明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(1578)自然災害と原発からの命の守り方を米原市(23日)、甲賀市(24日)でお話します!

2018年09月21日 16時00分00秒 | 明日に向けて(1501~1700)

守田です(20180921 16:00)

このところ各地を講演などで駆け回っています。
きちんとご案内できなくてごめんなさいですが、今日(21日)は午後7時半から京都市のひとまち交流館で南仏反核サマーキャンプ参加報告会を行います。
今日は金曜日で関西電力京都支社前行動が催されるので、その後30分おいての時間設定としました。ウチら困ってんねん@京都の主催です。可能な方、ぜひお越しください。
https://www.facebook.com/events/1798397443543502/

23日に米原市でお話することになりました!午前10時からです。
米原市は「原子力を考える市民委員会」の創設を目指しており、この講演会もその一環です。
自然災害と原発災害の双方を扱いますが、とくに米原市では6月29日に竜巻が起こり、住家120棟が被災する災害が起こりました。
この災害がどのようなものだったのか。学ぶべき点は何か。また竜巻にどう備えるかなどを今回、市の危機管理課の方からの聴き取りなども踏まえて詳しく考察したのでその点もお話します。

このように災害対策の知恵は、実際の災害が起きるたびに良かった点、悪かった点を学ぶ中で積み上げられていきます。
その点で大阪北部地震、米原竜巻、7月豪雨、猛暑、台風21号、そして北海道地震と続いてきた災害をまとめて捉え返す場としたいと思っています。
これに加えて甲賀市ではこの地域を流れる三大河川、野洲川、杣川、大戸川などでの洪水の危険性についても触れる予定です。

以下、米原市防災講演会開催要領と甲賀市での集会案内を貼り付けます。

*****

● 9月23日(日) 滋賀県米原市

平成30年度 米原市防災講演会  開催要領

1 開催趣旨
近年、竜巻や台風、集中豪雨、猛暑など地震に限らず様々な予期せぬ自然災害が起こっており、有事の際は自治会、消防団、行政など関係機関が連携し市民の命を守る行動をとる必要があります


また、原子力災害では放射線は目に見えず五感で感じることが出来ないため、被害の程度を自ら判断できないなどの特徴があり、原子力災害対策の実効性を高めるためには、UPZ圏外である米原市

の市民にも原子力災害を理解していただくことが重要となります。
こうしたことから、自然災害や原子力災害に対する理解を深めていただき、災害時に求められる行動や避難者の受入に係る課題等について考えていただく機会とするための講演会を開催します。
   
2 開催日時 
平成30年9月23日(日) 午前10時~ (午前9時30分から受付)

3 会 場 
米原公民館 大ホール

4 内 容 
【大ホール】
10:00~10:10  開会・市長あいさつ
10:10~11:40 「防災講演会」
演題:自然災害・原発災害からのいのちのまもりかた
講師:兵庫県篠山市原子力災害対策検討委員会委員 
守田 敏也 氏
11:40~11:55   質疑応答
11:55~12:00  謝辞・閉会挨拶

【2階エントランス】
9:30~12:10  防災力を高める資機材展示

5 対象者
自治会・自主防災組織の役員、消防団員、市議会議員、市職員、その他関心のある方

6 入場料  無料

7 主 催  米原市

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● 9月24日 滋賀県甲賀市

原発事故や超異常気象から市民の命を守ろう!

「原発と自然災害に備える講演会」

こんなにも暑い日が!また来る台風!全国で頻発する地震!いつ災害が来るかも?

とき :9月24日(月)午後3時から5時
ところ:甲賀市甲南町 池田コミセン 甲南町池田3312
お話 :守田敏也氏

甲賀市は福井原発から80キロ圏内、放射能汚染や市内三大河川(野洲川、杣川、大戸川の大洪水など危険がいっぱい・・・。
まず災害に対する基礎知識・心得を学びましょう。

主催 戦争をさせない甲賀市民の会 
事務局長 小松正人 電話0748(62)9652

https://www.facebook.com/photo.php?fbid=10214663370396246&set=a.3300903639751&type=3&theater 

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明日に向けて(1577)「ひずみ集中帯」の危機を見据え地震対策を進めるべき!ここでの原発の稼働は論外だ!

