明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(1650)2月中旬に軍隊「慰安婦」問題や韓国元徴用工への賠償について、原発からの命の守り方について、社会的共通資本について東京・埼玉・神奈川でお話します!

2019年01月31日 07時30分00秒 | 明日に向けて(1501~1700)

守田です(20190131 07:30)

2月9日から12日にかけて関東で複数の講演をします。
今回は主にスケジュールについて告知させていただきます。

● 「慰安婦」問題と韓国元徴用工賠償問題についてお話します!(9日午後2時から)

まずお昼に以下の講演を行います。午後2時から「すみだ女性センター」にてです。
主催は新日本婦人の会すみだ支部のみなさんです。

日本軍「慰安婦」問題、元徴用工への賠償について
https://www.facebook.com/events/364810167686304/

僕自身は「慰安婦」問題とは言わず、旧日本軍性奴隷問題と呼んでいるこの問題、なぜこんな「制度」が作られたのかの歴史的経緯と、日本がどんな「謝罪」をしてきたのかについてお話します。
また韓国の元徴用工問題も、問題の本質がどこにあるかをお伝えしたいと思います。

一つ一つの問題には個別性がありますが、僕はいま一番大きなことは、近代日本が行った数々の侵略行為とともに、朝鮮半島と台湾の植民地化を本当に正し、真っ当な意味での清算をしなければならない時が来ているのだと思います。
そもそも朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)とは日本は国交すら結んでおらず、謝罪も賠償も行っていません。いや韓国に対しても過去について「遺憾」を表明したりはしてきていますが、植民地支配に関する賠償はいまだ行ってないのです。(1965年の日韓条約のときに払われたお金は「独立祝い金」だと日本政府が言っています)
アメリカが朝鮮と和平条約を結び、国交が樹立されれば、事実上の属国である日本もまた同じ道を歩むことになります。その時、これまできちんと清算してこれてない多くの問題が一気に浮上してきます。
こうした大きな歴史的流れを見据えながら、いま知っておくべき点を精査してお伝えしたいと思います。

なおこの日は講演に先立って、新婦人のみなさんと江戸川区にある東京大空数戦災資料センターも訪問します。現地10時集合です。
僕の母は東京大空襲の奇跡的生き残り。したがって僕は東京大空襲のサバイバ―の1人です。みなさんとこの場を訪れて平和を守る思いを一緒に膨らませたいです。

● 自然災害と原発からの命の守り方についてお話します!(9日午後7時から)

この日の夜は午後7時からタンポポ舎のスペースたんぽぽでお話させていただきます。
タンポポ舎は日本の反原発運動の「老舗」の一つ。福島原発事故前、まだ多くの方たちが政府と原子力推進派に騙されて、原発の危険性に目覚めていなかった時から、一貫して反原発を主張してこれらたグループです。
そのタンポポ舎の場でお話させていただくのは光栄です!「自然災害と原発からの命の守り方」について、オーソドックスな内容をお話します。
トルコ・イギリスへの原発輸出が阻止されたことに踏まえつつ、海外との連携についてもお話します。

自然災害と原発から命を守るには  守田敏也講演会
https://www.facebook.com/events/818972191778661/

● 原発からの命の守り方を東海第二の問題と絡めてお話します!(11日午前10時から)

原発からの命の守り方 ?東海第二の危険性を問う?
https://www.facebook.com/events/318879908723244/

11日には埼玉県富士見市で東海第二の再稼働への動きなどを踏まえたうえで、原発からの命の守り方についてお話します。
東海第二は30キロ圏内では日本で最も多くの人口を抱える原発です。しかも老朽化している。この原発特有の危険性も踏まえながら、原発からの命の守り方のエッセンスをお話します。

● 社会的共通資本についてお話します!(12日午前10時から)

12日には社会的共通資本についてお話します。

【満員御礼】守田敏也さんにまなぶ やさしい経済のおはなし
https://www.facebook.com/events/1176835465813576/

イベントページをご覧になると分かるように、主催者の方たちは「社会的共通資本」の提唱者である宇沢弘文さんに共感されて、このことを学びたいと考えられ始めました。
しかし宇沢先生はもうお亡くなりになっている。どうしようかと考えているうちに、宇沢先生の最晩年の弟子である僕につきあたったとのことです。
なんだかとても嬉しいです。すでに京都で「社会的共通資本」について学ぶ連続学習会を立ち上げてきましたが、今回はそれらも踏まえつつ、社会的共通資本の考え方のエッセンスをお伝えしたいです。
ただしすでに「満員御礼」が出ていますので、お越しになりたい方は、参加可能かも含めて主催者にお問い合わせ下さい。

以上、関東のみなさんが、それぞれに行きやすい場で、話を聞きに来てくださると嬉しです。
会場でお会いしましょう!

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明日に向けて(1649)京都市は原発災害と洪水の危機の目の前にある-岩倉でお話します(2月3日)

2019年01月29日 15時00分00秒 | 講演予定一覧

守田です(20190129 15:00)

● 「原発と自然災害からの命の守り方」についてお話します!

