明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(1893)「黒い雨」裁判は内部被曝の危険性と福島原発事故とのつながりを見事に明らかにした!-控訴に関する抗議声明によせて

2020年09月30日 14時30分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20200930 14:30)

今日、二度目の投稿です。「黒い雨」訴訟に関する抗議声明に関しての続報です。

問題を鋭く指摘した素晴らしい声明文に拍手

昨日29日、「黒い雨」控訴に関する抗議声明が広島市と国(厚労省)に手渡されました。広島市と東京での同時行動でした。なお抗議声明は広島県に対しても向けられています。
提出したのは以下の5団体。原発事故被害者団体連絡会(ひだんれん)・伊方原発広島裁判原告団・「避難の権利」を求める全国避難者の会・福島原発事故被害救済九州訴訟原告団・原発賠償関西訴訟原告団

前回の記事で全文をご紹介したので、ここではアドレスの提示だけにとどめます。

「黒い雨」控訴に関する抗議声明
2020年9月29日
https://drive.google.com/file/d/1Jsv-kriCj2xA5MGHxh1DV47kw2LRVbPr/view

内容も問題の本質を本当に鋭く追究しています。例えば次の二点・・・。
「この控訴は判決が含む実証性・科学性を否定する反科学的意図を含むものであり、被爆者健康手帳交付を徒に遅らせ、「黒い雨」被爆者救済を先延ばしするものである。」
「さらに、広島地裁判決は、内部被曝による健康被害の可能性を認め、地理的線引きによる被害者の特定を否定した点で、福島原発事故による広範な放射線被曝被害を正しい解決に導く一つの指針である。」

素晴らしい。心から拍手を送りたいです!
広島の行動については広島ホームテレビのHPに動画がアップされています。僕も原告として参加している伊方原発広島裁判原告団のみなさんが中心になっています。期限があると思うのでお早めにご覧を。

「黒い雨裁判」控訴に抗議 原発事故被害者と連携 広島
広島ホームテレビ 9/29(火) 19:55配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/4d5d1e88fa9bd6e0076c9cedb71e543ab75a27fd


広島ホームテレビの報道より


抗議声明に続き、森川聖詩さんが問題の核心を指摘!

国(厚労省)への抗議文提出は、原発事故被害者団体連絡会(ひだんれん)の村田弘さん、熊本美彌子さん、伊方原発広島裁判原告で広島出身被爆者の上田紘治さん、同じく原告で被爆二世の森川聖詩さんによってなされました。
森川聖詩さんがFacebookに書かれているご報告を紹介します。
https://www.facebook.com/photo?fbid=964119234070250&set=a.121967318285450

森川さんはその場でこう語られました。(Facebookより)
***
「厚労省は、これまでことごとく、放射線の内部被ばくによる影響と遺伝的影響を軽視・否定し続けてきた。その際の常套句が、判で押したように『科学的知見』が得られないとしての、ほしょうの必要性の否定。今まで、この決まり文句を何度聞いたことか…。
しかし、知見というのは、見たり聞いたりして得た知識のことである。厚労省は、過去からの、しかもその中のご自分たちに都合の良い、一部の科学者の旧態依然たる机上の定説などを振りかざすのでなく、核被害者の生の声を聴いて実情を見て、必要とされる対策を講じるべきだ。『黒い雨』の被爆者にも、また被爆二世にも、そして原発被災者にも、一人や二人、たまたまと言うことでなく、多くの人々に共通する様々な病気や症状が現れている。これを直視していただきたい。

たとえば、被爆二世にしても、平均年齢は、すでに70歳に近づいているなか、『遺伝的影響は認められていないが、引き続き状況を見守るとか結論を出すのには数十年かかる』などの詭弁は、被爆二世を研究材料=モルモットとしか見ていないことを吐露したものではなかろうか!?
また、被爆者の、この間の『福島第一原発事故による被ばく住民の健康管理と医療対策を自治体任せにせず、“国民の命と健康を守る”厚労省は、国の施策として早急に実施していただきたい』という度重なる要請に対しても、『福島の問題は、環境省・復興庁管轄の問題だから関知しない』と回答し、責任を回避し、核被害者の分断に徹してきた。
厚労省は、広島地裁の判決を真摯に受けとめ、『黒い雨』被爆者に対する援護施策を開始することとし、控訴を取り下げていただきたい」。
***


厚労省への申し入れ マイクを持っているのは熊本美彌子さん 写真は森川聖詩さんご提供

まったくその通り!
「『黒い雨』の被爆者にも、また被爆二世にも、そして原発被災者にも、一人や二人、たまたまと言うことでなく、多くの人々に共通する様々な病気や症状が現れている」のです。
だから心身を守るため、命を守るための施策がすぐにも必要なのです。にもかかわらず今回の控訴、本当に許しがたいです。

いま、国内の被ばく被害者は大きくつながりだしています。広島・長崎の被爆者、被爆二世・三世、核実験のヒバクシャ、そして福島原発事故の新ヒバクシャをはじめとした核施設のヒバクシャ。
その大きな渦の中に「黒い雨」裁判はあります。みんなでこの裁判を支えることから、内部被曝の危険性に立ち向かう輪をどんどん広げていきましょう!
広島市、県、国は控訴を取り下げよ!!

#黒い雨訴訟 #控訴に関する抗議声明 #内部被曝 #広島原爆

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明日に向けて(1892)「黒い雨」控訴に関する抗議声明を心から支持します!拡散しましょう!

2020年09月30日 09時30分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20200930 09:30)

昨日29日、「黒い雨」控訴に関する抗議声明が広島市と国(厚労省)に手渡されました。広島市と東京での同時行動でした。抗議声明は広島県に対しても向けられています。
素晴らしい内容です。何はともあれ声明全文を転載します。ぜひ拡散しましょう。


広島市での行動を報じる広島ホームテレビ

*****

「黒い雨」控訴に関する抗議声明
2020年9月29日
https://drive.google.com/file/d/1Jsv-kriCj2xA5MGHxh1DV47kw2LRVbPr/view

