明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(1138)戦争法案反対で国会前12万人他、全国300~1000か所でデモ!

2015年08月31日 22時30分00秒 | 明日に向けて(1101~1200)

守田です。(20150831 22:30)

戦争法案反対に向けて、29、30日、全国47都道府県でデモが行われました。
全国での取り組みの数は報道各社でまちまちです。全国行動の呼びかけ主催者の言葉としての「300か所」が紹介をしている場合が多いですが、「しんぶん赤旗」には1000か所と紹介されています。
また2日間で300か所とするもの、30日だけで300か所とするものもあり、完全に把握しきれていないのが実態ではないかと思われますが、ともあれ300か所ないしそれ以上であったことは間違いないようです。

ともあれベトナム戦争が行われて、在日米軍基地から出撃がなされていた1960年代以来の、戦争反対の大きなうねりが起こっています。
僕はここにわたしたち民衆が連綿と培ってきた「平和力」がはっきりと表れていると思います。この力をさらに発展させて、戦争法案を廃案に追い込みましょう。

30日の行動の意義の共有化を進めるために、各社の報道を紹介したいと思いますが、毎日新聞の写真特集でたくさんの都道府県の行動がとりあげられていましたのでまずはこれから紹介します。

 安保法案:反対の波 全国300カ所でデモ
 毎日新聞写真特集 2015年08月30日
 http://mainichi.jp/graph/2015/08/31/20150831k0000m040081000c/001.html


続いて動画が添付された記事をご紹介します。冒頭の朝日新聞のものでは国会前の他、名古屋、広島、高松、那覇、大阪のデモが紹介されています。

 安保法案反対、全国で一斉抗議 国会前でも廃案訴え
 朝日新聞 2015年8月30日19時59分
 http://www.asahi.com/articles/ASH8Z6HH6H8ZUTIL01W.html
 動画 国会前、名古屋、広島、高松、那覇、大阪の画像あり

 安保法案 国会周辺で最大規模の反対集会
 NHK 8月30日 18時43分
 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150830/k10010209801000.html 
 国会前、名古屋、北九州、広島

 「法案反対!」国会前10万人のうねり 全国各地でも
 テレビ朝日系(ANN) 8月30日(日)16時36分配信
 http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20150830-00000022-ann-pol

 安保法案抗議集会:国会議事堂取り囲み「戦争法案反対!」
 毎日新聞 2015年08月30日 15時51分(最終更新 08月30日 16時42分)
 http://mainichi.jp/select/news/20150830k0000e040122000c.html

 安保関連法案めぐり政党、市民団体などが大規模な反対集会
 東京新聞動画ニュース8月30日
 http://link.brightcove.co.jp/services/player/bcpid27349919001?bctid=ref:mxnews_4651-307

 全国で安保法案に反対デモ、国会周辺には“12万人”
 TBS NEWSi 30日17:15
 http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2574435.html


動画が添付された記事という点ではBBCの英語ニュースでも大きくデモがとりあげられました。BBCだけでなくさまざまな国で取り上げられています。
NHK WORLDもデモを動画付で報道しています。なお内容はNHKの日本語放送とほぼ同じです。
なおこうした海外のメディアにデモが大きく紹介されていることそのものを東京新聞や毎日新聞が記事にしているのでそれも紹介しておきます。毎日新聞はBBSが「日本の若者は目覚めた」と報道していることを紹介しています。

 Japan military legislation changes draw protests
 30 August 2015
 http://www.bbc.com/news/world-asia-3410122

 Largest rally held against national security bills
 NHK WORLD Aug. 30, 2015
 http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/english/news/20150830_17.html

 8・30デモ 海外でも詳報 「大規模抗議は珍しい」
 東京新聞 2015年8月31日 夕刊
 http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2015083102000207.html?ref=rank
 
 安保デモ:海外が注視…BBC「日本の若者は目覚めた」
 毎日新聞 2015年08月31日 11時28分(最終更新 08月31日 14時33分)
 http://mainichi.jp/select/news/20150831k0000e040168000c.html


反対行動は全国で1000か所以上と報道した「しんぶん赤旗」の記事を紹介します。

 12万人 怒りの包囲 戦争法案ノー 全国1000カ所超
 しんぶん赤旗 2015年8月31日(月)
 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-08-31/2015083101_01_1.html


ユニークなものとして、与党を形成する公明党の支持母体である創価学会の中から、次々と公明党離れが生じていることを報じる毎日新聞の記事をご紹介します。
 
 安保法案:公明離れの学会員次々 自民と協調に「失望した」
 毎日新聞 2015年07月28日 東京朝刊
 http://mainichi.jp/shimen/news/20150728ddm041010188000c.html

これらの記事からも非常に大きな行動が取り組まれたことが分かります。
しかもこうした大きな行動が、ここ数カ月の間に何度も繰り返されてきています。
このため民衆に力を持ってほしくない人々が「デモは無駄だ」とか「人数がもっと小さかったとか」などの言辞を繰り返すようになりましたが、それ自身、大きなパワーを感じて無視できなくなったことの表れでしょう。

みなさん。私たちの平和力をさらに発信しましょう。伸ばしましょう。
ラディカルなデモクラシーが今、逞しく成長中です!!

 

 

 

 

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明日に向けて(1137)スコットランドにおけ独自の人間観の形成(スコットランド啓蒙思想に学ぶ-4)

2015年08月30日 09時00分00秒 | 明日に向けて(1101~1200)

守田です(20150830 09:00)

本日30日は全国で戦争法案反対の一斉行動が取り組まれます。「明日に向けて(1136)」で120か所以上の情報を集めましたが、IWJは「一説では370か所で行動が予定されている」と報道しています。ともあれ快挙の一日になりそうです。
僕自身は、今日は京都市のかぜのねで行う以下の企画でお話します。この場から全国の平和への思いを共にします。
昨日、今日と連投になって恐縮ですが、今回の企画に向けた論稿の4回目をお届けします。

 日本の社会活動のあり方を考えよう
 -スコットランド啓蒙思想の対話性と現実性に学ぶ-
 https://www.facebook.com/events/795032107261199/

4、スコットランドにおける独自の人間観の形成

カルヴァン主義に顕著な勧善懲悪論を越え出ようとすることに、スコットランド啓蒙思想のプロブレマティーク(問題意識性)があることを見てきましたが、同時にスコットランドは特殊な歴史的位置性も持っていました。
というのはもともとイングランドとの長い抗争のうちに併合にいたった歴史を持ち、ピューリタン革命の後にもクロムウェル率いる鉄騎兵の理不尽な侵攻を受けたこの地は、一方でその後の王政復古をなした国王ジェームズ2世の出身地でもありました。
このため名誉革命後は、この追放された王を再度盛り立てて革命政府を倒そうとする「ジャコバイト運動」が沸き起こりました。

それはまた、併合されたのちも、スコットランドは経済的に「遅れた地」と自己認識され続け、イングランドへの抜き差しならないコンプレックスが形成されていたことの表現でもありました。
このためジャコバイトなどによる王政復古運動に与するわけではなく市民的社会発展を目指した人々は、まずもって貧困な状態を脱してイングランドに追いついていくことを目的とせざるをえず、その分、近代的な商業活動の発展を価値化することなりました。
さらにジャコバイト鎮圧後は、カルヴァン主義長老派の移入がなされて硬直した教義も浸透してきました。スコットランドの知識人たちは長老派の不寛容性と対決しながら、市民革命の精神を自由主義の発展へと向ける以外ない位置におかれました。

こうしたスコットランドの歴史をおさえるならば、デヴィット・ヒュームが、キリスト教の禁欲主義的な発想を批判し、人間が快楽(喜び)を求め、苦痛を避けようとするのな自然なことであり、とがめられるべきではないと考えた理由が分かります。
ヒュームはこれらを主著『人性論』("A Treatise of Human Nature"1790)に表していきました。自然のままの人間への賛歌でした。
「人間とは楽園を追われた存在であり、現在を背負った不完全な存在であって、それゆえに神の救済を必要とする」というキリスト教のそれまでの伝統的教義への反抗を内包するものでした。

しかもそこでは「現世はただ神の千年王国の実現のために費やすべきもの」というカルヴァン主義的教義をも逆転させ、現世における幸福の追及こそが人間の生であるという主張が意気軒高に出されたのでもありました。
それはもともとロンドンに在住したマンデヴィルが、諸個人がそれぞれに利己的に利害を追及することが、かえって公共の善を作るのだと神学的利他主義をひっくり返して「ひとりひとりは悪でもみんなあつまりゃ天国だ」と詩で歌った内容の発展でした。
ヒュームは哲学的にロックの経験主義哲学をさらに発展させ、人間が認識できるのは感覚経験のみであり、それをもたらしたものを人間は知り得ないという不可知論の立場をとることで神学から距離を置き、こうした人間観に到達することができたのでした。

こうした観点からヒュームは、ロックによる「神に理性を与えられた人間たちが、原初状態で契約をなしたとする社会契約説をも批判する必要性に立ち、史実を紐解いてみても実際に社会契約が行われた事実は存在しないことを述べました。
そのことで何よりも市民政府の正当化のために、そんな無理な論証を行う必要はないと強調したのでした。
しかし人間が快楽(喜び)を求め、苦痛を避けることが自然なものだと考えたスコットランド啓蒙思想は、それではなぜ各人が各人の快楽(喜び)を追及しながら、社会の存立が可能かの論証を求められていくようになりました。

この点でヒュームに先立つシャフツベリ3世(1671~1713)や、それを受けて「最大多数の最大幸福」という観点をいちはやく打ち出すにいたったハチスンらモラル・センス派は、人間は利己的な存在であると言う観点をもう一度ひっくり返そうとしました。
「人間は他者に共感しうる利他的な存在であり、またそうなるべく努力していくことが重要なのだ」と唱えたのでした。そのときに持ちだされたのが共感=シンパシイ理論でした。
とくにこの点をリードしたのは、己自身、カルヴァン派に属するキリスト教徒として、内側からその不寛容性の限界を越え、神学を発展冴えようとしていたハチスンでした。

彼のシンパシイ理論は「汝、隣人を愛せ」という神の言葉の延長におかれたものでしたが、当時の極めて禁欲的で不寛容性の強かったカルヴァン派の中では斬新な考え方でした。ハチスンはアダム・スミスの師となり、直接的な影響を与えていきました。
しかしそれでもやはりハチスンの見解では、マンデヴィルが大胆に打ち出した、人間の利己心という「悪徳」こそが公共の善のもとになるという提起は後景に退いてしまうことになります。
そこでヒュームは、人間はもともと快楽(喜び)苦痛原則のもとに生きているのだけれども、そうした「利己心」だけでは社会を維持できないことをどこかで気が付いたのだと主張するにいたりました。

他者に対する思いやりを持たず、それぞれが快楽(喜び)を追及するだけでは、結局は人間は自分自身がまた他者に見いだされることがなくなってしまう。
ゆえに人間は、いつしか歴史的経験の中で他者を尊重することを覚えてきたのだというわけです。
ここにはシンパシイというものは、生得的な、したがってまた神に与えられたものではなく、人間が歴史的かつ経験的に形成してきたものだと言う観点が貫かれていました。