2018年09月14日 02時00分00秒 | 明日に向けて(1501~1700)

守田です(20180914 02:00)

連投をお許しください。前回に引き続いて「ひずみ集中帯」のことを扱います。

● 「ひずみ集中帯」の上に多数の原発が

今回、北海道の苫東厚真火力発電所が「ひずみ集中帯」の上にあって損壊したことを見てきましたが、今回の揺れに稼働中の原発が直面していたら、配管破断から冷却材を喪失しメルトダウンを惹き起していた可能性がありました。
火力発電所のためそこまでの大惨事にはなりませんでしたが、しかし北海道がすべての電源を失うという重大な事態が発生しました。これが真冬だったらそれだけでも大惨事でした。
問題は事故で止まるとそんなに大きなリスクを発生させる大きな火力発電所が、なぜ「ひずみ集中帯」の上に置かれていたのかということです。

実はここに現在のこの国が直面している大きな危機の一つがあります。なぜかというとそもそもこの仕組みが分かったのは阪神大震災後なのです。GPS機能が発達し精密な地震観測が可能になってからでとくに2004年新潟県中越地震後に研究が深まりました。
ところがこの国の原発はすべてがそれ以前に土地が決められ、設計され、作られてしまっています。「ひずみ集中帯」などまったく知らずにです。
このため2007年新潟県中越沖地震の際に柏崎刈羽原発が直撃を受けました。地震の揺れは設計基準の2倍をはるかに上回り、3号機タービン建屋1階では2058ガルが記録されました。同原発は激しい損傷を被り、以降、今日まで動いていません。

この地震をもたらしたのは「新潟―神戸ひずみ集中帯」と呼ばれるもので、新潟から日本海側に沿って阪神大震災の震源地へとつながっているのですが、恐ろしいことに福井の原発銀座もそっくりそこに含まれています。
新潟中越沖地震と同じように福井の原発群を直撃する大きな地震がここで起こりうる可能性があるのです。
2016年に起こった鳥取中部地震もまた山陰地方に大きくひずみが生じていることを証明しました。この時、島根原発に大きな影響は生じませんでしたが、しかし同原発もいつ直下で大きな地震が起こるか分からないのです。

● 危険性を見てみぬふりをしてきたことが一番の問題

問題はこの「ひずみ集中帯」の知見が、原発や火力発電所を作ることに反映できなかっただけではなく、その後もなんら考慮されていないことです。
その一つの象徴が今回の苫東厚真発電所の事故です。同発電所の1号機の運転開始は1980年5月、2号機は1985年10月、4号機は2002年10月でした。(3号機は商用発電としては世界初の新方式を採用し1998年3月に運転開始したもののトラブルが多く2005年に廃炉)
「ひずみ集中帯」など知らずに建設・運転してきたことは明らかですが、しかし2004年以降、この点が明らかになってきて以降もまったくなんの対応もして来ていない。同発電所の直下で地震が起こる可能性を考えてこなかったのです。

そして同様のことが今も稼働している大飯原発や点検後の再稼働が目指されている高浜原発にも言えます。これら両原発も「ひずみ集中帯」の上に立地しています。
いやここには廃炉にしてみたものの、燃料取り出しそのものに大きなリスクを抱えている「もんじゅ」があります。もんじゅの冷却材は液体ナトリウム。空気と反応したら激しく燃えるので、万が一、原子炉が損傷したらもうどうしようもない。
にも関わらずこの国の政府はこの「ひずみ集中帯」という知見を無視し続けているのです。その結果がいま私たちの前に北海道のブラックアウトとして現出したのです。

ここいらでもう本当に事故をちゃんと教訓化しなくてはいけない。「ひずみ集中帯」が危険な地震の巣であることを自覚し、福井の原発群をはじめこの地帯の上にある原発を絶対に動かさないばかりか、燃料プールを守るなどの措置を重ねないといけない。
苫東厚真発電所もただ直すだけであってはいけないのです。もっと安全な地帯に電源を移さなければやがて同じことが起こりえます。
すでにそうしたことは起こっているのです。2007年新潟県中越沖地震による柏崎刈羽原発の事故がそれです。これもまた2004年新潟県中越地震が起こったのに、なんら考慮しないままに過ごしたために襲われた原発直撃の地震だったのです。

● 自然からの警告を受け止め、全国で地震対策を抜本的にあらためよう!

このように見てきた時、この国は、あるいは私たちは、すでに「自然から何度も警告を受けている」とすら言えると思います。
これ以上、見てみぬふりをしていていはいけない。「ひずみ集中帯」で再び次の巨大地震が起こりうることを想定し、備えなくてはいけない。もちろんこのひずみをもたらしている南海トラフや千島海溝の破局的な巨大地震にも備えなくてはいけない。

私たちは本当に巨大な危機の前に立っています。しかしあきらめてはいけません!
すべての命を守るために、また次の世代のために、みんなで声をあげこの国の向かう先を変えましょう!