2020年7月29日広島地方裁判所は、「黒い雨」裁判に関する判決を下し、原告84名全員への被爆者健康手帳交付を広島市・広島県に命じた。
これに対し参加行政庁厚生労働省、被告広島市及び広島県は、判決が「科学的知見に基づいていない」として、8月12日広島高等裁判所に対して控訴した。
この控訴は判決が含む実証性・科学性を否定する反科学的意図を含むものであり、被爆者健康手帳交付を徒に遅らせ、「黒い雨」被爆者救済を先延ばしするものである。よって厳重に抗議し、控訴取り下げを求める。
さらに、広島地裁判決は、内部被曝による健康被害の可能性を認め、地理的線引きによる被害者の特定を否定した点で、福島原発事故による広範な放射線被曝被害を正しい解決に導く一つの指針である。
高度約600mで核爆発した原爆であったことと、地上で核事故を起こした原発であったこととの違いがあるだけ で、膨大な核分裂物質が環境中にまき散らされ、周辺住民を生涯にわたって不安と健康被害に陥れる事実に変わりはない。

広島地裁、高島義行判決は現時点での英知の結晶であり、決して闇に葬ってはならない。

国・広島市・広島県の控訴は、戦後75年経過してもなおかつ未解決の「黒い雨」被爆者救済を、徒に遅らせるという点で不当である。
「黒い雨」被爆者は原告になった84名だけではない。調査によれば数千人規模の被害者が存在すると言われる。
控訴せずとも、判決を機に今回認定された「黒い雨」被爆を広島原爆被害の「類型」として認め、「黒い雨」降雨域の範囲を新たに認定し、政令を改正すれば済む話である。
これで数千人といわれる「黒い雨」被爆者を救済できる。にもかかわらず控訴して、救済に時間をかけようとする国、広島市、広島県の姿勢は到底容認できない。

さらに、広島地裁判決のもつ科学性・実証性が、核産業にとって、そして核産業推進を掲げる現政権にとって都合が悪いからという理由でこれを「非科学的」と論難し、自らの都合だけで広島地裁判決をなかったものとして闇に葬り去ろうとする国の「控訴理由」は極めて不当である。

私たちの国は、福島原発事故という未曾有の「放射能大惨事」のただ中にある。現に「福島第一原発事故による原子力緊急事態宣言」は、2011年3月11 日以来継続中である。宣言解消のメドすらたっていない。
長期低線量被曝、特に内部被曝被害を考えて見たとき、広島原爆による「黒い雨」被爆者同様、福島第一原発事故による被曝被害は、私たちの国の将来を左右しかねないほどの健康被害を現にもたらしている。
また、科学的調査に基づかない政治的判断による線引きによって被害者は分断され、差別され、賠償や援護策から切り捨てられようとしている。

こうした被曝被害を、日本全体で正しく解決に導く一つの指針が、広島地裁判決である。それを闇に葬り去ろうという動きは、ここに至っても原発と訣別できぬこの国を滅亡に導くことと同義である。

日本国百年の計に立って見て、到底許されるものではない。

私たちは控訴に断固抗議し、控訴取り下げを求めるものである。

以上 

(本抗議声明の「背景と解説」を別途添付する。)↓↓↓
https://drive.google.com/file/d/1jCpTJ1e58XCdqJSGhzii9V4feTKq1mMH/view


【抗議声明発出団体】

原発事故被害者団体連絡会(ひだんれん)
住所:〒963-4316 福島県田村市船引町芦沢字小倉 140-1 
電話:080-2805-9004

伊方原発広島裁判原告団 
住所:〒733-0012 広島県広島市西区中広町 2-21-22-203 
電話:090-7372-4608

「避難の権利」を求める全国避難者の会 
住所:〒004-0064 北海道札幌市厚別区厚別西四条 2 丁目 6-8-2 中手方
電話:080-1678-5562

福島原発事故被害救済九州訴訟原告団 
住所:〒839-1308 福岡県うきは市吉井町八和田 633 
電話:090-9530-3148

原発賠償関西訴訟原告団
住所:〒530-0047 大阪府大阪市北区西天満 2 丁目 8 番 1 号 大江ビル 405 号
電話:06-6363-3705

#黒い雨訴訟 #控訴に関する抗議声明 #内部被曝 #広島原爆

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明日に向けて(1891)丹波篠山市で『放射線副読本すっきり読み解きBOOK』を読む会を行います!(10月7日水曜夜)

2020年09月29日 14時00分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20200929 14:00)

『放射線副読本すっきり読み解きBOOK』を読む会のご案内の続きです。今回は丹波篠山市での取り組みをご紹介します。
10月7日(水曜日)19時30分から21時30分まで、丹南健康福祉センター2階第一会議室にて読む会が行われることになりました。
企画の詳細をお伝えする前に、丹波篠山市での開催の意義、あるいは僕の思いを書いておきたいと思います。

原子力災害対策と文科省「放射線副読本」はまったくの逆ベクトル!

丹波篠山市は、原子力災害対策を進め、住民への安定ヨウ素剤配布を全国に先駆けて行ってきた市です。
僕も原子力災害対策検討委員会に参加して、ささやかながら協力してきました。その丹波篠山市で「読み解きBOOK」を読む会を催せるのはとても嬉しいです。
その理由としてあげておきたいのは、そもそも原子力災害対策と文科省『放射線副読本』の内容が、まったくの逆ベクトルだからです。

文科省の作った『放射線副読本』、放射線被曝の危険性や身の守り方がまったく書いてありせん。
むしろさまざまなテクニックを駆使して、放射線被曝の危険性、あるいは事故後の危険性がないかのように感じられるように作られています。だから読むととてもモヤモヤします。
これは原子力災害対策にまったく逆行するものです。なぜって被曝がそれほど怖くないものなら、「必死になって逃げなくても良いんじゃないの?」と思えてしまうからです。

実際には放射線被曝は、人体にかなり深刻な影響を与えます。歴史的に証明されています。だから原子力災害への対策が大切で、国だって本当はそれを認めているのです。
原子力災害対策の基本の「き」は、放射線の怖さを知り、命の守り方を学ぶこと。そのために放射線の危険性から目をそらすテクニックをしっかりとつかみ、騙されないようにしましょう。
安定ヨウ素剤の配布に取り組んでいる場で、このBOOKで学びを深めて欲しいですし、丹波篠山市でもしっかりとした学びをみなさんと行いたいと思います。ぜひご参加下さい。

丹波篠山市発行の原子力災害対策ハンドブック 守田が草案を書き検討委員会で討論を重ねて作りました。『読み解きBOOK』と合わせてお読みください!
https://www.city.tambasasayama.lg.jp/material/files/group/12/handbook1.pdf
https://www.city.tambasasayama.lg.jp/material/files/group/12/handbook2.pdf


文科省『放射線副読本』を読み解いて、放射線の危なさを知ろう!