これに対して、ハチスンとヒュームに影響されつつ、後年にはヒュームの盟友となるアダム・スミスは、このシンパシイ理論を徐々に越えていく方向をとることとなりました。
というのは人間にはシンパシイがあるのは確かだとしても、それがあることだけを社会の存続の論理的根拠としただけでは脆弱であると考えたからでした。
なぜなら人間は、歴史的事実として暴虐な王政や宗教的不寛容をそれまでも生んできたわけであり、それを越えるには人間社会がそこに戻らない社会的な仕組みを作ることが必要だとスミスは考えたのでした。

アダム・スミスはここから、人間一般が他者理解をできるのではなく、むしろ市場を媒介に市民社会が形成され、見知らぬ他者との間に活発な取引が行われる中で、やがて利己的でありながら誠実な人間が形成されていくと主張していきました。
つまりスミスは、シンパシイによる社会の成り立ちを説く際に、利他主義的な人間への自己変革をなさねばならないものとして説くのではなく、利己心を抱えたままの普通の人間が相互に他者理解のできる人間に自己形成できる場として市場を捉えたのでした。
人間は一度市場に赴くと、己の利己心を満たすために取引の相手である他者への鋭い洞察を行わなくてはならなくなり、信用を得ることの必要性を学んでいく。それゆえ市場の中で人は誠実で他者理解に基づいた活動をする主体に成長できると言うのです。

そのために人間は常に利害関係の外にある第三者に誠実だと認められなければならず、こうした観察者=スペクテイターの観点を自らに内包していくことが問われているとアダム・スミスは主張していきます。
このような観点からアダム・スミスはその研究を、道徳哲学から経済学に移していくこととなったのでした。そして政府のとるべき策を、こうした人間の浄化作用を伴った市場経済、従って自由主義経済の保護にあると主張していきました。
さらにスミスはカルヴァン主義の一部をも積極的に継承していきました。すべては神によって決定されているという予定説の延長として、市場において人間は「神の見えざる手」の上にあると主張し、スペクテイターになる努力も無用としたのです。

スミスはこのように、商品経済という他者との出会いによって利益が達成される仕組みの中で人間の対他者性が育まれることを洞察し、それぞれに利己心を持った人間が相互に尊重していける社会の形成を展望しました。
ところが現実の市場経済は、スミスの論じたように動くばかりではなく、利己心をめぐる醜い争いも繰り返されていきました。
それゆえスミスは自らの経済学のバックボーンとなった道徳哲学の書である『道徳感情論』を幾度も改訂することに迫られていったのですが、結局、最後まで完成させることができなかったのでした。

続く

なお次回で連載を完結します。最終回は今日の夕方のセッションを終えてから出します!

コメント

明日に向けて(1136)全国で戦争法案反対の声を上げよう!(30日デモ情報)

2015年08月30日 01時30分00秒 | 明日に向けて(1101~1200)

守田です(20150830 01:30)

みなさま。連投をお許しください!
本日30日は戦争法案反対の全国一斉行動が提案されており、実にたくさんの行動が計画されているので、互いに全国各地の様子を知るためにもデモ情報一覧を作ってみました。
するとなんと全国で約120か所での行動がつかめました。さらにここに漏れているものもあると思われます。一説では370か所で行動計画があるとも言われているそうですが、少なくともここ数十年、一日でこれだけの行動がなされたことはないのではと思えます。私たちは今、ものすごい力を手にしつつあります!
ともあれ可能な方はぜひお近くの行動にご参加下さい。なお情報は主に以下から集めさせていただきました。
 
 日本全国デモ情報
 http://www.magazine9.jp/demoinfo/
 
 デモ・抗議開催情報まとめ(戦争法案・安倍退陣等)
 http://www57.atwiki.jp/demoinfo/pages/1.html

なお僕自身は、この一斉行動が提案される前に「日本の社会活動のあり方を考えよう-スコットランド啓蒙思想の対話性と現実性に学ぶ-」という企画を立ち上げていたので、その場で全国のみなさんと平和への思いを共にするつもりです。
(なお今回は余りに情報数が多いのでweb情報を添付できませんでした。情報の中には時間と場所が明記されていないものもあります。ご自分でネットなどで検索されてください)

*****

【北海道】札幌市
「みんなでリレートーク&全国一斉コール」このままでいいのか! 安保法制・マイナンバー・安倍談話・原発再稼働 14:30~17:00 紀伊國屋書店札幌本店前にて(東側歩道)/15:00・15:55に「戦争法案廃棄・安倍政権退陣」コールを予定。
呼びかけ:市民自治を創る会(代表TEL: 070-5065-5014)、ほっかいどうピースネット、戦争への道を許さない女たちの会北海道、プライバシーアクション・札幌市民自治を創る会

小樽市
戦争はイヤだ! 小樽まちなかパレード 午後2時~2時30分パレードスタート 〇会場 小樽市花園 妙計市場前 小樽中央公園(三ツ山病院前) 
〇主催 「戦争はイヤだ!小樽まちなかパレード」実行委員会 〇連絡先 全国生活と健康を守る会・後志・小樽支部 TEL+FAX/0134-27-2152/0134-27-2158

旭川市
戦争法案廃案!旭川大集会 ー8.30国会10万人・全国100万大行動inASAHIKAWAー

千歳市
戦争法案反対アクションint千歳 13時半~集会 14時~ピースウォーク グリーンベルトお祭り広場

室蘭市
集会&パレード 戦争法案反対!安倍政権退陣!全国100万人大行動中央集会に連動し開催します。16時から17時 中島アイランド(ヤマダ電機向い) 西いぶりの会

【青森県】青森市
8.30 全国100万人大行動 青森集会(集会後パレード) 11時 青森駅前公園 集会終了後パレード

【宮城県】仙台市
【安保法案を#本当に止めるワークショップ】SEALDs TOHOKU×GRASS

【福島県】福島市
「戦争法案廃案・安倍政権退陣全国100万人」呼応 福島県内の行動 14:00~県庁前集会/14:30~市内パレード

会津若松市
12:30~大町中央公園で文化イベント

二本松市
「とめよう!戦争法案8.30パレード」16:00~福祉センターで集会/16:30~市内パレード 

郡山市、いわき市、須賀川市、喜多方市でも準備中

【山形県】山形市
違憲立法を許すな!安保法案に反対する緊急市民集会・パレード 11:00START @山形市・文翔館前広場 11:30頃からパレード

米沢市
戦争法案廃案に! 米沢集会 14:00~米沢市北村公園にて。各代表挨拶・歌声・群読などの後、市内デモ行進

【茨城県】水戸市
戦争法案廃案!安倍政権退陣!全国100万人大行動 いばらき総がかり行動 午後2時~JR水戸駅北口 主催:「戦争法制」に反対する茨城県実行委員会

勝田市
@茨城 戦争法案反対するひたちなか市民の会 勝田駅東口にて2時から

【群馬県】前橋市
PAG(PEACE ACTION FROM GUNMA)×有識者との共同行動 14時~群馬県庁昭和庁舎にて共同行動として、シンポジウムとパレードを行います!

 前橋市
「女たちの反戦集会」13時半~ ぐんま男女共同参画センター

 渋川市
全国100万人大行動at渋川 15時55分~全国一斉コール カインズホーム有馬店前

 【千葉県】千葉市
全国100万人大行動 in ちば 16時15分~ 千葉市民会館前スタート中央公園まで。花見川区内では4時と5時半二カ所でアクション! 主催 千葉県母親連絡会 043-273-3844

柏市
ヤングピースAct柏8月30日集会デモ 午後3時受付開始豊四季台近隣センターにて集団的自衛権学習会、午後5時半柏西口第一公園集合デモスタート。ゴール地点の柏駅東口にて宣伝行動。

【埼玉県】さいたま市
集団的自衛権行使容認反対!オール緑区1000人集会(さいたま市緑区、東浦和中央公園)午後1時半開始~3時・東浦和駅までパレード

浦和市
『戦争法案反対!安倍政権退陣!「国会包囲」埼玉連帯行動!』 浦和駅東口前14時集合 マイクアピール、署名集め、スタンデング等何でもOK!15:30~ 浦和駅東口にて賛同スタンディング

入間市
11時からスタンディング

深谷市
午前11時~深谷駅北口でスタンディング 深谷で全国100万人の1人になろう!・国会に行く人は、そのまま11時50分の電車で国会に向かいます。

熊谷市
戦争法案ノー、8月30日国会前の中央行動に呼応し、熊谷駅北口でアピール宣伝。午前は10時半から、午後は2時から2時30分まで行います。

【東京都】国会議事堂周辺ほか
戦争法案廃案! 安倍政権退陣!国会10万人・全国100万人大行動

千代田区
戦争に反対する男の娘デモ@秋葉原 男の娘を中心としてアキバの街で戦争反対を叫ぶ!男の娘デモと銘打ってますが、女装しない人でも男性、女性関係なく参加大歓迎!17:45秋葉原練成公園集合、18:00デモ出発、お茶の水公園がゴールです!

品川区
戦争法案反対!品川若者デモ 16時45分から品川中央公園にて若者憲法集会inしながわ開催。17時15分にデモ行進出発となります。

練馬区
石神井公園駅前大スタンディング 11~11:50 西武池袋線石神井公園駅前で「アべ政治を許さない」のうちわなどを持ってアピール。スピーチあり、コールあり。

世田谷区
午前11時より12時まで三軒茶屋駅世田谷線改札にて街頭宣伝を行います!

新宿区
新宿東口アルタ前16時半 第225回ザ草の根街頭同時多発アピール「今日、国会前で全国で『戦争するな』『平和を守れ』の声をあげ集結した…数十万人の主権者・国民の声を聴け」「戦争法案は廃案せよ」

新橋駅
13:00~新橋駅SL広場まえ街宣。/主権在民を実現する会・第28回行動。戦争法案、廃案!安倍を倒せ!今回も早く終了して、国会包囲に行きます。

武蔵小山駅
14時から東急目黒線の武蔵小山駅前でスタンディングやります。

一橋学園駅
午後5時から一橋学園駅北口に集まることにしました。手作りのプラカードや旗を持って集まりませんか。小平で “小”さな“平”和を守ろう

八王子市
NO WAR! 八王子アクション 八王子駅北口JACK 八王子から戦争法案反対をあげましょう!八王子からNO WAR!の意思をアピールをしましょう!この日は、八王子駅北口でアピールの後、国会包囲10万人デモへみんなで合流します。

【神奈川県】横浜市
横浜駅西口・高島屋前にて 街頭宣伝とリレートーク 国会包囲行動にさきがけ、神奈川の皆様の決集を呼びかけます。抗議行動に行こうと呼びかけましょう!そして、皆で国会前に向かいましょう。10:30~12:00 横浜駅西口・高島屋前にて 

横浜市神奈川区
戦争法案ノー!神奈川区からも声をあげよう 午後2時/反町公園/集会とパレード 主催;神奈川区・安全保障関連法案の廃案を求める共同アピール行動委員会

横浜市旭区
戦争法案NO!みんなで止めよう!旭区民大集会 鶴ヶ峰「鎧の渡し緑道公園」午後3時15分から署名と宣伝、4時集会、5時パレード出発

横浜市緑区
15時50分~ アベ政治NOの思いをアピール:立場駅前(横浜市泉区):泉区革新懇主催

横浜市都築区
11時~ 戦争法案反対ちょうちんデモプレ宣伝:センター南駅前(横浜市都筑区):戦争法案反対・緑・青葉・都筑区連絡会主催

横浜市金沢区
16時~ 戦争法案廃案!安倍政権退陣!宣伝行動:金沢文庫駅西口前(横浜市金沢区):戦争法案ストップ金沢共同行動実行委員会主催

横須賀市
非核市民宣言運動・ヨコスカ 月例デモ 横須賀市ウェルニー公園集合(京急汐入駅下車徒歩3分)午後4時00分集合4時30分出発

横須賀市
戦争法案反対スタンディング横須賀 11:00- 創価学会横須賀平和会館(最寄駅:京急本線逸見)主催者:個人の有志 連絡先:090-6162-4398(中川茂)

逗子市
14時~ サイレントアクション:JR逗子駅前(逗子市):逗子葉山サイレントアクションの会主催

鎌倉市
全国100万人行動に参加しよう!!「戦争法案を廃案に!安倍政権退陣!」スタンディング 15:00~ 鎌倉駅東口周辺にて ☆手作りプラカなど、各自ご持参の上、ご参加ください 連絡先:湘南護憲市民の会 0467-25-1133

鎌倉市大船
大船パレード10時~大船中央病院~大船駅周辺へ 大船中央病院はす向かいの「対話広場」集合 主催:戦争イヤ!9条守れ!アピール行動鎌倉

相模原市
戦争法廃案!安倍政権退陣!さがみはら史上初全区いっせいパレード 17時00分~、「8.30全国100万人行動」に呼応して、市内一斉パレードを実施します!市内全区でいっせいスタートの史上初のパレード。プラカードなどを持って、ぜひご参加を!

