明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(1805)クラスター潰し戦略と行動変容-新型コロナの影響を民主主義的に越えるために(21)

2020年04月30日 23時30分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20200430 23:30)

新型コロナウイルスに関する考察の続きです。

クラスター潰し戦略と行動変容とで、一度、感染は抑え込まれた

新型コロナ感染症における日本の感染者数・患者数が、ひとたび確実に下がってきています。
東京都の本日30日の新たなPCR陽性者数は46人。このところ26日72人、27日39人、28日112人、29日47人、30日46人と推移していますから、明らかに下降局面を迎えています。
その理由の一つは、感染者のすべてが隔離されていなくても、感染の爆発的拡大が起こるわけではないこと。感染拡大は3密などの特定条件下で起こることをクラスター対策班が見つけ、そこを申し訳ないけれども、閉じていただいたからです

これで武漢からの第一波が抑えこめましたが、その後、世界各国がロックダウンする中で、ヨーロッパからの帰国者などによって、武漢のものから変異したウイルスが持ち込まれ、大きな感染拡大が始まりました。
この段階で「クラスターが追いきれない」状態、感染経路が見えない事例(孤発例と呼ばれました)が増えました。「クラスター戦略の行き詰まり」とも言われましたが、その段階で、人々が接触を8割減らす「行動変容」戦略が始まりました。
この中で目指されたのは、人々の接触機会の多くを減らすことで、感染拡大のスピードを一気に落とし、再度、クラスターが見えるようにすることでしたしたが、ともあれ確かに感染拡大のスピードを落とすことには成功しました。


東京都の検査陽性者と患者の状況と数(30日19時30分東京都発表)


PCR検査が少ない中で患者数の低下はどう判断できるのか

ところで一部の方はまだ「この数値は信用できるのだろうか。低下は望ましいけれども、何を根拠に正しいと言えるのだろうか」という思いの中におられるのではと思います。
これに対して、4月22日の専門家会議の記者会見のときに、北海道大学の西浦博教授が、この点を尋ねた記者質問に答え、的確な回答を出してくださいましたので紹介します。
西浦さんひゃ、「確かに患者数の増大に検査のキャパシティが追いつかないと、増減の傾向を把握できなくなる恐れがある」ことを述べた上でこう言いました。

一つには重症者の様子を見ているのだそうです。「検討する感染者の重症度を一定のものにする。いまの時点だと両側肺炎のような重症度が比較的高い人に限って、その増減を見ることで、患者数の増減を確実に捉えている」
「他にも受診者数であったり、発熱に関する相談件数であったり、確定患者数に必ずしも頼らずに、ほかの辺縁的な症候群、みなさんがどういう症状を呈したかということに基づいて、集積したデータを分析している」のだそうです。
これらを組み合わせつつ、大きな齟齬をきたしてないことを確認しながら、動向を追い続けてきたといいます。聞いていて納得しました。

人との接触を8割減らす10項目とは? 専門家会議が会見(2020年4月22日)
YouTube 2020/04/22 ・ 制作者 THE PAGE(ザ・ページ)(1時間34分20秒ぐらいから西浦さんが答えています)
https://onl.tw/uEXFxnb


記者の質問に丁寧に答える西浦博北海道大学教授


新型コロナ感染症対策として安倍首相の交代を! 

あくまでも感染拡大のスピードが落とせたのは「一度」ですが、それでもこれは、私たちの頑張りで実現されていることです。医療者、保健所、専門家会議やクラスター対策班、そして自粛や感染防止で努力した私たちみんなの成果です
一方で、感染症対策の両輪であるべき経済補償は、何も進んでいません。アベノマスクすらまだほとんど届いてない。いや届く前に多くの方がずっと素敵なマスクを自分で仕上げています。アベノマスクなど何の意味もなさない。
それどころか感染症を抑えこんでも、このままでは生活の困窮から亡くなってしまう人がでかねません。その惨劇の連鎖がまた、感染の再拡大を招くかもしれない。もはや新型コロナ感染症対策として、安倍首相を辞めさせる必要があります。


新型コロナ対策としてこの方の更迭が必要です!

その上で、少し時間が稼げるこの時期に、ぜひとも病院・診療所・保健所への手当てをあつくするべきです。長きにわたる医療費削減、保健所を半分にまで削り尽くしたがゆえに、私たちは医療崩壊の悲劇の瀬戸際に立ちました。早急に流れを変えなくては。
また人々の健康状態をアップし、免疫力をあげるために、真っ当な財政政策が必要です。10万円給付1回ではとても足りない上に遅すぎる。それならば、手っ取り早く消費税をゼロにするのが効率的です。
さらに防衛予算=「国を守るためのお金」とされているものを、大幅に国民・住民の生活の手助けにまわすべきです。いま人々の暮らしを守らなくて、国の何を守るというのか。

みなさん。声をあげましょう。民主主義の力=下からの声でこそ、新型コロナ禍のもとでの、社会的経済的苦境を越えていくことができるのです。

#新型コロナウイルス #パンデミック #クラスター対策班 #専門家会議 #PCR検査 #3密 #行動変容 #アベノマスク @安倍首相

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明日に向けて(1804)「町を歩いている無自覚な感染者」はそれほど感染を拡大させていない!-新型コロナの影響を民主主義的に越えるために(20)

2020年04月30日 07時00分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20200430 07:00)

新型コロナウイルスに関する考察の続きです。

感染者数・患者数の低下をどう見るか

国内の感染者数(正確にはPCR検査陽性者数)、および患者数がピークアウトに向かっているように見えます。


東洋経済inlineによる4月29日の集計 感染者数と患者数が同じカーブを描いて低下しつつある

最も感染者の多い東京都では、4月29日の新たな陽性者は47人でした。26日72人、27日39人、28日112人、29日47人です。


東京都による4月29日19時30分発表のデータ


東京では、連日100人以上、新たに入院・隔離措置が必要な人が増えていて、さぞかし医療者へのストレスが大きいだろうと思っていたので、その点で少しほっとする思いがします。

しかし「PCR検査が少ないので、この数は実体を反映していないのでは」という声もあると思います。
誰もが本当に、感染拡大が収まっていくことを望んでいるわけですが、しかし指標となる数値が信用できなければ、「望ましくなってきた」と思えないのも当然です。
これまで指摘してきたように、数値が信用されないのは安倍政権の責任です。そもそも安倍首相は、感染症対策を医療界に丸投げしていて、何がどうなっているのかも理解していません。

ニューヨーク在住の友人とやりとりしたら、「自分の身近でも亡くなった人が複数いて、悲しみに暮れているものの、それでもみんな穏やかに暮らしている。クオモ知事が毎日丁寧な説明をしてくれることが大きい」と語っていました。
安倍政権は、これをほとんど行わない。他の閣僚がするわけでもない。残念ながら野党の誰かが、それを代わって行ってくれるわけでもない。だから、多くの人々が大きな不安の中にいます。いまなお、政治が不在なのです。
それでなんというか、僕は自分なりに理解した日本の医療界の、感染症対策のポイント説明を続けています。今回も、一度、感染拡大を抑えることに、成功したと見てよいと思っています。その根拠をお伝えします。


