明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(1747)核の時代を終わらせる展望を探すため、再度、アメリカに訪問してきます!

2019年10月30日 11時00分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20191030 11:00)

10月30日出国、まずは「ハンフォード」のあるワシントン州に行きます

みなさま。本日、夕方のフライトで出国し、再度、アメリカに行ってきます。今回は最初にワシントン州に行きます。
この地の「ハンフォード」に世界初の「プルトニウム生産炉」が建てられたからです。

ここで作られたプルトニウムから作った原子爆弾が長崎に投下されました。
長崎の人々を熱線・爆風・放射線曝露で惨く襲った死の兵器の材料を作ったのがハンフォードです。
同時にハンフォードはプルトニウムなどの漏れ出し事故を繰り返し、周辺の人々に酷い被曝被害をもたらしました。

今回の旅はダウンウィンダーズ=風下住民の方のインタビューから始まります。
ハンフォードサイトのB原子炉の見学にも行きます。
ハンフォードはチェルノブイリをも越えて世界で一番汚染が激しいのではと言われているところ。十分身体を守っていってきます!


ハンフォード核施設全景 ウキペディアより


ハンフォードの位置 ネットより

マーシャル諸島の被曝問題に関わり、その後、再度、ニューメキシコ・アルバカーキに行きます

続いて訪れるのはシアトル。
ここでマーシャル諸島の核実験の影響などを語り続ける活動を行っているNGO「REACH-MI」の方たちとお会いします。
マーシャル諸島出身でシアトルに移住している方々ともお会いできそうです。

僕は恥ずかしいことにマーシャル諸島のことこれまで関わったことがありません。
それだけにとても貴重な経験になると思っています。
マーシャルのヒバクシャの方たちと支えてきた方たちとしっかりつながってきます。

その後、再度、ニューメキシコに向かいます。
再度、原爆製造プロジェクトの街、ロスアラモス国立研究所にいきます。前回に続き、この研究所のずさんな放射性廃棄物投棄の被害を受けている先住民族の女性団体のお話をうかがうほか、今回もアメリカ先住民族のみなさんとの交流を深めてきます。
8日にプレゼンの機会を得たので、僕は福島原発放射能汚染水問題についてお話してきます。


マーシャル諸島ビキニ環礁で行われた核実験 1946年7月の「クロスロード作戦」 ネットより

核の時代を終わらせる可能性を再び探ってきます!ぜひお力添えを

今回の旅でもたくさんのヒバクシャと結びつきつつ、核の始まりをしっかり見すえて、終わらせ方の展望を探ってきます。
そして帰ってきてまたすぐに各地で報告させていただきます。
もちろん現地からの発信も行います。

核の時代はまた戦争と暴力の時代です。
いや僕は人類の暴力にまみれてきた野蛮な前史を終えるのが核の時代を終わらせることだと思っています。
そこから友愛に満ちた人類後史を切り開きたい。少なくともその端緒を切り開くことにみなさんと一緒に貢献したいです。

そのための旅にどうか力をお貸し下さい。
旅へのご支援のカンパを訴えます。よろしくお願いします。
では行ってきます!


今回もpeace flagをたくさん持って行ってきます!どの地も本当に平和になって欲しい!

*****

振込先 ゆうちょ銀行 
なまえ モリタトシヤ 
記号14490 番号22666151

他の金融機関からのお振り込みの場合は
店名 四四八(ヨンヨンハチ)店番448 
預金種目 普通預金  口座番号 2266615

 

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明日に向けて(1746)台風15号、19号、低気圧と21号被害から何を学びいかに越えていくのか

2019年10月29日 14時30分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20191029 14:30)

台風19号、21号と低気圧、15号の被害

台風19号による死者・行方不明者数、まだ増えています。
10月29日午後10時31分発表のNHKニュースによると死者は全国で88人。
うちわけは福島20人、宮城19人、神奈川14人、栃木・群馬・長野4人ずつ、埼玉・静岡3人ずつ、岩手・茨城2人ずつ、東京・千葉・兵庫1人ずつでした。

71河川140カ所が決壊。国の管理河川では7河川12カ所、県が管理する河川では67河川128カ所でした。越水など氾濫が発生した川は16都県の延べ281河川に及びました。
家の被害では79490棟が水につかったり全半壊しました。床上まで浸水したのは17都県で3万3579棟、床下が水に浸かったのは21都県で3万6691棟です。
全壊は半壊の被害を受けた住宅は、16都県で4044棟、一部損壊が27の都道府県で5307棟でした。土砂災害は20都県で661件でした。

その後低気圧と台風21号によっても被害が出ました。
死者は千葉9人、福島1人、行方不明もそれぞれ1人ずつでした。千葉県など5県で27河川が氾濫、土砂災害も4県16カ所で発生しました。二つの災害を合わせると死者は100人近くになっています。
千葉県はその前の暴風をもたらした台風15号でも大きな被害が出て、住宅や倉庫などへの被害はおよそ4万9000棟におよんでいます。3つの台風での被害は甚大です。


千葉県市原市ゴルフ場ネット支柱倒壊現場から 守田撮影

日本の防災体制の底が抜けた!

これらの被害から言えることは、気候変動の影響により、想定外の風が吹いたり雨が降ったりして、これまでの防災対策では太刀打ちできない事態が相次いだこと、その中で日本の防災体制の弱点が明らかになったことです。
何よりも大きなことは、これまでダムと堤防で洪水をおさえこもうとしてきた河川行政が大きく破たんしたことです。 今後、壊れた堤防を直すことだけでも大変ですが、仮に今回、破堤したところをすべて直してたら、その周りのダメージを受けたところが切れやすくなります。
それらも補修しても、今回はそこに逃げた水がより下流に向かい、大都市圏が危機になります。

決壊地点だけを補強しても他が危ない・・・ 千曲川決壊現場補修工事 守田撮影

いや今回の降雨の特徴は多くの河川の流域で「計画降雨」を越えてしまったことにあります。この国が堤防を作る際の基準が突破されてしまったわけで、同じような大洪水がさらに日本中で起こりえるのです。
しかも19号のすぐあとに低気圧と21号が襲ってきたように、危機はすぐまたやってくるかもしれません。とてもではないけれど、ダムや堤防の補修や強化で対応できません。そもそも時間的余裕すらない。
だとするならば国をあげて川が決壊した場合の新たな対策を立てて、矢継ぎ早に実行していくべきなのです。


多くの川が「計画降雨」を越えてしまった・・・。計画降雨と実際の降雨の対比グラフ 安齊理沙氏によるもの

第一に決壊前にもっと速やかに人々を避難させられる体制を作り上げること。第二にそのことと相まって避難所のあり方を根底から見直していくこと。ホテル・旅館をフル活用した新たな避難体制を練ること。 第三に町をさまざまな形で洪水に強くしていくこと。病院や公共施設・あるいは高層マンションの電気設備を3階以上に移すなど、水没に対応できるあらゆる措置を重ねることが必要です。 第四に洪水を受けた人々の生活再建援助を大幅に増額しなくてはいけない。国の河川行政が突破されたことを受けて、国が人々を守る義務を果たさなくてはなりません。大幅に予算をあてるべきです。

F35の購入を止め、東京オリンピックを返上して、被災者救済と災害対策の最優先を!