綾瀬市
10時半~ 宣伝行動:サミット前(綾瀬市):ストップ「戦争法案」あやせ共同の会主催

大和市
16時~ 大和母親大会街頭宣伝:桜ケ丘駅西口(大和市):大和母親大会実行委員会主催

茅ヶ崎市
茅ケ崎駅北口ペデデッキでスタンディング 17時半~18時

小田原市
「10万人国会大包囲」に呼応し、神奈川県西部でも「総がかり行動実行委員会・西湘地域 」が出来、「小田原駅前アピール」を実施。17時30分より

大磯町
午前11時ー12時 神奈川県中郡大磯町大磯 JR東海道線大磯駅前 石川 旺(さかえ) 090-6157-1282 

【新潟県】新潟市
戦争法案廃案!安倍政権退陣!新潟大行動 大集会14時~ パレード15時~ 西大畑公園(新潟市中央区) 主催 戦争法案廃案!総がかり行動実行委員会

上越市
憲法を壊すな! 戦争法案NO! アベ政治を許さない!「全国100万人大行動上越集会」 15時~17時 場所  上越市・かに池公園 *上越市役所までのパレードあり。問合せ(025・521・0533)まで

【長野県】長野市
戦争法案ぜったい反対デモ 午後2時に長野駅前の東急前方出発、午後2時30分~スタンディング。よびかけは@sinsyuredaction @bokushuke0725 長野医療生協とやだネットの4者

中野市
NO!「戦争する国」 活かそう!平和憲法8.30中高市民集会 午後4時50分~ 中野陣屋前広場公園 終了後市内パレード 主催 NO!「戦争する国」実行委員会

上松町
戦争法案廃案!安倍政権退陣!8.30木曽大行動

飯田市
戦争なんてしたくない!! 子ども達の未来を守りたい方、一緒に楽しく歩きましょう☆ 14:00~飯田市アップルロード上殿岡交差点からスタート できれば何か黄色いものを身につけてきてください♪メッセージプラカードなどあれば持参してください。

松川村
NO WAR 松川村だまってられない村民集会 午後2時~ 松川村リンリンパーク 呼びかけ人 成瀬正博 0261-62-7964

【岐阜県】岐阜市
17:00~18:00 戦争法案廃案!安倍政権退陣!8・30全国100万人行動・岐阜行動◆十六銀行本店前

岐阜市
17:00~18:00「もう黙っとれんアピールあくしょん」名鉄岐阜駅前~円徳寺前沿道で一斉に「戦争反対」のボードを掲げアピール!★16:30から名鉄岐阜駅前と円徳寺前においてボードを配布★もう黙っとれんアクション実行委員会(058-262-7997)

高山市
戦争だちかんさ!飛騨地区 17:30~JR高山駅へ

【石川県】金沢市
「安保法案の廃案を求める石川県民大集会」を金沢市犀川河川敷 午前11時~12時半 犀川河川敷

【富山県】富山市
戦争法案にNO! 若者が呼びかけて声を上げる!!8・30パレード 富山駅前CIC前広場に午後2時からです
 
【静岡県】静岡市
いのちを守る 戦争させない・9条壊すな!第2次 静岡総がかり行動 10時半 駿府城公園へ

浜松市
戦争法案廃案!安倍政権退陣!8.30国会10万人・全国100万人大行動 浜松集会 14:00~ デモ行進 15:00~●新川公園(新川緑地)浜松郵便局西側

浜松市浜北地区
戦争法案廃案!安倍政権退陣!8.30国会10万人・全国100万人大行動 浜北集会

掛川市
戦争法案ストップ! 憲法守ろう~掛川集会&ピースパレード 16:00~掛川城三の丸広場にて/集会ではさまざまな人たちがリレートーク。その後街なかを歩きます。鳴り物大歓迎! ※小雨決行。電車利用が便利ですが、車の方は大手門P近いです(有料)。

磐田市
レッドアクション「女性の『戦争法案反対』アピール」16:00~17:00 静岡県磐田市見付馬場町交差点にて女性たちが平和への思いをアピールします。 誰でも自由に参加できます。赤い色のものを身につけて参加しましょう。主催:新日本夫人の会磐田支部

島田市
戦争はさせない、行かせない 島田市民の集い 15:30?17:00 島田駅前北口公園 1.市民大集会(リレートーク)2.市内パレード(駅前、五丁目、市役所、三丁目、駅前)雨天時は集会のみ

【愛知県】名古屋市
安保法案は廃案に ママの会 名古屋駅前アピール 14時~タワーズガーデン名古屋駅 交番の前(地下鉄8番出口付近)

名古屋市
戦争法をとめよう!全国一斉行動 @名古屋 100万分の1栄行動 10時30分~11時30分 主催:不戦へのネットワーク、東海民衆センター、戦争をさせない1000人委員会あいち、怒れる女子会@なごや怒りの女子デモ

名古屋市
本当に止める戦争法案 集まろう川名公園 午後4時~ パレード 川名~御器所~荒畑

名古屋市東区
安保法案(戦争法案)絶対反対 アベ政治を許さない 怒りの東区デモ 午後2時。JR大曽根駅北口。主催・戦争法案に反対する東区の会

一宮市
8・30国会10万人全国100万人大行動in一宮」17時30分~ 一宮駅東 主催:戦争させない・9条壊すな一宮実行委員会

豊橋市
戦争法案絶対反対全国100万人連帯行動 11:30~集会/12:10~パレード/豊橋駅南広場にて

【三重県】鈴鹿市
国会10万人全国100万人大行動!鈴鹿集会! 10:00~集会 10:40~11:30 パレード 鈴鹿市 弁天山公園にて

亀山市
戦争への道をゆるさない亀山集会 午後1時~2時 集会(バンド演奏あり)2時~パレード 場所:みゆき公園(亀山文化会館東) 連絡先:090-8954-1526(川辺)

【滋賀県】守山市
ほんま だいじょうぶ やろか? 8・30守山ピースアクション 16:30~18:00/あまが池プラザ 親水緑地にて 主催 ほんまだいじょうぶやろか?安保法案を考える守山ピースアクション実行委員会[連絡先]080-3394-1279(実行委員会/ねぎやま)

【京都府】京都市
戦争法案を廃案へ!京都デモ行進 16:30円山公園ラジオ塔集合

京都府京田辺市
第三回 京田辺・綴喜 戦争法案反対パレード

【大阪府】大阪市
戦争法案を廃案に!アベ政治を許さない! 8.30大阪大集会 16:00~扇町公園

忠岡町
忠岡町ピースパレード 10:00~@忠岡町駅前ライフ

【兵庫県】姫路市
戦争法案廃案!安倍政権退陣!国会10万人、全国100万人大行動!14:00~JR姫路駅前にて。全国100万人以上の行動を成功させましょう。必ず!戦争法案!止めよう!

加古川市
17:00~ 加古川駅南広場 戦争させない・9条壊すな二市二町総がかり行動

高砂市
17:00~ 全国100万人集会に呼応してJR宝殿駅前で9条の会たかさご主催で高砂市民集会&ピースパレード

【奈良県】奈良市
第2回 8.30わが町デモ行動 16:30 NPO法人なら福祉介護ネット駐車場に集合(奈良市六条西1-12ー76)/主催:西の京かいわい革新懇/連絡先:白川嘉秀様 090ー5652-8777

【和歌山県】和歌山市
戦争法案廃案!アベ政治を許すな!8・30和歌山行動 デモ行進:市役所前出発~けやき大通り~JR和歌山駅 10時和歌山市役所前集合

【岡山県】岡山市
戦争法案廃案、安倍政権退陣で全国百万人行動!岡山では総がかり実行委員会が動きます。午後3時〜岡山駅東のマツキヨ前でトークと宣伝、4時〜市役所までパレード。

倉敷市
午後2時~倉敷駅北口デッキ広場 集会とリレートーク、パレード 主催 戦争させない・9条壊すな!倉敷総がかり行動実行委員会

新見市
16時〜小川公園

【島根県】松江
とめよう!戦争法 こわすな!憲法9条 8・30島根県集会 15:30~16:30 松江テルサ前広場 主催 とめよう!戦争法 こわすな憲法9条 島根県民運動実行委員会

出雲市
とめよう!戦争法案8・30出雲大集会 10:00~11:30 出雲市役所お祭り広場 主催 戦争する国づくりは許さない 出雲の会 0853-21-1339

雲南市
とめよう!戦争法案8・30雲南集会 14:00~15:30 木次・下熊谷交流センター 集会後16時~54号線で宣伝を行います 戦争法案に反対する雲南市民の会 090-2860-4642

【広島県】広島市
金座街ジャック だれの子どももころさせない×守りたい この笑顔 10時45分 原爆の子の像(元安橋付近)前集合

福山市
STOP!「戦争への道」福山総がかり行動

府中市
安保法案 No!!ドライブデモ 13時30分 両備信用組合本店駐車場に集合/運転でご参加のお申し込みは閉め切りました。同乗者のみ飛び入りOK/主催:安保法制に反対する府中市民の会

【徳島県】徳島市
安全保障関連法案(安保法制)に反対するパレード 12:30~13:30(雨天決行、荒天中止)/徳島駅前にて/主催:徳島県弁護士会/参加予定者:徳島弁護士会会員及び安全保障関連法案(安保法制)に反対する市民

