明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(1452)伊方原発運転差し止め判決は原発ゼロへの序曲だ!(伊方運転差し止め判決の意義―1)

2017年12月26日 23時30分00秒 | 明日に向けて(1300~1500)

守田です。(20171226 23:30)

このところ「明日に向けて」の更新を怠ってしまいました。大変、申し訳ありません。
10月末からのフランス‐ドイツ訪問、またその後の報告会や連続講演などの中で、体力保持のため執筆にかけるエネルギーをセーブしてきました。おかげさまで帰国後に20回もの講演をきちんと行うことができました。
各地で素晴らしい企画を催してくださいましたが、なかでも印象深かったのはコープ自然派しこくさんに招いていただいた12月12日から15日の四国全県講演でした。

この講演に向けて、僕は12月10日京都市で行われた「ウチら困ってんねん@京都」の企画の翌日11日早朝に伊丹空港から松山空港に飛びました。そして車でピックアップしていただいて伊方現地へ向かいました。
原発ゲート前では「八幡浜原発から子どもを守る女の会」の方たちが、毎月11日の午前10時から11時に抗議のための座り込み行動をしています。現場は強風が吹き荒れていましたが、その場に合流し、座り込みに参加することができました。
その上で、伊方原発ゲート前行動の余韻を引っ提げて、翌日から松山、高知、徳島、高松と回らせていただいたのですが、伊方原発運転停止判決を聞いたのは翌々日13日の高知市での講演を終えたあとのランチの時でした。同席した自然派高知の方たちと歓声を上げました!
僕は今回の四国講演で「原発メーカー東芝の事実上の倒産に明らかなように原子力政策は行き詰っている。やがて終わらせることは可能だ」と強調していたのですが、その流れの一端が四国にいる間にはっきりと聞けてとても嬉しかったです。

その後、関西に戻ってからも、大阪府枚方市で反原発運動を長く続けてきた「ストップ・ザ・もんじゅ」の方たちに招かれてお話しました。
さらに20日には篠山市原子力災害対策検討委員会に参加し、その後二日間、滞在して多くの方との交流を深めてくることができました。ともあれとても充実した日々でした。

ちなみにこの行動の中で僕はできるだけ温泉付きの宿を選ぶようにし、早寝早起きを心がけることで、理想的な体調管理もできました。篠山滞在中は今田にある「薬師温泉ぬくもりの郷」に2回もゆったり浸かってしまった。
2014年2月から3月に、初めて原発の問題で世界に飛び出し、ベラルーシ、ドイツ、トルコと回った時には、あまりに飛ばし過ぎて途中で深刻に体調を壊し、トルコで入院し、ドイツでも病院に運び込まれて帰国後に手術も受けるなどしました。
前立腺肥大の悪化で、手術でとても良くなったのですが、このときも「明日に向けて」の更新が止まったため、その後、多くの方が「明日に向けて」が更新されないと「また守田は身体を壊しているのでは」と心配してくださるようになってしまいました。
ご迷惑をかけて申し訳ないばかりですが、しかし今回はそうした心配はまったくご無用です。どうかご安心ください。

連続講演が一段落したので、また頑張って「明日に向けて」の発信を行っていきます。よろしくお願いします。
なお今回は再開のためのエンジンをまわすために時間がかかってしまったので、真夜中の発信になりましたがどうかご容赦ください・・・。


さてまず書かねばならないのは、伊方原発運転差し止め判決の大きな意義についてです。
内容以前の問題として確認したいのは、今回の判決は表題にも記したごとく「原発ゼロへの序曲」であるということです。
これは原発の運転差し止めを示したものとしては5例目になります。最初は2006年、北陸電力志賀原発2号機(石川県志賀町)の運転停止を命じた判決(名古屋高裁金沢支部で逆転、確定)でした。

2例目となったのは2014年5月の大飯原発運転差し止め判決。福井地裁樋口裁判長によるものでした。素晴らしい判決文がいまも記憶に新しいです。以下に示しておきます。
http://www.news-pj.net/diary/1001

これに続いた3例目は2015年4月14日の高浜原発3、4号機の運転差し止め仮処分決定でした。やはり福井地裁樋口裁判長によるものでした。
ちなみに僕はこの判決をトルコ滞在中に聞きました。一緒にトルコを講演で回っているお仲間のみなさんに手厚く祝福して頂いてとても嬉しかったことを覚えています。以下に関連記事を示しておきます。
http://www.huffingtonpost.jp/2015/04/14/takahama-nuclear-power_n_7060358.html

4例目は2016年3月9日のやはり高浜原発3、4号機の運転差し止め仮処分決定でした。大津地裁山本裁判長によるものでした。
しかもこの決定は稼働中の高浜原発に対して出されたもので、原子力政策上、初めての運転中の原発の裁判による差し止めでした。
http://www.datsugenpatsu.org/bengodan/news/16-03-09/