2月3日(日)に京都市左京区岩倉でお話します。午前11時から12時まで。岩倉の村松テラス集会所にてです。
タイトルは表題に掲げた通りですが、サブタイトルで~京都市を災害から守り、安全で豊かな町に~と続けていただいています。
主催は新日本婦人の会岩倉北班。チラシを示しておきます。

地図もつけておきます。叡山電車岩倉駅から1.6キロ。徒歩20分です。

● 京都市役所は大飯・高浜原発から約60キロ

京都市は福井の原発銀座のすぐそばにあります。中京区にある京都市役所まで、最も近い大飯原発から59.8キロ。高浜原発から61.6キロです。
京都市はそこより南北に広がっていて、今回お話する岩倉の集会所は大飯原発から52.3キロ、高浜原発から54.9キロです。
もっと北に行って福井県の県境まで行くと約30キロになります。原発事故が起きるとすぐに京都市内に放射能が飛んできます。

市川章人氏作図 「原発問題の正確な理解のために」より

もしものことが起こったらとっとと逃げるしかない。またそのためには安定ヨウ素剤を事前配布しておいて、飲んで逃げることが必要です。
しかし京都市は原発からわずか32.5キロ圏内に住むわずかな住民へを災害対策しかしておらず、ヨウ素剤も事故時に配布するとしています。
これで間に合うわけがないし、何よりももっと広域に放射能が飛んでくるので対策をたてる必要があります。

しかも京都市には観光都市化の無理な推し進めによって、キャパを越える外国人が招かれて、都市生活にさまざまな問題が起こっていますが、原発事故が起こった時の対策など何も考えられていません。
今の京都市政には自ら招いた人々に対するおもてなしの精神がなさすぎるのです。この点も含めてしっかりとした原子力災害対策を組み上げていく必要がある。

● 京都市に洪水の危機が迫っている!

さらに京都市には洪水の危機も迫っています。大きくは温暖化の元での森林の崩壊と行政の無策が原因ですが、より直接的には昨年の台風21号の被害が関係しています。
この台風は暴風を伴いました。京都市内でも京都御苑、下鴨神社、法然院などの神社仏閣の木々が倒れ、多くの家屋が被災しましたがより北部の山々に壊滅的な被害がもたらされものすごい数の倒木が生じました。
このとき左京区花脊地域は風と倒木が電信柱をなぎ倒し、架線も切れて広域停電が発生。残暑厳しい季節に8日間も停電が続きました。同時に道路も寸断されて通行不可能になり陸の孤島となってしまいました。
比叡山や鞍馬山に向かう叡山電車も激しく被災。とくに貴船口から鞍馬までの間は大量の倒木が線路をふさいで通れなくなってしまいました。完全復旧は10月末。この間、観光客もストップしさまざまに被害が拡大しました。

壊滅的に倒れた北山杉

折れてしまった電信柱。発災直後の9月10日に現地に駆けつけた日本共産党京都市議ひぐち英明さんら撮影。2枚目はひぐちさん本人。同氏のFacebookより

これらの痛手からの回復もまだまだですが、問題はいまだ倒木が撤去もできずにいることです。
もともとこれらの地域では木の値段と搬出費が同じぐらいになって林業が衰退してきているのですが、災害被害では売れない木をただ費用を払って搬出することになるため、担えない山主が多く、ほとんどが放置されてしまっているのです。
しかしここにさらに今年の梅雨から台風の時期に大雨が降ると、倒木が山を滑り落ち、次々と川に入って下流に流れてきます。それが鴨川にかかる橋に引っかかるとせき止められてしまい、堤防の破堤を招きかねません。

実際に昭和10年にこうしたことが起こっているのです。流木のため三条大橋で川がせき止められて破堤。京都市の中心街である河原町や祇園などが水没して大被害が出ました。
実はこの流木は前年の室戸台風による倒木が原因だったのですが、京都市は昨年の台風21号の被害を、この室戸台風の被害並みと発表しているのです。だとしたら同じことが起きる可能性がある。
原子力災害だけでなく洪水による水没の危機も京都市に迫ってきているのです。



1935年の洪水で流出した三条大橋。周辺も水没。京都市消防局HPより

● 山里を守り、街を守る必要がある

いま私たちは原発災害に備えるとともに、自然災害、とくに地震・豪雨・暴風・洪水に備えて置くことが必要です。
その際、豪雨や洪水に備えるためには山をみんなで整備していかなくてはなりません。そのためには山里に住んで環境を保全してくれている人々をも守る必要があります。
山が保水力を失い、さらに倒木が増えていけば、下流の危険性はどんどん増すばかりです。だから私たちは山里を守ることで街を守る必要がある。街の中心部に住む人が真剣に上流をことを考え、行動する必要があります。

もちろんこれは京都市だけでなく日本中の都市でも言えることです。
山々がどこもどんどん衰退し、保水力を失っているからこそ、この間、豪雨が降るたびに大規模水害が発生しているのです。
2月3日もこのことをお話してします!お近くの方、ぜひご参加下さい。

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明日に向けて(1648)風前の灯の原子力政策-もんじゅ無きあとの頼み「高速炉」の展望もとん挫した!

2019年01月21日 20時30分00秒 | 明日に向けて(1501~1700)

守田です(20190121 20:30)

高速炉計画も昨年末にとん挫!

昨年末、トルコ・イギリスへの原発輸出のとん挫が明らかになり、今年になって経団連会長が「国民が反対するものは作れない」とか「原発に触れないのは選挙で落ちるから」などと語りつつ、政府に「国民を説得してくれ」と泣きつく事態が続いています。
これだけでも原子力政策が行き詰っていることは明らかですが、昨年末に実はもう一つ大きなことが起こっていたのでした。高速炉建設の展望が無くなったことです。
高速増殖炉「もんじゅ」の廃炉が決まって以降、高速炉はもんじゅの経験を引き継ぐものとされ、核燃料サイクル事業がまだ生き残っていることを「証明」するためのものでした。

具体的にはフランスが開発しているASTRIDに日本政府も出資し、共同開発を行うとされてきました。
ASTRIDとはAdvanced Sodium Technological Reactor for Industrial Demonstrationの頭文字をとったもので、日本語に訳すなら「工業的実証用改良型ナトリウム技術炉」となります。
しかし昨年11月末にフランス政府が資金が高騰して賄えないので凍結すると日本政府に伝えたと日経新聞などが報じました。

日本協力の次世代炉、仏が凍結へ 原子力政策に打撃 
日経新聞 2018/11/28 19:01
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO38286780Y8A121C1000000/