【香川県】高松市
私たちは子供たちも自衛隊も戦場へ送り出さない! 「戦争いやだデモ」 13:00に高松商店街 田町交番(香川県高松市南新町7-2)前集合

高松市
17:00〜田町交番前で安保法制反対のアピールウォークをします。戦争したくない若者の会

【愛媛県】新居浜市
「安保法案反対」アピール 14:00より 裁判所前にて。主催:憲法9条を守るにいはま市民の会

【高知県】高知市
戦争法案反対!安倍政権退陣! 戦争させない!戦争に行かない! 憲法アクション in こうち part3 11:00~ 丸の内緑地公園(高知城南側)

高知市
公開シンポジウム「いま、安保法案を問う」 14時~16時 高知県人権啓発センター(高知市本町4-1-37)高知の大学人声明事務局 

【福岡県】福岡市
子どもに平和を”Peaceパレードin天神 13:30 天神中央公園 主催 福岡県保育センター、福岡県保育団体連絡会、新日本婦人の会福岡県本部

福岡市
廃案を求める集会とデモ行進 17:00~福岡市天神の警固公園で集会 17:45~天神一周のデモ行進/連絡先:090-3011-9375(戦争法をつくらせない会・共同世話人/脇 義重)

福岡市城南区
安保法案廃案!安倍政権退陣!城南区パレード 16時~ 出発前にミニ集会をおこないます。コース  マルキョウ東油山店〜友泉中学校 主催  城南区パレード実行委員会 問い合わせ 河野恆寛  090-6636-9958

直方市
戦争法案廃案!、安倍政権退陣!8,30国会10万人、全国100万人大行動。直鞍地区集会 午後2時~直方市・須崎町公園。集会終了後市内パレード。主催は「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動直鞍地区実行委員会」

小倉市
安保関連法案反対レッドアクション 13:00~14:00 小倉リバーウォーク(勝山橋付近)

春日市
平和な日本を子どもたちに手渡す筑紫地区の集い 集会とデモ 10:30〜12:00 春日公園 野球場前広場付近

【長崎県】長崎市
戦争法案廃案!安倍政権退陣!ながさき集会 10:30~12:00 長崎市浜町にて/デモコース:鉄橋~アーケード~鍛冶屋町~賑橋~中央公園/主催:戦争への道を許さない!ながさき1001人委員会・憲法改悪阻止長崎県共同センター(浦)

佐世保市
14:00から15:30/京町公園にて(四ヵ町アーケード戸尾入口そば)/集会→四ヵ町・三ヵ町アーケード;デモ行進→松浦公園;集会→解散/主催:「戦争する国づくり」に反対する市民の会/連絡先:090-6293-7848(浦)

【佐賀県】佐賀市
安保法制案に反対する弁護士と市民の緊急集会&パレード 午後4時~同5時、その後パレード(弁護士会館~玉屋~佐賀駅前) 佐賀県弁護士会館(佐賀市中の小路7-19)主催 佐賀県弁護士会

【大分県】別府市
別府中央市場ichiba Gate Way Park 安倍ちゃんに安保法制法案の取り下げ廃案をお願いするジイちゃんの独り呑み会 正午スタート(雨天決行) 会場:大分県別府市元町3番6号 別府中央市場内のichiba Gate Way Park

【熊本県】熊本市
やめんかい!アベさん・戦争法 8.30熊本県民大行動 2000人集会 10:30 白川公園にてパレード 主催:やめんかい!アベさん・戦争法8.30熊本県民大行動実行委員会/連絡先:秘密保護法廃止!くまもとの会 TEL:096-371-6226

人吉市
戦争法案廃案! 安倍政権退陣を求めるトーク&デモ 午前10時~ 人吉市中川原公園にて/主催・戦争法案反対 人吉球磨実行委員会

【宮崎県】宮崎市 
0830若者憲法デモ@宮崎 16:00~ 宮崎山形屋前に集合

【沖縄県】沖縄市
戦争法案廃案! 辺野古新基地建設断念! 安倍政権退陣!8.30沖縄大行動 17時~ 那覇市の与儀公園多目的広場で開く。「SEALDs琉球」とも連携の予定。

コメント (1)

明日に向けて(1135)カルヴァン主義の不寛容性(スコットランド啓蒙思想に学ぶー3)

2015年08月29日 17時00分00秒 | 明日に向けて(1101~1200)

守田です(20150829 17:00)

8月30日に京都市のかぜのねで行う以下の企画に向けた論稿の3回目です。

 日本の社会活動のあり方を考えよう
 -スコットランド啓蒙思想の対話性と現実性に学ぶ-
 https://www.facebook.com/events/795032107261199/

3、カルヴァン主義の不寛容性

スコットランドの人々が打ち出したシンパシイ理論の立場は、王権神授説への批判を論理的に純化するにつれて、神学から離れていく側面を持っていましたが、それはカルヴァン主義への批判の面からも促進される位置性を持っていました。
先にも見たように、イギリスのピューリタンはカルヴァン主義に依拠し、国王を頂点とするイギリス国教会の、新教と旧教の折衷的なあり方を批判を鮮烈に批判していましたが、そのことが結束力の強さももたらしていました。
とりわけ信仰心の篤い信徒だけで構成し、「良家の師弟でなければ指揮官になれない」という当時のイギリスの習慣をも破ったクロムウェル率いる「鉄騎兵」は当時のヨーロッパの中で最強と言われる軍団を形成しました。

この鉄騎兵のもとにピューリタンは国王の軍隊を次々と打ち破りましたが、市民革命の成功の後には、カソリック教徒の多かったスコットランドやアイルランドにも無慈悲に攻め込み、特に後者のダブリンへの侵攻では4000人の無差別殺戮が行われました。
このときはピューリタンに属していた兵士たちや庶民の組織である平等派(レベラーズ)や真正水平派(デッカーズ)が反対にまわりましたが、これにも粛清・弾圧でのぞんだため、市民革命への支持が失われ、やがて王政復古がもたらされました。
このためピューリタンの仮借なき暴力の発動に辟易としながらも、なお王政の復古を望まず市民革命の継続を求めた人々は、こうした理不尽なテロルに依拠しない、再度の変革を希求するようになっていきました。

後年、ドイツの社会学者のマックス・ウェーバー(1864~1920)が、カルヴァニズムの禁欲主義と不寛容性こそが資本主義社会を作り上げる原動力となったという考察を『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』で展開しました。
少しそこから考察を深めてみると、ウェーバーはカルヴァン派が自らを神に「選ばれたる者」と認識しており、それ以外のものを救う対象どころか神に見捨てられたものだとするきわめて極端な考え方に支配されていたことを指摘しました。
しかもカルヴァン派のもともとの教義では、神の意志は絶対であり人間の行いによる変更は不可能なものとされていました。そのため実は「選ばれたる者」とそうでないものが、誰なのかも本来、人間には知り得ないことになります。

ウェーバーはこの教義のため、選ばれた者とそれ以外のものの差は「現世から外面的に分離されていた中世の修道士の場合よりも原理的に一層架橋しがたく、また目に見えないだけに一層恐ろしいものになった」と指摘しています。
「隣人の罪悪に対する場合、選ばれた者、つまり聖徒たちが神の恩恵に応えてとるべきふさわしい態度は、自分たちの弱さを意識して寛大に救助の手を差し延べるのではなく、永遠の滅亡への刻印を見に帯びた神の敵への憎悪と蔑視になったから」です。
(『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』岩波文庫版p207-208)

もともと「宗教改革」の中で登場してきたカルヴァンは、バチカンを無視し、教会勢力を批判する中で、神の強烈な絶対化を掲げていました。
とりわけカルヴァンは、エデンにおけるアダムとイブの堕罪以前に人間の救いと滅びは神によって決定されており、人間のいかなる営為もそれに影響を与えることはできないという「二重予定説」を唱え、人間はその中身も知ることができないと主張しました。
その冷徹な主張は、信徒たちの間に絶大な不安を呼び起こし、やがてただ可能なのは自らが神に選ばれた存在、神の千年王国実現の武器であると確信し、一時も休むことなく神の事業のために働き続けることだという考えを生み出していきます。

ウェーバーはここに、質素倹約に基づき、ひたすら資本の増大にまい進する資本主義的エートスが生まれたと論じたのですが、それはさらに転じて、己は神の武器であり、逆らうものは神の敵だと言う強烈な信念を形成するに至りました。
その意味でカルヴァンの唱える神は、「慈愛」などとはほど遠い存在であり、こうした考え方を信じ込むことからピューリタンは、反対するもののみならず自らに属さないものすべてを神の敵とする強烈なセクト主義を形成していったのでした。
もっともこうした不寛容さは、けしてプロテスタントだけのものではなく、イギリスのカソリック回帰をめざした「ブラッディマリー(メアリ1世)」にも顕著なように、キリスト教に共通のもので、各派はこの「不寛容」を誇りとさえしていました。

これらを踏まえたときに、正義の名の下の流血にうんざりした人々が、1688年に無血革命=「名誉革命」政府を支持した観点に、キリスト教的な原理を盾にとった過酷な殺戮の体質への批判が価値化されていたことは理解しやすいと思います。
これらのことは、例えば宗教的寛容を自由主義の核心として訴えたロックの『寛容についての書簡』などによくあらわされています。ロックは明らかに宗教的対立の克服を目指していたのでした。
そのことは正義の根拠を神におく絶対的正義の立場から、不完全な人間におく相対的正義の立場への移行が始まったことをも意味していました。イギリス経験論はこのようにして非原理的=経験主義的な立場をとっていったのでした。

一方で、このピューリタン革命の過程で、イギリス国教会の弾圧から逃れるためにメイフラワー号などでアメリカ大陸に渡った多くの人々がいました。
イギリス本国ではその後にピューリタンが王政を破って権力の座についたものの、苛烈な暴力性ゆえに王政復古を招き、もう一度の変革として名誉革命を経て・・・という経緯を辿っていったことを見てきましたが、アメリカでは別でした。
むしろ建国の理念の中心にピューリタニズムをおいて発展したのがアメリカ合衆国であり、カルヴァン派の苛烈な暴力性はその後、アメリカにおいて開花したとも言えるように思えます。その象徴の一つが広島・長崎への原爆投下だったのではないでしょうか。

他方でこの絶対的真理とそれを支える己というヨーロッパの伝統に根強かった支配的精神を無批判的に受け継いでしまったのが、スターリン主義下の旧ソ連邦であったように思えます。
とくに革命後の内戦の混乱の中で1924年にレーニンが死亡して以降、革命の国ソ連は壮絶な内部闘争を繰り広げていきました。当初、社会主義の発展方向をめぐる路線論争であったそれは、暴力的な対立に発展してしまいました。
しかも「社会主義の国、ソ連にはもはや階級は存在せず、階級対立はない。したがって革命に反対するのは帝国主義が送りこんだスパイ=人民の敵だ」という論理が組み上げられ、ソ連共産党に反対するものが「人民の敵」として次々に粛清されていきました。

こうしたソ連共産党の暴力的体質はその後の世界中の共産主義運動に多かれ少なかれ多大な影響を及ぼしたのではなかったでしょうか。
「いやあれはニセの共産主義だ、マルクス主義だ」と語ることは簡単なのですが、事実として世界の多くの共産主義勢力がきわめて不寛容な体質を持ち、「革命の大義」の名のもとに、反対者に暴力を振るうことを常態化してきてしまいました。
その意味で多くの共産主義運動に共通の傾向としても、カルヴァン主義に顕著だった禁欲性と不寛容性があげられるように思えます。ヨーロッパの伝統でもあったこの傾向を、共産主義運動は自覚的に越えることができなかったのではないでしょうか。