10人のうちの8人は他者に感染させない。だから徹底隔離でなくても感染拡大にいたってない。

二つのことを書きます。一つは日本の医療界が採っている戦略がなぜいま、一度、感染の抑制に寄与しているのかという点と、PCR検査が少ない中で、なぜこの数値に信用がおけるのかです。今回は1点目について書きます。
これまでも繰り返してきたことですが、専門家会議やクラスター対策班などを軸とした日本の医療界が採っている戦略は、FETP(フィールド・エピデミック・トレーニング・プログラム)に基づいて、感染拡大のリアリティをつかみ、そこを封じることでした。
この際、重要なのは、新型コロナウイルスに感染した多くの人々の10人のうち8人までが、他者に感染させていないことでした。残りの1人も1人にしか感染させていない。しかし最後の1人が複数に、ときには10人以上に感染させていたのでした。


NHKスペシャル 「新型コロナウイルス 瀬戸際の攻防」より

当初は、性別や年齢などの属性を調べても、それによって感染力が変わるわけではないと判断されました。では何が違うのか。多人数に拡大させている10人のうちの1人の、行動に特徴がありました。いわゆる3密のところに行っていたのです。
それでライブハウスやナイトクラブなど、とくに3密となっているところへ行かないこと。またそうした場の営業の自粛要請が行われました。これに多くの人々が積極的に協力することで、感染の第一波である武漢から入ってきたウイルスの、爆発的な感染拡大を未然に防げました。
ここで注目していただきたいのは、主に感染を大きく広げるのが、10人に1人であることです。この点に着目するがゆえに、「感染者の大きな部分をPCR検査で見つけて隔離する」方針は採らずとも、みんなの力で、有効な対策ができたのです。


NHKスペシャルの同番組より

この戦略が、クラスター対策班からは丁寧に説明されているものの、政府がまったく説明しません。安倍首相など、そもそも理解すらできていません。他の政治家も代わって説明してくれない。だから、人々にきちんと伝わってきませんでした。
このため「どうして町を歩いている、無自覚な感染者を隔離してくれないんだ」という不安が拡大してきました。
しかし端的に「町を歩いている無自覚な感染者」は、3密のところにいかなければ、ほとんど感染させないのです。しかも大半は医療の手を借りずとも治っていく。だから3密を避けるのは重要なポイントですが、これは、日本が独自に編み出した戦略です。

続く

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#新型コロナウイルス #パンデミック #クラスター対策班 #専門家会議 #PCR検査 #3密 @安倍首相

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明日に向けて(1803)「『放射線副読本』すっきり読み解きBOOK」を作りました!

2020年04月27日 20時00分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20200427 20:00)

「すっきり読み解きBOOK」紹介動画をご覧ください

連日、新型コロナウイルスに関する記事の連投を続けていますが、今回は放射線防護についてのお話をお送りします。

「『放射線副読本』すっきり読み解きBOOK」を作りました!リリース目前です。
制作者は「にょきにょきプロジェクト」。僕も一員です。

案内動画を作りましたので、まずはご覧ください。6分ぐらいです。

https://youtu.be/aDE3vdaEQJg


「すっきり読み解きBOOK」紹介動画から

動画の中でも紹介しているように、無料でダウンロードできるように設定します。
興味のある方は、以下のフォームから連絡先を入力してださい。
https://bit.ly/2OUPSJ0

作成をになった「にょきにょきプロジェクト」ホームページもご紹介しておきます。
http://nyoki2pj.toshikyoto.com//

今後、「にょきにょきプロジェクト」のみなさんと、このホームページ上でコンテンツを拡充し、放射線から身を守るための、あるいはさまざまな社会問題についての、対話の場を広げていきたいなと思っています。


構想?年、製作1年!

さてそもそも『放射線副読本』とは何か、をご存じでしょうか。
文部科学省が発行したもので、小学校・中学校に、地域の教育委員会を通さずに配布した、いわくつきのものです。

小学生のための放射線副読本
https://www.mext.go.jp/b_menu/shuppan/sonota/attach/__icsFiles/file/20200306_mxt_kouhou02_01.pdf

いろいろと問題が詰まった副読本ですが、すでに多くの方が、批判の論稿を書いてもおられます。
僕もこの『副読本』の読み解き作業を、小学生のお子さんがおられる3人の女性たち、高橋サチヨさん、中村あゆ美さん、にしむらしずえさんと行って来ました。

3人とも、子どもが持ち帰ってきたこの『副読本』を読んだ時に、「なんとも言えない「もやもや」っとしたものを感じた」と語られました。
それでその「もやもや」の中身は何なのだろうとの女性たちの対話が始まり、僕に放射線についての学習会をして欲しいとの依頼があり、そこから4人での読み解きを進めてきました。
1ページずつ、丁寧に読んで、学習と討論を重ねながら、「もやもや」したものの正体を解き明かしてきたのです。

やがて自分たちで納得したことを、同じく「もやもや」した思いを抱えている人々にも伝えたいと思うようになりました。
それで「すっきり読み解きBOOK」を作りだしました。架空の3人のキャラクターを設定し、その会話の中で読み解いていく形にしました。1ページずつ読み解き、みえてきたものを同じく1ページにおさめ、最後に「まとめ」欄を加えました。
この作業を、FacebookやZOOMを使ったオンラインミーティングで続け、ときに集まってのオフ会を繰り返して1年、ようやく完成を迎えます。


「すっきり読み解きBOOK」に登場するキャラクター


伝え方に頭をひねり続けてきた1年

読み解きBOOKは、最初から最後まで、都合3回にもわたって読み直しを行いました。僕にとっても得難い貴重な作業でした。どう人に伝えるか、頭をひねり続けたからです。
放射線の危険性については、人々の間にいろいろな意見や思い、立場の違いがある。
中には放射能の危険性といまは向き合いたくない人、あるは向き合えない人だっている。そんな、誰のことをも置き去りにしたくない。そんな思いが、私たちの中で共有されました。

でも僕はもともと最初から放射線の危険性を考えてきたし、人々を「安全」と騙して被曝させている人々への怒りがあったため、どうしても「こんなにひどい」との断定が強くなる。
そんなとき「・・・これじゃあ、分かっている人しか読まれへん」という声が飛んできました。
にょきプロの誰も、僕の考えや思いを否定してないのですが「それじゃあ伝わらない」というのです。

ちなみに伝え方の問題は、僕のブログの文字のことにも及びました。「明朝体やから読みにくいねん」・・・と言われ、「まさか、そこがポイントだったか!」と驚きました。ちなみにいまはTahomaというフォントに代えています。
それやこれや、思ってもみなかった意見をスコン・スコンと言われ、なんだか柔道の上級者にポンスカ投げられているような感じを何度も味わいました。でもまあ、それが面白いのなんの・・・。
とまあ、それやこれや本当に、知恵をしぼり、頭をしぼり、文章を練って練って練り直して、最後の土壇場でまたまたフォント代えまでして、ようやくここ数日で仕上がります。

このBOOKを、被曝から命を守るための一つの糧とするとともに、新型コロナウイルス禍で激動を迎えている世界の中で、新しい何かを生み出すための、ユニークな討論の場が作るきっかけにできたらと思っています。
ぜひ使ってください。またホームページにも来てください! 