ということで?丹波篠山市での企画をご紹介します。Facebookページから案内を転載します。

***

文部科学省『放射線副読本』をすっきり読み解こう! ~放射線はほんとうはとっても危ない!~
https://www.facebook.com/events/629268664453563

文部科学省から数年前に『放射線副読本』が出されました。福島原発事故をきっかけとしています。ところがこの本を読んだ多くの方が「もやもやする」と言います。
理由は肝心の放射線の危険性の説明がほとんどないから。福島原発事故のこともほとんど書かれていない。
でも書かれている放射線の説明に、そう間違いがあるとも言えず、どこをどう理解したらいいのか「もやもや」してしまうというのです。

どう読み解いたらいいのか。このことに実際に小学生のお子さんを持ったお母さんたち3人と守田さんがチャレンジし、その成果がBOOKにまとめられました。
『放射線副読本すっきり読み解きBOOK』(にょきにょきプロジェクト発行)です。これを使いながら、放射線の危険性はどこにあるのか、どう身を守ったら良いのかを学びたいです。
BOOKはネットから無料でダウンロードできます。会場で製本版も買えます。

原子力防災で一番大事なことも、放射線被ばくの危険性をきちんとつかんでおくこと。
丹波篠山市の取り組みをより豊かにするためにも一緒に学びましょう!
ぜひご参加下さい。

主催 やなぎみほ
参加費:千円 (終了後、うえぱらにて二次会を予定しています。)
問い合わせ:玉山 09070981595
(なお新型コロナ対策のため、会場のキャパシティに都合があるそうです。参加される方はできるだけ早く、参加表明をお願いしたいとのこと。Facebookページでの参加ボタンを押すか、直接のメッセージを下さいとのことです)


企画のFacebookページより

***

みなさま。7日夜は丹波篠山市でお会いしましょう!

#放射線副読本 #放射線副読本すっきり読み解きBOOK #放射線防護 #原子力災害対策 #丹波篠山市

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明日に向けて(1890)『放射線副読本すっきり読み解きBOOK』を読む会、10月6日(火)zoomで行います!

2020年09月28日 21時30分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20200928 21:30)

前回もお知らせした各地で好評の「すっきり読み解きBOOK」を読む会のお知らせです。

10月6日(火)午前10時からzoomにて コープ自然派奈良さん主催です!

まずお知らせしたいのはzoomでの開催です。コープ自然派奈良さん主催の読む会の2回目になります。 zoom環境さえあればなんと無料で参加できます!
申し込み締め切りが10月1日(木)17:00と間近です!早めのお申し込みを!以下、コープ自然派奈良さんのHPから転載します。

***

WEB お母さんと子どものための放射能きほんの基 vol 4 守田敏也さん 連続講座③
https://www.shizenha.net/nara/event/888/

豊富なデ-タに基づいた分かりやすい説明で定評がある守田敏也さんに、原発の気になる問題を教えていただきます。
連続講座②として予定していた「放射線副読本読み解き講座」ですが、1回では読み切れないほど内容が詰まっているので、2回に分けてお話ししてもらうことになりました。
私たちと同じ目線で読み込まれた副読本のもやもやの正体をスッキリと解説してもらいましょう!

※読み解き講座に必要な資料は事前にダウンロ-ドが可能ですが、講座時に資料として見やすい「すっきり読み解きbook」の購入(500円+送料200円)をお勧めします。詳細は下記のURLからごらんください。
◇冊子購入(500円+送料200円)
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdKXBwKnFYkIvDdfEs3q9NhrFwqVxDe3BwNDeepaNaxylfXVA/viewform
◇ダウンロード版(無料)
https://ws.formzu.net/fgen/S35334481/

■日時:10月6日(火)10:00~12:00
■会場:Wi-Fiなど定額インターネット環境のある場所
■講師:守田敏也さん
■参加費:無料 
■定員:50名程度  ※メールでお申し込みください。   
■託児:なし。子ども・1才未満の同伴:可
■申込み〆切:10/1(木) ※応募者多数の場合抽選。外れた方のみ連絡します。
※〆切後、当日の参加方法についてメールでお知らせします。※10/5(月)正午までにメールが届かない場合はお問い合わせください。
■持ち物:カメラのついたスマホ・タブレット・PCなど。定額インターネットでつながれる環境。  
■イベントID : 16201815    
■主催:脱原発委員会

お問い合わせ・お申し込み
<24時間受付> FAX : 0742-93-4485
mail : eventnara@shizenha.co.jp
<月~金8:30~20:00> フリーダイアル:0120-408-300 (携帯・IPフォン:088-603-0080)

▼お申込み時①~⑥をお伝えください。
①イベント名 :WEB お母さんと子どものための放射能きほんの基 vol 4 守田敏也さん 連続講座③
②イベントID :16201815
③お名前(組合員名)
④組合員コード(組合員の方のみ)
⑤参加人数(同伴のこどもがいる場合は、人数と年齢)
⑥連絡先(メールアドレス)


コープ自然派奈良さんのHPから


1回目の読み解き会への感想です。

なおコープ自然派奈良さん主催のBOOKを読む会はすでに1回目を9月18日に終えました。
そのときの感想をいただくことができました。「今日のお話で一番印象に残ったことは何ですか?」という問いへのご回答です。
それぞれにとても嬉しかったです。以下、読み解き会の様子をお伝えするために、抜粋して紹介させていただきます!

***

びっくりの話ばかりでした。
魚のお話、最後の生き抜くポイント
初めて知ることも多くて、でもわかりやすくて勉強になりました。子どもがまだ小さいので、いつか子どもとも一緒に学べるように、私もちゃんとしりたいと思いました。
あたたかいエネルギーを、ということ。優しさと労り、大切ですね。

半減期の短いほうが危険だと言うこと
半減期を正しく理解しておらず、副読本のまんま惑わされていました。
とても詳しく解説いただき、ありがとうございました。
子どもが副読本を持って帰ってきて読んではいましたが、完全に半減期詐欺にあってました。勉強になりました!

読み解きBOOKの説明がわかりやすく興味深かったです。質問も丁寧にお答えいただきありがたかったです。
ダリやマリー・キュリーさんなどの研究に携わった方達の最期。原発問題は原爆のことを紐解くことが大事ということ、見えてくるものがあること。
"指を切断した写真や、守田さんの捕捉で話してくれた、付着した放射性物質を除去するのに指先を削った話しは驚きました。
とにかく、外部被ばくだって内部被ばくだって避けるに越したことはない、と思います。"
読み合わせが思いの外楽しかったです。守田さんの解説も分かりやすく学校に伝えたいと思いました。

***

とまあ感想はこんな形です。
どうかみなさんもご参加下さい。10月1日午後5時が締め切りなのでいますぐ御申し込みを!