これらの点を整理した時に、私たちは単にカルヴァン主義の不寛容性の克服という点だけからではなく、それこそウェーバーが指摘したように近代社会の形成にこの神学的勧善懲悪論が大きくコミットしてきたことに自覚的になる必要があると思うのです。
その場合の「神学」はもはやキリスト教だけのものではありません。ある意味では「物質の神学」とも言える唯物論的絶対化思考も同じではないでしょうか。
というよりも近代社会のエートスとして私たちは多かれ少なかれ「勧善懲悪論」を私たちの一部としてしまっていること、絶対的正義、絶対善と絶対悪という二項図式の中に私たちがあることを踏まえて、その克服を模索することが大切だと思えるのです。

続く

コメント

明日に向けて(1134)市民革命で繰り返された流血のはてに(スコットランド啓蒙思想に学ぶ―2)

2015年08月29日 11時00分00秒 | 明日に向けて(1101~1200)

守田です(20150829 11:00)

8月30日に京都市のかぜのねで行う以下の企画に向けた論稿の2回目です。

 日本の社会活動のあり方を考えよう
 -スコットランド啓蒙思想の対話性と現実性に学ぶ-
 https://www.facebook.com/events/795032107261199/

2、市民革命で繰り返された流血のはてに

今回はイギリス経験論を生んだ時代背景の考察をしてみましょう。スコットランド啓蒙思想を含むイギリス経験論は先にも述べたように1640年代の市民革命からの流れの中で生み出された思想でした。
これに先んじる時代は中世から近世への架橋の時代でした。ヨーロッパ中世はカソリックの支配が絶大でしたが、次第にそれぞれの荘園領主であった諸侯の力が増していき、国王となり、バチカンを頂点とした中世支配が揺るぎ始めました。
農奴制に基づいた農耕労働が基盤であった状態から、次第に中世都市が確立していき、物資の交易を専業とする商人が勃興しだした時代でもあり、その中でバチカンの支配に抗議する人々「プロテスタント」が現れ始めました。

このためヨーロッパ各地でカソリック対プロテスタントの宗教戦争が起こったわけですが、イギリスでもバチカンに従っていた国王のヘンリー8世が独立を目指します。
しかしその理由は教義的なものではなくて、王妃キャサリン・オブ・アラゴンと離婚しようとしたことに対し、もともと離婚を認めないバチカンが許可を出さないことに対抗しての離脱でした。このときイギリス国教会が生まれました。
このため当初、イギリス国教会はバチカンからは離脱したものの、カソリック的な儀式を守っていましたが、ヘンリー8世の息子のエドワード6世の時代、1550年ごろまでに、プロテスタンの側への大きな変貌を見せ始めました。

ところが1553年にメアリー1世が女王となるや再び方向性が一変します。もともとメアリはヘンリー8世と、離婚されたキャサリン・オブ・アラゴンの間の娘であったことから国教会をひどく嫌い、プロテスタントに過酷な弾圧を加えました。
そのあり方はあまりにも血みどろだったと言われ、メアリ1世は後に「血まみれのメアリー(ブラッディメアリー)」とあだ名されるようになりました。この名は今日ではトマトジュースをウォッカでわったカクテルの名となっています。
メアリーは人心を急速に失ったまま1558年に卵巣腫瘍から死亡しましたが、その後にエリザベス1世に王位が移ることでイギリスのカソリック回帰運動はなくなりました。メアリーの死んだ11月17日は「圧政から解放された日」として200年間祝われたそうです。

エリザベス1世はイギリス国教会のますますのプロテスタント化を進めましたが、それでも王室の世俗的な争いに端を発したプロテスタント化の流れには旧教との折衷的な部分も多く、反発した人々が「純粋化」を求め「ピューリタン」を形成していきます。
この頃プロテスタントの運動はドイツに発したマルティン・ルターを中心とする「ルーター派(ドイツ語的にはルーテル派)」とフランスに生まれたジャン・カルヴァンを中心とする「カルヴァン派」が主流となっておりイギリスには後者が浸透していました。
このピューリタン(イギリスのカルヴァン派)は、イギリス国教会を内部から変えようとする長老派と、分離独立を目指す勢力に分かれていき、後者はさらに会衆派、バプティスト、クエーカー、分離派などに分かれて行きました。

イギリス王政はエリザベス1世のもとで強い力を得ていきます。とくに1588年アルマダの海戦でカソリックの大国スペイン海軍をイギリス海軍が撃破したことで一気にイギリスは強国化していきました。
これとともに王室の権限も強まり、絶対王政と化して、国王たちは「王権神授説」を唱えるようになりました。自分たちの支配の権限は神によって与えられたものだとしたのでした。
ところがこの絶対王政のもとでかえって商業的な取引が発達したことから商人たちもまた力を得るようになり、王権に逆らうようになりました。これらの人々の多くピューリタンに与していき、やがて勃興したのが1640年代の内戦でした。

結局この戦いは1642年から49年まで、イングランド、スコットランド、アイルランドの三つ巴の争いの様相をも呈しつつ、激しい戦闘の繰り返しになり、ピューリタンの勝利に終わりました。
しかしその後にもピューリタンがスコットランドやアイルランドに侵攻して殺りくを行うなど、あまりに苛烈な暴力を振るった結果、1666年には再び王政復古を迎えてしまうことになりました。
ところが復活した国王がまたしても絶対王政とカソリックへの回帰を示したことから、再度の市民革命が1688年に起こり、国王ジェームズ2世が追放されましたが、この時には「血で血を洗う」報復の応酬への反省として無血革命の道が選ばれました。

血を流さなかったことが栄誉と称えられるとともに、カソリック回帰の傾向が最後的に閉ざされ、イギリス国教会の位置が確立されたことをもって「名誉革命」と名付けられた革命でした。
このときオランダから市民の合意に従う「民主的な王」として迎えられたのが「オレンジ公ウィリアムス3世」でした。以降、オレンジ色はプロテスタントを象徴する色となっていきました。
ただし「無血」といっても、その後、名誉革命政府はカソリックの反抗に対して何度も戦闘を行っています。とくにジェームズ2世の側についたスコットランドや、カソリックの側についたアイルランドに対して、激しい攻撃が繰り返されました。

イギリス経験論は、以上、見てきたようなプロテスタントの勃興の元での王政の絶対化と、その後の市民革命の対置という脈絡の中で、市民革命政府を自己肯定的にあとづけるものとして登場してきたものであったと言えます。
その始祖は名誉革命を哲学的に意味づけたジョン・ロック(1632~1704)でした。ロックは市民政府の統治の合法的な根拠として、ホッブス(1588~1679)に始まる自然法思想と社会契約論を独自に解釈しなおして提出していきました。
王権神授説に対してロックは、「神は全ての人間に平等に理性を与えた。理性は人間が他人の生命や財産(自然権)を相互に尊重しあっていける能力であり、その理性の命じる方が自然法である」という立場を打ち出しました。

ロックは自然法は明文化されていないためにそれそれが解釈すると衝突が起こるので、人間は原始的に自然権を政府に預けることを相互に契約した。それゆえ統治権は立法によって成立する政府に預けられているという立場をとりました。
「社会契約説」と言われるもので、そこには契約を破った政府は当然にも倒していいという革命思想も含まれていました。
このためこうした考察は、その後のアメリカ独立戦争の指導的理念ともなっていきました。

しかしこのロックの主張は、神が理性を人間に授けたのだという点に弱点を持っていました。なぜならこれでは神が支配権を王に与えたと言う王権神授説とその正当性の根拠は等しく、王権批判を十全に提起しえてはいかなかったからです。
このロックの矛盾と言われた神を根拠とした自然法思想の限界に対し、もっともはやくその克服を唱える位置にたったのがスコットランド啓蒙思想であり、デヴィット・ヒュームやアダム・スミスでした。
先にも述べたようにスコットランドは、王権を苛烈に批判したピューリタンによっても迫害された経験を持つがゆえに、神を根拠した「自由主義思想」の限界にもっとはやく気が付く位置にいたからでした。

続く

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明日に向けて(1133)ダイアローグとリアリティ-スコットランド啓蒙思想に学ぶ-1

2015年08月28日 15時00分00秒 | 明日に向けて(1101~1200)

守田です。(20150828 15:00)

いささか唐突に思われるかもしれませんが、8月30日16時から京都市の出町柳「かぜのね」でスコットランド啓蒙思想ついて学び、日本の社会活動のあり方を考える企画で問題提起を行うことにしました。

 日本の社会活動のあり方を考えよう
 -スコットランド啓蒙思想の対話性と現実性に学ぶ-
 https://www.facebook.com/events/795032107261199/

この企画に向けて、なぜ今、スコットランド啓蒙思想なのかを論じたいと思います。

1、スコットランド啓蒙思想に何を学ぶのか

スコットランド啓蒙思想とは、イギリス市民革命期の内戦ののちに、イングランドから暴力的に統合された側のスコットランドで次第に熟成されていった思想であり、「イギリス経験論」の中核をなすものです。
オランダ人医師マンデヴィル(1670~1733)の『蜂の寓話』などの示唆を契機とした、フランシス・ハチスン(1694~1746)ら「モラル・センス派」に始まり、デヴィット・ヒューム(1711~1776)やアダム・スミス(1723~1790)などへと発展していきました。
後年にはジェレミー・ベンサム(1748~1832)やジョン・スチュワート・ミル(1806~1873)などの功利主義へと収斂されていった一つの人間観と言えるものです

その主要な考え方は、キリスト教、とりわけカソリックのみならず、当時、勃興していたプロテスタントの中でも最も苛烈な教義に立っていたカルヴァン主義的な世界観に対抗した現世肯定主義や現実主義でした。
利己的な側面を含む人間のさまざまな欲求の追及に対する大らかな了解と、他方でこうした「不十分な」人間が、尊厳に満ちた豊かな社会を成り立たたせしめるに足る根拠としてのシンパシイ(共感)の重視でした。
人間の利己性を現にあるものとして容認しつつ、それをシンパシイをもとに対話的に統御していくものとして社会的正義の実現が目指されたのであり、そのための具体的な方策の考察が、最も価値化されました。

これはイングランドに発っしたイギリス市民革命が、カルヴァン主義に影響された清教徒=ピューリタン=「ピュアな人々」を中心に、その狭義の不寛容性ゆえに反対者に対する苛烈な弾圧や殺戮に彩られたことと関連しています。
スコットランドの側はこの苛烈な暴力に晒される側にあったのですが、イングランドに併合されたのちにスコットランドの人々は、苛烈な暴力に同じ暴力を対置するのではなく、その根っこにあるピュアリズム=不寛容性に抗おうとしたのでした。
一方でそれはイギリス絶対王政による王権神授説という「正義」への対抗の位置性も持っていました。そのために教義に忠実たらんとする原理主義的な発想よりも、対話性や現実性を重視した寛容な精神が育まれていったのです。