いま私たちは「国難」と言えるほどの災害の前に立っています。東京をはじめとする大都市圏が危機の前に立っています。
例えば利根川は首都圏各地よりもかなり高いところを流れている。堤防のかさ上げを繰り返し、川の流量もものすごい。だからいつなんどき東京が壊滅してしまうかもわからないのです。
その上、3つの台風で膨大な家・建物・堤防がすでに甚大は被害を受けており、これらを修復し、河川対策の練り直しも進めるために、国をあげた取組が必要です。


そのために私たちが声を大にしなければならないのはもはやF35購入をストップさせることです。いまこの国に一番必要なのは災害対策。F35など何の役にも立たない。そんなものに今この時に1兆円、いやそれ以上になる予算を使ってはなりません。


F35は台風一つも撃ち落とせない 災害対策に全く役立たない。 写真は産経新聞より

そもそも「国防」の一つとも言える河川行政が破たんしているのです。国が人々を守れていないのです。だとするながら現に生じている被害、すぐにも予想される災害対策に真っ先に予算を振り向けるのは当然のことです。
さらにもはやオリンピックを行う余裕などあるわけがない。15号で約5万戸の家が壊れているのです。19号で約8万戸が水に浸かってしまったのです。これらの人々を助けずに「スポーツの祭典」を優先して良いはずがありません。


劣悪な避難生活をしている人々から救おう!
千曲川の堤防決壊で家が浸水した大勢の人が避難している体育館=長野市豊野町の豊野西小学校
 毎日新聞より

しかもこの大洪水の中で福島原発事故で発生した汚染土をつめた多数のフレコンバックも流出してしまいました。あるいは山々に降った放射性物質の多くも流れ出したことでしょう。
いま東日本の各地でそれらが残土となり、乾いて飛散を始めていてとても危険です。そういう状態にある人々を救うことが何よりも先にしなければならないことです。
その点で世界に対して膨大な被災者がいること、河川行政が破たんし東京や諸都市を守れる状態ではないことが判明したこと、福島原発事故も収束しておらず放射性物質の流出も招いたこと、これらを明らかにしオリンピックを返上すべきなのです。

みなさん。この国は大きな転換点にいたっています。
命を守る方向に大きく舵を切り直すべきときです。
ともに頑張りましょう!

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明日に向けて(1745)核の始まりと台風19号被害と関電原発マネー問題のつながりをお話します(26日長岡京市、27日京田辺市)

2019年10月26日 01時00分00秒 | 講演予定一覧

守田です(20191026 01:00)

本日26日(土)に長岡京市で、27日(日)に京田辺市でお話します。
どちらももともとニューメキシコ訪問報告を聞いて下さる場として設定してくださったのですが、僕はこの「核の始まり」の話に台風19号被害と関電マネー問題をくっつけてお話したいと思います。
これらには共通していることがらがあります。「命の軽視」です。


核の始まりのひどさと洪水対策の貧困さと原発マネー問題につながるもの

核の始まりを見たとき、もちろん一番目に着くのは原爆製造と広島・長崎への投下の残虐性です。
しかしその手前を見てみると、ウラン鉱の発掘過程で安全性が軽視され、アメリカ・インディアンの人々が激しく被曝させられた事実があります。
広島・長崎での投下前にもトリニティサイトでの核実験でたくさんの住民が被曝しています。核兵器製造に伴う核のゴミもいい加減に捨てられてきた。これらにみんな「命の軽視」が通底しています。

それがいかに台風19号につながるのか。国として命を守る手立てがとてに薄いままに災害が連続している点。さらに非人道的な避難所のあり方がまかり通っていることです。
2010年代になって東日本大震災や熊本地震、さらに大きな風水害が連続しているのに、この国はなんら命を守る特別なことをしてきませんでした。その結果、洪水被害は増えるばかりで、あまりにひどい避難所生活が続いています。
こんなことで東南海トラフ地震や関東大震災が襲ったらどうなるのか。より大型化した台風がきたらどうなるのか。少し考えればすべてに優先して対策をしなければならないのにまともに動いてきていない。これまた「命が軽視」されているからです。

さらに関電の問題は、原発が危険きわまりないものであるがゆえに「お金」になってきたこと、だから巨額な賄賂がまかり通ってきたことにこそ本質があります。
単に「悪代官と越後屋」の話なのではありません。原発の危険性を覆い隠すこと、命の危機をお金で隠してきたこと、これがこの問題の本質なのです。
いやそもそも関電は金品を受け取っていたばかりではありません。盆暮れに首相に1000万円を持って行ってもいます。関電自身がお金をふんだんに使って危険な原発を動かし、自らもまた儲けてきたのです。


命の軽視を止めさせよう!

私たちにいま、問われているのは、こうした「命の軽視」をやめさせることです。
核の問題で一番大きなことは、命を軽視するがゆえにこそ、放射線被曝の影響があまりにも矮小化されていること、小さく見積もられていることです。
私たちはウラン鉱が発掘され、核実験がなされ、原爆が投下され、核実験がもっともっと繰り返され、核のゴミが捨てまくられてきた「命の軽視」の歴史を端的につかみ取り、世界に発信し、そのことで核の終わりを手繰り寄せる必要がある。

災害対策においては、いまのこれだけ洪水が繰り返されながら、有効な手立てを打たずに避難民を発生させ続け、しかも劣悪な避難所に置き続けてきた政府の反人権的体質を告発しつつ、災害対策を進める必要があります。
とくに避難所を良くすること、ホテルなどをもっと積極的に活用すること、さらに被災者にもっとたくさんの国家予算からの補助を行って生活再建を進めること。
その際、洪水被害を防げなかったのは、自然が猛威を振るったからだけではなく、政府の失政の重なりでもあること。もっと早く、洪水が度々起こることを前提に、減災対策を進めるべきであったことを追及して政府予算を使わせないといけません。

その上で、命の危機を金儲けに利用してきた関西電力という会社をもはや辞めさせなくてはいけません。
他の電力会社とて五十歩百歩であるに違いありませんが、ともあれ動かぬ証拠がでてきた関西電力を解体しなくてはいけません。原発を止めさせるのは当然のこと。こんな会社にこれ以上、公共のものでもある電力に携わらせてはいけないのです。
その先はどうするのか。もっとたくさんの市民や良心的専門家が参加した電力公社を設立していくのです。本来、今回の問題はここまでひっぱらなければいけないことだと僕は思います。


ともに考え、共に歩むために。講演会にご参加を!

これらのことを共に考えるために、10月26日(土)長岡京市、10月27日(日)京田辺市でお話します。
ぜひご参加下さい。なお「明日に向けて」のプリントアウト版も持参します。
「ニューメキシコ訪問報告編」と「台風19号関連記事編」です。ぜひどちらかにお越しください!

26日長岡京市

原発と晩ごはん2019 私たちが知らない アメリカで起きていること https://www.facebook.com/events/1680056795460060/

午後2時~4時半 会場 長岡京市中央公民館2階 講座室 参加費 500円 高校生以下無料 キッズスペースあります。

主催 さよなら原発長岡京市民の会 連絡先 イシズミ080 1423 3896

***

27日京田辺市

守田敏也さんお話会『ニューメキシコから「今」につながる核』 https://www.facebook.com/events/1013542885665937/

午前10時~12時 京田辺市龍馬館1階(京田辺市興戸久保17 近鉄興戸駅徒歩4分) 参加費 資料代500円(ゆいねっと会員・東日本大震災による避難者・学生は無料) ※守田さんへの活動支援カンパもお願いします。

主催 3.11ゆいネット京田辺 申込み先 311yuinet@gmail.com (070-5652-0782)

 

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明日に向けて(1744)洪水からみんなの命を守ろう!(千曲川決壊地点を取材して)

2019年10月25日 17時30分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20191025 17:30)

千葉などに再び豪雨が降っています。命を守る行動を

再び東日本に大雨が降っています。千葉県で市原市の高滝ダムと君津市の亀山ダムが緊急放流を行おうとしています。それぞれ3時半からと4時半からとされていましたが、ついさきほど「現時点では行わない見込み」との報道も流れました。
しかし依然、養老川と小櫃川流域が危険です。いや千葉県全体で半日で一か月分の雨が降り、すでに各地で川があふれ、家の1階まで浸水しているところがたくさんあります。千葉のみなさま、どうか命を守られてください。
この雨はさらに今夜から明日にかけて関東から東北にかけて広域に降ることが予測されています。各地で避難勧告や指示も出ています!どうかみなさま。命を守られてください。