昨年6月にはすでに計画の縮小が発表されていた

日本政府は今のところ「そんなことは聞いていない」と否定しており、フランス政府も同様の声明を出したとされています。
しかし同計画はすでに昨年6月の段階でフランス側から予算を減らし規模を小さくすることが発表されており、そのときにすでに「無理なのではないか」という憶測が出されていたのです。例えば朝日新聞はこう論じました。

「日本が国際協力を進めようとしている高速炉「アストリッド(ASTRID)」計画について、開発主体のフランス政府が建設コスト増を理由に規模縮小を検討している。
日本政府がこだわる核燃料サイクルは一層見通せなくなったが、計画への巨額投資を続けようとしている。1兆円以上をつぎ込んだ高速増殖炉「もんじゅ」(福井県)がまともに動かないまま、廃炉に至った失敗を繰り返しかねない」。

高速炉、仏が計画縮小へ 日本政府、なお巨額投資の意向
朝日新聞 桜井林太郎、関根慎一 2018年6月1日08時54分
https://digital.asahi.com/articles/ASL5044JBL50ULFA00S.html

もんじゅ=高速増殖炉が目指していたものは何か

先に述べたように高速炉はもんじゅの経験を受けつぐとされたものです。
そのもんじゅは何を狙って開発されたのか。現在使われている原発の燃料はウランです。正確には核分裂するウラン235ですが、実はこれは天然界のウランの中にわずか0.6%しか含まれていません。
この含有率では核分裂反応が連鎖しないので、反応を連続させるためにはウラン235の濃度を3%ぐらいに高める必要があります。これがウランの「濃縮」であり、その時に出たカスを「劣化ウラン」と呼びます。

こうしてウラン235が3%、ウラン238が97%の燃料に中性子が当たるとウラン235が核分裂連鎖反応を起こしますが、このとき中性子が核分裂しないウラン238にあたると採りこまれ、新しい物質が生まれるのです。
プルトニウム239です。プルトニウム239はウラン235よりも核分裂のエネルギーが大きい。そこでどんどん中性子をあててプルトニウム239を増やして作られたのがプルトニウム型原爆です。
この核分裂反応を促進するための装置が原子炉で、もともとは核爆弾を製造する装置の一部だったのでした。

核燃料サイクルは原発で発電をしながらプルトニウム239を産みだし、再処理工場で使用済み燃料棒からとりだし、それとウラン238を混ぜた混合燃料(MOX燃料)を作ってさらに発電しながらさらにどんどんプルトニウムを作ることを柱にしていました。
プルトニウムを燃やしながらそれ以上のプルトニウムを作るので夢の「増殖炉」と言われました。ただし高速で増やすという意味ではありません。中性子を高速状態で使うので「高速増殖炉」と呼ばれたのです。
これが実用化されてはじめて原子力エネルギーは人類にとっての夢のエネルギーになるはずでした。なぜって核分裂をするウラン235事態は自然界にごく少数しか存在していなくていずれ枯渇してしまうのが明らかだからです。

BS朝日「午後のニュースルーム」(05/17/2013)

核燃料サイクル計画=原子力政策はすでに完全に破たん

しかし実験炉常陽を経て、原型炉と言われたもんじゅでつまづいてしまった。その先に実証炉、商業炉と続くはずだったのですが、結局高速増殖炉は実用化にほど遠い段階で破たんしたのです。

東京新聞 2016年12月22日

これだけでももう核燃料サイクル計画は完全に崩壊したと言えるのです。しかも日本の場合、六ケ所村での使用済み燃料の処理すらうまくできていない。この面からもどう考えても夢のエネルギーとしての原子力の展望はもうなくなってしまっているのです。

そしてこれに代わるもの、というより当面の場つなぎとして、いわば核燃料サイクルがまだ続いている仮象を担保するものとして「高速炉」が期待されたのでした。
といってもこの炉はプルトニウムを燃やしても増殖できないので、すでに「夢」から大きく後退したものでしたが、その後退した「高速炉」計画ですら破たんしてしいました。
その点でも原子力政策にはもはや何の展望もない。風前の灯なのです。そこにさらに輸出政策の完全破たんが加わったがゆえに、経団連中西会長のグラグラと揺れた発言も飛び出したことを見ておく必要があります。

続く

*****

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明日に向けて(1647)不可能な原発輸出を続けると言い張る世耕大臣!民衆の力で原発そのものを終わらせよう!

2019年01月20日 23時30分00秒 | 明日に向けて(1501~1700)

守田です(20190120 23:30)

● 「原発輸出を続ける」と世耕大臣!

世耕経済産業大臣は、18日にの閣議のあとの記者会見で、成長戦略の柱としてきた原発輸出政策をなおも進めていくと発言しました。
これは日立製作所がイギリスへの原発輸出の凍結を正式発表したことを受けてのものです。
しかもこの中で世耕大臣は「選挙ありなしとは関係なく、基本的には再稼働というのは安全最優先で進めていくべきものだ」と述べ、15日の経団連中西会長発言をまったく受け付けない態度も示しました。

これを伝えたテレ朝ニュースをご覧ください。テレ朝は冒頭で世耕氏が「原発の議論をすると選挙に落ちるという指摘を一蹴しました」と報じています。

世耕氏「選挙関係なしに再稼働進める」中西発言一蹴
テレ朝ニュース 20190118 18:46
https://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/000145566.html

● 負けを認められない世耕大臣と安倍政権

しかし誰がいったい輸出の担い手になるというのでしょうか。
この間、政府も主導して手掛けた原発輸出計画はアメリカ、リトアニア、台湾、ベトナム、トルコ、イギリスを相手取ったものでしたがすべて破産してしまいました。
しかも「原子力ルネッサンス」という言葉に踊らされてウェスチングハウス社を買い取り、世界のリーディングカンパニーにならんとした東芝は巨額の赤字を抱えて原子力部門から撤退し、それどころか優良部門を切り売りして崩壊してしまっています。


朝日新聞より

残りの原発メーカーの三菱重工も日立製作所もトルコ、イギリスへの輸出の断念で大きな赤字を背負いました。
社内ではもはや公然と「あれは安倍案件だった」と、無理やり政権に付き合わされたひどいビジネスだったと恨み節ばかりがささやかれています。
もはや輸出をできるメーカーなどありません。安倍政権の原発輸出政策は完全にとん挫したのです。

しかし世耕大臣も菅官房長官も安倍首相もこの大きな敗北を認めようとしないし認められない。
それは抜本的にこの政権が自らを振り返り、反省し、行いを改めていくという資質を持っていないからです。バックギアを持っていない。
しかしそんな政権に未来があるはずがありません!

