近畿地方の古墳巡り!

歴史シリーズ、第九話「近畿地方の古墳巡り」を紹介する。特に奈良盆地・河内平野の巨大古墳・天皇陵の謎などを取上げる。

朝来市和田山町の茶すり山古墳とは!

2009年05月07日 | 歴史
朝来市内には、北近畿豊岡自動車道の建設をはじめ、様々な開発事業に伴う発掘調査により、膨大な量の遺跡出土品が存在する。

和田山から山東へ抜ける「宝珠峠」の途中、標高約144mの尾根の先端に位置する“茶すり山古墳”は、5世紀前葉の大型円墳で、北近畿豊岡自動車道建設に伴い発見された。







写真は、上から茶すり山古墳墳頂から望む北近畿豊岡自動車道の光景、茶すり山古墳の円墳全景及び復元された埴輪に取り囲まれた墳頂の平坦面。

円墳としては奈良県“富雄丸山古墳”よりも大きく、近畿地方最大規模を有しているらしい。直径約90m・高さ約18mの円墳で、2段に築成されていたと考えられている。

墳頂には、写真の通り、東西約36m・南北約30mの楕円形の広い平坦面があり、そのやや内側には、円筒埴輪・朝顔形埴輪が巡り、段築平坦面にも埴輪が列状に並べられていたと云う。



写真は、墳頂に展示されている、銅鏡・鉄剣などの復元出土遺物。

斜面には葺石が見られるが多くは流出していたらしい。

墳頂部には二つの埋葬施設があり、大型の第1主体部とこれより小さい第2主体部が並んでいたと云う。

調査の結果、墳丘の規模や中心主体の内容がほぼ判明し、ヤマト政権と強く結びついた首長の墓であることが確認された。







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