NHKニュース 10月25日午後5時39分

台風19号では非常に広範囲に雨が降ったため、降雨からかなりの時間が経ち、晴れ間も見えることに各地で洪水が発生しました。
このため大雨特別警報が解除され、避難所から自宅に帰ったあとに洪水に襲われた人々もたくさん出ました。
NHKなどがこれをい「流域型洪水」と呼び始めていますが、今後、広域に雨が降った時は、安全が十分に確認されてから家などに帰るようにしてください。

台風19号の被害者数もまだまだ拡大しています。まだ多くの地域で調査中のためと思われますが、ともあれ25日現在で亡くなられた方の数が86人に達しました。8人が依然行方不明です。
河川決壊報告も71河川135カ所に増えました。氾濫が起こったのはなんと271河川です。
これらの河川の全体がダメージを受けていますから、この週末の大雨で再び決壊が起こる可能性があります。各地で十分に警戒されてください。


千曲川の決壊から見えること(現場を取材してきました)

昨日、24日に千曲川の決壊地点=長野市穂保地区を取材してきました。
長野駅から「しなの鉄道北しなの線」に乗り、二つ目の三才駅で降りてそこから現場まで歩きました。約3.5キロでした。
近づいていくと川から二キロ弱ぐらいの辺りから洪水が押し寄せた跡が見えるようになりました。


千曲川取材から 守田講演スライドより

国道117号の穂保交差点を渡ってからはあちこちに泥が残っており、ところどころに使えなくなった様々な家財道具がゴミとして積み上げられていました。
多くの方がボランティアの方々を交えて家の片づけを去れている中を川まで歩き、決壊地点の長沼体育館の手前側につきました。
ちなみにここにはまだ大きな水たまりができており、長沼体育館には俄かに近づけません。その体育館、そして周りの言えはほとんどが一階が水でえぐられてほとんど往年の姿を残していませんでした。水流のすさまじさが現れていました。


千曲川取材から 守田講演スライドより


千曲川取材から 守田講演スライドより


堤防に上がると、決壊地点が応急処置で盛り土されており、石を詰めた黒い袋が詰められていました。その先、河川敷にあたるところに極めて大きな鉄の矢板が建てられていました。たくさんのクレーンが動いていました。
決壊した堤防はまだ仮に直された状態で、まずは矢板を立てて仕切り、この地点を増水から守る。その後に堤防をしっかり直して、最終的には矢板を抜くのだそうです。
現場で作業している方に話を聞くと、青森や神奈川など各地から人が集められてきているとのこと。大成建設が仕切っていましたが、各地の作業場から仕事をしているチームの腕利きが引き抜かれてきているのだとか。


千曲川取材から 守田講演スライドより

千曲川は1キロにわたって越水していた

取材から戻って今回の千曲川決壊についてさらに調べました。NHKの千曲川決壊に関する検証報道、および「NBSみんなの信州 報道番組 検証”千曲川氾濫”」が参考になりましたのでご紹介します。

千曲川氾濫 南北に1キロ余 支流の氾濫も被害拡大 専門家調査 2019年10月23日 22時50分台風19号 検証
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191023/k10012145831000.html

NBSみんなの信州 報道番組 検証”千曲川氾濫” 2019年10月22日7時~7時57分 https://www.youtube.com/embed/OjXLMMwP9Vg?rel=0

これらから分かったことは、この決壊地点の周りの1キロ以上にわたって越水が起こっていたこと、かつてない越水規模だったことです。原因は主に二つありました。一つは最大1キロの川幅が200メートルに狭まる地点の手前だったこと。
さらに「まさかこれ以上の雨、水位になることはないだろう」と堤防を作る際に予測した「計画高水」が11メートル弱だったことに対し実際は12.46メートルになってしまったこと。
これではとても堤防が持たずに決壊したわけですが、問題なのはそのときのメカニズムです。


千曲川取材から 守田講演スライドより


千曲川取材から 守田講演スライドより

越水すると濁流となった水が徐々に堤防を削っていきます。その結果、激しい決壊が起こりましたが、堤防が削られたのはここばかりではありません。1キロ以上に渡って堤防が痛み続けていたのです。
ということは決壊した地点を鉄の矢板で守り、堤防を直しても他の弱くなっている地点が危ない。
いやそもそもその矢板もまだ閉じているわけではなくて、そこに今回の大雨が降っています。千曲川が再度の決壊を起こさないことを祈るばかりですが、現地では再び三度のことが起こることに備えて命を守っていただきたいです。


千曲川取材から 守田講演スライドより

河川行政の全面的な見直しを。洪水対策の強化を!

千曲川決壊地点を実際に取材し、その上で検証報道などを見ていると分かるのは、千曲川だけでなく今回決壊した全国の多くの河川がいまなお大変、危険な状態にあるということです。
いやそればかりか国は、千曲川決壊の要因になっている川幅が流れの中で急速に狭まるところが、他にも無数に存在していると伝えています。その上、「計画降雨」が突破され、「計画高水」も各地で上回っているのだからどこでも洪水が送りえる。
だとするならばそれに備えるしかない。

一つには緊急時の避難を徹底すること。もっと早くから広域に避難して命を守ることです。
そして次に大事なのは、政府が被災者の生活再建の予算を圧倒的に増やすことです。洪水を堤防で防ぐというこれまでの方策が破たんしたのですからその責任は政府にある。
だから災害対策を法を変えて、被災者への支援金を大幅に増やすべきです。財源はF35の購入を取りやめれば潤沢にあります。

今後の、ほとんどありもしない「敵国」の来襲に備えるより、いま現に起こっている国土の危機、人々の苦しみに予算を向けるのは当然のことです。
家の再建、町の再建、避難所改革、そして河川整備、さらには洪水を散らしていく知恵の復活等々、やるべきことはあまりにたくさんある。これに潤沢に予算を振り向けずしてなんの「国防」か!
みなさん。声を上げましょう!河川行政と避難所のあり方を変え、被災者の生活再建費を何倍にもしなくちゃいけない。頑張りましょう!

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明日に向けて(1743)東京は世界一危険(洪水・高潮などで)!オリンピックを返上し防災と被災者救済に徹しよう!

2019年10月23日 11時00分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20191023 11:00)

71河川128か所決壊、265河川氾濫の意味するもの

台風19号被害の拡大が続いています。NHK23日8時39分発表のニュースによると亡くなった方は84人に達してしまいました。依然9人が行方不明です。悲しいばかりです。
河川の決壊・氾濫数はNHK18日20時45分の記事によるものですが、昨日も千曲川支流の浅川の周りで避難指示が出されるなど、まだまだ危険な事態が続いています。
今回の豪雨でこの数を上回るさまざまな河川、あるいはさまざまな地点が激しいダメージを受けているので、今回より少ない降雨でも決壊が起こる可能性があります。被災地の方は本当に気を付けて下さい。


千曲川の堤防が決壊し、浸水する長野市豊野町豊野の住宅街=2019年10月13日午前8時9分、毎日新聞社がヘリから撮影

この決壊の連続は、日本の防災体制の根底を覆すものです。どれほど重大な事態かを明らかにするためにこれまでの河川決壊数をみていきましょう。NHKのクローズアップ現代で報じられたことをご紹介します。
番組の中で「堤防決壊した河川数」というボードが示されたのですがそこでは2000年から2009年までの10年間が平均3河川だったと書かれています。
しかしよく見ると2001年からの3年間はゼロです。2004年だけ10河川となっている。これは「平成16年7月新潟・福島豪雨」と命名された災害があったため。信濃川水系の支流の堤防11カ所が決壊しています。

これに対して2010年から2018年までは平均9河川と書いてある。しかしこの示し方もあまりよくありません。「平成27年9月関東・東北豪雨」があった2015年に20数件、「平成30年7月豪雨」があった2018年に25件も起こっているからです。
ここにはやはり気候変動の影響が大きく表れていると思います。2001年からの3年間ではひとつも起こらなかった河川決壊が2015年20数件、2018年25件と増え、今回、71河川128カ所にまで拡大したからです。
このグラフは大変恐ろしい。明らかに右肩上がりで増えてますからこのままではさらなる大災害発生の可能性大です!抜本的に対策を改めて命を守らなければいけない。昨年7月豪雨の死者は263人。にもかかわらず対策をしてこなかった政府の責任大です。


堤防決壊した河川数 クローズアップ現代で掲げられたボードより

東京は世界一危険!