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明日に向けて(1576)北海道胆振東部地震も「ひずみ集中帯」地震だった!

2018年09月13日 23時30分00秒 | 明日に向けて(1501~1700)

守田です(20180913 23:30)

9月6日に未明に起こった北海道胆振東部地震、これもまた「ひずみ集中帯」として一部の方たちから警戒を示唆されていた地域での地震であることが見えてきました。
この点を報じた読売新聞の記事をご紹介します。

震源域「ひずみ」蓄積しやすく…関東地方にも
読売新聞 2018年09月08日 15時11分
https://www.yomiuri.co.jp/science/20180908-OYT1T50066.html

● 「ひずみ集中帯」地震とは何か

この国は地球を覆う10のプレートの4つがひしめき合う世界有数の地震地帯。列島が乗っている北米・ユーラシア両プレートの下に海側から来る太平洋・フィリピン海両プレートが潜り込んでいます。
このとき一緒に巻き込まれた陸のプレートが跳ね上がって起きるのが海溝型地震で東日本大震災がそれでした。静岡以西では東南海トラフ地震がいつまた来るか分からない状態です。
一方、こうして海側から押されることが列島に「ひずみ」を作り、それで起こるのが「ひずみ集中帯」地震で、9月6日に北海道で起こったマグニチュード7(厚真市)の地震もそれでした。

注意を要するのはこの地震がこの間、頻発していることです。海溝型地震であった東日本大震災後の7年余りの間に6回も起こっています。一覧を示します。

2014年11月の長野県北部地震の際にANNがこの地震と「ひずみ集中帯」の関連について報道していた動画がありましたのでご紹介しておきます。
https://www.youtube.com/watch?v=2CStXfH9zUI

● 苫東厚真発電所も「ひずみ集中帯」地震で激しく壊れた

今回の北海道胆の地震もこの「ひずみ集中帯」で起こったのですが、この際、北海道が大停電してしまったのも根本要因はこんな危険地帯で北海道一の出力を誇る火力発電所が稼働していて、壊れてしまったことにあります。
北海道新聞によると苫東厚真発電所は地震発生の3時8分に2号機と4号機(合計出力130万キロワット)の蒸気を運ぶボイラー管が縦揺れに耐えきれずに損傷、停止しました。北電は全道の電源の4割を失いました。
これに対しただちにこの失った電源に見合うだけの需要を一時的に切り離す「負荷遮断」が自動でに行われ、道北・函館などが停電しました。すべての発電所が停止すると再稼働のための電力が無くなるため、意図的に行われた停電でした。

一方で3時11分に「北本連系線」がフル稼働しました。北海道と本州を結ぶ電線で、どちらかの地域で需給バランスが崩れると、自動的に電気が送られる仕組みになっていて、最大量の60万ワットが本州から送られ始めました。
この時点で道内の需給バランスは不安定ながらも保たれていて北海道の全電源が落ちてしまうブラックアウトは避けらるかに見え、3時15分には釧路などでいったん停電が解消されました。
ところが3時25分に1号機(35万ワット)のボイラー菅破損がひどくなり耐え切れずに自動停止。これによって需給バランスが再び大きく崩れ、道内の他の発電所も次々とダウン。北海道がブラックアウトしたため本州からの送電もできなくなったのでした。
ただし泊原発の近くにある後志管内倶知安町や岩内町ではなお3時28分まで通電していました。北海道新聞は北電が泊原発の外部電源喪失を恐れ、なんとか維持しようと何らかの措置をとったのではと推測しています。記事を示しておきます。

全道停電まで緊迫の18分間 泊原発への電力供給維持に手を尽くす?
北海道新聞 9/13(木) 19:31配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180913-00010003-doshin-hok

続く

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明日に向けて(1575)災害の連続の中で命の守り方について考えよう(15日福知山市、16日真庭市でお話します)

2018年09月12日 23時30分00秒 | 講演予定一覧

守田です(20180912 23:30)

● 北海道地震で41人が亡くなられました

台風21号の列島通過と直後の北海道胆振東部地震発生からほぼ一週間が過ぎました。
地震では41人の方がお亡くなりになりました。内訳は震源地の厚真町が36人、苫小牧市2人、札幌市、むかわ町、新ひだか町でそれぞれ1人でした。慎んで哀悼の意を捧げます。
また軽重傷者は現時点で約650人と発表されています。みなさまのご回復を心からお祈りします。