この判決はそれ以前の二つの判決、決定が同じ裁判長によって出されていたことに対して、新たな裁判長の判断が加わったことでも意義がありました。
一人の裁判長だと「属人的判決=ある特殊な人の判決」などとも言われるそうなのですが、もはやそうは言えなくなったからでした。

そして今回、5例目の運転停止命令が出されました。実に画期的です!福島原発事故後では4例目、3人の裁判官が原発の運転を認めない判決文を書いたことになります。

このことで電力会社もメーカーも、大きな「訴訟リスク」を抱えることになりました。
いまや再稼働のためには「新規制基準」をクリアする必要がありますが、そのためにかなりの費用がかかります。しかもそれをかけて稼働を目指しても、裁判で止められてしまうかもしれない。これでは経営上、先が見通せず、極めて大きなハードルです。
むろんそもそも「新規制基準」は「重大事故」が起こる可能性を認め、その対策を盛り込んだもので、安全性を担保したものとはまったく言えないので認めることはできませんが、それでも費用が莫大にかかる点は重要です。

そもそも東芝の崩壊も、アメリカの原子力規制委員会が、福島原発事故後に「基準」を上げたために、建設費が高騰して利益どころではなくなり、現場が泥沼の訴訟合戦に陥る中で引き起こされたものです。
これらからもはや日本からの原発輸出は困難になりつつありますが、日本の電力会社もメーカーも、こうした困難の上に、さらに大きな「訴訟リスク」を抱えたのです。もはや原発の稼働は経済的にもまったく不安定なものとなったのです。
関西電力は大飯原発1、2号機の廃炉を12月22日に正式決定しましたが、これも採算がとれないことがはっきりしたからだとされています。

大飯原発1・2号機の廃炉決定 関電、採算合わず 
日経新聞2017年12月22日
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2495178022122017MM0000/

これらから私たちがみてとれるのは、原子力政策が大きく行き詰まり出しているということです。今回の伊方原発運転差し止め判決もそれに確実に寄与しています。
ではどうしてこうした判決が出たのかというと、福島原発事故後の脱原発運動、再稼働反対の声の高まりが規制強化を世界的に促してきたのと同じく、司法の側がこれまでの姿勢の捉え返しをせざるを得なくなってきているからです。

福島原発事故以前、わずかな例をのぞいてこの国の裁判所は原子力行政にべったりな姿勢を続け、危険性を指摘する多くの住民の声を無視して、原発の運転を合法としてきました。
しかしその結果、福島原発事故が起こってしまったのです。このことでそれまで原発の味方ばかりしてきた裁判所の姿勢が、内側からも問い返されざるを得なくなっているのです。

それを規定したのもやはり私たち民衆の声です。私たちが日本各地で「再稼働反対」の声をあげ、デモを行い、電力会社や鉄道の主要ターミナル前で毎週の抗議行動を行ってきたことが、司法をも大きくつき動かしているのです。
私たちはこれを国会の脱原発派の議席が過半数に遠く満たない現段階でも実現してきました。そこから私たちは社会を動かすには何も国会の中だけが重要なのではないこと、デモが大きな力になることも学ぶ必要性があります。

だから私たちはもっと果敢に行動すれば良いのです。私たちがこの姿勢を貫く限り、電力会社も、原発メーカーも、もはや事態を抜本的に転換することなどできないでしょう。
時代は明らかに「原発ゼロ」に向かっているのです。この点をしっかりと見据えて、私たちは伊方原発運転差し止め判決を「原発ゼロ」にむけた序曲としてとらえ、なお一層、意気軒高として「再稼働反対」「原発さよなら」の声を高めていきましょう!

以上に踏まえ、次回では判決内容についてより詳細な検討を加えていこうと思います。

続く

 

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明日に向けて(1451)大飯原発、玄海原発再稼働反対!・・・京都で「ヨウ素剤を配ってよ@京都」立ち上げ集会を行います!ぜひご参加を!

2017年12月04日 11時00分00秒 | 明日に向けて(1300~1500)

守田です(20171204 11:00)

このところ全国各地での原子力災害対策の促進に関わっています。
篠山市で行っているヨウ素剤事前配布も各地に広めていきたいと思っています。

もちろん原子力防災のためには、原発を動かさせないこと、再稼働させないことが大原則。
しかし人命を顧みない政府と経産省は現在稼働を強行している5基に加えて、来年に大飯原発3,4号機、玄海原発3,4号機を再稼働しようとしています。
しかも今回の再稼働強行も避難計画の策定などは置き去りにしたまま。いやそもそも周辺住民の安全を完全に保障する計画など立てようがないです。

この暴挙に対し12月2日に佐賀の方たちが玄海町の隣の唐津市で再稼働反対集会を開かれました。1700人の参加だったそうです。報道をお伝えします。

「玄海原発、再稼働反対で決起集会 1700人参加」
沖縄タイムス 2017年12月4日
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/178557

今回の再稼働、神戸製鋼のデータ不正部品を抱えたままでなされようともしています。
調査のために当初の予定が2か月遅れるとされていますが、あらかじめ再稼働の期日を決めておいて検査するなどおかしい。
スケジュールに合わせたおざなりな点検が必然化されてしまうのはみえみえです。