そんな中で今回、東京は壊滅を免れました。多摩川などで決壊があったので被害を受けた方はおられますがしかし偶然にも壊滅を免れただけで備えをしなければ大変なことになります。
そのことを雄弁に語っているものの一つが、再保険会社のスイス・リーが示している危険都市ランキングです。ちなみに再保険とはいわば保険の保険を意味しています。
スイス・リーは2013年9月18日、東京オリンピック開催決定の10日後なのですが、「都市地域の最も大きな自然災害リスクは河川の洪水と地震」とするレポートを発しました。


スイス・リーレポートの表紙

世界の616都市が「洪水、嵐、高潮、地震、津波」などのリスクで比較され、被災する人口が推計されています。
その結果、5つのリスクすべてに影響を受ける人口が最も多い都市は、東京・横浜圏が5710万人でトップ、4位に大阪・神戸圏の3210万人、6位に名古屋圏の2290万人とな発表されているのです。
さらに労働損失日数指数でのランキングも調査されていて、東京圏・大阪圏・名古屋がそろって上位ワースト3を占めています。 以下に記事をご紹介します。

〈 自然災害 危険都市ランキング 〉 世界1位は「東京・横浜」 2020五輪決定直後に公表
防災情報新聞 20140421
http://www.bosaijoho.jp/association/item_6751.html

Swiss Re自身のレポートも掲載されています(英文です)

Mind the risk
http://media.swissre.com/documents/Swiss_Re_Mind_the_risk.pdf


首都圏の多くの地域が利根川や江戸川よりも低い!江戸川河川事務所HPより

洪水は避けられないことを前提に、災害対策の抜本的改革を!

ご覧のように東京でオリンピックをやっている余裕などもはやありません。いや東京・横浜・大阪・神戸・名古屋を始めとした大都市を災害に強い町に変えなくては。
ポイントはもはや河川決壊を完全に防ぐことは無理であることを認識し、全国至るところで洪水被害が発生することを自覚して、堤防だけに頼らない減災対策を進めることです。遊水地を復活させるなど知恵を巡らせなければ。
また繰り返し述べているように、このような状況にあればこそ避難所を改革していく必要があります。

強調したいのはもはや高額のF35戦闘機なんて買ってはいけないということです。国防というならば実際に何度もこの国に住まう人々を死に至らしめている自然災害にこそ立ち向かわなければ。
アメリカ・トランプ大統領に「災害対策・被災者対策を進めるために買えなくなった」と断れば良いのです。それこそ人の道です。
また自衛隊の災害救助隊への抜本的改編も進めて欲しい。そのために「人を殺す」教育を受けている隊員たちのマインドコントロールを解除するプログラムも必要ですが、ともあれ迷彩服を止めてオレンジなど、被災者に目立つ防災服に代えて欲しい。


救助隊はオレンジなど目立つ服を着るのが常識。この人々は反射板もつけている


自衛隊は敵から見えないための迷彩服を着ている。熊本地震で派遣された部隊は見事に周囲の緑に溶け込んでいた・・・

避難所改革はさまざまなやり方があります。京都市に住まう僕が考えているのは、京都市がたくさんある有名ホテルなどと連携し、いざというときの避難所に活用するとともに、それぞれの避難所の食事をホテルのシェフに司っていただくことです。
また茶の湯の大家がたくさんおられるので避難所でお茶をたてていただく。災害時の荒ぶった心をしずめていただくのです。それらを通じて、避難所をもっと行きやすい場所に変えていく。そのことでもっと早くから避難を促進するのです。
また避難所改革を各自治体や町内会の力で進めていくのです。「地区防災計画」の活用です。それぞれの地域で避難弱者を減らしていく。命が守られる街づくりを下から進め、行政がそれを支えていく。

みなさん。命を守るために、こうした大変革を進めましょう。
そのためにも足元から行政のあり方、災害対策のあり方を変えていきましょう。
住民が大きく参加し、行政と市民の命を守るコラボレーションを強化していきましょう。

 

 

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明日に向けて(1742)「即位の礼」と『放射線副読本』(人の世に熱あれ、人間に光あれ)

2019年10月22日 23時30分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20191022 23:30)

「即位の礼」の日に天皇制に反対し、差別なき世、人権の輝く社会を思う

「即位の礼」が行われたこの日、野洲市の近江平安教会で放射線副読本について講演してきました。
とりいしんぺいさんが素敵な報告を書いてくださったので末尾に貼りつけてご紹介します。

僕的には天皇制という社会的差別の元凶であり、民主主義に逆行する儀式が行われたこの日に、近江の地の教会に呼んでいただけたのはとても光栄でした。
この教会には「人の世に熱あれ 人間(じんかん)に光あれ」という言葉が掲げられています。1922年、京都市岡崎の地で発せられた水平社宣言の末尾の言葉です。


近江平安教会の内部 日本基督教団HPより

そう。人と人の間に差別などあってはいけない。生まれに貴賤などあってはいけない。誰もが平等なのです。 生まれつきの差なんて認めてはならないのです。それでこそ人と人の間に、にんげんに、光がある!

だから僕は天皇制に反対です。そもそも天皇家の方々も人権を奪われ、投票権もなく、さらには職業選択の自由もない。 それどころかプライバシーすらなく、女性にとって最もセンシティブな妊娠をめぐる密事すらがいつも公衆の好奇心のまとにさらされている。
そんな形で人権侵害がまかり通ったまま、ばんざい、ばんざいと叫ぶなんてとてもおかしい。

僕は「憲法1条から8条をなくし、皇室に人権を」と切に思います。この世に理由なく尊いと祭り上げながら人権を奪われ続ける人があってはならないからです。 またその存在が理由なく蔑みを受け、人権を踏みつけられる人々を作るから反対なのでもあります。


水平社宣言 ネットより

『放射線副読本』も人権を踏みにじっている

さてそんな日に僕は放射線副読本の話をさせていただきました。この本は放射線被曝の危険性を一切書かないことで無視し、人々の防護の思いを解体して人に被曝を強制するためのものです。
その意味でこれまた人権蹂躙を進めるための本です。しかも危険性を訴える人、あるいは懸念する人を「風評被害を起こすな」と押さえ込むことを目的にしています。
だからこの本は「二度といじめをおこなさないこと」が目的にされている。放射性物質に不安をいだいた子どもが、「福島から来た子をいじめた!ひどい!」と構成されているのです。


『放射線副読本』 小学生向き

しかし、一番大事なのは二度と原発事故を起こさないことです。また一番悪いのは事故を犯した東電であり、それを指揮監督してきた日本政府なのです。
その一番悪いものの責任を一切問わず、放射性物質に怯える子どもをいじめの元凶にしていること。大人の大きな責任を子どもに押しつけ、あたかも子どもたちの心にいじめの心が宿っているかのように書いていることが本当にひどい。

いじめというならそもそもこんな風に子どもを悪者にしたて、大人の罪を覆い隠した冊子を作って配っている文科省こそが元凶です。
いや放射性物質を浴びせながら人々をほとんど避難もさせず、不安を唱える人を「風評被害を出すな!」と抑え込んできた国、県、そして東電こそ、いじめの大元なのです。
今日、僕はそのことを一生懸命に訴えました!みなさん、熱心に聞いてくださいました。


文科省こそいじめの元凶だ! 守田講演スライドより

あたたかな熱と光に包まれて

ただこの内容について、最後まで読み解きを行ってから初めての講演で、こなれてないというか、説明にちょっとキレを欠いてたなと自分的には反省している面もあります。
でも感受性豊かで素敵なものをパチっとキャッチしてくれるしんぺいさんが褒めてくれたから、まあ、やり切れたのかなあとかも思っています。
いやむしろしんぺいさんや教会の皆さんが熱と光を持って僕を迎えてくださったから、まだ力不足でもそこそこはやらせていただけたのかなと思います。心から感謝です!