● 関西では台風21号被害から未復旧のところも

一方関西でも巨大台風通過の爪痕がそこかしこに残っています。
関西空港は浸水した第一滑走路とターミナルが復旧せず、補助的な第二滑走路とターミナルで一部の運行が再開されているにすぎない状態です。
またタンカーが衝突してひしゃげた空港連絡橋は、損壊部分の撤去が行われましたが、復旧にこの部分を修理した場合で年内、新たにこの部分をかけなおした場合は1年が要すると言われています。

また各地で電柱の倒壊などのため停電が続いています。12日午後11時段階で大阪府約80軒、京都府約790軒、奈良県約10軒、和歌山県約1720軒が停電中です。
なお詳しい情報は関西電力の以下のページからご覧になれます。
http://www.kepco.co.jp/energy_supply/supply/teiden-info/index.php?ScreenName=LI00

● 災害をどんどん教訓化し力にかえよう

今回の災害の中からも教訓としておさえるべきこと、学ぶべきことがたくさんありますが、この間の土日ごとの連続講演の中でお話しながら深めていますのでぜひお近くの会場に来ていただきたいです。
今週末は土曜日に京都府福知山市でお話し、日曜日に岡山県真庭市でお話します。

 15日(土)は福知山母親大会へ!

このうち15日の母親大会はもともと7月29日に予定されていたものの東海方面に上陸し、日本列島を西へ縦断していった台風12号の影響で順延になったものです。
その後の一月の間に台風が10個も発生し、21号の大被害、そして北海道胆振東部地震が続きました。
今回の大会は、そんな災害続きのこの国の未来を少しでも明るくしようと7月中止のリベンジとして試みられるもので、僕もこの間の経験を踏まえてお話します。

そもそも母親大会は1955年に初めて開かれたもの。ここでは「母親」を「母性を持つすべての女性を対象にした呼び名」と位置づけ、「生命を生み出す母親は生命を育て生命を守ることをのぞみます」のスローガンで今日まで続けられています。
第一回大会は前年3月にビキニ環礁でアメリカによる核実験が行われ、第五福竜丸などたくさんの漁船が被曝したことに対し、「原水爆禁止」を課題として行われました。
これとともに東京都杉並区を発祥とする原水爆禁止署名運動が全国から世界に広がり、1963年米ソ英の間で「部分的核実験禁止条約」が結ばれて大気中核実験が止まるに至りました。(ただし仏・中はその後も暫く続行)

今年は8月に高知県で全国大会が行われ、これを前後して全国各地でそれぞれの大会が開かれています。
僕もこれまでも京都各地の大会に招かれてきましたが、そのつど、女性が中心になって大気中核実験を止めさせたり、平和の声を強めてきた歴史に触れ、感謝の念を抱いてきました。
今回もこれに踏まえてこの時期の大会にふさわしい講演を試みます。

 16日(日)は真庭市ひるぜん高原へ!

真庭市での講演では災害全般への対応を中心にお話しします。原発にも少し触れます。
岡山県は7月豪雨で大変な被害が出ました。倉敷市真備町を中心に61人が亡くなられ、現在も3人が行方不明です。
真備の経験はたくさんのことを私たちに示しました。端的に言ってこのときの浸水はほぼハザードマップ通りに起こりました。
にも関わらずどうして多くの命を救うことができなかったのかをつかみ、次に生かす中で、亡くなられた方の霊をも弔わせていただきたいと思います。

一方で真庭市は、県北で鳥取県の近くですがここでは瀬戸内を上回る500ミリにもなんなんとする豪雨が降りました。この中で、死者こそでませんでしたが、多くの家屋に被害が出ました。
8月15日9時現在で全壊2世帯、半壊4世帯、一部損壊9世帯、床上浸水26世帯、床下浸水50世帯、その他被害多数が報告されています。
また北海道胆振東部地震は再び三度の「ひずみ集中帯」地震でしたが、同じように「ひずみ集中帯」として起こった2016年10月の鳥取中部地震(震度6弱)のとき、真庭市も震度5強の地震に襲われています。

今回は7月豪雨を振り返りつつ、地震のことにも触れながら、災害からの命の守り方全般を学び、原発問題にも触れます。
午後2時に「ひるぜん自然の家」でお話し、午後4時からは交流を兼ねたバーベキューだそうです。岡山、鳥取から多数参加とのことです。