にょきぷろの解説動画作製風景、鋭意作成中です。とくにいま「半減期」の秘密?に深く迫っています!リリース乞うご期待!

#放射線副読本 #放射線副読本すっきり読み解きBOOK #放射線防護

*****

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明日に向けて(1889)『放射線副読本すっきり読み解きBOOK』を読む会、たいへん好評です!ぜひ全国で一緒に取り組みましょう!

2020年09月26日 22時30分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20200926 22:30)

『放射線副読本すっきり読み解きBOOK』を読む会、連続開催中です。

リリース以来、好評をいただいている『読み解きBOOK』、各地で「読む会」を精力的に行っています。
一番初めに場を与えて下さったのは、京都市左京区の「すみれや」さん。以降、これまで都合8回の読む会を行いました。以下に記しておきます。

7月17日 京都市 すみれや 
7月27日 大和市 チャンドラ・スーリヤ

8月01日 京都市 すみれや 
8月09日 広島市 ハチドリ舎 
8月20日 京都市 京都「被爆二世三世の会」

9月10日 京都市 日本共産党京都市会議員団 
9月12日 向日市 原発をなくす向日市民の会 
9月18日 奈良市 コープ自然派奈良(zoom)

今後の予定が決まっているのは次の4つです。(詳細はまたご連絡します)
10月06日 奈良市 コープ自然派奈良(zoom2回目) 
10月07日 丹波篠山市 
10月18日 長岡京市 
10月19日 京都市 エルコープ  

京都市でウチら困ってんねん@京都でも日にちは未定ですが開催が決まっています。
この他、四国・兵庫でもご検討いただいています。向日市でも2回目があるかもです。

できればみなさんと顔を合わせて、読み会を行いたいですが、zoom開催も十分可能。この場合は遠くの方も参加できるメリットがあります。
北海道や九州など、遠方のみなさんもぜひご検討ください!


10月7日丹波篠山市丹南健康福祉センター2階での開催を告げるFacebookイベントページから
https://www.facebook.com/events/629268664453563


ABCを決めて読み合わせをすると臨場感が

8回の中でだんだんと「やり方」が定まってきました。
読み解きBOOKはABC三人の女性が文科省のページについて語り合い、最後にミスターまとめがポイントを語る構成になっています。
これを実際に参加者に演じてもらうのです。それも初めのうちはその場で人を決めていましたが、最近はあらかじめABCをやる方を決めてもらって、可能な場合は練習もしてもらっています。

そうすると臨場感がすごく出るのです!参加者からは、僕がただ話すより「こちらの方が面白い」との意見も(笑)
それで読み合わせのあと、僕が少し解説し、次のページに移ります。
ただしこれで1回で1冊全部を行うのは分量的に無理です。そのため1回の場合は冒頭から初め、途中からいじめ問題のところなどに移っていきます。
2回の場合(コープ自然派奈良さんで初めて体験中)は1回目で読めるところまで読んで、あとを2回目に残しました。それでも最後は端折ることになるかなあ。

都合3回組んでいただけると、かなりバッチリやれますが、なかなかそうはいかないかもですね。
でもせめて2回組んでいただけると良いなあと思っています。もちろん1回でも核心はお伝えできます。
ともあれ、どんどんやり方もうまくなってきています。


読み解きBOOKに登場するキャラたち


ぜひお住まいの地域で読む会を企画してください。

僕が直接行ける場だけでなく、zoomを駆使して、ぜひ全国津々浦々で計画してください!
なぜなら『放射線副読本』は全国の小中学校を対象にばら撒かれたからです。
一部、回収したり、配布を止めていたりする場合もありますが、多くの学校で配られてしまっている。この副読本を目にされた方はとても多いのです。


野洲市教委は回収!画期的! 野洲市のみなさんも私たちのBOOKをゲットしてください!

しかしそれならば反対に、全国どこででも、話題にすることが可能だということです。
子育て世代はもちろん、その上の世代の方たちからすれば、孫たちや自分の子どもたちの家庭に配られているのだから、その世代と話をするチャンスです!
みなさん。どうせなら税金を使って作られたこの「副読本」を、積極的に放射能をめぐる対話の素材として活用してしまいましょう!そのときの手助けとなるべく編み上げたのがこの『読み解きBOOK』です。


最初は自分たち自身のために読み解きを行いました!(のちの「にょきぷろ」の学習会写真)

ぜひこれを片手に、各地でじっくり放射線や放射性物質のことを学び、文科省や原子力推進派の人々が、のちのち『副読本』を配ったことを後悔するような、素晴らしい結果を作りだしましょう。
そのための読む会です!少人数でもかまいません。どこにでも駆けつけます。zoomをつなげられれば、どこでも明日にでもすぐに行えます。もちろん海外でも可能です!
なおコロナ禍の中でですから、講演謝礼も柔軟にご相談させていただきます。(ご連絡はにょきぷろ・守田まで。morita_sccrc@yahoo.co.jp)


まずはBOOKを広げて下さい。

こんな風に活用していただくために、BOOKは無料公開しています!まだの方は、何はともあれ下記のアドレスからゲットしてください。
またご友人にアドレスをお送りください。その方にもまたさらに「ご友人に送ってください」と頼んでいただけると嬉しいです。

『放射線副読本すっきり読み解きBOOK』 無料ダウンロード先
https://ws.formzu.net/fgen/S35334481/

無料ダウンロード版をリリースしたところ、たいへんたくさんの方から「ぜひ紙ベースでも作って欲しい。ネットでは読みにくい」というご要望も集まったため、きゅうきょ製本版も作りました。
これもリーズナブルにお手元に届くように設定しました。「紙でなくっちゃ」という方はこちらからゲットされてください。

製本版ご注文フォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdKXBwKnFYkIvDdfEs3q9NhrFwqVxDe3BwNDeepaNaxylfXVA/viewform

解説動画も用意しましたので、ご友人に広げるときにお使いください。

『放射線副読本すっきり読み解きBOOK』 解説動画
https://youtu.be/aDE3vdaEQJg

みなさま。放射線被曝から命を守るたくましい草の根のネットワークをともに作り上げましょう!
『放射線副読本すっきり読み解きBOOK』を読む会の、お住まいの地域での企画化を心よりお待ちしています!