再度、連絡先入力フォームとHPをご紹介します。
https://bit.ly/2OUPSJ0

「にょきにょきプロジェクト」ホームページ
http://nyoki2pj.toshikyoto.com//

#放射線副読本 #すっきり読み解きBOOK #福島原発事故 #放射線防護 #にょきにょきプロジェクト

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明日に向けて(1802)「検査」「検査」と叫んできた渋谷健司氏は、その戦略が不可能であることを認めて欲しい-新型コロナの影響を民主主義的に越えるために(19)

2020年04月25日 13時30分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20200425 13:30)

大事な時ですから、連投をお許しください。

ニューヨーク州では7人に1人、抗体確認とされている・・・

各国の抗体検査の結果が次々と報告されだしています。ただしこの検査、精度がよくないと言われており、なおかつどれぐらいの感度と特異度があるのかも出されていません。
このため、どこまで実態を反映しているか、まだ分からない面もあります。
しかし今回も、マスコミは「断定」調で書いてしまっています。こうした報道の仕方では、人々が振り回されてしまう。あくまでもいまは、精度が悪い中での数値であることを踏まえておく必要があります。

しかも、すでに何十と言う製品が出ているようですが、相当にひどい感度・特異度のものも見つけられているという報道もありました。
人々の不安を材料に儲けようとしている、火事場泥棒みたいな人々も、うごめいているのかも知れません。気を付けなくてはです。

ただそれでも人口の多いニューヨーク州内40カ所で、3000人を対象にした検査で、13.9%に抗体ありと出ているのですから、感染者数がこれまで思っていたよりもかなり多いと捉えることは、できるのではないでしょうか。
13.9%を州の人口にあてはめてみると、なんと感染していた方は270万人と推定されます。
ニューヨークは積極的にPCR検査を拡大しましたが、陽性者は約26万3千人。あくまで抗体検査の数値が正しければですが、見つけて隔離できたのはやっと10%に過ぎなかった。255万人が見つけられていなかったことになります。
数値が上下にかなり動くとしても、やはり感染者が、PCR陽性者をかなり大きく上回っているとは言えそうです。

NY州住民の7人に1人、抗体確認 コロナ検査
日経新聞 20200424
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58434040U0A420C2000000/


抗体検査について報じる日経新聞


感染者が何十倍もいるとすると

今後、世界各地からさらにデータがあがってくるでしょう。その中で、検査の精度や限界ももっと明らかになるのではと思えます。
ただそれでも、仮に、明日に向けて(1801)で紹介した、カリフォルニア州での28~55倍、50~80倍という幅のある値が、現実と大きくかけ離れていないとすれば、これまで推計されてきた「致死率」は、相当に下がることになります。
ただしこのことは「致死率」=「感染症の怖さ」とは言えないことも示しています。例えばSARS(重症急性呼吸器症候群)は、致死率が11%もありましたが、感染者が8,422人で亡くなった方は916人でした。新型コロナ死者数は現段階でも桁違いです。

つまり社会的には、すでにSARSよりも致死率のずっと低い新型コロナの方が、圧倒的な脅威を与えています。しかし自分が罹患した場合の、重症化や死亡リスクは、いま語られているよりずっと小さい可能性が浮上しています。
もちろん、それでもたくさんの方がかかれば、その分、死者は増えるのですから、感染を拡大させないための努力を、頑張って継続する必要があります。
とくに、医療や介護などに関わっておられる方は、自分が感染するリスクと、誰かを感染させてしまうリスクの中で、精神的緊張感をいっぱい背負ってくださっているのですから、その奮闘に感謝し、苦労をみんなでシェアして支え抜きたいです。

同時に率直に言って、各国政府がとってきた「どんどん検査を拡大して、感染者を見つけ、隔離して感染拡大を食い止める」戦略には、あまりに無理があることを、もはや認識すべきではないでしょうか。
カリフォルニア州では、検査を積極的に増やしてきたと思うのですが、今回の検査からは、感染者の28分の1から80分の1しか見つけられていないことになります。見つけられた割合は3.6%から1.2%になるのです。
とにかくもっと抗体検査の精度を確かめる必要はありますが、それでもいま見えているのは、PCR検査で感染者のすべて、ないしかなりの部分を見つけ、隔離するのは、あまりに無理な戦略だということです。


「検査の拡大」こそが、病院をクラスター化した可能性が高い

むしろPCR検査をすればするだけ、隔離しなければならない人が増えていきました。
韓国などをのぞき、各国とも軽症者や無症状者用の、代替施設を設ける前に、検査を拡大してしまったので、見つけた陽性者を病院に集めてしまうことになりました。
つまり3密を、自ら病院の場で作りだしてしまったのではないか。町をバラバラに歩いていた人々を、病院に集めてしまいました。だから病院がクラスター化してしまい、医療者にも感染し、胸が痛くなるような医療崩壊を招いたと思えます。

私たちがいま捉えるべき大事なポイントは、カリフォルニア州で見つけられていなかったとされる、残りの96.4%から98.8%とカウントされた人々のほとんどが、知らない間にかかり、なおかつ知らない間に治っていた可能性があることです。
だからこの方たちに貴重な医療資源を振り向けることなく、かつまた病院のクラスター化を避け、重症者治療に力を注ぎ続ける戦略が、やはり正しい選択だと思います。
ただし、重症化する方のケアにおいても、PCR検査が追いつかなくなりだした日本の現状は、もちろん越える必要がある。その点で、感染症対策の戦略としてではなく、重症者対策として、検査能力をアップする必要があります。

これに対し、PCR検査を戦略の軸にしてどんどん拡大する方針のもとで、かえって病院のクラスター化が起こりました。
それは「町の中にどれだけの感染者がいるか分からない」という不安が掻き立てられ、なおかつ渋谷健司氏のように、恐ろしさをあおり続ける人々がいたからこそ、よけいに広がってしまいました。
そして、そうするべきではなかったのに、感染者を病院に一気に集めてしまったのです。だからこそ、致死率はけして高くはないのに、どんどん医療崩壊がおき、死者が拡大してしまいました。とても悲しいです。


ニューヨークで検査のために病院におしかけた人々 クローズアップ現代より

しかしまだ、転換は可能だと思います。これ以上、やたらと死者を拡大させないために、各国政府に気づいて欲しい。いや十分に調べ切れていないのですが、すでにけっこう各国とも気づきだしているようにも見えます。
その点で、「検査抑制の限界を認めよ」と、日本の医療界に、ロンドンから圧力をかけ続けてきた渋谷健司氏にも、ぜひとも捉え返して欲しいです。
「検査の拡大による感染症拡大の阻止」という戦略のあやまりを認め、「これ以上、PCR検査をやたらと拡大して病院をクラスター化すべきではない」とのメッセージを、責任を持って発して欲しいです。

続く

抗体検査で、実は町の中に、想像以上に感染した方がおられることが見えつつあります。しかし実は、こうした状態に、もっとも見事に対応してきたのがクラスター潰し戦略でした。次回はこの核心的な点を書きます。

