だしは、熱々のご飯に、文句なしに合います!(ニッコリ)
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○桜おこわ (桜の塩漬けを加えて炊くおこわ)
○わかめ、じゃがいも、人参、油揚げの味噌汁
○だしアルモンデ →前記事★
○温泉卵
○食後に桃
○冷やし焙じ茶


桜おこわに、だしを載っけて。しみじみ、香りのコンビネーションを楽しみました。
香味野菜が香りを重ねて、暑い季節に、元気な気持ちを届けてくれました。
★この後は、長い昔語りです★
8月に桜おこわがあるのは、私の育った家の行事のようなものです。
8月は終戦の月。第二次世界大戦を超えてきた、私の祖母は、沢山の親族や家作を、戦争で失ってきた世代です。
祖母にとって、戦争は二度とあってはならないもので、8月になると、戦中食が食卓にでて、戦争になると、食べ物もないの、と教えられたものでした。
満州に嫁いだ、ねえやさんは、引き上げの折に、恵んでもらったコウリャン飯で、命を繋いだそうです。戦争が悪くなるまでは、現地の貧しい人が食べるコンリャン飯を蔑んだけれど、養われた…と、祖母の話を聞きました。
コウリャンは雑穀で、薄赤い色に炊けるから、お赤飯みたいにみえるけど、硬くて食べられたものではなかった、と、引き上げてきた、ねえやさんが、祖母に話した、と。
故に、祖母の戦中食には、コウリャンを混ぜた、塩おこわが、ありました。それでも、餅米に混ぜたのだから、本物には比べものにならない、ご馳走でしたでしょう。。。
が、わずかばかりを、珍しがって食べた、チビの私がお腹を壊したため、次の年から、母の工夫で、桜おこわを蒸して、コウリャン飯の代わりに、チビには与えられたのでした。(微笑)
それから、長い時間がたって。仕事で訪れた北京の市場で、私はコウリャン飯のちまきのような物に出会います。
硬かった、たった一口。これが繋いだ命を想って、涙しました。
8月9日。長崎に原爆が落とされた日。
『八月がくるたびに』(おおえ ひで著)に描かれた、眩しい空に浮かぶ雲に、あの日逝った子供たちが帰ってくるのを、私はまだ、まっています。今日も空を見上げました。戦争をする隣国をもつ日本を、どんなに案じているだろうかと、私は思いました。
コウリャン飯を模した、桜おこわを、食すのは、やっぱり八月なのです。忘れないで、伝えないとならないのです。
長い昔語りを読んでくださって、ありがとうございました。
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