<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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漫画家の古谷三敏が亡くなった。
享年85歳。

古谷三敏というと漫画「ダメおやじ」がすぐに連想されるが私はこの漫画があまりお気に入りではない。
読んで面白くないと思ったので読まず嫌いではない。
ではなぜお気に入りではないかというと、なんだか人を馬鹿にしたようなストーリー設定が気に入らなかった。
「こんな漫画読んではいけません」
という親の圧力もあったのかもしれない。
でもこの漫画、父よりも母の方が嫌っていて息子に読ませまい、見させまいとしていたことが今になると思い出される。
ちょうど「8時だよ!全員集合」を見てはいけません、というあの時代なのでむべなるかなでもある。
ちなみに我が家は「8時だよ!」は見てはいけません番組ではなかった。

古谷三敏といえば私にとっては「BAR レモンハート」の作者としてのほうが重要だ。

今から30年近く前。
仕事もバタバタ。
家へは寝るためだけに帰っていたような頃。
この漫画を休憩で入った喫茶店で発見した。
赤塚不二夫調の絵は親しみやすく、毎回のお酒のうんちくと登場人物の魅力とストーリーの洒落っぽさですぐにお気に入りの漫画になった。
喫茶店で読むより家で読みたいとも思って書店で買い求めるようになった。

ちょうど同じ頃にFM大阪で放送されていた「Saturday waiting bar AVANTI」のバーの雰囲気が大いに気に入っていたことと、深夜放送されていた大阪ローカル「たかじんnoばぁ〜」が相まってBARが舞台の漫画の世界にグイグイと引き込まれたのだ。
私も仕事が無いときは英会話に通い始めていて、授業が終わった後に講師の外国人や生徒仲間と一緒に梅田界隈のバーへ通うようになってリアルな雰囲気も堪能できる年齢になっていた。

つい最近、「BAR レモンハート」がドラマになってネットに上がっているのでちょっと見たことがある。
マスターを小林稔侍が演じていて、あまり雰囲気がマッチしていなかったので「なんでアニメにせんのよ」とパソコンの画面を見ながらつぶやいていたことを思い出した。

「BARレモンハート」。
ダメおやじの作者は素敵な漫画作家なのだった。


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