なぜ今、こうした思想に学ぶことの意義を感じるのかと言うと、今、私たちは、かつてない社会運動の高揚の中にいるからです。
僕が見る限り、この中でこれまで四分五裂の状態にあった日本の民衆運動が、つなぎ直しの時代を迎えているように思えます。誰もがそれを望んでおり、各地で互いをリスペクトしあい、あらなた結合を生み出す努力が重ねられています
この動きをさらに豊かに発展させるためにこうした大らかな思想に学ぶことに意義があるのではないかと思うのです。その中で、これまでともすれば仲間割れを繰り返し、民衆同士で傷つけあってきたこれまでの限界性を越えるヒントがつかめればと思います。

とくに大事なのは近代の私たちの国が、思想史的にスコットランド啓蒙思想を含むイギリス経験主義の対極にあった、大陸合理主義の発展としてのドイツ観念論の系譜に強く影響されてきたことです。
例えば明治・大正時代に兵庫県篠山市などから広がった民謡に「デカンショ節」があります。学生歌として広く歌われたこともあって「デカンショ」とは、デカルト、カント、ショーペンハウエルのことをさしているという説が語られ続けています。
篠山市では「もともとは意味のない掛け声である」とも言われているそうですが、ともあれ当時の学生たちが何を好んでよく読んだのかを象徴するエピソードだと言えます。

さらにこの国の民衆運動は、多かれ少なかれマルクス・レーニン主義の強い影響を受けてきましたが、そのマルクスもドイツ観念論の集大成とも言えるヘーゲルの思想に学び、ヘーゲルを内側から越えることをめざした青年ヘーゲル派から出発していました。
これに対してスコットランド啓蒙思想からベンサム、J・Sミルへと発展していった功利主義は、私たちの国の中では「損得勘定に根差した思想」とネガティブに捉えられることが多く、積極的に学ばれることが少なかったように思えます。
ごくわずかに、イギリス経験論の側からマルクス主義を理解しようとする人々もいましたが、マルクス理解の主流的な位置を占めることはありませんでした。

こうしたことにも影響されつつ、私たちの国の民衆運動は、どちらかというと原理性やピュアさを重んじる傾向が強く、対話性や現実性が後ろ回しにされ、他者に寛容となれない体質をひきづってきたように思えます。
とくにこの傾向を強く持っていたのが僕自身も長く属してきたこの国の左翼運動であるように思えます。そもそも左翼の中では他の勢力をリスペクトすることが極めてまれであるとさえいえたのではないでしょうか。
いやそれはこの国の左翼運動だけではなく、ロシアや中国のマルクス主義など、日本民衆が接した多くの左翼運動が共通にもっていた傾向であったようにも思えます。僕の知る限り共産主義運動はどこも不寛容なピュアリズムを引きづっていました。

これらのことを考えるとき、僕はピュアリズムの大きな限界性を越えるために、スコットランド啓蒙思想の中から何かを学べるように思うのです。
象徴的なタームを並べるならば「ダイアローグとリアリティ」ということになると思いますが、これらの発想を反省的に体得する中から、他者の見解に寛容で、大らかな民衆運動が育っていくといいと思います。
というよりも実際に今、国会前で、あるいは各地の電力会社前でそんな雰囲気が生まれつつあるようにも思います。それをさらに前に進めるため一助としてこの考察を行ってみたいと思うのです。

続く

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明日に向けて(1132)九電が川内原発の危険な出力アップを強行!問題だらけの再稼動をただちにやめるべきだ!

2015年08月27日 15時00分00秒 | 明日に向けて(1101~1200)

守田です。(20150827 15:00)

本日27日、九州電力は復水器から海水が二次冷却系に混入するトラブルで延期していた川内原発1号機の出力上昇を再開しました。今日中に現在の75%から95%まで上昇させ、31日に原子炉をフル出力させる「定格熱出力一定運転」に到達する見通しです。
配管の損傷は復水器にある26000本のうちの5本とされ、周辺の64本を含めて栓をする処置がなされましたが、損傷部分は9年前の定期検査で異常がないことを確認して以降、再稼働前も含めて検査の対象になっていなかったことも明らかになりました。
復水器はもう2台あり、それぞれに同数の細管が通っています。これらにも同様の検査対象から漏れていた部分があると思われます。本来、稼働を停めてすべての配管を点検すべきです。にもかかわらず出力アップが強行されています。

原発は核分裂で発生した熱により水を沸騰させ、蒸気の力でタービンを回すことで電気を発生させています。この際、タービンを回した蒸気を細管を隔てて海水と接触させ、水に戻すのが「復水器」ですが、この細管にダメージが生じやすい。
加圧水型原発の場合は、原子炉の中を周る一時冷却水に高圧をかけて蒸発させずに300度でまわし、二次冷却水と接して蒸気を発生させてタービンを回していますが、この蒸気発生器でも重大なトラブルが生じやすく、過去に美浜2号機で細管破断事故が起こっています。
さらに二次冷却系もストレスを受けやすく、同じく美浜の3号機で配管破断が起こり、高温高圧の蒸気をかぶった作業員5人が亡くなる痛ましい事故が起きています。

これだけでも大問題ですが、さらに炉心の冷却を司っている冷却系の事故は、メルトダウンの危機に直結する問題としてあります。とくに高温高圧の冷却水がまわっている蒸気発生器で生じる細管破断は、たちまち過酷事故を生じかねません。
今回の復水器のトラブルもこうした冷却系で起こっているもので、原発を停めて原因の徹底解明をせずに応急処置で凌ごうとする姿勢は大変危険です。にもかかわらず九電は出力アップを選択してしまいました。
そもそもこの間、明らかにしてきたようにこれまで4年以上停止していた原発を再稼働したのは世界に14例しかなく、そのすべてでその後に事故が起こっています。これらを考えも九電の行っていることは無謀であり、ただちに原子炉を停めるべきです。

いやそもそも今回の再稼働そのものが安全思想をまったく無視した無謀で愚かな試みです。私たちは再度、再稼働の本質的誤りをきちんとおさえて、批判の声を強める必要があります。
そのためにここで「明日に向けて」(1060)~(1065)と(972)で連載した内容(2015年3月24日~4月6日と(2014年11月15日)を再度、ピックアップしたいと思います。問題点のポイントを紹介し当該記事のアドレスを示しておきます。
なお2015年3月~4月の連載は、福島原発事故以降、事故の進展や規制庁による新規制基準の提出などに即して、純技術的側面からもっとも適格な解説を行ってきてくださった元格納容器設計者・後藤政志さんの発言に学んで行ったものです。


第一に指摘すべきは、そもそもの九州電力が行った再稼働対策に向けた許認可申請があまりに杜撰に行われたことです。
後藤さんは「プラントの配置関係を全部伏せて白抜きになっている。どこに何があるか分からない状態になっている。耐震強度を計算する時に耐震の解析モデルがあるが、それの高さ方向の値がすべて白抜きになっている」と怒りをもって指摘されました。
要するに川内原発再稼働に向けた許認可申請は、主要部分を公開せずに行われたのです。あまりに杜撰でした。

 明日に向けて(1060)あまりに杜撰な川内原発工事認可申請(後藤政志さん談)
 http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/0870cd08844d3d12e17ae6345ae8b79b

第二に再稼働の是非を審査する、規制庁の新規制基準に大問題があります。端的に新しい規制基準では「重大事故」が防げないことを前提にしているということです。
福島第一原発の教訓を踏まえて、「重大事故」を絶対に起こさないようにする・・・とは言ってないのです。
起こさないように努力するが、それでも「重大事故」は発生しうる前提に転換したのです。大事故がありうることが前提に再稼働を認めると開き直ったのです。こんなことは絶対に認めてはなりません。

 明日に向けて(1062)原発再稼働に向けた新規制基準は大事故を前提にしている!
 http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/3d3e4b0cb07ae7a68734a3b52c9c693f

第三に規制委は「福島第一原発事故の教訓」を参考に新基準を作ったと言っているのですが、そもそも福島原発事故はその全容がまだ解明されていません。
それどころか1号機から3号機は放射線値が高すぎて内部がほとんどみれず、溶け落ちた核燃料の状態やありかさえつかみ切れていないのです。
事故は継続中です。汚染水の発生から明らかなように格納容器のどこかが壊れているのは確実ですが、どこかが分かっていない。事故がどのように進展してどこが壊れたのかも分からないのです。それでなぜ対策ができるのでしょうか。

 明日に向けて(1063)福島の教訓に基づく重大事故対策などまだできるわけがない!
 http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/8718f402298f072498d32eb7f59478f8

第四に、規制委が新基準に盛り込んだ地震対策のあやまりです。ここにはそもそも地震の揺れの大きさは現代科学で十分に解析できるのかという問題が横たわっています。
この点で重要なのは8年近く止まっている柏崎・刈羽原発を襲った2007年中越沖地震の地震動です。この原発の設計基準地震動は450ガルでしたが、実際には1699ガルの地震動がここを襲ったのでした。4倍もの揺れでした。
ここで明らかになったのは現代科学ではまだ地震動の揺れを正確に捉えることができないことです。にもかかわらずこの重大問題に目を伏せたまま規制委は認可を与えています。

 明日に向けて(1064)原子力規制庁・新規制基準の断層と地震動想定のあやまり(後藤政志さん談)
 http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/a3f0e8c33a857d8a36a56280845eedc1

第五に、新規制基準における「重大事故」対策の内容が、事故を収めるどころかむしろ拡大しかねないより危険な内容をも含んでいることです。
とくに重要なのは、川内原発や高浜原発で採用されている加圧型原子炉の格納容器には、東電のような沸騰水型原発と違って窒素が充填されておらず、水素爆発が起きやすいので、イグナイタ―をつけて水素が溜まる前に燃やしてしまおうとしていることです。
しかし福島原発事故で明らかになったように「重大事故」ではそれまでの設計上の想定が突破されているのですから、こうした非常用の装置も期待通りに動くとは限りません。水素が一定たまってから着火がされてしまえばかえって自爆してしまいます。

 明日に向けて(1065)新規制基準の「重大事故」対策はあまりに非現実的でむしろ危険だ!
 http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/d4c8272d4c01e698efd2e68600b4b4af

 明日に向けて(1075)川内原発再稼働も禁止すべきだ!~加圧水型原発過酷事故対策の誤りを後藤政志さんに学ぶ~
 http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/9605e1dc395c1d33815861dad65ac36a

第六に、火山に関する噴火評価が火山学会の誠実な提言を踏みにじって行われたことです。川内原発は日本の中で破局的な噴火を起こしうる10の火山のうちの5つが集中する地帯にあり、どの火山の大噴火でも深刻な被害を受ける可能性があります。
これに対して九電は大噴火の兆候は数年前に分かるので、そのとき核燃料を炉心から降ろして安全な場に移すと述べており、原子力規制もこれを承認しています。運転中の核燃料を降ろせるようになるには数年がかかりますがその前に分かると言うのです。
しかし火山学会は繰り返し現代の技術では数日から数時間の範囲でしか予測ができないと語っています。いわんや数年の規模での予想などまったく不可能というのが学会の常識なのです。再稼働はこの火山学会の提言をまったく無視してなされています。

 明日に向けて(972)原子力規制委の噴火評価はデタラメ!火山学会の誠実な提言を受け入れるべきだ!
 http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/9f924552b380fc1efc744322658a6fad

以上、新規制基準はなんら原発の稼働の安全性を保障していません。
それどころか、申請が杜撰、「重大事故」に開き直り、解明されていない福島原発の教訓に学べるはずがない、地震の揺れが正確に予想できないことを無視、「重大事故」対策がかえって危険、火山の大噴火の予知ができないことを無視、と矛盾だらけです。
私たちはこの間の復水器トラブルは、こうしたもともとの再稼働の本質的誤りの上にさらに危険性を示すものとして表れていることをきちんととらえておく必要があります。これらの点を広げ、稼働を許さない民主的パワーのアップを図っていきましょう。

 

 

 

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明日に向けて(1131)岩波ブックレット『内部被曝』を読もう!