● 選挙に原発を掲げることを安倍政権はいっそう恐れている!

この記者会見にはもう一つ特徴的なことがありました。世耕大臣が明らかに15日の経団連中西会長発言を退けたことです。
「選挙ありなしとは関係なく」というのは、中西会長による「政治家が原発の議論を避けているのは原発の議論をすると選挙に落ちるから」との指摘を意識したものです。
テレ朝はこれを「一蹴した」と報じましたが、果たしてそんな余裕をもった発言だったでしょうか。むしろあくまでも「選挙では原発は話題にしない」との立場を苦しまぎれに述べただけたったのではないでしょうか。

一蹴するのなら「そんなことはない。次は堂々と原発再稼働を選挙で掲げて勝って見せる」とでもいえばいいのです。
でもそんなことはできないと思っている。これまでもそうだったからです。自公両党は選挙のたびに原発のことにはまったく触れないで、辛勝を重ねてきたにすぎないのです。
だからそれは変えられない。負けは認めないけれど経団連の要望には答えられない。しかしそれでどんな展望があるでしょうか?

単純に言えることはこれでますます安倍政権と財界の間の原発政策をめぐる裂け目が大きくなっていくだろうということです。
そもそも原発メーカー三社はそれぞれに巨額の赤字を背負いました。しかし安倍政権はトップ外交が破産し、巨額の税金を無駄に費やしたのに謝ることすらしない。
しかしいくらなんでもこれではビジネスサイドから「それはおかしすぎるだろう」という声があがって当然です。いや事実、経団連会長はそう言いだしているのです。

● 他国に売れない原発を日本でも動かすな!という声を高めよう

ただし財界が原発の危険性に目覚めたわけでは全くありません。それどころか東芝も日立も福島原発事故を起こした原子炉のメーカーでありながら、謝罪の一つもせず、輸出に奔走してきました。
その点ではまだまだ小さな天罰が下ったにすぎないし、今も儲けられなくなったから安倍政権に文句を言っているだけで少しも信用できません。

その点ではむしろ私たち民衆こそが経団連中西会長の言をしっかりと聴きとっておく必要があります。
中西発言の核心部は次の点です。「国民の反対が強いのに民間企業がつくることはできない」「自治体が再稼働にイエスと言わない。これで動かせない」。
そうであるならば私たちはもっと反対の声を高めれば良いだけなのです。さらに原発に批判的な各自治体をもっと支えていきましょう。

その際、「もはや世界のどこにも売れない原発を日本でも動かしてはダメだ!」という声をこそ強めましょう。
なぜ売れないのか。安全対策費が高騰しているからです。だとしたらそれ以前に作られた採算の合う状態で作られた原発が安全なはずはありません。
いやそもそも国内でも多くの原発が、新規制基準をクリアできずにどんどん廃炉になってもいます。

電力会社とメーカーは、実は事故も恐れています。実際、この間、再稼働の度に小規模ではあるけれども事故が繰り返されています。
巨額の費用をつぎ込んだ末に何らかの事故で原発が動かせなくなったらそれでも間違いなく赤字になる。だからもはや私たちの反対の声も大きな経営リスクとなっているのです。

だからいま私たちの進むべき道ははっきりとしています。さらに原発反対の声を高めることです!
みんなで頑張って核の灯を止めましょう!



写真は昨年12月28日の321回目の関西電力姫路支店前金曜抗議行動に参加した「脱原発はりまアクションの会」の人々。
JR姫路駅前で会の方が撮影。こういう活動の積み重ねが核のない灯を確実に近づけている!

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明日に向けて(1646)「緊急Faxアクション」で沖縄県民投票を支えよう!

2019年01月18日 23時30分00秒 | 明日に向けて(1501~1700)

守田です(20190118 23:30)

● 今度は「緊急Faxアクション」を!

この間、何度か呼びかけたホワイトハウス署名、20万人を越えて広がっていますが、今度は沖縄県民投票を支えるための「緊急Faxアクション」が呼び掛けられています。


この県民投票は辺野古の基地の是非をすべての沖縄県民に問うもので、条例によって2月24日の投票実施が決められています。
ところが保守系の市長を擁する沖縄市、宜野湾市、石垣市、うるま市、宮古島市が市議会の否決などを理由に不参加を表明しており、このままでは有権者の約35%が投票権を奪われてしまいかねません。
これに対し、「この県民投票についてより深く学び、不参加予定の5つの市にFaxを書いて送る会を開催する」ことが呼び掛けられています。

全国一斉*沖縄県民投票 緊急Faxアクション 「10万人の声を消さないで。」
https://www.facebook.com/events/378252479402650/

● 自民党議員が沖縄県民投票の妨害を指南!