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#新型コロナウイルス #パンデミック #医療崩壊 #渋谷健司 #抗体検査 #PCR検査 @安倍首相

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明日に向けて(1801)抗体検査が進行中!感染者はPCR検査陽性者のなんと28~80倍?渋谷健司氏の論拠は大きく崩れだした!-新型コロナの影響を民主主義的に越えるために(18)

2020年04月25日 10時00分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20200425 10:30)

(1799)(1980)で、渋谷健司氏が、WHO事務総長の感染症対策における側近とは言えないこと、また福島原発事故後は、人々を「怖がらせない」ための活動をしてきたことを紹介しました。
今回は「東京は手遅れに近い」「検査抑制の限界を認めよ」という主張についての考察を明らかにします。実は事実によって「検査を拡大し感染者を囲い込むことで、感染拡大を防ぐ」戦略が誤っていたことが、見えてきています。
このことを明らかにしつつあるのが、各国で進む「抗体検査」の結果です。


各国で進む抗体検査

抗体検査とは、感染症にすでにかかって、「抗体」(そのウイルスを排除しようとするもの)ができているかどうかを調べる検査です。これを多数の人に行えば、感染拡大の様子もつかめる。すでに各国・各地で行い出しています。
抗体は二つあります。感染初期にはIgM抗体ができますが一月ぐらいで消えていきます。これに対して少し遅れてIgG抗体ができますが、こちらは長く持続します。
抗体が獲得した人が多くなれば、もう感染しない人が増えて、その分、感染症に立ち向かう力が増えるのではとも期待されています。「抗体ができていることを、自由に活動してよい証明書にしよう」との動きすら出ています。

同時にこの検査は、PCR検査よりも時間が早くすみ、検査時の感染リスクも少ない。PCR検査は、鼻に綿棒を入れてウイルスを採るため、採取者が感染するリスクがあります。判定までも時間と労力がかかります。
さらに抗体検査は血液の中の抗体の有無を調べるため、採血が必要ですが、鼻の奥に綿棒を突っ込むことに比べて、感染リスクがずっと低い。また判定もすぐに出るし、労力も少ない。
いま各国がロックダウンを続けるのが無理になり、解除に向かいつつありますが、その際の目安の一つになることが、強く期待されています。

しかし、「まだ抗体検査に期待をかけてはいけない」という意見も、多数あります。
すべての検査には、正しく判定されない「誤差」がありますが、この抗体検査、かなり精度が悪いらしい。さまざまなキットが売り出されていますが、どれも、精度の低さが問題視されているPCR検査よりも、さらに悪いようです。
また抗体ができたら、確実に感染しなくなるとのエビデンスも、まだ十分には得られていない。「検査」「検査」と叫んできたWHOは、いまは「抗体検査に期待してはならない」と連呼しています。

15分で検査結果が出る「新型コロナウイルス抗体検査キット」とは?
2020年3月22日 ヤフーニュース 柳田絵美衣  | 臨床検査技師(ゲノム・病理検査)、国際細胞検査士
https://news.yahoo.co.jp/byline/yanagitaemmy/20200322-00168970/



二つの抗体について示した図 ヤフーニュースより


幾つかの検査から見えつつあること

このように、抗体検査は、まだ使われだしたばかりですから、そこで得られた情報がどれだけ確かなのかも未定です。
しかしそれでも抗体検査で、新型コロナの感染の、ざっくりとした広がり方、またこれに対する対抗戦略の良し悪しの、判断の一つの目安を得ることは可能なのではないでしょうか。
そしてその点で、いくつか出てきた結果を見ると、驚くべき可能性が見えてきています。

一つはカリフォルニア州サンタクララ群で、試験的に行われた抗体検査の結果です。3,300人が受けましたが、抗体反応があったのは2.8%~4.2%だったそうです。
これに群の実際の人口をあてはめてみると、48,000人から81,000人が、すでに感染していたと推定されます。
郡内のPCR検査陽性者は1,000人程度。そうすると、実際の感染者数は、PCR検査陽性者の、なんと約50倍から80倍にもなります。ただし検査の精度がどう低いのかも見えてないので、数値は大きく変わることもありえます。

カリフォルニアで抗体検査、予想より遥かに多い罹患率が判明
WEDGE 2020年4月19日
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/19372


抗体検査について報じるWEDGE
ロサンゼルスのお隣のオレンジ郡ハンティントンビーチで行われた自宅待機命令への抗議デモの様子が添えられていた

もう一つは同じくカリフォルニア州の、ロサンゼルス群と南カリフォルニア大学の研究チームが行った調査で、863人を対象に行われました。
結果は2.8%~5.6%。これに実際の人口にあてはめると、22万人から44万人が、すでに新型コロナウイルスに感染し、抗体を持っているとみられるそうです。
ロサンゼルス郡のPCR陽性者は、約8,000人なので、これまた実際の感染者は、28倍から55倍であった可能性があります。

新型コロナの感染者数 実際は数十倍か 米の大学など調査
2020年4月21日 14時35分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200421/k10012398421000.html?fbclid=IwAR3SVRJqscq7NtRpn1YcnSWdotAfb40d-QmOBkfMo-TQH5rRsFaMXRZqLkw

端的に言って、こんな膨大な数の人々を、検査で見つけて、隔離し続けることなど可能でしょうか?不可能です!
この点で、渋谷健司氏の論拠は、大きく崩れ出しています。

続く

次回は、感染者が予想を大きく上回って、膨大にいることの意味についてさらに掘り下げます。

***

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#新型コロナウイルス #パンデミック #医療崩壊 #渋谷健司 #抗体検査 #PCR検査 @安倍晋三

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明日に向けて(1800)原子力ムラにつながる人々にご用心!(渋谷健司氏と上昌広氏について)―新型コロナの影響を民主主義的に越えるために(17)

2020年04月25日 03時00分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20200425 03:00)

とても重要な局面なので、深夜の連投をお許しください。

渋谷健司氏と上昌広氏は福島原発事故後に、相馬市で放射能安全教育をしていた!

前回、渋谷健司氏の肩書のことについて触れました。
どのマスコミも「WHO事務局長上級顧問」として彼を紹介しています。残念なことに、しんぶん赤旗でもです。DIAMOND onlineにいたっては、「事務局長側近」と書いていました。
しかし側近ならなぜジュネーブで奮闘していないのか。ロンドンから日本のマスコミに何度も登場する余裕はどこにあるのかという疑問をひもとき、少なくとも彼が「保健指標とデータにおけるスーパーアドバイザー」に過ぎないことが分かりました。

さらにリサーチを進めた結果、渋谷健司氏が、福島原発事故以降に相馬市に入り込み、放射線安全教育などを司ってきたことが分かりました。
一緒になって活動していたのが、上昌広東大特任教授、坪倉正治医師、早野龍五東大教授です。坪倉医師は、もともと上昌広氏の指導を受けてきて、上氏に促されて相馬市で医療活動をしています。
この方たちは、相馬市の「健康対策専門部会」に参加されています。相馬市長のパワーポイントからご紹介します。


相馬市長
作成の資料から

放射線安全教育とは、「福島が危険だというのは風評だ。実際にはもう安全なのだ。避難など間違っている」と言わんがためのもので、文科省が作った『放射線副読本』にもまとめられています。