こんな命の軽視のあり方に、私たちは少しでも自分たちを守るための手段を重ねていく必要性があります。
あくまでも再稼働反対の声を強めつつ、一方でいざというときに少しでも被曝を減らす、少しでも多くの人が逃げれるための準備を重ねるのです。
またこのことを原発に賛成している方たちも含めて進めることで、原発がいかに危険なのかの討論を広げることもできます。

このため京都で「ヨウ素剤を配ってよ@京都」を立ち上げることにしました。
京都府と京都府内の各市に要請を広げていきますが、もちろん滋賀県でも大阪府でも兵庫県でも、いや全国でこれを広げていきたい。
その運動の一つを京都から起こそうという試みです。

呼びかけ団体は僕も参加している「ウチら困ってんねん@京都」です。
呼びかけ文とキックオフ集会の案内を貼り付けますので、ぜひ京都府以外の方も含めてご参加下さい!

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原発の再稼働に憂いているみなさま

高浜原発から京都市役所まで約60キロ。
もしも事故があったら放射能が やってきます。
琵琶湖も深刻に汚染され、京都市では水が飲めなくなってしまいます。
だから稼働を止めさせることが一番ですがなかなか止められません。
大飯原発さえ動かされてしまうかもしれません。
どうしたらいいのか。

私たちは原子力災害に備えることが大切だと思います。
この備えは決して稼働を認めることではありません。
稼働している事実に向き合うことです。
事故は明日起こっても不思議ではない。
だとしたら身を守る準備をしなくてはなりません。
万が一のときに子どもたちを守りきる備えをしなくては。

そのためには一部の人が備えているだけでは足りません。
自分のこととして事故へのリアリティを想定し、
とっとと逃げる準備をしましょう。
ヨウ素剤はそのときに飲むもので、事前配布をしておくことが大切です。
ヨウ素剤は緊急時に甲状腺を守るためのものです。
また事前配布をすることで、
事故発生のリアリティを考えるようになり、
原発の危険性と向かい合えるようになります。
だからこそ、私たちはヨウ素剤を配るための運動を起こしましょう。
多くの人にヨウ素剤を手にしてもらいましょう。
そもそもヨウ素剤は5キロ圏内では政府が配れといっているものです。
原発賛成・反対をひとまず横において原発問題を考えられる。
ヨウ素剤配布にはそんな効果もあります。

誰もがみんな いざというときに放射能から身を守って欲しい。
ましてや 子どもたちを守りぬきたい。
災害をリアルに想定して備える発想はあらゆる災害対策にも有効です。
だからヨウ素剤事前配布には大きな効果と可能性があるのです。

それで私たちはこんな団体を立ち上げます。
「ヨウ素剤を配ってよ@京都」です。
みなさん、ぜひここに一緒に集ってくださいませんか?
個人での参加も団体での参加 も大歓迎です。
京都市、京都府への事前配布要望署名を開始しましょう。
12月10日に各地で奮闘している方を招いてキックオフ集会をやります!
ぜひお集まりください。

2017年11月1日
ウチら困ってんねん@京都

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京都の今とこれからを考えるvol.12
*はじめよう!『ヨウ素剤を配ってよ@京都』*
https://www.facebook.com/events/185516485330789/

再稼働した高浜原発から京都市役所まで約60キロ。
再稼働に反対しつつ、原子力災害への備えも大切です。
万が一の時に、子どもたちを守りきる備え。
その一つがヨウ素剤を準備すること。
災害をリアルに想定して、脱原発へと前進したい。

事前配布を実現した篠山市
備蓄を拡大した舞鶴市
市民発で動き出した米原市
議員発で動き出した八幡市
各地でヨウ素剤配布に取り組む人たちから
お話を伺うイベントを企画しました。
子どもスペースを設置しますので、
子どもさんもご一緒にご参加ください。
みなさまのご参加をお待ちしています。

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■ 日時:12月10日(日)13:30-16:30
■ 場所:京都大学吉田南キャンパス 総合人間学部棟 地下1B05教室
  吉田南キャンパスの正門入ってすぐ左手の建物です。
■ 参加費:500円(資料代として)

■ ゲストスピーカー
玉山ともよさん
添田光子さん
西村静恵さん
山田みすずさん
守田敏也さん

■ 申込み&問合せ:Tel 090-3704-3640(まきた)
■ 主催:ウチら困ってんねん@京都

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高浜原発が動いている

いつ事故が起こるかすごく心配
京都にも放射能が来る!

兵庫県篠山市では
去年1月から住民に
ヨウ素剤を配り出した
高浜から50~70㎞圏内、京都と同じ

滋賀の米原市が
配布の検討を始め
舞鶴市では
備蓄場所が4から32箇所になった

でも京都市は・・・・、ひどすぎる
せめてヨウ素剤を配ってよ!

だから
「ヨウ素剤を配ってよ@京都」を結成します

みなさん、一緒にやりませんか

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