実はこの5市の反対表明の裏で、弁護士資格を持つ自民党の宮崎政久衆院議員が暗躍していたことが明らかになりました。
県民投票は県が経費を負担し、市町村が事務を取り仕切るのですが、同議員「勉強会」を開催。「事務の実行のための予算を議会で否決せよ!それをたてに市長にできないと言わせよ!」と保守系の議員たちを説得したのです。

自民国会議員、県民投票反対を「指南」 市町村議に資料「予算否決に全力を」
琉球新報 2019年1月14日 05:00
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-860922.html

あまりに卑劣で理不尽!県民の投票権を奪おうとする許しがたい行為です。

● 「辺野古」県民投票の会代表、元山さんがハンガーストライキを決行中!応援しよう。

これに対し、「辺野古」県民投票の会代表の元山仁士郎さんが、5市に県民投票参加を求め15日から宜野湾市役所前でハンガーストライキを始めました。

県民投票への参加を求めるハンガーストライキ
https://hungryforvote.net/

元山さんは自らは水と塩だけで頑張りながら、以下の行動を呼びかけています。ぜひ呼応しましょう!

1、5市の市役所にFaxや手紙で思いを伝える。
2、SNSでキャンペーンを広げる。
3、オンライン署名に協力する。

ウーマンラッシュアワーの村本大輔さんが元山さんのもとに駆けつけてインタビューを行い、沖縄タイムスHPに動画が掲載されたのでそれもご紹介します。みんな思い思いに頑張っています!

ウーマン村本さん「沖縄のこと知ってほしい」 ハンストの元山さんを取材【動画】
沖縄タイムス 2019年1月17日 07:31
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/373093

● 全国一斉*沖縄県民投票 緊急Faxアクション 「10万人の声を消さないで。」

冒頭に紹介した「緊急Faxアクション」はこの元山さんの訴えに応えて全国から応援しようとFacebook上で呼びかけられたもの。友人の小原美由紀さん、丹下紘希さん、朝倉優子さんが主催者となっています。

再度、イベントページを記載しておきます。
https://www.facebook.com/events/378252479402650/

内容は沖縄県民投票のことを知り、不参加の5市へのFAXを書く小さな集まりを開くこと。期間は1月17日(木)から1月31日(木)までです。
いつ、どこで、何人が、何枚のFAXをしたか。また感想・応援メッセージを添え、以下に報告をして欲しいとのこと。http://u0u1.net/Pni0
報告をもとに全国どこで行われたのかを可視化してくれるそうです!

以下からFax用紙がダウンロードできます。
https://10.gigafile.nu/0216-28198dc284db52da1052d2c64c7ea61c?fbclid=IwAR3RArt6AH3Axq-X3pQDqhJ3QFXb_CKtnKARCFX6fqtjV7DGbGhZ_8XHb6E

セブンイレブンでネットプリントも可能だそうです。(登録期限1月24日まで)

セブンプリント予約番号
宜野湾市 04921597 うるま市 16481554 沖縄市 64714914 宮古島市 18037683 石垣市 35160249

繰り返し、みなさんの参加を訴えます!
全国から声を集めて県民投票の全県実施にみんなで漕ぎ着けましょう!辺野古を、沖縄を、守り抜きましょう!

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明日に向けて(1645)中西発言は財界の悲鳴だ!いまこそ原発いらないの声をさらに高めよう!

2019年01月17日 00時30分00秒 | 明日に向けて(1501~1700)

守田です(20190117 0:30)

経団連中西会長発言に関する分析の続きです。

● そもそも各社の報道姿勢もおかしい

二度にわたる中西発言を分析した時、奇妙なことがもう一つ浮上してきます。元日の発言を東京新聞以外の大手メディアがどこも報道しなかったことです。
ちょうど15日にはこの点を指摘した記事がネットに上がっていました。

大マスコミが報じない経団連会長「原発はもう無理」発言の衝撃度
まぐまぐニュース 2019.01.16 by 高野孟『高野孟のTHE JOURNAL』
https://www.mag2.com/p/news/382754

これに対して今回の発言は各社が一斉に報じていますが、どこも「再稼働をどんどんやるべき」という点にフォーカスした要約のみで、先に紹介したテレ朝動画のようなニュアンスもほとんど伝えられていません。
理由は分かりませんが国策の一つの機軸とされている政策に関する重大発言なのに各社の反応はあまりに鈍い。大手マスコミは本当に頼りにならないです。

●「国民の反対に政府が立ち向かわないと業界はもうついていけない」と言いたいのでは?

では中西発言の意図はなんなのでしょうか。一見、相反する1月1日と15日の会見に貫かれていることはなんなのでしょうか。
元日に中西氏はこう言いました。「国民が反対するものをつくるには、原発建設の受け入れを前提に、どうするか真剣に一般公開の討論をするべきだと思う。全員が反対するものをエネルギー業者やベンダーが無理やり作るということは、民主国家ではない」。
そして今回はこう述べています。「再稼働はどんどんやるべきだが、自治体がイエスと言わないので動かせない」「福島以降、原子力の真正面からの議論が不足しているのではないか。皆さん、それを言い出すと選挙に落ちると」。

これらを分析すると見えてくるのは、先に紹介した日刊ゲンダイに寄せられた古賀氏の指摘はいまもなお的を得ているということです。やはり中西会長は安倍政権に対して「原発を続けて欲しければ国民を説得しろ」と脅しをかけているわけです。
ただしこの脅しは余裕のある脅しではない。「全員が反対するものを・・・無理やり作るということは、民主国家ではない」という認識の上に立つものだからです。
要するに「原発を続けたいのなら強固な民衆の反対に立ち向かえ。選挙でも明確にしろ。逃げるな!」と言わんとしているです。

それで中西会長が勝算を持っているのかと言うと到底そうは思えません。むしろ言わんとすることは「自分たちは勝算のない原発輸出にも付き合い損益も出した。なおも原発を続けるというのなら選挙でのリスクもおかせ!」ということなのではないか。
そして自分たちにだけリスクを押し付け、推進派の政治家たちがリスクを負わないならば「本当に撤退するぞ」と言っているのではないか。いやそれも少し違います。「もはや撤退以外無くなる」と悲鳴をあげているのだと僕は思います。

これは非常に重要な点です。なぜなら実際に安倍政権は国政選挙のたびに原発を焦点化することを徹底して避けてきたからです。
まただからこそ再稼働とて現存する34基のうちの9基しかできていない。とくに福島原発と同じ沸騰水型は一つも動かせていない。民衆との対決を避け続けているからです。
しかしそこに触れない限り原子力政策の未来はない。「ないのだったら損益ばかりが続くので撤退もやむなし!」。それが経済界の本音ではないかと思います。

● 大切なのはいまこそ原発いらない!の声を高めること!