このための一つの軸をなしてきたのが、ホールボディカウンターで市民をどんどん測定して、「ほら、内部被曝の影響などないでしょう?安全ですよ」と示すことでした。しかしこれには大きなカラクリがあります。
ホールボディカウンターは、どれだけの被曝を受けてきたかを測る装置ではないのです。いま、体内にあるセシウムからのγ線を測っているにすぎません。


ホールボディカウンター詐欺

福島原発事故では放射性ヨウ素がいっぱい飛び出し、人々を襲いました。またセシウム以外にストロンチウムやプルトニウムなどの放射性物質もたくさん漏れ出しました。
このうちヨウ素は半減期(原子の塊の数が半分になるまでの時間)が8日と短い。このため80日目には約1000分の1、160日目には約100万分の1になってしまい、すぐに測定できなくなるのです。
ストロンチウムとプルトニウムはどうかというと、それぞれβ線とα線という放射線しか出さない。これらは細胞の分子をどんどん破壊し、体内でエネルギーを費やして、ホールボディカウンターまで出てくることはありません。測れないのです。


ホールボディカウンターは、事故後の被曝量を測る装置ではない!相馬市長作成のスライドより

このため事故から少し経ってホールボディカウンターで測って、「安全だ」というのは詐欺なのです!少なくとも、半減期の短い放射性物質からの被曝影響は計れないこと。ストロンチウムやプルトニウムなどからの被曝も測れない告げなければ完璧な詐欺です。
しかし相馬市長が作られたパワポを見ても、そうした真実がきちんと告げられていたとは到底思えません。
このことをここで持ちだしたのは、福島の人々を騙し続けてきた渋谷氏や上氏は、「リスクコミュニケーション」という、人が「危険だ」と思っていることを「安全だ」と思わせるテクニックを持っている方たちだからです。反対に怖がらせるのもかなりうまい。

「福島は安全 正しく怖がれ」=怖がるな!と講演する坪倉医師

とくに今回は、安倍政権批判に見せかけつつ、医療界への不信をあおりまくっている。もちろん人々の不安をあおりながらです。
僕が見る限り、多くの左派に属する方たちが、これにやられてしまっている。その中軸が「死亡者がごまかされている」論です。なぜなのか。実はこの指標をグレーにしてしまうと、人々はどんなに頑張っても、自分たちの成果を確認できない。
命を守ろうと思って努力しても、「死者数がごまかされている」のだとしたら、努力の成果が永遠に見えなくなってしまう。だから努力すればするほど不安になる。そして不安になればなるほど、安倍政権と医療界を串刺しに見てしまうことになるのです。

今回、実は僕はあえて「裏技」を使いました!渋谷氏の語っていることを論破する前に、この方がWHO事務総長の側近かのようにふるまっているけれども、そうではないことを明らかにし、さらに福島で安全教育を行い続けた方であることを明らかにしました。
なぜかと言えば、避難を決行した方たちの一部までもが、渋谷氏や上氏の語る政府批判と見せかけた医療界批判に、乗せられてしまっている面があるからです。
しかし、放射線防護でともに奮闘してきたみなさん、被曝から命を守ってきたみなさん。渋谷氏と上氏は、被曝を強制する側に居続けた人物です。信用してはいけない!ぜひこのことを知って欲しい。原子力ムラにつながる人々に騙されてはダメです。


渋谷氏が「原子力ムラ」につながっていると考えるわけ

原子力ムラとは、原発や核兵器をめぐる産官学によって構成される、特殊なムラ社会のことです。原発推進派、核戦略推進派であるとも言えます。
実は今回の調査で、渋谷氏と原子力ムラとの直接的なつながりが、すぐには見えませんでした。しかし繰り返しリサーチを行う中ではっきりとしたことが見えてきました。
福島で行われたパネルディスカッションで、Gerry Thomasというインペリアルカレッジ・ロンドンの教授と、Peter JohnstonというIAEA核物質保全管理部門長が参加していたからです。この他、WHOの日本人スタッフも参加している。

このうちのGerry Thomas教授は、2013年11月に英外務省首席科学顧問ロビン・グライムス教授と、共同声明を発表しています。長いけれど重要なので、在日イギリス大使館から発せられた声明を引用します。

「我々は、原子力規制委員会による、避難住民の早期帰還に向けた、東京電力福島第1原発事故に伴う追加の被曝線量の見直しを提案する報告書(案)を歓迎します。
チェルノブイリや福島第1原発事故後の、健康への影響に関する研究では、避難の結果として、落ち込み、孤独感、絶望感などの問題が確認されています。
つまり放射線を「恐れること」自体が重大な問題で、放射線量が低い場所では、より大きな懸念材料になりうるのです。
10月に福島を訪れた専門家チームは、年間1~20ミリシーベルトの被曝線量の許容範囲は、国際基準に沿っており、国際放射線防護委員会(ICRP)や国際原子力機関(IAEA)、原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)、世界保健機関(WHO)などの国際機関の指針に沿っていると述べました。」
https://www.gov.uk/government/news/uk-nuclear-experts-welcome-proposal-to-amend-japans-radiation-exposure-criteria.ja

「年間1~20ミリシーベルトの被曝を許容することこそ、国際基準に適っているんだ、ICRP,IAEA,UNSCEAR,WHOの指針に沿っている!」と書かれている。これらの国際機関による被曝強制へと、原子力規制委員会がすり寄ったことへの称賛なのです。
そしてこの声明を発したGerry Thomas教授とともに渋谷氏らはシンポジウムを行っています。
このように渋谷氏は、「放射線を恐れること自体が重大な問題」と言ってきた原子力村につながり、被曝強制の側に立ってきたのです。その方が今回は「恐れろ!東京は手遅れ!」と叫んでいます。けして信用してはいけない!


福島で行われた原子力ムラを招いたシンポジウム コーディネーターは渋谷健司氏

続く

渋谷氏が、原子力ムラにつながっているからといって、「東京は手遅れ」「検査抑制の限界を認めよ」という論を、うちやぶったことにはならないことは、百も承知です。次回はこの点を書きます。

#新型コロナウイルス #パンデミック #医療崩壊 #渋谷健司 #WHO事務局長上級顧問 #上昌広 @安倍晋三

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明日に向けて(1799)「もっと検査せよ」「ロックダウンは不可避」と叫ぶ渋谷健司氏はWHO事務総長の側近なのか?―新型コロナの影響を民主主義的に越えるために(16)

2020年04月24日 23時30分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20200424 23:30)

今回から新型コロナ感染症のいまについて、さらに突っ込んだ論議に踏み込みたいと思います。
そのはじめに、このところ多数のメディアに登場している、渋谷健司氏の唱えていることを検討していきたいと思います。


渋谷氏のインタビューを掲載したDIAMOND onlineから


ダントツに低く抑えられている日本の死者数

渋谷氏の唱えていることを捉え返す前に、いま世界で発表されている新型コロナウイルス感染症での死者数を、アメリカのジョンズ・ホプキンス大学の集計から見ていきたいと思います。
1万人台を越えている上位5か国、千人台を越えている国の中で、中国以上の国。そして100人台にとどまっている国の中で、日本と韓国を取り上げます。