#放射線副読本 #放射線副読本すっきり読み解きBOOK #放射線防護

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明日に向けて(1888)一次冷却水ポンプと再循環ポンプは原発のアキレス腱・・・元東芝の小倉志郎さんはかく語ってくれました

2020年09月22日 15時00分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20200922 15:00)

玄海原発・・・のみならず加圧水型原発・・・のみならずすべての原発の危険性のついての続報です。今回も小倉志郎さんに教わったことをお伝えします。


小倉志郎さん ハンギョレ新聞より

分かったふりをして運転を続けている。だから同じ故障事故が繰り返し起こる

前回、一次冷却水ポンプが構造的欠陥部品であり、なんで壊れるのか、実は誰も分かっていないことを元東芝の技術者、小倉志郎さんに教わったことを明らかにしてきました。
さらに理解を進めるために、今回はここでポンプ一般(渦巻きポンプ)の構造を捉えておきたいと思います。以下をご覧下さい。

ポンプのお話 三和ハイドロテック株式会社
http://www.sanwapump.co.jp/special/story/01_08.html


一般的なポンプの構造

ポンプの容器の外枠をケーシングといいます。この中に羽根車が入っていて回ります。このとき羽根車がまわる部分には液体が入っているわけで、これが羽根車の軸受け部に侵入してこないように「軸シール」が付けられます。
原発の場合、ここに一次冷却水の150気圧の力がかかってしまうので、とてもやっかいなわけです。それでここに純水を回す、液体によってシールをするという特別な方法をとっているわけですが、ここが技術的な難所なのです。
この軸受け部のシールに技術的困難は、実は沸騰水型原発も抱えているそうです。沸騰水型では「再循環ポンプ」と呼ばれています。

小倉さんは次のように続けられました。
「私がBWRの原子炉再循環ポンプをはじめ各種のポンプでのシール部漏洩を起こした場合に良く見たのは「シール面=こすれ合う面=に微細な異物が侵入した」という理由です。しかし分解してみてもそんな微細な異物が見つかったためしがないのです。
今回の伊方の場合もそうですが、本当は漏洩の原因は不明なのです。しかし、「原因不明」と公表してしまえば、「対策の妥当性」を説明できなくなります。そこで、苦し紛れの誰も確認できない理由を挙げざるを得ないのです。
シールの断面の構造をみるかぎり、原子炉格納容器の漏えいテストのために原子炉格納容器の内圧を挙げたところで、第3シールの固定リングが傾くとは考えられません。上記したように、傾きの存在を確かめられないし、Oリングの摩擦力が(不均一に)増えたことも確かめられないのですから、これは空想による「屁理屈」でしかありません。」

これはすごい指摘です。実際に現場に携わってきた方にしか知り得ないことですが、実は各種のポンプでこうしたシール部の漏えいがこれまでも起こってきており、しかも「本当の原因は不明」なのです。
実にひどいことです。故障事故の原因が分かってないのです。当たり前ですがそれでは修理できません。それで新しい部品に代えてすましているのです。しかし構造的欠陥が正されないのですから、当たり前ですが故障事故が繰り返されてきている。


ポンプをとりかえただけでの再稼働に対し市民のみなさんによる抗議行動が行われました。
玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会HPより


この欠陥を沸騰水型も抱えている。原発のアキレス腱そのもの

この構造的を沸騰水型も抱えているというのもとても大事な点です。その意味で原発のアキレス腱そのものなのです。

小倉さんはこう結論付けています。
「シールの断面のポンチ絵を見れば第1シールの内側に「封水」、第3シールの内側に「パージ水」を注入しています。これらは常温の純水のはずです。
ですから、なんらかの原因で「封水」「パージ水」が止まった場合には高温高圧の原子炉水がシール内部に侵入してきて、シール部品に使っているOリングやカーボンリングを破損させて、LOCA(原子炉冷却材喪失事故)の原因にもなりかねません。
ですから、PWR(加圧水型)、BWR(沸騰水型)のどちらにおいても原子炉圧力バウンダリーでありながら、原発導入の最初から規制の「盲点」になっていたと言えるでしょう。
PWRは3段シール、BWRは2段シールと基本的な違いがありますが、原理的な弱点を持っていることは同様です。」


一次冷却水ポンプのポンチ絵 四国電力HPより

LOCA(原子炉冷却材喪失事故)にすら直結する可能性がある!まさに原子炉の核心部の構造的欠陥です。
この一点からだけでも、日本中のすべての原発を動かしてはなりません。頑張りましょう!

最後に、4年も前のことですが、丁寧にご説明くださった小倉さんに再度、感謝を申し上げます。

#伊方原発 #玄海原発 #冷却水ポンプ #再循環ポンプ #原発のアキレス腱 #小倉志郎

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明日に向けて(1887)一次冷却水ポンプがなぜ壊れるのか、実は誰も分かっていない・・・元東芝の技術者小倉志郎さんにお聞きしました

2020年09月21日 17時00分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です。(20200921 17:00)

玄海原発・・・のみならず加圧水型原発の危険性の続報です。今回は「明日に向けて(1299)」2016年9月1日で配信した内容をリメイクしてお届けします。

元東芝の技術者・小倉志郎さんに冷却水ポンプのことをお尋ねしました

前回述べたように、2016年7月17日、再稼働を目前にしていた伊方原発3号機で一次冷却水ポンプの故障事故が起こりました。
四電は予定されていた7月末の再稼働を断念、部品の取り換えなど大掛かりな修理を行い、8月12日に再稼働を強行しました。
しかし調べてみるとこの一次冷却水ポンプはこれまでも繰り返し事故を起こしていたことが分かりました。また四電はポンプが「格納容器の耐圧試験で壊れた」としつつ、予備部品への交換だけで対処に代えてしまいました。


一次冷却材ポンプの位置と故障個所 九電発表の玄海原発故障事故の説明図

僕はこれらの事態から、一次冷却材水ポンプに構造的欠陥があると推論し、論拠を固めた上で、専門の技術者からの助言を頂きたいと考え、元東芝の技術者・小倉志郎さんにお尋ねしました。2016年8月末のことでした。
小倉さんは『元原発技術者が伝えたいほんとうの怖さ』(彩流社)を書かれた方で、同じく元東芝の格納容器設計者だった後藤政志さんの先輩にあたります。「原子力プラントに誰よりも精通した方」と後藤さんよりご紹介いただきました。


小倉志郎さんの著書 「原発はほんとうにとんでもない怪物だ。あの複雑怪奇な原発の構造を理解しているエンジニアは世界に一人もいない・・・」(帯より)

小倉さんはこのように指摘してくださいました。
「問題の伊方原発3号機ポンプ故障についてですが、守田さんのご指摘の通り、この軸シール=軸封装置=こそ、原子炉システムの「アキレス腱」です。そして、この装置については政府=原子力規制庁=の技術基準はありません。
原子炉圧力バウンダリーを構成する箇所でありながら、「溶接部」「フランジ部」とは異なり、圧力に耐えている部品同志が相対的に移動しあっているのですから、内部から液体が漏れるのを防ぐのは至難です。
とりわけ、原子炉の高圧がかかるのですから、その部品の設計はメーカーの設計、製造技術、経験のノウハウ固まりのようなものです。」


小倉さんは福島原発事故直後に被曝の危険性を分かりやすく説いてくれました。
https://youtu.be/PcmRs9bS7C0


実はなぜポンプが故障するのか誰も分かっていない! 