これらから私たちが結論づけるべきことは、原子力推進派に明らかな動揺と迷走が見られる今日だからこそ、ますます原発ゼロの声を高める必要があると言うことです。
いやむしろ私たちからこそ、「原発の是非を選挙の争点にせよ!」と言おうではありませんか!そんなもの、まさに望むところです。そもそも選挙民を騙して民主主義を愚弄する争点ぼかしの選挙を続けてきたことこそおかしい。

メーカーは単純な話、儲かる可能性がある限り原発を続けるでしょう。沸騰水型原発を再稼働してもらえれば日立は儲かる。しかしその可能性が無くなれば撤退せざるを得ないのです。原発輸出から撤退を始めたようにです。
そしていま経済界は「国民の反対の声を崩さない限りもう経営的に無理!」と言い出しているのです。だったら私たちが今も強いこの声をさらに大きくすれば原子力の灯を消す可能性は必ず引き寄せることができます。

だからいまこそ正念場です!
頑張りましょう!

写真は京都市伏見区大手筋商店街を行進する「ふしみ原発ゼロパレード」
20181215 守田撮影

連載終わり

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明日に向けて(1644)迷走する日本原子力村―経団連会長の「原発どんどん再稼働」発言は言語道断だ!

2019年01月16日 23時30分00秒 | 明日に向けて(1501~1700)

守田です(20190116 23:30)

● 「再稼働推進」発言は言語道断!

経団連中西会長が1月15日の記者会見で、原発の「再稼働をどんどんやるべきだと思う」と発言したことが波紋を広げています。
日立製作所会長でもある同氏は1月1日の会見で「国民が反対するものはつくれない」と正反対の発言をしていたからです。
しかも今回は原発の「新設や増設も認めるべき」だが「自治体が再稼働にイエスと言わない。これで動かせない」「公開で討論しないといけない」などとより踏み込んで発言しています。

まずもってこんな発言は言語道断です!
日立は安全対策費が高くなりすぎて採算にあわないことを理由にイギリスへの原発輸出からの撤退を表明したばかり。他国に安全対策費が高くて売れないのなら、かつて採算に合う形で作っていた国内の原発を動かしていいはずがありません。

しかも日立は大事故を起こした福島第一原発の4号機を設計した会社です。燃料プールが干上がることによる東日本壊滅という恐ろしい危機をこの国にもたらした原因企業の一つです。
にもかかわらず理不尽な免責条項によって責任を免れましたが大きな道義的責任を負っています。その日立の会長でもある中西氏のこの発言は何重の意味でも許しがたいです。

● テレ朝は「原発の議論をすると選挙に落ちると分析」と報道

ただこの発言がどのような含意をもったものであったのかについては報道の仕方でかなりニュアンスが違って来ます。
例えばテレ朝ニュースはこのように報道しています。文字起こしも加えます。

「皆、原発話は選挙落ちると・・・」再稼働で経団連会長(19/01/15)
https://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/000145307.html

「「原発の議論をすると選挙に落ちる」と分析しました。
 経団連・中西宏明会長:「福島以降、原子力の真正面からの議論が不足しているのではないか。皆さん、それを言い出すと選挙に落ちると」
 福島第一原発の事故以降、再稼働している原発は9基です。経団連の中西会長は「再稼働はどんどんやるべきだが、自治体がイエスと言わないので動かせない」と述べ、政府に公開の議論を求める考えを示しました。
そのうえで、政治家が議論を避ける理由を「原発の議論をすると選挙に落ちるから」と指摘しました。」

この記事では、原発に国民の反対が強いことに対し、原発推進派の政治家が選挙で原発のことを掲げようとしないことへの不満を表明したことがメインとなっています。

● 日刊ゲンダイは「安倍官邸から怒られたのでは?」という推測を掲載

中西会長発言はどうして反転したのか。以下は日刊ゲンダイに載せられた「財界関係者」の分析です。
「安倍官邸から怒られたのではないか、という見方が流れています。・・・それで慌てて官邸に聞こえるように“原発推進”を叫んだのではないか、とみられています」。

経団連会長が転換 「原発どんどん再稼働」に飛び交う憶測
日刊ゲンダイ 2019/01/16 14:50
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/245556

ちなみに日刊ゲンダイは1月1日の中西発言に対しては、旧政府官僚の古賀茂明氏の以下のような発言を掲載していました。
「経団連会長の発言は『公費投入や法制度による手厚い支援がなければ撤退せざるを得ない。続けて欲しければ、国民を説得しろ』と、政府に対して脅しをかけているように感じます。」

経団連会長が“撤退”発言? それでも脱原発が進まない理由
日刊ゲンダイ 2019/01/06 06:00
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/244900

さて本当のところはどうなのでしょうか?

続く

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明日に向けて(1643)辺野古工事反対署名20万人を突破!アメリカ政府から回答があるまで署名可能です。さらに広げよう!

2019年01月10日 23時30分00秒 | 明日に向けて(1501~1700)

守田です(20190110 23:30)

● 辺野古工事反対署名、20万人を越えました!

アメリカのホワイトハウスに辺野古工事の中止を求める署名、7日午後2時に20万人を越えました!
やりましたね!