アメリカ 50,372人 イタリア 25,549人 スペイン 22,157人 フランス 21,856人 イギリス 18,738人 
ベルギー 6,490人 ドイツ 5,575人 イラン 5,481人 中国 4,632人
日本 328人 韓国 240人


これらを見る限り、日本は桁違いに死者数を抑えていることが分かります。対人口比で見れば、韓国よりも少ない死亡率を維持しています。
ただしこれらの統計にはいろいろな難点もあります。とくに医療が激しく崩壊した、アメリカやイギリスでは、たくさんの在宅死や施設死が統計に入っていないそうです。
他方で多くの高齢者が合併症で亡くなっていますが、どういう場合に新型コロナ死と捉えているか、詳しい情報がありません。このため「なんでもコロナ死と数えすぎて過大にされている」という批判もあります。

これらから、各国の死者数は、まだまだ上下する可能性があります。中国でも、後になって数えられていなかった死者数が加えられて、一気に1.5倍になった例があります。
つまりこれらの数値は、大きな誤差を含みうるものですが、それでも大雑把な傾向はつかめるし、いまのところ328人に抑えている日本の死亡者数は大変、低いと言えます。

むろん「少ない」とは言え、328人の方が亡くなったのはとても悲しいこと。ご遺族のみなさまにお悔み申し上げます。
しかしそれを踏まえた上でも、私たちのできるだけ死者を減らそうとの努力は、これまでのところ実を結んでいるのは確かです。ぜひこのまま、低い死亡率を維持したいものです。


渋谷健司氏はWHO事務局長上級顧問と言うけれど・・・ 

しかし、この間、マスコミにたびたび登場している数人の方が、「そんなことはない」と激しい口調で論じ続けています。
中でも渋谷健司氏は、「もう東京は手遅れ」「ニューヨークの今は東京の数週間後」「検査を絞ってきたからすでに市中感染が蔓延」「ロックダウンは不可避」と述べ続けています。日本はすでに失敗していると言うのです。
もちろんこの、世界の中でもダントツに低い死者数についても、まったく評価しません。それどころか検査を絞ったがために、死者はこれからものすごく拡大するのだと断定しています。

この方の一つの典型を表しているとも言える、DIAMOND onlineに載ったインタビュー記事をご紹介します。
「東京は手遅れに近い、検査抑制の限界を認めよ」WHO事務局長側近の医師が警鐘 20200409
https://diamond.jp/articles/-/234205?page=5

最初にこの方の発言を聞いた時「なぜこんなに不安を煽るのだろう?」と思いました。
また「WHOがこんな形である国の政府の施策を全否定することなどあるのだろうか?」「全世界の感染症対策でWHOが忙しい時に、事務局長の側近がロンドンにいて、日本のマスコミにたびたび露出できるのはなぜだろう」とも思いました。
それでWHOのホームページから、渋谷氏のことを検索してみて分かったのは、渋谷氏が「事務局長の側近」とは言い過ぎではないかということでした。感染症対策を司っているわけでもないのでは。

HPを見る限り、渋谷氏は「WHO Digital Health Technical Advisory Group(WHO デジタルヘルス技術アドバイザリーグループ)」の一員でしかありません。
「デジタルヘルスに焦点を当てた医療エコシステムにおけるデジタルヘルスプログラムと政策、人工知能と健康、倫理、ガバナンスとセキュリティに関する比類のない範囲の経験と知識を結集する20人の有名な専門家で構成されている」と紹介されています。
若手の多いグループで、初めての会合が2019年10月24日から25日まで、ジュネーブのWHO本部で行われています。

グループのメンバーの略歴中に、渋谷氏とWHO事務総長との関係が、以下のように説明されています。
he was appointed as Special Advisor to the Director-General of the World Health Organization on health metrics and data. 
(彼は、世界保健機関の事務総長に対する、保健指標とデータ面におけるスペシャル・アドバイザーとなった)
https://www.who.int/health-topics/digital-health/dh-tag-biographies#shibuya


WHO ホームページより

どうも渋谷氏は、保健指標とデータの面での、事務総長のスペシャル・アドバイザーの肩書を持っているだけで、WHO感染症対策チームの中にはいないし、その点での側近として働いているのでもないようです。
だからこの感染症対策で相当大変な時に、ジュネーブではなくロンドンにいて、繰り返し日本のマスコミに登場できるのでは?
だとすれば「事務総長の側近」と紹介されたことを、訂正しないのはとても不誠実ではないでしょうか。大変、強いトーンでの発言を繰り返しているからなおさらです。まるで事務総長の、ないしはWHOの見解であるかのように見えてしまうからです。

続く

次回も渋谷健司氏について書きます。どうも不可思議なことが多いので、さらに調べていったら、なんと福島とのつながりが出てきました!上昌弘氏という人物も一緒に・・・

#新型コロナウイルス #パンデミック #医療崩壊 #渋谷健司 #WHO事務局長上級顧問 @安倍晋三

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明日に向けて(1798)クラスター潰し戦略の合理性と8割削減の意味-新型コロナの影響を民主主義的に越えるために(15)

2020年04月23日 21時00分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20200423 21:00)

前回に続き、クラスター対策班のとっている戦略を分かりやすくまとめます。

クラスター戦略の合理性

前回、クラスター対策班がロックダウンなど選択してはいけない。人々に対する「鉄壁の信頼」をもとに、目的は達成できると考えていることを紹介しました。
しかしもちろん僕は、それだけで支持してきたわけではありません。クラスター潰し戦略が、きわめてよくできていると確信して支持しているのです。

クラスター潰しは、感染がどのように広がったのかを丹念に聴き取り、分析していくものです。その中からさまざまなことをつかんでいる。
重要なのは、なんと感染した10人のうち、8人までは他の人に感染させていないという事実です。しかも残りの2人のうちの1人も、他の1人にしか感染させていない。
つまりこの感染症では、自分がかかったとしても、必ずしも人に感染させるわけではないのです。


ではどうして感染拡大が続くのか。答えは10人の中の1人が、たくさんの人々に感染させてしまっているからでした。
対策班たちは、なぜ10人のうちの1人が、感染を拡大させるのかを追いかけました。人による違いはそれほどなかった。それでうつした人の行動を追いかけたら、見えてきたのが、ライブハウスなどがクラスター源になっていることでした。
「3密」、密閉(空間)、密集(場所)、密接(場面)が重なった場では、18.7倍も感染力が上がっていた。それで3密を避ける、日本独自の戦略が導き出されました。これはとても理に適っていました。


ただし僕はいま、複雑な思いでこの点を書いています。僕の大切な友人の一人が、ライブハウスのオーナーだからです。彼は東日本大震災後も店を閉めず、大変な赤字を自分で補てんしながら、店と音楽を愛する仲間、働く仲間を守ってきた。
クラスター対策班の方たちも、自分たちの言動が、多くの方たちをとても苦しい立場に追い込むことを承知で、発言を続けています。辛い仕事だと思います。