入り口に僕の名を掲げて下さっている近江平安教会 なんと光栄なこと・・・

なお教会の入り口に僕の名前を貼り出してくださった写真をご紹介します。ああ、光栄だなあとしみじみと思いました。(メルマガの方はブログを見て下さい!)
みなさん。熱と光に溢れた世を目指して共に歩みましょう! なお僕が撮った写真は入り口の一枚。会場内の多くはしんべいさん、最後の1枚をにしむらしずえさんからお借りしました!


みなさん、熱心に聞いてくださいました! とりいしんぺいさん撮影 メガネの方です!


素晴らしい発言をしてくださった谷村徳幸さん(日本基督教団 水口教会牧師)


講演風景 にしむらしずえさん撮影
 

ちなみに僕はこの副読本を日野の高橋サチヨさん、宇治の中村あゆ美さん、近江八幡のにしむらしずえさんと読み解き、原稿にしてきました。 それが完成に近づいています。興味のある方はぜひご連絡ください。

以下にしんぺいさんの振り返りをご紹介し、その後に連絡フォームの案内を貼りつけておきます!

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今日はホンマ、よかった。以下、個人的ふりかえり。 10月22日が学校も休みになるという事は、半年ぐらい前に知り、家でおったらつまらん情報でうんざり死にそうになるな、それやったら子どもも大人も一緒に意味のある事しよ!と考えて集会をすることにした。 野洲で放射線の副読本を回収させたんやから、そのことを学び合いたいと思った。もちろん講師はあの人しかいない!! しかも博覧強記の守田さん、今回はお母ちゃんたちと対話を通して、クソ副読本を読み解いているという。 この話を聞くしかない!!

そして最高の2時間になった。まず、守田さんは今回の台風被害、河川の氾濫と国の危機管理の話から入った。まったく放射能・放射線の話ととてもつながっている。 私的には圧巻だったのは、文科省がいう風評被害といじめの啓発文書の欺瞞制を被爆2世の体験とからめてお話くださったもの。 是非、今日の話を子どもが直でわかるように、絵本にしてもらいたい。絵はもちろん市居みかさん!!私の妄想はどんどんふくらむ。

そして開会の挨拶にたった我等が谷村委員長の挨拶が本当によかった。 天皇制と環境問題。今日の集会の意味が見事に紹介されていた。

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放射線副読本の読み解き本について!

どのくらいの方が読みたいと思って下さっているのか、知りたいと思っています。連絡先入力シートを作りましたので入力お願いします。 スムーズに皆さんに情報をお届けするために、こちらから、ご連絡先を入力していただけるとありがたいです。

https://00m.in/d3Y0s

ご意見も募集していますので、いろんなお声を寄せていただけるとありがたいです。

※お渡し手段はまだ決まっていませんが、取得できる方法が決まり次第お伝えします ではではよろしくお願いします。

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明日に向けて(1741)『放射線副読本』を読み解いて被曝防護の本当の知識を身につけよう!(22日火曜休日に野洲市でお話します)

2019年10月19日 12時00分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20191119 12:00)

関電原発マネー問題、台風19号被害と大きなことが続いていますが、そんな中で22日に野洲市で「平成30年9月」に文科省が発行した『放射線副読本』の読み解きを行います!
野洲市は議会で全国で唯一『放射線副読本』の配布を止め、回収を決めた自治体でもあります。その野洲市にある近江平安教会で午後2時からお話します。ぜひご参加下さい。

『放射線副読本』がめざしていること

「放射線副読本」は小学生向けと中学・高校生向けが作られています。 めざしていることは何なのか。「はじめに」という文章の中に目的が明示されているので引用します。


『放射線副読本』 小学生向け

「放射線は、私たちの身の回りにいつでも存在していて、放射線を受ける量をゼロにすることはできません。空気や食物ものなどにも常に放射線を出だすもの(放射性物質)が存在していますし、病院では放射線が検査や治療に利用されています。
そのほか、放射線は生活を豊かにするためにも利用されています。 このため、まずは放射線がどういうものなのか、その性質についてしっかりと理解することが重要です。
その上で、放射線がどんなことに使われていて、どんな影響があるのかを知ることで、私たち一人一人が、今後、放射線とどのように向き合っていくべきかを考えていくことが大切です。」

「平成23年3月11日には、地震と津波によって、東京電力の福島第一原子力発電所で事故が起こりました。この事故による放射線の影響を避けるため、その周辺に住む人たちは自分の家から避難しなければならなくなりました。
避難している人たちは、慣れない環境の中で生活をしなければならなくなりました。それにもかかわらず、避難した子供たちの中には、いわれのないいじめを受けるといった問題も起きてしまいました。
復興に向けた取組は着実に進んでいますが、私たちみんなで二度とこのようないじめが起こらないようにしていくことが大たい切せつです。」

読んだら分かるように前段では「放射線を受ける量をゼロにすることができないこと」「放射線は生活を豊かにするためにも利用されていること」などの「理解」が強調されています。
後段では「避難した子供たちの中には、いわれのないいじめを受けるといった問題がおきた」「このようないわれのないいじめが起こらないようにしていくこと」が強調されています。

『放射線副読本』に書かれていないこと

このページは『放射線副読本』の性質をよく表しています。その大きな特徴は「書かないこと」で大事なポイントをたくさんスル―していることです。
冒頭の一文では何よりも放射線の人体や生物に対する危険性がまったく書かれていません。これが大きな特徴です。
確かに放射線は生活を豊かにするためにも利用されているけれども、一方で戦争に利用されて原子爆弾が作られ、広島・長崎に投下されました。その後、たくさんの核実験が行われて地球上のすべての生命が被曝しました。このことが書かれていない。


原水爆が無視されている 守田講演用スライドより

後段では一番の問題は福島第一原子力発電所で事故が起こり、避難しなければならなくなったのは、恐ろしい放射線被曝を避けるためであったこと。そのような大変な状況に人々を強いたのは国や東京電力であったことが抜け落ちています。
二度と原発事故を起こさないこと、起こさせないこと、だからまた避難などしなくても良いようにすることが大事なのに、そこがスル―されて「二度とこのようないじめが起こらないようにしていくこと」に話がずらされてしまっています。
しかも「いじめ」は子どもたちの間で起こったことですから、一部の子どもたちがいじめをした「悪い子ども」として登場させられています。しかし一番悪いのは事故を起こした国と東電なのです。その責任が子どもに転じられています。

このように『副読本』は大事な事実を幾つもスル―することで「放射線被曝は思ったより怖くない」と、子どもたちと親をコントロールすることを目的としています。
実はこれ、アメリカの核のプロパガンダの模倣です。ニューメキシコの「核の博物館」での被爆した広島・長崎の展示を観てきて良く分かりました。
何がスル―されているのかというとなんと被爆者の姿なのです。原爆投下後の「広島・長崎」の写真に被爆者が一人もいないのです。被爆を示すものは唯一、焼け焦げた三輪車でした。これを見た被爆者の方がとてもショックを受けたそうです。


守田講演用スライドより

『放射線副読本』のテクニックの一例

もう少し具体的に書きましょう。はじめにに続く「放射線について知ろう」というページに「偶然から発見された放射線」という「コラム」があり、レントゲン博士の写真が載っています。
横には彼のお連れ合いの手のレントゲン写真が載っている。手の骸骨が指輪を嵌めている写真で、『副読本』だけでなく「放射線の歴史」などで良く使われるものです。
1895年にX線を発見した彼は1901年に第1回ノーベル物理学賞を受賞していますが、しかしこの写真を撮るとき、お連れ合いはかなりの高い値のX線を浴びているわけですね。身体に影響がないはずがない。