みなさま、ぜひ両会場にお越しください。

*****

9月15日 京都府福知山市

第64回 福知山母親大会
9月15日(土)午前10時から
ハピネスふくちやま3階 第一会議室
「みんなで学ぼう 原発からの命の守り方を」
お話 守田敏也さん

7月に予定しておりました大会が、台風の接近によって延期を余儀なくされ、みなさんには大変ご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。
再び開催します大会は、午前中のみとなります。
予定しておりました4つの『学びの部屋』は、後日改めて計画をしたいと考えております。こちらへの参加もよろしくお願いします。

主催 第64回福知山母親大会実行委員会
連絡 水谷(0773-58-4067)

***

9月16日 岡山県真庭市

親子で聞く・災害を知る講演会
9月16日(日)午後2時から
ひるぜん自然の家
会費 500円
託児スペース、親子連れ席あり
申し込み時に氏名、大人人数、子ども人数を
午後4時からバーベキューでの交流会も。

主催 NPOミヤマユリネ
連絡 recv@miyuri.org

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明日に向けて(1574)「本震→余震」の前提は見直されている。過去により大きな地震が起きた確率は6パーセント。備えてください!(北海道胆振東部地震について)

2018年09月06日 22時00分00秒 | 明日に向けて(1501~1700)

守田です(20180906 22:00)

今日は連投をお許しください。より大きな地震が起こる可能性があるので警鐘を鳴らしたいと思います。

● さらに大きな地震が起きた確率はこれまで6パーセントだった!

6日未明に発生した北海道での地震、気象庁によって「平成30年北海道胆振(いぶり)東部地震」と命名されました。僕は元号に反対なので「2018年北海道胆振東部地震」と呼ばせていただきます。
さて現時点で発災から19時間が経ちましたが、懸念されるのはさらに大きな地震が起こりうることです。政府地震調査委員会の2016年の調査によれば、これまで起きた内陸地震の約6パーセントで最初を上回る規模の地震が起こっています。
ここからつかみとっておくことは、数日のうちに北海道南西部により大きな地震が起こることが十分にあることです。

この点については以下の記事をご参照ください。
気象庁の地震予測、「本震→余震」の前提見直し  
日経新聞2016/8/19 21:24
https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG19H4J_Z10C16A8CR8000/

現在、北海道の多くの地域が直前に通過した大型台風による雨によって水分をはらんでおり、なおかつ今朝の地震で大きく揺らされています。次の揺れでは今朝、崩落したところからまだ残っているものが続けて落ちてくる可能性があります。
たくさんの建物もダメージを受けており、札幌市の一部では液状化によって地面の中に陥没したり、大きく傾いた建物もありました。
しかも北海道はまだまだ多くの地域が停電中。こうした状態でより大きな地震に見舞われた場合、現状を大きく上回る被害に直結する可能性があります。

● 可能な限り危険地帯から離れてください!

こんな状態ですから、何よりも被災地域の多くのみなさんに危険地帯から離れることを強くお勧めします。
とりあえず地域の避難所に行かれている方が多いと思いますが、交通手段や行く先が確保できれば、被災地域そのものを離れた方が良いです。
一つにはなんといってもより大きな地震に襲われるリスクが避けられるます。第二に余震が続くとそれだけで精神的に疲れてしまいます。三つに日本の避難所は劣悪ですぐには改善されないので避難所でない方が圧倒的に過ごしやすいです。
とくに障害をお持ちの方にとって避難所はほとんど生活のできない場です。女性にとっても非常に過ごしにくい場です。それらから可能な限り遠くに避難されることを繰り返しお勧めします。

各社の報道を見ているとこの重要な点がほとんど指摘されていません。繰り返しますが可能な方は被災地域そのものから離れたてください。
またその方が救助する側の負担も減らすことにもなります。もちろん救助を受けるのは当然の権利なので恐縮する必要は一切ありませんが、しかしいまのこの国の災害対応力の脆弱性を考えたら、その方が全体にとって有利です。
被災地域から離れたところにお住まいで、ご家族や知人が被災地におられる方は、とりあえず一週間ぐらいはご自分のところに呼びよせるなどしてこの不安定な時期を乗り切ってください。

● 熊本では約28時間後にエネルギー量16倍の地震が起こった!

