地・フクシマに漂う『核との共存』-被爆地・ナガサキも同じ過ちを経験した-」です。原発設置反対小浜市民の会が発行している『はとぽっぽ通信』227号(2019年2月)に掲載されたものです。
執筆されたのは高槻市在住の山口研一郎医師。医療活動のかたわらで、命の問題を扱うシンポジウムを精力的に開催されています。

山口医師は長崎医大の出身。福島原発事故後に福島県に入り込み、ウソに満ちた安全論をふりまいたかの山下俊一氏と机を並べた間柄です。福島における山下俊一氏の活動を鋭く批判されています。
その際、大事なのは長崎の歴史を背景に語られていること。今回のこの論考でも冒頭で次のように述べられています。
「私の生まれ故郷である長崎でも、被爆直後から『核との共存』『平和利用』が語られ始め、その挙句、原爆への怒りから「祈りの長崎」へと変質した過程があります」。

実はこれをリードしたのが長崎の聖人とうたわれてきた永井隆氏でした。長崎の被爆の中心地、浦上在住のカトリック信者にして原子物理学者で、長崎医科大学放射線科助教授としての仕事中に被爆され、1952年に亡くなられました。
様々な発言や出版物で長崎の被爆者に大きな影響を与え、長崎の平和の使者として尊重されてきた方です。長崎原爆資料館にもまつられています。
その言葉によって救われた方もおられたわけで、そうした思いは尊重されなければなりませんが、それでも山口医師が紹介した、以下の永井氏の主張は衝撃的です。

「嗚呼、世界大戦争の闇、将に終わらんとし平和の光りさし始めたる八月九日、この天主堂の大前に立てられたる大いなる燔祭(はんさい)よー悲しみのうちにも私共はそれを美しきもの、潔きもの、尊きものよと仰ぎ見たのでございます、浦上教会が世界中よりえらばれ燔祭に供せられたことを感謝しましょう」(被爆後の合同葬での弔辞より) なお燔祭とは、ユダヤ教やキリスト教において、生贄の動物(雄の牛・羊・やぎ、はとに限る)を祭壇で焼いて神に捧げる神聖な儀式のことだそうです。
「原爆に見舞われて私たちは幸せであった。浦上住民の信仰の一途さを見よ。天主堂に存する御聖体の下、隣人互いに助け合って快く苦難の道を歩みつづける姿は、外観は貧苦であるが、幸福に満ちているのである」
「あれほど恐れられていた残存放射能も、ひと雨ごとに洗い流され、いまではほとんど証明できない。田畑の作物もむしろ出来がよくなった。生まれ出る子供に不具がありはしないかと心配されたが、丈夫な赤ちゃんが次々と産声を上げた。お嫁さんの妊娠率も悪くなく、祝福された女の人がよく私の家の前を通る。もう何の心配もいらない」(ともに『ロザリオの鎖』1948より)


浦上天主堂の取り壊しによる「被爆への怒りの終焉」・・・。

山口医師は長崎大学医学部の先輩でもある永井氏の活動に疑問を持ち続けておられたそうです。
それがはっきりしたのが、1970年7月発行の『週刊朝日』臨時増刊号「長崎医大原子爆弾救護報告」に書かれた永井氏の一文を読んだ時だったそうです。
「原子爆弾の原理を利用し、これを動力源として、文化に貢献できる如く更に一層の研究を進めたい。転禍為福。世界の文明形態は原子エネルギーの利用により一変するに決まっている。そうして新しい幸福な世界が作られるならば、多数の犠牲者の霊も亦、慰められるであろう」

ようするに永井氏は、「長崎・浦上は神に選ばれた。被爆した民は世界戦争という罪の償いとして犠牲の祭壇に供えられた」と語り、「だから怒ってはいけない!祈りをあげよ」と長崎の人々に説いたのでした。
実はこうした主張のもと、被爆し、廃墟の存続が切望されていた浦上天主堂も解体されたのだそうです。しかも訪米を終えた田川長崎市長の強い提言により、市議会議員全員の反対を押し切って。これもまた永井氏の言葉の影響下のことでした。
そうして長崎は繰り返し「怒ってはいけない!祈りをあげよ」と言われ続けてきたのだそうですが、山口医師はこう指摘しています。

「その背後に来るべき『冷戦』をひかえたアメリカの核戦略構想があったことは言うまでもありません。その推進のために開発された原爆が、カトリックの聖地(天主堂が存在する長崎は、東洋のローマ=ヴァチカンと称された)を破壊し尽くし、8500人の信者を死亡させた事実を一日もはやく葬りさることが必要でした。その象徴こそ天主堂であったのです。天主堂の取り壊しは、同時に「被爆への怒りの終焉」とも言えたのです。こうして長崎は「平和記念都市」から」「国際文化都市」へと変質しました。」
なるほどと思いました。永井氏は発言の中で遺伝的影響も完全に否定していますが、それもまた原爆傷害調査委員会(ABCC)を立ち上げたアメリカの意向と大きく重なっていることを指摘しておきたいです。


長崎で行われたことを福島のみならずあらゆる被爆地で繰り返してはならない!

さて大事なこととして山口医師が紹介しているのは、この永井隆氏を強く信奉しているのが山下俊一氏であるということです。
長崎大学教授だった彼は、退官時に最終講義のタイトルを「転禍為福」としたのだとか。永井氏への敬愛を語りながらです。
そのようにして福島で安全宣伝を行い、被曝の危険性を無視し続けたわけです。

さらになんとその山下氏の右腕として、同じように福島で繰り返し安全宣伝を担ってきた高村昇長崎大原医研教授が、長崎と広島で「放射線災害復興学」を立ち上げています。
さらなる核災害が起こることを前提とし、そのときに放射能の中で「住民が明るく楽しく毎日を送れる」ことを目指すのだとか。これはもう人々を騙す準備としか言えません。
高村昇氏はまた、文科省が作成した『放射線副読本』の編纂に関わり、さらにいま東日本大震災・原子力災害伝承館館長も務めています。

その高村氏が立ち上げた「放射線復興災害学」では、「放射線災害を生じた場合の対応」「災害後の長期的復興」について「学問体系化し人材を育てる」のだとか。
次の原子力災害が生じることを仮定し、「リスクコミュニケーションを通して住民が明るく楽しく毎日を送れる」「新たな村作り」「放射線の不安を持っている人たちの科学的な理解を深め、その不安を緩和するためのコミュニケーションができる人材」「放射線はわれわれの生活になくてはならないもの」などの文面が並んでいると、山口医師は指摘しています。

これは許しがたい。再び三度、放射線被曝の影響を隠し、放射性物質の中で人々に「被曝を気にせずに」生きていくことを強制しようとしているのです。
原子力産業にとって、いや核兵器産業にとって、これほどに好都合な存在はありません。
『放射線副読本』の次に来るものとしての「放射線災害復興学」にまっとうな批判の目をともに向けましょう。そして次世代の人々に、被曝の危険性からしっかりと命を守るべきことを伝えていきましょう!

なお山口研一郎医師は、この3月20・21日に以下の企画を主催されます。興味のある方はこちらもご覧下さい。
「再びいのちを問う-”コロナの時代”を体験して」
https://hayariki.wixsite.com/hayashida/post/_life

#長崎原爆 #怒りの広島祈りの長崎 #山口研一郎 #永井隆 #山下俊一 #高村昇 #放射線副読本 #放射線災害復興学

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