近畿地方の古墳巡り!

歴史シリーズ、第九話「近畿地方の古墳巡り」を紹介する。特に奈良盆地・河内平野の巨大古墳・天皇陵の謎などを取上げる。

沖縄の歴史・文化 “離島の将来”・宮古諸島は!その2

2008年06月14日 | 歴史
宮古諸島のしゃべり言葉と沖縄本島との違いは、本島と八重山諸島との違いよりずっと大きく、イントネーションの違いとも思えるほどで、外国語のように聞こえるらしい。

宮古の島唄の魅力は、この言葉の違いにあるかもしれない。

言葉だけでなく、伝統工芸・芸能のほか日常生活でも、宮古地方には独特の風習が伝えられている。



写真は、宮古島の“オトーリ”光景。

例えば“オトーリ”という酒の飲み方は、一つのグラスで一人一杯ずつ注がれた酒を、メンバー内で順繰りに・エンドレスに続けるもの。
宮古ではオトーリ用に泡盛の水割りが一升瓶で売られているらしい。



写真は、宮古島の“宮古上布”。

宮古上布は宮古島で産する麻織物で、国の重要無形文化財に指定されている。
原材料に手紡ぎの麻糸を100%使用し、琉球藍で染めあげた青、伝統的な十字絣の柄が特徴の着物地。

16世紀中ごろから続く伝統ある手作業文化の一つだが、宮古上布一反を織り上げるのに何ヶ月もかかるらしい。





写真は、宮古島の民俗舞踏・“クイチャー”及び宮古・伊良部島の神事・“ユークイ”。

島最大の宮古まつりで“クイチャー”という踊りは、掛け声とともに土を蹴って飛びあがる、宮古島にしかない独特の踊りで、主に雨乞いを中心に豊年祈願や労働の喜びを表現する伝統的な民俗芸能。

もう一つ、「新たな生命を得て豊穣を乞う!」との願いが込められた伝統祭祀“ユークイ”は、女性による祭りで、地域の御嶽や神社で神歌を歌いながら、参加者全員で祈りの踊りを舞う伝統行事。

これらの伝統工芸・芸能が、宮古観光の目当てとして、その魅力を伝えるのに役立っていると思える。

宮古島の生計を支える産業には、観光業以外に、漁業の将来に期待が持てる。











写真は上から、宮古島のモズク養殖場、海ブドウ養殖場、養殖されたクルマエビ・お歳暮に好評、ウニ養殖場及び宮古島固有の“パヤオ”が陸に上がった!

宮古島沿岸水域でのモズク・海ブドウ・クルマエビ・ウニなどの養殖業や沖合のパヤオ(浮漁礁)を利用した曳縄・カツオ一本釣漁業などが営まれている。

パヤオとは、水深1000メートルくらいの所にブイ(浮標)を浮かべ海底までロープを垂らした浮き漁礁のこと。パヤオは、海面の木材など漂流物の下に集まるマグロやカツオの習性を利用した浮き魚礁。

水産業は、南方基地カツオ漁業から沿岸漁業へと転換が進み、今後とも沿岸漁場整備開発事業によるクルマエビ養殖場の設置、宮古地区浮漁礁の設置に伴う漁業生産の拡大が期待されており、漁業従事者・漁業後継者が必要とされる。

一方農業は半数以上が兼業農家の状況で、近年は農業就業者の高齢化・後継者の減少、それに伴う農家の減少が恒常化。

元々宮古の農業生産は、台風・干ばつ等気象条件に大きく左右される中、農家数・農業粗生産額ともに減少傾向で、特に総生産額の50%以上を占める、サトウキビ生産は輸入製品に押されるなど構造的な原因で年々減少している。

と云うことで、就労労働者は農業から水産業にシフトすることでバランスをとり、将来性の期待が大きい観光業の拡大を中心に、受給見通しに合わせた産業政策の再構築が求められている。


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