えっ? 豚カツが味噌汁に浸かってる?
キャベツ炒めも、あって。全部を突っ込んだ、昭和の犬飯か?
なに、このBグル感?(笑)
…と、いう感想が聞こえます。(笑)
写真は、キャベツたっぷりのしょうが焼きを、定番の豚汁にのっけて、さらにロースカツをさす、という品です。
火曜日の夜、有吉さんがMCを務めるテレビ番組の中の、「没メニューレストラン」のコーナーが好きです。
流通にのせる、コストをシビアに計算されたファストフードに対して、開発したけれど没になった品を提示、番組で一位になった品を、期間限定で、販売するという趣向です。
実際の品を食したことが無くても、それぞれの店のコンセプトがみえて、面白い番組です。
今回は「かつや」がターゲットでした。値段の高いもの、女子受けするもの、激辛なもの。そして、このアブナイ盛り込み!(笑)
調理経験がなく、コンサルタントから社長になった方が、理路整然と、没にした説明をしていきます。コンセプトが明快で、正しいけれど、なんかツマラナイ。ギャフンって言わせたくなる時間がありました(笑)。
そして、復活するメニューが、これになったとき、顔をしかめる社長が写りました(笑)。
社長が一番嫌そうなのを選んだ、とMCはポロッといいました。この人の時流にのる賢さは、ここにあると、思いました。
出来上がりを一定にできないから、ファストフードのオペレーションとしては、アウトなはず。それを合えて選んだ気持ちに、私も同調したので、責任をとって(笑)、昼に食べにきました。
若手にただ飯、で、助けてくれる人をつれて(笑)。
■しょうが焼き豚汁定食 (かつや)
番組で作った品は、もっと乱雑に見えました。こちらは商品として、重量を計り、マニュアル化した様子が伝わります。
大きなお椀を持ち上げて、豚汁を飲むのは、むずかしく、順に食べ進めていく他の選択肢はありません(微笑)。
炒めたキャベツがシャキシャキで、これは魅力がありました。
豚汁に半分つかったかつは、衣がしっとりして、玉子とじされたような、味の面白さがありました。昔からの日本人の好む、だしに漬かった天麩羅衣に通じる食味です。
しょうが焼き?たれが、混入するから、豚汁はぐっと塩辛く感じます。ご飯がすすむ、というよりは~無理(笑)
クスクスっ。
このキャベツの美味しいしょうが焼きを名告る品と、玉子とじしたかつ煮を、一緒にどんぶりに盛り込んで、定番の豚汁は、小さい椀に別によそったほうが、はるかに安定した、食味になるだろうに…。
締め付けに弾けたい気持ちが、かさなると、こういうハプニングになるのだと、自戒の気持ちで、食しました。
1.6人前食べた若手は、大満足してくれました。
そのターゲットになるだろう年齢層にとっては、この値段設定は高過ぎたようで、私たち以外に、こちらの注文は平日の遅い昼には、みませんでした。
テレビ番組に集客の力はあり、世の中はインスタ映えを狙っているといえど。街道筋にあるファストフードを取り巻く現実はシビアだと、改めて気づきました。
考えることの多い時間でした。
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