少し読み解いてみましょう。一次冷却材ポンプは「原子炉冷却材圧力バウンダリ」を構成する箇所です。この用語は以下のように定義されています。
「「原子炉冷却材圧力バウンダリ」とは、原子炉の通常運転時に、原子炉冷却材(加圧水型軽水炉においては一次冷却材)を内包して原子炉と同じ圧力条件となり、運転時の異常な過渡変化時及び設計基準事故時において圧力障壁を形成するものであって、それが破壊すると原子炉冷却材喪失となる範囲の施設をいう」。引用は以下の文章からです。

原子炉冷却材圧力バウンダリの考え方について
https://www.nsr.go.jp/data/000050332.pdf

ここは原子炉内と同じ圧力に耐えていて、冷却材を封じ込めているのですから、ここが突破されれば最も恐ろしい冷却材喪失事故が起こり、メルトダウンが発生しかねない核心部分だということです。
しかし溶接でがっちりと接合してあるところや、配管を周りに貼り出した帽子のふちのようなところでボルト締めしている「フランジ部」と違って、このポンプの中の冷却材のシール部は、部品同士が相対的に動きあっている。
なかなかこの部分の構造が理解しにくいのですが、四国電力が発表した以下の故障原因の説明の図をみると概略が見えてきます。

伊方発電所3号機 1次冷却材ポンプ3B第3シールの点検結果等について 四国電力 2016年7月25日
http://www.yonden.co.jp/press/re1607/data/pr005.pdf


各社ともこのポンプの故障事故のたびに本当は原因が良く分からないのに分かったふりをして説明している

小倉さんは次のように続けられています。
「ケーシングに固定された固定リングと軸に固定されたリングの接触面は水分子程度の微小な隙間を介して、こすれあっています。その隙間から「なぜ水が漏れないのか?」の理由さえよくわからないのです。
ですから、ある時漏れたとしても「なぜ漏れたか?」がわかるわけがありません。それで、7月25日に四国電力がプレスリリースしたような「一方のリングが傾いた」などという苦し紛れの理由を挙げるのです。
しかし、その傾きは光の1~2波長程度の傾きであっても漏洩の原因になるのですから、傾いた証拠など測定できるわけがありません。」

次回も続きを書きます!


問題のポンプの断面図 三菱重工ホームページより

#伊方原発 #一次冷却水ポンプ #加圧水型 #小倉志郎 #欠陥部品

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明日に向けて(1886)伊方原発3号機のトラブルで明らかになった構造的欠陥部品=一次冷却水ポンプ

2020年09月20日 19時00分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20200920 19:00)

玄海原発・・・のみならず加圧水型原子炉をもつ原発の危険性についての続報です。





2017年12月にコープ自然派脱原発ネットワークの皆さんと伊方原発を取材。現地で定期的な座り込み活動を続けているみなさんと合流しました! 背景に伊方原発が見えています。 守田撮影ほか

伊方原発3号機も再稼働直前でトラブル

この間、玄海原発の危険性を解き明かすなかで、加圧水型原子炉を使っている原発の危険性について論じてきましたが、同じ炉を使っている伊方原発3号機でも構造化されたトラブルが起きました。
同原発は2016年7月26日に再稼働しようとしていましたが、直前の17日に一次冷却水の循環ポンプから水漏れを起こし、再稼働スケジュールが延期されました。(8月12日に再稼働) この点に関する説明図を示します。


再稼働を前にした故障事故を報じるFNN


一次冷却水ポンプの図示 共同通信の報道より

問題のポンプは一次冷却水の流れを強めるためのもので、図の中では蒸気発生器の下部あたりに書かれています。
ここから水漏れが起きたのですが、原因はこのポンプを稼働させているモーターの軸の、シール部分の不具合とされました。モーターの軸は冷却水の流れに垂直に差し込まれています。その先にプロペラがあってまわされて、流れを強めているのです。
しかし流れている冷却水は150気圧もあるので、軸受け部分の隙間から冷却水の一部が上がってきてしまいます。しかし隙間がないと回転できないので、3重のシールドをほどこし、純水をいれて封印しているのですが、それが漏れてしまったのです。

ただしこの故障事故が起こった時、四国電力の説明を何度、読んでもなぜここが壊れたのか、合理的に理解できませんでした。そもそも再稼働を前に、この部品は新品と変えられており、経年劣化などもありえないはずでした。
それで少し角度を変え、「そもそも構造的欠陥があるのでは?」と考えました。僕が理解できないのではなく、そもそも書いている側が理解してないのではないか?分かっているふりをしているのではないかと思えたのです。
それで、他の原発で同様の故障事故が起きてないかどうかを調べてみたら、たくさん出てきました。


一次冷却水ポンプは構造的な欠陥を有している

まず見つけたのは2005年に美浜原発1号機で、この一次冷却水ポンプの同じ個所から水漏れが起こり、原子炉が手動停止されたことでした。その際、添付された図も示します。
美浜発電所1号機 A-1次冷却材ポンプシール水漏えいの原因と対策について 2005年10月19日 関西電力
https://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2005/1019-1j.html
http://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2005/__icsFiles/afieldfile/2005/10/19/1019_1j_1.pdf


関西電力による美浜での故障事故の説明図

これはもっとある!と調べると、伊方原発3号機そのものでも、2003年にこのポンプからの水漏れが起こっていたことが分かりました。
水漏れはポンプの中の少し違う場所で起きましたが、これまた150気圧で流れる一次冷却水の中にプロペラを差し込んでいるがゆえに、冷却水が上がってきてしまうことを防ぎきれずに起こったものでした。
伊方発電所3号機一次冷却材ポンプのモータ用冷却水(純水)の漏えいについて 2003年10月31日 四国電力
http://www.yonden.co.jp/press/re0310/j0ypr010.htm