実はこのころは放射線の危険性がよく把握されていなかったのでした。そのため初期の放射線発見者たちは悲惨な末路を迎えています。
例えばX線装置を作って売りだして大儲けしようと飛びついたのが発明王エジソンでした。彼は1896年よりX線による「透視用暗箱(Flouroscope)」や「X線照明装置」の開発に取り組みました。
しかし本人自身が被曝により目を傷めるとともに、助手のクリアランス・ダリが実験のモデルなどで過剰にX線を浴びつつけたため火傷や潰瘍を発症。その後、潰瘍からガンを発症し両腕を切断したものの1904年39才で死亡しています。

さらに1896年にベクレルがウランから放射線が出ていることを発見。これに目をつけたマリー&ピエール・キューリー夫妻がポロニウムとラジウムという新たな放射性元素を発見しました。
3人は合同して研究を続け1903年に第2回ノーベル物理学賞を受賞しましたが、これらの実験過程で大量被曝。ベクレルは受賞の5年後に55歳で心疾患により死亡しています。
ピエール・キューリーは恐らくは放射線による脳障害のため1906年に馬車にひかれて死亡。マリーは生き残って1911年にノーベル化学賞も受賞しましたがうつ病、腎炎、骨折、白内障で失明に近い状態になり1934年に再生不良性貧血で66歳で死亡しています。
そのダリとマリーが放射線障害から指を切断した写真をご紹介します。被曝の危険性を強く物語るものですが、副読本はこうした点には一切触れていません。


守田講演用スライドより

『放射線副読本』の読み解きを進めよう!

さてこの先は22日に近江平安教会でお話しますのでぜひご参加下さい!
ともあれこの本には幾つもの大事なことがスル―されており、反対に丁寧にそこを読み解くことで放射性物質とな何のか、被曝とな何なのか、どうやって身を守ったら良いのかの知恵を得ることもできます。
このことを目的に、僕は近江八幡市と宇治市と日野市の副読本を受け取った子どもたちのお母さんたちと読み解き会を重ねて来ました。数日前にようやく最後のページまで来たので、もうすぐみなさんの前に成果物をお出しすることができます。

私たちの読み解きでは、放射線のことをまったく知らない人や、政府の言うことを素直に信じている人などが、どう問題に気が付いていくのかの過程を大事にしました。
というかその点を僕は3人の方たちから大きく学びました。僕だけでやるとどうしても批判が先行してどう間違っているかの「結論」だけが前に出てしまいがちなのですが、そうすると「知っている人」以外には読みにくいものにもなってしまう。
その点で私たちの読み時は、いろんな問題意識の人が入っていける読み物に仕上げることができたと自負しています。

しかし22日はこれを使わずに「とにかく何がどうおかしいのか要点をしっかりと知りたい!」という方のニーズを優先します!だからどんどん「結論」を言います!
「放射線副読本」を1ページずつ参照していきますので、ガッツリと勉強したい方にお勧めの会です。
その上で、私たちの出す読み解き本を、ぜひ地域のお母さん、お父さんたちとのお話会で使っていただけたらと思っています。まずは22日にぜひお越しください!

なおどれぐらいの方が私たちの読み解き本にご興味があるか知りたいとも思っています。ご興味がある方は以下からご連絡ください。
https://00m.in/d3Y0s

● 22日(火)野洲市近江平安教会にてお話します!

以下、集会案内を貼り付けます。

場所 日本基督教団近江平安教会(滋賀県野洲市小篠原) 講師 守田敏也(フリーライター) 演題 「放射線副読本なんかいらない」

主催 日本基督教団京都教区滋賀地区社会委員会 問合 とりい(09096288188)

野洲市でお会いしましょう!

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明日に向けて(1740)台風19号で128か所で堤防決壊=災害対策を根本的に改めよう!被災地の方は大雨に注意を!被災者をホテルへ!

2019年10月18日 21時00分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20191018 19:00)

71河川の128箇所が堤防決壊=この国の防災体制が完全に破たんしてしまった!

台風19号による死者が増え続けています。NHKの18日18時52分発表のニュースによると亡くなられたのは全国で79人。行方不明8人、けが395人です。
内わけは福島県30人、宮城県16人、神奈川県14人、栃木県と群馬県でそれぞれ4人、長野県3人、埼玉県、岩手県、茨城県でそれぞれ2人、静岡県と千葉県でそれぞれ1人です。神奈川県や福島県など5つの県で8人が行方不明です。
およそ4万戸以上の家が浸水し被害を受けています。また午前5時現在で12都県9万6771戸が断水中です。甚大な生活破壊が人々を襲い続けています。


NHK18日正午のニュース この段階では福島の死者が29人で総数78人だった

今回、被害を多くしたのはなんといっても71もの河川が128か所で決壊したこと。氾濫は17日22時48分のNHKニュースで16都県の262河川に及んでいます。これらはまだ更新中。全容不明です!
防災上、川の決壊はあってはならないこと!なぜかというと決壊した後の対策が何もないからです。それが128か所も起こってしまった。明らかに国の防災体制が突破されてしまった。根本的な誤りが突きつけられたのです。
いまこんな状態の中で被災地に19日に大雨が降りつつあります。またも川が決壊したり越水するかもしれない。台風15号被害でも千葉を中心に4万5千戸の家屋が損壊したままです。被災地のみなさん。命を守ってください。安全なところに避難してください。

この責任は大きく国にあります。ここ数年の風水害の多発の中で、かつての想定が繰り返し突破され、このままでは人々を守れないことがはっきりしてきたにも関わらず、有効な対策をほとんど打たなかったからです。
とくに昨年、7月豪雨で263人もが亡くなり8人が行方不明のままという甚大な被害が出ました。岡山県真備町などではハザードマップ通りの浸水が起こり、自力で1階から2階に逃げることのできない多数の高齢者が亡くなりました。
今回も早めに逃げていれば助かった多くの方が亡くなっているし、いまも多くの方が災害関連死の危険性の前に立っています。




真備町の水害とハザードマップ 守田講演スライドより

堤防では命は守り切れないことを前提に減災・防災体制を再構築すべきだ!

私たちがいまはっきりと認識しなければならないのは、完全に底が抜けてしまったこれまでの防災対策を捨てて、あらたなものに急速に変えなければならないと言うことです。
捨てなければならないのはダムと堤防による治水で洪水を完全に防ごうとするあり方です。
無論、ダムや堤防の活用を止めよと言っているわけではありません。たった今は堤防の早期改修も必要です。しかしもはや堤防が突破され、町が水没することがありうることを大前提にしなければならないのです。


台風19号の影響で氾濫した福島県玉川村の阿武隈川=2019年10月13日午前9時5分、毎日新聞社ヘリから

この点は今回の降雨量が各地で「計画降雨」を上回ってしまったことによっても示されています。
「計画降雨」とは、河川整備等を行う際に使われているその流域の基準のことで、基本的には"100年に1回の豪雨でもこれ以上は降らないだろう"との想定による基準値を設定し護岸工事等を行っているのです。
今回、それが各地で破られてしまいました。堤防の想定が超えられてしまったのです。詳しくは以下の論稿をご参照ください。

台風19号 「計画降雨」を上回る記録的大雨
2019年10月16日17:38 日本気象協会 安齊理沙 https://tenki.jp/amp/forecaster/r_anzai/2019/10/16/6319.html


計画降雨と実際の降雨の対比グラフ 安齊理沙氏によるもの

安齊氏がここで掲げたグラフによれば久慈川・那珂川・多摩川・相模川・千曲川・阿武隈川流域にそれぞれ計画降雨を数パーセント上回る雨が降ったそうです。100年に1回の雨の想定を超えてです。
鬼怒川(基準点は石井)にいたっては「計画降雨」が3日間降水量362mmのところ、11~12日の2日間の降水量は365.3mm。3日の想定が2日で越えられてしまいました。
だから次々と堤防が決壊した。恐ろしいのは全国で同じことが起こりうることです。大雨による堤防決壊はもはやどこで起こって不思議はありません。

堤防強化では間に合わない!逃げることの強化を。だから避難所の大改革を!