熊本・九州地震の例を見てみましょう。最初の地震が起きたのは2016年4月14日午後9時26分でした。2回目の地震は16日午前1時25分に起こっています。その間の時間は27時間59分です。
最初の地震はマグニチュード6.5、実はこの二つの間の15日午前0時3分にもマグニチュード6.4の大きな地震が起こっています。そして16日午前1時25分にはマグニチュード7.3、1回目の16倍のエネルギーの地震が起きました。
この点から考えておくべきことは、次に起こりうる地震の方がはるかに大きい可能性があることです。

しかも熊本の時よりも広域停電が長引く可能性が強く、さまざまな生活上の不便が人々にのしかかり続けるでしょう。
情報がなかなかとれないことや、縁者との連絡が取れないことなども大きなストレスだと思います。
だからこそ今はできるだけ被災地を離れた方が断然良いです。

● 熊本では地震で50人が亡くなり、震災関連死で204人が亡くなった!

さらに熊本の教訓として私たちが見据えておくべきなのは、2度の猛烈な地震の後の長い避難所生活の中で、たくさんの方が亡くなってしまわれたことです。
地震の時に亡くなられた方が50人であったことに対し、震災関連死はなんと4倍強の204人でした!
地震を生き延びたのに、その後に4倍もの方が衰弱して亡くなられてしまったのです。そこにあるのは政府の無策であって怒りに耐えませんが、ともあれ今回、同じことが起こって欲しくないです。

熊本県が今年3月に発表した調査によれば、亡くなられた方の4割が「地震のショックや余震の恐怖による肉体的・精神的負担」が死因となっていたという結果が出ています。
僕はそれだけではなくて、トイレ事情が悪いため、高齢者などで水分補給をためらう方が多く、そのためエコノミー性症候群になりやすかったことも大きな要因ではないかと思っています。
ともあれ繰り返しますが現在の避難所は非常に心身に悪い場です。避難所をもっと快適な場に変えていく必要がありますが、今のところは急場をしのぐもの、地震や土砂災害の直接の危険性を一時的にしのぐ場と考えた方が良いです。

以上の点は以下の記事に書かれています。
関連死原因は余震への恐怖 熊本地震犠牲者259人に 
日経新聞 2018/3/12 19:38
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO28007580S8A310C1000000/

ともあれ今はより大きな地震が起こる可能性に十分に注意してください!
そして可能な限り被災地を離れ、より安全で快適な場で最低でも1週間から10日余りをやり過ごすようにしてください。

みなさん。まだまだ北海道は危機のど真ん中にあります。みんなでサポートして互いの命を守り抜きましょう!

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明日に向けて(1573)北海道南部で大地震が発生し道内すべての約295万戸が停電中。さらなる大地震発生の可能性も。危険情報の発信を!

2018年09月06日 14時00分00秒 | 明日に向けて(1501~1700)

守田です(20180906 14:00)

● 北海道で巨大地震発生 まだ大きな地震の可能性あり!厳重注意を!

本日6日未明、午前3時7分に北海道南西部の胆振地方中東部でマグニチュード6.7の地震が発生しました。
安平町で震度6強が観測された他、多くの地域で震度5強、5弱、4が観測されています。
なお気象庁によると複数の観測点から震度情報が寄せられておらず、震度7が観測されている可能性もあるとのことです。

その後、何度も「余震」が起こっていますが、2016年4月の熊本地震では4月14日21時26分に震度7の揺れが起こり、さらに16日未明に再度、震度7の地震が起こりました。
エネルギー量では前者がマグニチュード6.5、後者は7.3で約16倍のものでした。
今回もこのようにより大きな地震が続く可能性を否定できません。お近くの方、救助に従事されている方はこの点に留意され、安全を確保されてください。

● 北海道全域が停電中 復旧には時間がかかる!

この地震に伴い、震源地に近く北海道で最大の苫東厚真(とまとうあつま)発電所が緊急停止し、これに伴って北海道全体で停電が発生しました。
理由は電力の需給バランスが崩れたことにあります。発電所から送られている電気は交流で常にプラスとマイナスが入れ替わっています。この回数が周波数で、これを一定に保つために電力の発電量と使用料を一致させる必要があります。
電力会社は常にその調整を行っていますが、今回は道内最大の発電所が緊急停止したことから需給バランスが崩れ、他の発電所も次々と止まってしまったのです。

それでもこれだけ広域の停電が発生するのはまれなことで、北海道全域が停電になるのは、1951年に北電が創設されて以来、初めてだそうです。
現在、苫東厚真発電所の復旧が急がれていますが、1号機、2号機のボイラー配管が損傷し、さらに復旧を急いでいた4号機で火災が起きているそうです。(3号機は2005年10月に廃止)
このため同発電所の復旧には1週間ほどかかるそうで、経産省は道内の水力発電所を順次稼働させていますが、北海道全体の電気需要を賄うためには1週間以上かかるそうです。

● 厚真町で大規模な土砂災害が起こるなどさまざまな被害が発生中、SNSやメールでの発信を!