2015年08月26日 17時00分00秒 | 岩波ブックレット『内部被曝』発売中です!

守田です。(20150826 17:00)

2012年3月に矢ヶ崎さんと一緒に編み上げた岩波ブックレット『内部被曝』、未だに継続的に売れて読んでいただけています。
被爆70年の今年の夏、僕は各地で「戦争と原爆と原発と放射能被曝の太い関係性」について語ってきました。
その中心的内容は、原爆を落とした加害者であるアメリカが、被害者である被爆者を排他的・独占的に調査したデータが、現在の放射線防護学の基礎になっており、そのことが放射線被曝の人体への影響が極めて軽く扱われる大元の根拠になっていることです。
その際に行われたのが内部被曝隠しでした。被曝影響を主に原爆の破裂時に発せられた初期放射線によるものに限ってしまい、放射性微粒子の降下と体内へのとり込みによる被曝の影響が意図的に無視されたのです。

岩波ブックレット『内部被曝』は、矢ヶ崎さんへのインタビューに基づきながら、内部被曝のメカニズムを明らかにしたのちに、アメリカが主導する国際放射線防護委員会(ICRP)がいかに被曝影響を過小評価してきたのかのからくりを明らかにした書です。
被曝の過小評価の歴史的経緯と論理的方法を解き明かしており、ぜひこの点を多くの方に理解していただきたいです。そのためにも『内部被曝』の購読を強くお勧めします。すでに読んだ方には周りに広げていただくことをお願いしたいです。
今、私たちは川内原発の強引な再稼働を前に緊張感を強いられていますが、そもそも原発も核戦略を生き延びさせるための「原子力の平和利用」によって登場してきたもの。その点の歴史的経緯も論じてあります。
そもそも原発の促進とて、内部被曝の軽視なしには不可能だったのでした。原発は正常運転していても放射能を漏らし続けるし、かつまた深刻な被曝労働を作り出すからです。

本書はこれまでさまざまな場できわめて好意的にレビューされてきましたが、この8月と昨年末にもそれぞれに素晴らしいブックレビューを書いて下さった方がいましたのでここに紹介します。先に岩波書店の購入先を案内しておきます。

 『内部被曝』購入先
 岩波書店ブックオーダー係 電話049‐287‐5721 FAX049‐287‐5742
 岩波書店ホームページ・ブックレット
 http://www.iwanami.co.jp/hensyu/booklet/

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内部被曝の恐ろしさとその隠ぺい
投稿者 哲郎 ベスト1000レビュアー 2015年8月15日
http://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/RYVAX92WRS2DJ/ref=cm_cr_pr_rvw_ttl?ie=UTF8&ASIN=4002708322

はじめに内部被曝の過酷さを原理的に明快に解説している。
その上で、原爆と原発を推進する国際的な組織ICRPが、その深刻な被害を巧妙かつ徹底的に隠ぺいしてきた事実が述べられる。
これほど重大な事実を前に立ちあがった学者が、著者のほかわずかであるというのがさびしい。
エピソードとして、福島事故直後に東京都町田市で内部被曝の影響を疑わせる事例があったこと、1970年代に日本の6~9歳の子供たちのがん死亡率が6倍になったこと(評者の姪も小学4年でがん死した)、
セシウムは28℃で液化、680℃で気化するから、焼却したらバグフィルターをすり抜ける、といった指摘に教えられた。
著者たちが、原発被害者たちや福島事故被災者たちに寄り添って、ともに被害克服に苦闘しておられることに頭が下がった。

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71ページでうすいが、わかりやすい
投稿者hanakuro2014年11月2日
http://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R36VRGXJXO3S3X/ref=cm_cr_pr_rvw_ttl?ie=UTF8&ASIN=4002708322

物理学的な説明が、とてもわかりやすいです。71ページのうすい本ですが、わかりやすく端的に書いています。目次はつぎのとおり...1章「被曝直後の福島を訪れて」、2章「内部被曝のメカニズムと恐ろしさ」、3章「誰が放射線のリスクを決めてきたの

か」、4章「なぜ内部被曝は小さく見積もられてきたのか」、5章「放射線被曝に、どのように立ち向かうか」

この本を読む前に、JCOの臨界事故についてのNHK取材班の記録をもとにした文庫本、「朽ちていった命-被曝治療83日間の記録-」(新潮文庫)を読んでいました。
これは、零コンマ何秒間の、中性子線とガンマ線被曝で、人体の中のNaが放射性物質Na24に変化して、骨髄細胞の染色体が同定できないくらいにバラバラに破壊され、多臓器が機能不全になって、急性障害で亡くなった、大内さんの83日にわたる、だれもが経験したことのない闘病の記録です。

JCOの事故は、中性子線とガンマ線被曝が原因なのは明白です。一方、ブックレットにある「内部被曝」は低線量の24時間被曝のことです。放射性ヨウ素のように、体内のいろんな部位に蓄積する放射性物質が出しつづけるベータ線は、短い距離を飛行するあいだに、その近くにある原子に衝突して、「効率よく」その電子をはじきとばして、その物質を破壊するのですが、じわじわと晩発性障害を発生させるので、被曝した本人(我々自身かもしれない)ですら、障害と被曝の因果関係に気付くのはむずかしいし、因果関係を立証するのもむずかしいようです。

5章を読んで、..... すでにできてしまった放射性廃棄物については、放射線を出す性質自体を消滅させることはできないので、体積を減量して放射線を長期間、遮蔽する以外に手立てがないように思いますが、これ以上、放射性廃棄物をふやさないために、脱原発は必要に思いました。放射性廃棄物は、とてつもなく長期にわたって、いろんな意味で危険な、子孫への負の遺産です。これは人間が作り出すものの中では、かなり特殊なものであることを認識しなければならないように思います。いま、参考にすべきキーワードは、「ドイツは、すべての原発を2022年までに停止することを決めた」と、いろんな企業が注目しつつある「再生エネルギ」、ではないかと思います。

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岩波ブックレット「内部被曝」
星の対話プロジェクト(災害避難者の人権ネットワーク)2014年12月30日
http://starsdialog.blog.jp/archives/19685191.html

この本は 2012 年 3 月に出版されていたのに,見のがしていたのは失敗。
いまおもえば,書名がそっけない,というか単純すぎて「ああ,わかってる」と錯覚した可能性がある。
「内部被曝」ではなく「放射線被曝にどのように立ち向かうか」という第 5 章のタイトルを書名にしてくれていたら・・・という気がする。
ともあれ,重要な内容である。いまこの問題でなやみ,まよっている人たちへの答えがすでに書かれていたのだ。
第 2 章では内部被曝のメカニズムについて,ていねいに書かれていて,あらためて理解をふかめた。
第 3 章,4 章では,歴史的な経緯を追っていて,科学が政治に服従してきたことがよくわかる。
1か所だけ引用しておきたい。
「科学することは,物を具体的に見ることです。真理は常に,具体的なのです。ですから対象を具体的に個々に見ることなしには,被曝を研究することは決してできません。」(p.39)
さらに重要なのは第 5 章である。これからの社会のありかた,人間の生きかたまで深く考察した内容で,納得できる。自主的に避難したひとたち,とくに子どもをつれて逃げた人たちを高く評価している点は著者の人道的な立ち位置が明確になっている。

目次
第 1 章 被曝直後の福島を訪れて
第 2 章 内部被曝のメカニズムと恐ろしさ
第 3 章 誰が放射線のリスクを決めてきたのか
第 4 章 なぜ内部被曝は小さく見積もられてきたのか
第 5 章 放射線被曝に,どのように立ち向かうのか

著者略歴
矢ヶ崎克馬
1943 年うまれ。沖縄県在住。広島大学大学院理学研究科博士課程単位取得満期退学。理学博士。専攻は物理。琉球大学理学部教授。理学部長などを経て 2009 年 3 月,定年退職。
琉球大学名誉教授。2003 年より原爆症認定集団訴訟で「内部被曝」について証言をする。東日本大震災以降は,福島ほか全国各地で講演をしている。2012 年久保医療文化賞受賞。
著書に『隠された被曝』(新日本出版社),『力学入門(6 版)』(裳華房)などがある。

守田敏也
1959 年うまれ。京都市在住。同志社大学社会的共通資本研究センター客員フェローなどを経て,現在フリーライターとして取材活動をつづけ,社会的共通資本に関する研究をすすめている。ナラ枯れ問題に深く関わり,京都の大門司山などで害虫防除も実施。東日本大震災以降は,広くネットで情報を発信し,関西をはじめ被災地でも講演をつづけている。また,京都 OHANA プロジェクトのメンバーとして,被災地に中古の自転車を整備して届ける活動をおこなっている。

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「内部被曝」 岩波ブックレット 832
2012 年 3 月 6 日 第 1 刷発行
著者 矢ヶ崎克馬,守田敏也
ISBN978-4-00270832-4
定価 本体 560 円+税
岩波書店
http://www.iwanami.co.jp/hensyu/booklet/
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関連記事
「ドイツ・ベラルーシ・トルコ・ポーランドで学んだこと~チェルノブイリ原発事故による被ばくの現実やトルコへの原発輸出問題~」
http://starsdialog.blog.jp/archives/19321277.html

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明日に向けて(1130)【訂正記事】沸騰水型原発と加圧水型原発の違い、及び加圧水型原発の構造的弱点について

2015年08月25日 02時00分00秒 | 明日に向けて(1101~1200)

守田です。(20150825 02:00)

この間、川内原発再稼働問題について連続的に記事を書いていますが、加圧水型原発の構造的弱点を解説した記事の中で、細かい点ながら幾つくか間違いをおかしてしまいました。
問題の記事は8月22日に配信した「明日に向けて(1127)再稼働した川内原発でさっそくトラブル発生!ただちに運転を中止すべきだ!」です。
今回も京都精華大学の細川弘明さんが丁寧に指摘してくださいましたので、間違った内容を記載してしまったことをお詫びし、訂正記事を書かせていただきます。
なお間違いをそのままネット上に上げておくのはよくないので、この記事を配信後、(1127)の記事内容も訂正します。(1127)には訂正を施したことのみを記載します。同記事を転送して下さった方はお手数で恐縮ですがこの(1130)もご転送ください。

問題点の説明のために前提として再度、加圧水型原発と沸騰水型原発の違いを説明します。
これら二つの原発はともに軽水炉と呼ばれるもので、水を核分裂で生じる熱で沸騰させてタービンを回して発電しています。
この際、沸騰水型原発は核分裂が行われている原子炉の圧力容器内で水を沸騰させ、配管で蒸気をタービン建屋に送ってタービンを回し、そののちに海水と配管で接する復水器に送って冷やして水に戻してから再び炉内に入れています。
このため沸騰水型原発ではタービン建屋が激しく汚染されてしまいます。