四国電力によるポンプ漏えい箇所の説明 ただし推定箇所となっている

さらに同じ年、2003年に今度は大飯原発1号機でも同じことが起こりました。これまたポンプのモータの軸受け部分に設置された、3重のシールド部分からでした。
大飯発電所1号機の点検結果について(D-1次冷却材ポンプNo.3シールからの漏えいに伴う原子炉手動停止の原因と対策)
https://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2003/1212-1j.html


関西電力による大飯での故障事故の説明図

2016年の伊方3号機の故障事故のあとにも、玄海原発4号機で2018年5月3日に同様の故障事故が起きました。定期点検中で、このときは3重のシールの2つ目から水漏れしました。
玄海原子力発電所4号機1次冷却材ポンプシール部の流量増加原因と対策についてお知らせします 2018年5月15日
http://www.kyuden.co.jp/press_180515-1.html


九州電力による玄海での故障事故の説明図

2003年伊方3号機、大飯1号機、2005年美浜1号機、2016年伊方3号機、2018年玄海4号機と、何度も同じ部品に故障事故が発生しています。
要するに構造的な欠陥箇所なのです。技術的に克服できていない。シールドに失敗し続けているのです。

伊方3号機はその後、本年1月17日に広島高裁による運転差止を命じる仮処分が出されて、法的に動かさせない状態が続いていますが、他の稼働中の玄海、高浜、大飯も止めなければ。
こんな欠陥炉に合格を与えている新規制基準の見直しも必要です。

なお次回も一次冷却水ポンプ問題の続きを書きます。

#伊方原発 #一次冷却水ポンプ #加圧水型 #故障事故多発


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明日に向けて(1885)新型コロナウイルスの「怖さ」とは何か、あらためて考える(9月23日神戸市でお話します)

2020年09月19日 23時30分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20200919 23:30)

新型コロナウイルスの影響を正確につかもう!

23日午前10時半から12時に、神戸市で「新型コロナウイルスの影響を正確につかもう!」というタイトルのもとにお話します!主催は、(公財)神戸学生青年センターです。
同センターからの呼びかけ文を転載します。

***
新型コロナウイルス感染予防のため、100%近くの人がマスクを着け、人が出入りするところはアルコール消毒液が置かれ、会社も、学校もスポーツ界も市民の集まりもその多くがズームでやり取りをし、海外への往来も不可、国内だけでも外出自粛で多くの店が倒産!毎日、感染者の人数と重症化しての死亡数が報道されると、だんだん包囲網が狭くなってくるようで、いつ自分や家族や大事な人たちに及ぶかもしれないという恐怖を覚えるばかりです。
こんな状態をだれが想像できたでしょう。今や世界中に広まったこのウィルスは終息するのでしょうか。あるいは共存できるのでしょうか。予防できるワクチンは本当にできるのでしょうか。原因は何なのでしょうか。
3密を守ってみんなでお話を聞いて考えたいと思います。ご参加をお待ちしています。
***

頑張ってこのタイトルに応えてお話します!場所等を記します。

会場:神戸学生青年センターホール (阪急六甲下車徒歩3分、JR六甲道下車徒歩15分)
参加費:600円 ※託児(無料)があります。託児が必要な方は前々日までに予約してください。
主催 : (公財)神戸学生青年センター 〒657-0064 神戸市灘区山田町3-1-1
TEL 078-851-2760  FAX 078-821-5878
ホームページ https://ksyc.jp  e-mail info@ksyc.jp


新型コロナの捉え方の差異

さて、新型コロナの影響を正確につかむ・・・といっても、さまざまな、まったく違う見方が交錯しているのが現状ですので少し整理しておこうと思います。。

一つは新型コロナの怖さを強調し、PCR検査を大幅に拡大し、感染者の隔離をどんどん進めないと大変なことになるという立場。
4月には「東京はもう手遅れかも知れない」と言われ、7月には「8月には日本は目も当てられない状態」になるなどと断言されました。
しかしこの予言は大きく外れました。にもかかわらずこの立場の方たちからは何らの説明もなされていません。不誠実だと思います。

他方で、「新型コロナはただの風邪」「季節性のインフルエンザの方が死亡者が多い」「現状の対応は過剰すぎる。特別な対応は必要ない」という立場。自粛もマスクも必要ないという立場です。
しかしこれでは世界各国でこれだけ死者が出ていることを説明しきれないのでは?
「死者数が多くされているのだ」と語られ、そんなこともあり得るとは思いますが、しかし世界中の国が一斉に死者数を多く数えているというのは無理があるのではないでしょうか。

ではどう捉えたらいいのか。新型コロナは人類にとって未知のウイルスでした。だから対応をあやまると大変なことになる可能性があったし、いまもあるというのが実際のところではないでしょうか。
大変なこととは、感染拡大のスピードに医療が追いつけなくなり、医療崩壊が起きることです。そうなると助けられる命も助けられなくなる。実際、世界でそうした悲しいことが起こってしまった地域もあったのだと思うのです。
これに対して、日本では第一波でも現状の第二波でも、医療崩壊と言える事態をなんとか避けることができました。日本の医療関係者の努力、そして私たちの努力の成果だと思います。


来月(8月)は目を覆うようなことになると児玉龍彦氏 国会にて JNNの報道より


冬に向けてどうなるか、冬を越えてどうするか

いまの第二波は穏やかに下降しつつあります。しかも感染が確認されているのは相対的に若者が多く、重症者は少ないし、深刻な状態になった人々も、第一波の時より多く救うことができています。
ウイルスが弱毒化したのでしょうか。ここでも「そうだ!」という意見と「そうではない!」とに分かれていますが、一つだけ確かなのは、医療の側が対応の知恵と経験を積み上げ、第一波より上手に医療を施して人々を救えていることです。
その点で当初の、よく分からないがゆえに怖れざるをえず、最大限のガードをしなければならなかった段階はもう過ぎたと言えると思うのです。

ではこの秋から冬にはどうなるのでしょうか?「ただの風邪」であってさえ冬には流行るし、一部の人々には危険になるのですから、やはり再度の山がくると考えて、構えるのが良いと思います。
その際、大事なのは、これまでの知見を活かして、三密を避けることを維持しつつ、過剰な対応を減らすことだと思います。
例えば外を歩いている時には、相当の人混みの中でなければマスクは必要ありません。会話についても、大声を出さなければ感染のリスクはかなり低い。つまりもっとガードを落としながら、もっと合理的に三密の重なりを避ければ良い。