NHKがこのことをきちんと報じてくれています。

辺野古埋め立て反対 ホワイトハウスへの署名 20万に
NHK 2019年1月8日 17時41分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190108/k10011771201000.html

● ホワイトハウス前では抗議行動も

署名が19万人を超えた7日にアメリカのホワイトハウス前で辺野古への基地移設に反対する集会も行われました。
署名を呼びかけてくれた日系4世のロバート・カジワラさんも参加しインタビューにも応えています。ぜひご覧ください。

【報ステ】ホワイトハウスの回答は・・・辺野古反対署名(19/01/08)
https://www.youtube.com/watch?v=Ov5qxphuNow

● 署名はアメリカ政府から回答があるまで可能です!ぜひ以下からお願いします!

これらの報道の中でも触れられていますが、今後60日以内にアメリカ政府が回答することが義務付けられており、それまで署名は可能だそうです。
いまこのホワイトハウス向けの署名の歴代5位になっていますが、あと少しで4位になりそうなるとこの常時、この署名のことがホワイトハウスのHPの署名欄に載せられることになります。
その点も含めてさらに署名を広げたいです!

署名はここからからできます!
https://petitions.whitehouse.gov/petition/stop-landfill-henoko-oura-bay-until-referendum-can-be-held-okinawa

ここに名前とメールアドレスを記入しますがまだそれで署名ができたわけではありません。
すぐに返信が来るので、その中に青字で以下のように書いてある以下の一文をクリックしてください。それで署名が完了します。
Confirm your signature by clicking here.

● 署名文和訳あります!

以下に署名の和訳も示しておきます。

トランプ大統領:民主的な県民投票が行われるまで沖縄での埋め立て作業を止めてください。
この年(2018年)の少し前に、沖縄の人々は、辺野古と大浦湾での工事の建設中止を条件に、圧倒的多数でデニー玉城知事を選出しました。
この湾は沖縄の生態系にとってとても大切なところです。
しかしながら日本政府と米軍は、いままでのところ、玉城知事と沖縄の人々の民主的な意志を無視ししています。
工事の後戻りの効かない部分が12月14日から再開されるように設定されました。
もしそれが許されるなら、沖縄の人々の間に強い反米感情が起こり、アメリカと沖縄の関係を永久に歪めてしまうでしょう。
どうか工事の中止を命じてください。そして民主主義の勝利を確実なものとしてください。
沖縄の人々に、アメリカがまさに名誉ある偉大な国であることをお示しください。

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明日に向けて(1642)原発事故に備えて安定ヨウ素剤を持とう!(12日に綾部市でお話します)

2019年01月09日 23時30分00秒 | 明日に向けて(1501~1700)

守田です(20190108 23:30)

● 安定ヨウ素剤について綾部市でお話します!

今年初めての講演です。12日午前10時より綾部市の林業センターについてお話します。
チラシをご紹介します!

綾部市はその半分以上が高浜原発から30キロ圏内に位置しています。
過酷事故が起これば大量の放射能が飛来しかねない。だからこそ安定ヨウ素剤を持っておく必要があるのです。


(毎日新聞より)

● 安定ヨウ素剤は事前にもっていてこそ意味がある!

今回の主催者の「ヨウ素剤くばってよ@あやべ」の方たち、また共催の「京都北部市民放射能測定所たんぽぽ」の方たちは来月2月16日に同じ場所で安定ヨウ素剤の配布を行う予定です。
今回の講演はこのための事前学習が目的ですので、とくにヨウ素剤にフォーカスをあててお話します。

あらかじめポイントを述べると、過酷事故が起こり格納容器が破損して放射能を含む蒸気が噴出したとき、早めに飛び出して飛来してくる放射性物質の一つに「放射性ヨウ素」があります。
ヨウ素はもともと自然界にもたくさんあり、とくに昆布やわかめなどの海藻類にたくさん含まれていて、身体の中に入ると甲状腺に採りこまれ、成長ホルモンを作る素材となります。
ところが人類はこれまで放射性ヨウ素と接したことがないので、これが飛来してくると自然界にある安全で人体にとって必要なヨウ素と区別がつかず同じように採りこんでしまうのです。

これに対し、安定ヨウ素剤は放射性ヨウ素が飛んでくる前に服用することであらかじめ甲状腺を安全なヨウ素で満たしてしまい、人体に危険な放射性ヨウ素を入れなくすることを目的としたお薬です。
人体に侵入した放射性ヨウ素は甲状腺に入れないと身体を循環しやがて尿などから排出されます。それとてまったく安全なわけではないですが、しかし甲状腺に採りこまれて集中した被曝がおきるよりはずっとましです。

ただしこのためには安定ヨウ素剤は事故が起きる前に持っておくことが大事です。事故後ではうまく必要な全員に配ることなどとても想定できません。だから事前に行政に配ってもらうことが大事ですが、それまでは自主配布会を進めたいものです。
同時に飛来する放射性物質は放射性ヨウ素だけではないので、この薬を飲むときは「とっとと逃げる」ときです。この点をあわせて説明しながら配布を行うことが肝心です。
こうした観点から「ヨウ素剤を配ってよ@あやべ」のみなさんが2月16日に配布会を行われます。今回の講演を聴いて、ぜひ配布を受けて欲しいです。


(篠山市原子力防災ハンドブックより。まんが作成は「たけしまさよ」さん)

● 安定ヨウ素剤に関する過去記事から

この安定ヨウ素剤の事前配布を原発から30キロ圏外の自治体で行ったのはいまのところ兵庫県篠山市だけです。
僕も関わってきましたが、配布の具体的スケジュールが決まった2015年秋に、ヨウ素剤配布に関する3回連載の記事を書きましたのでここにご紹介しておきます。ぜひ参考にしてください。

明日に向けて(1159)ヨウ素剤を配る!上(20150927)
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/ea52e9cd8b6fc67e803240cfba5ccad0

明日に向けて(1160)ヨウ素剤を配る!中(服用の意義と諸注意)(20150928)
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/9cff2b308832877278e5a1b85a27d15c

明日に向けて(1161)ヨウ素剤を配る!下(配布・備蓄について)(20150929)
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/ac0d01e82cf2154ddcb078e293b71ed0

● 講演会と配布会にご参加を!

