(雪の仙台市内)
先週、出張で仙台へ出かけると、街のいたるところに雪が積もっていた。
私は大阪生まれの大阪育ちなので雪道には全く慣れていない。
もちろん雪用の靴なんかも持っていない。
したがってツルツル滑り歩きにくいことこの上なかった。
「溶けては固まり、溶けては固まりの繰り返しなんですよ」
と取引先の部長さんは言った。
なるほど、長野にスキーに行くとゲレンデが凍っていることが多いが、あれと同じか、と思った。
一方、
「震災の対応はちゃんとできないし、雪が降ったら除雪の予算もないっていうんですよ、この街は」
と東北大まで利用したタクシーの運転手さんは怒り心頭の様子だった。
地震が来ても対応が遅いし、雪が降っても除雪車ひとつ持っていない。
なんなんだここはと怒っていたのであった。
仙台は東北地方だから雪が積もっているのは当たり前と私のような関西から来たものなら考えてしまうが、実際は違って、やはり太平洋側だから、こんなに一挙に雪がつもることは稀なのだという。
夏の福岡が暑いと思い込んでいたら、大阪より涼しかったというパターンと同じなのだ。
そんなこんなで「仙台の雪も大変だ」なんて思っていた翌々日、家に帰ると未明からの雪で大阪もすっかり雪化粧してしまった。
しかも夜明けとともにその勢いは増してきて、ここ数年見たこともない景色に変貌。
(雪の大阪府岸和田市内)
見渡す限りまるで雪国で、仙台のタクシーの運転手の愚痴が他人ごとではなくなってしまった。
鉄道はめちゃ遅れ。
道路は渋滞。
高速道路は閉鎖。
ホテルは満室。
飛行機は欠航。
仙台への出張を延ばしていたら帰ってこれなくなっていたところなのであった。
それにしても今年は雪がよく降る。
そして積もる。
カミさんの実家で飼っている犬は庭駆けまわるどころか、温かい家の中から出ようとせずに、「ワン!」と鳴かずに「にゃー」鳴く有りさまで、情けないどころかお笑いだ。
大阪でも2週連続での積雪は近年なかったので私も驚いた。
大阪のように普段雪が降らないところに雪が降って積もるような気象状況は地球温暖化による影響なのだという。
オリンピックの会場になっているソチのような雪国が雪不足で、大阪のような熱帯地域(但し夏は)が大雪というのは明らかに地球規模での気候の大変動なのだというのだ。
寒いから雪が降るというのが素人的な考えだが、偉い学者さんはそうではないのだろう。
ということで、雪は春のおとずれを知らせるシグナルだという人もいるくらいなので、凍えるような寒さはまもなく終わろうとしている。
なお、凍えるようんさ寒さのために使用したエアコンの電気代で我が家の財布は寒さが続くであろう。
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大変でしたね仙台。市内は除雪が間に合わず営業の義息子によれば今も日蔭の道は油断できないみたいです。
こちらでもそろそろ日当たりのいい土手にはふきのとうの頭が見える頃ですが今年はこの万年雪でいつになるやら、確実に4月半ばまでは解けないでしょう。
ご主人は大変でしたね。
雪の季節はどんなことに巻き込まれるのか、油断対敵です。
今日は東京にいるのですが、街角のあちこちには雪が残っていて、先週の豪雪がタダものではなかったことが窺えます。
仙台では雪でツルツルと滑りましたが、居酒屋で美味しい三陸の海の幸をいただきながら宮城の地酒を堪能し、悪い出張ではなかったですね。
これから大阪に戻ります。