社会的にもこうしたアジャストが進行しつつあります。日経新聞によると「厚生労働省は18日、新型コロナに対する「指定感染症」として可能な措置の内容を緩和する案をまとめた」とされています。
「9月下旬に厚生科学審議会(厚労相の諮問機関)の感染症部会を開き、政省令の見直しを決めて10月に改める」のだそうです。
指定感染症二類の見直しは、ガードのアジャストとして大事な点だと思います。過度なガードがかえって医療崩壊を招きもするからです。ただまだ特効薬がない段階で、医療者をどう感染から守るのか。現場の意見・知見の反映が大事だと思います。

これらの点を踏まえつつ、さらにいま、私たちに求められているのは、「過度」な科学へのもたれかかり、医療・薬品・ワクチン、いやそれだけではなくて、科学技術や生産力などへの「過度の期待」を脱することではないでしょうか。
抜本的には私たちの身体の力を上げていくこと、あるいは科学への依存の中で失ったものを取り戻していくことが問われているように思います。そこにアフターコロナに向けた課題があるのではないか。
その点ではあるかもしれない第三波をどう越えるかだけでなく、コロナ後の社会に私たちがみんなで何を実現できるのかを問いたいです。ぜひご参加下さい!


守田の講演用スライドより 下のグラフは4~8月まで守田が歩いた距離 数字は毎月の平均距離 
歩きに歩いて自分が生物であることに再度目覚めた!

#新型コロナウイルス #パンデミック #指定感染症 #アフターコロナ

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明日に向けて(1884)日立が英国への原発輸出を最終的に断念!安倍政権の下での計画全てが失敗した!

2020年09月18日 23時30分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20200918 23:30)

ホームページで完全撤退を表明

日立製作所が、2019年1月に凍結が宣言されていた英国への原発輸出事業からの完全な撤退を表明し、ホームページで公開しました。
以下、声明のアドレスをご紹介するとともに、冒頭部分の引用を行います。

英国原子力発電所建設プロジェクト事業運営からの撤退について 2020年9月16日
https://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2020/09/0916.html

「株式会社日立製作所(執行役社長兼CEO:東原 敏昭/以下、日立)は、2019年1月に凍結した英国での新規原子力発電所建設プロジェクト(以下、ホライズンプロジェクト)の事業運営から撤退することを決定しました。
プロジェクト凍結から20カ月が経過し、新型コロナウイルス感染拡大の影響などにより投資環境が厳しさを増していることも考慮し、撤退する判断に至りました。」

日立は2012年に買収したホライズン社のもと、ウェールズのアングルシー島に原発を建設しようとしましたが、建設費の高騰などから、2019年1月に凍結を宣言。その後、期待した追加融資なども得られない中で、完全撤退に至りました。
これで日本政府が小泉政権以来続けてきた、官邸主導の原発輸出計画がすべて失敗に終わりました。わたしたち、原発反対を唱えてきた民衆の勝利です!


日立の完全撤退を報じる毎日新聞

政府は「失敗」を認め原発輸出路線を撤回すべきだ

歴代政権の中でも、やはり責任が重いのが安倍前政権です。安倍首相は、福島原発事故をなんら顧みず、トルコに乗り込んでエルドアン首相(当時)と原発売買契約を結ぶなど、「トップセールス」を繰り返しました。
安倍元首相はすでに世界中で建設費が高騰しだしているにも関わらず、官邸主導で輸出政策を推し進め、日立・東芝・三菱を連れまわしてセールスを繰り返しました。しかしどこでも採算が合わなくなって計画が破産。すべて失敗しました。

この流れを作りだしたのは、世界の民衆の原発反対の声の高まりです。とくに日本民衆は特筆すべき活躍をしました。
福島原発事故以降、首相官邸前を埋め尽くすデモ、全国各地での金曜行動など、危険な原発に反対する声がこの国にこだましました。

世界の民衆もこれに呼応してくれて各地で立ち上がり、さまざまな交流も進み、国境を越えた運動が広がりましたが、これに直面した各国の原子力規制当局が、レギュレーションをあげざるを得なくなりました。
そのことで建設費が高騰、どこでも計画が行き詰まり、日本の輸出計画のすべてが失敗したのです。安倍元首相、菅首相は、この壮大な失敗を認め、謝罪し、経済的損失の責任をとり、輸出路線の全面撤回を表明すべきです。


計画凍結時に原発輸出の失敗を認めない安倍政権を批判した朝日新聞(20190117)


国内の原発も展望が狭まり事故リスクだけが上がっている

同時に見るべきことは、国内の原発の展望も急速に狭まっていることです。やはりレギュレーションの高まりの中で電力会社の経営がどんどん傾ているのです。
このことを象徴するのが「特定重大事故等対処施設(特重施設)」建設遅延で、原発が次々と停まっていること。

この施設は2013年7月の新規制基準で設置が決められたものの、5年もの猶予が与えられていました。ところがどの原発も完成できない。規制委員会は2016年1月にさらに猶予を与えましたが、それでも作れない・作らない。
このため2度目の期限も切れて本年3月川内1号機、5月川内2号機、8月高浜3号機が停まり、10月7日に高浜4号機が停まります。裁判で停まっている伊方3号機の期限は来年3月、大飯3,4号機・玄海3,4号機は2022年夏です。

どうして期限を延ばしても一つも完成しないのか。端的に電力会社がこの工事を進めると経営が苦しくなると判断してきたからでしょう。また実は電力会社が、この施設が原発を安全に導くものと思っていないことも見え隠れしています。
例えば九州電力は、新規制基準合格後に、条件の一つとされる「免震重要棟」を作らないと表明しました。できるだけお金をかけたくないのです。しかも規制委員会はそれでも合格を取り下げない。

ここにも原子力産業の行き詰まりが象徴されています。同時に展望を失った原子力産業が、無理に生き延びようとしているいまは危険性ばかりが高まってもいることを見ておかねばです。なにせ新規制基準など守らず運転を強行しているのですから。
いやそもそも世界で誰も買ってくれない原発なんか、運転を続けていいはずがない。すべての原発輸出計画を止めたことに続いて、さらに「全原発を停めよ!」の声を高めていきましょう。


九電は新規制基準を守ろうとしていない 守田の講演用スライドから

#日立原発輸出計画から撤退 #英国への原発輸出断念 #原発輸出路線撤回を 

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