3密を避けるとは、重なったところだけが高リスク・・・という意味ではない

しかしいつも大事なことが理解できないため、繰り返しクラスター対策班の努力をぶち壊している方がいます。安倍首相です。今回は、安倍昭恵氏の大分旅行をかばって、誤まったメッセージを発してしまいました。
「3密を避ける」戦略は、三つの重なりを避けることが強調されましたが、当然にもそれぞれの「密」が、感染リスクを高めるいので気を付ける戦略なのです。もちろん重なるところはとくに避ける場です。
しかしこれが「3つが重なると高リスク」と誤解され、公園での人の密集が起こっていることが見えてきました。公園は、散策したり、ランニングなどはかまわないのですが、密集してしまうと高リスクです。

ところが安倍首相は、明恵氏の大分旅行、しかも集団でのマスクもしないでの参拝について、「3密ではない」からとかばってしまいました。
昨日22日の記者会見は、実はこの首相の発した誤まったメッセージをひっくり返すことも含めて、誤解を解こうとしていたように思えます。「三つが重なったところを避けるとの誤解が生じたのは、自分たちの伝え方が悪かったから」ともいいつつ・・・。


このように対策班は、次々とクラスターの発生しやすい場を見つけ、理由を解明しています。例えばカラオケは3密だけでなく、歌う行為がウイルスを飛散させやすい。ウイルスは胸の深いところにいるので、大声を出すと飛びやすいから高リスクなのです。
あるいはナイトクラブなど、接客を伴う夜の場が、高リスクとなっていることが捕まれ、自粛が求められました。

ロックダウンという方法を採らない。いや、そもそも日本の法律に、できる根拠もないのですが、だからこそ、この細やかな取り組みが生み出されてもいます。
肝心なのは、安倍政権へのさまざまな不信がありながらも、多くの人々が、3密を避ける戦略を支持し、行動変容にも協力していることです。みんな踏ん張って「鉄壁の信頼」に応えている。
だから、私たちの努力の結果として、ここまで感染爆発は抑えられ、諸外国と比べて圧倒的に死者数を低く抑えられています。これこそクラスター対策班・医療者・私たち民衆の優れた連携プレーの成果です。


8割削減の意味

しかしクラスター戦略はいま、重大な岐路にさしかかっています。感染の拡大の中で、クラスターを追えきれなくなってきているからです。
ただし、追えきれなくなってきているのは、安倍首相が、感染拡大に見合った人員強化をしてくれないからでもあります。

しかも安倍首相がいるだけで、多くの人が不信感、不快感を持ってしまう。戦略を理解していない言動も繰り返される。
自粛を呼びかけながら補償も追いつかないので、生活苦から、人々の息苦しさや不安はますます高まってしまう。
専門家会議も、クラスター対策班も、よくもこんなひどい首相を担がざるを得ない状況で、頑張れるものだと驚嘆します。

それではクラスターが追いにくくなっている中で、どうするのか。そこで出てくるのが「行動変容」の強化です。人と人の接触を8割減らす戦略です。
これは、いまは目に見えていないクラスター発生地・発生条件を、抑えこんでいく戦略でもあります。同時にこれを行うことで、クラスターの可視化も目指されています。もう一度、クラスター潰しをより有効にしていこうというのです。
これらの重なりで、感染の山を下降させることが目指されています。実際、東京都の増加傾向はいま横ばい状況ですが、みんなで努力を重ねれば、下降に向かわせることもできるかもしれない。

しかしこの大型連休に、人の大きな移動が起こってしまうと、ウイルスが運ばれ、感染拡大が再び上向きになってしまう可能性がある。
それで昨日は、人と人の接触を避ける10のポイントが、とても分かりやすく打ちだされました。専門家会議から出された図をご紹介します。



この大型連休をうまく乗り越えられれば、その先、もう少し良い展望も見えてくるかもしれない。
ただし効果が目に見えるまでは2週間のずれがありますが、ともあれみんなで頑張りたいと思います。

続く

次回は、不穏に広がっている「死者数をめぐる疑惑」、「感染者データが実情を反映していないのでは?」という点にお答えします。

***

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#新型コロナウイルス #パンデミック #医療崩壊 #専門家会議 #クラスター対策班 #鉄壁の信頼 @安倍晋三

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明日に向けて(1797)感染拡大を抑えるための中軸、クラスター対策班のことを考察しよう-新型コロナの影響を民主主義的に越えるために(14)

2020年04月23日 16時51分56秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20200423 16:30)

いろいろなことが一気に見えてきました。大事な時なので、記事の連投をお許しください!

記者会見、感染症学会、NHKスペシャルから

昨日22日、新型コロナ対策の専門家会議が行われ、夜になって記者会見が行われました。
これに先立つ18日、日本感染症学会が「covit-19シンポジウム」を開催し、専門家会議や「クラスター対策班」からの報告が行われました。
またこうした内容を、3月から密着取材してきたNHKが、4月11日にNHKスペシャル「新型コロナウイルス 瀬戸際の攻防~感染拡大阻止 最前線からの報告~」でまとめて報道しました。

それぞれに見ごたえある内容がぎっしり詰まっています。以下に動画や報告記事のURLを示しておきますのでぜひご覧ください。なおNHKスペシャルは4月26日まで無料でご覧になれます。

人との接触を8割減らす10項目とは? 専門家会議が会見
2020年4月22日 THE PAGE 
https://www.youtube.com/watch?v=8Bu0TBScn90

ライブドアニュースより

クラスター対策班の最大の懸念は重症化する高齢者の増加。専門家の最新報告で見えたこと
2020年4月18日 BUZZFEED NEWS 千葉雄登
https://onl.tw/BYzQjPL

NHKスペシャル「新型コロナウイルス 瀬戸際の攻防~感染拡大阻止 最前線からの報告~」
2020年4月11日
https://onl.tw/L45bRWf


「クラスター対策班」が採用している対コロナ戦略は、国民・住民への鉄壁の信頼で成り立っている!

この3つの内容をできるだけ分かりやすくまとめてみます。

いま日本で採られている戦略は、クラスター潰しと国民・住民の行動変容の組み合わせによるものです。
クラスター潰しとは、小規模な爆発的感染が起こった場を探し、そこの利用を避けることや、申し訳ないけれども閉ざすことをお願いし、感染拡大のスピードを落とすことです。

行動変容とは、いままさに私たちが行っているように、さまざまな自粛などによって、人と人の接触を8割減らし、同じく感染拡大のスピードを落とすことです。
この二つを組み合わせつつ、感染拡大のピークが医療対応の限界を越えないようにすること。救えるべき命を確実に救いながら、感染症の終息まで、みんなで生き延びていくことが目指されています。

僕が当初から専門家会議に共感してきたのは、ロックダウンなどの強硬措置は、社会的害悪が大きく、違う悲劇をたくさん作りだしてしまうと考えて、それを避けようとする姿勢が強いからです。
実は強行措置は、対策者としては、感染症対策だけを考えれば最も合理的なので、やって欲しい面もあると思います。しかしそれは、社会の他のあらゆるものを壊してしまう。「暗い闇にしかつながらない」とこの方たちは言われます。