京都北部のみなさま。
ぜひ1月12日の講演会、2月16日の自主配布会にご参加下さい!
お待ちしています。以下、講演会の詳細情報を貼り付けます。

*****

もしも、原発事故が起こった時の子どもの守り方~安定ヨウ素剤について知ろう~
https://www.facebook.com/events/345388926281297/

1月12日(土)午前10時~12時
綾部市林業センターにて 〒623-0053 京都府 綾部市宮代町前田20-5

主催 ヨウ素剤くばってよ@あやべ
共催 京都北部市民放射能測定所たんぽぽ

講師に守田敏也さんをお迎えして
【ヨーソザイ?それって、そもそもどんなもの?安全?どうやって飲むの?子どもを守るって?】
そんな疑問にお答えし、一緒に考える時間にしましょう!さらに、各地でのヨウ素剤の自主配布の取り組みについてもお話していただきます。

※2月16日(土)に安定ヨウ素剤の自主配布会を同会場で予定していますが定員を越えた場合はこちらの学習会に参加された方を優先させていただきますのでご了承ください

◎学習会 参加予約制
資料準備のため予約をお願いいたします

◆◇出店◆◆
うつわカフェ Aoi saru(ケーキ)
たからの里 (パン)
農家民宿イワンの里(ドリンク)

などの出店も予定しています

◎保育あり
1月10日(木)までに申し込みください

申込先
E-メール:yousozaikubatteyo.ayabe@gmail.com
TEL:090-4462-2091(担当 中島)

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明日に向けて(1641)辺野古を守るために署名を!明日(8日)午後2時までです!ブライアン・メイ(クイーン)も署名してくれました!

2019年01月07日 21時30分00秒 | 明日に向けて(1501~1700)

守田です(20180107 21:30)

● 辺野古を守る署名、どんどん伸びています!ぜひご協力を!

安倍政権の沖縄県民の意志を踏みにじった辺野古の海の暴力的埋め立てに対し、工事の停止をアメリカ政府に呼びかける署名がどんどん伸びて歴代5位となっています。
この署名はホワイトハウスに向けられたもので10万人に届いたらアメリカ政府が対応しなければいけないことになっているものですが、7日21時36分現在で191,372人となっています。
締め切りは日本時間で明日8日の午後2時までです。あと10時間ほどですがさらに広めましょう!

署名はここからからできます!
https://petitions.whitehouse.gov/petition/stop-landfill-henoko-oura-bay-until-referendum-can-be-held-okinawa

ここに名前とメールアドレスを記入しますがまだそれで署名ができたわけではありません。
すぐに返信が来るので、その中に青字で以下のように書いてある以下の一文をクリックしてください。それで署名が完了します。
Confirm your signature by clicking here.

● クイーンの名ギタリスト、ブライアン・メイさんもしてくれました!

署名はローラさんなどたくさんの芸能人も勇気をもってしてくれたこともあってさまざまな方面に広がっていますが、7日になってクイーンのブライアン・メイさんもしてくれ、ツイッターで呼びかけもしてくれています!
以下にブライアンさんのツイートと和訳、およびアドレスを示します!
Twitterを使っている方はぜひブライアンさんのツイートをリツイートしてください。僕が見た段階で13000超のリツイートがされていました!もちろん僕もリツイートしました。

 

URGENT !!!    URGENT !!!      PLEASE SIGN THIS PETITION to save a beautiful coral reef and irreplaceable eco-system, threatened by USA extending an airbase.  Bri
緊急!緊急!アメリカの航空基地の拡張によって脅かされている美しいサンゴ礁とかけがえのない生態系を守るためこの署名にサインしてください。ブリ

https://twitter.com/DrBrianMay/status/1081962521819398144

ブライアン・メイも辺野古工事停止の署名呼びかけ「最後のチャンスだ」
ハフポスト日本版編集部 2019年01月07日 12時54分
https://www.huffingtonpost.jp/2019/01/06/queen-may-signature_a_23635552/

クイーンのブライアン・メイさんが辺野古署名呼びかけ 「サンゴ礁守って」
毎日新聞2019年1月7日 10時47分
https://mainichi.jp/articles/20190107/k00/00m/030/078000c

● 署名文和訳あります!

さて「そうは言ってもこの署名、英語で書いてあって内容が分からない!」と言う方もおられるのではないかと思い、訳文を以下に記しておきます。
さあ、以下の文を確認してぜひ署名をお願いします!

トランプ大統領:民主的な県民投票が行われるまで沖縄での埋め立て作業を止めてください。
この年(2018年)の少し前に、沖縄の人々は、辺野古と大浦湾での工事の建設中止を条件に、圧倒的多数でデニー玉城知事を選出しました。
この湾は沖縄の生態系にとってとても大切なところです。
しかしながら日本政府と米軍は、いままでのところ、玉城知事と沖縄の人々の民主的な意志を無視ししています。
工事の後戻りの効かない部分が12月14日から再開されるように設定されました。
もしそれが許されるなら、沖縄の人々の間に強い反米感情が起こり、アメリカと沖縄の関係を永久に歪めてしまうでしょう。
どうか工事の中止を命じてください。そして民主主義の勝利を確実なものとしてください。
沖縄の人々に、アメリカがまさに名誉ある偉大な国であることをお示しください。

再度、署名のアドレスを示しておきます!
https://petitions.whitehouse.gov/petition/stop-landfill-henoko-oura-bay-until-referendum-can-be-held-okinawa

みんなの力でアメリカ政府を動かして辺野古を守ろう!

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