ではどうするべきなのか。計画降雨を練り直し、堤防を高くすべきなのでしょうか。そういう選択もないわけではありません。
しかし第一にそんなことではまったく間に合いません。今回とて71河川128カ所が決壊しているのです。その修復だって大変な作業です。さらに氾濫は262箇所、全国の堤防を改修するなどとても間に合いません。
となればもはや全国どこでも大洪水が起こりうることを周知徹底し、逃げ方を研究し必要な施策を実行すべきなのです。町内会でボートを持つ、各家の電化製品を2階にあげられるようにする、大雨の時は2階以上に寝るなど浸水への備えを重ねるのです。


もはや舟の備蓄が必要では? 守田講演スライドより

ダムと堤防に頼った治水そものもの見直す必要があります。なぜなら堤防を高くすると耐えられる水量が多くなるので、その分だけ破堤した際の災害の規模も大きくなるからです。
実はこれは明治以来の河川行政の抜本的誤まりでもあります。江戸時代に「適度にちらす」対象だった洪水をおさえこもうと堤防を築き続けてきた。このため破堤が起こると堤防をより高くしてきた。それが破堤するとさらに高くしてきたのです。
このため利根川も淀川も、有史以来、今が一番流量が多い。だから本流が決壊したらとんでもないことになります。そんな風に自ら破堤の際のリスクをどんどん高めてきたあり方からの転換が必要です。
ちなみにこの点を僕は著書『原発からの命の守り方』の中でも指摘しました。98~108ページをお読み下さい。また原発だけでなく、あらゆる災害からの身の守り方を考察したこの書を、ぜひいまみなさんで読んでいただきです。


いまこそ『原発からの命の守り方』を読んで下さい! 守田講演スライドより

その上でさらに重要になるのが避難所のあり方を抜本的に変えることです。そもそも日本の避難所は応急措置の場でしかないのです。台風通過をしのぐような場であって、避難民が長くいることを想定していません。
ところが東日本大震災をはじめ、多くの災害で人々は長い間家に帰れていない。もともと応急措置の場でしかないから、そこに長くいさせるのは生存権の侵害であり人権問題なのです。これを解決するのが政治の課題です。
しかしすぐにはできないのでいまは早急に避難所の方たち、家での生活が困難な方たちを安全なホテルに移すべきです。政府の責任として。実際、イタリアなどではそうしてます!予算はF35ジェット戦闘機の購入を数機止めるだけで充分です。


イタリアにならって被災者をホテルへ! 守田講演スライドより

命を守るための施策をただちに政府がとることを訴えましょう!
被災地の方たちをみんなで守りましょう!

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明日に向けて(1739)核の始まりから今をみすえることから「終わらせ方」を考えよう!(10月20日福知山市、26日長岡京市、27日京田辺市でお話します)

2019年10月17日 15時00分00秒 | 講演予定一覧

守田です(20191017 15:00)

関電原発マネー問題、台風19号のことと連続して記事を出してきましたが、20日(日)に福知山市、26日(土)に長岡京市、27日(日)に京田辺市でお話します。
ニューメキシコ訪問報告が中心です。その際、関電の問題と台風の問題にも少し触れます。

関電原発マネー問題の本質は、原発があまりに危険だから大金が動いてきたことにある!

まず関電問題。関電幹部に金品を送りつけていた元高浜町助役の森山栄治氏が、菓子折りの底に小判を忍ばせていたことなどから、「現代の時代劇」などという言われ方をするときがあります。
「越後屋と悪代官」に似ているということでです。「お役人さま、これをお納めください」と菓子折りを渡す。代官が開くと二重底になっていてそこに小判がつめてあり「越後屋、そちも悪よのう」と叫ぶと言うわけです。
確かに今回の問題、「越後屋と悪代官」のやりとりに似たようなところがあります。もちろん悪代官は関電幹部です。

しかし「越後屋と悪代官」の関係にはないことがある。ものすごく危険な原発が稼働しているということです。
だから金になった。恫喝も必要になった。金まみれの中でこそ、繰り返された事故、事件をもみ消し続けて原発は「生き延びて」来たのです。
今回はぜひそこまで追究しなくてはいけない。原発の危険性がお金で覆い隠されてきたのであって、だからもう止めるべきだということまでです。


図は朝日新聞より

● もともと核開発は戦争⇒人殺しのために行われた⇒環境汚染など気にもとめなかった

危険性を金の力でもみ消してきた原発、これは原発の出自がもともと核兵器製造装置であることにもつながることです。
原子炉は核分裂するウラン235(自然界のウランの0.6%)と核分裂しないウラン238(同99.4%)を炉内にいれて中性子をあて、核分裂連鎖反応を続けつつ、ウラン238に中性子をあて、新たな核分裂性物質=プルトニウム239を作ることを目的としています。
だから「プルトニウム生産炉」と呼ばれました。アメリカではワシントン州ハンフォードにこのための炉が1944年に作られました。ここで生産されたプルトニウムを使って作った原爆が長崎に投下されました。

ただしプルトニウム生産炉で作られたプルトニウムがすぐに爆弾に使えるわけではありません。核分裂を終えあらたにプルトニウムを含んだ核燃料を再処理しなくてはならないわけですが、そこには死の灰=放射線物質がつまっています。
そこからプルトニウムを抽出しなければならず、どうしてもさまざまな死の灰が環境中に出てきてしまうのです。実はこのためハンフォードは世界で一番、放射性物質に汚染された町であるとも言われています。
再処理の行程での放射性物質の漏洩は技術的に避けられず、だから再処理はもっとも環境を汚染するのですが、同時に大量殺りくを目指していた人々にとって核廃棄物をまともに処理することなど眼中になかったこともおさえておくべきです。


ハンフォードサイト Hulton-Deutsch / Hulton-Deutsch Collection / Corbis / Getty より

● ニューメキシコの旅の経験から伝えたいこと

こうしてハンフォードで大量汚染とともにプルトニウムを作る一方、ニューメキシコのロスアラモスで原爆の研究・開発が進められました。
周辺にはたくさんのウラン鉱があり、採掘に関わった先住民族の人々が被曝させられていました。
さらにアメリカ政府はニューメキシコ中部の「トリニティサイト」で1945年7月16日に世界で初めての核実験を行いました。使われたのはより起爆が難しいプルトニウム型=長崎に投下したのと同じタイプの核爆弾でした。

このとき周辺住民にはなにも知らされていなかった。だからものすごい数の人が被曝しました。
この経験から、アメリカは広島・長崎における実戦の中での人体実験を終えてからは、マーシャル諸島など南太平洋に移って核実験を行いました。南洋の人々をてひどく被曝させながらでした。
しかしそこまで往復するのに膨大な経費がかかる。それで1953年より再度ネバタ砂漠に戻ってきてそこで大気中核実験を繰り返しました。その数なんと約100回。市民が被曝することを熟知しつつででした。


トリニティサイト核実験で被曝しガンで亡くなった親族の写真を貼りだした女性と。アラゴモードにて

● アメリカのヒバクシャとの連帯を強めたい

僕がニューメキシコで観てきたのは、核開発の非人道性とともに、その過程でアメリカ政府がアメリカに住まう人々を手ひどく被曝させてきた事実でした。これが核武装するということなのです。
だからアメリカにはウラン鉱を掘らされ、核汚染された地域に住まわされてきた先住民族の人々、核実験で被曝したダウンウィンダーズ=風下の民、そしてさまざまな形での核廃棄物からの被爆にさらされてきたたくさんの住民がいます。