ロックダウンは暗い闇しか生まない。そんな状況は作ってはいけないと語る押谷仁さん

では強権発動をしないあり方に、専門家会議の方たちはなぜ自信を持てるのでしょうか。おもにデータ解析を担当している北海道大学教授の西浦博さんがこう言われました。
自分たちがデータを示すことによって、人々が「自発的ハイリスクの場所を避けてもらうように制御する」「それには日本人に対する鉄壁の信頼がありました」。


人々に対する「鉄壁の信頼」を語る西浦博さん

そうなのです。「強権など用いなくても、意を尽くして人々に危険の避け方を説明すれば、きっと人々は自発的に動いてくれる」。その鉄壁の信頼を胸に、専門家会議の方たちは、丁寧な情報開示を続けているのです。
しかし、残念ながら一部の方たちに、この思いがなかなか伝わっていません。森友、加計、そして桜と、安倍政権が不信を極め、まさに倒れる寸前の時に、新型コロナの猛威が始まってしまったからです。
それで僕は、多くの方たちが、専門家会議―クラスター対策班と、安倍政権を串刺し的に批判している中で、足を踏ん張って叫んでいます。「みんな。違うよ。専門家会議こそ、僕らの味方なんだ」と。

続く

次の記事で、それでは国民・住民に「鉄壁の信頼」を寄せている専門家会議、クラスター対策班が、どのように難局を切り抜けようとしているのか、その戦略を解説したいと思います。

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明日に向けて(1796)新型コロナウイルスの3つの顔を知ろう!~負のスパイラルを断ち切るために~(日本赤十字社より) -新型コロナの影響を民主主義的に越えるために(13)

2020年04月18日 22時00分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20200418 21:00)

新型コロナの3つの顔

今回のタイトルは、日本赤十字社が3月26日に出してくださった、とても素敵な文章のタイトルです。
まずはご覧ください。マンガつきでとても分かりやすいです。

新型コロナウイルスの3つの顔を知ろう!~負のスパイラルを断ち切るために~
日本赤十字社 3月26日http://jrc.or.jp/activity/saigai/news/200326_006124.html

この感染症の3つの顔は「病気そのもの」「不安と恐れ」「嫌悪・偏見・差別」と紹介されています。うーん。的確です。
一つ目を防ぐには「手洗い」「咳エチケット」「人混みを避ける」ことが大事。
二つ目を防ぐには「気づく力」「聴く力」「自分を支える力」が大事。
三つ目を防ぐには「この事態に対応しているすべての方々をねぎらい・敬意を払いましょう」と説かれています。

その通りですね。
僕も「聴く力」が十分持てず、相手へのねぎらいや、敬意が欠けていることが多々あるな、反省だなと思いました。



不安を膨らませることがこのウイルスの特徴の一つ 政治がしっかりして欲しい!

それにしてもこのウイルスの特徴の一つは、とにかく不安をどんどん大きくしてしまうこと。
日本赤十字は、けして「不安になる」ことを、責めているのではありません。
不安になるのは「ウイルスが目に見えないこと、ワクチンも薬もまだないこと、分からないことがおおいこと」と、ウイルスの特性であると述べています。

ここに僕が書き加えたいのは、このウイルスは無症状、軽症者も多く生みだすので、誰が感染しているか分かりにくく、その点で手ごわい特徴をもっていることです。
インフルエンザのようにすぐに高熱が出るなら、家で寝ているか病院に行っているので、町中で会う可能性はそう多くはない。
この感染症は8割の人を元気なままにして、ウイルスを巧妙に広げてしまう。しかも2割の人は重症化、そのうち数パーセントが重篤化、死に至ってしまう人もいます。その感染の連鎖が断ちにくいから、それはもう怖い。

だからこそ、もっと「検査」を!と多くの方が語られるのも、大いによく分かります。
しかし検査は「代替施設が確保されないと重症者のための病床が埋めてしまう」「院内感染のリスクがある」「精度がとても悪い」という欠点があり、うまく進めないと、医療崩壊の引き金にもなりうる。
そんな中で「医療界は病への対応を適切に行っている。信頼しよう」と僕は説いてきました。もちろん医師が必要と思う検査ができてない例もあるわけで、その点は確実にできるようにしていただきたいです。

ただいつも僕は「本来、こういう説明は、政府がやるべきことだよな」と思って来ました。毎日会見を開き、多くの人の不安と疑問に答える形で、なぜ、どういう観点で「検査」を行っているかを、丁寧に説明すべきなのです。
ところが実は、安倍首相自身が対策の肝を全く理解していない! だから検査に伴う困難性など説明しないし、そもそも滅多に会見をしないし、しても肝心な部分は棒読みで質問にも答えられない。
だから切実に辞めて欲しいのですが、一方で野党も、安倍批判ばかりで、これに取って代わってくれない。医療界に的確な質問をし、多くの疑問に応えてくれればいいのにそれをしない。

政治が、みんなの不安に対応してくれていません。だから一介の個人である僕が、専門家会議の言わんとすることの説明にチャレンジし続けていますが、これだけではぜんぜん足りないです。
ぜひ国会議員が、それぞれの調査力を生かし、専門家会議や医療者に的確に質問し、聴きだしたことを説明し、その中でこそ、ただすべきはただすことで、人々の不安を和らげていただきたいです。
政治家がもっと国民・住民の不安に正面から、応えなくてはいけない。批判派を演じているのでは全くダメです。野党のみなさんに、もっと与党的に、人々の心ををまとめるように、動いていただきたい。切にお願いしたいです。


安倍首相は何も理解していません。ぜひ野党が丁寧な聴き取りをし、市民への説明を行ってください!

医療者をみんなで守り励まそう!感謝を伝えよう!

さてこの状態をどう越えていけば良いのか。私たちの一致点をはっきりさせましょう。一番大事なのは医療崩壊を起こさないことです。
そしていま、私たちが団結して向かい合うべきは、このウイルスの第二の顔である「不安」の増幅が、第三の顔である「嫌悪・偏見・差別」を生み出していることです。
中でも医療者への差別が強まりだしていることに対し、みんなで何かをしたいです。医療者が、嫌悪・偏見・差別に晒されだしているからです。以下の記事をご覧ください。

医療従事者に相談電話 「周囲の偏見で高ストレス」 愛知県が開設
毎日新聞 20200418
https://bit.ly/3adQC3W

愛知県病院協会によると、県内の感染者を受け入れている病院から、具体的な被害事例が寄せられたそうです。一部をご紹介します。
「中でも、職員の子どもが通う保育園で預かりを拒否されるケースが目立つ。看護師である母親の送迎をやめ、他の人に代えるよう求められたケースもあった。
家族の理解が得られず退職したり、「患者の看護業務を担当するなら、家を出てほしい」と言われたりする人も。病院職員の家族ということで、家族が勤務先で就労制限を受けたケースもあった。」

なんとも胸が痛くなりますが、記事からは医療者を支えているご家庭の、さまざまな悩みも見えてきます。
これに対して、怒るよりも先に、医療者に感謝を伝えて、励まし、支えることをみんなでやりましょう!
さしあたり、みんなでそれぞれスマホなどで、医療者への感謝や励ましを語り、SNSにアップしてはどうでしょうか。

これを何らかのキャンペーンにできたらなと思っています。
知恵がある方、お力を貸してください。

続く

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