地震が各地の道路が寸断されていること、また広域停電で情報収集にも時間がかかっているため被害の全体がつかまれていませんが、12時30分現在で北海道全域で2名の死亡と1名の心配停止が確認されています。
厚真町では大規模な土砂崩れが発生しており、同町吉野地区で多数の家屋が飲み込まれています。同地区の30数名の方の安否が確認されておらず、懸命の捜索が続けられています。
札幌などでも道路が各地で波打ち、たくさんの家屋が損壊しています。かなり広範な被害が各地で起こっている模様です。

大規模停電の影響で、JRも北海道全体で運行できなくなり、千歳空港も閉鎖されています。また多くの病院が電気不足で外来や緊急搬入の受け入れも中止しています。断水も各地で起こっています。
このような状態ですから、いま北海道の方たちはテレビをつけられず、災害に関する情報を得られない状態にあります。これに対しSNSやメールは端末さえあれば見られるので、ぜひ、災害情報をお伝えください。
とくに震源に近い地域でさらに大きな地震がありうること、また停電からの復旧には時間がかかる見通しで、今夜も灯のない夜を迎える地域が出るであろうこと、それらに備えて欲しいことなどを伝えてください。

● 泊原発で外部電源喪失、非常用ディーゼル運転が稼働も燃料は1週間しかない

なお停電の発生により泊原発が外部電源を失ってしまいました。非常用ディーゼル運転が稼働し、核燃料の冷却が続けられていましたが、6日午後1時までに復旧したそうです。
今回、この地震を前に泊原発が長く止まっていたことは「不幸中の幸い」でした。使用済み核燃料の温度がかなり下がっていたからです。稼働中であればそれ自身が危険でしたし、熱量も桁違いに高い状態でした。
やはり災害続きのこの国で原発を動かしているのはリスクです。今回、震源地近くの苫東厚真火力発電所で配管損傷が起こりましたが、原発なら冷却材喪失⇒メルトダウンへと向かっていたでしょう。今回の事態からも、稼働中の原発を早急に止めた方がいいのは明らかです。

緊急用のディーゼルエンジンは一週間分しか燃料を持っていません。今回のように複数の発電所がダウンしてしまえば一週間では足りない可能性も出てきます。
南海トラフ地震では海側にある火力発電所のすべてが被災する可能性が考えられており、とくに四国で長期にわたって電源が回復しない可能性もあります。それも考えて伊方原発を止め続けておくことなどが極めて重要です。

● 災害対策の強化を!

これだけ自然災害が重なる中で私たちが考えなければならないのは、南海トラフ・ひずみ集中帯地震をはじめ、今後、さらにどこかが災害に襲われ、甚大な被害が出る可能性があることです。
だからもっと真剣に備えなくてはなりません。私たち自身の能動性を上げるとともに、国にもっと責任を果たさせていく必要があります。災害から守られるのは人権であり、国にとっては人々を守るのは義務です。
そのために自衛隊の災害救助隊への改編を進めると同時に、避難所のあり方の改革などを私たちの力で国にさせなくてはなりません。北海道のみなさんを支援しつつ、全国津々浦々で頑張りましょう

これらの点を9月8日(土)松本市で、9日(日)日進市でお話します。ぜひお越し下さい!それぞれのチラシをFacebookにアップしました。以下からご覧ください。
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=10214559915889948&set=a.3300903639751&type=3&theater
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=10214559923330134&set=a.3300903639751&type=3&theater

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明日に向けて(1572)原発からの命の守り方、災害全般からの命の守り方を松本市、日進市でお話しします!(9月8日、9日)

2018年09月04日 23時30分00秒 | 講演予定一覧

守田です(20180904 23:30)

超大型の台風21号が日本列島を縦断していきました。
現在までに7人の方が亡くなられたことが確認されています。大阪5人、滋賀1人、三重1人だそうです。また13府県177人の怪我も確認されています。
お亡くなりになったみなさまに哀悼の意を表明するとともに、怪我をされた方、被災された方にお見舞い申し上げます。