しかも核廃棄物がどう捨てられてきたか、原爆が作られ、投下され、米ソの核競争のもとに製造競争が繰り返されたころはまともな記録すら残っていない。

例えばハンフォードでは道端に側溝を掘って、段ボール箱に詰めた核物質がぽいぽいと捨てられていたことすらあった。
このため実は全米のどこが核汚染されているのか全体像は判明していないのです!確実に言えることはアメリカには大量のヒバクシャがいるという事実です。


ハンフォードで極めて安易に捨てられていた核のゴミ 


だとしたらアメリカのヒバクシャとしっかりと結びついていきたい。一緒になって核なき未来に向かって歩んでいきたい。そのことを多くの場で訴えたいです。

ぜひ最寄りの会場にお越しください。あるいは僕をお招きください!
以下、企画の詳細をお知らせします。

● 10月20日(日)福知山市

守田敏也さんにニューメキシコのお話を聞きましょう!
午後1時30分~3時30分 会場 ハピネスふくちやま3階第2会議室

お子さん連れでの参加でもけっこうです。お友だちを誘っておいでください。予約はいりません。 参加費は無料です。会場でのカンパにご協力ください。

よびかけ 守田敏也さんのお話を聞く会
連絡先  水谷(090-4640-4286)

● 10月26日(土)長岡京市

原発と晩ごはん2019
私たちが知らない アメリカで起きていること
https://www.facebook.com/events/1680056795460060/

午後2時〜4時半 会場 長岡京市中央公民館2階 講座室
参加費 500円 高校生以下無料
キッズスペースあります。

主催 さよなら原発長岡京市民の会
連絡先 イシズミ080 1423 3896

 

● 10月27日(日)京田辺市

守田敏也さんお話会『ニューメキシコから「今」につながる核』 https://www.facebook.com/events/1013542885665937/

午前10時~12時 京田辺市龍馬館1階(京田辺市興戸久保17 近鉄興戸駅徒歩4分)
参加費 資料代500円(ゆいねっと会員・東日本大震災による避難者・学生は無料)
※守田さんへの活動支援カンパもお願いします。

主催 3.11ゆいネット京田辺
申込み先 311yuinet@gmail.com (070-5652-0782)

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明日に向けて(1738)台風19号で67名死亡、47河川66カ所が決壊、216河川が氾濫!とりあえずは避難所の向上とホテルの活用を!

2019年10月15日 18時00分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20191015 18:30)

● 台風19号被害の概要

関東・甲信越と東北に甚大な被害をもたらした台風19号。まだ被害の全体像が判明していませんが、とにかく広域に被害が出ていることが分かってきています。
NHKの15日15時16分配信のニュースによれば66人が死亡、1人心肺停止、15に人が行方不明だそうです。心から亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。不明の方が無事で見つかるように願うばかりです。
亡くなられた方の県別の内訳は、福島県25人、神奈川県13人、宮城県10人、栃木県と群馬県4人、埼玉県・岩手県・長野県・茨城県でそれぞれ2人、静岡県と千葉県でそれぞれ1人ですが、残念ながらこの数は増え続けています。


県別の死者・行方不明者 朝日新聞10月15日より

この他32の都府県で212人がけがをされています。
浸水被害を受けた家屋はいまのところ1万2000棟以上、900棟余りが全半壊や一部損壊の被害を受けています。
床上まで水につかったのは長野県や栃木県など16の都県で7907棟、床下が水につかったのは静岡県や埼玉県など21の都県で4296棟、全半壊は千葉県など7つの都県で66棟、一部損壊が東京都や神奈川県など20の都道県で914棟です。

土砂災害発生は19都県で140件。埼玉県43件、静岡県15件、岩手県と新潟県で12件などです。
15日午前4時で断水が13都県、13万3000戸以上。15日午後2時で停電が東京電力管内約2万300戸。中部電力管内では長野県で1万1000戸余り。東北電力管内の宮城・岩手・福島の3県で1700戸となっています。
被災されたみなさまに心からのお見舞いを申し上げます。


台風19号の進路 NHK NWES WEB 10月15日より

● 河川の堤防が次々決壊!日本の防災体制の底が割れた!

今回の台風被害の大きな特徴が、河川の氾濫がかつてないほど多数発生したことです。
今のところ分かっているのは15日朝の時点で47の河川で66もの堤防が決壊したこと。国が管理する7つの大きな河川の12カ所で決壊しました。川の名と決壊地点の県名を示しておきます。
阿武隈川・福島県、吉田川・宮城県、都幾川・埼玉県、越辺川・埼玉県、那珂川・茨城県、久慈川・茨城県、千曲川・長野県です。


広大な地域が浸水被害にあっている!
(千曲川の氾濫で大規模に浸水した住宅街(13日午前10時2分、長野市で、読売ヘリから)=関口寛人撮影 読売新聞10月14日)

国が管理する河川で堤防から越水などの氾濫を起こしたのは22河川、阿武隈川、多摩川、千曲川、鬼怒川、吉田川などです。
7つの県が管理する合わせて43の河川でも54か所で決壊。また16都県が管理する合わせて181河川で越水による氾濫が発生しました。あわせてなんと203河川が氾濫したことになります。
内わけは青森県1、岩手県3、宮城県16、福島県30、山形県4、茨城県18、群馬県2、栃木県23、埼玉県3、山梨県5、新潟県5、長野県14、静岡県27、三重県2の河川です。

僕はこれは日本の防災体制の底が割れた事態だと思います。河川行政、水害対策がまったく間違っていること、遅れていること、次善の策が施されていないことが明らかになったのです。
このままでは極めて危ない。次に大雨が降る前に最低でも66カ所の決壊場所に手当てをしなければならないし、203の河川に対処しなければならない。
しかも次に同じところが決壊するとは限りません。今回、水流を受け止めて弱くなったところ、削れているところなどが無数にあるはずです。

● 今週末にも北日本と東日本にまとまった雨が降る可能性が・・・。避難所の向上を!!

次の大雨はいつになるのか。実は今週末にもまとまった雨が降る可能性が気象庁によって指摘されています。
その点でいまこの国はまだ大きな災害のただ中にいます。これ以上の犠牲・被害を出さないように全力を尽くさないといけない。
川の補修はとても間に合いません。だとしたらもしまとまった雨が降るのなら、早くから避難所に身を寄せていただくのがもっとも安全です。

そのために避難所の環境をもっと大幅によくしていただきたい。とくに仮設トイレを増強していただきたいです。トイレ事情が悪いと人々が飲食をためらいがちになりますが、それが過酷な環境のもとでは命を縮めることにもつながるからです。
急激に寒さも増しているので防寒対策も手厚くしてほしいです。いやそれだけではありません。避難所の向上が間に合わないのなら、政府の予算で被災した人々にどんどんホテルなどに入っていただくことが必要です。イタリアではそうしているのです!
みなさん。全国からこの声をあげましょう。「避難所を良くして。ホテルなどの宿泊施設を活用して。被災者を守って!」という声をです。


これではあまりに過酷!
(千曲川の堤防決壊で家が浸水した大勢の人が避難している体育館=長野市豊野町の豊野西小学校で2019年10月13日午後6時31分、丸山博撮影 毎日新聞10月13日)

2016年4月14日と16日に連続した熊本地震では、地震による家屋の倒壊や土砂崩れなどで亡くなられた方(直接死)は50人でした。
これに対し避難生活によるストレスや持病の悪化などで亡くなられた方(震災関連死)は、なんと直接死の4倍以上、212人に及びました。
この方たちの多くが避難生活がもっと良ければ命を落とさずにすんだのです。それと同じ危機が目の前に迫っています。

今回の水害でなんとか命を繋いだ方たちを守りましょう。もうこれ以上、命を失いたくない。
そのために被災者救済!避難所の向上とホテルの活用などの声をあげましょう。
みんなでこの大ピンチを越えていきましょう!

 

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