さて僕の記述のあやまりはまずはこの先にこう書いたことです。
「また復水器にトラブルがあり、穴などがあくと高濃度の放射能を含む一次冷却水がすぐに海水と接してしまうため、放射能がすぐに海に出て行ってしまうことになります。」

この点に関して細川さんから以下のようにご指摘を受けました。(なお細川さんの指摘が分かりやすいようにするために細川さんの文章の引用の冒頭に〇をつけます)
「〇復水器細管の外側は蒸気で、かつ、海水側のほうが圧力が高いので、「放射能がすぐ海に出て行ってしまう」という事態はおこりにくい筈です。もちろん、事故の様態によってはそういうこともありうるのかもしれませんが。
(通常運転時で海に放射性物質が流出するのは、海水中(復水器細管中)の微小な金属片や腐食物などが、冷却系からチューブの壁をこえて透過してくる中性子線によって放射化することによるもの。)
 沸騰水型の大きな問題は、タービン建屋の作業員の労働被曝が桁違いに大きくなってしまう、ということだと思います。」

僕の間違えは、復水器に通っている一次冷却水は蒸気の状態で、かつ海水の方が圧力が高いために、海水側には出にくいということを理解していなかったため、沸騰水型で復水器でトラブルがあるとすぐに放射能漏れになると思ってしまっていた点です。
また通常運転における放射性物質の流出が、復水器をとおる海水中の物質が、冷却系からの中性子の照射によって放射化する(放射能になってしまう)ために起こる点も理解できていませんでした。
換言すればこの構造のもとでは、配管に穴があくなどのトラブルがなくとも、通常運転で放射能が海中に放出されいてることが分かります。重要な点です。

またこれに続いて僕は次のように書きました。
「これに対して加圧水型原発は、炉心をまわる水は沸騰させず、二次冷却水を蒸気にしてタービンをまわすためこの工程ではタービンを直接汚染することはありません。」

これに対して細川さんから以下のコメントをいただきました。
「〇厳密にいうと、上記の放射化は蒸気発生器内でもおこるので、タービンもわずかながら放射能汚染されます。」
・・・なるほどです。

さらに重要なのは次の点です。僕は加圧水型原発に関してこう書きました。
「しかし何といっても構造が複雑になり、たくさんの細管がかけめぐることになります。とくに一次冷却水は沸騰させないために高圧をかけているため、沸騰水型原発と比べてより高いストレスが配管にかかることになります。
構造上最大の弱点とされているのがわずか直径2センチの多数の細管を160気圧の温水が駆け巡る蒸気発生器で、実際に1991年2月9日に美浜原発2号機で細管の破断が起こり、大量の放射能水が二次系を汚染し、その一部が環境をも汚染してしまいました。」

この僕の記述そのものに間違いがあるわけではないのですが、より大事な点として細川さんは以下の点を指摘されました。
「〇細管破断事故は、二次系の汚染(+圧力逃し弁の作動による環境汚染)もさることながら、炉心の冷却材喪失(LOCA)につながる故に恐れられています。とりわけ美浜2の場合、それまで「起こりえない」とされていたギロチン破断(全周破断)でした。」

これもなるほどです。二次系や環境の汚染も問題なのですが、より深刻なのは蒸気発生器での細管破断では一次冷却水漏れが生じているわけですから、炉心の冷却材喪失につながり、メルトダウンなど過酷事故につながりかねないことだということです。
僕自身、(1127)の記事の中で、加圧水型原発は、沸騰水型原発に対してはるかに高い圧力で一次冷却水を回しているがために、より過酷事故になりやすいことを指摘しましたが、細管破断はまさにそれに直結しかねない危険性を孕んでいるわけです。
細川さんはここで「美浜2の場合、それまで「起こりえない」とされていたギロチン破断(全周破断)でした」との指摘も加えています。
これはそれまで細管でのトラブルがあっても「ピンホールができるぐらい」とされて、完全に破断してしまうことはないとされていたことが実際の事故によって覆されたこと、より冷却材喪失の可能性が大きいことが明らかになったことを意味しています。

このことで明らかになった蒸気発生器の構造的問題について僕は次のような解説を加えました。
「このため日本中の加圧水型原発を点検せざるをえなくなりましたが構造上ピンホールが多数発生してしまうことが分かり、点検時に穴のあいた配管には栓をして閉ざしてしまい、それでも間に合わない場合、蒸気発生器そのものを交換せざるをえませんでした。
ここから蒸気発生器は加圧水型原発の構造的弱点として把握されるようになりました。」

細川さんはこれにも以下のような付け足しを行っています。
「〇というよりも、蒸気発生器の寿命がすなわちPWRの寿命とされていたのに、それが予想よりずっと早く発生したため、設計にない延命手術をすることになった、というのが最大の問題です。つまり、廃炉にすべきところ、無理に使い続けているということ」
要するに加圧水型原発(PWP) は、設計段階では蒸気発生器を取り換えながら使うことなど想定していなかったのに、設計上の想定を越えて「蒸気発生器の交換」というあらたな大工事を行って延命していきているということです。
この点でベントの後付けと同じような、設計段階での想定の破産の事後的な取り繕いが行われてきているということです。ベントの後付けが間違っているように、交換を行わなければならない蒸気発生器など本来あってはならず、設計をしなおすべきなのです。

さて問題はさらに続きます。このように蒸気発生器の問題が明らかになったために、加圧水型原発ではその後にさすがに一時冷却系統や蒸気発生器の点検を綿密に行うようになりました。
しかしこれに対して見過ごされてきた二次系統で大事故が起こりました。美浜2号機での二次冷却系の破断事故です。高圧、高熱の水蒸気が噴き出して5人の作業員が亡くなった大惨事でした。
この事故に対しても細川さんは次のように指摘してくださいました。
「〇美浜3でおきたような二次系の大破断は、とりもなおさず蒸気発生器の熱交換機能の喪失に直結しますので、この場合も、メルトダウンにつながるシナリオは存在した筈です。そちらに進行せずに済んだのは、幸運。」

・・・この事故の時も、メルトダウンに至る可能性はあったはずであり、冷却系の事故は常にメルトダウンの引き金になりうることが踏まえられなければならないということです。
それらからすると現在の復水器におけるトラブルも、より深刻化した場合に二次冷却系の事故に繋がり、さらに一次冷却水の喪失=メルトダウンにつながる可能性もありうるということです。

総じて私たちはこのように、冷却系の事故がメルトダウンにつながる危険性を孕んでいること、しかも加圧水型原発では一次冷却水が高圧であるがゆえに、配管破断でより抜けやすいために危険度がより高いことを見ておく必要があります。
この点を踏まえて、21日に明らかとなった復水器でのトラブルを踏まえて、川内原発をただちに停止すべきことを訴えていきましょう!

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明日に向けて(1129)川内原発1号機を停止させ徹底的な原因究明を求める署名にご協力を!

2015年08月24日 23時00分00秒 | 明日に向けて(1101~1200)

守田です。(20150824 23:00)

21日に再稼働を強行した川内原発で、復水器付近でのトラブルが明らかになりましたが、これに対して現地鹿児島の幾つかの反原発グループなどから緊急署名運動が提起されています。FoE Japanの満田さんが問い合わせ先となっています。
「復水器への海水混入トラブル~川内原発1号機を停止させ、 徹底的に原因を究明すること」というタイトルで一次締切:8月26日(水)朝10時、二次締切:8月31日(月)朝10時のスケジュールでの署名募集です。
僕も早速署名しました。ネットからすぐにできますのでぜひご協力ください。またこの情報の拡散をお願いします。

今回のトラブルについての続報についてもお知らせします。
複数の報道によると九州電力は24日、復水器の中を通る冷却用配管(直径25ミリ)のうちの5本から海水が漏れ出たとする点検結果を明らかにしました。
配管約13000本を点検した結果で、修理などが終わり次第、出力を段階的にあげてフル運転を目指すが詳細な日程は決まっていないとされています。
KTS鹿児島テレビでは「当初明日予定されていたフル出力での運転は1週間程度延期される見通し」とも報道されています。

九電からのプレスリリース資料も以下に示しておきます。復水器の構造図も示されています。

 川内原子力発電所1号機の状況について《日報》
 九州電力 2015年8月24日10時現在
 http://www.kyuden.co.jp/var/rev0/0047/9598/news150824.pdf

この点検結果には大きな疑問が残ります。一つに復水器が動いており、圧力も温度もかかっている状態できちんとした点検ができたのかということ。十分な検査がなされていない可能性が大きいです。
もう一つは配管は2万6190本あるのであって、これでは半数検査にしかなっていないこと、稼動しながらの点検であってすら、未検査のものがまだ約13000本あるということです。
しかも復水器は同じ構造のものがもう2つあります。そこにも同じぐらいの本数の配管が通っていますが、これらもサンプル検査されたのみです。
こうした点から考えるならば、同じことが再び発生する可能性があります。これらからともあれ即刻、原子炉を停止すべきです。

以上に踏まえて、以下の署名にみなさんのご協力をお願いします。

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緊急署名:復水器への海水混入トラブル~川内原発1号機を停止させ、 徹底的に原因を究明すること(一次締切:8/26)
http://www.foejapan.org/energy/action/150822.html

再稼働した川内原発1号機の復水器の2次冷却水に海水が混入した旨が報道されています。

「川内1号機、出力上昇を延期=2次冷却水に海水混入か-九電」(時事通信2015/08/21-13:14)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201508/2015082100245

「川内原発 トラブルで出力上昇作業を延期」(NHK8月21日 16時06分)
https://www.nhk.or.jp/news/html/20150821/k10010197331000.html

詳細はわかりませんが、冷却用の海水を取り込む細管が破損したとみられています。
九電は、原子炉を止めずに、この復水器の細管約13,000本を検査し、損傷している細管を特定するとしています。作業員の安全を確保する上でも危険な行為です。
まず止めて、それから調査すべきです。
原子力規制委員会は、さる8月5日に、高経年化の審査を終わらせ、保安規定認可を行いました。九電が保安規定の補正申請をしてから、わずか1ヶ月のスピード審査で、再稼働ありきの「ざる」審査でした。
今回のトラブルの原因はまだよくわかっていません 。しかし、 こうした再稼働ありきの手抜き審査・検査は、重大事故につながる可能性もあります。

九州電力、原子力規制委員会、鹿児島県あてに、川内原発1号機を停止させ、 徹底的に原因を究明することを求める緊急署名を始めました。以下のフォームから署名することができます。
https://pro.form-mailer.jp/fms/3b3fb08783339

ぜひ、ご協力お願いいたします。

一次締切:8月26日(水)朝10時
二次締切:8月31日(月)朝10時
 
呼びかけ団体: 川内原発30キロ圏住民ネットワーク/反原発・かごしまネット/玄海 原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会/
グリーン・アクション/美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会 /原子力規制を監視する市民の会/国際環境NGO FoE Japan
問い合わせ先:090-6142-1807(満田) 

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なお加圧水型原発の弱点である配管の問題の解説を行った「明日に向けて(1127)」の記述に細かい点で誤りがありました。京都精華大学の細川弘明さんが丁寧にご指摘してくださいました。
このため今宵はもう一本記事を書き足して、訂正を行います。詳しくは次号をご参照ください。

 

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