縄文時代晩期後半(2500~2800年前)のノコギリクワガタが、奈良県御所市の秋津遺跡でほぼ完全な形で見つかった。
橿原市の県立橿原考古学研究所が平成23年5月に発表した。
大あごなど一部だけ見つかった例はあるが、完形に近い縄文時代のクワガタは全国初という。
写真は、秋津遺跡全景及び同遺跡から出土したクワガタ。
大きく湾曲した大あごを持つ体長約6.4cm・幅約1.5cmのクワガタオス。
地中約2mの同時代の木の根の下で見つかった。左前脚以外はほぼ残っており、体毛や爪の先も判別できた。
水や土で密閉されて酸素が絶たれ、細菌が活動できず分解されなかったらしい。
同じ地層からは同時代の土器や土偶の破片約1千点も見つかった。
同市昆虫館は「外観は現代のクワガタと全く同じ。遺伝子レベルで違いがわかればおもしろい」と話す。
昆虫は死後、関節が外れてバラバラになってしまうことが多いが、泥に密閉されて外気に触れなかったため残ったらしい。この時代の生き物が生きていた時の姿のまま見つかるのは極めて珍しいという。
橿原市昆虫館は「今にも動き出しそうな姿に驚いた。豊かな生態系があった縄文時代の里山が復元できる」と話している。
橿原市の県立橿原考古学研究所が平成23年5月に発表した。
大あごなど一部だけ見つかった例はあるが、完形に近い縄文時代のクワガタは全国初という。
写真は、秋津遺跡全景及び同遺跡から出土したクワガタ。
大きく湾曲した大あごを持つ体長約6.4cm・幅約1.5cmのクワガタオス。
地中約2mの同時代の木の根の下で見つかった。左前脚以外はほぼ残っており、体毛や爪の先も判別できた。
水や土で密閉されて酸素が絶たれ、細菌が活動できず分解されなかったらしい。
同じ地層からは同時代の土器や土偶の破片約1千点も見つかった。
同市昆虫館は「外観は現代のクワガタと全く同じ。遺伝子レベルで違いがわかればおもしろい」と話す。
昆虫は死後、関節が外れてバラバラになってしまうことが多いが、泥に密閉されて外気に触れなかったため残ったらしい。この時代の生き物が生きていた時の姿のまま見つかるのは極めて珍しいという。
橿原市昆虫館は「今にも動き出しそうな姿に驚いた。豊かな生態系があった縄文時代の里山が復元できる」と話している。
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