交通関係の被害もいろいろと出ていて、特にクローズアップされているのが関西空港が浸水し大きな被害が出たことです。
また空港にいたる連絡橋にタンカーが風で流されて衝突し、大きくゆがむ被害が出ています。
関空の復旧にはしばしの時間がかかると思われます。

今回も各地で「記録的な大雨」が降っており、今後、土砂災害が発生する可能性もあります。
どうかくれぐれもお気を付けください。

さて今年は本当に自然災害の猛威が続いていますが、こうした災害全般や原子力災害からの命の守り方をみなさんとさらに高めていきたいと思います。
そのためにこの週末も長野県松本市と愛知県日進市で講演します。ぜひご参加下さい。
そもそも松本市の講演は7月7日に予定されていたものの、7月豪雨で延期になったものです。今回はなんとか松本まで辿り着けそうで嬉しいです。

以下、それぞれの企画の詳細情報をお伝えします。
なおすでにお知らせしましたが、明日5日(水)は午後3時から京都市内のキッチンハリーナで南仏訪問報告会を行います。お近くの方はこちらにもぜひご参加下さい。

*****

9月5日(水) 京都市 キッチン・ハリーナにて
南仏ナルボンヌ反核サマーキャンプ参加報告会
https://www.facebook.com/events/719134575091876/

***

9月8日(土) 長野県松本市

チェルノブイリから福島
~ヨウ素剤配布から見えること~
守田敏也さん講演会

日時 9月8日(土)午後2時より
場所 松本市庄内地区公民館(ゆめひろば)視聴覚室
定員 45名
主催 日本チェルノブイリ連帯基金 電話0263-46-4218
参加費 無料

後援 松本市 松本市教育委員会

***

9月9日(日) 愛知県日進市

子育て・子育て支援中のみんなで、大切なくらしについて考えよう
「災害から、原発から、命を守るために」
~フリーライター 守田敏也さんを囲んで~

日時 9月9日(日)午後1時~4時
*その後茶話会も
場所 ベタニヤ・チャペル 日進市岩崎町石兼36番地の3 電話0561-73-5323
+チャペル内3階の部屋をお借りする予定です
内容 守田敏也さんのお話と参加者みなさんのフリートーキング
*お菓子と飲み物をとりながら(持ち込み自由)
その他 参加費 無料
*守田さんへの活動支援カンパ(参加者の自由意志)

小さなお子さま連れでもぜひどうぞ!

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明日に向けて(1571)南仏反核サマーキャンプ報告会を行います(9月5日、21日)

2018年09月02日 23時30分00秒 | 明日に向けて(1501~1700)

守田です(20180902 23:30)

先々週末から先週末まで連続的に4つの講演を行いました。
最近、異常気象やら再稼働するたびにどこかが壊れる原発のことやら、新たに報告することが多くパワポのカスタマイズに時間をとります。
そのため「明日に向けて」がなかなか書けませんでしたが、講演で報告したことを新たなことをおいおい記事の形でも出していきたいと思います。

さて今宵は次の講演のお知らせです。南仏ナルボンヌ反核サマーキャンプ参加報告会を2回行います。

9月5日(水)午後3時から キッチンハリーナ
イベントページをご紹介します。キッチン・ハリーナは農学部そばです。
https://www.facebook.com/events/719134575091876/

9月21日(金)午後7時半から ひと・まち交流館京都 第5会議室(3階)にて
2回目はウチら困ってんねん@京都の主催です。
この日は関西電力京都支店前金曜行動があるので、参加したみなさんの到着を待っての開催になります。

反核サマーキャンプは8月6日から12日まで行われましたが以下のように進行しました。
毎日、調整しながら翌日の予定が決められ、その都度、ボードに書かれだされたので、細かい点で間違いがあるかもです。

9月5日、21日の報告会ではこれら、さまざまに行われたプレゼンやパフォーマンスのごくごく短いダイジェストもお届けします。

ただしこれらのスケジュールのうち、一部はダブって行われていたこともあって、僕も全部には参加できていません。
それでも僕も含めて数名がそれぞれの講演のうち許可の得られるものは動画で記録しており、今後、それらを交換して全体をネットにアップすることをめざしたいと思っています。

その際、日本サイドでもアップしていくためにも、キャンプへの出発前に立ち上げたサイトを活用していきたいと思っています。以下のものです。
まだ今回のキャンプの案内を載せているのみですが、国際交流のツールの一つとして育てていきたいのでみなさんのご協力をお願いします!。
https://opensecretmeeting.com/?lang=ja

ともあれまずはぜひ報告会にご参加下さい!

 

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